JP4771009B2 - シリアルプリンタ - Google Patents

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JP4771009B2 JP2011001736A JP2011001736A JP4771009B2 JP 4771009 B2 JP4771009 B2 JP 4771009B2 JP 2011001736 A JP2011001736 A JP 2011001736A JP 2011001736 A JP2011001736 A JP 2011001736A JP 4771009 B2 JP4771009 B2 JP 4771009B2
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Description

本発明は、紙などの画像形成媒体に対して印刷ヘッドが走査しながら画像を形成するシ
リアルプリンタ及びシリアルプリンタを制御するプログラムを記録した記録媒体に関する
。より詳細には、本発明は、画像データなどを蓄積するバッファメモリを節約し、印刷の
待ち時間を短縮することができるシリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体に
関する。
近年、画像情報のデジタル化とインターネット技術の急速な発展に伴い、各種の画像形
成媒体に画像を形成することができるプリンタの高性能化と低価格化が要求されている。
これらのプリンタのうちでも、「シリアルプリンタ」、すなわち紙などの画像形成媒体に
対して印刷ヘッド(画像形成ヘッド)が走査しながら印刷画像を形成する「シリアルスキ
ャン型」あるいは「ドラムスキャン型」のプリンタの市場への普及速度には特にめざまし
いものがある。
以下では、このような「シリアルプリンタ」のうちで、特に性能向上と低価格化が顕著
な「インクジェットプリンタ」を例に挙げて説明する。
パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどのホスト機器において取り扱われる「画
像データ」を、インクジェットプリンタにより印刷するためには、「印刷データ」に変換
する必用がある。ここで、「画像データ」とは、例えばRGB(red,green,blue)の3要
素により表される画像情報であり、「印刷データ」とは、プリンタが用いる各色のインク
(例えば、シアン:C、マゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によるドットの配
列に対応する印刷情報である。
「画像データ」から「印刷データ」への変換は、「印刷データ生成部」により実行され
る。「印刷データ生成部」は、「プリンタドライバ」などと称される場合もある。
図10は、「印刷データ生成部」を含んだ印刷システムの構成を例示した概念図である
。すなわち、同図(a)、(b)に表した例は、いずれも、ホスト機器にプリンタが接続
されている。そして、図10(a)の構成においては、ホスト機器100Aに印刷データ
生成部150が設けられ、「画像データ」を「印刷データ」に変換してプリンタ200A
に供給する。この構成においては、「印刷データ生成部」を有するホスト機器にしかプリ
ンタを接続できないという欠点がある。つまり、プリンタが「画像データ」を直接入力し
て印刷を実行することは不可能であり、プリンタを接続できるホスト機器が極めて限られ
たものになるという問題があった。
これに対して、図10(b)の構成においては、印刷データ生成部150がプリンタ2
00Bに設けられている。この場合は、プリンタ200Bは、ホスト機器100Bから「
画像データ」を受信し、印刷データ生成部150において「印刷データ」に変換して印刷
を実行する。このようにすれば、ホスト機器100Bは、「画像データ」を出力するだけ
で済む。従って、デジタルカメラや各種の各種のPDA(personal digital assistant:
個人用携帯型情報端末)、あるいはインターネットなどのデータ源に接続して画像データ
をダウンロードできる各種のデジタル機器などをホスト機器100Bとすることができる
。そして、これらのホスト機器にプリンタを直接接続して、所望の画像を印刷することが
可能となる。つまり、従来と異なり、ホストコンピュータを介することなくこれらの機器
から直接画像データを取り出して印刷することができ、プリンタの応用範囲を大幅に拡げ
ることができる。
しかし、図10(b)に例示したような構成においては、プリンタが画像情報を格納す
るための大容量メモリを必要とし、さらに印刷開始までの待ち時間が生ずるという問題が
ある。
図11は、プリンタによって印刷すべき印刷画像の一例を表す概念図である。
すなわち、図11に例示した印刷画像は、用紙Sの上に画像Aと画像Bとが横に並んだ
レイアウトを有する。そして、これら画像Aと画像Bに関するデータは、それぞれホスト
機器100Bに「画像ファイルA」、「画像ファイルB」として格納されているとする。
このような印刷画像を、図10(b)に表したプリンタ200Bにより印刷する場合の
動作を以下に説明する。
図12は、プリンタ200Bの動作を表すフローチャートである。
すなわち、プリンタ200Bは、まず、ステップS410において、「画像ファイルA
」の全てのデータをホスト機器100Bから受信し、バッファメモリ210に書き込む。
次に、ステップS411において、「画像ファイルB」の全てのデータをホスト機器10
0Bから受信し、バッファメモリ210に書き込む。
