JP2007221430A - 画像出力装置、画像処理装置、画像出力方法、および画像処理方法 - Google Patents

画像出力装置、画像処理装置、画像出力方法、および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像データの色空間に拘わらず、画像の特徴量に応じて適切に補正して高画質な画像を出力する。
【解決手段】画像データを受け取ると、色空間を標準色空間に変換した後、特徴量を抽出する。次いで、特徴量に応じて生成した補正テーブルを参照して画像データを変換し、画像を出力するための色空間に変換してから、画像を出力する。こうすれば、画像データの色空間に拘わらず、標準色空間で抽出した特徴量に基づいて適切な補正テーブルを生成し、適切に補正することで、高画質な画像を出力することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データを解析して画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量に応じて画像データを補正する技術に関する。
コンピュータを初めとするデジタル技術に進歩により、今日では、画像が、デジタル化された画像データとして取り扱われることが多くなってきた。画像が画像データの形態で表現されていれば、画像をコンピュータに取り込んで各種の補正を加えたり、画像データを印刷装置に出力して印刷することが可能となる。このような画像データは、コンピュータ上で稼働する各種のアプリケーションプログラムを用いて生成することも可能であるが、スキャナやデジタルカメラなど、画像データを生成する各種の画像機器が開発されて、市場に供給されている。
また、画像が画像データの形態で表現されていることを活用して、画像データをコンピュータなどで解析することにより画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量に応じて画像データを補正することで、より適切な画像を出力する種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2など)。画像の特徴量としては、例えば、最小階調値、最大階調値、階調値の平均値など、種々の値が用いられる。こうした画像の特徴量は、画像データを解析することによって得られるため、得られる特徴量の数値は、画像データの色空間に依存した数値となる。
特開平5−63972号公報 特開平9−233336号公報
しかし、近年では、画像データを生成する各種画像機器の性能を十分に活用して、高画質な画像データを生成可能とするために、画像機器の特性に合わせて設定された機器毎に固有の色空間が用いられる傾向にある。画像の特徴量は画像データを解析することによって得られるから、画像データが機器に固有の色空間で記述されていると、得られる特徴量の数値も異なったものとなり、画像データを適切に補正することが困難になっているという問題がある。
この発明は、従来の技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、異なる色空間で記述された画像データであっても、画像の特徴量に基づいて適切に補正し、適切な画像を出力可能とする技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の画像出力装置は次の構成を採用した。すなわち、
画像データを受け取って所定の補正を行った後、補正後の画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置であって、
前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る画像データ受取手段と、
前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第1の色空間変換手段と、
前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する補正テーブル生成手段と、
前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する画像データ補正手段と、
前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から、前記画像を出力するための出力用色空間に変換する第2の色空間変換手段と、
前記出力用色空間に変換された画像データに基づいて画像を出力する画像出力手段と
を備えることを要旨とする。
また、上記の画像出力装置に対応する本発明の画像出力方法は、
画像データを受け取って所定の補正を行った後、補正後の画像データに基づいて画像を出力する画像出力方法であって、
前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る第1の工程と、
前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第2の工程と、
前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する第3の工程と、
前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する第4の工程と、
前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する第5の工程と、
前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から、前記画像を出力するための出力用色空間に変換する第6の工程と、
前記出力用色空間に変換された画像データに基づいて画像を出力する第7の工程と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の画像出力装置および画像出力方法においては、画像データを受け取ると、色空間を標準色空間に変換した後、画像データを解析して所定の特徴量を抽出する。標準色空間としては、十分に広い色域を有し且つ標準的に広く使用されている色空間であれば、どのような色空間を用いることもできる。また、抽出する特徴量としては、最小階調値や、最大階調値、平均階調値、標準偏差、ヒストグラムなど、種々の値を用いることができる。次いで、抽出した特徴量に応じて補正テーブルを生成する。この補正テーブルには、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けて記憶されており、かかる補正テーブルを参照することで、標準色空間に変換された画像データを迅速に補正することができる。その後、補正された画像データの色空間を、標準色空間から画像を出力するための色空間(出力用色空間)に変換した後、得られた画像データに基づいて画像を出力する。画像の出力形態としては、印刷媒体上に印刷する形態とすることもできるし、あるいは液晶画面などの表示媒体上に画像を表示する形態とすることも可能である。
こうすれば、どのような色空間で記述された画像データであっても、標準色空間での特徴量に基づいて適切な補正テーブルを生成することができる。また、補正に際して参照される補正テーブルは、予め記憶されている言わば静的な補正テーブルとは異なり、画像データの特徴量に応じて生成される動的な補正テーブルとなっている。このため、画像データを適切に補正することができ、延いては、高画質な画像を迅速に出力することが可能となる。
また、かかる本発明の画像出力装置においては、第1の色空間変換手段によって変換される変換前後間でのデータの対応関係と、補正テーブルに対応付けられた補正前後のデータの対応関係と、第2の色空間変換手段によって変換される変換前後間でのデータの対応関係とを合成することで、第1の色空間変換手段による変換前のデータと、第2の色空間変換手段による変換後のデータとが対応付けられた合成変換テーブルを生成することとしてもよい。そして、得られた合成変換テーブルを参照して画像データを変換することとしてもよい。
こうして画像データを変換してやれば、画像データの色空間を標準色空間に変換する処理と、特徴量に応じて画像データを補正する処理と、標準色空間の画像データを出力用色空間の画像データに変換する処理とを、一度に行うことができるので、画像データを迅速に変換することができ、延いては、高画質な画像を迅速に出力することが可能となるので好適である。
また、上述した本発明の画像出力装置および画像出力方法では、画像を出力するために、画像データに適切な画像処理を行っていることに着目すれば、本願発明を、画像処理装置あるいは画像処理方法の形態で把握することも可能である。すなわち、上述した画像出力装置に対応する本発明の画像処理装置は、
