JP2007006311A - 画像複写装置、印刷装置、画像複写方法、および印刷方法 - Google Patents

画像複写装置、印刷装置、画像複写方法、および印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 画質を劣化させることなく迅速に画像を複写する。
【解決手段】 画像を印刷する際には、印刷に使用した画像データを記録媒体上に保存するとともに、該画像データを特定し得る情報(特定情報)を、画像の少なくとも一部に組み込んだ状態で印刷しておく。この画像を複写するに際しては、画像の少なくとも一部を読み取って特定情報を取得し、取得した情報に基づいて、画像データを読み出してやる。次いで、得られた画像データを用いて画像を印刷する。こうすれば、画像と全く同じ画質で印刷することができるとともに、画像全体を読み取る必要もないので、迅速に画像を複写することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷された原稿画像を複写する技術に関する。
コンピュータに代表されるデジタル技術の進歩により、今日では、一般的な家庭の中でも高画質な画像を手軽に取り扱うことが可能となってきた。例えば、コンピュータとカラープリンタとを使用すれば、コンピュータ上で各種のアプリケーションプログラムによって作成したカラー画像を、簡便にしかも十分な画質でカラープリンタから出力することが可能である。
また、デジタルカメラを使用すれば、デジタルカメラで撮影した画像データをコンピュータに読み込ませて、所定の画像処理を施した後、カラープリンタで印刷することで、いわゆるカラー写真にも劣らない高画質なカラー画像を印刷することも可能となっている(例えば、特許文献1)。更に、カラースキャナを使用すれば、印刷画像をカラースキャナで読み込むことによって印刷画像に対応した画像データを生成することが可能である。加えて、得られた画像データに所定の画像処理を施した後、カラープリンタに供給して画像を印刷すれば、カラー複写機と同様な使い方をすることも可能となっている。また、今日では、カラープリンタと、カラースキャナと、画像データに所定の画像処理を施す画像処理装置とを一体に組み込むことにより、一台で上述した複数通りの使い方を可能としたいわゆる複合機と呼ばれる印刷装置も開発され、広く使用されるようになっている(例えば、特許文献2)。
特開平10−175318号公報 特開平5−309918号公報
しかし、印刷された画像を複写しようとすると、当然ながら、画像を読み込むための時間が必要となるため、複写した画像を迅速に得ることは困難である。また、画像を読み込む際に多少とはいえ画質が劣化してしまうという問題もある。
この発明は従来の技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、印刷画像を複写する場合に、迅速にしかも画質を劣化させることなく複写することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の画像複写装置は次の構成を採用した。すなわち、
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写装置であって、
前記原稿画像の印刷に使用された原稿画像データを特定し得る情報たる特定情報を、該原稿画像の少なくとも一部を読み取ることによって取得する特定情報取得手段と、
読み出し可能な状態で予め記録されている複数の画像データの中に、前記特定情報によって特定される前記原稿画像データが存在するか否かを判断する原稿画像データ存在有無判断手段と、
前記原稿画像データが存在する場合には、該記憶されている原稿画像データを読み出して前記原稿画像を印刷し、該原稿画像データが存在しない場合には、該原稿画像を読み取ることによって画像データを生成した後、該生成した画像データに基づいて該原稿画像と同等の画像を印刷する画像印刷手段と
を備えることを要旨とする。
また、上記の画像複写装置の対応する本発明の画像複写方法は、
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写方法であって、
前記原稿画像の印刷に使用された原稿画像データを特定し得る情報たる特定情報を、該原稿画像の少なくとも一部を読み取ることによって取得する第1の工程と、
読み出し可能な状態で予め記録されている複数の画像データの中に、前記特定情報によって特定される前記原稿画像データが存在するか否かを判断する第2の工程と、
前記原稿画像データが存在する場合には、該記憶されている原稿画像データを読み出して前記原稿画像を印刷し、該原稿画像データが存在しない場合には、該原稿画像を読み取ることによって画像データを生成した後、該生成した画像データに基づいて該原稿画像と同等の画像を印刷する第3の工程と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の画像複写装置および画像複写方法は、原稿画像の少なくとも一部を読み取ることによって、特定情報を取得する。ここで特定情報とは、原稿画像を印刷するために使用した画像データ(原稿画像データ)を特定し得る情報である。尚、特定情報は、原稿画像データを特定することができれば、どのような情報であっても良く、例えば、原稿画像データに固有なデータ名称であっても良いし、あるいは、原稿画像データが記録されている記録位置であってもよい。次いで、特定情報によって特定される原稿画像データが存在するか否かを判断し、原稿画像データが存在していれば、その画像データを読み出して原稿画像を印刷する。一方、原稿画像データが存在していない場合は、原稿画像を読み取ることによって画像データを生成した後、生成した画像データに基づいて原稿画像と同等の画像を印刷する。
