JP2007274436A - 画像処理装置及び画像処理装置における画像データ処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理装置における画像データ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力形態を異にする複数の出力手段を備えた画像処理装置であって、原稿の画像のプレビュー表示に伴って、データを保持しておくための記憶に必要なメモリの小容量化が可能であると共に、処理速度の向上が可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】複数の出力形態の中から少なくとも一つを選択する出力選択手段3と、画像読取手段1により読取られた画像データを表示可能なように処理して表示する表示手段4と、画像データを該画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換してメモリに記憶する中間変換記憶手段5と、該中間変換記憶手段5によりメモリに記憶された中間データを、出力選択手段3により選択された出力形態を有する出力手段2に対して、該出力手段2が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段2に提供する間接変換手段6とで、画像処理装置を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像が記載された原稿の画像読取手段や、出力形態を異にする複数の出力手段等を備えた画像処理装置、及び、この画像処理装置における画像データ処理方法に関する。
原稿に記載された画像を、スキャナ等の画像読取手段で読取り、記録用紙に記録する複写装置や、通信回線を介して伝送するファクシミリ(以下、FAXと称する)等の画像処理装置は、さまざまな装置が開発されている。これらの装置では、近年、特に、これらの機種の大型タイプにおいて、画像読取手段で読取られた画像を、記録用紙に記録したり、通信回線を介して伝送したりする前に、表示装置に表示させる機能が備えられており、ユーザに重宝されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1は、表示装置を備えた複写機に関するものであり、特許文献2は、表示装置を備えたFAX装置に関するものであるが、これらの装置では、出力に先立って原稿の画像をプレビュー表示することができ、ユーザは出力画像を事前に視覚的に確認することができるので、ミスコピーやミス送信の防止に役立っている。
一方、画像処理装置としては、記録用紙への記録機能やFAX機能等の複数の機能を、1台の装置に搭載した複合機が開発され、注目されている。この複合機は、1台で複数の機能を備えていることから、コストパフォーマンスが高く、最近では、家庭用の複合機に対する需要が増加している。
従来、この家庭用の複合機では、画像読取手段で読取られた画像データは、直に、記録用紙への記録機能やFAX機能等の機能に適合するデータに変換処理されて、記録用紙へ記録されたり通信回線を介して伝送されたりしている。そのため、基本的には、画像読取手段で読取られた原稿の画像データを保持しておく必要はなく、メモリ等に記憶する必要は生じない。
特開平5−336287号公報 特開2000−101757号公報
ところで、最近、上述した複数の機能を備えた家庭用の複合機においても、出力に先立って、画像読取手段で読取られた原稿の画像を、プレビュー表示する機能が要望されている。このような要望を満足するためには、原稿の画像をプレビュー表示させておく間、画像読取手段で読取られた原稿の画像データを、その後に行われる記録用紙への記録や通信回線を介しての伝送等の主要処理が行われるまで、保持しておく必要があり、そのため、メモリ等に記憶する必要がある。
この複合機が、カラー用である場合は、読取手段で読取られた原稿の画像データのデータ量は、特に大きくなり、記憶を行うためには、大容量のメモリが必要になる。このため、原稿の画像をプレビュー表示する場合に、主要処理が行われるまでの間データを保持しておくために必要な記憶用のメモリについても、大容量のメモリが必要となる。
しかし、家庭用の複合機では、大型の業務用の画像処理装置と異なり、特に、複合機の低コスト化が要求されている。そのため、原稿の画像をプレビュー表示する場合に必要な上記のメモリの小容量化が要望されていた。
尚、原稿の画像をプレビュー表示する場合も、表示データの記憶が必要であるが、この場合のデータ量は、家庭用の複合機では、表示画面の大きさも小さく、少量に縮小することが可能であるので、問題になる度合は小さい。
又、複合機は、記録用紙への記録や通信回線を介しての伝送等、出力形態を異にする複数の出力手段を備えている。そこで、原稿の画像をプレビュー表示する場合、これらの複数の出力手段を備えた複合機に対して、処理速度の向上の観点から、画像読取手段で読取られた画像データを、主要処理に至るまでの間保持するために、記憶用メモリへ記憶する記憶処理や、このメモリに記憶されたデータを、複合機の主要処理を行わせるために出力手段へ提供する提供処理等に対する効率化が求められていた。
そこで、この発明は、このような要望に対処するためになされたものであって、画像が記載された原稿の画像読取手段、及び、出力形態を異にする複数の出力手段を備えた画像処理装置として、原稿の画像のプレビュー表示に伴って、主要処理に至るまでの間、データを保持するための記憶に必要なメモリの小容量化が可能であると共に、処理速度の向上が可能な画像処理装置、及び、この画像処理装置における画像データ処理方法を提供しようとするものである。
まず、本発明の画像処理装置について説明する。図1は、本発明の画像処理装置の構成を示したブロック図である。図1において、本発明の画像処理装置は、原稿に記載された画像を画像読取手段1により読取って、出力形態を異にする複数の出力手段2の少なくとも一つにより出力する画像処理装置である。この画像処理装置は、出力選択手段3、表示手段4、中間変換記憶手段5、及び、間接変換手段6を備えたことを特徴としている。
この内、出力選択手段3は、複数の出力形態の中から少なくとも一つを選択する機能を有している。表示手段4は、画像読取手段1により読取られた画像データを、表示可能なように処理して表示する機能を有している。中間変換記憶手段5は、画像データを、画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換して、上記の画像処理装置の備えるメモリに記憶する機能を有している。
そして、間接変換手段6は、中間変換記憶手段5によりメモリに記憶された中間データを、出力選択手段3により選択された出力形態を有する出力手段2に対して、該出力手段2が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段2に提供する機能を有している。尚、上記の間接変換手段6が行う変換には、該手段に対する変換用の入力として提供されたデータになんらの変更も加えないで出力する状態も含まれるものとする。
この画像処理装置によれば、画像データを、画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換して、メモリに記憶する。従って、画像読取手段1により読取られた画像データの表示に伴って、画像処理装置の出力手段2の出力が行われるようになるまでの間中間データを保持しておく記憶用メモリに対して、該メモリの小容量化を図ることができる。従って、画像処理装置の低コスト化を図ることができる。
上記の画像処理装置において、中間変換記憶手段5が変換して記憶する中間データは、間接変換手段6が、全ての出力手段2に対する最終データへの変換に、共通して使用可能であるようにするのが好ましい。
このようにすることにより、出力選択手段3により選択された出力形態の出力手段2のいずれに対しても、中間変換記憶手段5は、画像読取手段1により読取られた画像データを、1種類の中間データへ変換するだけでよい。そのため、この中間データへの変換に使用される変換プログラム等も1つでよく、変換プログラムを複数の変換プログラムの中から選択する等の作業が必要ないので、効率的な処理を行うことができ、画像処理装置の処理速度の向上を図ることができる。
又、上記の画像処理装置において、上述した、中間変換記憶手段5が、画像データを、該画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換する具体的な方法として、下記のような方法が考えられる。
例えば、中間変換記憶手段5は、中間データの画像の解像度が、画像データの画像の解像度よりも低くなるようにして、変換を行う。或いは、中間変換記憶手段5は、中間データの画像の階調数が、画像データの画像の階調数よりも少なくなるようにして、変換を行う。或いは、中間変換記憶手段5は、高能率符号化方式を用いて、変換を行うのである。
