JP2001080139A - シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体

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JP2001080139A
JP2001080139A JP25792199A JP25792199A JP2001080139A JP 2001080139 A JP2001080139 A JP 2001080139A JP 25792199 A JP25792199 A JP 25792199A JP 25792199 A JP25792199 A JP 25792199A JP 2001080139 A JP2001080139 A JP 2001080139A
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JP25792199A
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Masatoshi Matsudaira
平 正 年 松
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷データ生成機能やデータ復元機能を有し
ない各種の機器に直接接続して印刷が可能であり、しか
もホスト機器の負担を軽減することができるシリアルプ
リンタ及びプリンタを制御するプログラムを記録した記
憶媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 シリアルプリンタに画像データを復元す
る画像データ復元部と前記復元された画像データを印刷
データに変換する印刷データ生成部とを設けることによ
り、ホスト機器は印刷データ生成部(プリンタドライ
バ)及び画像データ復元機能を有する必要が無くなり、
各種のデジタル機器をホストとして接続することができ
るようになる。さらに、画像データをライン毎に読込
み、復元し、印刷データに変換してイメージバンド毎に
印刷することにより、画像バッファメモリを節約し、プ
リンタの印刷開始までの待ち時間を短縮することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙などの画像形成
媒体に対して印刷ヘッドが走査しながら画像を形成する
シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体に
関する。より詳細には、本発明は、ホスト機器の負担を
大幅に軽減し、従来よりも多くのデジタル機器に接続し
て所望の画像を印刷するためのシリアルプリンタ及びプ
ログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報のデジタル化とインター
ネット技術の急速な発展に伴い、各種の画像形成媒体に
画像を形成することができるプリンタの高性能化と低価
格化が要求されている。これらのプリンタのうちでも、
「シリアルプリンタ」、すなわち紙などの画像形成媒体
に対して印刷ヘッド(画像形成ヘッド)が走査しながら
印刷画像を形成する「シリアルスキャン型」あるいは
「ドラムスキャン型」のプリンタの市場への普及速度に
は特にめざましいものがある。
【0003】以下では、このような「シリアルプリン
タ」のうちで、特に性能向上と低価格化が顕著な「イン
クジェットプリンタ」を例に挙げて説明する。
【0004】パーソナルコンピュータやデジタルカメラ
などのホスト機器において取り扱われる「画像データ」
を、インクジェットプリンタにより印刷するためには、
「印刷データ」に変換する必用がある。ここで、「画像
データ」とは、例えばRGB(red,green,blue)の3要
素により表される画像情報であり、「印刷データ」と
は、プリンタが用いる各色のインク(例えば、シアン:
C、マゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によ
るドットの配列に対応する印刷情報である。
【0005】「画像データ」から「印刷データ」への変
換は、「印刷データ生成部」により実行される。「印刷
データ生成部」の機能を有するソフトウエアは、「プリ
ンタドライバ」などと称される場合も多い。
【0006】図11は、「印刷データ生成部」を含んだ
印刷システムの構成を例示した概念図である。すなわ
ち、同図(a)、(b)に表した例は、いずれも、ホス
ト機器にプリンタが接続されている。そして、図10
(a)の構成においては、ホスト機器100Aに印刷デ
ータ生成部150が設けられ、「画像データ」を「印刷
データ」に変換してプリンタ200Aに供給する。この
構成においては、「印刷データ生成部」を有するホスト
機器にしかプリンタを接続できないという欠点がある。
つまり、プリンタが「画像データ」を直接入力して印刷
を実行することは不可能であり、プリンタを接続できる
ホスト機器が極めて限られたものになるという問題があ
った。
【0007】これに対して、図11(b)の構成におい
ては、印刷データ生成部150がプリンタ200Bに設
けられている。この場合は、プリンタ200Bは、ホス
ト機器100Bから「画像データ」を受信し、印刷デー
タ生成部150において「印刷データ」に変換して印刷
を実行する。このようにすれば、ホスト機器100B
は、「画像データ」を出力するだけで済む。従って、デ
ジタルカメラや各種の各種のPDA(personal digital
assistant:個人用携帯型情報端末)、あるいはインタ
ーネットなどのデータ源に接続して画像データをダウン
ロードできる各種のデジタル機器などをホスト機器10
0Bとすることができる。そして、これらのホスト機器
にプリンタを直接接続して、所望の画像を印刷すること
が可能となる。つまり、従来と異なり、ホストコンピュ
ータを介することなくこれらの機器から直接画像データ
を取り出して印刷することができ、プリンタの応用範囲
を大幅に拡げることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、各種の記憶
媒体やインターネットなどを介してホスト機器に供給さ
れる「画像データ」は、通常は、圧縮処理が施されてい
る場合が多い。このような圧縮されたデータフォーマッ
トの具体例としては、例えば、「JPEG(Joint Phot
ograph Experts Group)」を挙げることができる。これ
らの圧縮された画像を印刷するためには、ホスト機器
