JP2005280357A - シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005280357A
JP2005280357A JP2005092785A JP2005092785A JP2005280357A JP 2005280357 A JP2005280357 A JP 2005280357A JP 2005092785 A JP2005092785 A JP 2005092785A JP 2005092785 A JP2005092785 A JP 2005092785A JP 2005280357 A JP2005280357 A JP 2005280357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
data
image data
printing
printer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005092785A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Matsudaira
平 正 年 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005092785A priority Critical patent/JP2005280357A/ja
Publication of JP2005280357A publication Critical patent/JP2005280357A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 印刷データ生成機能やデータ復元機能を有しない各種の機器に直接接続して印刷が可能であり、しかもホスト機器の負担を軽減することができるシリアルプリンタ及びプリンタを制御するプログラムを記録した記憶媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】 シリアルプリンタに画像データを復元する画像データ復元部と前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部とを設けることにより、ホスト機器は印刷データ生成部(プリンタドライバ)及び画像データ復元機能を有する必要が無くなり、各種のデジタル機器をホストとして接続することができるようになる。さらに、画像データをライン毎に読込み、復元し、印刷データに変換してイメージバンド毎に印刷することにより、画像バッファメモリを節約し、プリンタの印刷開始までの待ち時間を短縮することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙などの画像形成媒体に対して印刷ヘッドが走査しながら画像を形成するシリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体に関する。より詳細には、本発明は、ホスト機器の負担を大幅に軽減し、従来よりも多くのデジタル機器に接続して所望の画像を印刷するためのシリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
近年、画像情報のデジタル化とインターネット技術の急速な発展に伴い、各種の画像形成媒体に画像を形成することができるプリンタの高性能化と低価格化が要求されている。これらのプリンタのうちでも、「シリアルプリンタ」、すなわち紙などの画像形成媒体に対して印刷ヘッド(画像形成ヘッド)が走査しながら印刷画像を形成する「シリアルスキャン型」あるいは「ドラムスキャン型」のプリンタの市場への普及速度には特にめざましいものがある。
以下では、このような「シリアルプリンタ」のうちで、特に性能向上と低価格化が顕著な「インクジェットプリンタ」を例に挙げて説明する。
パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどのホスト機器において取り扱われる「画像データ」を、インクジェットプリンタにより印刷するためには、「印刷データ」に変換する必用がある。ここで、「画像データ」とは、例えばRGB(red,green,blue)の3要素により表される画像情報であり、「印刷データ」とは、プリンタが用いる各色のインク(例えば、シアン:C、マゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によるドットの配列に対応する印刷情報である。
「画像データ」から「印刷データ」への変換は、「印刷データ生成部」により実行される。「印刷データ生成部」の機能を有するソフトウエアは、「プリンタドライバ」などと称される場合も多い。
図11は、「印刷データ生成部」を含んだ印刷システムの構成を例示した概念図である。すなわち、同図(a)、(b)に表した例は、いずれも、ホスト機器にプリンタが接続されている。そして、図10(a)の構成においては、ホスト機器100Aに印刷データ生成部150が設けられ、「画像データ」を「印刷データ」に変換してプリンタ200Aに供給する。この構成においては、「印刷データ生成部」を有するホスト機器にしかプリンタを接続できないという欠点がある。つまり、プリンタが「画像データ」を直接入力して印刷を実行することは不可能であり、プリンタを接続できるホスト機器が極めて限られたものになるという問題があった。
これに対して、図11(b)の構成においては、印刷データ生成部150がプリンタ200Bに設けられている。この場合は、プリンタ200Bは、ホスト機器100Bから「画像データ」を受信し、印刷データ生成部150において「印刷データ」に変換して印刷を実行する。このようにすれば、ホスト機器100Bは、「画像データ」を出力するだけで済む。従って、デジタルカメラや各種の各種のPDA(personal digital assistant:個人用携帯型情報端末)、あるいはインターネットなどのデータ源に接続して画像データをダウンロードできる各種のデジタル機器などをホスト機器100Bとすることができる。そして、これらのホスト機器にプリンタを直接接続して、所望の画像を印刷することが可能となる。つまり、従来と異なり、ホストコンピュータを介することなくこれらの機器から直接画像データを取り出して印刷することができ、プリンタの応用範囲を大幅に拡げることができる。
ところが、各種の記憶媒体やインターネットなどを介してホスト機器に供給される「画像データ」は、通常は、圧縮処理が施されている場合が多い。このような圧縮されたデータフォーマットの具体例としては、例えば、「JPEG(Joint Photograph Experts Group)」を挙げることができる。これらの圧縮された画像を印刷するためには、ホスト機器が、圧縮データを復元し、復元した「画像データ」をプリンタに送信しなければならない。
