JP7031763B2 - 画像処理プログラム及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、画像処理プログラム及び画像処理装置に関する。
インク滴を吐出するためのノズル列が形成された印刷ヘッドを、そのノズル列と直交する方向に走査しつつ、そのノズル列から用紙等の印刷媒体へインク滴を吐出することにより、印刷媒体に画像を印刷するインクジェット方式の印刷装置が知られている。
このような印刷装置によって印刷される画像には、印刷ヘッドの異なる走査で印刷される2つのバンド画像の間の境界に、バンディングと呼ばれる濃度が高い又は低い筋目が発生し得るという問題がある。
この問題に対し、特許文献1では、バンド画像の間の境界をまたぐオブジェクト(文字やイメージ)を検出した場合、オブジェクトが境界をまたがないようにバンド画像の幅を変更する技術が提案されている。
特開2006-168052号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、面積が大きいオブジェクトについては境界をまたがないようにバンド画像の幅を変更することができず、オブジェクトが境界をまたいだ状態で印刷を実行しなくてはならない場合がある。
本開示は、オブジェクトがバンド画像の境界をまたいだ状態で印刷を実行せざるを得ない場合であっても、印刷品質の劣化を抑制しつつバンド画像の幅を大きくすることを目的とする。
本開示の一態様は、インクを吐出する印刷ヘッドと、印刷媒体を搬送する搬送部と、を備える印刷実行部であって、印刷ヘッドの複数回の走査で印刷媒体に画像を印刷する印刷実行部に、画像を示す画像データを出力する画像処理装置、としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであって、取得部と、特定部と、白近傍演算部と、境界判断部と、確定部と、出力部と、を備える。取得部は、暫定的なバンド画像である暫定バンド画像を示す暫定バンドデータを取得する。特定部は、画像に含まれ、印刷ヘッドの走査方向に沿った複数の画素によってそれぞれ構成される複数のラインのうちの1つである対象ラインと、対象ラインに隣接する隣接ラインと、を特定する。白近傍演算部は、対象ラインにおける第1の画素と隣接ラインにおいて第1の画素と隣接する第2の画素とのペアであって、第1の画素及び第2の画素の少なくとも一方が白近傍画素であるペアの数である白近傍数を演算する。白近傍画素は、彩度が所定の彩度閾値以下であることと、明度が所定の明度閾値以上であることと、の少なくとも一方を満たす画素である。境界判断部は、対象ラインについて、対象ラインの白近傍数が第1の閾値以上であることを示す所定の境界条件が満たされるか否かを判断する。確定部は、境界判断部により対象ラインについて所定の境界条件が満たされると判断される場合、所定の境界条件を満たす対象ラインを、第1の確定バンド画像に含むように確定バンドデータを確定する。出力部は、確定部により確定された確定バンドデータを含む画像データを印刷実行部に出力する。確定バンドデータによって示される確定バンド画像は、印刷ヘッドにより印刷される。さらに特定部は、第1の暫定バンド画像に含まれ、第1の暫定バンド画像と第2の暫定バンド画像との境界に最も近いラインを対象ラインとして特定する。
このような構成によれば、対象ラインについて境界条件が満たされると判断される場合、その対象ラインを含む第1の確定バンド画像を示す確定バンドデータが確定される。よって、バンディングが目立ちにくいと考えられる箇所に確定バンド画像の境界ラインが設定される。したがって、オブジェクトがバンド画像の境界をまたいだ状態で印刷を実行せざるを得ない場合であっても、印刷品質の劣化を抑制しつつバンド画像の幅を大きくすることができる。
上記の画像処理装置そのもの、当該画像処理装置を実現するための制御方法、及び、上記の画像処理プログラムを格納するコンピュータ読取可能記憶媒体も新規で有用である。
印刷システムの構成を示すブロック図である。 印刷処理のフローチャートである。 第1実施形態のバンドデータ確定処理のフローチャートである。 暫定バンド画像の境界と、確定バンド画像の境界と、を示す図である。 第2実施形態のバンドデータ確定処理のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す印刷システム100は、パーソナルコンピュータ1とプリンタ2とがデータ通信可能に構成されたシステムである。
パーソナルコンピュータ1は、汎用の情報処理装置であり、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14及び表示部15を備える。
制御部11は、パーソナルコンピュータ1の各部を統括制御するものであり、CPU111、ROM112及びRAM113を備える。
記憶部12は、記憶データの書換えが可能な不揮発性の記憶装置であり、本実施形態ではハードディスク装置が用いられている。そして、記憶部12には、オペレーティングシステム121、グラフィックツール等のアプリケーションプログラム122、パーソナルコンピュータ1からプリンタ2を利用可能とするためのプログラムであるプリンタドライバ123などが記憶されている。
通信部13は、プリンタ2との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。
操作部14は、ユーザからの外部操作による指令を入力するための入力装置である。本実施形態では、操作部14として、キーボードや、マウスやタッチパッド等のポインティングデバイスが用いられている。
表示部15は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するための出力装置であり、本実施形態では液晶ディスプレイが用いられている。