が、圧縮データを復元し、復元した「画像データ」をプ
リンタに送信しなければならない。
【0009】従って、復元機能を有するホスト機器にプ
リンタを接続しないと圧縮された画像を印刷できないと
いう問題があった。
【0010】また、ホスト機器が復元機能を有する場合
でも、印刷を実行するに際して「画像データ」の復元を
実行する必要があり、ホスト機器の負担が大きくなると
いう問題があった。
【0011】本発明は、かかる課題の認識に基づいてな
されたものである。すなわち、その目的は、印刷データ
生成部(プリンタドライバ)を有しない各種の機器に直
接接続して圧縮された画像の印刷が可能であり、しかも
ホスト機器の負担を軽減することができるシリアルプリ
ンタ及びプリンタを制御するプログラムを記録した記憶
媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため
に、本発明のシリアルプリンタは、画像形成ヘッドと画
像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すこ
とにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシリア
ルプリンタであって、圧縮された画像データを復元する
画像データ復元部と、前記復元された画像データを印刷
データに変換する印刷データ生成部と、を備えたことを
特徴とする。
【0013】上記構成により、ホスト機器は印刷データ
生成部(プリンタドライバ)及び画像データ復元機能を
有する必要が無くなり、各種のデジタル機器をホストと
して接続することができるようになる。
【0014】ここで、前記圧縮された画像データの全体
をホスト機器から読み込んだ後に、復元し、印刷データ
に変換するようにすれば、圧縮された画像データを速や
かに受信してホスト機器を早期に解放することができ
る。
【0015】または、前記圧縮された画像データの一部
分のみをホスト機器から順次読み込んで復元し、前記画
像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査により
形成されるイメージバンドの印刷のために必要とされる
印刷データが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実
行するようにすれば、画像バッファメモリを節約し、プ
リンタの印刷開始までの待ち時間を短縮することができ
る。
【0016】さらに、前記画像データの前記一部分は、
前記画像を前記主走査方向に沿ってストライプ状に分割
した領域に対応するようにすれば、ライン毎に画像デー
タを読みとってイメージバンドを形成することが容易と
なる。
【0017】さらに、前記圧縮された前記画像データ
は、JPEGフォーマットに基づき、前記ストライプ状
に分割した領域は、JPEGの分割ブロックの列に対応
するものとすれば、最も汎用性のあるデータフォーマッ
トに対応し、ライン毎の読込みを容易に実現することが
できる。
【0018】一方、本発明の記録媒体は、圧縮された画
像データを復元する画像データ復元部と、前記復元され
た画像データを印刷データに変換する印刷データ生成部
と、を有し、画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御する
プログラムを格納した記録媒体であって、前記プログラ
ムは、前記圧縮された画像データの全体をホスト機器か
ら読み込ませた後に、復元させ、印刷データに変換させ
るようにしたことを特徴とする。
【0019】上記構成により、ホスト機器は印刷データ
生成部及び画像データ復元機能を有する必要が無くな
り、各種のデジタル機器をホストとして接続することが
できるようになる。また、圧縮された画像データを速や
かに受信してホスト機器を早期に解放することができ
る。
【0020】または、本発明の記録媒体は、圧縮された
画像データを復元する画像データ復元部と、前記復元さ
れた画像データを印刷データに変換する印刷データ生成
部と、を有し、画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対
的に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形
成媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御す
るプログラムを格納した記録媒体であって、前記プログ
ラムは、前記圧縮された画像データの一部分のみをホス
ト機器から順次読み込ませて復元させ、前記画像形成ヘ
ッドと前記画像形成媒体との前記主走査により形成され
るイメージバンドの印刷のために必要とされる印刷デー
タが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行させる
ことを特徴とする。
【0021】上記構成により、ホスト機器は印刷データ
生成部及び画像データ復元機能を有する必要が無くな
り、各種のデジタル機器をホストとして接続することが
できるようになる。また、画像バッファメモリを節約
し、プリンタの印刷開始までの待ち時間を短縮すること
ができる。
【0022】ここで、前記画像データの前記一部分は、
前記画像を前記主走査方向に沿ってストライプ状に分割
した領域に対応することとすれば、ライン毎に画像デー
タを読みとってイメージバンドを形成することが容易と
なる。
【0023】さらに、前記圧縮された前記画像データ
は、JPEGフォーマットに基づき、前記ストライプ状
に分割した領域は、JPEGの分割ブロックの列に対応
するものとすれば、最も汎用性のあるデータフォーマッ
トに対応し、ライン毎の読込みを容易に実現することが
できる。
【0024】ここで、「記録媒体」とは、例えば、ハー
ドディスク(HD)、DVD−RAM、DVD−RO
M、光磁気記録媒体、フレキシブル・ディスク(FD)
やCD−ROMなどの他に、RAMやROMなどの各種
メモリも含む。
【0025】また、これらの媒体に記録されるべきプロ
グラムをそのままの状態で、あるいは必要に応じて暗号
化したり、変調をかけたり、圧縮したような状態で、イ
ントラネットやインターネットなどの有線回線や無線回
線を介して頒布しても良い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0027】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態について説明する。本実施形態において