従って、復元機能を有するホスト機器にプリンタを接続しないと圧縮された画像を印刷できないという問題があった。
また、ホスト機器が復元機能を有する場合でも、印刷を実行するに際して「画像データ」の復元を実行する必要があり、ホスト機器の負担が大きくなるという問題があった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものである。すなわち、その目的は、印刷データ生成部(プリンタドライバ)を有しない各種の機器に直接接続して圧縮された画像の印刷が可能であり、しかもホスト機器の負担を軽減することができるシリアルプリンタ及びプリンタを制御するプログラムを記録した記憶媒体を提供することにある。
上記目的の達成のために、本発明のシリアルプリンタは、画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタであって、圧縮された画像データを復元する画像データ復元部と、前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成により、ホスト機器は印刷データ生成部(プリンタドライバ)及び画像データ復元機能を有する必要が無くなり、各種のデジタル機器をホストとして接続することができるようになる。
ここで、前記圧縮された画像データの全体をホスト機器から読み込んだ後に、復元し、印刷データに変換するようにすれば、圧縮された画像データを速やかに受信してホスト機器を早期に解放することができる。
または、前記圧縮された画像データの一部分のみをホスト機器から順次読み込んで復元し、前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査により形成されるイメージバンドの印刷のために必要とされる印刷データが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行するようにすれば、画像バッファメモリを節約し、プリンタの印刷開始までの待ち時間を短縮することができる。
さらに、前記画像データの前記一部分は、前記画像を前記主走査方向に沿ってストライプ状に分割した領域に対応するようにすれば、ライン毎に画像データを読みとってイメージバンドを形成することが容易となる。
さらに、前記圧縮された前記画像データは、JPEGフォーマットに基づき、前記ストライプ状に分割した領域は、JPEGの分割ブロックの列に対応するものとすれば、最も汎用性のあるデータフォーマットに対応し、ライン毎の読込みを容易に実現することができる。
一方、本発明の記録媒体は、圧縮された画像データを復元する画像データ復元部と、前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部と、を有し、画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御するプログラムを格納した記録媒体であって、前記プログラムは、前記圧縮された画像データの全体をホスト機器から読み込ませた後に、復元させ、印刷データに変換させるようにしたことを特徴とする。
上記構成により、ホスト機器は印刷データ生成部及び画像データ復元機能を有する必要が無くなり、各種のデジタル機器をホストとして接続することができるようになる。また、圧縮された画像データを速やかに受信してホスト機器を早期に解放することができる。
または、本発明の記録媒体は、圧縮された画像データを復元する画像データ復元部と、前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部と、を有し、画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御するプログラムを格納した記録媒体であって、前記プログラムは、前記圧縮された画像データの一部分のみをホスト機器から順次読み込ませて復元させ、前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査により形成されるイメージバンドの印刷のために必要とされる印刷データが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行させることを特徴とする。
上記構成により、ホスト機器は印刷データ生成部及び画像データ復元機能を有する必要が無くなり、各種のデジタル機器をホストとして接続することができるようになる。また、画像バッファメモリを節約し、プリンタの印刷開始までの待ち時間を短縮することができる。
ここで、前記画像データの前記一部分は、前記画像を前記主走査方向に沿ってストライプ状に分割した領域に対応することとすれば、ライン毎に画像データを読みとってイメージバンドを形成することが容易となる。
さらに、前記圧縮された前記画像データは、JPEGフォーマットに基づき、前記ストライプ状に分割した領域は、JPEGの分割ブロックの列に対応するものとすれば、最も汎用性のあるデータフォーマットに対応し、ライン毎の読込みを容易に実現することができる。
ここで、「記録媒体」とは、例えば、ハードディスク(HD)、DVD−RAM、DVD−ROM、光磁気記録媒体、フレキシブル・ディスク(FD)やCD−ROMなどの他に、RAMやROMなどの各種メモリも含む。
また、これらの媒体に記録されるべきプログラムをそのままの状態で、あるいは必要に応じて暗号化したり、変調をかけたり、圧縮したような状態で、イントラネットやインターネットなどの有線回線や無線回線を介して頒布しても良い。
本発明は、以上説明した形態で実施され、以下に説明する効果を奏する。
まず、本発明によれば、シリアルプリンタに画像データを復元する画像データ復元部と前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部とを設けることにより、ホスト機器は印刷データ生成部(プリンタドライバ)及び画像データ復元機能を有する必要が無くなり、各種のデジタル機器をホストとして接続することができるようになる。
つまり、本発明によれば、デジタルカメラや、各種のPDA(personal digital assistant:個人用携帯型情報端末)、あるいはインターネットなどのデータ源に接続して画像データをダウンロードできる各種のデジタル機器などをホスト機器とすることができる。そして、これらのホスト機器にプリンタを直接接続して、所望の画像を印刷することが可能となる。つまり、従来と異なり、ホストコンピュータを介することなくこれらの機器から直接画像データを取り出して印刷することができ、プリンタの応用範囲を大幅に拡げることができる。