このように、「画像ファイルA」と「画像ファイルB」のデータを予めすべて格納する
のは、「シリアルプリンタ」の場合には、印刷動作が「イメージバンド」毎に実行される
からである。すなわち、「シリアルプリンタ」の場合には、図11に表したように、印刷
画像は、イメージバンドIB1、IB2、IB3、・・・を順次印刷することにより形成
される。この「イメージバンド」とは、後に詳述するように、印刷ヘッドの一回の主走査
により印刷される範囲に対応している。
さて、図12に戻って説明を続けると、次に、ステップS412〜416において、印
刷データ生成部150が、これらの「画像データ」を「印刷データ」に変換する。具体的
には、まず、ステップS412において、メモリ210に書き込まれた画像A及び画像B
の「画像データ」を順次読み込む。そして、ステップS413〜S415において、「サ
イズ変換」、「色変換」、「ハーフトーン処理」を施し、「印刷データ」に変換する。そ
して、ステップS416において1イメージバンド分の印刷データが完成したか否かを判
断する。完成していない場合(ステップS416:No)は、ステップS412に戻り、
次の「画像データ」を読み込む。
完成した場合(ステップS416:Yes)は、プリンタエンジン220がそのイメー
ジバンドを印刷する。
そして、次にステップS418において、印刷すべき画像の全てを印刷したか否かを判
断する。未だ印刷が終了していない場合(ステップS418:No)は、ステップS41
2に戻り、次の「画像データ」を読み込む。画像の全てを印刷した場合には、印刷処理を
終了する。
以上説明したように、プリンタ200Bは、まず、ホスト機器100Bから印刷すべ画
像のすべての「画像データ」を受け取り、しかる後にその「画像データ」を「印刷データ
」に変換して印刷を実行する。
以上説明した具体例から明らかなように、従来の構成においては、バッファメモリ21
0は、「画像ファイルA」と「画像ファイルB」のすべてを格納する必要があり、大きな
メモリ容量を必要とする。従って、メモリコストが高く、そのメモリ管理も複雑となると
いう問題を生ずる。
また、ホスト機器100Bからすべての「画像ファイル」を受信し、格納した後に、順
次、「印刷データ」に変換して印刷を実行するので、印刷開始までの待ち時間も非常に長
くなるという問題も生ずる。
一方、各種の記憶媒体やインターネットなどを介してホスト機器に供給される「画像デ
ータ」は、通常は、「JPEG(Joint Photograph Experts Group)」などのフォーマッ
トにより圧縮処理が施されている場合が多い。図10に例示した構成において、圧縮され
たデータフォーマットの「画像データ」を扱うためには、ホスト機器は、これらの圧縮デ
ータを復元する処理を実行しなければならず、ホスト機器の負担が大きくなるという問題
もある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものである。すなわち、その目的は、
主走査方向に複数の画像が並んだような印刷画像を印刷する場合においても、画像データ
を蓄積するメモリを節約し、印刷の待ち時間を短縮することができ、しかも圧縮された画
像データの復元も可能なシリアルプリンタ及びプリンタを制御するプログラムを記録した
記憶媒体を提供することにある。
上記目的の達成のために、本発明のシリアルプリンタは、JPEG形式に対応する復元部を有し、印刷ヘッド媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記媒体の上に画像を印刷するシリアルプリンタであって、デジタルカメラあるいはPDAあるいはその他のデジタル機器からJPEG形式で1つの画像として圧縮された状態の画像データを読み込み、前記画像データに対応する画像を印刷する場合に、前記画像データから、前記画像データのデータサイズよりも小さい所定のデータサイズのデータを読み込み、読み込んだ前記データを前記復元部にて復元処理したのち印刷データに変換する処理を行い、印刷ヘッドと前記画像が印刷されるべき媒体の主走査により形成されるイメージバンドの印刷のために必要とされる印刷データが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行することを特徴とする。
上記構成によれば、バッファメモリを大幅に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮す
ることができる。
本願明細書において、「記録媒体」とは、例えば、ハードディスク(HD)、DVD−
RAM、DVD−ROM、光磁気記録媒体、フレキシブル・ディスク(FD)やCD−R
OMなどの他に、RAMやROMなどの各種メモリも含む。
また、これらの媒体に記録されるべきプログラムをそのままの状態で、あるいは必要に
応じて暗号化したり、変調をかけたり、圧縮したような状態で、イントラネットやインタ
ーネットなどの有線回線や無線回線を介して頒布しても良い。
本発明は、以上説明した形態で実施され、以下に説明する効果を奏する。
まず、本発明によれば、シリアルプリンタとホスト機器との間での双方向通信を行い、
ホスト機器から「画像データ」を部分的に読み込み、順次「印刷データ」に変換して「イ
メージバンド」を印刷することにより、主走査方向に複数の画像を並べて印刷するような
場合においても、画像バッファメモリのメモリ容量を大幅に節約することができ、メモリ
コストを大幅に低減することができる。また、大容量のメモリを管理する煩雑さも解消さ