は、プリンタは圧縮画像データを画像単位でホスト機器
から受信し、画像単位で復元し、しかる後に変換、印刷
を実行する。
【0028】図1は、本実施形態に係るプリンタの概略
構成を表すブロック図である。
【0029】すなわち、本実施形態のプリンタ10A
は、インターフェイス部12、受信部14、解釈部1
6、復元部18、画像データ格納部20A、印刷データ
生成部22、イメージ生成部24、及びプリンタエンジ
ン28を有する。
【0030】インターフェイス部12は、ホスト機器3
00から「画像データ」または「印刷データ」を受信す
ると共に、データ要求信号などの各種のステータス情報
をホスト機器300に送信する。
【0031】受信部14は、ホスト機器300から送信
されたデータを必要に応じて一時的に格納する。なお、
本発明においては、この受信部14は必ずしも必要でな
く、インターフェイス部12において受信した「画像デ
ータ」などを直ちに解釈部16に送るようにしても良
い。
【0032】解釈部16は、ホスト機器300から送ら
れた信号の種類を調べて適宜必要なデータ処理を施す。
すなわち、ホスト機器300が「印刷データ生成部」を
有しており、「印刷データ」をプリンタに送信した場合
には、解釈部16は、その信号に含まれるヘッダ情報や
フッタ情報を取り除き、経路Cを選択して、その「印刷
データ」をイメージ生成部24に送る。一方、ホスト機
器300から「画像データ」が送られてきた場合には、
解釈部16は、その「画像データ」の形式に応じて経路
Aまたは経路Bを選択し、その「画像データ」を次段に
送る。
【0033】復元部18は、ホスト機器300から圧縮
された形式の「画像データ」が送られた場合に、これを
解凍復元する役割を有する。
【0034】すなわち、ホスト機器300において取り
扱われる「画像データ」は、例えばJPEGフォーマッ
トのように圧縮された特定のデータフォーマットを有す
る場合が多い。本実施形態のプリンタ10Aは、ホスト
機器300から受信した「画像データ」がこのような圧
縮されたフォーマットのものであると解釈部16が判断
すると、図1において符号Aで表した経路を介してその
圧縮された「画像データ」を復元部18に送る。復元部
18は、この圧縮データを順次復元し、例えばRGB画
像データの形式にして格納部20Aに格納する。
【0035】画像データ格納部20Aは、このように復
元部18において復元された全ての「画像データ」を格
納する。また、解釈部16から直接送られてきた画像に
関する全ての「画像データ」をバッファリングする場合
もある。
【0036】印刷データ生成部22は、「画像データ」
を「印刷データ」に変換する。例えば、RGB(red,gr
een,blue)の3要素などにより表される「画像データ」
を、プリンタが用いる各色のインク(例えば、シアン:
C、マゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によ
るドットの配列情報に対応する「印刷データ」に変換す
る。
【0037】図2は、印刷データ生成部22の構成の具
体例を表すブロック図である。すなわち、印刷データ生
成部22は、サイズ変換部22A、色変換部22B、ハ
ーフトーン処理部22C、及びインターレース処理部2
2Dからなるものとすることができる。サイズ変換部2
2Aは、ホスト機器300から送られてきたレイアウト
情報に基づいて、「画像データ」を所望の印刷サイズに
変換する役割を有する。例えば、RGB24ビットから
なる「画像データ」を所望のサイズに変換する。
【0038】色変換部22Bは、「画像データ」をプリ
ンタの色要素からなるデータに変換する。すなわち、プ
リンタが使用するインク色及び発色の特性に応じた色補
正を施し、インク色のデータに変換する。例えば、RG
B24ビットからなる「画像データ」をCMYK32ビ
ットデータに変換する。
【0039】ハーフトーン処理部22Cは、色変換され
た後のCMYKデータからドット単位でのインクの有無
によってある面積での濃度を表現する2値化処理を実行
する。このハーフトーン処理によってCMYKからなる
印刷データが生成される。例えば、色変換により得られ
たCMYK32ビットデータを、CMYK4ビットから
なるデータに変換する。
【0040】インターレース処理部22Dは、ハーフト
ーン処理によって得られたCMYK4ビットデータをイ
ンターレース印刷するために変換する。ここで、「イン
ターレース」とは、プリンタの印刷ヘッドのインクジェ
ットノズルの配列ピッチよりも小さいピッチで印刷ヘッ
ドを主走査方向及び/または副走査方向にずらしながら
印刷することより、きめが細かく、且つ印刷ヘッドのノ
ズル径などのばらつきによる「ムラ」を解消することが
できる印刷手法である。
【0041】以上の処理によって、「画像データ」が
「印刷データ」に変換される。
【0042】再び図1に戻って説明すると、イメージ生
成部24は、解釈部16から直接送られてくる「印刷デ
ータ」または、印刷データ生成部22から送られてくる
「印刷データ」に基づいて、印刷イメージを生成し、プ
リンタエンジン28を駆動させる役割を有する。
【0043】プリンタエンジン28は、図示しない印刷
ヘッドやその駆動系及び紙送り機構などを有し、イメー
ジ生成部24において生成された印刷イメージに基づい
て印刷を実行する。
【0044】図1に例示したプリンタ10Aは、ホスト
機器300から送られたきたデータの形式に応じて、3
通りの経路のいずれかを選択して処理することができ
る。すなわち、圧縮された「画像データ」は、経路Aを
介して、復元部18→画像データ格納部20A→印刷デ
ータ生成部22→イメージ生成部24→プリンタエンジ
ン28と送られる。
【0045】一方、非圧縮の「画像データ」に対して
は、経路Bが選択され、画像データ格納部20Aにバッ
ファリングした後に印刷データ生成部22に送り、「印
刷データ」に変換する。
【0046】また、「印刷データ」を受信した場合に
は、経路Cを介して印刷を実行する。これらの経路の切
り替えは、解釈部16により決定される。つまり、解釈
部16は、ホスト機器300から送られたデータを解析
し、その種類に応じて適宜データ処理経路を選択してデ
ータを供給する。
【0047】本実施形態のプリンタ10Aは、上述の複
数の経路のうちで、特に経路Aを介した処理を実行する
ことができる点にひとつの特徴を有する。
【0048】以下に、図1の経路Aを介した印刷処理に