また、本発明によれば、復元された前記画像データの全体を格納する画像データ格納部を設けることにより、圧縮された画像データを速やかに受信してホスト機器を早期に解放することができる。
または、本発明によれば、画像データの一部のみが復元され残りの部分が復元されていない状態で画像データの一部を印刷データに変換することにより、画像バッファメモリを節約し、プリンタの印刷開始までの待ち時間を短縮することができる。
また、本発明によれば、ライン毎に画像データを読込み、復元、変換することにより、イメージバンド毎に印刷することが可能となり効率的である。
また、記圧縮された前記画像データとしてJPEGフォーマットに基づくことにより、最も汎用性の広いプリンタとすることができる。
以上詳述したように、本発明によれば、応用範囲を従来よりも大幅に拡げ、ホスト負担も軽減することができるシリアルプリンタを提供することが可能となり産業上のメリットは多大である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施形態においては、プリンタは圧縮画像データを画像単位でホスト機器から受信し、画像単位で復元し、しかる後に変換、印刷を実行する。
図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を表すブロック図である。
すなわち、本実施形態のプリンタ10Aは、インターフェイス部12、受信部14、解釈部16、復元部18、画像データ格納部20A、印刷データ生成部22、イメージ生成部24、及びプリンタエンジン28を有する。
インターフェイス部12は、ホスト機器300から「画像データ」または「印刷データ」を受信すると共に、データ要求信号などの各種のステータス情報をホスト機器300に送信する。
受信部14は、ホスト機器300から送信されたデータを必要に応じて一時的に格納する。なお、本発明においては、この受信部14は必ずしも必要でなく、インターフェイス部12において受信した「画像データ」などを直ちに解釈部16に送るようにしても良い。
解釈部16は、ホスト機器300から送られた信号の種類を調べて適宜必要なデータ処理を施す。すなわち、ホスト機器300が「印刷データ生成部」を有しており、「印刷データ」をプリンタに送信した場合には、解釈部16は、その信号に含まれるヘッダ情報やフッタ情報を取り除き、経路Cを選択して、その「印刷データ」をイメージ生成部24に送る。一方、ホスト機器300から「画像データ」が送られてきた場合には、解釈部16は、その「画像データ」の形式に応じて経路Aまたは経路Bを選択し、その「画像データ」を次段に送る。
復元部18は、ホスト機器300から圧縮された形式の「画像データ」が送られた場合に、これを解凍復元する役割を有する。
すなわち、ホスト機器300において取り扱われる「画像データ」は、例えばJPEGフォーマットのように圧縮された特定のデータフォーマットを有する場合が多い。本実施形態のプリンタ10Aは、ホスト機器300から受信した「画像データ」がこのような圧縮されたフォーマットのものであると解釈部16が判断すると、図1において符号Aで表した経路を介してその圧縮された「画像データ」を復元部18に送る。復元部18は、この圧縮データを順次復元し、例えばRGB画像データの形式にして格納部20Aに格納する。
画像データ格納部20Aは、このように復元部18において復元された全ての「画像データ」を格納する。また、解釈部16から直接送られてきた画像に関する全ての「画像データ」をバッファリングする場合もある。
印刷データ生成部22は、「画像データ」を「印刷データ」に変換する。例えば、RGB(red,green,blue)の3要素などにより表される「画像データ」を、プリンタが用いる各色のインク(例えば、シアン:C、マゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によるドットの配列情報に対応する「印刷データ」に変換する。
図2は、印刷データ生成部22の構成の具体例を表すブロック図である。すなわち、印刷データ生成部22は、サイズ変換部22A、色変換部22B、ハーフトーン処理部22C、及びインターレース処理部22Dからなるものとすることができる。サイズ変換部22Aは、ホスト機器300から送られてきたレイアウト情報に基づいて、「画像データ」を所望の印刷サイズに変換する役割を有する。例えば、RGB24ビットからなる「画像データ」を所望のサイズに変換する。
色変換部22Bは、「画像データ」をプリンタの色要素からなるデータに変換する。すなわち、プリンタが使用するインク色及び発色の特性に応じた色補正を施し、インク色のデータに変換する。例えば、RGB24ビットからなる「画像データ」をCMYK32ビットデータに変換する。
ハーフトーン処理部22Cは、色変換された後のCMYKデータからドット単位でのインクの有無によってある面積での濃度を表現する2値化処理を実行する。このハーフトーン処理によってCMYKからなる印刷データが生成される。例えば、色変換により得られたCMYK32ビットデータを、CMYK4ビットからなるデータに変換する。
インターレース処理部22Dは、ハーフトーン処理によって得られたCMYK4ビットデータをインターレース印刷するために変換する。ここで、「インターレース」とは、プリンタの印刷ヘッドのインクジェットノズルの配列ピッチよりも小さいピッチで印刷ヘッドを主走査方向及び/または副走査方向にずらしながら印刷することより、きめが細かく、且つ印刷ヘッドのノズル径などのばらつきによる「ムラ」を解消することができる印刷手法である。
以上の処理によって、「画像データ」が「印刷データ」に変換される。
再び図1に戻って説明すると、イメージ生成部24は、解釈部16から直接送られてくる「印刷データ」または、印刷データ生成部22から送られてくる「印刷データ」に基づいて、印刷イメージを生成し、プリンタエンジン28を駆動させる役割を有する。
プリンタエンジン28は、図示しない印刷ヘッドやその駆動系及び紙送り機構などを有し、イメージ生成部24において生成された印刷イメージに基づいて印刷を実行する。
図1に例示したプリンタ10Aは、ホスト機器300から送られたきたデータの形式に応じて、3通りの経路のいずれかを選択して処理することができる。すなわち、圧縮された「画像データ」は、経路Aを介して、復元部18→画像データ格納部20A→印刷データ生成部22→イメージ生成部24→プリンタエンジン28と送られる。
一方、非圧縮の「画像データ」に対しては、経路Bが選択され、画像データ格納部20Aにバッファリングした後に印刷データ生成部22に送り、「印刷データ」に変換する。