こうすれば、原稿画像の少なくとも一部を読み取るだけで、原稿画像を印刷することができるので、迅速に画像を複写することができる。また、原稿画像を印刷するために用いた原稿画像データを用いて画像を印刷することができるので、画質を全く劣化させずに原稿画像を複写することが可能となる。もちろん、原稿画像データが見つからない場合は、通常の場合と同様に、原稿画像を読み取って画像データを生成することによって、原稿画像を複写することも可能である。
かかる画像複写装置においては、特定情報として、原稿画像データを記録している記録位置に関する情報を取得することとしてもよい。
原稿画像データを記録している位置を特定することができれば、その位置に記録されているデータを読み出すだけで、直ちに原稿画像データを取得することが可能となるので好適である。
また、かかる画像複写装置においては、原稿画像の少なくとも一部を読み取ることで、特定情報だけでなく、原稿画像の印刷に用いた印刷条件を特定可能な情報も取得することとしてもよい。
こうすれば、原稿画像と全く同じ印刷条件で印刷することができるので、より適切に画像を複写することが可能となるので好ましい。
また、上述した画像複写装置においては、原稿画像の少なくとも一部を読み取って解析することにより、電子透かし画像として埋め込まれた特定情報を抽出することとしてもよい。
特定情報を電子透かし画像として埋め込んでおけば、特定情報の存在を全く意識させることなく、組み込むことが可能となる。
あるいは、原稿画像に印刷されたバーコードを読み取ることによって特定情報を取得することとしても良い。
特定情報がバーコードとして原稿画像に印刷されていれば、その部分に特定情報が組み込まれていることが直ちに了解できるので、画像を複写するに先立って、その部分だけを読み取ればよい。すなわち、原稿画像を読み取る領域を必要最小限とすることができるので、迅速に画像を複写することが可能となる。
更には、特定情報を記述したデータのデータ名称を、原稿画像の所定箇所に印刷しておき、かかる箇所を読み取ることで特定情報を取得することとしても良い。
こうすれば、特定情報を記述したデータのデータ名称が直ちに分かるので、データ名称を検索することで、原稿画像データが存在するか否かを簡便に判断することが可能となる。
また、上述した画像複写装置においては、原稿画像の印刷に使用されたRGB画像データを特定し得る情報を、特定情報として取得することとしても良い。
RGB画像データであれば、ほとんど全ての印刷装置で適切に画像を印刷することができるので、たとえ、原稿画像の印刷に使用したものと同じ印刷装置を用いなくても、適切に原稿画像を複写することが可能となるので好適である。
あるいは、原稿画像の印刷に使用された、少なくともシアン、マゼンタ、イエロを含んだ各色についての画像データを特定し得る情報を、特定情報として取得することとしてもよい。
画像の印刷に際しては、最終的には、少なくともシアン、マゼンタ、イエロを含んだ各色についての画像データの形態に変換されてから印刷されるので、特定情報が、このような画像データを特定し得る情報であれば、より速やかに原稿画像を印刷することが可能となる。
また、上述した画像複写装置で画像を複写するためには、原稿画像に予め特定情報が組み込まれている必要がある。この点に着目すれば、本発明は、特定情報が組み込まれた画像を印刷する印刷装置として把握することも可能である。すなわち、こうした本発明の印刷装置は、
画像データを受け取って所定の画像処理を施した後、該画像処理の結果に基づいて画像を印刷する印刷装置であって、
前記画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷可能なデータ形式に変換する画像データ変換手段と、
前記画像の印刷に用いる画像データを特定し得る情報たる特定情報を、前記変換された画像データに組み込む特定情報組込手段と、
前記特定情報が組み込まれた画像データに基づいて印刷媒体上に画像を印刷する画像印刷手段と、
前記画像の印刷に使用した画像データを、読み出し可能な状態で記録媒体上に記録する画像データ記録手段と
を備えることを要旨とする。
また、上記の印刷装置に対応する本発明の印刷方法は、
画像データを受け取って所定の画像処理を施した後、該画像処理の結果に基づいて画像を印刷する印刷方法であって、
前記画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷可能なデータ形式に変換する工程(A)と、
前記画像の印刷に用いる画像データを特定し得る情報たる特定情報を、前記変換された画像データに組み込む工程(B)と、
前記特定情報が組み込まれた画像データに基づいて印刷媒体上に画像を印刷する工程(C)と、