れる。
また、本発明によれば、ホスト機器から画像データの一部のみを受信して印刷を開始す
ることができる。従って、印刷開始までの待ち時間を短縮することができる。
さらに、本発明によれば、シリアルプリンタに復元部を設け、圧縮された「画像データ
」の復元・解凍を実行させることによって、ホスト機器は、JPEGのような汎用性の高
い圧縮画像データをそのままプリンタに送出すれば良い。つまり、ホスト機器が画像デー
タの復元を行う必要がなく、ホスト機器の負担が大幅に軽減されると同時に、ホスト機器
として接続できるものを従来よりも大幅に拡げることができる。
同時に、本発明によれば、シリアルプリンタに印刷データ生成部を設けることにより、
ホスト機器は印刷データ生成部を有する必要も無くなり、各種のデジタル機器をホストと
して接続することができるようになる。
つまり、本発明によれば、デジタルカメラや、各種のPDA(personal digital assis
tant:個人用携帯型情報端末)、あるいはインターネットなどのデータ源に接続して画像
データをダウンロードできる各種のデジタル機器などをホスト機器とすることができる。
そして、これらのホスト機器にプリンタを直接接続して、所望の画像を主走査方向に並べ
て低コスト且つ迅速に印刷することが可能となる。つまり、従来と異なり、ホストコンピ
ュータを介することなくこれらの機器から直接画像データを取り出して印刷することがで
き、プリンタの応用範囲を大幅に拡げることができる。
以上詳述したように、本発明によれば、メモリコストを低減させ、印刷の待ち時間を短
縮し、応用範囲を従来よりも大幅に拡げるできるシリアルプリンタを提供することが可能
となり産業上のメリットは多大である。
本発明の第1実施形態に係るプリンタの概略構成を表すブロック図である。 印刷データ生成部16の構成の具体例を表すブロック図である。 本発明のプリンタとホスト機器との情報の授受を表す概念図である。 第1実施形態のプリンタとホスト機器との間のデータ授受のタイミングの具体例を表す説明図である。 第1実施形態のプリンタ10Aの動作をより一般的に表したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るプリンタの概略構成を表すブロック図である。 JPEG画像データの圧縮と復元の方法を概念的に表した説明図である。 JPEG画像のブロックと印刷する際のイメージバンドとのサイズの関係を例示した概念図である。 第2実施形態のプリンタの動作の具体例を表すフローチャートである。 「印刷データ生成部」を含んだ印刷システムの構成を例示した概念図である。 印刷画像の一例を表す概念図である。 図10(b)に表したプリンタ200Bの動作を表すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施形態においては、プリンタ
はイメージバンド毎にホスト機器から画像データを受信し、印刷することができる。つま
り、プリンタとホスト機器とは双方向通信機能を有し、イメージバンドの印刷に必要な部
分の画像データのみをホスト機器から受信することができる。
図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を表すブロック図である。
すなわち、本実施形態のプリンタ10Aは、インターフェイス部12、受信部14、解
釈部16、印刷データ生成部22、イメージ生成部24、データ要求判断部26、及びプ
リンタエンジン28を有する。
インターフェイス部12は、ホスト機器300から「画像データ」を受信すると共に、
データ要求信号などの各種のステータス情報をホスト機器300に送信する。この点に関
しては、後に詳述する。
受信部14は、ホスト機器300から送信された「画像データ」を必要に応じて一時的
に格納する。なお、本発明においては、この受信部14は必ずしも必要でなく、インター
フェイス部12において受信した「画像データ」を直ちに解釈部16に送るようにしても
良い。
解釈部16は、ホスト機器300から送られた信号の種類を調べて適宜必要なデータ処
理を施す。すなわち、ホスト機器300が「印刷データ生成部」を有しており、「印刷デ
ータ」をプリンタに送信した場合には、解釈部16は、その信号に含まれるヘッダ情報や
フッタ情報を取り除いて、「印刷データ」をイメージ生成部24に送る。一方、ホスト機
器300から「画像データ」が送られてきた場合には、解釈部16は、その「画像データ
」を「印刷データ」に変換するために格納部20に送る。
格納部20は、解釈部16から送られてきた「画像データ」をバッファリングする。
印刷データ生成部22は、「画像データ」を「印刷データ」に変換する。すなわち、図
10(a)に表したホスト機器に設けられた「印刷データ生成部」と同様の役割を有する
。例えば、RGB(red,green,blue)の3要素などにより表される「画像データ」を、プ
リンタが用いる各色のインク(例えば、シアン:C、マゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:
Kの4色)によるドットの配列情報に対応する「印刷データ」に変換する。
図2は、印刷データ生成部22の構成の具体例を表すブロック図である。すなわち、印
刷データ生成部22は、サイズ変換部22A、色変換部22B、ハーフトーン処理部22
C、及びインターレース処理部22Dからなるものとすることができる。サイズ変換部2
2Aは、ホスト機器300から送られてきたレイアウト情報に基づいて、「画像データ」