また、「印刷データ」を受信した場合には、経路Cを介して印刷を実行する。これらの経路の切り替えは、解釈部16により決定される。つまり、解釈部16は、ホスト機器300から送られたデータを解析し、その種類に応じて適宜データ処理経路を選択してデータを供給する。
本実施形態のプリンタ10Aは、上述の複数の経路のうちで、特に経路Aを介した処理を実行することができる点にひとつの特徴を有する。
以下に、図1の経路Aを介した印刷処理に関して説明する。
図3は、プリンタ10Aの動作を説明するフローチャートである。
ホスト機器300において取り扱われる「画像データ」は、例えばJPEGフォーマットのように圧縮された特定のデータフォーマットを有する場合が多い。本実施形態のプリンタ10Aは、ホスト機器300から1画像分の圧縮画像データを受け取る。インターフェイス部12を介して受信した1画像分の圧縮画像データは、解釈部16により経路Aが選択される。そして、図3にステップS10で表したように、復元部18において順次復元され、画像データ格納部20Aに順次送られて、一旦格納される。
次に、ステップS12において、印刷データ生成部22は、画像データ格納部20Aに格納された復元画像データを順次読み出し、印刷データを生成する。この時に、印刷データ生成部は、「1イメージバンド分の画像データ」を入力変換して「1イメージバンド分の印刷データ」を生成する。
図4は、シリアルプリンタによってひとつの「イメージバンド」が印刷された状態を表す概念図である。ここで、「イメージバンド」とは「イメージバンド」や「ライン」とも称され、インクジェットプリンタなどのシリアルプリンタにおいて、印刷ヘッドの幅すなわち、ヘッドの一回の走査により印刷される画像の幅に対応する。ここで、印刷ヘッドの走査方向は「主走査方向」、画像形成媒体としての紙の送り方向は「副走査方向」と称する場合が多い。つまり、印刷ヘッドが「主走査方向」に走査することによりひとつのイメージバンドが形成される。そして、紙が「副走査方向」に送られことにより次のイメージバンドの形成位置が決定される。
このように、「1イメージバンド分の印刷データ」がプリンタエンジン28に送られ、図3にステップS14として表したように、印刷が実行される。
次に、ステップS16において、すべてのイメージバンドの印刷が終了したか否かが判断される。未了の場合(ステップS16:No)は、ステップS12に戻り、印刷データ生成部22は、画像データ格納部20Aに格納されている画像データのうちで、次の「イメージバンド」の印刷に必要なデータを読み出して、「印刷データ」に変換する。
一方、すべてのイメージバンドの印刷が終了した場合(ステップS16:Yes)は、その画像の印刷処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、プリンタ10Aは、ホスト機器300からJPEGなどの所定のフォーマットの1画像分の圧縮画像データを受信し、1画像分の復元データを生成し、画像データ格納部に格納し、印刷データへ変換して印刷を実行する。
従って、本実施形態によれば、ホスト機器300は、圧縮された画像データのための復元手段や印刷データ生成部(プリンタドライバ)などを備える必要がない。すなわち、プリンタに「復元部18」と「印刷データ生成部22」とを設けることにより従来よりも大幅にインテリジェント化させ、「1画像分の圧縮画像データ」をプリンタが直接受け取って、復元し、順次印刷データに変換し、印刷を実行することができる。このようにすれば、デジタルカメラや、各種のPDA(personal digital assistant:個人用携帯型情報端末)、あるいはインターネットなどのデータ源に接続して圧縮された画像データをダウンロードできる各種のデジタル機器などをホスト機器300とすることができる。そして、これらのホスト機器にプリンタを直接接続し、例えば、インターネットなどを介して圧縮画像データをダウンロードしてプリンタに送信することにより、直ちに印刷することが可能となる。つまり、従来と異なり、ホストコンピュータを介することなくこれらの機器から直接画像データを取り出して印刷することができ、プリンタの応用範囲を大幅に拡げることができる。
また、本実施形態によれば、プリンタをホストコンピュータに接続した場合にも、ホストの負担を軽減し、早期にホストを解放できるという効果が得られる。すなわち、「復元部18」と「印刷データ生成部22」とをプリンタに設けることによって、従来は、ホストコンピュータで行われていたこれらのタスクをプリンタが肩代わりすることができる。その結果として、ホストコンピュータは、圧縮された「画像データ」をプリンタに送出した後には、他のタスクの処理に直ちにとりかかることができ、システム全体の処理能力を大幅に改善することが可能となる。
次に、図1及び図2を参照しつつ、プリンタ10Aの動作のさらに具体的な動作例を説明する。
図5は、プリンタ10Aの具体的な動作の一例を表すフローチャートである。すなわち、図5は、「画像データ」としてRGB24ビットのJPEGデータを受信し、「印刷データ」としてCMYKの4色による4ビットデータにより印刷を実行する場合を例示する。
ホスト機器300からインターフェイス部12にJPEGフォーマットの圧縮データが送信されると、その圧縮データは、解釈部16を介して復元部18に送られ、例えばRGB24ビットからなる画像データに復元される。このJPEG画像データの復元は、図5にステップS10Aで表したように、「逆DCT(descrete cosine transform:離散コサイン変換)演算」、「ハフマン展開」、「Y(輝度)Cb(青色差)Cr(赤色差)からRGBへのデータ変換」の処理を経て8ピクセル×8ピクセルのブロック毎に復元展開される。
このように復元された24ビットRGBデータは、ステップS10Bにおいて、8×8ブロック毎に画像データ格納部20Aに順次書き込まれる。
そして、1画像分のJPEGデータの復元が未だ終了していない場合(ステップS10C:No)は、再びステップS10Aに戻り、次の8×8ブロックの復元が開始される。
一方、1画像分のJPEGデータの復元が終了した場合(ステップS10C:Yes)は、ステップS12Aにおいて、画像データ格納部20Aに書き込まれたRGB24ビットの「画像データ」が読み込まれる。
そして、ステップS12Bにおいて、このRGB24ビットの「画像データ」はサイズ変換される。すなわち、図2に表したサイズ変換部22Aに送られ、所定の印刷サイズに変換される。
次に、ステップS12Cにおいて、「画像データ」はCMYK32ビットデータに変換される。すなわち、図2に表した色変換部22Bに送られ、プリンタが使用するインク色及び発色の特性に応じた色補正が行われて、インク色のデータに変換される。