前記画像の印刷に使用した画像データを、読み出し可能な状態で記録媒体上に記録する工程(D)と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の印刷装置および印刷方法においては、画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷可能なデータ形式に変換した後、このデータに特定情報を組み込んで、印刷媒体上に画像を印刷するとともに、印刷に使用した画像データを、読み出し可能な状態で記録媒体上に記録する。ここで特定情報とは、画像の印刷に使用した画像データを特定し得る情報である。また、画像の印刷に使用した画像データとは、所定の画像処理が施された画像データとすることもできるし、画像処理を施す前の画像データとすることも可能である。
このようにして画像を印刷しておけば、この画像を複写する際には、画像を読み取ることによって特定情報を取得し、特定情報から画像データを読み出すことによって、画質を全く劣化させることなく、速やかに画像を複写することが可能となる。
また、かかる印刷装置においては、画像の印刷に使用した画像データの記録位置を示す特定情報を、画像データに組み込むこととしてもよい。
画像データの記録位置を示す特定情報を組み込んでおけば、かかる記録位置のデータを読み出すだけで、印刷に使用した画像データを直ちに読み出すことができる。このため、画質を劣化させることなく、迅速に画像を複写することが可能となる。
また、画像の印刷に際しては、特定情報に加えて、画像の印刷に用いる印刷条件を特定可能な情報も、画像データに組み込んでおくこととしても良い。
こうすれば、印刷された画像を複写する際に、画像データだけでなく、印刷条件も全く同じ条件で印刷することができるので、より適切に画像を複写することが可能となる。
また、上述した印刷装置においては、特定情報を電子透かし画像の形態で画像データに組み込むこととしてもよい。
電子透かし画像の形態で特定情報を組み込んでおけば、特定情報が埋め込まれていることを意識させない印刷画像を得ることが可能となるので好ましい。
あるいは、バーコードの形態で特定情報を画像データに組み込んで、画像を印刷することとしても良い。
特定情報がバーコードの形態で組み込まれていれば、印刷画像を複写する際に、バーコードの部分だけを読み取ることで画像を複写することができるので、画質を劣化させることなく迅速に画像を複写することが可能となる。
また、画像の印刷に用いた画像データのデータ名称が、印刷された画像の所定箇所に印刷される形態で、特定情報を画像データに組み込むこととしてもよい。
画像の印刷に用いた画像データのデータ名称が、所定箇所に印刷されていれば、かかるデータ名所を用いて検索することで、画像データが存在するか否かを簡便に判断することができ、延いては画像データを迅速に取得して画像を複写することが可能となるので好適である。
また、上述した印刷装置においては、印刷可能なデータ形式に変換される前の画像データを、画像の印刷に使用した画像データとして保存することとしてもよい。
こうすれば、画像の複写を行う際に、印刷装置の機種に依存しない汎用的な画像データを取得することができる。従って、たとえ、その画像の印刷に用いた印刷装置とは異なる機種の印刷装置を用いた場合でも、適切に画像を複写することが可能となるので好ましい。
あるいは、印刷可能なデータ形式に変換された画像データを、画像の印刷に使用した画像データとして保存することとしてもよい。
こうすれば、保存されている画像データを読み出すだけで、直ちに画像を印刷することができるので、迅速に画像を複写することが可能となる。
また本発明は、上述した画像複写方法または印刷方法を、コンピュータを用いて実現するプログラム、更にはかかるプログラムを記録した記録媒体として把握することも可能である。すなわち、上述した画像複写方法に対応する本発明のプログラムは、
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する方法を、コンピュータを用いて実現させるプログラムであって、
前記原稿画像の印刷に使用された原稿画像データを特定し得る情報たる特定情報を、該原稿画像の少なくとも一部を読み取ることによって取得する第1の機能と、
読み出し可能な状態で予め記録されている複数の画像データの中に、前記特定情報によって特定される前記原稿画像データが存在するか否かを判断する第2の機能と、
前記原稿画像データが存在する場合には、該記憶されている原稿画像データを読み出して前記原稿画像を印刷し、該原稿画像データが存在しない場合には、該原稿画像を読み取ることによって画像データを生成した後、該生成した画像データに基づいて該原稿画像と同等の画像を印刷する第3の機能と
を実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する方法を実現するためのプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記原稿画像の印刷に使用された原稿画像データを特定し得る情報たる特定情報を、該原稿画像の少なくとも一部を読み取ることによって取得する第1の機能と、
読み出し可能な状態で予め記録されている複数の画像データの中に、前記特定情報によって特定される前記原稿画像データが存在するか否かを判断する第2の機能と、
前記原稿画像データが存在する場合には、該記憶されている原稿画像データを読み出して前記原稿画像を印刷し、該原稿画像データが存在しない場合には、該原稿画像を読み取ることによって画像データを生成した後、該生成した画像データに基づいて該原稿画像と同等の画像を印刷する第3の機能と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
