JP3762319B2 - 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システム Download PDF

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  • Ink Jet (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データを所定のドットマトリックスに対応した記録データに展開し、複数の記録素子により被記録媒体に画像を記録するマトリックスパターン処理を用いた画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システムに関するものであり、更に詳しくは、良質な画像を高速で提供できる画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、用紙等の被記録媒体に画像の記録を行う記録装置においては、高画質化のために画像データの高解像度化が図られている。しかし、画像データを高解像度化すると処理すべきデータ量が多くなり、例えば、記録装置(プリンタ)に画像の記録を行わせるための画像データを転送するホストコンピュータ(ホスト装置、ホストPC)でのデータ処理時間や、ホストコンピュータから記録装置への画像データの転送時間などが長くなるという問題がある。
【0003】
従来より知られるマトリックス記録方法は、上記のような問題を解決するものである。マトリックス記録方法は、ホストPCにおいて比較的低解像度、高値量子化で処理した画像データを、複数の記録素子(ノズル)を備えたプリンタに転送し、プリンタにおいて、受信した画像データを所定のドットマトリックスに対応した記録データに展開して記録を行う方法である。マトリックス記録方法の一例を図12を用いて説明する。図12には、ホストPCでの処理として、(A)高解像度処理(600ppi(pixel per inch))の場合と、(B)マトリックスパターン処理(300ppi)の場合を示している。
【0004】
(A)の高解像度処理の場合、画像データを600ppi当たり2レベルで量子化処理をすると、300ppi当たりでは4ドットの記録単位となり、実際の記録ドットレイアウトは、図12に示すような16種類となる。この16種類のレイアウトの実質的な濃度レベルは、4ドット単位の300ppi格子への打ち込みドット数と同様に扱うことができて、その濃度レベルは5レベルとなる。一方、(B)のマトリックスパターン処理の場合は、画像データを300ppi当たり5レベルで量子化することにより、各量子化レベルは、図12に示すようにそれぞれ4ドット単位の300ppi格子への打ち込みドット数の”0”から”4”に割り当てられる。これにより、データ量を減らしても、高解像度処理での記録結果と同様な階調表現を行うことができることになる。
【0005】
このようなマトリックス記録方法は、近年のプリンタの高解像度化により、従来に比べてより多くのドットを形成可能となり記録すべき画素数が増えたこと、またプリンタ自身も多ノズル化等により印刷速度の向上を図ったことにより、ますます重要度を増している。
【0006】
また一方で、最近では、プリンタで記録を行う場合、PCを用いないで記録する需要も増えつつある。先ず、インターネットを身近に簡単に扱えるようにするシステムとしては、WebTV(登録商標)(テレビを使用してインターネットに接続するサービス)システムや、SetTopBox(インターネット接続などを利用するためにテレビに付設する端末機器)等の、一般のテレビにインターネット機能を付属させたシステムを挙げることができる。これらのいわゆるPCを用いない(Non−PC)システムからのプリンタに対するプリントの需要も大きくなりつつある。
【0007】
また一方では、デジタルカメラの普及に伴い、デジタルカメラで撮影した画像データをコンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)カードなどの記録媒体を介して保存し、プリンタに設けたカードスロットを介して直接前記カードに保存されている画像データを読み込み、ホストPCを介さないで直接プリントを行う、いわゆるフォトダイレクトプリンタ(PDプリンタ)などからの出力の需要が高まりつつある。また更には、これらのPDプリンタに記録媒体を介してではなく、デジタルカメラとユニバーサルシリアルバス(USB)等を介して、直接、PDプリンタがデジタルカメラ内のデータを用いて、PDプリンタ側で記録可能なデータへの処理を行うことで、画像の記録を行うPDプリンタシステムも実現されている。
【0008】
上記のようなPDプリンタは、コントローラ部と呼ばれる画像処理機能をプリンタ内部に有し、通常のプリンタではホストPC側で行う画像のレンダリング、ラスタライズ、色変換、量子化、プリント制御用コマンドの生成等の処理を全てこのコントローラ部で行い、エンジン部に生成されたデータを送る。そして、エンジン部では生成されたデータを読み取り、印字制御用コマンドと印字データとを解釈し、実際の被記録媒体への画像の記録を行うために必要な紙送りや、記録ヘッドを搭載したキャリッジの移動などのメカ制御や、記録ヘッド駆動パルスの印加や、記録ヘッドへのデータの送信などの制御を行う。これらエンジン部での制御は、従来のホストPCから送信されるデータをエンジン部で受けた場合と同じである。
【0009】
一般にPDプリンタは、ベースとなるプリンタにコントローラ部をアドオンした形で設計を行うことがしばしば見られ、コントローラ部とエンジン部を内部バスで接続し、エンジン部の内部で処理されるデータは、コントローラ部からのデータでも、ホストPCで処理されて送られてきたデータでも同等に扱うことで、印字を実現している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような近年需要の増してきたNon−PCシステムやPDプリンタシステムにおいては、以下のような問題点を有していることが明らかになってきた。
【0011】
(1)Non−PCシステム
近年のPC上におけるプリンタドライバでの処理は、PCの高性能化に伴い、数十メガバイト単位の十分なメモリとGHz単位の高速なCPUを有した環境で十分な処理速度と画質を実現できるように設計されている。一方、先に述べたWebTV、SetTopBox等のNon−PCシステム上では、これらの大量のメモリと高速なCPUを必ずしも有する訳ではなく、PC上で行われているプリンタドライバの処理をそのまま用いては画質と速度を維持することできないという問題が発生する。
【0012】
また、これらの問題に対して、従来技術に述べたようなマトリックス記録方法を用いようとしても、実際には様々なNon−PCシステムの動作環境に対応するためのマトリックスパターンの展開方法をプリンタのエンジン部に予め全て想定し準備することは、あまりにも多様で不確定な要素が多く、プリンタのエンジン部に過剰な負荷を与えるという問題が発生し、事実上不可能であると考えられる。
【0013】
また、Non−PCシステムでは、そのシステム毎に扱われている画像データ解像度が異なり、PCのプリンタドライバ上では実現できているように、Non−PCシステム上、こちらが要求する解像度で画像データ処理できるとは限らない。このため、Non−PCシステムでは、PC上で実現できているようなプリンタからの画像出力が達成できるとは限らず、最悪の場合、印刷ができないという問題が発生する場合がある。
【0014】
(2)PDプリンタシステム
PDプリンタシステムのコントローラ部の処理には、Non−PCシステムの場合と同様に、PCが有するような十分なメモリや高速なCPUはコストの著しい上昇を招き期待できず、PC上で行われているプリンタドライバの処理をそのまま用いては画質と速度を維持することできないという問題が発生する。事実、現在製品化されているPDプリンタシステムでは、コントローラ部での処理負荷が原因で、そのプリンタのエンジン部での印字速度を最大限に生かすことが出来ている製品は少ない。
【0015】
また、これらの問題に対して、従来技術に述べたようなマトリックス記録方法を用いる場合、ベースとなるプリンタのエンジン部に予めPD専用仕様を作り込んでおく必要があるが、これはベースとなるプリンタ単体としては余分な仕様であり、プログラムの記憶部等への影響を及ぼすことにも成りかねないという問題が発生する。
【0016】
特にベースプリンタが既に製品化してしまっている場合に、アドオンでコントローラ部を付加したようなPDプリンタでは、プリンタで受信可能なデータ解像度では、コントローラ部での処理速度が達成できず、エンジン部が有している印字速度を十分満足できないといった問題が発生する。
【0017】
即ち、今後更なる普及が予想されるPC以外の機器からのプリンタへの画像出力を行うシステムでの問題点を大別すると、
(1)PC上で行われているプリンタドライバの処理をそのまま用いては、画像処理部の負荷が増大し、画質と速度(画像処理速度、データ転送速度、印字速度を含む全体的な速度)を維持することできないこと。
(2)上記(1)の問題を解決するためのマトリックス記録方法を用いるための動作環境が多種であり、適切なマトリックス記録方法をプリンタエンジン内に全て包括することが困難であること。大きくは以上2点の問題が発生する。