一方、プリンタ2は、インクジェット方式の印刷装置であり、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25及び印刷実行部26を備える。
制御部21は、プリンタ2の各部を統括制御するものであり、CPU211、ROM212及びRAM213を備える。
記憶部22は、記憶データの書換えが可能な不揮発性の記憶装置であり、本実施形態ではフラッシュメモリが用いられている。
通信部23は、パーソナルコンピュータ1との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。
操作部24は、ユーザからの外部操作による指令を入力するための入力装置であり、各種操作ボタンを備える。
表示部25は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するための出力装置であり、小型の液晶ディスプレイが用いられている。
印刷実行部26は、印刷ヘッド27と、搬送部28と、を備える。
印刷ヘッド27は、用紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)へ移動可能である。印刷ヘッド27における印刷媒体としての用紙との対向面には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するためのノズルが主走査方向に沿って列状に配置されており、全体として4列のノズル列が形成されている。印刷ヘッド27の走査中に画像データに基づき印刷ヘッド27がインク滴を吐出することで、印刷対象の画像における帯状の部分画像であるバンド画像が用紙に印刷される。このバンド画像は、主走査方向に沿った複数の画素によってそれぞれ構成される複数のラインを含む。本実施形態では、印刷ヘッド27の1回の走査で、最大300ライン分の幅のバンド画像が印刷可能である。また、インク滴を吐出するノズルの数を制限することで、バンド画像の幅が調節可能となっている。さらに、印刷ヘッド27のノズルからはサイズが異なる複数種類のインク滴が吐出可能であり、これにより複数段階の階調(例えば、4階調)の階調印刷が可能となっている。また、本実施形態では、複数のラインのそれぞれに対して同じ印刷ヘッド27を1回走査させることで印刷を行うシングルパス方式で印刷が行われる。
搬送部28は、用紙を搬送する。印刷ヘッド27のバンド画像の印刷と、搬送部28による用紙の搬送と、が交互に複数回実行されることによって、1頁分の画像が用紙に印刷される。
[2.処理]
[2-1.印刷処理]
次に、パーソナルコンピュータ1で実行される印刷処理について図2のフローチャートを用いて説明する。パーソナルコンピュータ1では、実行中のアプリケーションプログラム122において、印刷対象の画像を印刷するための印刷開始操作が行われることにより、プリンタドライバ123が起動する。パーソナルコンピュータ1の制御部11は、起動したプリンタドライバ123のプログラムに従い、印刷対象の画像をプリンタ2に印刷させるための画像処理として、次のS101~S106の処理を実行する。
S101で、制御部11は、印刷対象の画像を表す256階調(0~255のいわゆる8ビットレンジ)のRGB値で表現された画像データを、アプリケーションプログラム122から取得する。なお、印刷対象の画像が複数頁にまたがる場合、複数頁分の画像データが取得される。
S102で、制御部11は、各頁の画像を示す画像データのそれぞれについて、バンド画像を示すバンド画像データを確定するバンドデータ確定処理を実行する。バンドデータ確定処理については後で詳述する。
S103で、制御部11は、バンド画像データが確定された画像データに対して色変換処理を行う。色変換処理が実行されることにより、256階調のRGB値で表現された画像データから、プリンタ2で印刷に使用されるCMYKのインク色に対応する256階調のCMYK値で表現された画像データが生成される。なお、色変換処理は、あらかじめ記憶されている、RGB値とCMYK値との対応関係を示すルックアップテーブルに従い行われる。
S104で、制御部11は、256階調のCMYK値で表現された画像データから、プリンタ2で表現可能な階調(例えば4階調)のCMYK値で表現された画像データを生成するハーフトーン処理を行う。
S105で、制御部11は、ハーフトーン処理で生成された画像データを、当該画像データにプリンタ2を制御するための制御命令を付加した画像データに変換するデータ変換処理を実行する。ここでいう制御命令には、画像が印刷される用紙の種類やサイズに関する情報などが含まれる。
S106で、制御部11は、データ変換処理で得られた画像データをプリンタ2へ出力する。これにより、プリンタ2の印刷実行部26において、当該画像データの示す画像が用紙に印刷される。
[2-2.バンドデータ確定処理]
次に、印刷処理のS102で実行されるバンドデータ確定処理について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、バンドデータ確定処理は、1頁単位の画像データを処理対象として実行される。
まず、S201で、制御部11は、処理対象の画像データにおける、暫定的なバンド画像である暫定バンド画像を示す暫定バンドデータを取得する。この暫定バンドデータは、規定の幅を有するバンド画像を示すバンドデータである。本実施形態では、副走査方向における暫定バンド画像の長さである幅は、副走査方向における印刷ヘッド27の長さよりも短い。具体的には、暫定バンド画像の幅は、印刷ヘッド27の1回の走査で印刷可能な最大幅、本実施形態では300ライン分の幅に設定される。後述するように、S201は複数周期実行される。そして、S201が実行される度に、暫定バンドデータが、あらかじめ決められた順序で、具体的には、処理対象の画像データの示す画像において端部に位置する暫定バンド画像を示す暫定バンドデータから順に、1つずつ取得される。なお、処理対象の画像データは記憶部12に記憶されており、制御部11は記憶部12から、処理対象の画像データの一部を暫定バンドデータとして取得する。