更に、上述した印刷方法に対応する本発明のプログラムは、
画像データを受け取って所定の画像処理を施した後、該画像処理の結果に基づいて画像を印刷する方法を、コンピュータを用いて実現させるプログラムであって、
前記画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷可能なデータ形式に変換する機能(A)と、
前記画像の印刷に用いる画像データを特定し得る情報たる特定情報を、前記変換された画像データに組み込む機能(B)と、
前記特定情報が組み込まれた画像データに基づいて印刷媒体上に画像を印刷する機能(C)と、
前記画像の印刷に使用した画像データを、読み出し可能な状態で記録媒体上に記録する機能(D)と
を実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
画像データを受け取って所定の画像処理を施した後、該画像処理の結果に基づいて画像を印刷する方法を実現するためのプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷可能なデータ形式に変換する機能(A)と、
前記画像の印刷に用いる画像データを特定し得る情報たる特定情報を、前記変換された画像データに組み込む機能(B)と、
前記特定情報が組み込まれた画像データに基づいて印刷媒体上に画像を印刷する機能(C)と、
前記画像の印刷に使用した画像データを、読み出し可能な状態で記録媒体上に記録する機能(D)と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
これらプログラムをコンピュータに読み込ませ、上述した各種の機能を実現させれば、画質を劣化させることなく、迅速に画像を複写することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.実施例の概要:
B.装置構成:
B−1.カラープリンタの全体構成:
B−2.カラープリンタの内部構成:
B−2−1.スキャナ部の内部構成:
B−2−2.プリンタ部の内部構成:
C.第1実施例:
C−1.画像印刷処理:
C−2.画像複写処理:
C−3.変形例:
D.第2実施例:
D−1.画像印刷処理:
D−2.画像複写処理:
A.実施例の概要 :
実施例の詳細な説明に入る前に、図1を参照しながら、実施例の概要について説明しておく。図1は、デジタルカメラ10で撮影した画像を印刷する印刷システム、および印刷画像を複写する画像複写システムを用いて、本実施例の概要を示した説明図である。図中に示した矢印は、画像データが転送される様子を概念的に表したものである。以下では、画像データの流れに従って、実施例の概要について説明する。
図中に示した白抜きの矢印は、デジタルカメラ10で撮影した画像をカラープリンタ30に直接供給して画像を印刷する場合の、画像データの流れを示している。カラープリンタ30は、画像データに所定の画像処理を施す機能と、画像処理が施された画像データに従って画像を印刷する機能(プリンタ機能)と、カラースキャナの機能(スキャナ機能)とが一体に構成されたいわゆる複合機と呼ばれるプリンタである。デジタルカメラ10からカラープリンタ30に向かう矢印a−1は、デジタルカメラ10で撮影された画像データが、デジタルカメラ10からカラープリンタ30に供給される様子を概念的に表している。
カラープリンタ30は、受け取った画像データに対して所定の画像処理を施すことにより印刷可能なデータ形式に変換した後、変換後の画像データに特定情報を組み込む処理を行う。次いで、特定情報が組み込まれた画像データに従って画像を印刷するとともに、画像の印刷に使用した画像データを記録媒体上に記録する。ここで、特定情報とは、画像の印刷に使用した画像データを特定し得る情報であり、例えば、画像データのデータ名称や、画像データが記録されている記録媒体上の記録箇所を用いることができる。また、画像の印刷に使用した画像データとは、デジタルカメラ10から受け取った画像データとすることもできるし、印刷可能なデータ形式に変換された画像データとすることもできる。更に、特定情報を組み込む形態としては、人間が判別可能な状態で画像の一部に印刷しても良いし、一次元あるいは二次元のバーコードとして画像の一部に印刷しても良く、あるいは、いわゆる電子透かし画像として組み込むことも可能である。また、印刷に使用した画像データを記録するに際しては、カラープリンタ30に内蔵あるいは外付けされたハードディスクドライブ32などの記録媒体に記録しても良いし、カラープリンタ30に対してデータをやり取り可能に接続された外部のコンピュータ20やデータサーバ40などに記録することとしても良い。図1に示した白抜きの矢印a−2は、カラープリンタ30から外部のコンピュータ20に画像データを記録する様子を概念的に表しており、また、図中に示した白抜きの矢印a−3は、データサーバ40に画像データを記録する様子を概念的に表している。
図1中に、斜線を付して示した矢印は、デジタルカメラ10で撮影した画像をコンピュータ20に一旦供給してからカラープリンタ30に供給して画像を印刷する場合の、画像データの流れを示している。デジタルカメラ10からコンピュータ20に向かう矢印b−1は、デジタルカメラ10で撮影された画像データが、デジタルカメラ10からコンピュータ20に供給される様子を概念的に表している。