【0018】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、画像処理部での処理負荷を低減することにより、十分なメモリや高速なCPUを有さない環境下でも画質と速度を維持した画像出力を提供可能とし、様々環境下でも柔軟に対応しつつ且つエンジン部への負荷を最小限にしたマトリックス記録方法による画質と速度を維持した画像出力を提供可能とした画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の画像処理方法は、入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化工程と、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する第1の変換工程と、前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する第3の画像データとするべく、前記第2の画像データの各画素を前記第1の画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換工程と、を有し、前記第1の変換工程は、第1の画像データを第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データが1画素あたり3値以上を有するように変換することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の画像処理方法は、複数の色成分からなる入力カラー画像データに対して、各色成分データが第1の解像度となり、かつ、少なくとも1つの色成分データの階調値M1が他の色成分データの階調値N1に対してM1>N1>2となるように各色成分データに対して量子化を行う量子化工程と、前記量子化された全ての色成分データが前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有し、前記複数の色成分データ夫々の各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換することで、前記階調値M1の色成分データの階調値をM2(M1>M2>2)とし、前記階調値N1の色成分データの階調値をN2(N1>N2=2)とする第1の変換工程と、前記階調値M2の色成分データを前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する色成分データとするべく、前記階調値M2の画像データの各画素を前記量子化工程で量子化された画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換工程と、を有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の画像処理方法は、入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化工程と、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する変換工程と、前記第2の画像データの各画素の階調値に応じて、各画素あたりの出力ドット数を決定するドット数決定工程と、を有し、前記変換工程は、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データの1画素あたりが多値となるように変換することを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する第1の変換手段と、前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する第3の画像データとするべく、前記第2の画像データの各画素を前記第1の画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段と、を有し、前記第1の変換手段は、第1の画像データを第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データが1画素あたり3値以上を有するように変換することを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、複数の色成分からなる入力カラー画像データに対して、各色成分データが第1の解像度となり、かつ、少なくとも1つの色成分データの階調値M1が他の色成分データの階調値N1に対してM1>N1>2となるように各色成分データに対して量子化を行う量子化手段と、前記量子化された全ての色成分データが前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有し、前記複数の色成分データ夫々の各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換することで、前記階調値M1の色成分データの階調値をM2(M1>M2>2)とし、前記階調値N1の色成分データの階調値をN2(N1>N2=2)とする第1の変換手段と、前記階調値M2の色成分データを前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する色成分データとするべく、前記階調値M2の画像データの各画素を前記量子化手段で量子化された画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像処理装置は、入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する変換手段と、前記第2の画像データの各画素の階調値に応じて、各画素あたりの出力ドット数を決定するドット数決定手段と、を有し、前記変換手段は、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データの1画素あたりが多値となるように変換することを特徴とする。
また、本発明の画像処理システムは、プリンタドライバと画像形成装置とからなる画処理システムであって、前記プリンタドライバは、入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する第1の変換手段と、を有し、前記画像形成装置は、前記プリンタドライバで生成された前記第2の画像データを受け取り、前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する第3の画像データとするべく、前記第2の画像データの各画素を前記第1の画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像処理システムは、プリンタドライバと画像形成装置とからなる画処理システムであって、前記プリンタドライバは、複数の色成分からなる入力カラー画像データに対して、各色成分データが第1の解像度となり、かつ、少なくとも1つの色成分データの階調値M1が他の色成分データの階調値N1に対してM1>N1>2となるように各色成分データに対して量子化を行う量子化手段と、前記量子化された全ての色成分データが前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有し、前記複数の色成分データ夫々の各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換することで、前記階調値M1の色成分データの階調値をM2(M1>M2>2)とし、前記階調値N1の色成分データの階調値をN2(N1>N2=2)とする第1の変換手段と、を有し、前記画像形成装置は、前記プリンタドライバから受け取った前記階調値M2の色成分データを前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する色成分データとするべく、前記階調値M2の画像データの各画素を前記量子化手段で量子化された画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像処理システムは、プリンタドライバと画像形成装置とからなる画処理システムであって、前記プリンタドライバは、入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する変換手段と、を有し、前記変換手段は、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データの1画素あたりが多値となるように変換し、前記画像形成装置は、前記第2の画像データの各画素の階調値に応じて、各画素あたりの出力ドット数を決定するドット数決定手段、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像処理システムは、プリンタコントローラと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、前記プリンタコントローラは、入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する第1の変換手段と、を有し、前記画像形成装置は、前記プリンタコントローラで生成された前記第2の画像データを受け取り、前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する第3の画像データとするべく、前記第2の画像データの各画素を前記第1の画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像処理システムは、プリンタコントローラと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、前記プリンタコントローラは、複数の色成分からなる入力カラー画像データに対して、各色成分データが第1の解像度となり、かつ、少なくとも1つの色成分データの階調値M1が他の色成分データの階調値N1に対してM1>N1>2となるように各色成分データに対して量子化を行う量子化手段と、前記量子化された全ての色成分データが前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有し、前記複数の色成分データ夫々の各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換することで、前記階調値M1の色成分データの階調値をM2(M1>M2>2)とし、前記階調値N1の色成分データの階調値をN2(N1>N2=2)とする第1の変換手段と、を有し、前記画像形成装置は、前記プリンタコントローラから受け取った前記階調値M2の色成分データを前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する色成分データとするべく、前記階調値M2の画像データの各画素を前記量子化手段で量子化された画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2 の変換手段、を有することを特徴とする。