画像データを受け取って所定の補正を行った後、所定の色空間の画像データを生成する画像処理装置であって、
前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る画像データ受取手段と、
前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第1の色空間変換手段と、
前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する補正テーブル生成手段と、
前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する画像データ補正手段と、
前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から前記所定の色空間に変換する第2の色空間変換手段と
を備えることを要旨とする。
また、上記の画像処理装置に対応する本発明の画像処理方法は、
画像データを受け取って所定の補正を行った後、所定の色空間の画像データを生成する画像処理方法であって、
前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る工程(A)と、
前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する工程(B)と、
前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する工程(C)と、
前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する工程(D)と、
前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する工程(E)と、
前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から前記所定の色空間に変換する工程(F)と
を備えることを要旨とする。
こうした画像処理装置および画像処理方法においても、画像データを受け取ると、標準色空間の画像データに変換した後、特徴量を抽出し、特徴量に応じた補正テーブルを生成して画像を補正することができるので、画像データの色空間に拘わらず、適切に補正した後、出力用色空間の画像データを生成することが可能となる。
更に本発明は、上述した画像出力方法あるいは画像処理方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラム、あるいは該プログラムを記録した記録媒体としての態様も含んでいる。すなわち、上述した画像出力方法に対応する本発明のプログラムは、
画像データを受け取って所定の補正を行った後、補正後の画像データに基づいて画像を出力する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る第1の機能と、
前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第2の機能と、
前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する第3の機能と、
前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する第4の機能と、
前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する第5の機能と、
前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から、前記画像を出力するための出力用色空間に変換する第6の機能と、
前記出力用色空間に変換された画像データに基づいて画像を出力する第7の機能と
をコンピュータを用いて実現することを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
画像データを受け取って所定の補正を行った後、補正後の画像データに基づいて画像を出力するプログラムを、コンピュータで読取可能に記録した記録媒体であって、
前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る第1の機能と、
前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第2の機能と、
前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する第3の機能と、
前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する第4の機能と、
前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する第5の機能と、
前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から、前記画像を出力するための出力用色空間に変換する第6の機能と、
前記出力用色空間に変換された画像データに基づいて画像を出力する第7の機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録していることを要旨とする。
また、上述した画像処理方法に対応する本発明のプログラムは、
画像データを受け取って所定の補正を行った後、所定の色空間の画像データを生成する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る機能(A)と、
前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する機能(B)と、
前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する機能(C)と、
前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する機能(D)と、
前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する機能(E)と、
前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から前記所定の色空間に変換する機能(F)と
をコンピュータを用いて実現することを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
画像データを受け取って所定の補正を行った後、所定の色空間の画像データを生成するプログラムを、コンピュータで読取可能に記録した記録媒体であって、
前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る機能(A)と、
前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する機能(B)と、
前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する機能(C)と、
前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する機能(D)と、
前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する機能(E)と、
前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から前記所定の色空間に変換する機能(F)と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録していることを要旨とする。
これらのプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各種機能を実現させれば、画像データの色空間に影響されることなく、画像の特徴量に基づいて画像データを適切に補正し、延いては画像を適切に且つ迅速に出力することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.実施例の概要:
B.装置構成:
B−1.全体構成:
B−2.内部構成:
B−2−1.スキャナ部の内部構成:
B−2−2.プリンタ部の内部構成:
C.画像印刷処理の概要:
D.画像データ補正処理:
E.変形例:
A.実施例の概要 :