上記の高能率符号化方式を用いる場合、上記の画像データがカラー画像データである場合に、高能率符号化方式としてJPEGを用いるようにしてもよい。この場合に、出力手段2の一つがFAX送信機能を備えた出力手段である場合には、上記のJPEGはITU−T勧告T.82の規定を充足しているのが望ましい。或いは、出力手段2の一つがメモリカード書込機能を備えた出力手段である場合には、上記のJPEGはDCF規格を充足しているのが望ましい。
このようにすることにより、上記の画像処理装置を規格に適合した製品とすることができ、規格に適合した標準的な技術を使用することができる。
又、上記の画像処理装置において、メモリにおける中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量が、動的に変化する場合には、中間変換記憶手段5は、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、画像データに対する中間データのデータ量の減少量を増減させて変換するようにするのが望ましい。
ここで、メモリのメモリ容量が動的に変化するとは、次のような状態をいう。例えば、FAX受信機能を備えた画像処理装置において、受信したFAXデータを一時的に記憶するメモリを上記のメモリと共用する場合に、受信したFAXデータの量によって、上記のメモリの空き容量が異なってくる。この場合の空き容量が上記の許容メモリ容量に相当するが、この許容メモリ容量は受信したFAXデータの量によって変化することになり、このような状態を、メモリ容量が動的に変化するという。
このようにすることにより、上記のメモリを効率よく使用することができると共に、このメモリの許容メモリ容量に応じて、可能な最上の画像品質を備えたデータを、出力手段2に提供することができる。
上述した、メモリにおける中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量が、動的に変化する場合に、画像データに対する中間データのデータ量の減少量を増減させて変換する具体的な方法として、次のような方法がある。
例えば、中間変換記憶手段5は、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、画像データの画像の解像度に対する中間データの画像の解像度の減少度合を変化させて変換する。或いは、中間変換記憶手段5は、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、画像データの画像の階調数に対する中間データの画像の階調数の減少度合を変化させて変換する。或いは、中間変換記憶手段5は、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、高能率符号化方式の圧縮率を増減させて変換するようにするのである。
又、上記の画像処理装置において、出力手段2の一つとして、一般的に、記録用紙に画像を記録する画像記録機能を備えた出力手段2を用いる。この記録用紙に画像を記録する画像記録機能は、原稿に記載された画像を読取る画像読取機能と共に、画像処理装置における最も基本的な機能の一つであるからである。
又、上記の画像処理装置において、画像読取手段による画像の読取前に、出力選択手段により、複数の出力形態の中からいずれか一つが選択された場合に、次のようにしてもよい。即ち、中間変換記憶手段5は、画像データを、出力選択手段により選択された出力形態を有する出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した中間データに変換してメモリに記憶する。そして、間接変換手段6は、メモリに記憶されているこの中間データを最終データとしてそのまま用いて、出力選択手段3により選択された出力形態を有する出力手段2に提供するようにするのである。
上記の場合は、画像読取手段1による画像の読取前に、複数の出力形態の中からいずれか一つが選択されるので、画像読取手段1で読取られた画像データが実際に提供される出力手段2が、画像読取手段1の画像の読取前に確定する。そこで、中間変換記憶手段5は、画像データをこの出力手段2に適した中間データに変換して記憶することができる。従って、間接変換手段6は、この中間データを最終データとしてそのまま用いて出力手段2に提供することができ、無駄な変換作業を排除することができる。そのため、上記の画像処理装置における処理速度の向上を図ることができる。
又、複数の出力形態の中からいずれか一つが選択される上記の画像処理装置において、表示選択手段、直接変換手段、及び、制御手段を追加するのが好ましい。この内、表示選択手段は、表示手段4による表示の要、不要を、画像読取手段1による画像の読取前に選択する機能を有している。直接変換手段は、画像データを、出力選択手段3により選択された出力形態を有する出力手段2に対して、該出力手段2が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段2に提供する機能を有している。そして、制御手段は、表示選択手段により、表示要が選択されると、直接変換手段の動作を中止させると共に、表示不要が選択されると、表示手段4、中間変換記憶手段5、及び、間接変換手段6の動作を中止させる制御を行う機能を有している。
これらの表示選択手段、直接変換手段、及び、制御手段を追加した上記の画像処理装置では、表示選択手段で表示不要を選択することにより、画像読取手段1で読取られた画像データを、表示手段4で表示しないで、直に、直接変換手段により変換して出力手段2に提供する従来の画像処理装置が備えている機能を、使用できるようにすることができる。
次に、画像処理装置における本発明の画像データ処理方法について説明する。尚、以下に述べる本発明の各画像データ処理方法は、それぞれが有する機能と同様の機能を有する上述の本発明の各画像処理装置が備える作用、効果と同様の作用、効果を備えている。
本発明の画像データ処理方法は、原稿に記載された画像を画像読取手段により読取って、出力形態を異にする複数の出力手段の少なくとも一つにより出力する画像処理装置であり、複数の出力形態の中から少なくとも一つを選択する出力選択手段と、画像読取手段により読取られた画像データを表示可能なように処理して表示する表示手段と、メモリとを備えた画像処理装置における画像データ処理方法である。この画像データ処理方法は、中間変換記憶ステップと間接変換ステップとを備えたことを特徴としている。
この内、中間変換記憶ステップは、画像データを、該画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換して、メモリに記憶する機能を有している。間接変換ステップは、中間変換記憶ステップによりメモリに記憶された中間データを、出力選択手段により選択された出力形態を有する出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段に提供する機能を有している。尚、上記の間接変換ステップで行われる変換には、変換用の入力として提供されたデータになんらの変更も加えないで出力する状態も含まれるものとする。
上記の画像データ処理方法において、中間変換記憶ステップが変換して記憶する中間データは、間接変換ステップが、全ての出力手段に対する最終データへの変換に、共通して使用可能であるようにしてもよい。
又、上記の画像データ処理方法において、上述した、中間変換記憶ステップが、画像データを、画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換する具体的な方法として、下記のような方法が考えられる。
例えば、中間変換記憶ステップは、中間データの画像の解像度が、画像データの画像の解像度よりも低くなるようにして、変換を行う。或いは、中間変換記憶ステップは、中間データの画像の階調数が画像データの画像の階調数よりも少なくなるようにして、変換を行う。或いは、中間変換記憶ステップは、高能率符号化方式を用いて、変換を行うのである。
上記の高能率符号化方式を用いる場合、上記の画像データがカラー画像データである場合に、高能率符号化方式としてJPEGを用いるようにしてもよい。この場合に、出力手段の一つがFAX送信機能を備えた出力手段である場合には、JPEGはITU−T勧告T.82の規定を充足しているのが望ましい。或いは、出力手段の一つがメモリカード書込機能を備えた出力手段である場合には、JPEGはDCF規格を充足しているのが望ましい。
又、上記の画像データ処理方法において、メモリにおける中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量が、動的に変化する場合には、中間変換記憶ステップは、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、画像データに対する中間データのデータ量の減少量を増減させて変換するようにするのが望ましい。
上述した、メモリにおける中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量が、動的に変化する場合に、画像データに対する中間データのデータ量の減少量を増減させて変換する具体的な方法として、次のような方法がある。