続いて、S202で、制御部11は、対象ラインと隣接ラインとを特定する。ここでいう対象ラインとは、暫定バンド画像に含まれる複数のラインのうちの1つである。本実施形態では、対象ラインは、当該対象ラインを含む暫定バンド画像における2つの境界ラインのうち、次に取得される暫定バンド画像側の境界ラインとして特定される。ここでいう境界ラインとは、副走査方向において最も境界側に位置するラインである。隣接ラインとは、処理対象の画像データの示す画像において対象ラインに隣接するラインである。隣接ラインは、対象ラインが副走査方向において最も境界側に位置するバンド画像を仮定した場合、当該バンド画像の外側に位置する。つまり、隣接ラインは、当該バンド画像に隣接する次のバンド画像において、副走査方向において最も境界側に位置するラインであって、2つのバンド画像の境界を挟んで対象ラインと隣接するラインである。
続いて、S203で、制御部11は、対象ライン及び隣接ラインに含まれる全画素の画素値を参照し、対象ラインと隣接ラインとについて白数M1を演算する。ここでいう白数M1とは、対象ラインにおける第1の画素と隣接ラインにおいて第1の画素と隣接する第2の画素とのペアであって、第1の画素及び第2の画素の少なくとも一方が白色の画素であるペアの数である。ここでいう白色の画素とは、RGB値が最大の画素、本実施形態では、RGBの各値が255の画素である。
続いて、S204で、制御部11は、演算した白数M1が閾値Th1以上であるか否かを判断する。
制御部11は、S204で白数M1が閾値Th1以上であると判断した場合、S205へ移行する。
S205で、制御部11は、現在の対象ラインを境界ラインとするバンド画像を示すバンドデータを確定する。これによって、暫定バンドデータに置き換えて、暫定バンド画像の少なくとも一部を構成する確定バンド画像であって、対象ラインを境界ラインとするバンド画像である確定バンド画像を示す確定バンドデータが確定される。つまり、S204で白数M1が一定以上であると判断された場合、換言すれば、バンディングが目立ちにくい箇所に対象ラインが位置していると考えられる場合、その対象ラインを境界ラインとする1つの確定バンド画像を示す確定バンドデータが確定される。
一方、制御部11は、前述したS204で白数M1が閾値Th1未満であると判断した場合、S206へ移行する。
S206で、制御部11は、対象ライン及び隣接ラインに含まれる全画素の画素値を参照し、対象ラインと隣接ラインとについて白近傍数M2を演算する。ここでいう白近傍数M2とは、対象ラインにおける第1の画素と隣接ラインにおいて第1の画素と隣接する第2の画素とのペアであって、第1の画素及び第2の画素の少なくとも一方が白近傍画素であるペアの数である。白近傍画素とは、白色の画素と、白色でないものの白色に近い彩度及び明度を有する画素と、を含むものとしてあらかじめ定義された画素である。白近傍画素は、彩度が所定の彩度閾値以下であることと、明度が所定の明度閾値以上であることと、の少なくとも一方を満たす。本実施形態では、白近傍画素は、明度を反転した値と彩度との和が所定の閾値以下の画素として定義される。ここでいう明度を反転した値とは、明度の正負を反対にした値である。つまり、明度がLのとき、明度を反転した値は(-L)である。なお、以下では、対象ラインと隣接ラインとについての白近傍数M2を、単に対象ラインの白近傍数M2ともいう。
続いて、S207で、制御部11は、演算した白近傍数M2が閾値Th2以上であるか否かを判断する。
制御部11は、S207で白近傍数M2が閾値Th2以上であると判断した場合、前述したS205へ移行する。つまり、前述したS204で白数M1が閾値Th1未満であると判断されても、白近傍数M2が閾値Th2以上であると判断された場合、その対象ラインを境界ラインとする確定バンド画像を示す確定バンドデータが確定される。このように、本実施形態では、白数M1が閾値Th1以上であること、又は、白近傍数M2が閾値Th2以上であることが、その対象ラインが境界ラインとなるための十分条件である。換言すれば、対象ラインが境界ラインとなるための所定の境界条件は、白数M1が閾値Th1以上であると判断された場合、又は、白近傍数M2が閾値Th2以上であると判断された場合、に満たされると判断される。
逆に、境界条件は、白数M1が閾値Th1未満であると判断され、かつ、白近傍数M2が閾値Th2未満であると判断された場合、満たされないと判断される。換言すれば、白近傍数M2が閾値Th2未満であると判断されることを少なくとも条件として、境界条件が満たされないと判断される。
一方、制御部11は、前述したS207で白近傍数M2が閾値Th2未満であると判断した場合、つまり、白数M1と白近傍数M2との両方が閾値未満であると判断した場合、S208へ移行する。
S208で、制御部11は、暫定バンド画像に含まれる所定の複数のライン(以下、判断ライン)のすべてが対象ラインとして選択済みであるか否かを判断する。本実施形態では、暫定バンド画像を構成する300ラインのうち、当該暫定バンド画像に隣接する次の暫定バンド画像側に位置する所定数のライン(150ライン)が、判断ラインとして設定されている。後述するように、その対象ラインについて境界条件が満たされない場合、対象ラインを変えて再度、境界条件が満たされるか否かの判断であるS204やS207の判断が行われる。ただし、この判断は、暫定バンド画像に含まれるすべてのラインについて行われるわけではなく、一部のラインについて行われる。判断ラインは、当該判断が行われ得る、換言すれば、確定バンド画像の境界ラインとなり得るラインである。なお、S208は、後述するように複数周期実行され得る。1周期目のS208では、判断ラインのうち1つのラインしか対象ラインとして選ばれていないため、判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みでないと判断される。
