JP6724683B2 - 画像処理装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本明細書は、印刷のための画像処理に関し、特に、ドットの形成状態を示すドット値を画素ごとに決定する処理に関する。
特許文献1に開示された画像処理では、中間調の濃度を含む多値画像を、白画素と黒画素へと二値化する処理が行われる。この処理では、着目画素がエッジであるか否かが判定され、判定結果から着目画素が線分の一部であるか否かが判定される。着目画素が線分の一部でない場合には、着目画素は、誤差拡散法に基づいて黒画素または白画素のいずれかに決定される。着目画素が線分の一部である場合には、着目画素は、誤差拡散法に基づく結果とは無関係に、近傍のパターンに応じて、黒画素または白画素のいずれかに決定される。これにより、細線が欠けて見えることを防止することができる、とされている。また、着目画素が最終的に黒画素または白画素のいずれに決定されたかに関係なく、誤差拡散法による結果に基づいた誤差が近傍画素に分配される。
特開平6−152947号公報
しかしながら、上記技術では、最終的な二値化の結果と関係なく、誤差が分配されるので、元の多値画像の濃度と、二値化後の画像で表現される濃度と、の差が大きくなりがちである。このために出力される画像の画質が低下する可能性があった。
本明細書は、印刷される画像において、細線の欠けを抑制しつつ、元画像との濃度の差の拡大を抑制できる技術を開示する。
本明細書に開示された技術は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷装置のための画像処理装置であって、複数個の画素を含む元画像を表す元画像データであって前記複数個の画素の濃度を画素ごとに示す前記元画像データを取得する画像データ取得部と、前記複数個の画素のうちの注目画素の濃度と、前記注目画素に分配された誤差値と、を用いて、誤差拡散法のドット形成条件が満たされるか否かを判定する第1の判定部と、前記注目画素が、周辺画素とエッジを構成するエッジ画素であって前記周辺画素より濃度が高い前記エッジ画素であるか否かを判定する第2の判定部と、前記注目画素のドットの形成状態を示すドット値を決定するドット値決定部であって、前記ドット形成条件が満たされる場合に、前記ドット値を、ドットの形成を示す値に決定し、前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素でない場合に、前記ドット値を、ドットが形成されないことを示す値に決定し、前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合に、前記ドット値を、ドットの形成を示す値に決定する、前記ドット値決定部と、前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であることを含む前記特定条件が満たされることで前記ドット値をドットの形成を示す値に決定した場合に、前記注目画素から未処理の画素に分配すべき分配誤差値を、前記注目画素の前記ドット値がドットを形成しない値に決定される場合に分配すべき値よりも小さな値に決定する誤差決定部と、前記複数個の画素のそれぞれを前記注目画素として決定される前記複数個の画素の前記ドット値を含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、を備える、画像処理装置。
上記構成によれば、ドット形成条件が満たされない場合であっても、注目画素がエッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合には、注目画素のドット値は、ドットの形成を示す値に決定される。この結果、細線の欠けを抑制できる。また、ドット形成条件が満たされず、かつ、注目画素がエッジ画素であることを含む特定条件が満たされることでドット値をドットの形成を示す値に決定した場合に、未処理の画素に分配すべき分配誤差値がドットを形成しない値に決定される場合に分配すべき値より小さな値に決定される。この結果、元画像との濃度の差の拡大を抑制できる。したがって、細線の欠けを抑制しつつ、元画像との濃度の差の拡大を抑制できる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷装置、端末装置、サーバ、これら装置の機能を実現するための方法、コンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
印刷システムの構成を示すブロック図である。 第1実施例の印刷処理のフローチャートである。 誤差拡散処理のフローチャートである。 誤差拡散処理の説明図である。 誤差マトリクスMTおよびフィルタFLの一例を示す図である。 通常処理のフローチャートである。 第1実施例の特別処理のフローチャートである。 第2実施例の特別処理のフローチャートである。 第3実施例の特別処理のフローチャートである。
A.第1実施例
A−1.印刷システム1000の構成
図1は、印刷システムの構成を示すブロック図である。印刷システム1000は、印刷装置のための画像処理装置としての端末装置100と、印刷装置としてのプリンタ200と、を備えている。端末装置100とプリンタ200とは、LAN(Local Area Networkの略称)やUSBケーブルなどによって、通信可能に接続されている。
プリンタ200は、プリンタ200のコントローラとしてのCPU210と、DRAMなどの揮発性記憶装置220と、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置230と、ユーザインタフェース画面(以下、UI画面とも呼ぶ)を表示するための液晶ディスプレイなどの表示部240と、ユーザの操作を取得するためのタッチパネルやボタンなどの操作部250と、外部機器と通信を行う通信部270と、印刷機構290と、を備えている。例えば、通信部270は、LANなどのネットワークに接続するためのインタフェースや、外部装置と接続するためのUSBインタフェースを含んでいる。
印刷機構290は、色材として複数種類のインクを用いて画像の印刷を実行するインクジェット方式の印刷機構である。印刷機構290は、印刷ヘッドのノズルからインクを吐出して用紙上にドットを形成することによって、用紙上に画像を形成する。印刷機構290は、各インクについて、複数種類のサイズのドット、具体的には、小ドット、小ドットより大きな中ドット、中ドットより大きな大ドットを形成することができる。複数種類のインクは、本実施例では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4種類のインクである。
揮発性記憶装置220は、CPU210が処理を行う際に生成される種々のデータを一時的に格納するバッファ領域を提供する。不揮発性記憶装置230には、コンピュータプログラムPG1が格納されている。コンピュータプログラムPG1は、プリンタ200の製造時に不揮発性記憶装置230に予め格納されて提供される。これに代えて、コンピュータプログラムPG1は、例えば、インターネットを介して接続されたサーバからダウンロードされる形態、あるいは、DVD−ROMなどに記録された形態で提供され得る。
CPU210は、コンピュータプログラムPG1を実行することにより、プリンタ200の制御を実行する。例えば、CPU210は、端末装置100からの指示に従って、印刷機構290を制御して印刷を実行する。