実施例の詳細な説明に入る前に、図1を参照しながら、実施例の概要について説明しておく。図1は、印刷装置10を例にとって、本実施例の画像出力装置の概要を示した説明図である。図示した印刷装置10は、デジタルカメラ20や、コンピュータ30、スキャナ40などの各種画像機器から画像データを受け取って、画像の特徴量を抽出すると、特徴量に応じた画像処理を施した後、印刷媒体P上にドットを形成して画像を印刷する。このように、特徴量に応じて画像データを補正してから印刷することで、より好ましい画像を印刷することができる。
もっとも、近年では、より高画質な画像を得るために、デジタルカメラ20や、スキャナ40などの画像機器では、機器の特性に合わせて固有の色空間が使用される傾向にある。画像の特徴量は、画像データを解析することによって得られるから、画像データが機器毎に固有の色空間で表現されると、得られる特徴量の数値も異なったものとなり、その結果、特徴量に基づいて画像を適切に補正することが困難となる。こうした点に鑑みて、本実施例の印刷装置10には、図示されているように、「画像データ受取モジュール」、「第1の色空間変換モジュール」、「特徴量抽出モジュール」、「補正テーブル生成モジュール」、「画像データ補正モジュール」、「第2の色空間変換モジュール」、「画像出力モジュール」などの各種モジュールが設けられている。ここで、「モジュール」とは、印刷装置10が画像を印刷するに内部で行っている一連の処理を、機能に着目して分類したものである。従って、「モジュール」は、プログラムの一部として実現することもできるし、あるいは、特定の機能を有する論理回路を用いて実現したり、更には、これらを組合せることによって実現することが可能である。
印刷装置10は、デジタルカメラ20や、コンピュータ30、スキャナ40などの画像機器からの画像データを受け取ると、これら各種モジュールを用いて次のような画像処理を施すことによって画像を印刷する。先ず、「画像データ受取モジュール」は、デジタルカメラ20や、コンピュータ30、スキャナ40などの画像機器からの画像データを受け取って、「第1の色空間変換モジュール」に供給する。このとき「画像データ受取モジュール」は、画像データを記述している色空間についての情報も受け取って、画像データとともに「第1の色空間変換モジュール」に供給する。
「第1の色空間変換モジュール」は、受け取った画像データの色空間を、予め標準として設定されている標準色空間に変換する。画像データの色空間の情報から色空間を特定することができ、色空間を特定できれば、その色空間を標準色空間に変換するための変換式あるいは変換マトリックスなどを決定することができるので、画像データの色空間を標準色空間に変換することができる。尚、標準色空間としては、十分な広さの色域を有し、且つ、標準的に使用されている色空間であれば、どのような色空間を用いることもできるが、L*a*b*色空間に代表されるいわゆる測色色空間であれば、原理的に無限の広さの色域を有しているので特に好適である。
「特徴量抽出モジュール」は、「第1の色空間変換モジュール」で標準色空間に変換された画像データを受け取ると、画像データを解析することにより、その画像についての所定の特徴量を抽出する。次いで「補正テーブル生成モジュール」は、抽出された特徴量に応じた補正テーブルを生成する。ここで、補正テーブルとは、画像データを補正するために参照される数表であり、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けて記憶されている。「補正テーブル生成モジュール」は、特徴量に応じて適切な補正が行われるように、後述するようにして補正テーブルを生成する。「画像データ補正モジュール」は、こうして生成された補正テーブルを参照することにより、標準色空間の画像データを補正した後、補正後の画像データを「第2の色空間変換モジュール」に供給する。「第2の色空間変換モジュール」は、受け取った画像データの色空間を、画像を出力するための色空間(出力用色空間)に変換した後、「画像出力モジュール」に供給する。「画像出力モジュール」は、こうして得られた画像データに基づいて、インク吐出ヘッド12を駆動することにより、印刷媒体P上にインクのドットを形成して画像を印刷する。
以上に説明したように、図1に示した印刷装置10では、デジタルカメラ20や、スキャナ40などの画像機器から受け取った画像データを、標準色空間に一旦変換した後、標準色空間で画像の特徴量を抽出する。そして、得られた特徴量に基づいて生成した補正テーブルを用いて画像データを補正した後、画像を出力する。このため、画像データの補正は標準色空間で行うことができるので、受け取った画像データに色空間の違いに拘わらず、適切に画像データを補正して、適切な画像を出力することが可能となる。以下では、このような印刷装置10について、実施例に基づいて詳しく説明する。
B.装置構成 :
B−1.全体構成 :
図2は、本実施例の画像出力装置としての印刷装置10の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、印刷装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を設定するための操作パネル300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受け取って印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った画像(原稿画像)をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。すなわち、本実施例の印刷装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置(以下、SPC複合装置という)となっている。
図3は、原稿画像を読み込むために、印刷装置10の上部に設けられた原稿台カバー102を開いた様子を示す説明図である。図示されているように、原稿台カバー102を上に開くと、透明な原稿台ガラス104が設けられており、その内部には、スキャナ機能を実現するための後述する各種機構が搭載されている。原稿画像を読み込む際には、図示されているように原稿台カバー102を開いて原稿台ガラス104の上に原稿画像を置き、原稿台カバー102を閉じてから操作パネル300上のボタンを操作する。こうすれば、原稿画像を直ちに画像データに変換することが可能である。
また、スキャナ部100は全体が一体のケース内に収納された構成となっており、スキャナ部100とプリンタ部200とは、印刷装置10の背面側でヒンジ機構204(図4参照)によって結合されている。このため、スキャナ部100の手前側を持ち上げることにより、ヒンジの部分でスキャナ部100のみを回転させることが可能となっている。
図4は、スキャナ部100の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。図示するように、本実施例の印刷装置10では、スキャナ部100の手前側を持ち上げることで、プリンタ部200の上面を露出させることが可能である。プリンタ部200の内部には、プリンタ機能を実現するための後述する各種機構や、スキャナ部100を含めて印刷装置10全体の動作を制御するための後述する制御回路260、更には、スキャナ部100やプリンタ部200などに電力を供給するための電源回路(図示は省略)なども設けられている。また、図4に示されているように、プリンタ部200の上面には、開口部202が設けられており、インクカートリッジなどの消耗品の交換や、紙詰まりの処理、その他の軽微な修理などを簡便に行うことが可能となっている。
B−2.内部構成 :
図5は、本実施例の印刷装置10の内部構成を概念的に示した説明図である。前述したように、印刷装置10にはスキャナ部100とプリンタ部200とが設けられており、スキャナ部100の内部にはスキャナ機能を実現するための各種構成が搭載され、プリンタ部200の内部にはプリンタ機能を実現するための各種構成が搭載されている。以下では、初めにスキャナ部100の内部構成について説明し、次いでプリンタ部200の内部構成について説明する。
B−2−1.スキャナ部の内部構成 :
スキャナ部100は、原稿画像をセットする透明な原稿台ガラス104と、セットされた原稿画像を押さえておくための原稿台カバー102と、セットされた原稿画像を読み込む読取キャリッジ110と、読取キャリッジ110を読取方向(主走査方向)に移動させる駆動ベルト120と、駆動ベルト120に動力を供給する駆動モータ122と、読取キャリッジ110の動きをガイドするガイド軸106などから構成されている。また、駆動モータ122や読取キャリッジ110の動作は、後述する制御回路260によって制御されている。