制御部11は、S208で判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みでない、つまり、対象ラインとして選ばれていないラインが残っていると判断した場合、S209へ移行し、対象ラインを暫定画像における1つ内側のラインに変更する。つまり、制御部11は、対象ラインを、暫定バンド画像における境界ラインから離れる側で変更前の対象ラインと隣接するラインに変更する。このように本実施形態では、対象ラインは、まずは暫定バンド画像における境界ラインとして特定される。そして、境界条件が満たされないと判断される場合、対象ラインは、あらかじめ決められた順序で、具体的には、暫定バンド画像の内側に向かって1つずつ順に変更されていく。
制御部11は、S209を実行すると、前述したS202に戻る。つまり、制御部11は、判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みであると判断しない限り、対象ラインを変更し、境界ラインとして適切な対象ラインが見つかるまで、前述した白数M1及び白近傍数M2によるS204及びS207の判断を繰り返す。
一方、制御部11は、S208で判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みであると判断した場合、S210へ移行し、対象ラインを、対象ラインとして選択済みのラインのうち白近傍数M2が最大であるラインとする。なお、制御部11は、対象ラインとして選択済みのラインの中に白近傍数M2が最大であるラインが複数ある場合、対象ラインを、白近傍数M2が最大である複数のラインのうち副走査方向において最も境界側に位置するラインとする。そして、制御部11は、S210を実行すると、前述したS205へ移行する。つまり、判断ラインのすべてのラインが境界条件を満たさない場合、白近傍数M2が最大であるラインを境界ラインとする確定バンド画像を示す確定バンドデータが確定される。
制御部11は、前述したS205を実行すると、S211へ移行する。
S211で、制御部11は、処理対象の画像データを構成するすべての確定バンドデータが確定されたか否かを判断する。ここで、制御部11は、確定バンド画像として確定されていないラインの数が、印刷ヘッド27の1回の走査で印刷可能なラインの数、本実施形態では300ライン以下である場合、すべての確定バンドデータが確定されたと判断する。一方、確定されていないラインの数が、300ラインよりも多い場合、すべての確定バンドデータが確定されていない、つまり、確定されていない確定バンドデータが残っていると判断する。なお、確定されていないラインの数が300ライン以下である場合、確定バンド画像として確定されていないラインすべてを1つの確定バンド画像とする確定バンドデータが確定される。つまり、確定バンド画像は、幅が300ライン以下の画像、換言すれば、印刷ヘッド27の1回の走査で印刷される画像である。
制御部11は、S211で、処理対象の画像データを構成するすべての確定バンドデータが確定されていないと判断した場合、S201に戻り、S201以降の処理を繰り返す。なお、2周期目以降のS201では、直前のS205で確定された確定バンドデータの示す確定バンド画像に隣接する次の暫定バンド画像を示す暫定バンドデータが取得される。
一方、制御部11は、S211で処理対象の画像データを構成するすべての確定バンドデータが確定されたと判断した場合、S212へ移行する。
S212で、制御部11は、処理対象の画像データを構成する確定バンドデータの数Nが第3の閾値以下であるか否かを判断する。本実施形態では、仮に処理対象の画像データを構成するすべての確定バンドデータが暫定バンド画像の幅で確定された場合、1頁当たり7つの確定バンド画像が確定される。本実施形態では、第3の閾値は、この場合の確定バンド画像の数7に1を加えた数8に設定される。
制御部11は、S212で確定バンドデータの数Nが第3の閾値よりも大きいと判断した場合、S213へ移行する。
S213で、制御部11は、白数M1の閾値Th1及び白近傍数M2の閾値Th2の規定値をそれぞれ所定値減少させる。なお、閾値Th1及び閾値Th2の規定値は、それぞれが同じ値だけ減少されてもよく、また、それぞれが互いに異なる値だけ減少されてもよい。
続いて、S214で、制御部11は、確定バンドデータの確定を取り消した後、S201に戻る。
一方、制御部11は、前述したS212で確定バンドデータの数Nが第3の閾値以下であると判断した場合、バンドデータ確定処理を終了する。
[1-3.具体例]
次に、前述したバンド確定処理が実行される場合、確定バンド画像の境界がどのように設定されるかを、図4を用いて説明する。
図4における水平な破線31~33は、処理対象の画像データの示す画像を構成するすべての確定バンド画像が暫定バンド画像の幅で確定された場合の確定バンド画像の境界の位置を示している。以下では、この境界の位置に対して、確定バンド画像の境界がどのように変更されるかを説明する。図4に示す画像には、複数のオブジェクト34~38が存在する。この例では、オブジェクト34~38以外の部分は、白色である。また、オブジェクト34~38の中でも特にオブジェクト37は副走査方向(図4における上下方向)に沿って長く延びており、このオブジェクト37を避けて確定バンド画像の境界を設定するのは困難な状況である。