端末装置100は、プリンタ200のユーザが利用する公知の計算機であり、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンである。端末装置100は、端末装置100のコントローラとしてCPU110と、DRAMなどの揮発性記憶装置120と、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置130と、UI画面を含む画像を表示するための液晶ディスプレイなどの表示部140と、ユーザの操作を取得するためのキーボードやマウスなどの操作部150と、プリンタ200などの外部機器と通信を行う通信部170と、を備えている。例えば、通信部170は、LANなどのネットワークに接続するためのインタフェースや、外部装置と接続するためのUSBインタフェースを含んでいる。
揮発性記憶装置120は、CPU110が処理を行う際に生成される種々のデータを一時的に格納するバッファ領域を提供する。不揮発性記憶装置130には、コンピュータプログラムPG2が格納されている。コンピュータプログラムPG2は、例えば、プリンタ200の製造者によって提供されるプリンタドライバプログラムである。コンピュータプログラムPG2は、例えば、インターネットを介して接続されたサーバからダウンロードされる形態で提供される。これに代えて、コンピュータプログラムPG2は、DVD−ROMなどに記録された形態で提供されても良い。
CPU110は、コンピュータプログラムPG2を実行することにより、プリンタ200用のプリンタドライバとしての処理、例えば、後述する印刷処理を実行する。
A−2.印刷処理
図2は、第1実施例の印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、例えば、端末装置100において、文書作成ソフトや画像作成ソフトなどのアプリケーションプログラムを介して、プリンタドライバ(コンピュータプログラムPG2)が起動され、該プリンタドライバに、印刷指示が入力された場合に、開始される。本実施例では、印刷指示は、印刷に用いられる対象画像データを指定する指示を少なくとも含んでいる。
S10で、CPU110は、印刷指示において指定された対象画像データを取得する。対象画像データは、例えば、アプリケーションプログラムによって作成された画像データ(ベクトルデータ)である。
S20では、CPU110は、取得された対象画像データに対してラスタライズ処理を実行する。ラスタライズ処理は、対象画像データを、ビットマップデータに変換する処理である。ビットマップデータは、例えば、画素ごとの色をRGB値で表すRGB画像データである。1個の画素のRGB値は、赤(R)と緑(G)と青(B)との3個の色成分の階調値(例えば、0〜255の256階調の階調値)を含んでいる。S30では、CPU110は、RGB画像データに対して解像度変換処理を実行して、RGB画像データを印刷解像度に対応する画素数の画像データに変換する。
S40では、CPU110は、RGB画像データに対して色変換処理を実行して、画素ごとの色をCMYK値で表すCMYK画像データを生成する。CMYK値は、印刷機構290にて用いられる複数種類のインク(C、M、Y、K)に対応する複数種類の成分値(C値、M値、Y値、K値)を含んでいる。CMYK値の各成分値は、本実施例では、0〜255の256階調の値である。色変換処理は、RGBの階調値とCMYKの階調値との対応関係を定める図示しないルックアップテーブルを用いて行われる。
S50では、CPU110は、CMYK画像データに対して誤差拡散処理を実行して、ドットの形成状態を、画素ごと、かつ、インクの種類ごとに、表すドットデータを生成する。ドットの形成状態は、本実施例では、ドット無、小ドット、中ドット、大ドットのいずれかである。すなわち、ドットデータに含まれる複数個の画素の値(ドット値とも呼ぶ)は、ドットを形成しないことを示す値と、小ドットの形成を示す値と、中ドットの形成を示す値と、大ドットの形成を示す値と、のいずれかである。
S60では、CPU110は、ドットデータを印刷に用いられる順序で並び替えて、印刷コマンドなどの制御データを付加することによって、印刷データを生成する。S70では、CPU110は、生成された印刷データを、プリンタ200に供給して、印刷処理を終了する。プリンタ200のCPU210は、端末装置100から供給された印刷データに従って、印刷機構290を制御して、用紙に画像を印刷する。
A−3.誤差拡散処理
図2のS50の誤差拡散処理について説明する。図3は、誤差拡散処理のフローチャートである。CMYK画像データは、C、M、Y、Kのインクに対応する4つの成分画像データを含んでいる。各成分画像データに含まれる複数個の画素の値は、対応するインクの濃度を画素ごとに示す。図3の処理は、1つのインクに対応する1つの成分画像データに対する処理を示している。図3の処理は、4つの成分画像データに対して、それぞれ実行される。図4は、誤差拡散処理の説明図である。図4(A)には、1個の成分画像データによって表される画像(元画像OIとも呼ぶ)が示されている。
S100では、CPU110は、元画像OIに含まれる複数個の画素の中から、以下のS110〜S160の処理の対象となる1個の注目画素を選択する。例えば、図4(A)の元画像OIでは、複数の画素は、X方向とY方向とにマトリクス状に並んで配置されている。CPU110は、+X方向に沿って1画素ずつ注目画素として処理を実行することによって、X方向に延びる1つの画素ラインについて処理を実行する。1つの画素ラインの処理が完了されると、+Y方向に隣接する別の画素ラインについて、1画素ずつ注目画素として処理が実行される。
S110では、CPU110は、注目画素の濃度Vを取得する。S120では、CPU110は、誤差マトリクスMTを用いて、近傍の処理済みの画素から注目画素に分配される誤差値Etを取得する。図5(A)には、誤差マトリクスMTの一例が示されている。誤差マトリクスMTは、注目画素の近傍の所定の相対位置に配置された画素に、ゼロより大きい重みを割り当てている。図5(A)の例では、注目画素の近傍の6個の画素に重みa〜fが割り当てられている。重みa〜fの合計は1である。誤差マトリクスMTに示される注目画素の近傍の6個の画素は、現在の注目画素より先に、注目画素として処理されており、当該処理において、これらの画素に対応する誤差値が算出されている。CPU110は、誤差マトリクスMTに規定された重みを用いて、注目画素の近傍の6個の画素に対応する誤差値の重み付き和を、誤差値Etとして算出する。
S130では、CPU110は、注目画素の濃度Vと誤差値Etとの和を、補正済濃度Vaとして算出する。
S140では、CPU110は、注目画素が特定エッジ画素であるか否かを判断する。この判断は、図5(B)に示すフィルタFLを用いて実行される。フィルタFLは、注目画素の周囲を囲む8個の周辺画素のそれぞれについて、チェック対象画素であるか否かを示している。図5(B)にて、丸印が付された画素は、チェック対象画素であり、ハイフン(−)が付された画素は、チェック対象画素ではない。すなわち、本実施例では、注目画素に対して、+Y方向、−Y方向、+X方向、−X方向に隣接する4個の画素が、チェック対象画素である。注目画素の濃度が、基準濃度Th1以上であり、かつ、4個のチェック対象画素のうちの少なくとも1個の濃度が、基準濃度Th2以下である場合に、注目画素は、特定エッジ画素であると判断される。基準濃度Th1は、本実施例では、小ドットの濃度VSdotであっても良く、小ドットの濃度VSdotより小さな値であっても良い。基準濃度Th2は、本実施例では、最低濃度であり、0〜255の256階調で濃度を示す場合は、例えば、「0」である。