次に、ステップS12Dにおいて、図2に表したハーフトーン処理部22Cに送られ、ハーフトーン処理が施される。これは、色変換された後のCMYK24ビットデータからドット単位でのインクの有無によってある面積での濃度を表現する2値化処理に対応する。このハーフトーン処理によってCMYK4ビットからなる印刷データが生成される。
次に、ステップS12Eにおいて、図2に表したインターレース処理部22Dに送られ、プリンタのインクノズルの配列に合わせたインターレース処理が施される。
次に、ステップS12Fにおいて、1イメージバンド分の印刷データが完成したか否かが判断される。1イメージバンド分の印刷データが未だ完成していない場合(ステップS12E:No)は、ステップS12Aに戻り、画像データ格納部20Aから次の画像データを読み込んで印刷データへの変換を実行する。
一方、ステップS12Eにおいて1イメージバンド分の印刷データが完成した場合(ステップS12E:Yes)は、ステップS14において印刷データがプリンタエンジン28に送られ、1イメージバンド分の印刷が実行される。
次に、ステップS16において全画像の印刷が終了したか否かが判断される。未だ終了していない場合(ステップS16:No)には、ステップS12Aに戻り、次のイメージバンドに対応する画像データを画像データ格納部20Aから読み出して印刷データへ変換する。
一方、全画像の印刷が終了した場合(ステップS16:Yes)は、その画像の印刷処理が終了する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、ホスト機器300は、「印刷データ生成部」を有する必要がない。しかも、所定のフォーマットの1画像分の圧縮データを送信すれば、直ちにプリンタから解放され、次の処理を実行することができるという効果も得られる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施形態においては、プリンタは画像のホストから受信する圧縮画像データを逐次復元し、画像のひとつの横幅に相当する部分の復元が終了すると直ちに印刷データに変換して印刷を実行する。つまり、画像データ全体の復元を待たずに変換、印刷を実行する。
図6は、本実施形態に係るプリンタを表すブロック図である。同図については、図1に関して前述したものと同一の部分には同一の符合を付して詳細な説明は省略する。本実施形態に係るプリンタが図1のプリンタと異なる点は、「データ読込み制御部26」を有する点である。本実施形態のプリンタ10Bは、ホスト機器300から、圧縮された画像の「一部分」のみを読込み、復元して順次印刷する。「データ読込み制御部26」は、ホスト機器300からの部分的なデータの読込みを制御する役割を有する。
本実施形態のプリンタ10Bの動作について、具体例を挙げつつ説明すると以下の如くである。
図7は、用紙Sの上に画像Aを印刷する場合の印刷イメージを表す概念図である。本実施形態のプリンタ10Bは、この印刷を実行するに際して、画像Aを「ライン」毎に読み込む。ここで、「ライン」とは、印刷すべき画像を主走査方向に対して平行な方向に分割して得られるストライプ状の領域である。図7(a)、(b)に表した例においては、画像Aが、それぞれラインL1、L2、・・・に分割され、プリンタに読み込まれる。
ここで問題となるのは、「ライン」の幅と、「イメージバンド」の幅の関係である。
図7(a)に表した例においては、画像AのラインL1、L2、・・・の幅(副走査方向の高さ)がイメージバンドI1、I2・・・の幅よりも大きい場合を表す。この場合には、プリンタ10Bは、ホスト機器300からまず、ラインL1の部分の圧縮画像データを受け取り、復元処理と印刷データの生成処理を施す。
この場合には、ラインL1のデータから得られる印刷データに基づいて、イメージバンドI1とI2を印刷することができる。そこで、データ読込み制御部26は、ホスト機器300から次のラインL2のデータを読み込むことなく、イメージバンドI1とI2の印刷を実行するように、プリンタの各部を制御する。
次に、イメージバンドI3を印刷するためには、ラインL2のデータが必要となる。そこで、データ読込み制御部26は、ホスト機器300に格納されている圧縮画像ファイルから、ラインL2に対応するデータを読み込むようにインターフェイス部12を制御する。
ラインL2の圧縮データをホスト機器から読み込んで、復元し、印刷データを生成すると、イメージバンドI3、I4を印刷することができる。以下、同様にしてライン毎に、圧縮データを適宜読み込んでイメージバンドを印刷することができる。
一方、図7(b)に表した例においては、「ライン」の幅が「イメージバンド」の幅よりも小さい。各イメージバンドの印刷に際しては、複数のラインのデータを読み込む必要がある。従って、プリンタ10Bは、ホスト機器300から複数のラインに対応する圧縮画像データを読み込む。例えば、図示した例においては、イメージバンドI1の印刷のために、ラインL1とL2を順次読み込む。このようにして、「イメージバンドI1」の形成に必要な「画像データ」のみを読み込んで順次印刷することができる。なお、この場合も、ラインL2の画像データのうちで「イメージバンドI1」からはみ出した部分のデータは、次の「イメージバンドI2」の形成に利用することができる。
より具体的には、まず、プリンタ10Bは、ホスト機器300から、ラインL1の部分の圧縮画像データを受け取り、復元処理と印刷データの生成処理を施す。この印刷データは、イメージバンドI1の印刷には不十分である。そこで、データ読込み制御部26は、インターフェイス部12に対して、次のラインの圧縮データを読み込むように制御する。次のラインL2の圧縮データを受信し、復元して印刷データを生成するとイメージバンドI1の印刷データが揃うので、この印刷を実行する。
次に、データ読込み判断部26は、イメージバンドI2の印刷が可能か否かを判断する。この段階では、イメージバンドI2の印刷データは、不十分であるので、ホスト機器300から次のラインL3の圧縮データを読み込むように制御する。ラインL3の圧縮データを印刷データに変換すると、データ読込み制御部26は、再度、イメージバンドI3の印刷が可能か否かを判断する。この段階では、まだ、印刷データは不十分であるので、次のラインL4のデータを読み込むように制御する。ラインL4の圧縮データを受信し、復元して印刷データを生成するとイメージバンドI2の印刷データが揃うので、この印刷を実行する。
以下、同様にしてライン毎に、圧縮データを適宜読み込んでイメージバンドを印刷することができる。
以上説明したような、「ライン」毎のデータの読み込みは、例えば、データ圧縮方法として極めて高い汎用性を有するJPEGフォーマットの場合には、「分割ブロック」を列毎に受信することにより、容易に実行することができる。