制御回路260の制御の下で駆動モータ122を回転させると、駆動ベルト120を介してその動きが読取キャリッジ110に伝達され、その結果、読取キャリッジ110は、ガイド軸106に導かれながら駆動モータ122の回転角度に応じて読取方向(主走査方向)に移動するようになっている。また、駆動ベルト120は、アイドラプーリ124によって絶えず適度に張った状態に調整されており、このため、駆動モータ122を逆回転させれば回転角度に応じた距離だけ読取キャリッジ110を逆方向に移動させることも可能となっている。
読取キャリッジ110の内部には、光源112や、レンズ114、ミラー116、CCDセンサ118などが搭載されている。光源112からの光は原稿台ガラス104に照射され、原稿台ガラス104の上にセットされた原稿画像で反射する。この反射光は、ミラー116によってレンズ114に導かれ、レンズ114によって集光されてCCDセンサ118で検出される。CCDセンサ118は、光の強度を電気信号に変換するフォトダイオードが、読取キャリッジ110の移動方向(主走査方向)と直交する方向に列状に配置されたリニアセンサによって構成されている。このため、読取キャリッジ110を主走査方向に移動させながら、光源112の光を原稿画像に照射し、CCD118によって反射光強度を検出することで、原稿画像に対応する電気信号を得ることができる。
また、光源112は、RGBの3色の発光ダイオードによって構成されており、所定の周期でR色、G色、B色の光を順次、照射することが可能となっており、これに応じてCCD118では、R色、G色、B色の反射光が順次、検出されるようになっている。一般に、画像の赤色の部分はR色の光を反射するが、G色やB色の光はほとんど反射しないから、R色の反射光は画像のR成分を表している。同様に、G色の反射光は画像のG成分を表しており、B色の反射光は画像のB成分を表している。従って、RGB3色の光を所定の周期で切り替えながら原稿画像に照射し、これに同期してCCD118で反射光強度を検出すれば、原稿画像のR成分、G成分、B成分を検出することができ、カラー画像を読み込むことが可能となっている。尚、光源112が照射する光の色を切り替えている間も読取キャリッジ110は移動しているから、RGBの各成分を検出する画像の位置は、厳密には、読取キャリッジ110の移動量に相当する分だけ異なっているが、このずれは、各成分を読み込んだ後に、画像処理によって補正することが可能である。
B−2−2.プリンタ部の内部構成 :
次に、プリンタ部200の内部構成について説明する。プリンタ部200には、印刷装置10の全体の動作を制御する制御回路260と、印刷媒体上に画像を印刷するための印刷キャリッジ240と、印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構と、印刷媒体の紙送りを行うための機構などが搭載されている。
印刷キャリッジ240は、Kインクを収納するインクカートリッジ242と、Cインク,Mインク,Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ243と、底面側に設けられた印字ヘッド241などから構成されており、印字ヘッド241には、インク滴を吐出するインク吐出ヘッドがインク毎に設けられている。印刷キャリッジ240にインクカートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に供給される。
印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構は、印刷キャリッジ240を駆動するためのキャリッジベルト231と、キャリッジベルト231に動力を供給するキャリッジモータ230と、キャリッジベルト231に絶えず適度な張力を付与しておくための張力プーリ232と、印刷キャリッジ240の動きをガイドするキャリッジガイド233と、印刷キャリッジ240の原点位置を検出する原点位置センサ234などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下でキャリッジモータ230を回転させると、回転角度に応じた距離だけ印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させることが可能である。また、キャリッジモータ230を逆回転させれば、印刷キャリッジ240を逆方向に移動させることも可能となっている。
印刷媒体の紙送りを行うための機構は、印刷媒体を裏面側から支えるプラテン236と、プラテン236を回転させて紙送りを行う紙送りモータ235などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下で紙送りモータ235を回転させることで、回転角度に応じた距離だけ印刷媒体を副走査方向に紙送りすることが可能となっている。
制御回路260は、CPUを中心として、ROMや、RAM、デジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器、更には、周辺機器との間でデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェースPIFなどから構成されている。制御回路260は、印刷装置10全体の動作を制御しており、スキャナ部100に搭載された光源112や、駆動モータ122、CCD118とデータをやり取りしながら、これらの動作を制御している。また、制御回路260では、画像データを解析して特徴量を抽出する処理や、特徴量に応じて画像データを補正する処理も行っている。
更に、制御回路260は、印刷媒体上に画像を形成するために、キャリッジモータ230および紙送りモータ235を駆動して印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながら、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に駆動信号を供給してインク滴を吐出させる制御も行っている。インク吐出ヘッド244ないし247に供給する駆動信号は、コンピュータ30や、デジタルカメラ20、外部記憶装置32などから画像データを読み込んで、後述する画像処理を行うことによって生成する。もちろん、スキャナ部100で読み込んだ画像データに画像処理を施すことにより、駆動信号を生成することも可能である。こうして制御回路260の制御の下で、印刷キャリッジ240を主走査および副走査させながら、インク吐出ヘッド244ないし247からインク滴を吐出して印刷媒体上に各色のインクドットを形成することによって、カラー画像を形成することが可能となっている。もちろん、画像を形成するための一連の画像処理は、制御回路260内で行うのではなく、予め画像処理が施されたデータをコンピュータ30などから受け取って、このデータに従って印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながらインク吐出ヘッド244ないし247を駆動することも可能である。
また、制御回路260は、操作パネル300ともデータをやり取り可能に接続されており、操作パネル300上に設けられた各種のボタンを操作することにより、スキャナ機能や、プリンタ機能の詳細な動作モードを設定することが可能となっている。更には、コンピュータ30から、周辺機器インターフェースPIFを介して詳細な動作モードを設定することも可能である。
図6は、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に、インク滴を吐出する複数のノズルNzが形成されている様子を示した説明図である。図示するように、各色のインク吐出ヘッドの底面には、各色のインク滴を吐出する4組のノズル列が形成されており、1組のノズル列には、48個のノズルNzがノズルピッチkの間隔を空けて千鳥状に配列されている。制御回路260からは、これらノズルNzのそれぞれに駆動信号が供給され、各ノズルNzは駆動信号に従って、それぞれのインクによるインク滴を吐出するようになっている。
尚、インク吐出ヘッドからインク滴を吐出する方法には、種々の方法を適用することができる。すなわち、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方式や、インク通路に配置したヒータでインク通路内に泡(バブル)を発生させてインク滴を吐出する方法などを用いることができる。また、インクを吐出する代わりに、熱転写などの現象を利用して印刷用紙上にインクドットを形成する方式や、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させる方式を採用することも可能である。