本実施例では、特定エッジ画素は、周辺画素(例えば、上下左右の4方向のいずれかに隣接する画素)との間でエッジを構成する画素であって、当該周辺画素より濃度が高い画素である。本実施例では、背景より濃度が高い文字のエッジを構成する画素が、特定エッジ画素として想定されている。
注目画素が特定エッジ画素でない場合には(S140にてNO)、CPU110は、S150にて、通常処理を実行する。注目画素が特定エッジ画素である場合には(S140にてYES)、CPU110は、S160にて、特別処理を実行する。通常処理および特別処理のいずれかが実行されることで、注目画素のドット値DVが決定されるとともに、注目画素に対応する分配誤差値Edが決定される。注目画素に対応する分配誤差値Edは、注目画素から未処理の画素に分配すべき誤差値を意味する。通常処理および特別処理については後述する。
S170では、CPU110は、元画像OI内の全ての画素を注目画素として選択したか否かを判断する。未処理の画素がある場合には(S170にてNO)、CPU110は、S100に戻って、未処理の画素を選択する。全ての画素が注目画素として選択された場合には(S170にてYES)、CPU110は、誤差拡散処理を終了する。
A−4.通常処理
図6は、通常処理のフローチャートである。S210では、CPU110は、補正済濃度Vaが、大ドット用の判定閾値TH_L以上であるか否かを判断する。補正済濃度Vaが判定閾値TH_L以上である場合には(S210にてYES)、S220にて、CPU110は、ドット値DVを、大ドットの形成を示す値に決定する。S225では、CPU110は、分配誤差値Edを、補正済濃度Vaから大ドットの濃度VLdotを減じた値に決定する。この場合の分配誤差値Ed=(Va−VLdot)は、印刷画像において注目画素に大ドットが形成される場合に注目画素から分配すべき誤差値(大ドットの濃度に対応する誤差値とも呼ぶ)である。大ドットの濃度VLdotは、本実施例では、最大濃度であり、0〜255の256階調で濃度を示す場合は、例えば、「255」である。大ドット用の判定閾値TH_Lは、大ドットの濃度VLdotより小さな値であり、0〜255の256階調で濃度を示す場合は、例えば、「128」である。
補正済濃度Vaが判定閾値TH_L未満である場合には(S210にてNO)、S230にて、CPU110は、補正済濃度Vaが、中ドット用の判定閾値TH_M以上であるか否かを判断する。補正済濃度Vaが判定閾値TH_M以上である場合には(S230にてYES)、S240にて、CPU110は、ドット値DVを、中ドットの形成を示す値に決定する。S245では、CPU110は、分配誤差値Edを、補正済濃度Vaから中ドットの濃度VMdotを減じた値に決定する。この場合の分配誤差値Ed=(Va−VMdot)は、印刷画像において注目画素に中ドットが形成される場合に注目画素から分配すべき誤差値(中ドットの濃度に対応する誤差値とも呼ぶ)である。中ドットの濃度VMdotは、0〜255の256階調で濃度を示す場合は、例えば、「128」である。中ドット用の判定閾値TH_Mは、中ドットの濃度VMdotより小さな値であり、0〜255の256階調で濃度を示す場合は、例えば、「64」である。
補正済濃度Vaが判定閾値TH_M未満である場合には(S230にてNO)、S250にて、CPU110は、補正済濃度Vaが、小ドット用の判定閾値TH_S以上であるか否かを判断する。補正済濃度Vaが判定閾値TH_S以上である場合には(S250にてYES)、S260にて、CPU110は、ドット値DVを、小ドットの形成を示す値に決定する。S265では、CPU110は、分配誤差値Edを、補正済濃度Vaから小ドットの濃度VSdotを減じた値に決定する。この場合の分配誤差値Ed=(Va−VSdot)は、印刷画像において注目画素に小ドットが形成される場合に注目画素から分配すべき誤差値(小ドットの濃度に対応する誤差値とも呼ぶ)である。小ドットの濃度VSdotは、0〜255の256階調で濃度を示す場合は、例えば、「64」である。小ドット用の判定閾値TH_Lは、小ドットの濃度VSdotより小さな値であり、0〜255の256階調で濃度を示す場合は、例えば、「1」である。
補正済濃度Vaが判定閾値TH_S未満である場合には(S250にてNO)、S280にて、CPU110は、ドット値DVを、ドットを形成しないことを示す値に決定する。S285では、CPU110は、分配誤差値Edを、補正済濃度Vaに決定する。
注目画素のドット値DVと、分配誤差値Edと、が決定されると、通常処理は、終了される。
通常処理におけるドット形成条件は、一般的な誤差拡散法のドット形成条件であり、上述した通常処理のフローチャートから解るように、以下のとおりである。大ドットのドット形成条件は、補正済濃度Vaが、大ドット用の判定閾値TH_L以上であることである(Va≧TH_L)。中ドットのドット形成条件は、補正済濃度Vaが、大ドット用の判定閾値TH_L未満であり、かつ、中ドット用の判定閾値TH_M以上であることである(TH_M≦Va<TH_L)。小ドットのドット形成条件は、補正済濃度Vaが、中ドット用の判定閾値TH_M未満であり、かつ、小ドット用の判定閾値TH_S以上であることである(TH_S≦Va<TH_M)。以下では、単にドット形成条件と言うとき、上記の誤差拡散法のドット形成条件を意味する。
A−5.特別処理
図7は、第1実施例の特別処理のフローチャートである。図7の特別処理が、図6の通常処理と異なる点は、S250にて、補正済濃度Vaが判定閾値TH_S未満である場合に(S250にてNO)実行されるS255aの処理が追加されている点である。
S255aでは、CPU110は、注目画素の濃度Vが、小ドットの濃度VSdot以上であるか否かを判断する。濃度Vが、小ドットの濃度VSdot以上である場合には(S255aにてYES)、S260にて、CPU110は、ドット値DVを、小ドットの形成を示す値に決定する。S265では、CPU110は、分配誤差値Edを、補正済濃度Vaから小ドットの濃度VSdotを減じた値に決定する。
濃度Vが、小ドットの濃度VSdot未満である場合には(S255aにてNO)、S280にて、CPU110は、CPU110は、ドット値DVを、ドットを形成しないことを示す値に決定する。S285では、CPU110は、分配誤差値Edを、補正済濃度Vaに決定する。
図7の特別処理のその他の処理は、図6の通常処理と同じである。図7において、図6の通常処理と同じ処理には、図6と同じ符号が付されている。