図8は、JPEG画像データの圧縮と復元の方法を概念的に表した説明図ある。すなわち、同図(a)〜(d)は、圧縮のプロセスを表し、同図(e)〜(h)は復元のプロセスを表す。
JPEG圧縮に際して、図8(a)に表された原画は、まず、同図(b)に表したように、8ピクセル×8ピクセルのブロックに分割される。そして、同図(c)に表したように、ブック毎にDCT(descrete cosince transform:離散コサイン変換)処理が施される。DCT処理は周波数変換に対応し、この処理によってブロック画像が周波数により表される。一般に画像データは、周波数スペクトルの形式で表すと低周波数帯域において分布が見られ、この結果として少ない情報量で符号化が行うことができる。このように周波数に変換した後にさらに量子化することにより離散化させる。このようにDCT量子化したデータをジグザク走査して一列に並べ、ハフマン符号化などの処理を施すことにより、同図(d)に表したような符号列とすることができる。
一方、復元は、上述した一連の処理を逆に施すことにより、同図(e)〜(h)に表したように実行される。
また、カラー画像の場合には、通常は、Y(輝度)Cb(青色差)Cr(赤色差)のデータに分解してそれぞれのデータを圧縮する。従って、これらを復元した後に、RGBデータに変換する必要がある。
以上の説明から分かるように、JPEG形式で圧縮された画像データは、8ピクセル×8ピクセルのブロック単位で取り扱うことができる。従って、本実施形態においては、主走査方向に並んだJPEGの分割ブロックの一列または複数列を「ライン」として読み込むことができる。
そして、「ライン」の幅すなわちJPEGのブロックの大きさと印刷する際の「イメージバンド」の幅との関係に応じて、図7(a)または(b)に例示したいずれかの印刷を実行することができる。
図9は、本実施形態に係るプリンタの動作を説明するフローチャートである。
すなわち、本実施形態においては、まず、ステップS22において、一ラインの圧縮画像データを読込み、復元する。ここで、「一ライン」とは、前述したように、例えばJPEG画像における8×8ブロックを画像の横幅方向に一列または2列以上にならべた部分である。
画像データ格納部20Bが設けられている場合には、このように復元された部分的なデータは、格納部20Bにバッファリングされる。
次に、ステップS24において、復元された一部分の画像データを印刷データに変換する。この変換は、印刷データ生成部22において実行される。
次に、ステップS26において、1イメージバンド分の印刷データが完成したかを、データ読込み制御部26が判断する。完成していない場合(ステップS26:No)は、ステップS22に戻って読込・復元を再開する。完成した場合(ステップS26:Yes)は、ステップS28において、そのイメージバンドを印刷する。
次に、ステップS30において、全てのイメージバンドを印刷したかを判断する。印刷していない場合(ステップS30:No)は、ステップS22に戻って復元を再開する。印刷した場合(ステップS30:Yes)は、印刷処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、圧縮画像データをライン毎に読み込み、復元して印刷データに変換、印刷し、しかる後に圧縮画像データの次のラインを読み込んで復元、バッファ書き込み、変換、印刷を繰り返す。
従って、本実施形態によれば、格納部20Bは印刷すべき「画像データ」のうちの一部のデータみを格納すれば良く、そのメモリ容量を大幅に節約することができる。
また、本実施形態によれば、プリンタは、印刷すべき画像のうちの一ラインまたは初めの数ライン分のデータを復元して直ちに印刷を開始することができる。従って、プリンタが印刷を開始するまでに要する待ち時間が短くて済むという効果も得られる。
なお、本実施形態においては、格納部20Bは必須要素ではなく、省略することも可能である。つまり、画像データ復元部18から印刷データ生成部22に復元画像データを直接供給するようにしても良い。
次に、本実施形態のプリンタの動作について、さらに詳細な具体例を挙げつつ説明する。
図10は、本具体例のプリンタの動作を表すフローチャートである。
このフローチャートについて、図6及び図2の構成も参照しつつ説明すると以下の如くである。
ホスト機器300からインターフェイス部12にJPEGフォーマットの圧縮データが送信されると、まず、図10にステップS22Aで表したように、圧縮データは、復元部18においてRGB24ビットからなる画像データに復元される。このJPEG画像データの復元に際しては、「逆DCT(descrete cosince transform:離散コサイン変換)演算」、「ハフマン展開」、「Y(輝度)Cb(青色差)Cr(赤色差)からRGBへのデータ変換」の処理を経て8×8ブロック毎に復元展開される。
このように復元された24ビットRGBデータは、ステップS22Bにおいて、8×8ブロック毎に格納部20Bに書き込まれる。
そして、画像の横幅に対応する部分のJPEGデータの復元が未だ終了していない場合(ステップS22C:No)は、再びステップS22Aに戻り、次のブロックの読込み、復元が開始される。
一方、画像の横幅分のJPEGデータの復元が終了した場合(ステップS22C:Yes)は、ステップS24Aにおいて、バッファメモリ20Bに書き込まれたRGB24ビットの「画像データ」が読み込まれる。
そして、ステップS24Bにおいて、このRGB24ビットの「画像データ」は印刷データ変換部22のサイズ変換部22A(図2)に送られ、所定の印刷サイズに変換される。
次に、ステップS24Cにおいて、「画像データ」は色変換部22Bに送られ、CMYK32ビットデータに変換される。すなわち、プリンタが使用するインク色及び発色の特性に応じた色補正が行われて、インク色のデータに変換される。
次に、ステップS24Dにおいて、ハーフトーン処理が施される。これは、色変換された後のCMYK24ビットデータからドット単位でのインクの有無によってある面積での濃度を表現する2値化処理に対応する。このハーフトーン処理によってCMYK4ビットからなる印刷データが生成される。
次に、ステップS26において、1イメージバンド分の印刷データが完成したか否かが判断される。1イメージバンド分の印刷データが未だ完成していない場合(ステップS26:No)は、ステップS22Aに戻り、ホスト300からJPEG圧縮画像データの次の分割ブロックのデータを読み込んで復元し、バッファ書き込み、変換を再開する。一方、ステップS26において1イメージバンド分の印刷データが完成した場合(ステップS26:Yes)は、ステップS28において印刷データがプリンタエンジン28に送られ、1イメージバンド分の印刷が実行される。