を所望の印刷サイズに変換する役割を有する。例えば、RGB24ビットからなる「画像
データ」を所望のサイズに変換する。
色変換部22Bは、「画像データ」をプリンタの色要素からなるデータに変換する。す
なわち、プリンタが使用するインク色及び発色の特性に応じた色補正を施し、インク色の
データに変換する。例えば、RGB24ビットからなる「画像データ」をCMYK32ビ
ットデータに変換する。
ハーフトーン処理部22Cは、色変換された後のCMYKデータからドット単位でのイ
ンクの有無によってある面積での濃度を表現する2値化処理を実行する。このハーフトー
ン処理によってCMYKからなる印刷データが生成される。例えば、色変換により得られ
たCMYK32ビットデータを、CMYK4ビットからなるデータに変換する。
インターレース処理部22Dは、ハーフトーン処理によって得られたCMYK4ビット
データをインターレース印刷するために変換する。ここで、「インターレース」とは、プ
リンタの印刷ヘッドのインクジェットノズルの配列ピッチよりも小さいピッチで印刷ヘッ
ドを主走査方向及び/または副走査方向にずらしながら印刷することより、きめが細かく
、且つ印刷ヘッドのノズル径などのばらつきによる「ムラ」を解消することができる印刷
手法である。
以上の処理によって、「画像データ」が「印刷データ」に変換される。
再び図1に戻って説明すると、イメージ生成部24は、解釈部16から直接送られてく
る「印刷データ」または、印刷データ生成部22から送られてくる「印刷データ」に基づ
いて、印刷イメージを生成し、プリンタエンジン28を駆動させる役割を有する。
データ要求判断部26は、インターフェイス部12〜プリンタエンジン28と必要に応
じて接続され、これらからの情報を入力する。そして、インターフェイス部12を介して
、ホスト機器300に対し、「画像データ」を適宜要求する。
プリンタエンジン28は、図示しない印刷ヘッドやその駆動系及び紙送り機構などを有
し、イメージ生成部24において生成された印刷イメージに基づいて印刷を実行する。
以上説明したように、図1に例示したプリンタ10Aは、ホスト機器300から「印刷
データ」が送信された場合には、インターフェイス部12→受信部14→解釈部16→イ
メージ生成部24→プリンタエンジン28とデータが送られる。
一方、ホスト機器300から「画像データ」が送信された場合には、インターフェイス
部12→受信部14→解釈部16→格納部20→印刷データ生成部 22→イメージ生成
部24→プリンタエンジン28とデータが送られる。
図3は、本発明のプリンタとホスト機器との情報の授受を表す概念図である。本発明に
おいては、図3に表したように、プリンタ10Aはホスト機器300に対して「一部分の
画像データ」を要求する。つまり、印刷すべき画像の全ての「画像データ」ではなく、そ
の一部のみを要求する。この場合、「一部分」とは、例えば、「イメージバンド」に該当
する部分とすることができる。または、「イメージバンド」に該当する部分よりもさらに
小さい部分のデータでも良い。または、逆に、「イメージバンド」に該当する部分よりも
大きい部分であっても良い。そして、これらの要求は、図1に表した「データ要求判断部
26」によって制御される。
本実施形態のプリンタとホスト機器との間のデータの授受について具体例を挙げて説明
すると、以下の如くである。
図4は、本実施形態のプリンタとホスト機器との間のデータ授受のタイミングの具体例
を表す説明図である。すなわち、同図(a)は印刷画像を表し、同図(b)はホスト機器
とプリンタとの間の通信内容を表す概念図である。
図4(a)は、印刷用紙Sの上に2つの画像A、Bを並べて印刷する場合を例示する。
そして、これらの画像A、Bに対応する「画像データ」が、ホスト機器からプリンタに送
られる場合を説明する。以下の説明においては、画像A、Bにそれぞれ対応する「画像デ
ータ」を「画像ファイル」とも称する。
図4(a)に例示したように、インクジェットプリンタのような「シリアルプリンタ」
においては、印刷は、「イメージバンド」毎に実行される。ここで、「イメージバンド」
とは、「バンド」または「ライン」とも称され、印刷ヘッドの幅すなわち、ヘッドの一回
の走査により印刷される画像の幅に対応する。そして、印刷ヘッドの走査方向は「主走査
方向」、画像形成媒体としての紙の送り方向は「副走査方向」と称される場合が多い。つ
まり、印刷ヘッドが「主走査方向」に走査することによりひとつのイメージバンドが形成
される。そして、紙が「副走査方向」に送られことにより次のイメージバンドの形成位置
が決定される。その結果として、図4(a)に例示したように、バンド1、バンド2、バ
ンド3、・・・が順次印刷され、印刷画像が完成する。
本実施形態のプリンタが図4(a)に表したような画像を印刷する際には、同図(b)
に表したような時系列でデータの授受を行うことができる。すなわち、画像Aと画像Bを
それぞれ主走査方向に沿ったストライプ状の領域に分割し、その分割した領域毎に交互に
画像データを要求する。
まず、ステップS11において、印刷画像のレイアウトを指定するデータがホスト機器
300からプリンタ10Aに送信される。
次に、ステップS12において、「画像A」のうちで「バンド1」に該当する部分の「
画像データ」をプリンタ10Aがホスト機器300に対して要求する。この要求は、図1
に表した「データ要求判断部26」によって起こされる。
すると、ステップS13において、ホスト機器300は、要求された「画像A」の「バ