まず、1周期目のS201で、図4に示す画像の上端に位置する第1の暫定バンド画像41を示す暫定バンドデータが取得される。そして、続くS202で、第1の暫定バンド画像41の下方の境界41aのすぐ上のライン及びすぐ下のラインが、対象ライン及び隣接ラインとしてそれぞれ特定される。この対象ライン及び隣接ライン上には、オブジェクト35が存在する。オブジェクト35に含まれる全画素は、白近傍画素ではない。S203でこの対象ラインと隣接ラインとについて白数M1が演算されると、オブジェクト35のため、S204で白数M1が閾値Th1未満であると判定される。その結果、S206で白近傍数M2が演算される。白近傍数M2についても、オブジェクト35のため、S207で閾値Th2未満であると判定される。よって、この対象ラインについては境界条件が満たされないと判断される。そして、S209で、対象ラインが第1の暫定バンド画像41における1つ内側(図4における1つ上側)のラインに変更される。そして、変更後の対象ライン及び隣接ラインについて、再度、S204やS207等の判断が行われる。しかし、変更後の対象ライン及び隣接ライン上にもオブジェクト35が存在するため、再度、白数M1と白近傍数M2とが閾値未満であると判断される。そして、再度、対象ラインが変更される。このような手順が繰り返され、対象ラインは図4の紙面上方に向かって順次変更されていく。そして、対象ラインがオブジェクト35のすぐ上のラインに変更されると、対象ラインには白色の画素だけが含まれるようになり、白数M1が増加する。その結果、S204で白数M1が閾値Th1以上であると判断され、S205でその時点の対象ラインを下方の境界ラインとする第1の確定バンド画像51を示す確定バンドデータが確定される。なお、図4では、第1の確定バンド画像51の下方の境界は符号51aで示されている。
続くS211で、処理対象の画像データを構成するすべての確定バンドデータが確定されていないと判断され、S201の処理が再度行われる。このS201では、第1の確定バンド画像51に隣接する第2の暫定バンド画像42を示す暫定バンドデータが取得される。第2の暫定バンド42の上方の境界は、第1の確定バンド画像51の下方の境界51aと一致している。第2の暫定バンド42の下方の境界42aは、第1の確定バンド画像51の境界51aの300ライン下方に位置している。また、境界42a上には、オブジェクト36及びオブジェクト37が存在している。続くS202では、境界42aのすぐ上のライン及び下のラインが、対象ライン及び隣接ラインとしてそれぞれ特定される。ここで、オブジェクト36に含まれる全画素は、白近傍画素ではない。一方、オブジェクト37に含まれる全画素は、白色の画素でなないが、白近傍画素ではある。オブジェクト36,37のため、白数M1及び白近傍数M2が閾値未満であると判断され、対象ラインが順次紙面上方に向かって変更されていく。その結果、対象ラインが、オブジェクト36のすぐ上のラインに変更される。この時点では、対象ライン上に、オブジェクト37が依然として存在する。しかしながら、前述したとおり、このオブジェクト37に含まれる全画素は、白色の画素でなないが、白近傍画素ではある。
このため、この対象ラインについては、S204では白数M1が閾値Th1未満であると判断されるが、S207では白近傍数M2は閾値Th2以上であると判断される。よって、対象ライン上にはオブジェクト37が存在しているものの、その時点の対象ラインを下方の境界ラインとする第2の確定バンド画像52を示す確定バンドデータが確定される。なお、図4では、第2の確定バンド画像52の下方の境界は符号52aで示されている。
以降の暫定バンド画像についても同様な判断が行われ、処理対象の画像データの示す画像を構成するすべてのバンド画像が確定されるまで同様の処理が繰り返される。
[1-4.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態では、対象ラインの白近傍数M2が閾値Th2以上である場合、その対象ラインについて境界条件が満たされると判断される。そして、境界条件が満たされると判断される場合、暫定バンドデータに置き換えて、その対象ラインを境界ラインとする確定バンド画像を示す確定バンドデータが確定される。具体的には、暫定バンドデータが示す帯状の暫定バンド画像の幅以下の幅である帯状の部分画像であって境界条件が満たされる対象ラインを境界ラインとする部分画像を示す確定バンドデータが確定される。よって、バンディングが目立ちにくいと考えられる箇所に、確定バンド画像の境界ラインが設定される。したがって、オブジェクトがバンド画像の境界をまたいだ状態で印刷を実行せざるを得ない場合であっても、印刷品質の劣化を抑制することができる。
(2)本実施形態では、対象ラインについて境界条件が満たされないと判断される場合、判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みであるか否かが判断される。そして、判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みであると判断される場合、対象ラインが、対象ラインとして既に選択済みのラインのうち白近傍数M2が最大であるラインに変更される。そして、暫定バンドデータに置き換えて、変更後の対象ラインを境界ラインとする確定バンド画像を示す確定バンドデータが確定される。このように、判断ラインのすべてが対象ラインとして選択され、すべての対象ラインについて境界条件が満たされないと判断される場合にも、バンディングができるだけ目立ちにくいラインを境界ラインとして設定することができる。
(3)本実施形態では、対象ラインの白数M1が閾値Th1以上である場合、その対象ラインについて境界条件が満たされると判断される。よって、バンディングが最も目立ちにくい色である白色の画素に基づいて、境界条件を満たす対象ラインを判断することができる。したがって、バンディングをより目立ちにくくすることが可能となる。