また、本発明の画像処理システムは、プリンタコントローラと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、前記プリンタコントローラは、入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第 1 パターン群のいずれかのパターンに変換する変換手段と、を有し、前記変換手段は、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データの1画素あたりが多値となるように変換し、前記画像形成装置は、前記第2の画像データの各画素の階調値に応じて、各画素あたりの出力ドット数を決定するドット数決定手段、を有することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の実施の形態を説明する前に本発明の概要を説明する。本発明は、複数の記録素子により被記録媒体上に画像を記録する記録装置において、良質な画像を高速で提供するものである。記録要素としては、記録方式に応じた種々の記録素子を用いることができ、例えば、インクジェット記録方式の場合は、インク吐出口から記録インクを吐出するノズルを備えたインクジェット記録素子とすることができる。また、インクジェット記録方式の場合は、記録インクの吐出のみならず、記録インク中の色材を不溶化または凝集させる画質向上剤を吐出することもできる。また、本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙等の、更には金属等の被記録媒体を用いる機器すべてに適用可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等を挙げることができる。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
[第1の実施の形態]
先ず、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。情報処理システムは、Non−PC100、双方向インタフェース200、プリンタ等から構成される画像出力装置300を備えている。Non−PC100と画像出力装置300の間は、双方向インタフェース200を介して接続されている。Non−PC100は、例えばWebTV(登録商標)やSetTopBox等のPCを用いない機器であり、Non−PC100のメモリには、プリンタドライバ110がインストールされている。また、画像出力装置(プリンタ)300は、画像処理を行うエンジン部310、被記録媒体上に印字を行うプリント部320を備えている。
【0024】
次に、第1の実施の形態に係る情報処理システムにおける印字データ作成方法について図2乃至図5を参照しながら説明する。第1の実施の形態は、上述したようにNon−PC100内にプリンタドライバ110を搭載した場合の例である。ここで、説明をより具体的にするために、Non−PC100内のプリンタドライバ110での画像データの量子化解像度(解像度1)は300dpiであり、画像出力装置(プリンタ)300のエンジン部310へのデータ解像度(解像度2)は600dpiであり、実際に被記録媒体への記録解像度(解像度3)は1200x600dpiである場合を説明する。本発明の特徴であるデータの解像度の流れに主眼を置いて、データの流れを解り易く説明するために、その他のプリンタシステム全体については詳細を述べてはいない。
【0025】
尚、本明細書中で特に指定がなく“300dpi“などのように解像度を表記した場合は、水平方向の解像度と垂直方向の解像度が同じであることとする。1200x600dpiのように2種の数値を並べて表記した場合は、水平方向の解像度を1200dpiとし、垂直方向の解像度を600dpiとした変倍率解像度のデータとする。
【0026】
先ず、第1の実施の形態に係るNon−PC100のプリンタドライバ110及びプリンタ300のエンジン部310の処理を図2に基づき説明する。図2は第1の実施の形態に係るNon−PC100のプリンタドライバ110及びプリンタ300のエンジン部310の処理を示すフローチャートである。図中、2点鎖線から上の部分がNon−PC100のプリンタドライバ110の処理であり、2点鎖線から下の部分がプリンタ300のエンジン部310の処理である。
【0027】
図2のステップS1001において、Non−PC100のプリンタドライバ110は、解像度1(300dpi)での画像データのラスタライズを行い、300dpiの各画素当たりRGB各8bitの画像データを作成する。次に、ステップS1002において、Non−PC100のプリンタドライバ110は、画像データの色処理を行う。ここでの色処理では、入力ガンマ補正、Non−PC100内の色空間とプリンタ300の出力色空間のずれを補正するRGB(赤、緑、青)からR'G'B'への変換、プリンタ300の色材成分への色変換であるR'G'B'からCMYK(シアン、マゼンタ、黄、黒)への変換、出力ガンマ補正等の一般的な色変換や、デジタルカメラ(不図示)で撮影された画像の色を適切に表現するための色変換など、そのシステムで必要な色変換を行う。これらの結果得られたデータは、300dpiの各画素当たりCMYK各8bitのデータである。
【0028】
ステップS1003では、Non−PC100のプリンタドライバ110は、上記得られたデータに多値の量子化(誤差拡散)を施し、300dpiの各画素当たりCMYK各9値の多値データを生成する。ステップS1004では、Non−PC100のプリンタドライバ110は、これら300dpi(解像度1)の出力多値レベルに応じて、600dpi(解像度2)の各画素あたりCMYK各3値データの4画素分に変換する。即ち、300dpi、1画素のデータを、600pid、4画素のデータに展開マトリックスパターンを参照して展開することになる。
【0029】
Non−PC100のプリンタドライバ110で生成されたデータは、1画素づつ別のデータとして、USBなどのインタフェース(I/F)を介してプリンタ300内部のエンジン部310に送られる。この際、一般的には、上記ステップS1004で生成されたデータを何らかの手段で圧縮し、プリンタ300のエンジン部310に送信し、エンジン部310内で圧縮解凍を行う(不図示)。プリンタ300のエンジン部310は、ステップS1005で、プリント部320で印字をできるように、更に解像度2(600dpi)の多値(3値)データを1200x600dpi当たりのCMYK各2値のデータに変換し、ステップS1006で、プリント部320へデータを送り印字を行う。即ち、Non−PC100のプリンタドライバ110で、300dpi、1画素単位で量子化されたデータが、600dpi、4画素に展開され、プリンタ300のエンジン部310へ転送され、更に1200x600dpi、8画素に展開されて印字が行われる。
【0030】
次に、各解像度でのデータ展開時のパターンの形態を図3に基づき説明する。先ず、上記ステップS1003における300dpiでの量子化後の出力データ0〜8の9値のデータ(図3の左の欄)に対して、上記ステップS1004で展開される300dpi出力値が600dpi単位でどのように出力されているかが解る。300dpiで1画素であったデータを600dpi、4画素へと展開し、600dpi、1画素単位では0〜2までの3値のデータ(図3の中央の欄)になっている。更に、本システムではプリンタ300のエンジン部310が600dpi、3値のデータを処理できるようになっており、上記ステップS1005で1200x600dpiの印字データ(図3の右の欄)に変換している。600dpiで1画素が、1200x600dpi、2画素へと展開され、1200x600dpi、1画素単位では0と1の2値データとなっている。この場合、解像度2から解像度3への展開は公知のマトリックス記録方法による展開手法を利用しているので、特にここでは詳細は説明を省略する。
【0031】
解像度1の多値レベルMは、基本的には以下の2つのパラメータにより決まる。解像度1と解像度2の拡大率L(本実施の形態では、縦方向倍率(600dpi/300dpi)x横方向倍率(600dpi/300dpi)=4倍)と、解像度2での1画素当たりの多値レベルN(これは公知のマトリックス記録方法による展開手法により決まり、エンジン部310での仕様に準ずるものとなる)により、解像度1の多値レベルMはM=LxN+1で表すことが可能である。しかしながら、画像上弊害が無くMが先の計算式で得られる値より少なくなったり、また逆に画像上弊害が大きくより大きな値を必要とする場合の可能性があるのは、公知のマトリックス記録方法による展開手法における多値レベル数の設定時と同様な考え方に基づくものであり、本実施の形態での解像度1から解像度2への展開手法の際にも適用される。先の計算式はその基本的な考え方を示したもので、これに限定するものではなく、設計パラメータの一つとして扱っている。
【0032】
次に、本実施の形態の作用及び効果を公知のマトリックス記録方法と比較しながら説明する。本システムでのプリンタ300のエンジン部310としては、600dpi、3値のデータを1200x600dpi、2値の2画素に展開する公知のマトリックス記録方法を予め有したプリンタエンジンを想定している。本実施の形態では、この予め有しているマトリックス記録方法を利用し、Non−PC100のプリンタドライバ110からプリンタ300のエンジン部310へのデータ転送の負荷等を低減する。
【0033】
更には、Non−PC100のプリンタドライバ110では、マトリックス記録方法のための600dpi、3値のデータ生成を、通常のPCドライバでは600dpiでラスタライズ、色処理、量子化等の処理を行うのに対し、プリンタ300のエンジン部310へ転送するデータ解像度(600dpi)よりも更に低い解像度(300dpi)でラスタライズ、色処理、量子化等の処理を行い、プリンタ300の画像処理部への負荷がより少なく(4分の1)なるようにしている。そして、300dpiから600dpiへの拡大マトリックスパターンを、Non−PC100のプリンタドライバ110内に用意しておき、プリンタ300のエンジン部310が処理できるデータに変換して転送を行っている。
【0034】