例えば、中間変換記憶ステップは、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、画像データの画像の解像度に対する中間データの画像の解像度の減少度合を変化させて変換する。或いは、中間変換記憶ステップは、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、画像データの画像の階調数に対する中間データの画像の階調数の減少度合を変化させて変換する。或いは、中間変換記憶ステップは、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、高能率符号化方式の圧縮率を増減させて変換するようにするのである。
又、上記の画像データ処理方法において、出力手段の一つとして、一般的に、記録用紙に画像を記録する画像記録機能を備えた出力手段を用いる。
又、上記の画像データ処理方法において、画像読取手段による画像の読取前に、出力選択手段により、複数の出力形態の中からいずれか一つが選択された場合に、次のようにしてもよい。即ち、中間変換記憶ステップは、画像データを、出力選択手段により選択された出力形態を有する出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した中間データに変換してメモリに記憶する。そして、間接変換ステップは、メモリに記憶されているこの中間データを最終データとしてそのまま用いて、出力選択手段3により選択された出力形態を有する出力手段2に提供するようにするのである。
又、複数の出力形態の中からいずれか一つが選択される上記の画像データ処理方法において、この画像データ処理方法が用いられる画像処理装置に、表示手段による表示の要、不要を、画像読取手段による画像の読取前に選択する表示選択手段を追加するようにしてもよい。この場合に、上記の画像データ処理方法では、表示選択手段により、表示要が選択されると、中間変換記憶ステップ、及び、間接変換ステップが行われる。又、表示選択手段により、表示不要が選択されると、表示手段の動作が中止されると共に、中間変換記憶ステップ、及び、間接変換ステップに代えて、画像データを、出力選択手段により選択された出力形態を有する出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段に提供する直接変換ステップが行われる。
本発明の画像データ処理プログラムは、上記の各画像データ処理方法が有する各ステップを備えたプログラムであって、上記の各画像データ処理方法が用いられる画像処理装置が実行可能なプログラムである。又、本発明のプログラム媒体は、上記の画像データ処理プログラムが記録されたプログラム媒体である。
本発明によれば、画像データを、画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換して、メモリに記憶する。従って、画像読取手段により読取られた画像データの表示に伴って、画像処理装置の出力手段の出力が行われるようになるまでの間中間データを保持しておく記憶用メモリに対して、該メモリの小容量化を図ることができる。そのため、画像処理装置の低コスト化を図ることができる。
又、中間データとして、全ての出力手段に対する最終データへの変換に、共通して使用可能な中間データを用いることができるので、いずれの出力手段に対しても、画像データを、1種類の中間データへ変換するだけでよい。従って、この中間データへの変換に使用される変換プログラム等も1つでよく、変換プログラムを複数の変換プログラムの中から選択する等の必要がないので、効率的な処理を行うことができる。そのため、画像処理装置の処理速度の向上を図ることができる。
又、メモリにおける中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量が、動的に変化する場合には、画像データから中間データへの変換を、メモリにおける許容メモリ容量に応じて、画像データに対する中間データのデータ量の減少量を増減させて行うことができる。従って、メモリを効率よく使用することができると共に、このメモリの許容メモリ容量に応じて、可能な最上の画像品質を備えるデータを、出力手段に提供することができる。
又、画像読取手段による画像の読取前に、出力選択手段により、複数の出力形態の中からいずれか一つが選択された場合に、画像データを、選択された出力形態を有する出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した中間データに変換してメモリに記憶すると共に、このメモリに記憶されているこの中間データを最終データとしてそのまま用いて、出力手段に提供することができる。そのため、無駄な変換作業を排除することができ、画像処理装置における処理速度の向上を図ることができる。
又、画像読取手段による画像の読取前に、表示の要、不要を選択する表示選択手段を備えることにより、この表示選択手段で表示不要を選択すると、画像読取手段で読取られた画像データを、表示手段で表示しないで、直に最終データに変換して出力手段に提供する従来の画像処理装置が備えている機能を、使用できるようにすることができる。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1における画像処理装置について説明する。図2は、実施の形態1における画像処理装置の構成を示したブロック図である。図2において、この画像処理装置は、表示機能を備えた家庭用の複合機の一種であり、CPU(中央処理ユニット)11、カラー用のスキャナ部12、プリンタ部13、FAX部14、メモリカードR/W(Reader/Writer)部15、LCD(液晶表示)部16、キーボード部17、ROM(Read Only Memory)18、及び、RAM(Random Access Memory)19で構成されている。これらの各部は、CPU11に接続されたデータバスやアドレスバス等で構成される制御ライン21を介して相互に接続されている。
スキャナ部12は、原稿に記載されたカラー画像(以下、単に画像と称する)を読取って、カラー画像データ(以下、単に画像データと称する)を出力する機能を有している。このスキャナ部12から出力される画像データのデータ形式としては、RGBを用いている。RGBとは、赤(R)色、緑(G)色、青(B)色を表現する各データで構成されたデータ形式であり、カラー画像用のデータ形式として一般的に使用されている。
又、画像データのデータ量は、スキャナ部12における原稿読取解像度、及び、A/D(アナログデジタル)変換の階調数によって定まり、解像度が高ければ高いほど、或いは、階調数が多ければ多いほど、画像データのデータ量は増加し、解像度が低ければ低いほど、或いは、階調数が少なければ少ないほど、画像データのデータ量は減少する。階調数としては一般的に24bitが用いられる。
プリンタ部13は、スキャナ部12で読取られたり、FAX部14で受信されたりした画像データを記録用紙に記録する機能(以下、印刷と称する)を有している。プリンタ部13で印刷を行わせるために、プリンタ部13に提供されるデータのデータ形式としては、CMYKが用いられる。CMYKとは、シアン(C)色、マゼンタ(M)色、黄(Y)色、及び、黒(K)色を表現する各データで構成されたデータ形式であり、プリンタ用のデータ形式として一般的に使用されている。
FAX部14は、外部と接続される通信ライン22に接続されており、FAXの送受信機能を有している。又、メモリカードR/W部15は、フラッシュメモリ等が内蔵されたSDメモリカード等のメモリカードの読取や書込を行う機能を有している。これらのFAX部14、及び、メモリカードR/W部15に提供されるデータのデータ形式としては、JPEGが用いられる。
JPEG(Joint Photographic Experts Group)とは、カラー静止画の高能率符号化方式のデータ形式の1種類である。このJPEGは、種々の分野で使用されており、ITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)勧告T.82により規定されているJPEGは、FAX用として一般的に用いられている。又、DCF(Design rule for Camera Files system)規格により規定されているJPEGは、SDメモリカード等のメモリカードの分野で、一般的に用いられている。
LCD部16は、データ等を表示する機能を有している。このLCD部16は、実施の形態1における画像処理装置が、家庭用の複合機の一種であることから、画面サイズが小さく、従って、表示される画像も比較的小さい。そのため、LCD部16は、画像データのデータ量を、少量に縮小して表示用データとして用いている。
キーボード部17は、後述する特殊な入力キーで構成されており、画像処理装置へ各種の入力を行う機能を有している。ROM18は、不揮発性の半導体メモリで、画像処理装置を制御するのに必要なOSやアプリケーションプログラム等のソフトウエアが格納されている。RAM19は揮発性の半導体メモリで、データ等を記憶する機能を有している。又、CPU11は、マイクロコンピュータで構成されており、ROM18に搭載されたソフトウエアにより、各種の処理を行う。