(4)本実施形態では、画像データを構成するすべての確定バンドデータが確定された後、画像データを構成する確定バンドデータの数Nが閾値Th3以下であるか否かが判断される。そして、確定バンドデータの数Nが閾値Th3よりも大きいと判断される場合、閾値Th2が減少され、また、画像データを構成するすべての確定バンドデータの確定が取り消される。その後、対象ラインと隣接ラインとが再度特定される。よって、確定バンドデータの数Nが大きくなりすぎることを抑制することができる。ひいては、印刷ヘッド27が走査される回数、換言すれば印刷に要する時間が長くなることを抑制することができる。
(5)本実施形態では、暫定バンド画像における境界ラインが対象ラインとして特定される。また、暫定バンド画像における境界ラインから離れる側と反対側で対象ラインと隣接するラインが隣接ラインとして特定される。そして、対象ラインが、暫定バンド画像における境界ラインから離れる側で変更前の対象ラインと隣接するラインに変更される。つまり、暫定バンド画像における境界ラインに近いラインほど優先して対象ラインに選ばれる。したがって、バンドデータの幅をできるだけ大きくすることができる。
(6)本実施形態では、白近傍画素は、明度を反転した値と彩度との和が閾値Th4以下の画素である。したがって、バンディングが目立ちにくい画素の色を簡易的に判断することができる。
なお、本実施形態では、制御部11が画像処理装置に相当し、S106が出力部に相当し、S201が取得部に相当し、S202が特定部に相当し、S203が白演算部に相当し、S204及びS207が境界判断部に相当し、S205が確定部に相当し、S206が白近傍演算部に相当し、S208が終了判断部に相当する。また、S209及びS210が変更部に相当し、S212がデータ数判断部に相当し、S213が第2の減少部に相当し、S214が取消部に相当する。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施形態は、第1実施形態とハードウェア構成は同一である。しかし、第2実施形態は、パーソナルコンピュータ1の制御部11が実行するバンドデータ確定処理の一部が異なる点で、第1実施形態と相違する。
以下では、第2実施形態の制御部11が、第1実施形態のバンドデータ確定処理(図3)に代えて実行するバンドデータ確定処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
S301~S309は、前述した図3のS201~S209とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。
制御部11は、S308で判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みであると判断した場合、S310へ移行し、白数M1の閾値Th1及び白近傍数M2の閾値Th2のそれぞれを所定値減少させる。なお、閾値Th1及び閾値Th2は、それぞれが同じ値だけ減少されてもよく、また、それぞれが互いに異なる値だけ減少されてもよい。
続いて、S311で、制御部11は、対象ラインが一度も選択されていない状態にリセットし、対象ラインの位置を初期値に戻す。ここでいう初期位置とは、暫定バンド画像における境界ラインの位置である。制御部11は、S311を実行すると、前述したS302に戻る。
S312は、前述した図3のS211と同様であるため、説明を省略する。
制御部11は、S312で、処理対象の画像データを構成するすべての確定バンドデータが確定されていないと判断した場合、S313へ移行し、白数M1の閾値Th1と白近傍数M2の閾値Th2とを規定値に戻す。これにより、前述したS310で減少された閾値Th1及び閾値Th2の値が元の値に戻った状態で、次に取得される暫定バンド画像においてS304及びS307の判断が行われる。
S314~316は、前述した図3のS212~S214とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。
つまり、第1実施形態では、判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みであると判断された場合、対象ラインとして既に選択済みのラインのうち白近傍数M2が最大であるラインが境界ラインとして設定される。これに対して、第2実施形態では、判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みであると判断された場合、白数M1の閾値Th1及び白近傍数M2の閾値Th2を下げて境界条件が満たされやすくした後、再度、判断ラインの中から境界条件を満たすラインが選択される。
[2-2.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1)及び(3)~(6)と同様の効果に加え、以下の効果が得られる。
本実施形態では、判断ラインのすべてが対象ラインとして選択済みであると判断される場合、白近傍数M2の閾値Th2が減少される。そして、対象ライン及び隣接ラインが再度特定される。そして、減少された白近傍数M2の閾値Th2を用いて、対象ラインについて境界条件が満たされるか否かが判断される。
よって、画像データの表す画像の特性、例えば全体的に白っぽい画像であるか否かなどに応じて、閾値Th2が調整される。したがって、画像の特性に応じて適切な境界ラインを判断することができる。
なお、本実施形態では、S301が取得部に相当し、S302が特定部に相当し、S303が白演算部に相当し、S304及びS307が境界判断部に相当し、S305が確定部に相当し、S306が白近傍演算部に相当し、S308が終了判断部に相当する。また、S309が変更部に相当し、S310が第1の減少部に相当し、S312がデータ数判断部に相当し、S315が第2の減少部に相当し、S316が取消部に相当する。