即ち、本実施の形態のシステムでは、Non−PC100のプリンタドライバ110で画像データの量子化を300dpiで行い、プリンタ300のエンジン部310に対する画像データ転送時の600dpiを経て、プリント部320で1200x600dpiの記録を行っている。図3から明らかなように、画像データの各変換時には、300dpi単位の領域では濃度情報は保持できており、画像劣化も最小限にとどめることができ、従来のPCプリンタドライバでの公知のマトリックス記録方法よりも更なる処理の高速化及び負荷の低減と、Non−PC100のプリンタドライバ110からプリンタ300のエンジン部310への画像データ転送の高速化と、プリント部320での高品位な記録を実現している。これにより、メモリも少なくCPU速度も低い厳しい環境条件にあるNon−PC環境下でも、従来のPCプリンタドライバと同等な性能を実現することができるのである。
【0035】
また、従来のマトリックス記録方法では、300dpi相当の画素を処理するためには、各画素3値を4画素分で合計3の4乗=81通りの組み合わせが考えられる。ところが、本実施の形態によれば、図3から明らかなように、300dpiの表現に9通りの組み合わせしか用いていないことが判る。このことは、本実施の形態によれば、プリンタ300のエンジン部310への画像データ転送の際の圧縮時に実質的圧縮率が向上し、公知のマトリックス記録方法に比べても高速な画像データ転送を実現することができることを示している。
【0036】
更に、本実施の形態では、Non−PC100のプリンタドライバ110で解像度1を300dpiとして説明を行ったが、実際のNon−PCのシステムでは、この解像度が必ずしも同じプリンタに対して同じ解像度になるとは限らない。Non−PCと呼ばれる環境は多種多様であり、通常のPCのように、いくつかのOSとある程度のメモリ・CPU速度を有していると限らず、必ずしもプリンタを想定したものではないことに起因する。Non−PC環境で扱われているデータが必ずしもプリンタを想定したものではないこと、また、Non−PCの環境が更に厳しく4分の1程度の処理の低減では十分でないこと、などは十分想定できるものである。
【0037】
このような様々な状況に対して、従来のマトリックス記録方法では、プリンタのエンジン部側に、様々な状況に応じた、解像度が異なったりパターンが異なったりするマトリックスの展開パターンを用意する必要が出てくる。また、例えそれらを予め予想し数種類の展開パターンを用意したとしても、それでは十分でない環境が出現しないとも限らず、それらの環境に公知のマトリックス記録方法のみで対応することは事実上不可能である。
【0038】
しかしながら、本実施の形態によるマトリックス記録方法によれば、プリンタ300に用意する展開マトリックスパターンは少なくとも1種あればよく、一方、システムの環境による差を考慮しNon−PC100のプリンタドライバ110で用いる解像度1と、解像度1から解像度2への展開マトリックスパターンとを、Non−PC100に適宜用意することにより、プリンタ300のエンジン部310への変更無しに対応することが可能となり、プリンタ300が接続されるNon−PC環境を増やすことができるのである。
【0039】
本実施の形態での解像度1、解像度2及び解像度3や各解像度間の展開マトリックスパターンなどはこれに限定するものでないことは、以上の説明からも明らかであると思われる。重要な点は、Non−PC100のプリンタドライバ110での処理解像度と、プリンタ300のエンジン部310への画像データ転送のための解像度とについては、少なくなくとも前者の方が低いことであり、それにより公知のマトリックス記録方法に比べ処理の負荷を低減できることはこれまでの説明からも明らかである。展開マトリックスパターンについても、特に解像度1から解像度2への展開では、各解像度間の関係から一義的に決まる拡大率とプリンタ300のエンジン部310が受け取ることのできる多値レベルに応じて設定すればよいのは上述の通りである。
【0040】
更には、本実施の形態では、Non−PCシステムにおける実現方法を用いて説明を行ったが、例えば画像処理部をプリンタのコントローラ部に有するようなPDプリンタシステムでは、上記Non−PC100のプリンタドライバ110での処理をプリンタのコントローラ部で行うことにより実現することができる。その場合の効果についても、プリンタのコントローラ部での処理負荷の低減、並びにプリンタのコントローラ部とエンジン部とのデータ転送の効率化が同様に期待できる。また、このとき、ベースとなるプリンタのエンジン部に元々有しているマトリックス記録方法でのマトリックス展開方法を利用しているため、プリンタのエンジン部の変更は最小限で済み、これによりアドオン型のPDプリンタとしても十分な性能を実現できるのである。
【0041】
更には、上記制御をPCプリンタでのドライバ部において実現したとしても、その場合の効果についても、ドライバ部での処理負荷の低減、並びにドライバ部とエンジン部とのデータ転送の効率化が同様に期待できる。更には、実際に使用しているPC上で本発明による印字データ作成方法と公知の印字データ作成方法をそのPCのCPUや速度や搭載メモリの量、同時に行っている処理の量等の性能・環境に応じて切り替えることにより、PC上でもより快適なプリント環境をユーザに提供することができる。
【0042】
尚、図4は上記図2の処理をPDプリンタのコントローラ部及びエンジン部で行った場合を示すフローチャートであり、図5は上記図2の処理をホストPCのプリンタドライバ部及びPDプリンタのエンジン部で行った場合を示すフローチャートである。図4のステップS3001〜ステップS3006は、上記図2のステップS1001〜ステップS1006と基本的に同様である。また、図5では、ステップS4001〜ステップS4004、ステップS4006は、上記図2のステップS1001〜ステップS1004、ステップS1006と基本的に同様であるが、ステップS4005では、解像度2多値レベルから各画素への打ち込みドット数を決定する処理を行うものである。
【0043】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、画像データ源の画像処理部での処理負荷を低減することが可能となり、十分なメモリや高速なCPUを有さない環境下でも、画質と速度(画像処理速度、データ転送速度、印字速度を含む全体的な速度)を維持した画像出力を提供することができる。また、様々な環境下でも柔軟に対応しつつ、且つプリンタのエンジン部への負荷を最小限にしたマトリックス記録方法による画質と速度(画像処理速度、データ転送速度、印字速度を含む全体的な速度)を維持した画像出力を提供することができる。特にPDプリンタシステムにおける処理負荷の低減とエンジン部への変更を最小限に抑えつつ、安価なPDプリンタシステムを実現することができる。
【0044】
[第2の実施の形態]
上述した本発明の第1の実施の形態においては、プリンタドライバでの量子化解像度、プリンタドライバからプリンタのエンジン部への転送解像度及び印字解像度は、各色毎で全て同じ(各色に共通)であった。これに対し、本発明の第2の実施の形態においては、プリンタドライバでの量子化解像度、プリンタドライバからプリンタのエンジン部への転送解像度及び印字解像度が、色によって異なる場合の説明を行う。第2の実施の形態におけるプリンタのエンジン部では、CM(シアン、マゼンタ)については600dpi、5値のデータを受信し、1200dpiの4画素に展開し2値記録を行い、YK(マゼンタ、黄)については600dpi、2値のデータを受信し、そのまま600dpi、1画素に2値記録を行う。
【0045】
次に、第2の実施の形態に係るフォトダイレクト(PD)プリンタ装置について図6乃至図11を参照しながら説明する。図6は第2の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置1000の外観を示す斜視図である。このフォトダイレクトプリンタ装置1000は、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信して印刷する通常のPCプリンタとしての機能と、メモリカードなどの記憶媒体に記憶されている画像データを直接読み取って印刷したり、或いはデジタルカメラからの画像データを受信して印刷する機能を備えている。
【0046】
図6において、フォトダイレクトプリンタ装置1000の外殻をなす本体は、下ケース1001、上ケース1002、アクセスカバー1003及び排出トレイ1004の外装部材を備えている。下ケース1001は、本体の略下半分部分を、上ケース1002は、本体の略上半分部分をそれぞれ形成しており、両ケースの組み合わせによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空構造をなし、その上面部及び前面部にはそれぞれ開口部が形成されている。
【0047】
排出トレイ1004は、その一端部が下ケース1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケース1001の前面部に形成される開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイ1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから用紙が排出可能となると共に、排出された用紙を順次積載し得るようになっている。また、排出トレイ1004には、2枚の補助トレイ1004a、1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持面積を3段階に拡大/縮小させ得るようになっている。
【0048】
アクセスカバー1003は、その一端部が上ケース1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバー1003を開くことによって、本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジ(不図示)或いはインクタンク(不図示)等の交換が可能となる。尚、ここでは特に図示しないが、アクセスカバー1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバー1003の開閉状態を検出し得るようになっている。