関して説明する。
【0049】図3は、プリンタ10Aの動作を説明する
フローチャートである。
【0050】ホスト機器300において取り扱われる
「画像データ」は、例えばJPEGフォーマットのよう
に圧縮された特定のデータフォーマットを有する場合が
多い。本実施形態のプリンタ10Aは、ホスト機器30
0から1画像分の圧縮画像データを受け取る。インター
フェイス部12を介して受信した1画像分の圧縮画像デ
ータは、解釈部16により経路Aが選択される。そし
て、図3にステップS10で表したように、復元部18
において順次復元され、画像データ格納部20Aに順次
送られて、一旦格納される。
【0051】次に、ステップS12において、印刷デー
タ生成部22は、画像データ格納部20Aに格納された
復元画像データを順次読み出し、印刷データを生成す
る。この時に、印刷データ生成部は、「1イメージバン
ド分の画像データ」を入力変換して「1イメージバンド
分の印刷データ」を生成する。
【0052】図4は、シリアルプリンタによってひとつ
の「イメージバンド」が印刷された状態を表す概念図で
ある。ここで、「イメージバンド」とは「イメージバン
ド」や「ライン」とも称され、インクジェットプリンタ
などのシリアルプリンタにおいて、印刷ヘッドの幅すな
わち、ヘッドの一回の走査により印刷される画像の幅に
対応する。ここで、印刷ヘッドの走査方向は「主走査方
向」、画像形成媒体としての紙の送り方向は「副走査方
向」と称する場合が多い。つまり、印刷ヘッドが「主走
査方向」に走査することによりひとつのイメージバンド
が形成される。そして、紙が「副走査方向」に送られこ
とにより次のイメージバンドの形成位置が決定される。
【0053】このように、「1イメージバンド分の印刷
データ」がプリンタエンジン28に送られ、図3にステ
ップS14として表したように、印刷が実行される。
【0054】次に、ステップS16において、すべての
イメージバンドの印刷が終了したか否かが判断される。
未了の場合(ステップS16:No)は、ステップS1
2に戻り、印刷データ生成部22は、画像データ格納部
20Aに格納されている画像データのうちで、次の「イ
メージバンド」の印刷に必要なデータを読み出して、
「印刷データ」に変換する。
【0055】一方、すべてのイメージバンドの印刷が終
了した場合(ステップS16:Yes)は、その画像の
印刷処理を終了する。
【0056】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、プリンタ10Aは、ホスト機器300からJPEG
などの所定のフォーマットの1画像分の圧縮画像データ
を受信し、1画像分の復元データを生成し、画像データ
格納部に格納し、印刷データへ変換して印刷を実行す
る。
【0057】従って、本実施形態によれば、ホスト機器
300は、圧縮された画像データのための復元手段や印
刷データ生成部(プリンタドライバ)などを備える必要
がない。すなわち、プリンタに「復元部18」と「印刷
データ生成部22」とを設けることにより従来よりも大
幅にインテリジェント化させ、「1画像分の圧縮画像デ
ータ」をプリンタが直接受け取って、復元し、順次印刷
データに変換し、印刷を実行することができる。このよ
うにすれば、デジタルカメラや、各種のPDA(person
al digital assistant:個人用携帯型情報端末)、ある
いはインターネットなどのデータ源に接続して圧縮され
た画像データをダウンロードできる各種のデジタル機器
などをホスト機器300とすることができる。そして、
これらのホスト機器にプリンタを直接接続し、例えば、
インターネットなどを介して圧縮画像データをダウンロ
ードしてプリンタに送信することにより、直ちに印刷す
ることが可能となる。つまり、従来と異なり、ホストコ
ンピュータを介することなくこれらの機器から直接画像
データを取り出して印刷することができ、プリンタの応
用範囲を大幅に拡げることができる。
【0058】また、本実施形態によれば、プリンタをホ
ストコンピュータに接続した場合にも、ホストの負担を
軽減し、早期にホストを解放できるという効果が得られ
る。すなわち、「復元部18」と「印刷データ生成部2
2」とをプリンタに設けることによって、従来は、ホス
トコンピュータで行われていたこれらのタスクをプリン
タが肩代わりすることができる。その結果として、ホス
トコンピュータは、圧縮された「画像データ」をプリン
タに送出した後には、他のタスクの処理に直ちにとりか
かることができ、システム全体の処理能力を大幅に改善
することが可能となる。
【0059】次に、図1及び図2を参照しつつ、プリン
タ10Aの動作のさらに具体的な動作例を説明する。
【0060】図5は、プリンタ10Aの具体的な動作の
一例を表すフローチャートである。すなわち、図5は、
「画像データ」としてRGB24ビットのJPEGデー
タを受信し、「印刷データ」としてCMYKの4色によ
る4ビットデータにより印刷を実行する場合を例示す
る。
【0061】ホスト機器300からインターフェイス部
12にJPEGフォーマットの圧縮データが送信される
と、その圧縮データは、解釈部16を介して復元部18
に送られ、例えばRGB24ビットからなる画像データ
に復元される。このJPEG画像データの復元は、図5
にステップS10Aで表したように、「逆DCT(desc
rete cosine transform:離散コサイン変換)演算」、
「ハフマン展開」、「Y(輝度)Cb(青色差)Cr
(赤色差)からRGBへのデータ変換」の処理を経て8
ピクセル×8ピクセルのブロック毎に復元展開される。
【0062】このように復元された24ビットRGBデ
ータは、ステップS10Bにおいて、8×8ブロック毎
に画像データ格納部20Aに順次書き込まれる。
【0063】そして、1画像分のJPEGデータの復元
が未だ終了していない場合(ステップS10C:No)
は、再びステップS10Aに戻り、次の8×8ブロック
の復元が開始される。
【0064】一方、1画像分のJPEGデータの復元が
終了した場合(ステップS10C:Yes)は、ステッ
プS12Aにおいて、画像データ格納部20Aに書き込
まれたRGB24ビットの「画像データ」が読み込まれ
る。
【0065】そして、ステップS12Bにおいて、この
RGB24ビットの「画像データ」はサイズ変換され
る。すなわち、図2に表したサイズ変換部22Aに送ら
れ、所定の印刷サイズに変換される。
【0066】次に、ステップS12Cにおいて、「画像