[3.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記各実施形態では、制御部11は、確定バンドデータの数Nが第3の閾値よりも大きいと判断した場合、閾値Th1及び閾値Th2の規定値をそれぞれ所定値減少させる。しかし、確定バンドデータの数Nが第3の閾値よりも大きいと判断された場合の処理内容はこれに限られるものではない。例えば、制御部11は、確定バンドデータの数Nが第3の閾値よりも大きいと判断した場合、閾値Th1及びTh2の規定値をそれぞれ所定値減少させることに代えて又は加えて、白近傍画素の定義における明度を反転した値と彩度との和に関する閾値を増加させてもよい。これにより、境界条件が満たされやすくなる。その結果、バンド画像の幅を大きくすることができ、ひいては、バンド画像を示すバンドデータの数を減らすことができる。
(2)上記各実施形態では、白近傍画素は、明度を反転した値と彩度との和が所定の閾値以下の画素であるが、白近傍画素はこれに限られるものではない。白近傍画素は、例えば、明度を反転した値の2乗と彩度の2乗との和の平方根が所定の閾値以下の画素であってもよい。この場合も、白近傍画素は、彩度が所定の彩度閾値以下であることと、明度が所定の明度閾値以上であることと、の両方を満たす。つまり、彩度が所定の彩度閾値以下であることと、明度が所定の明度閾値以上であることと、の両方(より一般には、少なくとも一方)を満たすことは、その画素が白近傍画素であるための必要条件である。
(3)上記各実施形態では、バンドデータ確定処理は色変換処理の前に行われるが、バンドデータ確定処理が行われる順番はこれに限られるものではない。例えば、バンドデータ確定処理は、色変換処理の後に行われてもよい。
(4)上記各実施形態では、パーソナルコンピュータ1がバンドデータ確定処理を実行するが、バンドデータ確定処理を実行する装置はこれに限られるものではない。例えば、プリンタ2がバンドデータ確定処理を実行してもよい。
(5)上記各実施形態では、シングルパス方式の印刷システム100でバンドデータ確定処理が実行されるが、バンドデータ確定処理が実行される印刷システムはこれに限られるものではない。例えば、複数のラインのそれぞれに対して同じ印刷ヘッド27を複数回走査させることで印刷を行うマルチパス方式の印刷システムでバンドデータ確定処理が実行されてもよい。
(6)上記各実施形態で、制御部11が実行する機能の一部又は全部を、1つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
(7)上記各実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記各実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…パーソナルコンピュータ、2…プリンタ、11…パーソナルコンピュータの制御部、21…プリンタの制御部、26…印刷実行部、27…印刷ヘッド、28…搬送部、100…印刷システム。

Claims (9)

  1. インクを吐出する印刷ヘッドと、印刷媒体を搬送する搬送部と、を備える印刷実行部であって、前記印刷ヘッドの複数回の走査で前記印刷媒体に画像を印刷する前記印刷実行部に、前記画像を示す画像データを出力する画像処理装置、としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであって、
    第1の確定バンド画像を確定するための暫定的なバンド画像である第1の暫定バンド画像を示す暫定バンドデータ、及び、前記第1の暫定バンド画像と異なる第2の暫定バンド画像を示す暫定バンドデータを取得する取得部と、
    前記画像に含まれ、前記印刷ヘッドの走査方向に沿った複数の画素によってそれぞれ構成される複数のラインのうちの1つである対象ラインと前記対象ラインに隣接する隣接ラインと、を特定する特定部と、
    前記対象ラインにおける第1の画素と前記隣接ラインにおいて前記第1の画素と隣接する第2の画素とのペアであって、前記第1の画素及び前記第2の画素の少なくとも一方が白近傍画素である前記ペアの数である白近傍数を演算する白近傍演算部であって、前記白近傍画素は、彩度が所定の彩度閾値以下であることと、明度が所定の明度閾値以上であることと、の少なくとも一方を満たす画素である、前記白近傍演算部と、
    前記対象ラインについて、前記対象ラインの前記白近傍数が第1の閾値以上であることを示す所定の境界条件が満たされるか否かを判断する境界判断部と、
    前記境界判断部により前記対象ラインについて前記所定の境界条件が満たされると判断される場合、前記対象ラインのうち前記所定の境界条件を満たす対象ラインを、前記第1の確定バンド画像に含むように確定バンドデータを確定する確定部と、
    前記確定部により確定された前記確定バンドデータを含む前記画像データを前記印刷実行部に出力する出力部であって、前記確定バンドデータによって示される前記第1の確定バンド画像は、前記印刷ヘッドにより印刷される、前記出力部と、
    としてコンピュータを機能させる、画像処理プログラムであって、
    前記特定部は、前記第1の暫定バンド画像に含まれ、前記第1の暫定バンド画像と前記第2の暫定バンド画像との境界に最も近いラインを前記対象ラインとして特定する、画像処理プログラム。
  2. 請求項1に記載の画像処理プログラムであって、
    前記境界判断部により前記対象ラインについて前記所定の境界条件が満たされないと判断される場合、前記対象ラインを、前記複数のラインのうち前記対象ラインとしてまだ選ばれていないラインに変更する変更部と、
    前記境界判断部により前記対象ラインについて前記所定の境界条件が満たされないと判断される場合、前記複数のラインのすべてが前記対象ラインとして選択済みであるか否かを判断する終了判断部と、
    としてコンピュータを更に機能させ、