【0049】
また、上ケース1002の上面には、電源キー1005が押下可能に設けられている。また、上ケース1002の右側には、液晶表示部1006や各種キースイッチ等を備える操作パネル1010が設けられている。この操作パネル1010の構造は、図8を参照して詳しく後述する。自動給送部1007は、装填された用紙(記録シート)を装置本体内へと自動的に給送する。紙間選択レバー1008は、記録ヘッドと用紙との間隔を調整するためのレバーである。カードスロット1009には、メモリカードを装着可能なアダプタが挿入され、このアダプタを介してメモリカードに記憶されている画像データを装置本体に直接取り込んで、印刷することができる。このメモリカードとしては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア(登録商標)、メモリスティック(登録商標)等がある。
【0050】
ビューワ(液晶表示部)1011は、装置本体に着脱可能であり、PCカードに記憶されている画像の中からプリントしたい画像を検索する場合などに、1コマ毎の画像やインデックス画像などを表示するのに使用される。端子1012は、後述するデジタルカメラを接続するための端子である。USBバスコネクタ1013は、後述するパーソナルコンピュータ(PC)を接続するためのコネクタである。
【0051】
図7は第2の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置1000の記録ヘッドカートリッジ1200の外観を示す斜視図である。第2の実施の形態に係る記録ヘッドカートリッジ1200は、図7に示すように、インクを貯留するインクタンク1300と、このインクタンク1300から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから吐出させる記録ヘッド1301とを備えている。記録ヘッド1301は、キャリッジに対して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式を採用したものとなっている。そして、記録に際しては、記録ヘッドカートリッジ1200はキャリッジ軸に沿って往復走査され、それに伴って用紙上にカラー画像が記録される。
【0052】
図7に示す記録ヘッドカートリッジ1200では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするため、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、シアン、マゼンタ及びイエローの各色独立のインクタンクが用意されており、それぞれのインクタンクが記録ヘッド1301に対して着脱自在となっている。尚、本実施の形態では、上述した6色のインクを使用する場合で説明するが、本発明は、これら6色のインクを用いる場合に限定されるものではなく、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの4色のインクを使用して記録を行うインクジェットプリンタであってもよい。その場合には、4色それぞれ独立のインクタンクが、それぞれ記録ヘッド1301に対して着脱自在となっていても構わない。
【0053】
図8は第2の実施の形態に係る操作パネル1010の構成を示す図である。図8において、液晶表示部1006には、その左右に印刷されている項目に関するデータを各種設定するためのメニュー項目が表示される。液晶表示部1006に表示される項目としては、印刷したい範囲の先頭写真番号、指定コマ番号(開始/指定)、印刷を終了したい範囲の最後の写真番号(終了)、印刷部数(部数)、印刷に使用する用紙(記録シート)の種類(用紙種類)、1枚の用紙に印刷する写真の枚数設定(レイアウト)、印刷の品位の指定(品位)、撮影した日付を印刷するかどうかの指定(日付印刷)、写真を補正して印刷するかどうかの指定(画像補正)、印刷に必要な用紙枚数の表示(用紙枚数)等がある。これら各項目は、カーソルキー2001を用いて選択或いは指定される。
【0054】
モードキー2002は、押下する毎に、印刷の種類(インデックス印刷、全コマ印刷、1コマ印刷等)を切り替えることができ、これに応じて複数のLED2003における対応するLEDが点灯される。メンテナンスキー2004は、記録ヘッド1301のクリーニング等、プリンタのメンテナンスを行わせるためのキーである。印刷開始キー2005は、印刷の開始を指示する時、或いはメンテナンスの設定を確立する際に押下される。印刷中止キー2006は、印刷を中止させる時や、メンテナンスの中止を指示する際に押下される。
【0055】
次に、第2の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置1000の制御に関する主要部の構成を図9を参照しながら説明する。図9は第2の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置1000の制御部を中心とした構成を示すブロック図である。フォトダイレクトプリンタ装置1000は、カードスロット1009、操作パネル1010、ビューワ1011、端子1012、USBバスコネクタ1013、制御部(制御基板)3000、プリンタエンジン3004、コネクタ3006、電源コネクタ3009、電源3013を備えている。図中、3010はPC、3011はPCカード、3012はデジタルカメラである。尚、図9において上記各図と共通する部分は同じ符号を付しそれらの説明を省略する。
【0056】
図9において、制御部(制御基板)3000のASIC(専用カスタムLSI)3001は、各種インタフェース部を備えており、図10のブロック図を参照して詳しく後述する。DSP(デジタル信号処理プロセッサ、米国テキサス・インスツルメンツ社製DSP−C6211(登録商標))3002は、内部にCPUを備えており、各種制御処理、及び、輝度信号(RGB)から濃度信号(CMYK)への変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散等の画像処理等を担当している。即ち、第2の実施の形態では、PD(フォトダイレクト)コントローラとしてDSP3002を用いている。メモリ3003は、DSP3002のCPUの制御プログラムを記憶するプログラムメモリ3003a、実行時のプログラムを記憶するRAMエリア、画像データなどを記憶するワークメモリとして機能するメモリエリアを備えている。
【0057】
プリンタエンジン3004としては、複数色のカラーインクを用いてカラー画像を印刷するインクジェットプリンタのプリンタエンジンが搭載されている。USBバスコネクタ3005は、デジタルカメラ3012を本装置1000に接続するためのポートとしてのコネクタである。コネクタ3006は、ビューワ1011を本装置1000に接続するためのコネクタである。USBバスハブ(USB HUB)3008は、本装置1000がPC3010からの画像データに基づいて印刷を行う際には、PC3010からの画像データをそのままスルーし、USBバス3021を介してプリンタエンジン3004に出力する。これにより、接続されているPC3010は、プリンタエンジン3004と直接、データ信号のやり取りを行って印刷を実行することができる(一般的なPCプリンタとして機能する)。電源コネクタ3009は、電源3013により商用交流から変換された直流電圧を入力している。
【0058】
PC3010は、一般的なパーソナルコンピュータとして構成されており、USBバスコネクタ1013を介して本装置1000に接続される。メモリカード(PCカード)3011は、上述したように本装置1000で印刷する画像データを記憶するものであり、カードスロット1009を介して本装置1000に接続される。デジタルカメラ3012は、被写体を撮影すると共に撮影した画像データを記憶可能であり、端子1012及びUSBバスコネクタ3005を介して本装置1000に接続される。
【0059】
尚、上記制御部3000とプリンタエンジン3004との間の信号のやり取りは、上述したUSBバス3021またはIEEE(the Institute of Electrical and Electronics Engineers)1284バス3022を介して行われる。
【0060】
図10は第2の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置1000のASIC3001の構成を示すブロック図である。ASIC3001は、PCカードインタフェース部4001、IEEE1284インタフェース部4002、USBインタフェース部4003、USBホストインタフェース部4004、操作パネルインタフェース部4005、ビューワインタフェース部4006、インタフェース部4007、CPUインタフェース部4008、内部バス(ASICバス)4010を備えている。図中、3002はDSP(CPU)、3011はPCカード、3004はプリンタエンジン、3010はPC、3012はデジタルカメラ、1010は操作パネル、1011はビューワ、4009は各種スイッチ等である。尚、図10において上記各図と共通する部分は同じ符号を付しそれらの説明を省略する。
【0061】
図10において、PCカードインタフェース部4001は、装着されたPCカード3011に記憶されている画像データを読み取ったり、或いはPCカード3011へのデータの書き込み等を行う。IEEE1284インタフェース部4002は、プリンタエンジン3004との間のデータのやり取りを行う。このIEEE1284インタフェース部4002は、デジタルカメラ3012或いはPCカード3011に記憶されている画像データを印刷する場合に使用されるバスである。USBインタフェース部4003は、PC3010との間でのデータのやり取りを行う。USBホストインタフェース4004は、デジタルカメラ3012との間でのデータのやり取りを行う。
【0062】
操作パネルインタフェース部4005は、操作パネル1010からの各種操作信号を入力したり、液晶表示部1006への表示データの出力などを行う。ビューワインタフェース部4006は、ビューワ1011への画像データの表示を制御している。インタフェース部4007は、各種スイッチやLED4009等との間のインタフェースを制御する。CPUインタフェース部4008は、DSP3002との間でのデータのやり取りの制御を行っている。内部バス(ASICバス)4010は、これら各部を接続するバスである。