データ」はCMYK32ビットデータに変換される。す
なわち、図2に表した色変換部22Bに送られ、プリン
タが使用するインク色及び発色の特性に応じた色補正が
行われて、インク色のデータに変換される。
【0067】次に、ステップS12Dにおいて、図2に
表したハーフトーン処理部22Cに送られ、ハーフトー
ン処理が施される。これは、色変換された後のCMYK
24ビットデータからドット単位でのインクの有無によ
ってある面積での濃度を表現する2値化処理に対応す
る。このハーフトーン処理によってCMYK4ビットか
らなる印刷データが生成される。
【0068】次に、ステップS12Eにおいて、図2に
表したインターレース処理部22Dに送られ、プリンタ
のインクノズルの配列に合わせたインターレース処理が
施される。
【0069】次に、ステップS12Fにおいて、1イメ
ージバンド分の印刷データが完成したか否かが判断され
る。1イメージバンド分の印刷データが未だ完成してい
ない場合(ステップS12E:No)は、ステップS1
2Aに戻り、画像データ格納部20Aから次の画像デー
タを読み込んで印刷データへの変換を実行する。
【0070】一方、ステップS12Eにおいて1イメー
ジバンド分の印刷データが完成した場合(ステップS1
2E:Yes)は、ステップS14において印刷データ
がプリンタエンジン28に送られ、1イメージバンド分
の印刷が実行される。
【0071】次に、ステップS16において全画像の印
刷が終了したか否かが判断される。未だ終了していない
場合(ステップS16:No)には、ステップS12A
に戻り、次のイメージバンドに対応する画像データを画
像データ格納部20Aから読み出して印刷データへ変換
する。
【0072】一方、全画像の印刷が終了した場合(ステ
ップS16:Yes)は、その画像の印刷処理が終了す
る。
【0073】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、ホスト機器300は、「印刷データ生成部」を有す
る必要がない。しかも、所定のフォーマットの1画像分
の圧縮データを送信すれば、直ちにプリンタから解放さ
れ、次の処理を実行することができるという効果も得ら
れる。
【0074】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。本実施形態において
は、プリンタは画像のホストから受信する圧縮画像デー
タを逐次復元し、画像のひとつの横幅に相当する部分の
復元が終了すると直ちに印刷データに変換して印刷を実
行する。つまり、画像データ全体の復元を待たずに変
換、印刷を実行する。
【0075】図6は、本実施形態に係るプリンタを表す
ブロック図である。同図については、図1に関して前述
したものと同一の部分には同一の符合を付して詳細な説
明は省略する。本実施形態に係るプリンタが図1のプリ
ンタと異なる点は、「データ読込み制御部26」を有す
る点である。本実施形態のプリンタ10Bは、ホスト機
器300から、圧縮された画像の「一部分」のみを読込
み、復元して順次印刷する。「データ読込み制御部2
6」は、ホスト機器300からの部分的なデータの読込
みを制御する役割を有する。
【0076】本実施形態のプリンタ10Bの動作につい
て、具体例を挙げつつ説明すると以下の如くである。
【0077】図7は、用紙Sの上に画像Aを印刷する場
合の印刷イメージを表す概念図である。本実施形態のプ
リンタ10Bは、この印刷を実行するに際して、画像A
を「ライン」毎に読み込む。ここで、「ライン」とは、
印刷すべき画像を主走査方向に対して平行な方向に分割
して得られるストライプ状の領域である。図7(a)、
(b)に表した例においては、画像Aが、それぞれライ
ンL1、L2、・・・に分割され、プリンタに読み込ま
れる。
【0078】ここで問題となるのは、「ライン」の幅
と、「イメージバンド」の幅の関係である。
【0079】図7(a)に表した例においては、画像A
のラインL1、L2、・・・の幅(副走査方向の高さ)
がイメージバンドI1、I2・・・の幅よりも大きい場
合を表す。この場合には、プリンタ10Bは、ホスト機
器300からまず、ラインL1の部分の圧縮画像データ
を受け取り、復元処理と印刷データの生成処理を施す。
【0080】この場合には、ラインL1のデータから得
られる印刷データに基づいて、イメージバンドI1とI
2を印刷することができる。そこで、データ読込み制御
部26は、ホスト機器300から次のラインL2のデー
タを読み込むことなく、イメージバンドI1とI2の印
刷を実行するように、プリンタの各部を制御する。
【0081】次に、イメージバンドI3を印刷するため
には、ラインL2のデータが必要となる。そこで、デー
タ読込み制御部26は、ホスト機器300に格納されて
いる圧縮画像ファイルから、ラインL2に対応するデー
タを読み込むようにインターフェイス部12を制御す
る。
【0082】ラインL2の圧縮データをホスト機器から
読み込んで、復元し、印刷データを生成すると、イメー
ジバンドI3、I4を印刷することができる。以下、同
様にしてライン毎に、圧縮データを適宜読み込んでイメ
ージバンドを印刷することができる。
【0083】一方、図7(b)に表した例においては、
「ライン」の幅が「イメージバンド」の幅よりも小さ
い。各イメージバンドの印刷に際しては、複数のライン
のデータを読み込む必要がある。従って、プリンタ10
Bは、ホスト機器300から複数のラインに対応する圧
縮画像データを読み込む。例えば、図示した例において
は、イメージバンドI1の印刷のために、ラインL1と
L2を順次読み込む。このようにして、「イメージバン
ドI1」の形成に必要な「画像データ」のみを読み込ん
で順次印刷することができる。なお、この場合も、ライ
ンL2の画像データのうちで「イメージバンドI1」か
らはみ出した部分のデータは、次の「イメージバンドI
2」の形成に利用することができる。
【0084】より具体的には、まず、プリンタ10B
は、ホスト機器300から、ラインL1の部分の圧縮画
像データを受け取り、復元処理と印刷データの生成処理
を施す。この印刷データは、イメージバンドI1の印刷
には不十分である。そこで、データ読込み制御部26
は、インターフェイス部12に対して、次のラインの圧
縮データを読み込むように制御する。次のラインL2の
圧縮データを受信し、復元して印刷データを生成すると
イメージバンドI1の印刷データが揃うので、この印刷
を実行する。
【0085】次に、データ読込み判断部26は、イメー