又、上記の画像処理装置において、スキャナ部12が、前述の画像読取手段に相当し、プリンタ部13、FAX部14、及び、メモリカードR/W部15が、それぞれ、前述の出力手段に相当し、LCD部16が、前述の表示手段に相当する。又、前述の中間変換記憶手段、及び、間接変換手段は、CPU11を中心としたハードウエア及びソフトウエアの協働により実現される。
上記の画像処理装置は、上述したように、スキャナ部12、プリンタ部13、FAX部14、及び、メモリカードR/W部15を備えており、入力形態として、スキャナ部12による原稿の読取を用い、出力形態として、プリンタ部13による印刷、FAX部14によるFAX送受信、及び、メモリカードR/W部15によるメモリカードの読出/書込を用いている。この内、実施の形態1では、出力形態としては、本発明に関係する、スキャナ部12により読取られて出力された画像データの、プリンタ部13における印刷、FAX部14におけるFAX送信、及び、メモリカードR/W部15におけるメモリカードの書込(以下、MC書込と称する)について、説明する。
図3は、この実施の形態1で使用されるキーボード部17の詳細を示した説明図である。この実施の形態1で使用されるキーボード部17には、入力用スイッチとして、印刷を指示する印刷SW31、FAX送信を指示するFAX送信SW32、MC書込を指示するMC書込SW33、原稿読取を指示する原稿読取SW34、及び、確認終了を指示する確認終了SW35が設けられている。この内、印刷SW31、FAX送信SW32、及び、MC書込SW33が、前述の出力選択手段に相当する。これらの各入力用スイッチは、いずれも押しボタンスイッチが用いられている。
次に、この実施の形態1における画像処理装置の動作について説明する。実施の形態1における画像処理装置では、原稿に記載された画像を読取って、画像処理装置の出力形態である上記の印刷、FAX送信、又は、MC書込の少なくとも一つを画像処理装置に行わせるものである。実施の形態1では、画像処理装置の操作者は、画像処理装置の上記の出力形態を複数選択してもよい。この実施の形態1における画像処理装置では、制御用のフラグとして、印刷フラグF1、送信フラグF2、書込フラグF3、及び、出力選択済フラグF4が用いられる。
この内、印刷フラグF1は、印刷を表象し、画像処理装置に印刷を指示する場合にセットされる。送信フラグF2は、FAX送信を表象し、画像処理装置にFAX送信を指示する場合にセットされる。書込フラグF3は、MC書込を表象し、画像処理装置にMC書込を指示する場合にセットされる。そして、出力選択済フラグF4は、上記の各フラグのいずれかがセットされるとセットされる。
図4、図5は、実施の形態1における画像処理装置の動作を示したフローチャートである。図4、図5において、まず、画像処理装置は、まず、印刷フラグF1、送信フラグF2、書込フラグF3、及び、出力選択済フラグF4を全てリセットする(S1)。そして、次に、画像処理装置の操作者により、画像が記載されている原稿が画像処理装置のスキャナ部12にセットされると共に、印刷SW31、FAX送信SW32、又は、MC書込SW33の少なくともいずれか1つが押されるが、画像処理装置は、これらの印刷SW31、FAX送信SW32、及び、MC書込SW33のいずれのスイッチが押されたかをチェックする(S2〜S8)。即ち、印刷SW31が押されたか否かをチェックし(S2)、押されないと何もしないで、押されると印刷フラグF1、及び、出力選択済フラグF4をセットして(S3)、先へ進む。
次に、FAX送信SW32が押されたか否かをチェックし(S4)、押されないと何もしないで、押されると印刷フラグF2、及び、出力選択済フラグF4をセットして(S5)、先へ進む。次に、MC書込SW33が押されたか否かをチェックし(S6)、押されないと何もしないで、押されると書込フラグF3、及び、出力選択済フラグF4をセットして(S7)、先へ進む。
次に、F4がセットされているか否かをチェックし(S8)、セットされていないと、S2へ戻って上記の処理を繰返す。F4がセットされていると、次に、画像処理装置の操作者により原稿読取SW34が押されるが、画像処理装置は、この原稿読取SW34が押されたか否かをチェックし(S9)、押されないとS2へ戻って上記の処理を繰返す。押されるとS10に進むが、この段階で、印刷フラグF1、送信フラグF2、及び、書込フラグF3の内、セットされているフラグが表象する画像処理装置の出力形態が、画像処理装置の処理目的となる。この段階では、これらのフラグの内、少なくとも1つがセットされていることになる。
S10では、スキャナ部12により原稿の画像を読取って画像データを出力し、この画像データをLCD部16に提供して表示すると共に、画像データを中間データに変換して、RAM19に記憶する。上記の画像データから中間データへの変換に関する詳細は後述する。
S10の処理が完了すると、次に、画像処理装置の操作者により、LCD部16の表示の内容を確認後、確認終了SW35が押されるが、画像処理装置は、この確認終了SW35が押されたか否かをチェックし(S11)、確認終了SW35が押されると、S12へ進む。S12では、印刷フラグF1がセットされているか否かをチェックし、セットされていないと何もしないでS14へ進む。セットされていると、RAM19に記憶されている中間データを、プリンタ部13用の最終データに変換してプリンタ部13へ提供した後(S13)、S14へ進む。この最終データを提供されたプリンタ部13は、この最終データを用いて印刷を行う。上記の中間データから最終データへの変換に関する詳細は後述する。
S14では、送信フラグF2がセットされているか否かをチェックし、セットされていないと何もしないでS16へ進む。セットされていると、RAM19に記憶されている中間データを、FAX部14用の最終データに変換してFAX部14へ提供した後(S15)、S16へ進む。この最終データを提供されたFAX部14は、この最終データを用いてFAX送信を行う。上記の中間データから最終データへの変換に関する詳細は後述する。
S16では、書込フラグF3がセットされているか否かをチェックし、セットされていないと何もしないでS18へ進む。セットされていると、RAM19に記憶されている中間データを、メモリカードR/W部15用の最終データに変換してメモリカードR/W部15へ提供した後(S17)、S18へ進む。この最終データを提供されたメモリカードR/W部15は、この最終データを用いてメモリカードに書込を行う。上記の中間データから最終データへの変換に関する詳細は後述する。そして、最後に、S18でLCD部16の表示を消して、画像処理装置の動作を終了する。
上記の実施の形態1における画像処理装置では、S10で、スキャナ部12で読取られ出力された画像データを中間データに変換して、RAM19に記憶すると共に、このRAM19に記憶された中間データを、S13でプリンタ部13用の最終データに、S15でFAX部14用の最終データに、或いは、S17で、メモリカードR/W部15用の最終データに、それぞれ変換している。ここでは、上記のS10が、前述の中間変換記憶ステップに相当し、S13、S15、S13が、前述の間接変換ステップに相当する。
上述したように、画像データを中間データに変換して記憶し、記憶した中間データを更に最終データに変換しているが、これは、画像データをLCD部16で表示することに起因する。即ち、上記の実施の形態1における画像処理装置では、スキャナ部12が出力した画像データを、画像処理装置における印刷やFAX送信等の出力動作に用いる前に、この画像データの内容を確認出来るようにするために、S10で、LCD部16に表示(プレビュー)する。従って、このプレビューが終了しないと、画像データを出力手段へ提供することができない。そのため、画像データがLCD部16で表示されている間、その後に行われる画像処理装置の出力手段が行う出力動作に備えて、画像データを保持しておく必要があるからである。
このように、上記の画像処理装置では、スキャナ部12から出力された画像データを、中間データに変換してRAM19に記憶すると共に、RAM19に記憶された中間データを、画像処理装置の出力手段の出力動作時に、この出力手段の出力形態である、印刷、FAX送信、及び、MC書込のそれぞれに適合する最終データに変換している。この一連の変換に用いられる中間データは、実施の形態1では、次のような特徴を備えている。即ち、中間データのデータ量は、画像データのデータ量よりも少ないこと、及び、中間データのデータ形式が、中間データから出力手段の出力形態である、印刷、FAX送信、及び、MC書込のそれぞれに適合する最終データへの変換に対して、共通して用いられる1種類のデータ形式であることである。
図6は、このような特徴を有する中間データを用いた、上記の一連の変換の方式の種類を示したテーブルである。実施の形態1では、図6に示すような、方式1〜方式4の4種類の方式のいずれかが用いられる。又、出力形態である、印刷、FAX送信、及び、MC書込のそれぞれに適合する最終データとしては、上述したように、印刷にはCMYK、FAX送信にはITU−T勧告T.82の規定を充足しているJPEG、そして、MC書込にはDCF規格を充足しているJPEGが用いられる。