以上説明した第1実施例では、CPU110は、注目画素について、誤差拡散法のドット形成条件が満たされるか否かを判定する(図6、図7のS210、S230、S250)。また、CPU110は、注目画素が、特定エッジ画素であるか否かを判定する(図3のS140)。CPU110は、ドット形成条件が満たされる場合に(図6、図7のS210、S230、S250のいずれかにてYES)、ドット値DVを、ドットの形成を示す値に決定する(図6、図7のS220、S240、S260)。CPU110は、ドット形成条件が満たされず(図6のS210、S230、S250の全てでNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素でない場合に(図3のS140にてNO)、ドット値DVを、ドットが形成されないことを示す値に決定する(図6のS280)。CPU110は、ドット形成条件が満たされず(図7のS210、S230、S250の全てでNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合に(図3のS140にてYES、かつ、図7のS255aにてYES)、ドット値DVを、小ドットの形成を示す値に決定する(図7のS260)。この結果、第1実施例によれば、誤差拡散法のドット形成条件が満たされない場合であっても、注目画素がエッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合には、注目画素のドット値DVは、小ドットの形成を示す値に決定される。この結果、文字などを構成する細線が過度に細くなる不具合や細線が途切れる不具合(以下、細線の欠けとも呼ぶ)を抑制できる。
例えば、図4(A)の元画像OIにおいて、ハッチングされた複数個の画素PX1は、濃度が基準濃度Th1以上の画素(例えば、濃度が150の画素)であり、細線を構成している。ハッチングされていない複数個の画素PX2は、濃度が基準濃度Th2以下の画素(例えば、濃度が0の画素)である。この細線は、例えば、高さ4ポイント(約1.4mm)程度の小さな文字の一部分である。
図4(B)には、第1実施例の誤差拡散処理(図3)によって生成されるドットデータによって表される印刷画像PIが示されている。図4(C)には、比較例の誤差拡散処理によって生成されるドットデータによって表される印刷画像PIxが示されている。比較例の誤差拡散処理は、図3のフローチャートからS140およびS160を削除した処理である。すなわち、比較例の誤差拡散処理は、全ての注目画素について図3のS150の通常処理が実行される一般的な誤差拡散処理である。印刷画像PI、PIxの太い実線ELは、元画像OIにおいて、細線を構成する複数個の画素PX1と、その周囲の複数個の画素PX2と、の間のエッジを示している。印刷画像PI、PIx内のハッチングされた丸印LD、MD、SDは、それぞれ、大ドット、中ドット、小ドットを示している。
図4(C)の比較例の印刷画像PIxでは、元画像OIのエッジELに沿った複数個の画素PX1に対応する位置に、ドットが形成されない場合がある。例えば、元画像OIにおける細線の周囲のオブジェクト等によって、誤差拡散処理の際に、エッジELに沿って配置された画素PX1に分配される誤差値Etが過度に小さな値(例えば、負の値)になる場合がある。その場合には、当該画素PXIのドット値は、ドットを形成しないことを示す値に決定され得るからである。この結果、図4(C)の印刷画像PIxでは、矢印で示す部分P1〜P3において、細線の欠けが発生している。また、印刷画像PIxでは、元画像OIのエッジELに沿った複数個の画素PX1に対応する位置に、ドットが形成される場合と、ドットが形成されない場合と、がある。このために、印刷画像PIxでは、細線のエッジのがたつきが大きくなる不具合が発生しやすい。
これに対して、図4(B)の第1実施例の印刷画像PIでは、元画像OIのエッジELに沿った複数個の画素PX1に対応する位置には、画素PX1の濃度が小ドットの濃度VSdot以上であれば(図7のS255aにてYES)、必ずドットが形成される。このために、図4(B)の印刷画像PIでは、細線の欠けの発生が抑制される。また、細線のエッジのがたつきが過度に大きくなることが抑制される。
さらに、第1実施例では、ドット形成条件が満たされず(図7のS210、S230、S250の全てでNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合に(図3のS140にてYES、かつ、図7のS255aにてYES)、CPU110は、注目画素から未処理の画素に分配すべき分配誤差値Edを、(Va−VSdot)に決定する(図7のS265)。注目画素のドット値DVがドットを形成しない値に決定される場合の分配誤差値Edは、Vaである。したがって、この場合の分配誤差値Ed(Va−VSdot)は、注目画素に小ドットが形成される場合に注目画素から分配すべき誤差値(小ドットの濃度に対応する誤差値とも呼ぶ)であり、注目画素のドット値DVがドットを形成しない値に決定される場合よりも小さな値である。この結果、印刷画像PIにおいて、元画像OIとの濃度の差が拡大する不具合を抑制できる。例えば、誤差拡散法のドット形成条件が満たされないにも関わらずに、エッジELに沿った注目画素のドット値DVが小ドットの形成を示す値に決定される場合に、注目画素の分配誤差値Edが、注目画素のドット値DVがドットを形成しないことを示す値に決定される場合と同じ値に決定されるとする。この場合には、印刷画像において注目画素にドットが形成されるにも関わらずに、過度に大きな誤差値が未処理の画素に分配されることになるために、印刷画像の濃度(例えば、細線によって構成される文字の濃度)が、元画像の濃度と比較して過度に高くなる可能性がある。第1実施例では、過度に大きな誤差値が未処理の画素に分配されることが抑制できるので、印刷画像PIの濃度と元画像OIの濃度との差の拡大を抑制することができる。
以上の説明から解るように、第1実施例によれば、細線の欠けを抑制しつつ、印刷画像PIの濃度と、元画像OIの濃度と、の差の拡大を抑制できる。
さらに、第1実施例では、上記特定条件は、注目画素が特定エッジ画素であり、かつ、注目画素の濃度Vが小ドットの濃度VSdot以上であることである。すなわち、注目画素についてドット形成条件が満たされず(図7のS210、S230、S250の全てでNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であり(図3のS140にてYES)、かつ、注目画素の濃度Vが小ドットの濃度VSdot以上である(図7のS255aにてYES)場合に、ドット値DVは、ドットの形成を示す値に決定される(図7のS260)。そして、注目画素についてドット形成条件が満たされず(図7のS210、S230、S250の全てでNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であり(図3のS140にてYES)、かつ、注目画素の濃度Vが小ドットの濃度VSdotより小さい(図7のS255aにてNO)場合に、ドット値DVは、ドットを形成しないことを示す値に決定される(図7のS280)。この結果、ドット形成条件が満たされず、かつ、注目画素が特定エッジ画素である場合において、注目画素の濃度Vに応じて、ドットの形成の有無を適切に決定することができる。この結果、細線の欠けを適切に抑制することができる。
さらに、第1実施例によれば、補正済濃度Vaが、小ドット用の判定閾値TH_S以上である場合に、誤差拡散法のドット形成条件が満たされると判定される(図6、図7のS250)。そして、上記特定条件の判定に用いられる濃度(小ドットの濃度VSdot)は、判定閾値TH_Sが示す濃度以上である(すなわち、VSdot≧TH_S)。この結果、元画像OIにおいて過度に濃度が低い画素に対応する位置に、誤差拡散法のドット形成条件とは無関係にドットが形成されることを抑制できる。この結果、印刷画像PIの濃度と、元画像OIの濃度と、の差の拡大を適切に抑制できる。また、印刷画像PIが元画像OIとかけ離れた画像となることを抑制できる。