ンド1」の該当部分の「画像データ」をプリンタ10Aに送信する。
次に、ステップS14において、プリンタ10Aは、「画像B」のうちで「バンド1」
に該当する部分の画像データをプリンタ10Aがホスト機器300に対して要求する。こ
の要求も、図1に表した「データ要求判断部26」によって起こされる。
ホスト機器300は、ステップS15において、要求された「画像B」の「バンド1」
の該当部分の「画像データ」をプリンタ10Aに送信する。
以上の手続きにより、「バンド1」の印刷に必要なすべての「画像データ」をプリンタ
10Aが受信する。このようにして受信した「画像データ」は、図1に表した「印刷デー
タ生成部22」において「印刷データ」に変換される。すなわち、RGB(red,green,bl
ue)の3要素などにより表された「画像データ」は、プリンタが用いる各色のインク(例
えば、シアン:C、マゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によるドットの配列情
報に対応する「印刷データ」に変換される。そして、この「印刷データ」に基づいてプリ
ンタエンジン28が「バンド1」の印刷を実行する。
プリンタ10Aは、これに続いて、または前述した変換・印刷の動作と並行しつつ、図
4(b)のステップS16において、「画像A」のうちの「バンド2」に該当する部分の
「画像データ」を送信するようにホスト機器300に要求する。
以降、同様の「画像B」のうちの「バンド2」の該当部分の画像データ受信、変換・印
刷、「画像A」のうちの「バンド3」の該当部分の画像データ受信、・・という一連の動
作を繰り返す。
以上説明した具体例を、より一般的に説明すると以下の如くである。
図5は、本実施形態のプリンタ10Aの動作をより一般的に表したフローチャートであ
る。
すなわち、まず、ステップS110において、データ要求判断部26はデータを読み込
むべき「画像ファイル」を決定する。すなわち、その「画像ファイル」を求めてポインタ
をシークする。例えば、図4(a)に表した例においては、「画像A」と「画像B」のい
ずれのデータを読み込むのかを決定する。
次に、データ要求判断部26が要求した範囲の「画像データ」をステップS112にお
いてホスト機器から受信する。そして、解釈部16は、受信した「画像データ」をステッ
プS114において格納部20に書き込む。
次に、データ要求判断部26は、ステップS116において、1画像のうちの必要な部
分の画像データを受信したか否かを判断する。例えば、対象とする「画像ファイル」のう
ちで対象とする「イメージバンド」に該当する部分のすべてのデータを受信したか否かを
判断する。未だ受信が終了していない場合(ステップS116:No)は、ステップS1
12戻り、画像ファイルの読み込みを続ける。
一方、その「画像ファイル」の該当部分のデータの読み込みが終了した場合(ステップ
S116:Yes)は、ステップS118に進む。
ステップS118においては、対象としている「イメージバンド」に属するすべての「
画像ファイル」の該当部分のデータを読み込んだか否かを判断する。読み込みが未だ終了
していない場合(ステップS118:No)は、ステップS110に戻り、対象とする「
画像ファイル」を探す。例えば、図4(a)に表した例において、画像ファイルAを読み
込み、画像ファイルBをまだ読み込んでいない場合には、画像ファイルBを探して、該当
部分の画像データを読み込む。
一方、対象としている「イメージバンド」に属するすべての「画像ファイル」の該当部
分の画像データを全て読み込んだ場合(ステップS118:Yes)は、印刷データへの
変換を開始する。
具体的には、まず格納部20にバッファリングした「画像データ」をステップS120
において読み出す。そして、ステップS122〜125においてサイズ変換、色変換、ハ
ーフトーン処理、インターレース処理をそれぞれ施す。これら一連の処理によって、RG
Bなどの要素で表された「画像データ」を、プリンタのインク色のドット要素からなる「
印刷データ」に変換する。
次に、データ要求判断部26は、ステップS128において、印刷すべき「イメージバ
ンド」の「印刷データ」がそろったか否かを判断する。「印刷データ」が未だ不足の場合
(ステップS128:No)は、ステップS110に戻り、「画像ファイル」をシークす
る。例えば、図4(a)の例において、画像Aと画像Bを所定の幅だけ読み込み、「印刷
データ」に変換した結果、印刷すべき「イメージバンド」の幅(副走査方向の長さ)に満
たない場合は、「イメージバンド」のうちの不足部分の「印刷データ」を満たすために、
再びホスト機器の「画像ファイル」からの読み込みを実行する。
一方、印刷データがそろった場合(ステップS128:Yes)は、ステップS130
に進み、印刷を実行する。すなわち、「印刷データ」がイメージ生成部24からプリンタ
エンジン28に送られ、その「イメージバンド」が印刷される。
次に、ステップS132においてすべての画像を印刷したか否かを判断する。つまり、
印刷すべき「イメージバンド」がまだあるか否かを判断する。未だ印刷が終了していない
場合(ステップS132:No)は、ステップS110に戻り、次のイメージバンドに該
当する画像ファイルのデータ部分をホスト機器から読み込む。
一方、すべての画像を印刷した場合(ステップS132:Yes)は、印刷を終了する
以上説明したように、本発明によれば、ホスト機器から「画像データ」を部分的に読み
込み、順次「印刷データ」に変換して「イメージバンド」を印刷する。従って、画像バッ