次に、ステップS30において印刷すべき画像の印刷が終了したか否かが判断される。未だ終了していない場合(ステップS30:No)には、ステップS22Aに戻り、JPEG圧縮画像データの次の分割ブロックのデータをホスト機器300から読み込んで、復元、バッファ書き込み、変換、印刷を再開する。
以上詳述したように、本具体例によれば、ひとつのイメージバンドを印刷するために必要なデータのみをホスト機器から読み込み、復元して変換、印刷し、しかる後にホスト機器300から次のイメージバンドに必要なJPEG圧縮画像の分割ブロックデータを読み込んで、復元、バッファ書き込み、変換、印刷を繰り返す。
従って、本具体例によれば、格納部20Bは画像データのうちの一部のみを格納すれば良く、そのメモリ容量を大幅に節約することができる。
また、本具体例によれば、プリンタは、ひとつのイメージバンドに相当するデータが復元されると直ちに印刷を開始することができる。従って、プリンタが印刷を開始するまでに要する待ち時間が短くて済むという効果も得られる。
以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
例えば、上述の具体例においては、インクジェットプリンタの例を挙げつつ説明したが、本発明は、これ以外にもあらゆるシリアルプリンタに適用して同様の効果を得ることができる。
また、入力される画像データのフォーマットも、JPEGに限定されずプリンタにおいて適宜復元が可能なあらゆるフォーマットの画像データを同様に用いることができる。この点に関しては、例えば、JPEGの他にも、異なる方式のデータフォーマットに対応した復元部を設けて、入力される圧縮画像データのフォーマットに応じて適宜復元方式を選択できるようにしても良い。
また、プリンタが用いるインクの色も、具体例として挙げたCMYK4色に限定されるものではなく、これらにライトシアン、ライトマゼンタなどの淡色を加えたものや、その他のあらゆるインクの組み合わせを同様に用いることができる。
さらに、シリアルプリンタ方式を採るものであれば、プリンタ専用機には限定されず、複写機、ファクシミリ装置などの他の機能を備えた複合機であっても良い。
その他、当業者であれば、本明細書に開示した本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更等が可能である。
本発明の第1実施形態に係るプリンタの概略構成を表すブロック図である。 印刷データ生成部22の構成の具体例を表すブロック図である。 プリンタ10Aの動作を説明するフローチャートである。 シリアルプリンタによってひとつの「イメージバンド」が印刷された状態を表す概念図である。 プリンタ10Aの具体的な動作の一例を表すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るプリンタを表すブロック図である。 用紙Sの上に画像Aを印刷する場合の印刷イメージを表す概念図である。 JPEG画像データの圧縮と復元の方法を概念的に表した説明図ある。 第2実施形態に係るプリンタの動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態のプリンタの動作の具体例を表すフローチャートである。 「印刷データ生成部」を含んだ印刷システムの構成を例示した概念図である。
符号の説明
10A、10B シリアルプリンタ
12 インターフェイス部
14 受信部
16 解釈部
18 画像データ復元部
20A、20B 画像データ格納部
22 印刷データ生成部
22A サイズ変換部
22B 色変換部
22C ハーフトーン処理部
24 イメージ生成部
26 データ読込み制御部
28 プリンタエンジン
100 ホストコンピュータ
200 プリンタ(画像形成装置)
300 ホスト機器

Claims (9)

  1. 画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタであって、
    圧縮された画像データを復元する画像データ復元部と、
    前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部と、
    を備えたことを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 前記圧縮された画像データの全体をホスト機器から読み込んだ後に、復元し、印刷データに変換するようにしたことを特徴とする請求項1記載のシリアルプリンタ。
  3. 前記圧縮された画像データを一部分ごとにホスト機器から読み込み復元するようにしたシリアルプリンタであって、
    前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査により形成されるイメージバンドの印刷のために必要とされる印刷データが揃わない場合は、前記画像データの次の一部分を読み込み復元し、
    前記イメージバンドの印刷のために必要とされる印刷データが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行することを特徴とする請求項1記載のシリアルプリンタ。
  4. 前記画像データの前記一部分は、前記画像を前記主走査方向に対して平行な方向に分割して得られる複数の領域のそれぞれに対応することを特徴とする請求項3記載のシリアルプリンタ。
  5. 前記圧縮された前記画像データは、JPEGフォーマットに基づき、
    前記画像データの前記一部分は、JPEGの分割ブロックの列に対応するものであることを特徴とする請求項4記載のシリアルプリンタ。
  6. 圧縮された画像データを復元する画像データ復元部と、前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部と、を有し、画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御するプログラムを格納した記録媒体であって、
    前記プログラムは、前記圧縮された画像データの全体をホスト機器から読み込ませた後に、復元させ、印刷データに変換させるようにしたことを特徴とする記録媒体。
  7. 圧縮された画像データを復元する画像データ復元部と、前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部と、を有し、画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御するプログラムを格納した記録媒体であって、
    前記プログラムは、前記圧縮された画像データを一部分ごとにホスト機器から読み込ませて復元させ、