上述した印刷装置10では、デジタルカメラ20などから画像データを受け取り、あるいはスキャナ部100で原稿画像を読み取って生成した画像データを受け取ると、制御回路260で画像の特徴量を抽出した後、特徴量に応じた補正を行うことによって適切な画像を印刷する。もっとも、画像データの色空間は、その画像データを生成した機器(デジタルカメラ20など)の機種により異なっていることがあり、色空間が異なると、抽出する特徴量の値も異なってしまうため、画像データを適切に補正することが困難となる。こうした点に鑑みて、本実施例の印刷装置10では画像データの色空間に拘わらず適切な補正を可能とするために、次のようにして画像を印刷している。以下では、印刷装置10が、画像データを受け取って画像を印刷する処理(画像印刷処理)について説明する。
C.画像印刷処理 :
図7は、本実施例の印刷装置10で行われている画像印刷処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、制御回路260に搭載されたCPUやRAM、ROMなどの機能によって実行される処理である。
画像の印刷に際しては、先ず初めに、印刷しようとする画像の画像データを読み込む処理を行う(ステップS100)。画像データとしては、デジタルカメラ20で撮影した画像データや、コンピュータ30上で稼働する各種のアプリケーションプログラムによって作成した画像データ、あるいは、スキャナ部100で読み込んだ画像データなどを用いることができる。本実施例では、これら画像データは何れも、R,G,B各色の階調値によって表現されたRGB画像データであるものとする。また、RGB画像データには、sRGB色空間を初めとして種々の色空間の規格が存在している。そこで、画像データの読み込みに際しては、RGB画像データに加えて、そのRGB画像データが何れの色空間によって記述されているかについての情報も取得する。
次いで、読み込んだ画像データを解析して画像の特徴量を抽出した後、抽出した特徴量に応じて画像データを補正する処理を行う(ステップS102)。詳細な内容については後述するが、かかる画像データ補正処理では、受け取った画像データの色空間を測色色空間(ここではL*a*b*色空間)に変換して特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて補正テーブルを生成することにより、画像データの色空間に拘わらず適切な補正を行うことが可能となっている。尚、本実施例の画像データ補正処理では、画像データの色空間を測色色空間に変換するものとしているが、測色色空間に限られるものではなく、十分に広い色域を有し、且つ、標準的に広く使用される色空間でれば、どのような色空間を用いても良い。画像データ補正処理の詳細については後述する。
制御回路260は、特徴量に応じて画像データを補正すると、得られた画像データに対して、今度は、色変換処理を行う(ステップS104)。色変換処理とは、画像データを、C,M,Y,K各色の階調値によって表現された画像データ(CMYK画像データ)に変換する処理である。本実施例では、画像データ補正処理によって補正された画像データは、RGB画像データに変換された状態で色変換処理に供給されるものとしているので、続く色変換処理では、RGB画像データをCMYK画像データに変換する処理を行う。色変換処理は、色変換テーブル(LUT)と呼ばれる3次元の数表を参照することによって行う。尚、画像データ補正処理によって補正された画像データが、測色色空間の画像データのまま色変換処理に供給される場合は、続く色変換処理では、L*a*b*の測色値で表現された画像データをCMYK画像データに変換する処理が行われる。
図8は、色変換処理のために参照される色変換テーブル(LUT)を概念的に示した説明図である。今、RGB各色の階調値が0〜255の値を取り得るものとする。また、図8に示すように、直交する3軸にR,G,B各色の階調値を取った色空間を考えると、全てのRGB画像データは、原点を頂点として一辺の長さが255の立方体(色立体)の内部の点に対応付けることができる。これを、見方を変えれば、次のように考えることもできる。すなわち、色立体をRGB各軸に直角に格子状に細分して色空間内に複数の格子点を生成すると、各格子点に対応するRGB画像データが存在している。そこで、各格子点に、C,M,Y,Kの階調値の組合せを予め記憶しておく。こうすれば、格子点に記憶されている階調値を読み出すことによって、RGB画像データを、各色の階調値によって表現された画像データ(CMYK画像データ)に迅速に変換することが可能となる。
例えば、画像データのR成分がRA、G成分がGA、B成分がBAであったとすると、この画像データは、色空間内のA点に対応づけられる(図8参照)。そこで、色立体を格子状に細分する小さな立方体の中から、A点を内包する立方体dVを検出し、この立方体dVの各格子点に記憶されているCMYK各色の階調値を読み出してやる。そして、これら各格子点の階調値から補間演算すればA点での階調値を求めることができる。以上に説明したように、色変換テーブルLUTとは、RGB各色の階調値の組合せで示される各格子点に、CMYK各色の階調値の組合せ(CMYK画像データ)を記憶した3次元の数表と考えることができ、色変換テーブルを参照すれば、RGB画像データをCMYK画像データに、迅速に色変換することが可能となる。
制御回路260は、以上のようにして色変換処理を終了すると、図7に示されているようにハーフトーン処理を開始する(ステップS106)。ハーフトーン処理とは、次のような処理である。色変換処理によって得られたCMYK画像データは、C,M,Y,Kの各色毎に階調値0〜階調値255の範囲で表現された画像データである。これに対してプリンタ部200は、ドットを形成することによって画像を印刷するから、256階調によって表現されたCMYK画像データを、ドットの形成有無によって表現された画像データ(ドットデータ)に変換する処理が必要となる。ハーフトーン処理とは、このようにCMYK各色の画像データをドットデータに変換する処理である。
ハーフトーン処理を行う手法としては、誤差拡散法やディザ法などの種々の手法を適用することができる。誤差拡散法は、ある画素についてドットの形成有無を判断したことでその画素に発生する階調表現の誤差を、周辺の画素に拡散するとともに、周囲から拡散されてきた誤差を解消するように、各画素についてのドット形成の有無を判断していく手法である。また、ディザ法は、ディザマトリックスにランダムに設定されている閾値とCMYK各色の画像データとを画素毎に比較して、画像データの方が大きい画素にはドットを形成すると判断し、逆に閾値の方が大きい画素についてはドットを形成しないと判断することで、各画素についてのドットデータをインクの色毎に得る手法である。
図9は、ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。図示したマトリックスには、縦横それぞれ64画素、合計4096個の画素に、階調値0〜255の範囲から万遍なく選択された閾値がランダムに記憶されている。ここで、閾値の階調値が0〜255の範囲から選択されているのは、本実施例ではCMYK各色の画像データが1バイトデータであり、階調値が0〜255の値を取り得ることに対応するものである。尚、ディザマトリックスの大きさは、図9に例示したように縦横64画素分に限られるものではなく、縦と横の画素数が異なるものも含めて、種々の大きさに設定することが可能である。
図10は、ディザマトリックスを参照しながら、画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。尚、かかる判断は、CMYKの各色について行われるが、以下では説明が煩雑となることを避けるために、CMYK各色の画像データを区別することなく、単に画像データと称するものとする。