コンピュータ20は、受け取った画像データに対して所定の画像処理を施すことにより印刷可能なデータ形式に変換した後、変換後の画像データに特定情報を組み込む処理を行う。次いで、特定情報が組み込まれた画像データをカラープリンタ30に供給するとともに、画像の印刷に使用した画像データを記録媒体上に記録する。図1中に示した矢印b−2は、特定情報の組み込まれた画像データがコンピュータ20からカラープリンタ30に向かって供給される様子を概念的に表している。また、印刷に使用した画像データを記録するに際しては、コンピュータ20に内蔵あるいは外付けされたハードディスクドライブに記録しても良いし、コンピュータ20に対してデータをやり取り可能に接続されたデータサーバ40などに記録することとしても良い。図1に示した矢印b−3は、データサーバ40に画像データを記録する様子を概念的に表している。
次に、このようにして印刷された画像を複写するシステムについて説明する。図1中に示した黒い矢印は、上述した印刷システムを用いて印刷された画像を複写する場合に、画像データの流れを示している。画像を複写するに際しては、先ず初めに、原稿となる印刷画像をカラープリンタ30にセットする。次いで、カラープリンタ30のスキャナ機能を用いて、原稿画像を読み取って画像データを生成する。前述したように、上述した印刷システムを用いて印刷された画像であれば、画像中に特定情報が組み込まれているから、読み取った画像データから特定情報を取得する。このとき、特定情報が画像中に一部の領域に組み込まれている場合は、原稿画像の該当する領域のみを読み込めば十分である。
こうして特定情報を取得したら、特定情報によって特定される画像データ(すなわち、原稿画像の印刷に用いた原稿画像データ)が存在するか否かを判断する。その原稿画像が、上述した印刷システムによって印刷されていれば、カラープリンタ30、外部のコンピュータ20、あるいはデータサーバ40の何れかに原稿画像データが記録されているはずである。そして、原稿画像データがカラープリンタ30に内蔵あるいは外付けされた記録媒体に記録されている場合は、その原稿画像データを用いて画像を印刷する。また、原稿画像データが外部のコンピュータ20に記録されていた場合は、コンピュータ20から原稿画像データを読み出した後、その原稿画像データを用いて画像を印刷する。原稿画像データがデータサーバ40に記録されていた場合は、データサーバ40から読み出した原稿画像データを用いて画像を印刷する。図1中に示した黒い矢印c−1,c−2は、それぞれコンピュータ20、データサーバ40から原稿画像データを読み出している様子を概念的に表している。尚、原稿画像データは、デジタルカメラ10から供給された状態で記録されたものであっても良いし、印刷可能なデータ形式に変換された状態で記録されたものであっても良い。原稿画像データがデジタルカメラ10から供給された状態で記憶されている場合は、原稿画像を印刷したカラープリンタとは異なるカラープリンタを使用した場合でも、適切に画像を印刷することができる。これに対して、原稿画像データが印刷可能なデータ形式に変換された画像データである場合は、その画像データを用いて直ちに画像を印刷することができるので、原稿画像を迅速に複写することが可能となる。一方、原稿画像データが存在しない場合は、原稿画像を読み取って画像データを生成し、その画像データに対して所定の画像処理を施すことにより画像を印刷する。
以上に説明した画像の複写システムでは、原稿画像の少なくとも一部を読み取ると、特定情報を取得して、原稿画像データが記録されているか否かを判断し、原稿画像データが記録されている場合は、その原稿画像データを読み出すことによって原稿画像と同じ画像を印刷(すなわち、複写)する。このため、画像を読み取ることに伴う画質の悪化を回避して、原稿画像と同じ画質で画像を複写することが可能となる。また、原稿画像の一部を読み取れば良いので画像を読み取るための時間を短縮することができ、延いては、原稿画像を迅速に複写することが可能となる。こうした印刷システムおよび複写システムは、図1に例示したものに限られず、各種の態様で実施することが可能である。以下では、こうした各種の実施態様について、実施例に基づいて詳しく説明する。
B.装置構成 :
本実施例の印刷システムおよび複写システムは、複合機、すなわち画像データに所定の画像処理を施す機能と、画像処理が施された画像データに従って画像を印刷する機能(プリンタ機能)と、カラースキャナの機能(スキャナ機能)とが一体に構成されたカラープリンタ30を中心として、このカラープリンタ30に、デジタルカメラ10や、コンピュータ20、データサーバ40などを適宜組み合わせることによって構成されている。デジタルカメラ10や、コンピュータ20、データサーバ40については周知であるため、以下では、複合機と呼ばれるカラープリンタ30の構造について説明する。
B−1.カラープリンタの全体構成 :