    前記変更部は、前記終了判断部により前記複数のラインのすべてが前記対象ラインとして選択済みであると判断される場合、前記対象ラインを、前記対象ラインとして既に選択済みのラインのうち前記白近傍数が最大であるラインに変更し、
    前記確定部は、前記変更部による変更後の前記対象ラインを前記第1の確定バンド画像に含むように、前記確定バンドデータを確定する、画像処理プログラム。
  3. 請求項2に記載の画像処理プログラムであって、
    前記終了判断部により前記複数のラインのすべてが前記対象ラインとして選択済みであると判断される場合、前記第1の閾値を減少させる第1の減少部
    としてコンピュータを更に機能させ、
    前記特定部は、前記終了判断部により前記複数のラインのすべてが前記対象ラインとして選択済みであると判断される場合、前記対象ラインと前記隣接ラインとを再度特定し、
    前記境界判断部は、前記第1の減少部により減少された前記第1の閾値を用いて、前記対象ラインについて前記所定の境界条件が満たされるか否かを判断する、画像処理プログラム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記第1の画素と前記第2の画素とのペアであって、前記第1の画素及び前記第2の画素の少なくとも一方が白色の画素である前記ペアの数である白数を演算する白演算部と、
    前記対象ラインの前記白数が第2の閾値以上であるか否かを判断する第2の境界判断部と、
    としてコンピュータを更に機能させ、
    前記確定部は、前記対象ラインのうち前記白数が第2の閾値以上である対象ラインを前記第1の確定バンド画像に含むように、前記確定バンドデータを確定する、画像処理プログラム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記確定部により前記画像データを構成するすべての前記確定バンドデータが確定された後、前記画像データを構成する前記確定バンドデータの数が第3の閾値以下であるか否かを判断するデータ数判断部と、
    前記データ数判断部により、前記確定バンドデータの数が前記第3の閾値よりも大きいと判断される場合、前記第1の閾値を減少させる第2の減少部と、
    前記データ数判断部により、前記確定バンドデータの数が前記第3の閾値よりも大きいと判断される場合、前記画像データを構成するすべての前記確定バンドデータの確定を取り消す取消部と、
    としてコンピュータを更に機能させ、
    前記特定部は、前記データ数判断部により前記確定バンドデータの数が前記第3の閾値よりも大きいと判断される場合、前記対象ラインと前記隣接ラインとを再度特定する、画像処理プログラム。
  6. 請求項2又は請求項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記変更部は、前記対象ラインを、変更前の前記対象ラインと隣接するラインであって、前記第1の暫定バンド画像に含まれるラインに変更する、画像処理プログラム。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記白近傍画素は、明度を反転した値と彩度との和が第4の閾値以下の画素である、画像処理プログラム。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記印刷媒体の搬送方向における前記暫定バンド画像の長さは、前記搬送方向における前記印刷ヘッドの長さよりも短い、画像処理プログラム。
  9. インクを吐出する印刷ヘッドと、印刷媒体を搬送する搬送部と、を備える印刷実行部であって、前記印刷ヘッドの複数回の走査で前記印刷媒体に画像を印刷する前記印刷実行部に、前記画像を示す画像データを出力する画像処理装置であって、
    前記印刷ヘッドの1回の走査で印刷可能であり、第1の確定バンド画像を確定するための暫定的なバンド画像である第1の暫定バンド画像を示す暫定バンドデータ、及び、前記第1の暫定バンド画像と異なる第2の暫定バンド画像を示す暫定バンドデータを取得する取得部と、
    前記画像に含まれ、前記印刷ヘッドの走査方向に沿った複数の画素によってそれぞれ構成される複数のラインのうちの1つである対象ラインと、前記対象ラインに隣接する隣接ラインと、を特定する特定部と、
    前記対象ラインにおける第1の画素と前記隣接ラインにおいて前記第1の画素と隣接する第2の画素とのペアであって、前記第1の画素及び前記第2の画素の少なくとも一方が白近傍画素である前記ペアの数である白近傍数を演算する白近傍演算部であって、前記白近傍画素は、彩度が所定の彩度閾値以下であることと、明度が所定の明度閾値以上であることと、の少なくとも一方を満たす画素である、前記白近傍演算部と、
    前記対象ラインについて、前記対象ラインの前記白近傍数が第1の閾値以上であることを示す所定の境界条件が満たされるか否かを判断する境界判断部と、
    前記境界判断部により前記対象ラインについて前記所定の境界条件が満たされると判断される場合、前記対象ラインのうち前記所定の境界条件を満たす対象ラインを、前記第1の確定バンド画像に含むように確定バンドデータを確定する確定部と、
    前記確定部により確定された前記確定バンドデータを含む前記画像データを前記印刷実行部に出力する出力部であって、前記確定バンドデータによって示される前記第1の確定バンド画像は、前記印刷ヘッドにより印刷される、前記出力部と、
    を備える、画像処理装置であって、
    前記特定部は、前記第1の暫定バンド画像に含まれ、前記第1の暫定バンド画像と前記第2の暫定バンド画像との境界に最も近いラインを前記対象ラインとして特定する、画像処理装置。
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