ドット形成有無の判断に際しては、先ず、判断の対象として着目している画素(着目画素)についての画像データの階調値と、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値とを比較する。図中に示した細い破線の矢印は、着目画素の画像データを、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値と比較していることを模式的に表したものである。そして、ディザマトリックスの閾値よりも着目画素の画像データの方が大きい場合には、その画素にはドットを形成するものと判断する。逆に、ディザマトリックスの閾値の方が大きい場合には、その画素にはドットを形成しないものと判断する。図10に示した例では、画像の左上隅にある画素の画像データは「97」であり、ディザマトリックス上でこの画素に対応する位置に記憶されている閾値は「1」である。従って、左上隅の画素については、画像データの方がディザマトリックスの閾値よりも大きいから、この画素にはドットを形成すると判断する。図10中に実線で示した矢印は、この画素にはドットを形成すると判断して、判断結果をメモリに書き込んでいる様子を模式的に表したものである。一方、この画素の右隣の画素については、画像データは「97」、ディザマトリックスの閾値は「177」であり、閾値の方が大きいので、この画素についてはドットを形成しないものと判断する。このように、画像データとディザマトリックスに設定された閾値とを比較することにより、ドットの形成有無を画素毎に決定することができる。ハーフトーン処理(図7のステップS106)では、C,M,Y,K各色の画像データに対して上述したディザ法を適用することにより、画素毎にドット形成の有無を判断してドットデータを生成する処理を行う。
以上のようにしてハーフトーン処理を行ったら、今度は、インターレース処理を開始する(ステップS108)。インターレース処理とは、印字ヘッド241がドットを形成する順序でドットデータを並び替えて、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に供給する処理である。すなわち、図6に示したように、インク吐出ヘッド244ないし247に設けられたノズルNzは副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けて設けられているから、印刷キャリッジ240を主走査させながらインク滴を吐出すると、副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けてドットが形成されてしまう。そこで全画素にドットを形成するためには、印刷キャリッジ240と印刷媒体との相対位置を副走査方向に移動させて、ノズルピッチkだけ隔たったドット間の画素に新たなドットを形成することが必要となる。このように、実際に画像を印刷する場合には、画像上で上方にある画素から順番にドットを形成しているわけではない。更に、主走査方向に同じ列にある画素についても、一回の主走査でドットを形成するのではなく、画質上の要請から、複数回の主走査に分けてドットを形成することとして、各回の主走査では飛び飛びの位置の画素にドットを形成することも広く行われている。
このため、実際にドットの形成を開始するに先立って、C,M,Y,Kの各色について得られたドットデータを、インク吐出ヘッド244ないし247がドットを形成する順番に並び替えておく処理が必要となる。このような処理が、インターレースと呼ばれる処理である。
制御回路260はインターレース処理を終了すると、インターレース処理によって並べ替えられたドットデータに従って、実際に印刷媒体上にドットを形成する処理(ドット形成処理)を開始する(ステップS110)。すなわち、キャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ240を主走査させながら、順番を並び替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244ないし247に供給する。前述したようにドットデータは、各画素にドットを形成するか否かを表したデータであるから、インク吐出ヘッド244ないし247は、ドットデータに従ってインク滴を吐出すれば、各画素に適切にインクドットを形成することができる。
そして、一回の主走査が終了したら、今度は、紙送りモータ235を駆動して印刷媒体を副走査方向に紙送りした後、再びキャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ240を主走査させつつ、順番を並べ替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244ないし247に供給してドットを形成する。このような操作を繰り返し行うことにより、印刷媒体上には、C,M,Y,Kの各色のドットが画像データの階調値に応じて適切な分布で形成され、その結果として画像が印刷される。
以上に説明したように、画像印刷処理では、特徴量に応じて画像データを補正し、得られた画像データに基づいて印刷媒体上に適切な密度でインクドットを形成することによって画像を印刷する。また、画像データの補正に際しては、画像データが種々の色空間で記述され得ることを考慮して、画像の特徴量を測色色空間で抽出した後、抽出した特徴量に応じた補正テーブルを生成することによって、画像データを補正している。このため、画像データが記述されている色空間に拘わらず、画像データを適切にしかも迅速に補正することが可能となっている。以下では、画像印刷処理中で画像データを補正する処理(画像データ補正処理)の詳細な内容について説明する。
D.画像データ補正処理 :
図11は、画像印刷処理中で行われる画像データ補正処理の流れを示したフローチャートである。図7を用いて前述したように、かかる処理は、印刷しようとするRGB画像データ、および画像データが記述された色空間についての情報を受け取ると、そのRGB画像データに対して行われる処理である。
画像データ補正処理を開始すると、先ず初めに、受け取った画像データの色空間を、測色色空間(ここでは、L*a*b*測色色空間)に変換する処理を行う(ステップS200)。受け取った画像データが、どのような色空間で記述されているについての情報が予め得られているので、その色空間を測色色空間に変換する処理は容易に実行することができる。尚、本実施例では、RGB画像データを、測色色空間の画像データに変換するものとしているが、色域が十分に広く、且つ標準的な色空間であれば、測色色空間の代わりに、どのような色空間の画像データに変換しても良い。
次いで、測色色空間に変換された画像データを解析することにより、画像データから所定の特徴量を抽出する(ステップS202)。抽出する特徴量としては、周知の種々の特徴量を抽出することができる。例えば、画像データ中の最小階調値、最大階調値、階調値の平均値、標準偏差、更には階調値のヒストグラムなどを抽出することができる。
こうして測色色空間の画像データから特徴量を抽出すると、今度は、抽出した特徴量に応じて補正テーブルを生成する処理を開始する(ステップS204)。ここで補正テーブルとは、補正前の画像データの階調値と、補正後の画像データの階調値とを対応付けた数表である。このような補正テーブルを生成しておけば、テーブルを参照することで速やかに画像データを補正することができる。特徴量に応じた補正テーブルは、次のようにして生成することができる。
図12は、画像データから抽出した明度値L*のヒストグラムに応じて、補正テーブルを生成する原理を概念的に示した説明図である。例えば、ある画像データの明度値L*を解析した結果、図12中に実線で示すようなヒストグラムが得られたものとする。図示されているように、このヒストグラムによれば、画像の明度は小さい側(暗い側)に偏っていて、表現可能な明度範囲を十分に活用できていない。そこで、このヒストグラムを、予め設定されている理想的なヒストグラムに変換することを考える。図12中には、予め設定されている理想的な明度値L*のヒストグラムが破線で示されている。
例えば、解析によって得られた実線のヒストグラムによれば、L*値aの度数はNaとなっている。これに対して、破線で示した理想的なヒストグラムによれば、度数NaのL*値は「A」となっているべきである。そこで、画像データのL*値aは、L*値Aに補正する。同様に、L*値bについても、解析して得られた実線のヒストグラムでは度数Nbであるのに対して、破線の理想的にヒストグラムによれば度数Nbに対するL*値は「B」となっているべきである。そこで、画像データのL*値bは、L*値Bに補正する。このようにして、全てのL*値に対して補正後のL*値を対応付けていけば、L*値のヒストグラムを理想的なヒストグラムに補正するような補正テーブルを生成することができる。図13には、このようにして得られた補正前のL*値と、補正後のL*値との対応関係がグラフによって示されている。補正テーブルは、このようにして得られた対応関係に基づいて生成される。