ジバンドI2の印刷が可能か否かを判断する。この段階
では、イメージバンドI2の印刷データは、不十分であ
るので、ホスト機器300から次のラインL3の圧縮デ
ータを読み込むように制御する。ラインL3の圧縮デー
タを印刷データに変換すると、データ読込み制御部26
は、再度、イメージバンドI3の印刷が可能か否かを判
断する。この段階では、まだ、印刷データは不十分であ
るので、次のラインL4のデータを読み込むように制御
する。ラインL4の圧縮データを受信し、復元して印刷
データを生成するとイメージバンドI2の印刷データが
揃うので、この印刷を実行する。
【0086】以下、同様にしてライン毎に、圧縮データ
を適宜読み込んでイメージバンドを印刷することができ
る。
【0087】以上説明したような、「ライン」毎のデー
タの読み込みは、例えば、データ圧縮方法として極めて
高い汎用性を有するJPEGフォーマットの場合には、
「分割ブロック」を列毎に受信することにより、容易に
実行することができる。
【0088】図8は、JPEG画像データの圧縮と復元
の方法を概念的に表した説明図ある。すなわち、同図
(a)〜(d)は、圧縮のプロセスを表し、同図(e)
〜(h)は復元のプロセスを表す。
【0089】JPEG圧縮に際して、図8(a)に表さ
れた原画は、まず、同図(b)に表したように、8ピク
セル×8ピクセルのブロックに分割される。そして、同
図(c)に表したように、ブック毎にDCT(descrete
cosince transform:離散コサイン変換)処理が施され
る。DCT処理は周波数変換に対応し、この処理によっ
てブロック画像が周波数により表される。一般に画像デ
ータは、周波数スペクトルの形式で表すと低周波数帯域
において分布が見られ、この結果として少ない情報量で
符号化が行うことができる。このように周波数に変換し
た後にさらに量子化することにより離散化させる。この
ようにDCT量子化したデータをジグザク走査して一列
に並べ、ハフマン符号化などの処理を施すことにより、
同図(d)に表したような符号列とすることができる。
【0090】一方、復元は、上述した一連の処理を逆に
施すことにより、同図(e)〜(h)に表したように実
行される。
【0091】また、カラー画像の場合には、通常は、Y
(輝度)Cb(青色差)Cr(赤色差)のデータに分解
してそれぞれのデータを圧縮する。従って、これらを復
元した後に、RGBデータに変換する必要がある。
【0092】以上の説明から分かるように、JPEG形
式で圧縮された画像データは、8ピクセル×8ピクセル
のブロック単位で取り扱うことができる。従って、本実
施形態においては、主走査方向に並んだJPEGの分割
ブロックの一列または複数列を「ライン」として読み込
むことができる。
【0093】そして、「ライン」の幅すなわちJPEG
のブロックの大きさと印刷する際の「イメージバンド」
の幅との関係に応じて、図7(a)または(b)に例示
したいずれかの印刷を実行することができる。
【0094】図9は、本実施形態に係るプリンタの動作
を説明するフローチャートである。
【0095】すなわち、本実施形態においては、まず、
ステップS22において、一ラインの圧縮画像データを
読込み、復元する。ここで、「一ライン」とは、前述し
たように、例えばJPEG画像における8×8ブロック
を画像の横幅方向に一列または2列以上にならべた部分
である。
【0096】画像データ格納部20Bが設けられている
場合には、このように復元された部分的なデータは、格
納部20Bにバッファリングされる。
【0097】次に、ステップS24において、復元され
た一部分の画像データを印刷データに変換する。この変
換は、印刷データ生成部22において実行される。
【0098】次に、ステップS26において、1イメー
ジバンド分の印刷データが完成したかを、データ読込み
制御部26が判断する。完成していない場合(ステップ
S26:No)は、ステップS22に戻って読込・復元
を再開する。完成した場合(ステップS26:Yes)
は、ステップS28において、そのイメージバンドを印
刷する。
【0099】次に、ステップS30において、全てのイ
メージバンドを印刷したかを判断する。印刷していない
場合(ステップS30:No)は、ステップS22に戻
って復元を再開する。印刷した場合(ステップS30:
Yes)は、印刷処理を終了する。
【0100】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、圧縮画像データをライン毎に読み込み、復元して印
刷データに変換、印刷し、しかる後に圧縮画像データの
次のラインを読み込んで復元、バッファ書き込み、変
換、印刷を繰り返す。
【0101】従って、本実施形態によれば、格納部20
Bは印刷すべき「画像データ」のうちの一部のデータみ
を格納すれば良く、そのメモリ容量を大幅に節約するこ
とができる。
【0102】また、本実施形態によれば、プリンタは、
印刷すべき画像のうちの一ラインまたは初めの数ライン
分のデータを復元して直ちに印刷を開始することができ
る。従って、プリンタが印刷を開始するまでに要する待
ち時間が短くて済むという効果も得られる。
【0103】なお、本実施形態においては、格納部20
Bは必須要素ではなく、省略することも可能である。つ
まり、画像データ復元部18から印刷データ生成部22
に復元画像データを直接供給するようにしても良い。
【0104】次に、本実施形態のプリンタの動作につい
て、さらに詳細な具体例を挙げつつ説明する。
【0105】図10は、本具体例のプリンタの動作を表
すフローチャートである。
【0106】このフローチャートについて、図6及び図
2の構成も参照しつつ説明すると以下の如くである。
【0107】ホスト機器300からインターフェイス部
12にJPEGフォーマットの圧縮データが送信される
と、まず、図10にステップS22Aで表したように、
圧縮データは、復元部18においてRGB24ビットか
らなる画像データに復元される。このJPEG画像デー
タの復元に際しては、「逆DCT(descrete cosincetr
ansform:離散コサイン変換)演算」、「ハフマン展
開」、「Y(輝度)Cb(青色差)Cr(赤色差)から
RGBへのデータ変換」の処理を経て8×8ブロック毎
に復元展開される。
【0108】このように復元された24ビットRGBデ
ータは、ステップS22Bにおいて、8×8ブロック毎
に格納部20Bに書き込まれる。
【0109】そして、画像の横幅に対応する部分のJP