さらに、第1実施例では、小ドットのドット形成条件が満たされる(図6、図7のS250にてYES)ことによって、注目画素のドット値DVが、小ドットの形成を示す値に決定される(図6、図7のS260)場合と、小ドットのドット形成条件が満たされず、かつ、特定条件が満たされる(図7のS255aにてYES)ことによって、注目画素のドット値DVが、小ドットの形成を示す値に決定される(図7のS260)場合と、の2つの場合がある。注目画素のドット値DVが小ドットの形成を示す値に決定される場合には、上記2つの場合のいずれであっても、換言すれば、小ドットのドット形成条件が満たされるか否かに関わらず、分配誤差値Edは、小ドットの濃度に対応する誤差値に決定される(図6、図7のS265)。この結果、実際に形成されるドットに応じて適切な誤差値が決定されるので、印刷画像PIの濃度と、元画像OIの濃度と、の差の拡大を、さらに、適切に抑制できる。
さらに、第1実施例では、プリンタ200は、中ドットと、中ドットより小さな小ドットと、を形成可能である。CPU110は、誤差拡散処理において、中ドットのドット形成条件が満たされる場合には(図6、図7のS230にてYES)、ドット値DVを、中ドットの形成を示す値に決定する(図6、図7のS240)。CPU110は、小ドットのドット形成条件が満たされる場合には(図6、図7のS250にてYES)、ドット値を、小ドットの形成を示す値に決定する(図6、図7のS260)。CPU110は、中ドットのドット形成条件が満たされず(図6のS230にてNO)、かつ、小ドットのドット形成条件が満たされず(図6のS250にてNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素でない場合に(図3のS140にてNO)、ドット値DVを、ドットが形成されないことを示す値に決定する(図6のS280)。CPU110は、小ドットのドット形成条件が満たされず(図7のS230にてNO)、かつ、特定条件が満たされる場合に(図3のS140にてYES、図7のS255aにてYES)、ドット値を、小ドットの形成を示す値に決定する。この結果、複数種類のドットを形成可能なプリンタ200によって印刷される印刷画像PIにおいて、細線のエッジに沿って少なくともドットが形成されることが担保されるので、細線の欠けを抑制できる。
さらに、第1実施例では、大ドットや中ドットのドット形成条件が満たされない場合には、特定条件を満たすか否かに関わらず、ドット値DVは、大ドットや中ドットの形成を示す値に決定しない。すなわち、注目画素についてドット形成条件が満たされない場合に、印刷画像PIにおいて、注目画素に形成され得るのは、小ドットのみであり、大ドットや中ドットが形成されることはない。仮に、注目画素についてドット形成条件が満たされない場合に、細線のエッジELに沿って中ドットや大ドットなどの比較的大きなドットが形成される場合があるとする。この場合に、例えば、中ドットや大ドットの濃度に対応する誤差値を未処理の画素に分配すると、周辺にドットが形成されにくくなる可能性がある。この結果、細線の濃度が比較的低い場合には、細線のエッジの近傍の画素でドットが形成されにくくなる。このために、例えば、細線のエッジを除いた芯の部分にドットが形成されない可能性がある。第1実施例では、このような不具合を抑制して、特に比較的濃度が低い細線を適切に印刷することができる。
以上の説明から解るように、第1実施例では、小ドット用の判定閾値TH_Sは、第1の閾値の例であり、小ドットの濃度VSdotは、第1の濃度の例である。
B.第2実施例
第2実施例では、特別処理の内容が第1実施例とは異なる。第2実施例の特別処理以外の処理は、第1実施例と同一であるので、説明を省略する。
図8は、第2実施例の特別処理のフローチャートである。図8の第2実施例の特別処理が、図7の第1実施例の特別処理と異なる点は、S215bとS235bとの2つのステップが追加されている点である。
S210にて、補正済濃度Vaが大ドット用の判定閾値TH_L未満である場合には(S210にてNO)、S215bにて、CPU110は、注目画素の濃度Vが大ドットの濃度VLdot以上であるか否かを判断する。濃度Vが大ドットの濃度VLdot以上である場合には(S215bにてYES)、S220にて、CPU110は、ドット値DVを、大ドットの形成を示す値に決定する。濃度Vが大ドットの濃度VLdot未満である場合には(S215bにてNO)、S230にて、CPU110は、補正済濃度Vaが、中ドット用の判定閾値TH_M以上であるか否かを判断する。
S230にて、補正済濃度Vaが中ドット用の判定閾値TH_M未満である場合には(S230にてNO)、S235bにて、CPU110は、注目画素の濃度Vが中ドットの濃度VMdot以上であるか否かを判断する。濃度Vが中ドットの濃度VMdot以上である場合には(S235bにてYES)、S240にて、CPU110は、ドット値DVを、中ドットの形成を示す値に決定する。濃度Vが中ドットの濃度VMdot未満である場合には(S235bにてNO)、S250にて、CPU110は、補正済濃度Vaが、小ドット用の判定閾値TH_S以上であるか否かを判断する。
図8の第2実施例の特別処理のその他の処理は、図7の第1実施例の特別処理と同じである。図8において、図7の特別処理と同じ処理には、図7と同じ符号が付されている。
以上説明した第2実施例によれば、CPU110は、大ドットのドット形成条件が満たされず(図8のS210にてNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であり(図3のS140にてYES)、かつ、注目画素の濃度Vが大ドットの濃度VLdot以上である場合に(図8のS215bにてYES)、ドット値DVを、大ドットの形成を示す値に決定する(図8のS220)。注目画素が特定エッジ画素であり、かつ、注目画素の濃度Vが大ドットの濃度VLdot以上であることは、大ドットの特定条件の例である。
同様に、CPU110は、中ドットのドット形成条件が満たされず(図8のS230にてNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であり(図3のS140にてYES)、かつ、注目画素の濃度Vが中ドットの濃度VMdot以上である場合に(図8のS235bにてYES)、ドット値DVを、中ドットの形成を示す値に決定する(図8のS240)。注目画素が特定エッジ画素であり、かつ、注目画素の濃度Vが中ドットの濃度VMdot以上であることは、中ドットの特定条件の例である。
このように、特定サイズのドット(例えば、中ドットや大ドット)の濃度以上の濃度を有する特定エッジ画素のドット値DVは、当該特定サイズのドットのドット形成条件を満たさない場合であっても、当該特定サイズのドットの形成を示す値に決定される。この結果、特定サイズのドットの濃度以上の濃度の細線の欠けを適切に抑制できるとともに、印刷画像PIにおける細線の濃度が、元画像と比較して低くなることを抑制できる。例えば、第2実施例では、元画像OIにおいて中ドットの濃度VMdot以上の濃度を有する細線のエッジは、印刷画像PIにおいて中ドット以上のドット(中ドットまたは大ドット)によって表現される。また、元画像OIにおいて大ドットの濃度VLdot以上の濃度を有する細線のエッジは、印刷画像PIにおいて大ドットによって表現される。この結果、印刷画像PIにおいて、細線のエッジをより適切な濃度で表現することできる。例えば、比較的濃度が高い細線のエッジが小ドットで表現されることで、細線のエッジの濃度が低く見える不具合を抑制できるので、比較的濃度が高い細線のエッジをより鮮明に表現できる。