ファメモリすなわち、図1に表した受信部14や格納部20のメモリ容量は、「イメージ
バンド」に対応するだけの量で良い。従って、図10(b)に表した構成と比較して、メ
モリ容量を大幅に節約することができ、メモリコストを大幅に低減することができる。ま
た、大容量のメモリを管理する煩雑さも解消される。
さらに、本発明によれば、ホスト機器から画像データの一部のみを受信して印刷を開始
することができる。従って、印刷開始までの待ち時間を短縮することができる。
なお、図4、図5に関して前述した具体例は、ホスト機器300から「画像データ」を
受信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、
ホスト機器300から「印刷データ」を受信する場合においても、前述の場合と同様に、
イメージバンドの形成に必要な「印刷データ」のみをホストに対して要求し、受信・印刷
した後に次のイメージバンドの「印刷データ」をホストに対して要求するという手順によ
り、上述の効果を同様に得ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施形態においては、プリンタ
は、圧縮された画像データの復元手段もさらに備える。そして、ホスト機器から圧縮され
た画像データの一部のみを受信し、復元してイメージバンド毎に印刷することができる。
図6は、本実施形態に係るプリンタの概略構成を表すブロック図である。
すなわち、本実施形態のプリンタ10Bは、インターフェイス部12、受信部14、解
釈部16、復元部18、格納部20、印刷データ生成部22、イメージ生成部24、デー
タ要求判断部26、及びプリンタエンジン28を有する。
図6に関しては、図1と同様の部分には同一の符合を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、解釈部16の後段に復元部18が設けられている。復元部18
は、ホスト機器300から圧縮された形式の「画像データ」が送られた場合に、これを復
元解凍する役割を有する。
すなわち、ホスト機器300において取り扱われる「画像データ」は、例えばJPEG
フォーマットのように圧縮された特定のデータフォーマットを有する場合が多い。本実施
形態のプリンタ10Bは、ホスト機器300から受信した「画像データ」がこのような圧
縮されたフォーマットのものであると解釈部16が判断すると、図6において符号Aで表
した経路を介してその圧縮された「画像データ」を復元部18に送る。復元部18は、こ
のデータを順次復元し、例えばRGB画像データの形式にして格納部20に格納する。こ
れ以降の動作は、第1実施形態に関して前述した通りとすることができる。
つまり、本実施形態のプリンタ10Bは、ホスト機器300から送られたきたデータの
形式に応じて、3通りの経路のいずれかを選択して処理することができる。すなわち、圧
縮された「画像データ」は、経路Aを介して復元処理を施す。また、非圧縮の「画像デー
タ」に対しては、経路Bを介して「印刷データ」に変換する。また、「印刷データ」を受
信した場合には、経路Cを介して印刷を実行する。これらの経路の切り替えは、解釈部1
6により決定される。つまり、解釈部16は、ホスト機器300から送られたデータを解
析し、その種類に応じて適宜データ処理経路を選択してデータを供給する。
以下、JPEGフォーマットの「画像データ」を受信する場合を具体例として説明する
図7は、JPEG画像データの圧縮と復元の方法を概念的に表した説明図である。すな
わち、同図(a)〜(d)は、圧縮のプロセスを表し、同図(e)〜(h)は復元のプロ
セスを表す。
図7(a)に表された原画は、まず、同図(b)に表したように、8ピクセル×8ピク
セルのブロックに分割される。そして、同図(c)に表したように、ブック毎にDCT(
descrete cosince transform:離散コサイン変換)処理が施される。DCT処理は周波数
変換に対応し、この処理によってブロック画像が周波数により表される。一般に画像デー
タは、周波数スペクトルの形式で表すと低周波数帯域において分布が見られ、この結果と
して少ない情報量で符号化が行うことができる。このように周波数に変換した後にさらに
量子化することにより離散化させる。このようにDCT量子化したデータをジグザク走査
して一列に並べ、ハフマン符号化などの処理を施すことにより、同図(d)に表したよう
な符号列とすることができる。
一方、復元は、上述した一連の処理を逆に施すことにより、同図(e)〜(h)に表し
たように実行される。
また、カラー画像の場合には、通常は、Y(輝度)Cb(青色差)Cr(赤色差)のデ
ータに分解してそれぞれのデータを圧縮する。従って、これらを復元した後に、RGBデ
ータに変換する必要がある。
以上の説明から分かるように、JPEG形式で圧縮された画像データは、8ピクセル×
8ピクセルのブロック単位で取り扱うことができる。従って、本実施形態においては、J
PEGのブロックの大きさと印刷する際のイメージバンドの幅との関係が重要となる。
図8は、JPEG画像のブロックと印刷する際のイメージバンドとのサイズの関係を例
示した概念図である。
まず、同図(a)は、用紙Sの上において画像Aと、画像Bとが主走査方向に並べられ
、それぞれの分割ブロックBLがイメージバンドI1、I2・・・の幅よりも大きい場合
を表す。この場合には、プリンタ10Bは、ホスト機器300からブロック単位でJPE
G画像データを順次受け取り、同図(a)に符号W1で表したように、画像の横幅分のデ