方式1では、共通して用いられる1種類の中間データのデータ形式として、画像データのデータ形式と同じ上述したRGBを用いる。しかし、上述したように、中間データのデータ量は、画像データのデータ量よりも少なくする。即ち、画像データのデータ量は、スキャナ部12における原稿読取解像度、及び、アナログデジタル変換の階調数によって定まるが、この点は、中間データのデータ量も同様である。そこで、画像データから中間データへの変換は、中間データの解像度が画像データの解像度よりも低くなるように、或いは、中間データの階調数が画像データの階調数よりも低くなるように、或いは、この双方を併用して変換を行うのである。
又、方式1では、中間データから最終データへの変換は、印刷では、RGBからCMYKへの変換、FAX送信では、RGBからITU−T勧告T.82のJPEGへの変換、MC書込では、RGBからDCFのJPEGへの変換となる。
方式2では、中間データのデータ形式として、上述したCMYKを用いる。このCMYKは、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換してもよいが、上記の方式1と同様に、まず、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、更に、この減少させたデータから、データ形式がCMYKの中間データに変換することにより、中間データのデータ量を、方式1よりも更に少なくすることができる。
又、方式2では、中間データから最終データへの変換は、印刷では、変換はなく、FAX送信では、CMYKからITU−T勧告T.82のJPEGへの変換、MC書込では、CMYKからDCFのJPEGへの変換となる。このため、この方式2の場合は、印刷の場合に中間データから最終データへの変換を行う必要がなく、画像処理装置の処理速度の向上を図ることができる。
方式3では、中間データのデータ形式として、上述したITU−T勧告T.82のJPEGを用いる。このITU−T勧告T.82のJPEGは、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換してもよいが、上記の方式1と同様に、まず、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、更に、この減少させたデータから、データ形式がITU−T勧告T.82のJPEGの中間データに変換することにより、中間データのデータ量を、方式1よりも更に少なくすることができる。
又、方式3では、中間データから最終データへの変換は、印刷では、ITU−T勧告T.82のJPEGからCMYKへの変換、FAX送信では、変換はなく、MC書込では、ITU−T勧告T.82のJPEGからDCFのJPEGへの変換となる。このため、この方式3の場合は、FAX送信の場合に中間データから最終データへの変換を行う必要がなく、画像処理装置の処理速度の向上を図ることができる。
方式4では、中間データのデータ形式として、上述したDCFのJPEGを用いる。このDCFのJPEGは、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換してもよいが、上記の方式1と同様に、まず、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、更に、この減少させたデータから、データ形式がDCFのJPEGの中間データに変換することにより、中間データのデータ量を、方式1よりも更に少なくすることができる。
又、方式4では、中間データから最終データへの変換は、印刷では、DCFのJPEGからCMYKへの変換、FAX送信では、DCFのJPEGからITU−T勧告T.82のJPEGへの変換となり、MC書込では、変換は行われない。このため、この方式4の場合は、MC書込の場合に中間データから最終データへの変換を行う必要がなく、画像処理装置の処理速度の向上を図ることができる。
上記の各方式で、データ形式がJPEGである中間データや最終データが使用される場合は、JPEGのデータ量を、圧縮率を変更することにより増減することができるので、これを併用することにより、中間データや最終データのデータ量を減少させることができる。
上記の実施の形態1における画像処理装置によれば、画像データを、画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換して、RAM19に記憶する。従って、スキャナ部12により読取られた画像データの表示に伴って、画像処理装置の出力手段の出力が行われるようにするまでの間中間データを保持しておく記憶用メモリであるRAM19に対して、このRAM19の小容量化を図ることができる。そのため、画像処理装置の低コスト化を図ることができる。
又、中間データとして、全ての出力手段に対する最終データへの変換に、共通して使用可能な中間データを用いることができるので、いずれの出力手段に対しても、画像データを、1種類の中間データへ変換するだけでよい。従って、この中間データへの変換に使用される変換プログラム等も1つでよく、変換プログラムを複数の変換プログラムの中から選択する等の必要がないので、効率的な処理を行うことができる。そのため、画像処理装置の処理速度の向上を図ることができる。
ところで、上記の実施の形態1における画像処理装置には、FAX部14、及び、メモリカードR/W部15が備えられている。そこで、FAX部14における受信やメモリカードR/W部15におけるメモリカードの読取の際に、一般的に、受信データや読取データを一時的に記憶するのに、RAM19が用いられる。そのため、RAM19の空き容量、即ち、中間データの記憶に使用可能なRAM19の許容メモリ容量が、動的に変化する。
そこで、上記の実施の形態1において、画像データから中間データへの変換の際に、RAM19における許容メモリ容量に応じて、画像データに対する中間データのデータ量の減少量を増減させて、変換するようにしてもよい。この中間データのデータ量の減少量を増減させる方法としては、上述した各方法を用いることができる。
即ち、例えば、中間データのデータ形式として、RGBを用いる場合、画像データの解像度や階調数に対する中間データの解像度や階調数の減少度合を、RAM19における許容メモリ容量に応じて、変化させるのである。又、中間データのデータ形式として、JPEGを用いる場合は、JPEGの圧縮率を、RAM19における許容メモリ容量に応じて、変更させるのである。このJPEGの圧縮率は、上記の画像データの解像度や階調数に対する中間データの解像度や階調数の減少度合を、RAM19における許容メモリ容量に応じて、変化させる方法と併用するようにしてもよい。
このようにすることにより、RAM19における中間データの記憶に使用可能なRAM19の許容メモリ容量が、動的に変化する場合に対して、画像データから中間データへの変換を、RAM19における許容メモリ容量に応じて、画像データに対する中間データのデータ量の減少量を増減させて行うことができる。従って、メモリであるRAM19を効率よく使用することができると共に、このRAM19の許容メモリ容量に応じて、可能な最上の画像品質を備えるデータを、出力手段に提供することができる。
上記の実施の形態1における画像処理装置では、画像処理装置に出力させる出力形態として、印刷、FAX送信、又は、MC書込の中から、複数選択することができるが、いずれか一つのみしか選択できないようにしてもよい。又、これらの出力形態の選択は、スキャナ部12による原稿の画像の読取前に行われるが、スキャナ部12による原稿の画像の読取後に行われるようにしてもよい。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2における画像処理装置について説明する。実施の形態2における画像処理装置のハードウエア構成は、キーボード部17の構成を除いて、上述した実施の形態1における画像処理装置と全く同じである。
実施の形態2における画像処理装置が、上述した実施の形態1における画像処理装置と異なる点は、次の点である。即ち、実施の形態1における画像処理装置では、スキャナ部12から出力される画像データを、全て、LCD部16に表示するが、実施の形態2における画像処理装置では、画像データをLCD部16に表示するか表示しないかを、画像処理装置の操作者に選択させる。
そのため、実施の形態2における画像処理装置のキーボード部17には、図7に示すように、実施の形態1における画像処理装置のキーボード部17の構成に加えて、表示要SW36と表示不要SW37の2つの押しボタンスイッチが設けられている。
又、実施の形態1では、画像処理装置の操作者は、画像処理装置に出力させる出力形態として、印刷、FAX送信、又は、MC書込の中から、複数選択することができるが、実施の形態2では、選択することができるのは、いずれか一つのみである。