図2は、本実施例のカラープリンタ30の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、カラープリンタ30は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を設定するための操作パネル300などから構成されている。スキャナ部100は、原稿となる印刷された画像(原稿画像)を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受け取って印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った原稿画像をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。
図3は、原稿画像を読み込むために、カラープリンタ30の上部に設けられた原稿台カバー102を開いた様子を示す説明図である。図示されているように、原稿台カバー102を上に開くと、透明な原稿台ガラス104が設けられており、その内部には、スキャナ機能を実現するための後述する各種機構が搭載されている。原稿画像を読み込む際には、図示されているように原稿台カバー102を開いて原稿台ガラス104の上に原稿画像を置き、原稿台カバー102を閉じてから操作パネル300上のボタンを操作する。こうすることで、原稿画像を直ちに画像データに変換することが可能となっている。
また、スキャナ部100は全体が一体のケース内に収納された構成となっており、スキャナ部100とプリンタ部200とは、カラープリンタ30の背面側でヒンジ機構204(図4参照)によって結合されている。このため、スキャナ部100の手前側を持ち上げることにより、ヒンジの部分でスキャナ部100のみを回転させることが可能となっている。
図4は、スキャナ部100の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。図示するように、本実施例のカラープリンタ30では、スキャナ部100の手前側を持ち上げることで、プリンタ部200の上面を露出させることが可能である。プリンタ部200の内部には、プリンタ機能を実現するための後述する各種機構や、スキャナ部100を含めてカラープリンタ30全体の動作を制御するための後述する制御回路260、更には、スキャナ部100やプリンタ部200などに電力を供給するための電源回路(図示は省略)なども設けられている。また、図4に示されているように、プリンタ部200の上面には、開口部202が設けられており、インクカートリッジなどの消耗品の交換や、紙詰まりの処理、軽微な修理などを簡便に行うことが可能となっている。
B−2.カラープリンタの内部構成 :
図5は、本実施例のカラープリンタ30の内部構成を概念的に示した説明図である。前述したように、カラープリンタ30にはスキャナ部100とプリンタ部200とが設けられており、スキャナ部100の内部にはスキャナ機能を実現するための各種構成が搭載され、プリンタ部200の内部にはプリンタ機能を実現するための各種構成が搭載されている。以下では、初めにスキャナ部100の内部構成について説明し、次いでプリンタ部200の内部構成について説明する。
B−2−1.スキャナ部の内部構成 :
スキャナ部100は、原稿画像をセットする透明な原稿台ガラス104と、セットされた原稿画像を押さえておくための原稿台カバー102と、セットされた原稿画像を読み込む読取キャリッジ110と、読取キャリッジ110を読取方向(主走査方向)に移動させる駆動ベルト120と、駆動ベルト120に動力を供給する駆動モータ122と、読取キャリッジ110の動きをガイドするガイド軸106などから構成されている。また、駆動モータ122や読取キャリッジ110の動作は、後述する制御回路260によって制御されている。
制御回路260で制御しながら駆動モータ122を回転させると、駆動ベルト120を介してその動きが読取キャリッジ110に伝達され、その結果、読取キャリッジ110は、ガイド軸106に導かれながら駆動モータ122の回転角度に応じて読取方向(主走査方向)に移動するようになっている。また、駆動ベルト120は、アイドラプーリ124によって絶えず適度な張力が付与された状態に調整されており、このため、駆動モータ122を逆回転させれば回転角度に応じた距離だけ読取キャリッジ110を逆方向に移動させることも可能となっている。
読取キャリッジ110の内部には、光源112や、レンズ114、ミラー116、CCDセンサ118などが搭載されている。光源112からの光は原稿台ガラス104に照射され、原稿台ガラス104の上にセットされた原稿画像で反射する。この反射光は、ミラー116によってレンズ114に導かれ、レンズ114によって集光されてCCDセンサ118で検出される。CCDセンサ118は、光の強度を電気信号に変換するフォトダイオードが、読取キャリッジ110の移動方向(主走査方向)と直交する方向に列状に配置されたリニアセンサによって構成されている。このため、読取キャリッジ110を主走査方向に移動させながら、光源112の光を原稿画像に照射し、CCD118によって反射光強度を検出すれば、原稿画像を電気信号に変換することができる。
また、光源112は、RGBの3色の発光ダイオードによって構成されており、所定の周期でR色、G色、B色の光を順次、照射することが可能となっており、これに応じてCCD118では、R色、G色、B色の反射光が順次、検出されることになる。一般に、画像の赤色の部分はR色の光を反射するが、G色やB色の光はほとんど反射しないから、R色の反射光は画像のR成分を表したものとなっている。同様に、G色の反射光は画像のG成分を表しており、B色の反射光は画像のB成分を表している。従って、RGB3色の光を所定の周期で切り替えながら原稿画像に照射し、これに同期してCCD118で反射光強度を検出すれば、原稿画像のR成分、G成分、B成分を検出することができ、カラー画像を読み込むことが可能となっている。尚、光源112が照射する光の色を切り替えている間も読取キャリッジ110は移動しているから、RGBの各成分を検出する画像の位置は、厳密には、読取キャリッジ110の移動量に相当する分だけ異なっているが、このずれは、各成分を読み込んだ後に、画像処理によって補正することが可能である。