ータが揃ったら復元処理を施して「画像データ」とすることができる。そして、この「画
像データ」を「印刷データ」に変換し、「イメージバンドI1」を印刷する。「印刷デー
タ」のうちの残余の部分は、次の「イメージバンドI2」において印刷する。
一方、図8(b)は、分割ブロックBLがイメージバンドI1、I2・・・の幅よりも
小さい場合を表す。この場合には、プリンタ10Bは、ホスト機器300から複数列の分
割ブロックに対応する「画像データ」を読み込む。例えば、図示した例においては、画像
Aと画像Bのそれぞれについて、ブロック列W1とW2とを順次読み込む。このようにし
て、「イメージバンドI1」の形成に必要な「画像データ」のみを読み込んで順次印刷す
ることができる。なお、同図(b)の場合も、ブロック列W2の画像データのうちで「イ
メージバンドI1」からはみ出した部分のデータは、次の「イメージバンドI2」の形成
に利用することができる。
図9は、本実施形態のプリンタの動作の具体例を表すフローチャートである。
すなわち、同図に表した具体例は、ホスト機器にJPEG形式のひとつまたは複数の画
像ファイルが格納され、これらを並べて印刷する場合を表す。
この場合に、まず、ステップS202〜S216において、印刷すべき画像ファイルの
タグデータを予め調べる。すなわち、ステップS202では、プリンタ10Bの受信部1
4または格納部20において、印刷すべきすべての画像ファイルのポインタを初期化する
次に、ステップS204において、受信部14または格納部20に、画像ファイル毎に
256バイトのデータバッファを用意する。
次に、ステップS206において、最初の画像ファイルにアクセスする。例えば、図4
に表した例では、画像Aのファイルにアクセスする。
次に、ステップS208において、その画像ファイルから256バイトの画像データを
データバッファに読み込む。
次に、ステップS210において、読み込んだ画像データのタグデータを解析する。タ
グデータの解析が未了の時(ステップS212:No)は、ステップS208に戻り、次
の256バイトのデータをロードして同様に解析する。
一方、タグデータを解析した場合(ステップS212:Yes)は、ステップS214
に進み、次の画像ファイルにアクセスする。例えば、前述の図4(a)に例示したように
、次の画像Bがある場合(ステップS216:No)は、その画像について256バイト
のデータをロードしてタグを解析する。
一方、次の画像ファイルがない場合(ステップS216:Yes)は、タグデータの解
析を終了し、画像データの読み込みを開始する。すなわち、ステップS218において、
印刷すべき画像ファイル毎の展開ポインタを初期化する。
次に、ステップS220において最初の画像ファイルにアクセスする。つまり、データ
要求判断部26がホスト機器300に対して「画像データ」の送信を要求する。
ここで、バッファされた画像データがない場合(ステップS222:Yes)は、ホス
ト機器300から新たに256バイトの「画像データ」を読み込み、ステップS226に
おいて復元する。この復元は、プリンタ10Bの復元部18が実行する。一方、ステップ
S208において読み込んだ「画像データ」がバッファされている場合(ステップS22
2:No)は、まず、このデータを復元部18において復元する。
次に、ステップS228において、8×8のブロックの復元が完了したか否かを判断す
る。一般に、JPEGなどのデータ圧縮方式においては、原画像によって圧縮率が変化す
る。従って、8ピクセル×8ピクセルの画像ブロックを構成するJPEGデータのバイト
数も、原画像に応じて異なる。
8×8のブロックの復元が未了の時(ステップS228:No)は、ステップS224
に戻り、次の256バイトのデータを読み込んで復元を続行する。
一方、8×8のブロックの復元が終了した時(ステップS228:Yes)は、復元し
た画像データをステップS230において格納部20のバンドバッファ上に展開し、8ピ
クセルに対応してステップS232で水平展開ポインタを「8」だけ進める。
次に、ステップS234において、印刷すべき画像の横幅分のブロック列の復元が完了
したか否かを判断する。未了の場合は、ステップS224に戻って「画像データ」の読み
込みを続行する。
完了した場合(ステップS234:Yes)は、ステップS236に進み、次の画像フ
ァイルにアクセスする。つまり、データ要求判断部26は、次の画像ファイルがあるか否
かを判断し、必要に応じて「画像データ」をホスト機器300に対して要求する。
次の画像ファイルがある場合(ステップS238:No)は、ステップS222に戻っ
て、その画像ファイルに対応するバッファデータがあるか否かを判断し、必要に応じて読
み込み、復元を開始する。
一方、次の画像ファイルがない場合(ステップS238:Yes)は、ステップS24
0に進み、垂直展開ポインタを「8」だけ進める。これは、高さ8ピクセルのブロックを
横に並べた「画像データ」が展開されたからである。一方、水平展開ポインタは、次の展
開に備えて「0」にする。
次に、ステップS242において、イメージバンドに対応する「画像データ」が揃った
か否かを判断する。イメージバンドを形成するために「画像データ」が不足している時(
ステップS242:No)は、ステップS220に戻り、その画像ファイルにさらにアク
セスして「画像データ」の読み込み、復元を続行する。
一方、「イメージバンド」を形成するに足る「画像データ」が復元された場合または印
刷ページが終了した場合(ステップS242:Yes)は、ステップS244に進み、「