次に、実施の形態2における画像処理装置の動作について説明する。この実施の形態2では、制御用のフラグとして、実施の形態1で使用されているのと同じ機能を備えた、印刷フラグF1、送信フラグF2、及び、書込フラグF3、と、実施の形態2で新たに設けられた表示フラグF0とが用いられる。この表示フラグF0は、表示要SW36が押されるとセットされる。
図8〜図11は、実施の形態2における画像処理装置の動作を示したフローチャートである。図8〜図11において、まず、画像処理装置は、表示フラグF0、印刷フラグF1、送信フラグF2、及び、書込フラグF3を全てリセットする(S21)。そして、次に、画像処理装置の操作者により、表示要SW36又は、表示不要SW37のいずれかが押されるが、画像処理装置は、この表示要SW36が押されたか否かをチェックし(S22)、押されていると、F0をセットして(S23)、先に進む。S22で表示要SW36が押されていないと、表示不要SW37が押されたか否かをチェックし(S24)、押されていないと、S22へ戻って、上記の処理を繰返す。S24で表示不要SW37が押されていると、何もしないで先へ進む。
次に、画像処理装置の操作者により、画像が記載されている原稿が画像処理装置のスキャナ部12にセットされると共に、印刷SW31、FAX送信SW32、又は、MC書込SW33のいずれか1つが押されるが、画像処理装置は、これらの、印刷SW31、FAX送信SW32、又は、MC書込SW33の、いずれのスイッチが押されたかをチェックする(S25〜S33)。即ち、まず、印刷SW31が押されたか否かをチェックし(S25)、押されないと何もしないで、押されると印刷フラグF1をセットして(S26)、S27へ進む。S27では、印刷フラグF1がセットされているか否かをチェックし、セットされていないと、先に進む。
次に、FAX送信SW32が押されたか否かをチェックし(S28)、押されないと何もしないで、押されると送信フラグF2をセットして(S29)、S30へ進む。S30では、送信フラグF2がセットされているか否かをチェックし、セットされていないと、先に進む。次に、MC書込SW33が押されたか否かをチェックし(S31)、押されないと何もしないで、押されると書込フラグF3をセットして(S32)、S33へ進む。S33では、書込フラグF3がセットされているか否かをチェックし、セットされていないと、S25へ戻って、上記の処理を繰返す。
S27で印刷フラグF1がセットされているか、又は、S30で送信フラグF2がセットされているか、或いは、S33で書込フラグF3がセットされていると、先に進む。次に、画像処理装置の操作者により原稿読取SW34が押されるが、画像処理装置は、この原稿読取SW34が押されたか否かをチェックし(S34)、この原稿読取SW34が押されると、表示フラグF0がセットされているか否かをチェックし(S35)、セットされていないと、表示不要時における処理を行うS48へ進む。
上記のS35で、表示フラグF0がセットされていると、次に、印刷フラグF1がセットされているか否かをチェックし(S36)、セットされていると、表示要時における印刷用の処理を行うS38へ進み、セットされていないと、送信フラグF2がセットされているか否かをチェックし(S37)、セットされていると、表示要時におけるFAX送信用の処理を行うS41へ進み、セットされていないと、表示要時におけるMC書込用の処理を行うS44へ進む。
表示要時における印刷用の処理を行うS38では、スキャナ部12により原稿の画像を読取ってデータ形式がRGBである画像データを出力し、この画像データをLCD部16に提供して表示すると共に、画像データをデータ形式が印刷用に適合したCMYKである中間データに変換して、RAM19に記憶する。
このCMYKは、実施の形態1における方式2と同様に、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換する方法のほか、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、この減少させたデータから、データ形式がCMYKの中間データへ変換することにより、中間データのデータ量を、更に少なくすることができる。このS38は、前述の間接変換ステップに相当する。
S38の処理が完了すると、次に、画像処理装置の操作者により、LCD部16の表示の内容を確認後、確認終了SW35が押されるが、画像処理装置は、この確認終了SW35が押されたか否かをチェックし(S39)、確認終了SW35が押されると、S40へ進む。S40では、RAM19に記憶されている中間データのデータ形式が、プリンタ部13用のCMYKであるので、この中間データをそのまま最終データとして用いて、プリンタ部13へ提供する。このプリンタ部13用の最終データを提供されたプリンタ部13は、この最終データを用いて印刷を行う。
表示要時におけるFAX送信用の処理を行うS41では、スキャナ部12により原稿の画像を読取ってデータ形式がRGBである画像データを出力し、この画像データをLCD部16に提供して表示すると共に、画像データをFAX送信用に適合したデータ形式がITU−T勧告T.82の規定を充足しているJPEGである中間データに変換して、RAM19に記憶する。
このITU−T勧告T.82の規定を充足しているJPEGは、実施の形態1における方式3と同様に、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換する方法のほか、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、この減少させたデータから、データ形式がITU−T勧告T.82の規定を充足しているJPEGの中間データへ変換することにより、中間データのデータ量を、更に少なくすることができる。このS41は、前述の間接変換ステップに相当する。
S41の処理が完了すると、次に、画像処理装置の操作者により、LCD部16の表示の内容を確認後、確認終了SW35が押されるが、画像処理装置は、この確認終了SW35が押されたか否かをチェックし(S42)、確認終了SW35が押されると、S43へ進む。S43では、RAM19に記憶されている中間データのデータ形式が、FAX部14用のITU−T勧告T.82の規定を充足しているJPEGであるので、この中間データをそのまま最終データとして用いて、FAX部14へ提供する。このFAX部14用の最終データを提供されたFAX部14は、この最終データを用いてFAX送信を行う。
表示要時におけるMC書込用の処理を行うS44では、スキャナ部12により原稿の画像を読取ってデータ形式がRGBである画像データを出力し、この画像データをLCD部16に提供して表示すると共に、画像データをMC書込用に適合したデータ形式がDCF規格を充足しているJPEGである中間データに変換して、RAM19に記憶する。
このDCF規格を充足しているJPEGは、実施の形態1における方式4と同様に、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換する方法のほか、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、この減少させたデータから、データ形式がDCF規格を充足しているJPEGの中間データへ変換することにより、中間データのデータ量を、更に少なくすることができる。このS44は、前述の間接変換ステップに相当する。
S44の処理が完了すると、次に、画像処理装置の操作者により、LCD部16の表示の内容を確認後、確認終了SW35が押されるが、画像処理装置は、この確認終了SW35が押されたか否かをチェックし(S45)、確認終了SW35が押されると、S46へ進む。S46では、RAM19に記憶されている中間データのデータ形式が、メモリカードR/W部15用のDCF規格を充足しているJPEGであるので、この中間データをそのまま最終データとして用いて、メモリカードR/W部15へ提供する。このメモリカードR/W部15用の最終データを提供されたメモリカードR/W部15は、この最終データを用いてメモリカードに書込を行う。
S40、S43、又は、S46の処理が終了すると、LCD部16の表示を消して(S47)、画像処理装置の動作を終了する。
表示フラグF0がセットされているか否かをチェックするS35で、表示フラグF0がセットされていないと、表示不要時における処理を行うS48へ進み、印刷フラグF1がセットされているか否かをチェックし、セットされていると、表示不要時における印刷用の処理を行うS50へ進み、セットされていないと、送信フラグF2がセットされているか否かをチェックし(S49)、セットされていると、表示不要時におけるFAX送信用の処理を行うS51へ進み、セットされていないと、表示不要時におけるMC書込用の処理を行うS52へ進む。
表示不要時における印刷用の処理を行うS50では、スキャナ部12が原稿の画像を読取ってデータ形式がRGBである画像データを出力し、この画像データを直接、データ形式が印刷用に適合したCMYKであるプリンタ部13用の最終データに変換して、プリンタ部13へ提供する。このS50が、前述の直接変換ステップに相当する。このプリンタ部13用の最終データを提供されたプリンタ部13は、この最終データを用いて印刷を行う。