EGデータの復元が未だ終了していない場合(ステップ
S22C:No)は、再びステップS22Aに戻り、次
のブロックの読込み、復元が開始される。
【0110】一方、画像の横幅分のJPEGデータの復
元が終了した場合(ステップS22C:Yes)は、ス
テップS24Aにおいて、バッファメモリ20Bに書き
込まれたRGB24ビットの「画像データ」が読み込ま
れる。
【0111】そして、ステップS24Bにおいて、この
RGB24ビットの「画像データ」は印刷データ変換部
22のサイズ変換部22A(図2)に送られ、所定の印
刷サイズに変換される。
【0112】次に、ステップS24Cにおいて、「画像
データ」は色変換部22Bに送られ、CMYK32ビッ
トデータに変換される。すなわち、プリンタが使用する
インク色及び発色の特性に応じた色補正が行われて、イ
ンク色のデータに変換される。
【0113】次に、ステップS24Dにおいて、ハーフ
トーン処理が施される。これは、色変換された後のCM
YK24ビットデータからドット単位でのインクの有無
によってある面積での濃度を表現する2値化処理に対応
する。このハーフトーン処理によってCMYK4ビット
からなる印刷データが生成される。
【0114】次に、ステップS26において、1イメー
ジバンド分の印刷データが完成したか否かが判断され
る。1イメージバンド分の印刷データが未だ完成してい
ない場合(ステップS26:No)は、ステップS22
Aに戻り、ホスト300からJPEG圧縮画像データの
次の分割ブロックのデータを読み込んで復元し、バッフ
ァ書き込み、変換を再開する。一方、ステップS26に
おいて1イメージバンド分の印刷データが完成した場合
(ステップS26:Yes)は、ステップS28におい
て印刷データがプリンタエンジン28に送られ、1イメ
ージバンド分の印刷が実行される。
【0115】次に、ステップS30において印刷すべき
画像の印刷が終了したか否かが判断される。未だ終了し
ていない場合(ステップS30:No)には、ステップ
S22Aに戻り、JPEG圧縮画像データの次の分割ブ
ロックのデータをホスト機器300から読み込んで、復
元、バッファ書き込み、変換、印刷を再開する。
【0116】以上詳述したように、本具体例によれば、
ひとつのイメージバンドを印刷するために必要なデータ
のみをホスト機器から読み込み、復元して変換、印刷
し、しかる後にホスト機器300から次のイメージバン
ドに必要なJPEG圧縮画像の分割ブロックデータを読
み込んで、復元、バッファ書き込み、変換、印刷を繰り
返す。
【0117】従って、本具体例によれば、格納部20B
は画像データのうちの一部のみを格納すれば良く、その
メモリ容量を大幅に節約することができる。
【0118】また、本具体例によれば、プリンタは、ひ
とつのイメージバンドに相当するデータが復元されると
直ちに印刷を開始することができる。従って、プリンタ
が印刷を開始するまでに要する待ち時間が短くて済むと
いう効果も得られる。
【0119】以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形
態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体
例に限定されるものではない。
【0120】例えば、上述の具体例においては、インク
ジェットプリンタの例を挙げつつ説明したが、本発明
は、これ以外にもあらゆるシリアルプリンタに適用して
同様の効果を得ることができる。
【0121】また、入力される画像データのフォーマッ
トも、JPEGに限定されずプリンタにおいて適宜復元
が可能なあらゆるフォーマットの画像データを同様に用
いることができる。この点に関しては、例えば、JPE
Gの他にも、異なる方式のデータフォーマットに対応し
た復元部を設けて、入力される圧縮画像データのフォー
マットに応じて適宜復元方式を選択できるようにしても
良い。
【0122】また、プリンタが用いるインクの色も、具
体例として挙げたCMYK4色に限定されるものではな
く、これらにライトシアン、ライトマゼンタなどの淡色
を加えたものや、その他のあらゆるインクの組み合わせ
を同様に用いることができる。
【0123】さらに、シリアルプリンタ方式を採るもの
であれば、プリンタ専用機には限定されず、複写機、フ
ァクシミリ装置などの他の機能を備えた複合機であって
も良い。
【0124】その他、当業者であれば、本明細書に開示
した本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更等が可能
である。
【0125】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、以下に説明する効果を奏する。
【0126】まず、本発明によれば、シリアルプリンタ
に画像データを復元する画像データ復元部と前記復元さ
れた画像データを印刷データに変換する印刷データ生成
部とを設けることにより、ホスト機器は印刷データ生成
部(プリンタドライバ)及び画像データ復元機能を有す
る必要が無くなり、各種のデジタル機器をホストとして
接続することができるようになる。
【0127】つまり、本発明によれば、デジタルカメラ
や、各種のPDA(personal digital assistant:個人
用携帯型情報端末)、あるいはインターネットなどのデ
ータ源に接続して画像データをダウンロードできる各種
のデジタル機器などをホスト機器とすることができる。
そして、これらのホスト機器にプリンタを直接接続し
て、所望の画像を印刷することが可能となる。つまり、
従来と異なり、ホストコンピュータを介することなくこ
れらの機器から直接画像データを取り出して印刷するこ
とができ、プリンタの応用範囲を大幅に拡げることがで
きる。
【0128】また、本発明によれば、復元された前記画
像データの全体を格納する画像データ格納部を設けるこ
とにより、圧縮された画像データを速やかに受信してホ
スト機器を早期に解放することができる。
【0129】または、本発明によれば、画像データの一
部のみが復元され残りの部分が復元されていない状態で
画像データの一部を印刷データに変換することにより、
画像バッファメモリを節約し、プリンタの印刷開始まで
の待ち時間を短縮することができる。
【0130】また、本発明によれば、ライン毎に画像デ
ータを読込み、復元、変換することにより、イメージバ
ンド毎に印刷することが可能となり効率的である。
【0131】また、記圧縮された前記画像データとして