印刷データ」への変換を実行する。この変換は、印刷データ生成部22において実行され
る。そして、このようにして生成された「印刷データ」は、イメージ生成部24を介して
プリンタエンジン28に送られ、印刷される。
このようにしてイメージバンドを印刷した後には、ステップS248において、ページ
の印刷が終了したか否かを判断する。未了の場合(ステップS248:No)は、ステッ
プS218に戻り、次のイメージバンドの形成のための「画像データ」の読み込みを続行
する。
一方、ページが完了した場合(ステップS248:Yes)は、ステップS250にお
いて排紙する。
以上、具体例を参照しつつ詳述したように、本実施形態においても、複数の画像を主走
査方向に並べて印刷するような場合でも、「1イメージバンド分の印刷データ」に相当す
る「画像データ」をホスト機器に要求し、この「画像データ」を順次復元し、印刷データ
に変換して印刷を実行する。
従って、画像バッファメモリすなわち、図6に表した受信部14や格納部20のメモリ
容量は、「イメージバンド」に対応するだけの量で良い。従って、図10(b)に表した
構成と比較して、メモリ容量を大幅に節約することができ、メモリコストを大幅に低減す
ることができる。また、大容量のメモリを管理する煩雑さも解消される。
さらに、本発明によれば、ホスト機器から画像データの一部のみを受信して印刷を開始
することができる。従って、印刷開始までの待ち時間を短縮することができる。
さらに、本実施形態によれば、プリンタ10Bが復元部18を有し、圧縮された「画像
データ」の復元・解凍を実行することができる。従って、ホスト機器300は、JPEG
のような汎用性の高い圧縮画像データをそのままプリンタに送出すれば良い。つまり、ホ
スト機器300が画像データの復元を行う必要がなく、ホスト機器の負担が大幅に軽減さ
れると同時に、ホスト機器として接続できるものを従来よりも大幅に拡げることができる
以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、こ
れらの具体例に限定されるものではない。
例えば、上述の具体例においては、2つの画像を主走査方向に並べて印刷する場合を挙
げつつ説明したが、本発明は、3つあるいはそれ以上の画像を主走査方向に並べて印刷す
る場合においても同様に適用して、より顕著な効果を奏することは勿論である。
また、上述の具体例においては、インクジェットプリンタの例を挙げつつ説明したが、
本発明は、これ以外にもあらゆる種類の「シリアルプリンタ」に適用して同様の効果を得
ることができる。
また、入力される画像データのフォーマットも、JPEGに限定されずプリンタにおい
て適宜復元が可能なあらゆるフォーマットの画像データを同様に用いることができる。こ
の点に関しては、例えば、JPEGの他にも、異なる方式のデータフォーマットに対応し
た復元部を設けて、入力される圧縮画像データのフォーマットに応じて適宜復元方式を選
択できるようにしても良い。
また、プリンタが用いるインクの色も、具体例として挙げたCMYK4色に限定される
ものではなく、これらにライトシアン、ライトマゼンタなどの淡色を加えたものや、その
他のあらゆるインクの組み合わせを同様に用いることができる。
また、本発明は、カラー印刷をするシリアルプリンタに限定されず、モノクロ印刷する
シリアルプリンタについても同様に適用して同様の効果を得ることができる。例えば、J
PEG形式の多階調モノクロ画像などを印刷する場合において、上述した各種の効果を同
様に得ることができる。
さらに、シリアルプリンタ方式を採るものであれば、プリンタ専用機には限定されず、
複写機、ファクシミリ装置などの他の機能を備えた複合機であっても良い。
その他、当業者であれば、本明細書に開示した本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変
更等が可能である。
10A、10B シリアルプリンタ12 インターフェイス部14 受信部16 解釈
部16A サイズ変換部16B 色変換部16C ハーフトーン処理部16D インター
レース処理部18 復元部20 格納部22 印刷データ生成部24 イメージ生成部2
6 データ要求判断部28 プリンタエンジン100、200、300 ホスト機器15
0 印刷データ生成部210 バッファメモリ220 プリンタエンジン。

Claims (1)

  1. JPEG形式に対応する復元部を有し、印刷ヘッド媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記媒体の上に画像を印刷するシリアルプリンタであって、
    デジタルカメラあるいはPDAあるいはその他のデジタル機器からJPEG形式で1つの画像として圧縮された状態の画像データを読み込み、前記画像データに対応する画像を印刷する場合に、
    前記画像データから、前記画像データのデータサイズよりも小さい所定のデータサイズのデータを読み込み、読み込んだ前記データを前記復元部にて復元処理したのち印刷データに変換する処理を行い、
    印刷ヘッドと前記画像が印刷されるべき媒体の主走査により形成されるイメージバンドの印刷のために必要とされる印刷データが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行する、
    シリアルプリンタ。
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