C.第3実施例
第3実施例では、特別処理の内容が第2実施例とは異なる。第3実施例の特別処理以外の処理は、第2実施例と同一であるので、説明を省略する。
図9は、第3実施例の特別処理のフローチャートである。図9の第2実施例の特別処理が、図8の第2実施例の特別処理と異なる点は、S258cとS270cとS275cとの3つのステップが追加されている点である。
S255aにて、注目画素の濃度Vが小ドットの濃度VSdot未満である場合には(S255aにてNO)、S258cにて、CPU110は、注目画素の濃度Vが、特定濃度VSS以上であるか否かを判断する。特定濃度VSSは、小ドットの濃度VSdotより低い濃度であり、例えば、小ドットの濃度VSdotの半分の濃度である(VSS=(VSdot/2))。
注目画素の濃度Vが、特定濃度VSS以上である場合には(S258cにてYES)、S270cにて、CPU110は、注目画素のドット値DVを、小ドットの形成を示す値に決定する。S275cでは、CPU110は、分配誤差値Edを、補正済濃度Vaから注目画素の濃度Vを減じた値に決定する。この場合の分配誤差値Ed=(Va−V)は、印刷画像において、元画像の注目画素に対応する位置に、元画像の注目画素の濃度Vを有する仮想的なドットが形成されると仮定した場合に、注目画素から分配すべき誤差値(注目画素の濃度を有する仮想的なドットの濃度に対応する誤差値、または、注目画素の濃度に対応する誤差値とも呼ぶ)である。S275cに処理が進んでいる場合には、注目画素の濃度Vは、特定濃度VSS以上であり、かつ、小ドットの濃度VSdot未満である。したがって、濃度Vを有する仮想的なドットは、印刷装置が形成可能な最小サイズのドット(本実施例では小ドット)より濃度が低いドットである。
注目画素の濃度Vが、特定濃度VSS未満である場合には(S258cにてNO)、S280にて、CPU110は、ドット値DVを、ドットを形成しないことを示す値に決定する。
図9の第3実施例の特別処理のその他の処理は、図8の第2実施例の特別処理と同じである。図9において、図8の特別処理と同じ処理には、図8と同じ符号が付されている。
以上説明した第3実施例によれば、CPU110は、注目画素について小ドットのドット形成条件が満たされず(図9のS250にてNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であり(図3のS140にてYES)、かつ、注目画素の濃度Vが特定濃度VSS以上である場合には(図9のS255aにてYESまたはS258cにてYES)、ドット値DVを、特定濃度VSS以より高い濃度VSdotを有する小ドットの形成を示す値に決定する(図9のS260またはS270c)。そして、CPU110は、小ドットのドット形成条件が満たされず(図9のS250にてNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であり(図3のS140にてYES)、かつ、注目画素の濃度Vが小ドットの濃度VSdot以上である場合には(図9のS255aにてYES)、分配誤差値Edを、濃度VSdotを有するドットの濃度に対応する第1の誤差値(Va−VSdot)に決定する(図9のS265)。CPU110は、小ドットのドット形成条件が満たされず(図9のS250にてNO)、かつ、注目画素が特定エッジ画素であり(図3のS140にてYES)、かつ、注目画素の濃度Vが特定濃度VSS以上で小ドットの濃度VSdot未満である場合には(図9のS258cにて:YES)、分配誤差値Edを、小ドットの濃度VSdotより低い濃度を有するドットの濃度に対応する第2の誤差値(Va−V)に決定する(図9のS275c)。
この結果、注目画素が小ドットのドット形成条件を満たさず、かつ、注目画素が特定エッジ画素である場合において、注目画素の濃度が小ドットの濃度VSdot未満であっても特定濃度VSS以上であれば、小ドットが形成され得る。この結果、印刷画像PIにおいて、特定濃度VSS以上でドットの濃度VSdot未満の比較的低い濃度の細線のエッジに沿って小ドットが形成されるので、比較的低い濃度の細線の欠けを適切に抑制することができる。
さらに、この場合に、小ドットが形成されるにも関わらずに、注目画素の分配誤差値Edは、小ドットの濃度VSdotより低い濃度を有するドットの濃度に対応する第2の誤差値(Va−V)に決定される。この結果、印刷画像PIにおいて、特定濃度VSS以上で小ドットの濃度VSdot未満の比較的低い濃度の細線のエッジの近傍にドットが形成されやすくなる。この結果、比較的低い濃度の細線の欠けをさらに適切に抑制することができる。例えば、小ドットの濃度VSdot未満の比較的低い濃度の細線のエッジに沿って小ドットを形成する場合に、小ドットの濃度に対応する分配誤差値Edを分配すると、分配誤差値Edが過度に小さくなることにより、印刷画像PIにおいて該エッジの近傍の濃度が低下する不具合が発生し得る。本実施例では、このような不具合を抑制し得る。
なお、第2の誤差値(Va−V)は、注目画素の濃度Vを有する仮想的なドットの濃度に対応する誤差値である、と言うことができる。この結果、注目画素の濃度Vに応じた適切な分配誤差値Edが決定される。したがって、不適切な分配誤差値Edが分配されることによって、印刷画像PIの画質が低下する不具合を抑制できる。
また、特定濃度VSSは、プリンタ200が形成可能な複数種類のサイズのドットのうち、最小サイズのドット(小ドット)の濃度VSdotより低い濃度である。この結果、印刷画像PIにおいて、最小サイズのドットの濃度より低い濃度の細線の欠けを適切に抑制できる。
D.変形例
(1)上記第1実施例の図7の特別処理では、大ドットまたは中ドットのドット形成条件が満たされない場合には(S230:NO)、ドット値は、小ドットの形成を示す値に決定されても良い。すなわち、注目画素が特定エッジ画素である場合には、必ずドットが形成されることとしても良い。この場合でも印刷画像PIにおける細線のエッジの欠けを抑制することができる。
(2)上記各実施例のプリンタ200は、大、中、小の3種類のサイズのドットを形成可能である。これに代えて、特大、大、中、小の4種類のサイズのドットを形成可能なプリンタ200が採用されても良く、大と小の2種類のサイズのドットが形成可能なプリンタが採用されても良い。この場合には、通常処理では、特大、大、中、小の4種類のサイズのドット用の4種類の閾値と、注目画素の補正済濃度Vaと、の比較によって、注目画素について、4種類のドットのそれぞれのドット形成条件が満たされるか否かが判定される。そして、いずれかのドット形成条件が満たされる場合には、注目画素のドット値は、該ドット形成条件が満たされるサイズのドットの形成を示す値に、決定される。また、第1実施例の特別処理では、4種類のドットのドット形成条件が全て満たされず、かつ、注目画素が特定エッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合に、注目画素のドット値は、小ドットの形成を示す値に決定される。
また、プリンタ200は、1種類のサイズのドットのみを形成可能であっても良い。この場合には、例えば、通常処理では、1種類のサイズのドット用の閾値と、注目画素の補正済濃度Vaと、の比較によって、注目画素について、ドット形成条件が満たされるか否かが判定される。そして、注目画素のドット値は、該ドット形成条件が満たされる場合には、ドットの形成を示す値に、決定される。また、第1実施例の特別処理では、ドット形成条件が満たされず、注目画素が特定エッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合に、注目画素のドット値は、ドットの形成を示す値に決定される。