B−2−2.プリンタ部の内部構成 :
次に、プリンタ部200の内部構成について説明する。プリンタ部200には、カラープリンタ30の全体の動作を制御する制御回路260と、印刷媒体上に画像を印刷するための印刷キャリッジ240と、印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構と、印刷媒体の紙送りを行うための機構などが搭載されている。
印刷キャリッジ240は、Kインクを収納するインクカートリッジ242と、Cインク,Mインク,Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ243と、底面側に設けられた印字ヘッド241などから構成されており、印字ヘッド241には、インク滴を吐出するインク吐出ヘッドがインク毎に設けられている。印刷キャリッジ240にインクカートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、各色毎のインク吐出ヘッド244ないし247に供給される。尚、図5に示したプリンタ部200では、Cインク,Mインク,Yインクについては一つのインクカートリッジ243に一体に収納されているものとして説明したが、これらインクをそれぞれ別体に形成された専用のインクカートリッジに収納することも可能である。また、これらインクに加えて、濃度の低いCインク(LCインク)や、濃度の低いMインク(LMインク)、更には濃度の低いKインク(LKインク)などを搭載することも可能である。
印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構は、印刷キャリッジ240を駆動するためのキャリッジベルト231と、キャリッジベルト231に動力を供給するキャリッジモータ230と、キャリッジベルト231に絶えず適度な張力を付与しておくための張力プーリ232と、印刷キャリッジ240の動きをガイドするキャリッジガイド233と、印刷キャリッジ240の原点位置を検出する原点位置センサ234などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下でキャリッジモータ230を回転させると、回転角度に応じた距離だけ印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させることが可能である。また、キャリッジモータ230を逆回転させれば、印刷キャリッジ240を逆方向に移動させることも可能となっている。
印刷媒体の紙送りを行うための機構は、印刷媒体を裏面側から支えるプラテン236と、プラテン236を回転させて紙送りを行う紙送りモータ235などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下で紙送りモータ235を回転させれば、回転角度に応じた距離だけ印刷媒体を副走査方向に紙送りすることが可能となっている。
制御回路260は、CPUを中心として、ROMや、RAM、デジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器、更には、周辺機器との間でデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェースPIFなどから構成されている。コンピュータ20や、デジタルカメラ10、ハードディスクドライブ32などは、周辺機器インターフェースPIFを介して、カラープリンタ30とデータをやり取りすることが可能となっている。また、制御回路260は、カラープリンタ30全体の動作を制御しており、スキャナ部100に搭載された光源112や、駆動モータ122、CCD118とデータをやり取りしながら、これらの動作を制御している。
また、キャリッジモータ230および紙送りモータ235を駆動して印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながら、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に駆動信号を供給してインク滴を吐出させる制御も行っている。インク吐出ヘッド244ないし247に供給する駆動信号は、コンピュータ20やデジタルカメラ10などから画像データを読み込んで、後述する処理を行うことにより生成する。もちろん、スキャナ部100で読み込んだ画像データに画像処理を施すことにより、駆動信号を生成することも可能である。こうして制御回路260の制御の下で、印刷キャリッジ240を主走査および副走査させながら、インク吐出ヘッド244ないし247からインク滴を吐出して印刷媒体上に各色のインクドットを形成することによって、カラー画像を印刷することが可能となっている。もちろん、制御回路260内で画像処理を行うのではなく、画像処理が施されたデータをコンピュータ20から受け取って、このデータに従って印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながらインク吐出ヘッド244ないし247を駆動することも可能である。