上記のCMYKであるプリンタ部13用の最終データは、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換する方法のほか、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、この減少させたデータから、データ形式がCMYKのプリンタ部13用の最終データに変換することにより、最終データのデータ量を、更に少なくすることができる。
表示不要時におけるFAX送信用の処理を行うS51では、スキャナ部12が原稿の画像を読取ってデータ形式がRGBである画像データを出力し、この画像データを直接、データ形式がFAX送信用に適合したITU−T勧告T.82の規定を充足しているJPEGであるFAX部14用の最終データに変換して、FAX部14へ提供する。このS51が、前述の直接変換ステップに相当する。このFAX部14用の最終データを提供されたFAX部14は、この最終データを用いてFAX送信を行う。
上記のITU−T勧告T.82の規定を充足しているJPEGであるFAX部14用の最終データは、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換する方法のほか、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、この減少させたデータから、データ形式がITU−T勧告T.82の規定を充足しているJPEGであるFAX部14用の最終データに変換することにより、最終データのデータ量を、更に少なくすることができる。
表示不要時におけるMC書込用の処理を行うS52では、スキャナ部12が原稿の画像を読取ってデータ形式がRGBである画像データを出力し、この画像データを直接、データ形式がMC書込用に適合したDCF規格を充足しているJPEGであるメモリカードR/W部15用の最終データに変換して、メモリカードR/W部15へ提供する。このS52が、前述の直接変換ステップに相当する。このメモリカードR/W部15用の最終データを提供されたメモリカードR/W部15は、この最終データを用いてメモリカードに書込を行う。
上記のDCF規格を充足しているJPEGであるメモリカードR/W部15用の最終データは、スキャナ部12から出力される当初の解像度及び階調数を備えた画像データから変換する方法のほか、画像データの解像度、或いは、階調数、或いは、この双方が減少するように変換してデータ量を減少させた後、この減少させたデータから、データ形式がDCF規格を充足しているJPEGであるメモリカードR/W部15用の最終データに変換することにより、最終データのデータ量を、更に少なくすることができる。
S50、S51、又は、S52の処理が終了すると、画像処理装置の動作を終了する。これらのS50、S51、又は、S52の処理の内容は、それぞれが、従来の画像処理装置が備えている機能である。
上記の実施の形態2における画像処理装置によれば、画像の読取前に、表示の要、不要を選択する機能を備えると共に、画像の読取前に、複数の出力形態の中からいずれか一つを選択する機能を備えている。そこで、表示要が選択された場合、読取られた画像データが実際に提供される出力形態を有する出力手段が、画像の読取前に確定する。そこで、画像データを、選択された出力形態を有する出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した中間データに変換してメモリに記憶すると共に、このメモリに記憶されているこの中間データを最終データとしてそのまま用いて、出力選択手段により選択された出力形態を有する出力手段に提供することができる。そのため、無駄な変換作業を排除することができ、画像処理装置における処理速度の向上を図ることができる。
又、表示不要が選択された場合、読取られた画像データを表示しないで、直に最終データに変換して出力手段に提供する従来の画像処理装置が備えている機能を、使用できるようにすることができる。
本発明の画像処理装置の構成を示したブロック図である。 実施の形態1における画像処理装置の構成を示したブロック図である。 実施の形態1で使用されるキーボード部の詳細を示した説明図である。 実施の形態1における画像処理装置の動作を示したフローチャート(その1)である。 実施の形態1における画像処理装置の動作を示したフローチャート(その2)である。 実施の形態1における画像処理装置のデータ変換方式の種類を示したテーブルである。 実施の形態2で使用されるキーボード部の詳細を示した説明図である。 実施の形態2における画像処理装置の動作を示したフローチャート(その1)である。 実施の形態2における画像処理装置の動作を示したフローチャート(その2)である。 実施の形態2における画像処理装置の動作を示したフローチャート(その3)である。 実施の形態2における画像処理装置の動作を示したフローチャート(その4)である。
符号の説明
1 画像読取手段
2 出力手段
3 出力選択手段
4 表示手段
5 中間変換記憶手段
6 間接変換手段
11 CPU
12 スキャナ部
13 プリンタ部
14 FAX部
15 メモリカードR/W部
16 LCD部
17 キーボード部
18 ROM
19 RAM
21 制御ライン
22 通信ライン
31 印刷SW
32 FAX送信SW
33 MC書込SW
34 原稿読取SW
35 確認終了SW
36 表示要SW
37 表示不要SW

Claims (32)

  1. 原稿に記載された画像を画像読取手段により読取って、出力形態を異にする複数の出力手段の少なくとも一つにより出力する画像処理装置であって、
    複数の前記出力形態の中から少なくとも一つを選択する出力選択手段と、
    前記画像読取手段により読取られた画像データを、表示可能なように処理して表示する表示手段と、
    前記画像データを、前記画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換して、メモリに記憶する中間変換記憶手段と、
    前記中間変換記憶手段により前記メモリに記憶された前記中間データを、前記出力選択手段により選択された前記出力形態を有する前記出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段に提供する間接変換手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記中間変換記憶手段が変換して記憶する前記中間データは、前記間接変換手段が、全ての前記出力手段に対する前記最終データへの変換に、共通して使用可能である請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記中間変換記憶手段は、前記中間データの画像の解像度が、前記画像データの画像の解像度よりも低くなるようにして、前記変換を行う請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記中間変換記憶手段は、前記中間データの画像の階調数が、前記画像データの画像の階調数よりも少なくなるようにして、前記変換を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記中間変換記憶手段は、高能率符号化方式を用いて、前記変換を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像データはカラー画像データであると共に、前記高能率符号化方式はJPEGである請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記出力手段の一つはFAX送信機能を備えた出力手段であると共に、前記JPEGはITU−T勧告T.82の規定を充足している請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記出力手段の一つはメモリカード書込機能を備えた出力手段であると共に、前記JPEGはDCF規格を充足している請求項6記載の画像処理装置。
  9. 前記メモリにおける前記中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量は、動的に変化すると共に、
    前記中間変換記憶手段は、前記メモリにおける前記許容メモリ容量に応じて、前記画像データに対する前記中間データのデータ量の減少量を増減させて変換する請求項1又は2記載の画像処理装置。
  10. 前記メモリにおける前記中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量は、動的に変化すると共に、
    前記中間変換記憶手段は、前記メモリにおける前記許容メモリ容量に応じて、前記画像データの画像の解像度に対する前記中間データの画像の解像度の減少度合を変化させて変換する請求項3記載の画像処理装置。
  11. 前記メモリにおける前記中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量は、動的に変化すると共に、