(3)上記第1実施例において、誤差拡散法のドット形成条件を満たしていない場合であっても、ドット値DVが、小ドットの形成を示す値に決定される条件は、注目画素が特定エッジ画素であり、かつ、注目画素の濃度Vが小ドットの濃度VSdot以上であることである。これに代えて、当該条件は、注目画素が特定エッジ画素であり、かつ、注目画素の濃度Vが小ドットの濃度VSdotとは異なる所定濃度以上であることであっても良い。所定濃度は、例えば、小ドットの濃度VSdotより高く、かつ、中ドットのVMdotより低い濃度であっても良い。
(4)上記第3実施例の図9のS275cでは、分配誤差値Edは、注目画素の濃度Vを有する仮想的なドットの濃度に対応する誤差値(Va−V)に決定される。これに代えて、分配誤差値Edは、注目画素の濃度Vとは無関係に、所定の濃度Vbを有する仮想的なドットの濃度に対応する誤差値(Va−Vb)に決定されても良い。所定の濃度Vbは、例えば、特定濃度VSSであっても良い。
(6)上記各実施例のプリンタ200の印刷機構290は、C、M、Y、Kの4種類のインクを用いて画像を形成するが、例えば、Kインクのみを用いて、画像を形成する単色のプリンタであっても良い。また、印刷機構290は、C、M、Yの3種類のインクだけを用いても良く、C、M、Y、Kに加えて、別の1種類以上のインク(例えば、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)など)を用いても良い。また、印刷機構290は、他の方式の印刷機構でも良く、例えば、色材として複数種類のトナーを用いて画像を印刷するレーザ方式の印刷機構であっても良い。
(7)上記各実施例において端末装置100によって実行される印刷処理は、例えば、プリンタ200のCPU210によって実行されても良い。この場合には、端末装置100は、無くても良く、端末装置100は、単に、印刷指示に基づく印刷ジョブをプリンタ200に送信するだけでも良い。この場合には、プリンタ200の筐体内の印刷機構290が印刷装置の例であり、プリンタ200の筐体内のCPU210が、印刷装置のための画像処理装置の例である。
また、端末装置100に代えて、プリンタ200とインターネットなどのネットワークを介して接続されたサーバが、各実施例の印刷処理を実行しても良い。この場合には、端末装置100またはプリンタ200から印刷ジョブが、サーバに送信されたときに、各実施例の印刷処理が実行される。そして、サーバは、図2の70では、印刷データをプリンタ200に送信することによって、プリンタ200に印刷を実行させる。この場合には、サーバが、印刷装置のための画像処理装置の例である。該サーバは、1つの計算機であっても良く、互いに通信可能な複数個の計算機を含むいわゆるクラウドサーバであっても良い。
(8)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がコンピュータプログラムで実現される場合には、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。プログラムは、提供時と同一または異なる記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に格納された状態で、使用され得る。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含み得る。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...端末装置、110...CPU、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、140...表示部、150...操作部、170...通信部、200...プリンタ、210...CPU、220...揮発性記憶装置、230...不揮発性記憶装置、240...表示部、250...操作部、270...通信部、290...印刷機構、1000...印刷システム、FL...フィルタ、MT...誤差マトリクス、DV...ドット値、PG1...コンピュータプログラム、PG2...コンピュータプログラム

Claims (13)

  1. 印刷装置のための画像処理装置であって、
    複数個の画素を含む元画像を表す元画像データであって前記複数個の画素の濃度を画素ごとに示す前記元画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記複数個の画素のうちの注目画素の濃度と、前記注目画素に分配された誤差値と、を用いて、誤差拡散法のドット形成条件が満たされるか否かを判定する第1の判定部と、
    前記注目画素が、周辺画素とエッジを構成するエッジ画素であって前記周辺画素より濃度が高い前記エッジ画素であるか否かを判定する第2の判定部と、
    前記注目画素のドットの形成状態を示すドット値を決定するドット値決定部であって、
    前記ドット形成条件が満たされる場合に、前記ドット値を、ドットの形成を示す値に決定し、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素でない場合に、前記ドット値を、ドットが形成されないことを示す値に決定し、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合に、前記ドット値を、ドットの形成を示す値に決定する、
    前記ドット値決定部と、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であることを含む前記特定条件が満たされることで前記ドット値をドットの形成を示す値に決定した場合に、前記注目画素から未処理の画素に分配すべき分配誤差値を、前記注目画素の前記ドット値がドットを形成しない値に決定される場合に分配すべき値よりも小さな値に決定する誤差決定部と、
    前記複数個の画素のそれぞれを前記注目画素として決定される前記複数個の画素の前記ドット値を含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記ドット値決定部は、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であり、かつ、前記注目画素の濃度が第1の濃度以上である場合には、前記ドット値を、ドットの形成を示す値に決定し、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であり、かつ、前記注目画素の濃度が前記第1の濃度より低い場合には、前記ドット値を、ドットが形成されないことを示す値に決定する、画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記ドット値決定部は、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であり、かつ、前記注目画素の濃度が前記第1の濃度以上である場合には、前記ドット値を、前記第1の濃度より大きな第2の濃度を有するドットの形成を示す値に決定し、