図14は、画像データから抽出したL*値の階調範囲に応じて生成された、補正前後のデータの対応関係を例示した説明図である。例えば、ある画像データの明度値L*を解析した結果、最小の明度値がminであり、最大の明度値がmaxであったとする。すなわち、その画像には、minからmaxの明度範囲しか利用されておらず、表現可能な明度範囲を十分に活用しているとは言い難い。そこで、このような場合には、図14に例示した対応関係に従って、画像データを補正してやる。こうすれば、画像中の最小明度値minは、明度値0に変換され、画像中の最大明度値maxは明度値255に変換されるので、表現可能な明度範囲を十分に活用することが可能となる。尚、図14では、画像中の階調範囲を、階調値0〜階調値255の範囲に変換する場合について例示されているが、変換先の階調範囲は必ずしも階調値0〜階調値255の範囲に限られるものではなく、より狭い階調範囲に変換することも可能である。
以上のようにして、特徴量に応じた種々の対応関係が得られたら、これらの対応関係に基づいて補正テーブルを生成する。
図15は、特徴量に応じて得られた対応関係から、補正テーブルを生成する様子を概念的に示した説明図である。補正テーブルの生成に際しては、測色色空間に設けた格子点に、その格子点の座標値を設定したテーブルを用意する。ここで座標値は、測色色空間での座標値であるから、L*,a*,b*の3つの測色値の組合せによって表現された座標値となっている。次いで、各格子点に設定されている座標値を読み出した後、特徴量に応じて求めておいた対応関係に従って、各格子点の座標値を変換する。このとき、複数の特徴量に応じて複数の対応関係が得られている場合は、それぞれの対応関係に対して変換する。そして、最終的に得られた座標値を、元の格子点に記憶する。図15には、格子点に設定されていた座標値(L*,a*,b*)が、補正後の値(L',a',b')に変換されて、元の格子点に記憶される様子が概念的に示されている。このような操作を、全ての格子点について行うことにより、補正テーブルを生成することができる。図11のステップS204では、以上にようにして、画像データから抽出した特徴量に応じて補正テーブルを生成する処理を行う。
次いで、制御回路260は、こうして得られた補正テーブルを参照することによって、画像データを補正する(ステップS206)。図8に示した色変換テーブルを参照して色変換処理を行う場合と同様に、ステップS206においても、補正テーブルを参照することで、画像データを迅速に補正することができる。
こうして画像データを補正したら、最後に、測色色空間の画像データをRGB色空間の画像データに変換する(ステップS208)。かかる変換は、ステップS200で行ったRGB色空間から測色色空間に変換する処理の逆変換に過ぎないので、容易に実施することができる。こうして画像データをRGB色空間の画像データに戻したら、図11に示した画像データ補正処理を終了して、図7の画像印刷処理に復帰する。
以上に説明したように、本実施例の画像データ補正処理では、画像データを一旦、測色色空間の画像データに変換した後、特徴量を抽出して画像データを補正している。従って、特徴量は常に測色色空間で得ることができるので、画像データがどのような色空間で記述されているかに拘わらず適切に補正することが可能となる。
また、画像データの補正に際しては、抽出した特徴量に応じて補正テーブルを生成している。このため、補正テーブルを生成するための処理が発生するものの、一旦、補正テーブルを生成した以降は、補正テーブルを参照することにより、画像データを迅速に補正することが可能となる。
更に加えて、本実施例の画像データ補正処理で用いられる補正テーブルは、予め記憶されている言わば静的なテーブルとは異なり、画像データに応じて動的に生成されるテーブルである。このため、画像データに応じて最適な補正テーブルを生成することが可能となり、延いては、より高画質な画像を出力することが可能となる。
E.変形例 :
以上に説明した実施例の画像データ補正処理では、受け取った画像データを測色色空間の画像データに変換し、補正テーブルを参照して補正を行い、補正後のデータを再びRGB画像データに変換するというように、画像データに対して3回の変換を行っている。しかし、適切な補正テーブルを生成することで、これら3回分の変換を1回の変換で実施することも可能である。以下では、このような変形例について説明する。
図16は、変形例の画像データ補正処理の中で特徴量に応じた補正テーブルを生成する様子を、概念的に示した説明図である。ここでは、印刷しようとする画像データはRGB画像データであるとしているから、先ず初めに、RGB色空間に設けた格子点に、その格子点の座標値を設定したテーブルを用意する。ここで座標値は、RGB色空間での座標値であるから、R,G,Bの3色の階調値の組合せによって表現された座標値である。
次いで、格子点に設定されているRGB色空間の座標値を読み出した後、色空間を測色色空間に変換する。変換に際しては、前述した実施例と同様にして行うことができる。また、ここでは測色色空間として、いわゆるL*a*b*色空間が使用されているため、格子点の座標値(R,G,B)は、L*a*b*色空間での座標値(L*,a*,b*)に変換される。こうして得られた座標値(L*,a*,b*)に対して、前述の実施例と同様にして、特徴量に応じた補正を行うことにより、補正後の座標値(L',a',b')に変換する。その後、色空間を、L*a*b*色空間からRGB色空間に逆変換することで、RGB色空間での座標値(R',G',B')を求め、得られた座標値(R',G',B')を格子点に記憶する。このような操作を全ての格子点の座標値について行えば、RGB色空間を測色色空間に変換した後、測色色空間で補正を行い、再び測色色空間からRGB色空間に逆変換する処理を、1度の変換で実施可能な補正テーブルを生成することが可能となる。
あるいは、上述した3回分の変換だけに留まらず、RGB画像データからCMYK画像データへの色変換処理までも含めた4回分の変換を、1度の変換で実施可能な補正テーブルを生成することも可能である。このような補正テーブルを生成する場合は、特徴量に応じて補正した後、色空間を測色色空間からRGB色空間に変換して得られた座標値(R',G',B')に対して、更に、色変換処理を行って、C,M,Y,K各色階調値の組合せ(C,M,Y,K)を求めた後、得られた階調値の組合せを、格子点に記憶させる。図16中に示した破線の矢印は、補正後の座標値(R',G',B')に対して、更に色変換処理を行うことにより、C,M,Y,K各色階調値の組合せ(C,M,Y,K)を求めた後、得られた値を格子点に記憶している様子を概念的に表したものである。
このようにして求めた変形例の補正テーブルを参照すれば、RGB画像データに対して測色色空間で特徴量に応じた補正を行い、再びRGB画像データに変換する処理(更には、色変換処理)を、補正テーブルを参照して行う1度の変換で実行することができる。このため、画像データを迅速に補正することができ、延いては画像を速やかに出力することが可能となる。もちろん、上述した変形例においても、補正テーブルは予め記憶されている静的なテーブルではなく、画像データに応じて動的に生成されるテーブルなので、適切な補正を行うことが可能であり、その結果、高画質な画像を出力することが可能となる。
以上、本実施例の印刷装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
例えば、上述した実施例では、画像データを受け取って画像を印刷する場合について説明したが、画像の出力形態は印刷する形態に限らず、例えば、液晶画面などの表示媒体上に画像を出力するものであっても構わない。
本実施例の画像出力装置の概要を示した説明図である。 本実施例の画像出力装置が組み込まれた印刷装置の外観形状を示す斜視図である。 原稿画像を読み込むために印刷装置10の上部に設けられた原稿台カバーを開いた様子を示す説明図である。 スキャナ部の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。 本実施例の印刷装置の内部構成を概念的に示した説明図である。 各色のインク吐出ヘッドにインク滴を吐出する複数のノズルが形成されている様子を示した説明図である。 本実施例の印刷装置で画像を印刷するために行われている画像印刷処理の流れを示すフローチャートである。 色変換処理のために参照される色変換テーブルを概念的に示した説明図である。 ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。 ディザマトリックスを参照しながら画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。 画像印刷処理中で行われる画像データ補正処理の流れを示したフローチャートである。 画像データから抽出した明度値L*のヒストグラムに応じて、補正テーブルを生成する原理を概念的に示した説明図である。 ヒストグラムによって生成された補正前の明度値L*と、補正後の明度値L*との対応関係を示した説明図である。 画像データから抽出した明度値L*の階調範囲に応じて生成された、補正前後のデータの対応関係を例示した説明図である。 特徴量に応じて得られた対応関係から、補正テーブルを生成する様子を概念的に示した説明図である。 変形例の画像データ補正処理の中で特徴量に応じた補正テーブルを生成する様子を、概念的に示した説明図である。