【0063】
図11は第2の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置1000のインタフェース及び画像処理制御に関する機能構成を示すブロック図である。フォトダイレクトプリンタ装置1000の制御部(制御基板)3000は、データ入力及び格納処理部6001、マルチレンダラ処理部6002、画像処理及びプロセス処理部6003、プリンタインタフェース部6004、インタフェース部6005を備えている。図中、3004はプリンタエンジン、6000はインタフェース部6006を備えたホストである。尚、図11において上記各図と共通する部分は同じ符号を付しそれらの説明を省略する。
【0064】
図11において、ホスト6000は、フォトダイレクトプリンタ装置1000からみた場合におけるホスト(画像データ源)に該当しており、このホスト6000には、上述したホストコンピュータであるPC3010、デジタルカメラ3012、PCカード3011、更には不図示のゲーム機やテレビジョン機器なども含まれる。このようなホスト6000は、USBバス、IEEE1284、或いはIEEE1394等のインタフェースを介してフォトダイレクトプリンタ装置1000に接続される。また、これ以外にもブルーツース(Bluetooth)等のインタフェースを用いてもよい。
【0065】
また、上述した制御部(制御基板)3000の有する機能には、ASIC3001により実現されるデータ入力及び格納処理部6001、プリンタエンジン3004にプリントデータを出力するプリンタインタフェース部6004、そしてDSP3002により実行されるマルチレンダラ処理部6002、画像処理及びプロセス処理部6003が含まれる。
【0066】
先ず、ホスト6000の一つであるPCカード中の画像データを、インタフェース部6006、6005を介してフォトダイレクトプリンタ装置1000の制御部3000に読み込んで、データ入力及び格納処理部6001に格納する。格納された画像データに対しDSP3002によりマルチレンダラ処理6002を行い復元し、画像処理及びプロセス処理部6003で処理できるデータに変換する。画像処理及びプロセス処理部6003では、後述するような図4におけるPDコントローラ部(DSP3002)での処理を行う。
【0067】
これらの処理においては、通常のホストPC上のプリンタドライバで行われるサイズ変換/色変換の他に、本発明の特徴である量子化及び量子化結果の解像度変換を行う。また、ここでの色処理では、元画像の色空間とプリンタの出力色空間のずれを補正するRGBからR'G'B'への変換、更にプリンタの色材成分への色変換であるR'G'B'からCMYKへの変換、出力ガンマ補正等の一般的な色変換の他に、デジタルカメラで撮影された画像の色を適切に表現するための画像補正処理などを含んでいる。
【0068】
その後、制御部3000のプリンタインタフェース部6004を介してプリンタエンジン3004に画像データを送る。プリンタエンジン3004での動作については、ここでは特に詳細に述べないが、公知の手法によりフォトダイレクトプリンタ装置1000におけるモータの制御や記録ヘッドデータの転送等の制御を行い、被記録媒体への画像の記録を行う。
【0069】
以上が本発明を適用した第2の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置1000についての概略説明であるが、ここで特徴的な部分は、DSP3002を用いて処理を行っている点である。一般にDSPは積和演算を得意とし、特に第2の実施の形態で用いているような多数の演算素子を内蔵した高機能タイプのDSPでは、複数の積和演算等の並列処理を有利に行うことができる。第2の実施の形態のDSPは、特に通常のプロセッサではダイレクトプリント時に負荷が重かった色処理、量子化等の演算に適している。
【0070】
次に、第2の実施の形態に係る印字データ生成方法について上記図4を参照しながら説明する。図4のステップS3001、ステップS3002では、第1の実施の形態におけるラスタライズ及び色処理と同じ処理を行う。但し、PDシステムの場合、現画像としては、フォトダイレクトプリンタ装置1000にカードスロット1009により接続されたPCカード3011(CFカード)から読み出した画像や、フォトダイレクトプリンタ装置1000にUSBバスコネクタ3005により接続されたデジタルカメラ3012から読み出した画像を利用する。実際には不図示であるが、更にラスタライズの前に、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの現画像ファイルから画像を作成するためのデコード処理などの前処理が行われるが、そのような前処理は本発明の本質とは直接的に関係ないのでここでは明記しない。
【0071】
フォトダイレクトプリンタ装置1000の制御部3000は、ステップS3001において、解像度1(300dpi)で各画素当たりRGB各8bitに生成したデータを、ステップS3002において、色処理を行う。これらの結果得られたデータは、300dpiの各画素当たりCMYK各8bitのデータである。ステップS3003では、制御部3000は、上記得られたデータに多値の量子化(誤差拡散)を施す。色によって300dpiの各画素当たり多値化レベルが異なる。CM(シアン、マゼンタ)については各17値の多値データが、YK(黄、黒)については各5値の多値データが生成される。ステップS3004では、制御部3000は、これら300dpi(解像度1)の出力多値レベルに応じて、600dpi(解像度2)の各画素当たり、CMは各5値データ、YKは各2値データの4画素分に展開マトリックスパターンを参照して変換する。即ち、300dpi、1画素のデータを、600pid、4画素のデータに展開する。
【0072】
制御部3000で生成されたデータは、1画素ずつ別のデータとして制御部3000からUSBなどの内部インタフェースを介して、プリンタエンジン3004に送られる。プリンタエンジン3004は、図2のステップS1005で、プリント部により印字できるように、更に解像度2(600dpi)のCMについては多値(4値)のデータを1200×1200dpi当たり4画素2値のデータに変換し、YKについては600dpi、2値のまま、ステップS1006で、プリント部へとデータを送り印字を行う。即ち、300dpi、1画素単位で量子化されたデータが、600dpi、4画素に展開され、プリンタエンジン3004へ転送され、更にCMについては1200x1200dpi、16画素に展開されて印字が行われる。YKについては600dpiでの印字データをプリンタエンジン3004がそのまま印字を行うことが可能であり、4画素に展開して印字を行う。
【0073】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、公知のマトリックス記録方法と比較しても、制御部3000での色処理、量子化処理における処理負荷を低減することができる。また、制御部3000とプリンタエンジン3004とのデータ転送の効率化も同様に期待できる。このとき、ベースとなるプリンタのプリンタエンジン3004に元々有しているマトリックス記録方法によるマトリックスの展開を利用しているため、プリンタエンジン3004への変更は最小限で済み、これによりアドオン型のPDプリンタとしても十分な性能を実現できるのである。
【0074】
[第3の実施の形態]
上述した本発明の第1及び第2の実施の形態においては、プリンタエンジンへのデータ出力形態及びプリンタエンジンでの記録データへの展開には公知のマトリックス記録方法を利用した場合で説明を行った。これに対し、本発明の第3の実施の形態においては、他の方法について述べる。第3の実施の形態では、プリンタが備えるプリンタエンジンとして、600dpiの多値データを受信し、600dpiの同一画素に、0〜n’までの多値データに応じて0〜n’段階の多数のインク滴を吐出し画像を形成するプリンタエンジンを想定した場合と、プリンタエンジンへ600dpiの多値データを送信する機器をホストPCとした場合の説明を行う。このようなプリンタエンジンでは、エンジン部へ渡される単位画素あたりの0〜n’のいづれかのレベル数と実際に単位画素に吐出するインク滴の数は必ずしも一致しなくても良い。例えば単位画素当り多値レベルが0、1、2、3の4値のエンジン部への入力データに対して、単位画素への吐出インク滴数はそれぞれ0、1、2、4のような場合がある。これらは、各プリンタでの設計項目であり、本発明の意図するところとは特に関係がないことは言うまでも無い。
【0075】
図5のステップS4001、ステップS4002では、第1及び第2の実施の形態におけるラスタライズ及び色処理と同じである。ホストPCのプリンタドライバ部は、ステップS4001において、ホストPCのコントローラ部により解像度1(300dpi)で各画素当たりRGB各8bitに生成されたデータを、ステップS4002において、色処理を行う。これらの結果得られたデータは、300dpiの各画素当たりCMYK各8Sitのデータである。ステップS4003では、ホストPCのプリンタドライバ部は、上記得られたデータに多値の量子化(誤差拡散)を施す。各色300dpiの17値の多値データを生成する。ステップS4004では、ホストPCのプリンタドライバ部は、これら300dpi(解像度1)の出力多値レベルに応じて、600dpi(解像度2)の各画素当たり、各5値データ4画素分に展開マトリックスパターンを参照して変換する。即ち、300dpi、1画素のデータを、600pid、4画素のデータに展開する。
【0076】
ホストPCのプリンタドライバ部で生成されたデータは、600dpi単位の1画素づつ別のデータとしてホストPCのプリンタドライバ部から、USBなどのインタフェースを介してプリンタ内部のプリンタエンジンに送られる。プリンタエンジンでは、ステップS4005で、プリント部で印字をできるように、更に解像度2(600dpi)のまま、600dpiの画素に打ち込むインク滴の数を予め定められたLUT(ルックアップテーブル)を参照して0から5ドットに決定し、ステップS4006で、プリント部へとデータを送り印字を行う。即ち、300dpi、1画素単位で量子化されたデータが、600dpi、4画素に展開され、プリンタエンジンへ転送され、更にプリンタエンジンでは600dpiにおけるインク滴の吐出数を決定し印字が行われる。