    前記誤差決定部は、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であり、かつ、前記注目画素の濃度が前記第2の濃度以上である場合には、前記分配誤差値を、前記第2の濃度を有するドットの濃度に対応する第1の誤差値に決定し、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であり、かつ、前記注目画素の濃度が前記第1の濃度以上で前記第2の濃度未満である場合には、前記分配誤差値を、前記第2の濃度より低い濃度を有するドットの濃度に対応する第2の誤差値に決定する、画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記第2の誤差値は、前記注目画素の濃度を有する仮想的なドットの濃度に対応する誤差値である、画像処理装置。
  5. 請求項3または4に記載の画像処理装置であって、
    前記印刷装置は、複数種類のサイズのドットを形成可能であり、
    前記第2の濃度は、前記複数種類のサイズのドットのうち、最小サイズのドットの濃度である、画像処理装置。
  6. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記第1の判定部は、前記注目画素の濃度を前記注目画素に分配された誤差値を用いて補正して得られる補正済濃度が、第1の閾値以上である場合に、前記ドット形成条件が満たされると判定し、
    前記第1の濃度は、前記第1の閾値が示す濃度以上である、画像処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記ドット値決定部は、
    前記ドット形成条件が満たされる場合に、前記ドット値を、特定サイズのドットの形成を示す特定値に決定し、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記特定条件が満たされる場合に、前記ドット値を、前記特定サイズのドットの形成を示す値に決定し、
    前記誤差決定部は、前記注目画素の前記ドット値が前記特定サイズのドットの形成を示す値に決定される場合に、前記ドット形成条件が満たされるか否かに関わらず、前記分配誤差値を、前記特定サイズのドットの濃度に対応する誤差値に決定する、画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置であって、
    前記ドット値決定部は、前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であり、かつ、前記注目画素の濃度が前記特定サイズのドットの濃度以上である場合に、前記ドット値を、前記特定サイズのドットの形成を示す値に決定する、画像処理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記印刷装置は、第1のドットと、前記第1のドットより小さな第2のドットと、を形成可能であり、
    前記ドット値決定部は、
    前記第1のドットの前記ドット形成条件が満たされる場合には、前記ドット値を、前記第1のドットの形成を示す値に決定し、
    前記第2のドットの前記ドット形成条件が満たされる場合には、前記ドット値を、前記第2のドットの形成を示す値に決定し、
    前記第1のドットの前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記第2のドットの前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素でない場合に、前記ドット値を、ドットが形成されないことを示す値に決定し、
    前記第2のドットの前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記第2のドットの前記特定条件が満たされる場合に、前記ドット値を、前記第2のドットの形成を示す値に決定する、画像処理装置。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置であって、
    前記ドット値決定部は、前記第1のドットの前記ドット形成条件が満たされない場合には、前記特定条件を満たすか否かに関わらず、前記ドット値を、前記第1のドットの形成を示す値に決定しない、画像処理装置。
  11. 請求項9に記載の画像処理装置であって、
    前記ドット値決定部は、
    前記第1のドットの前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記第1のドットの前記特定条件が満たされる場合に、前記ドット値を、前記第1のドットの形成を示す値に決定し、
    前記第2のドットの前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記第2のドットの前記特定条件が満たされる場合に、前記ドット値を、前記第2のドットの形成を示す値に決定する、画像処理装置。
  12. 請求項11に記載の画像処理装置であって、
    前記第1のドットの前記特定条件は、前記注目画素が前記エッジ画素であり、かつ、前記注目画素の濃度が、前記第1のドットの濃度以上であることであり、
    前記第2のドットの前記特定条件は、前記注目画素が前記エッジ画素であり、かつ、前記注目画素の濃度が、前記第2のドットの濃度以上であることである、画像処理装置。
  13. 印刷装置のためのコンピュータプログラムであって、
    複数個の画素を含む元画像を表す元画像データであって前記複数個の画素の濃度を画素ごとに示す前記元画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記複数個の画素のうちの注目画素の濃度と、前記注目画素に分配された誤差値と、を用いて、誤差拡散法のドット形成条件が満たされるか否かを判定する第1の判定機能と、
    前記注目画素が、周辺画素とエッジを構成するエッジ画素であって前記周辺画素より濃度が高い前記エッジ画素であるか否かを判定する第2の判定機能と、
    前記注目画素のドットの形成状態を示すドット値を決定するドット値決定機能であって、
    前記ドット形成条件が満たされる場合に、前記ドット値を、ドットの形成を示す値に決定し、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素でない場合に、前記ドット値を、ドットが形成されないことを示す値に決定し、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であることを含む特定条件が満たされる場合に、前記ドット値を、ドットの形成を示す値に決定する、
    前記ドット値決定機能と、
    前記ドット形成条件が満たされず、かつ、前記注目画素が前記エッジ画素であることを含む前記特定条件が満たされることで前記ドット値をドットの形成を示す値に決定した場合に、前記注目画素から未処理の画素に分配すべき分配誤差値を、前記注目画素の前記ドット値がドットを形成しない値に決定される場合に分配すべき値よりも小さな値に決定する誤差決定機能と、
    前記複数個の画素のそれぞれを前記注目画素として決定される前記複数個の画素の前記ドット値を含む印刷データを生成する印刷データ生成機能と、
    をコンピュータに実現させる、コンピュータプログラム。
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