    前記中間変換記憶手段は、前記メモリにおける前記許容メモリ容量に応じて、前記画像データの画像の階調数に対する前記中間データの画像の階調数の減少度合を変化させて変換する請求項4記載の画像処理装置。
  12. 前記メモリにおける前記中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量は、動的に変化すると共に、
    前記中間変換記憶手段は、前記メモリにおける前記許容メモリ容量に応じて、前記高能率符号化方式の圧縮率を増減させて変換する請求項5〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記出力手段の一つは、記録用紙に画像を記録する画像記録機能を備えた出力手段である請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記画像読取手段による前記画像の読取前に、前記出力選択手段により、複数の前記出力形態の中からいずれか一つが選択された場合に、
    前記中間変換記憶手段は、前記画像データを、前記出力選択手段により選択された前記出力形態を有する前記出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した中間データに変換して前記メモリに記憶すると共に、
    前記間接変換手段は、前記メモリに記憶されている前記中間データを、前記最終データとしてそのまま用いて、前記出力選択手段により選択された前記出力形態を有する前記出力手段に提供する請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記表示手段による表示の要、不要を、前記画像読取手段による前記画像の読取前に選択する表示選択手段と、
    前記画像データを、前記出力選択手段により選択された前記出力形態を有する前記出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段に提供する直接変換手段と、
    前記表示選択手段により、表示要が選択されると、前記直接変換手段の動作を中止させる制御を行い、表示不要が選択されると、前記表示手段、前記中間変換記憶手段、及び、前記間接変換手段の動作を中止させる制御を行う制御手段と、を備えた請求項14記載の画像処理装置。
  16. 原稿に記載された画像を画像読取手段により読取って、出力形態を異にする複数の出力手段の少なくとも一つにより出力する画像処理装置であり、複数の前記出力形態の中から少なくとも一つを選択する出力選択手段と、前記画像読取手段により読取られた画像データを表示可能なように処理して表示する表示手段と、メモリとを備えた画像処理装置における画像データ処理方法であって、
    前記画像データを、前記画像データのデータ量よりも少ないデータ量の中間データに変換して、メモリに記憶する中間変換記憶ステップと、
    前記中間変換記憶ステップにより前記メモリに記憶された前記中間データを、前記出力選択手段により選択された前記出力形態を有する前記出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段に提供する間接変換ステップと、を備えたことを特徴とする画像データ処理方法。
  17. 前記中間変換記憶ステップが変換して記憶する前記中間データは、前記間接変換ステップが、全ての前記出力手段に対する前記最終データへの変換に、共通して使用可能である請求項16記載の画像データ処理方法。
  18. 前記中間変換記憶ステップは、前記中間データの画像の解像度が、前記画像データの画像の解像度よりも低くなるようにして、前記変換を行う請求項16又は17記載の画像データ処理方法。
  19. 前記中間変換記憶ステップは、前記中間データの画像の階調数が前記画像データの画像の階調数よりも少なくなるようにして、前記変換を行う請求項16〜18のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
  20. 前記中間変換記憶ステップは、高能率符号化方式を用いて、前記変換を行う請求項16〜19のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
  21. 前記画像データはカラー画像データであると共に、前記高能率符号化方式はJPEGである請求項20記載の画像データ処理方法。
  22. 前記出力手段の一つはFAX送信機能を備えた出力手段であると共に、前記JPEGはITU−T勧告T.82の規定を充足している請求項21記載の画像データ処理方法。
  23. 前記出力手段の一つはメモリカード書込機能を備えた出力手段であると共に、前記JPEGはDCF規格を充足している請求項21記載の画像データ処理方法。
  24. 前記メモリにおける前記中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量は、動的に変化すると共に、
    前記中間変換記憶ステップは、前記メモリにおける前記許容メモリ容量に応じて、前記画像データに対する前記中間データのデータ量の減少量を増減させて変換する請求項16又は17記載の画像データ処理方法。
  25. 前記メモリにおける前記中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量は、動的に変化すると共に、
    前記中間変換記憶ステップは、前記メモリにおける前記許容メモリ容量に応じて、前記画像データの画像の解像度に対する前記中間データの画像の解像度の減少度合を変化させて変換する請求項18記載の画像データ処理方法。
  26. 前記メモリにおける前記中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量は、動的に変化すると共に、
    前記中間変換記憶ステップは、前記メモリにおける前記許容メモリ容量に応じて、前記画像データの画像の階調数に対する前記中間データの画像の階調数の減少度合を変化させて変換する請求項19記載の画像データ処理方法。
  27. 前記メモリにおける前記中間データの記憶に使用可能な許容メモリ容量は、動的に変化すると共に、
    前記中間変換記憶ステップは、前記メモリにおける前記許容メモリ容量に応じて、前記高能率符号化方式の圧縮率を増減させて変換する請求項20〜23のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
  28. 前記出力手段の一つは、記録用紙に画像を記録する画像記録機能を備えた出力手段である請求項16〜27のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
  29. 前記画像読取手段による前記画像の読取前に、前記出力選択手段により、複数の前記出力形態の中からいずれか一つが選択された場合に、
    前記中間変換記憶ステップは、前記画像データを、前記出力選択手段により選択された前記出力形態を有する前記出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した中間データに変換して前記メモリに記憶すると共に、
    前記間接変換ステップは、前記メモリに記憶されている前記中間データを、前記最終データとしてそのまま用いて、前記出力選択手段により選択された前記出力形態を有する前記出力手段に提供する請求項16〜28のいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
  30. 前記画像処理装置は、前記表示手段による表示の要、不要を、前記画像読取手段による前記画像の読取前に選択する表示選択手段を備えており、
    前記表示選択手段により、表示要が選択されると、前記中間変換記憶ステップ、及び、前記間接変換ステップが行われ、
    前記表示選択手段により、表示不要が選択されると、前記表示手段の動作が中止されると共に、前記中間変換記憶ステップ、及び、前記間接変換ステップに代えて、前記画像データを、前記出力選択手段により選択された前記出力形態を有する前記出力手段に対して、該出力手段が出力するのに適合した最終データに変換して、該出力手段に提供する直接変換ステップが行われる請求項29記載の画像データ処理方法。
  31. 請求項16〜30のいずれか1項に記載の画像データ処理方法が有する各ステップを備えており、前記画像処理装置が実行可能な画像データ処理プログラム。
  32. 請求項31に記載の画像データ処理プログラムが記録されたプログラム記録媒体。
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JP2016058856A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 富士ゼロックス株式会社 画像処理プログラム及び画像処理装置

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