JPEGフォーマットに基づくことにより、最も汎用性
の広いプリンタとすることができる。
【0132】以上詳述したように、本発明によれば、応
用範囲を従来よりも大幅に拡げ、ホスト負担も軽減する
ことができるシリアルプリンタを提供することが可能と
なり産業上のメリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプリンタの概略構
成を表すブロック図である。
【図2】印刷データ生成部22の構成の具体例を表すブ
ロック図である。
【図3】プリンタ10Aの動作を説明するフローチャー
トである。
【図4】シリアルプリンタによってひとつの「イメージ
バンド」が印刷された状態を表す概念図である。
【図5】プリンタ10Aの具体的な動作の一例を表すフ
ローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に係るプリンタを表すブ
ロック図である。
【図7】用紙Sの上に画像Aを印刷する場合の印刷イメ
ージを表す概念図である。
【図8】JPEG画像データの圧縮と復元の方法を概念
的に表した説明図ある。
【図9】第2実施形態に係るプリンタの動作を説明する
フローチャートである。
【図10】第2実施形態のプリンタの動作の具体例を表
すフローチャートである。
【図11】「印刷データ生成部」を含んだ印刷システム
の構成を例示した概念図である。
【符号の説明】
10A、10B シリアルプリンタ 12 インターフェイス部 14 受信部 16 解釈部 18 画像データ復元部 20A、20B 画像データ格納部 22 印刷データ生成部 22A サイズ変換部 22B 色変換部 22C ハーフトーン処理部 24 イメージ生成部 26 データ読込み制御部 28 プリンタエンジン 100 ホストコンピュータ 200 プリンタ(画像形成装置) 300 ホスト機器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタであって、 圧縮された画像データを復元する画像データ復元部と、 前記復元された画像データを印刷データに変換する印刷
    データ生成部と、 を備えたことを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】前記圧縮された画像データの全体をホスト
    機器から読み込んだ後に、復元し、印刷データに変換す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載のシリアル
    プリンタ。
  3. 【請求項3】前記圧縮された画像データを一部分ごとに
    ホスト機器から読み込み復元するようにしたシリアルプ
    リンタであって、 前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査
    により形成されるイメージバンドの印刷のために必要と
    される印刷データが揃わない場合は、前記画像データの
    次の一部分を読み込み復元し、 前記イメージバンドの印刷のために必要とされる印刷デ
    ータが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行する
    ことを特徴とする請求項1記載のシリアルプリンタ。
  4. 【請求項4】前記画像データの前記一部分は、前記画像
    を前記主走査方向に対して平行な方向に分割して得られ
    る複数の領域のそれぞれに対応することを特徴とする請
    求項3記載のシリアルプリンタ。
  5. 【請求項5】前記圧縮された前記画像データは、JPE
    Gフォーマットに基づき、 前記画像データの前記一部分は、JPEGの分割ブロッ
    クの列に対応するものであることを特徴とする請求項4
    記載のシリアルプリンタ。
  6. 【請求項6】圧縮された画像データを復元する画像デー
    タ復元部と、前記復元された画像データを印刷データに
    変換する印刷データ生成部と、を有し、画像形成ヘッド
    と画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返
    すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシ
    リアルプリンタを制御するプログラムを格納した記録媒
    体であって、 前記プログラムは、前記圧縮された画像データの全体を
    ホスト機器から読み込ませた後に、復元させ、印刷デー
    タに変換させるようにしたことを特徴とする記録媒体。
  7. 【請求項7】圧縮された画像データを復元する画像デー
    タ復元部と、前記復元された画像データを印刷データに
    変換する印刷データ生成部と、を有し、画像形成ヘッド
    と画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返
    すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシ
    リアルプリンタを制御するプログラムを格納した記録媒
    体であって、 前記プログラムは、前記圧縮された画像データを一部分
    ごとにホスト機器から読み込ませて復元させ、 前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査
    により形成されるイメージバンドの印刷のために必要と
    される印刷データが揃わない場合は、前記画像データの
    次の一部分を読み込ませて復元させ、 前記イメージバンドの印刷のために必要とされる印刷デ
    ータが揃ったら、そのイメージバンドの印刷を実行させ
    ることを特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】前記画像データの前記一部分は、前記画像
    を前記主走査方向に対して平行な方向に分割して得られ
    る複数の領域のそれぞれに対応することを特徴とする請
    求項7記載の記録媒体。
  9. 【請求項9】前記圧縮された前記画像データは、JPE
    Gフォーマットに基づき、 前記画像データの前記一部分は、JPEGの分割ブロッ
    クの列に対応するものであることを特徴とする請求項8
    記載の記録媒体。
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