【0077】
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、ホストPCのプリンタドライバ部における通常の印字方法では600dpiで処理しているものを300dpiで行うことができるため、処理負荷の低減、並びにホストPCのコントローラ部とプリンタのプリンタエンジンとのデータ転送の効率化が同様に期待できる。
【0078】
[他の実施の形態]
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。
【0079】
この場合、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いることができる。
【0080】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0081】
更に、記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0082】
更に、以上の実施形態での量子化手法は誤差拡散法に基づいた手法について説明を行ったが、本発明の意図するところでは、量子化手法はこれに限定する必要は無いことはいうまでも無く公知の量子化手法を用いればよい。他の量子化手法としては、ディザ法や、濃度レベルに応じて誤差拡散法とディザ法とを使い分けるような手法でも何ら問題はない。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像形成装置での処理負荷を低減することが可能となり、十分なメモリや高速なCPUを有さない環境下でも、画質と速度(画像処理速度、データ転送速度、印字速度を含む全体的な速度)を維持した画像出力を提供することができる。また、様々な環境下でも柔軟に対応しつつ、且つ画像形成装置のエンジン部への負荷を最小限にしたマトリックス記録方法による画質と速度(画像処理速度、データ転送速度、印字速度を含む全体的な速度)を維持した画像出力を提供することができる。特にフォトダイレクトプリンタシステムにおける処理負荷の低減とエンジン部への変更を最小限に抑えつつ、安価なフォトダイレクトプリンタシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係るNon−PC内ドライバ部及びプリンタエンジン部の処理を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態に係る各解像度でのデータ展開時のパターンの形態を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係るPDプリンタコントローラ部及びPDプリンタエンジン部の処理を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態に係るホストPCドライバ部及びPDプリンタエンジン部の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るPDプリンタ装置の外観を示す斜視図である。
【図7】第2の実施の形態に係るPDプリンタ装置の記録ヘッドカートリッジの外観を示す斜視図である。
【図8】第2の実施の形態に係るPDプリンタ装置の操作パネルの構成を示す図である。
【図9】第2の実施の形態に係るPDプリンタ装置の制御に関わる主要部の構成を示すブロック図である。
【図10】第2の実施の形態に係るPDプリンタ装置のASICの構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施の形態に係るPDプリンタ装置のインタフェース及び画像処理制御に関わる機能構成を示すブロック図である。
【図12】マトリックス記録方法の高解像度処理及びマトリックスパターン処理を示す図である。
【符号の説明】
100 Non−P
110 プリンタドライバ(量子化手段、第1の変換手段
300 画像出力装
310 エンジン部
320 プリント部
1000 PDプリンタ装
3000 制御
3001 ASIC
3002 DSP
3004 プリンタエンジ
3010 P
3011 PCカー
3012 デジタルカメ

Claims (22)

  1. 入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化工程と、
    前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する第1の変換工程と、
    前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する第3の画像データとするべく、前記第2の画像データの各画素を前記第1の画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換工程と、を有し、
    前記第1の変換工程は、第1の画像データを第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データが1画素あたり3値以上を有するように変換することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記第3の解像度は、水平方向または垂直方向のいずれか一方の解像度が前記第2の解像度よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記第2の変換工程は、第2の画像データを第3の画像データに変換する際、前記第3の画像データが1画素あたり2値となるように変換することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理方法。
  4. 前記入力画像データが複数の色成分からなるカラー画像データである場合、各色成分の画像データに対して前記量子化工程、前記第1の変換工程、前記第2の変換工程を適用し、全ての色成分の画像データ夫々を前記第3の解像度を有する前記第3の画像データに変換することを特徴とする請求項1乃至に記載の画像処理方法。
  5. 複数の色成分からなる入力カラー画像データに対して、各色成分データが第1の解像度となり、かつ、少なくとも1つの色成分データの階調値M1が他の色成分データの階調値N1に対してM1>N1>2となるように各色成分データに対して量子化を行う量子化工程と、
    前記量子化された全ての色成分データが前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有し、前記複数の色成分データ夫々の各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換することで、前記階調値M1の色成分データの階調値をM2(M1>M2>2)とし、前記階調値N1の色成分データの階調値をN2(N1>N2=2)とする第1の変換工程と、
    前記階調値M2の色成分データを前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する色成分データとするべく、前記階調値M2の画像データの各画素を前記量子化工程で量子化された画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
  6. 入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化工程と、
    前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する変換工程と、
    前記第2の画像データの各画素の階調値に応じて、各画素あたりの出力ドット数を決定するドット数決定工程と、を有し、
    前記変換工程は、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データの1画素あたりが多値となるように変換することを特徴とする画像処理方法。
  7. 入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、
    前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する第1の変換手段と、
    前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する第3の画像データとするべく、前記第2の画像データの各画素を前記第1の画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段と、を有し、
    前記第1の変換手段は、第1の画像データを第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データが1画素あたり3値以上を有するように変換することを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記第3の解像度は、水平方向または垂直方向のいずれか一方の解像度が前記第2の解像度よりも高いことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の変換手段は、第2の画像データを第3の画像データに変換する際、前記第3の画像データが1画素あたり2値となるように変換することを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。
  10. 前記入力画像データが複数の色成分からなるカラー画像データである場合、各色成分の画像データに対して前記量子化手段での量子化処理、前記第1の変換手段での変換処理、前記第2の変換手段での変換処理を適用し、全ての色成分の画像データ夫々を前記第3の解像度を有する前記第3の画像データに変換することを特徴とする請求項乃至に記載の画像処理装置。