    前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査により形成されるイメージバンドの印刷のために必要とされる印刷データが揃わない場合は、前記画像データの次の一部分を読み込ませて復元させ、
    前記イメージバンドの印刷のために必要とされる印刷データが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行させることを特徴とする記録媒体。
  8. 前記画像データの前記一部分は、前記画像を前記主走査方向に対して平行な方向に分割して得られる複数の領域のそれぞれに対応することを特徴とする請求項7記載の記録媒体。
  9. 前記圧縮された前記画像データは、JPEGフォーマットに基づき、
    前記画像データの前記一部分は、JPEGの分割ブロックの列に対応するものであることを特徴とする請求項8記載の記録媒体。
JP2005092785A 2005-03-28 2005-03-28 シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体 Pending JP2005280357A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092785A JP2005280357A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092785A JP2005280357A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25792199A Division JP2001080139A (ja) 1999-09-10 1999-09-10 シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005280357A true JP2005280357A (ja) 2005-10-13

Family

ID=35179222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005092785A Pending JP2005280357A (ja) 2005-03-28 2005-03-28 シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005280357A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022003810A (ja) * 2017-09-25 2022-01-11 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、印刷システム、画像処理方法及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022003810A (ja) * 2017-09-25 2022-01-11 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、印刷システム、画像処理方法及びプログラム
JP7314978B2 (ja) 2017-09-25 2023-07-26 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、印刷システム、画像処理方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3762319B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理システム
JP3661520B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置及びプログラムを記録した記録媒体
JP6249623B2 (ja) 画像処理方法および画像処理システム
JP2006262436A (ja) 画像処理装置
JP4329311B2 (ja) 画像形成装置及び方法並びに画像形成システム
JP2001069358A (ja) 画像処理装置およびその方法、並びに、記憶媒体
US20110032552A1 (en) Data processing apparatus and data processing method
JP6184115B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2001080139A (ja) シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体
JP2005280357A (ja) シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体
US8279478B2 (en) Printing system, printing apparatus and image-printing method for suppressing image quality degradation
JP4324892B2 (ja) シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体
JP4120947B2 (ja) シリアルプリンタ及びシリアルプリンタの印刷制御方法
JP4692589B2 (ja) シリアルプリンタ
JP2004112140A (ja) 画像処理装置
JP3743471B2 (ja) 印刷システム、印刷装置及び印刷制御装置
JP4697933B2 (ja) 画像処理装置および画像入出力装置およびそれらの方法
JP2007110226A (ja) 画像形成装置
JP2008273215A (ja) シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体
JP4771009B2 (ja) シリアルプリンタ
JP2007274436A (ja) 画像処理装置及び画像処理装置における画像データ処理方法
JP2004159035A (ja) 画像処理装置
JP2008011076A (ja) 画像処理装置
JP5884402B2 (ja) 印刷システム、印刷方法
JP2006033572A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070406

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070425

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070608