符号の説明
10…印刷装置、 12…インク吐出ヘッド、 100…スキャナ部、
200…プリンタ部、 240…印刷キャリッジ、 241…印字ヘッド、
242…インクカートリッジ、 243…インクカートリッジ、
260…制御回路、 300…操作パネル

Claims (7)

  1. 画像データを受け取って所定の補正を行った後、補正後の画像データに基づいて画像を出力する画像出力装置であって、
    前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る画像データ受取手段と、
    前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第1の色空間変換手段と、
    前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する補正テーブル生成手段と、
    前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する画像データ補正手段と、
    前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から、前記画像を出力するための出力用色空間に変換する第2の色空間変換手段と、
    前記出力用色空間に変換された画像データに基づいて画像を出力する画像出力手段と
    を備える画像出力装置。
  2. 請求項1に記載の画像出力装置であって、
    前記第1の色空間変換手段によって変換される変換前後間でのデータの対応関係と、前記補正テーブルに対応付けられた補正前後のデータの対応関係と、前記第2の色空間変換手段によって変換される変換前後間でのデータの対応関係とを合成して、該第1の色空間変換手段による変換前のデータと該第2の色空間変換手段による変換後のデータとが対応付けられた合成変換テーブルを生成する合成変換テーブル生成手段を備え、
    前記第1の色空間変換手段、前記画像データ補正手段、および前記第2の色空間変換手段は、前記受け取った画像データを、前記合成変換テーブルを参照して変換することにより、それぞれの変換が一時に行われる手段である画像出力装置。
  3. 画像データを受け取って所定の補正を行った後、所定の色空間の画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る画像データ受取手段と、
    前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第1の色空間変換手段と、
    前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する補正テーブル生成手段と、
    前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する画像データ補正手段と、
    前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から前記所定の色空間に変換する第2の色空間変換手段と
    を備える画像処理装置。
  4. 画像データを受け取って所定の補正を行った後、補正後の画像データに基づいて画像を出力する画像出力方法であって、
    前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る第1の工程と、
    前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第2の工程と、
    前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する第3の工程と、
    前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する第4の工程と、
    前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する第5の工程と、
    前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から、前記画像を出力するための出力用色空間に変換する第6の工程と、
    前記出力用色空間に変換された画像データに基づいて画像を出力する第7の工程と
    を備える画像出力方法。
  5. 画像データを受け取って所定の補正を行った後、所定の色空間の画像データを生成する画像処理方法であって、
    前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る工程(A)と、
    前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する工程(B)と、
    前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する工程(C)と、
    前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する工程(D)と、
    前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する工程(E)と、
    前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から前記所定の色空間に変換する工程(F)と
    を備える画像処理方法。
  6. 画像データを受け取って所定の補正を行った後、補正後の画像データに基づいて画像を出力する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る第1の機能と、
    前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する第2の機能と、
    前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する第3の機能と、
    前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する第4の機能と、
    前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する第5の機能と、
    前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から、前記画像を出力するための出力用色空間に変換する第6の機能と、
    前記出力用色空間に変換された画像データに基づいて画像を出力する第7の機能と
    をコンピュータを用いて実現するプログラム。
  7. 画像データを受け取って所定の補正を行った後、所定の色空間の画像データを生成する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記画像データと、該画像データを記述している色空間についての情報とを受け取る機能(A)と、
    前記受け取った色空間の情報に基づいて、前記画像データの色空間を、予め標準として設定された色空間たる標準色空間に変換する機能(B)と、
    前記標準色空間に変換された画像データを解析することにより、所定の特徴量を抽出する機能(C)と、
    前記抽出した特徴量に応じて前記標準色空間の画像データを補正する際に参照され、補正前のデータと補正後のデータとが対応付けられた補正テーブルを、該抽出した特徴量に基づいて生成する機能(D)と、
    前記補正テーブルを参照しながら前記標準色空間の画像データを補正する機能(E)と、
    前記補正された画像データの色空間を、前記標準色空間から前記所定の色空間に変換する機能(F)と
    をコンピュータを用いて実現するプログラム。
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