  11. 複数の色成分からなる入力カラー画像データに対して、各色成分データが第1の解像度となり、かつ、少なくとも1つの色成分データの階調値M1が他の色成分データの階調値N1に対してM1>N1>2となるように各色成分データに対して量子化を行う量子化手段と、
    前記量子化された全ての色成分データが前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有し、前記複数の色成分データ夫々の各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換することで、前記階調値M1の色成分データの階調値をM2(M1>M2>2)とし、前記階調値N1の色成分データの階調値をN2(N1>N2=2)とする第1の変換手段と、
    前記階調値M2の色成分データを前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する色成分データとするべく、前記階調値M2の画像データの各画素を前記量子化手段で量子化された画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  12. 入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、
    前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する変換手段と、
    前記第2の画像データの各画素の階調値に応じて、各画素あたりの出力ドット数を決定するドット数決定手段と、を有し、
    前記変換手段は、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データの1画素あたりが多値となるように変換することを特徴とする画像処理装置。
  13. プリンタドライバと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、
    前記プリンタドライバは、
    入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、
    前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する第1の変換手段と、を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記プリンタドライバで生成された前記第2の画像データを受け取り、前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する第3の画像データとするべく、前記第2の画像データの各画素を前記第1の画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段、を有することを特徴とする画像処理システム。
  14. 前記第3の解像度は、水平方向または垂直方向のいずれか一方の解像度が前記第2の解像度よりも高いことを特徴とする請求項13に記載の画像処理システム。
  15. 前記第1の変換手段は、第1の画像データを第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データが1画素あたり3値以上を有するように変換することを特徴とする請求項13または14に記載の画像処理システム。
  16. 前記第2の変換手段は、第2の画像データを第3の画像データに変換する際、前記第3の画像データが1画素あたり2値となるように変換することを特徴とする請求項13乃至15に記載の画像処理システム。
  17. 前記入力画像データが複数の色成分からなるカラー画像データである場合、各色成分の画像データに対して前記量子化手段での量子化処理、前記第1の変換手段での変換処理、前記第2の変換手段での変換処理を適用し、全ての色成分の画像データ夫々を前記第3の解像度を有する前記第3の画像データに変換することを特徴とする請求項13乃至16に記載の画像処理システム。
  18. プリンタドライバと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、
    前記プリンタドライバは、
    複数の色成分からなる入力カラー画像データに対して、各色成分データが第1の解像度となり、かつ、少なくとも1つの色成分データの階調値M1が他の色成分データの階調値N1に対してM1>N1>2となるように各色成分データに対して量子化を行う量子化手段と、
    前記量子化された全ての色成分データが前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有し、前記複数の色成分データ夫々の各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換することで、前記階調値M1の色成分データの階調値をM2(M1>M2>2)とし、前記階調値N1の色成分データの階調値をN2(N1>N2=2)とする第1の変換手段と、を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記プリンタドライバから受け取った前記階調値M2の色成分データを前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する色成分データとするべく、前記階調値M2の画像データの各画素を前記量子化手段で量子化された画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段、を有することを特徴とする画像処理システム。
  19. プリンタドライバと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、
    前記プリンタドライバは、
    入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、
    前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する変換手段と、を有し、
    前記変換手段は、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データの1画素あたりが多値となるように変換し、
    前記画像形成装置は、
    前記第2の画像データの各画素の階調値に応じて、各画素あたりの出力ドット数を決定するドット数決定手段、を有することを特徴とする画像処理システム。
  20. プリンタコントローラと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、
    前記プリンタコントローラは、
    入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、
    前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換する第1の変換手段と、を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記プリンタコントローラで生成された前記第2の画像データを受け取り、前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する第3の画像データとするべく、前記第2の画像データの各画素を前記第1の画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段、を有することを特徴とする画像処理システム。
  21. プリンタコントローラと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、
    前記プリンタコントローラは、
    複数の色成分からなる入力カラー画像データに対して、各色成分データが第1の解像度となり、かつ、少なくとも1つの色成分データの階調値M1が他の色成分データの階調値N1に対してM1>N1>2となるように各色成分データに対して量子化を行う量子化手段と、
    前記量子化された全ての色成分データが前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有し、前記複数の色成分データ夫々の各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第1パターン群のいずれかのパターンに変換することで、前記階調値M1の色成分データの階調値をM2(M1>M2>2)とし、前記階調値N1の色成分データの階調値をN2(N1>N2=2)とする第1の変換手段と、を有し、
    前記画像形成装置は、
    前記プリンタコントローラから受け取った前記階調値M2の色成分データを前記第2の解像度よりも高い第3の解像度を有する色成分データとするべく、前記階調値M2の画像データの各画素を前記量子化手段で量子化された画像データの各画素値または前記第1パターン群の各パターンに応じて予め定められた複数の画素からなる第2のパターン群のいずれかのパターンに変換する第2の変換手段、を有することを特徴とする画像処理システム。
  22. プリンタコントローラと画像形成装置とからなる画像処理システムであって、
    前記プリンタコントローラは、
    入力画像データに対して第1の解像度で量子化を行い、第1の画像データを生成する量子化手段と、
    前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データとするべく、前記第1の画像データの各画素を画素値に応じて予め定められた複数の画素からなる第 1 パターン群のいずれかのパターンに変換する変換手段と、を有し、
    前記変換手段は、前記第1の画像データを前記第2の画像データに変換する際、前記第2の画像データの1画素あたりが多値となるように変換し、
    前記画像形成装置は、
    前記第2の画像データの各画素の階調値に応じて、各画素あたりの出力ドット数を決定するドット数決定手段、を有することを特徴とする画像処理システム。
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