また、制御回路260は、操作パネル300ともデータをやり取り可能に接続されており、操作パネル300上に設けられた各種のボタンを操作することにより、スキャナ機能や、プリンタ機能の詳細な動作モードを設定することが可能となっている。更には、コンピュータ20から、周辺機器インターフェースPIFを介して詳細な動作モードを設定することも可能である。
図6は、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に、インク滴を吐出する複数のノズルNzが形成されている様子を示した説明図である。図示するように、各色のインク吐出ヘッドの底面には、各色毎のインク滴を吐出する4組のノズル列が形成されており、1組のノズル列には、48個のノズルNzがノズルピッチpの間隔を空けて千鳥状に配列されている。制御回路260からは、これらノズルNzのそれぞれに駆動信号が供給され、各ノズルNzは駆動信号に従って、それぞれのインクによるインク滴を吐出する。
尚、インク吐出ヘッドからインク滴を吐出する方法には、種々の方法を適用することができる。すなわち、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方式や、インク通路に配置したヒータでインク通路内に泡(バブル)を発生させてインク滴を吐出する方法などを用いることができる。また、インクを吐出する代わりに、熱転写などの現象を利用して印刷用紙上にインクドットを形成する方式や、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させる方式のプリンタを使用することも可能である。
C.第1実施例 :
以上に説明したカラープリンタ30を用いて画像を印刷する処理、および印刷された原稿画像を複写する処理について説明する。
C−1.画像印刷処理 :
図7は、カラープリンタ30を用いて画像を印刷する処理の流れを示すフローチャートである。以下では、デジタルカメラ10で撮影した画像の画像データをカラープリンタ30に直接供給して画像を印刷するものとして説明するが、もちろん、画像データを一旦、コンピュータ20に供給して、コンピュータ20上で後述する各種の処理を行った後、得られたデータをカラープリンタ30に供給して画像を印刷することとしても良い。また、デジタルカメラ10で撮影した画像を印刷することに限らず、たとえば、以下の説明は、コンピュータ20上で各種のアプリケーションプログラムによって作成した画像を印刷する場合にも同様に適用することができる。
図7に示す画像印刷処理を開始すると、カラープリンタ30に内蔵された制御回路260のCPUは、先ず初めに、デジタルカメラ10で撮影された画像の画像データを取得する(ステップS100)。もちろん、コンピュータ20上で作成した画像を印刷する場合には、コンピュータ20から画像データを取得すればよい。
次いで、画像の印刷条件を設定する処理を行う(ステップS102)。画像の印刷条件は、カラープリンタ30の操作パネル300に設けられた表示画面を確認しながら設定することができる。また、印刷条件としては、印刷媒体の種類や、印刷画質あるいは印刷速度の何れを優先させるかに関わる印刷モード、更には、使用するインクの種類や、印刷画質なども設定することが可能である。
続いて、取得した画像データを保存する処理を行う(ステップS104)。図5を用いて前述したように、カラープリンタ30は、ハードディスクドライブ32などの記録媒体や、コンピュータ20、更にはデータサーバ40などとデータをやり取り可能となっており、これらの中の予め定められた領域には、画像データを保存するための領域が確保されている。ステップS104の処理では、ステップS100で取得した画像データを、読み出し可能な状態で記録する処理を行う。
次いで、読み込んだ画像データの解像度を、画像を印刷するための解像度(印刷解像度)に変換する処理を行う(ステップS106)。読み込んだ画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、隣接する画素の間に補間演算を行って新たな画像データを設定することで、より高い解像度に変換する。逆に、読み込んだ画像データの解像度が印刷解像度よりも高い場合は、隣接する画素の間から一定の割合で画像データを間引くことによって、より低い解像度に変換する。解像度変換処理では、読み込んだ画像データに対して適切な割合で画像データを生成あるいは間引くことによって、読み込んだ解像度を印刷解像度に変換する処理を行う。
このように、画像データの解像度を印刷解像度に変換した状態で、特定情報を組み込む処理を行う(ステップS108)。本実施例における特定情報とは、画像を印刷するために取得した画像データを特定し得る情報である。例えば、取得した画像データを保存する際に、画像データ毎に固有のデータ名称を付すこととしておけば、このデータ名称を特定情報として使用することができる。あるいは、画像データの保存箇所を特定し得る情報も特定情報として用いることが可能である。また、画像データに特定情報を組み込む形態も、種々の形態を取ることが可能である。
図8は、画像データに特定情報を組み込む様子を概念的に示した説明図である。図8(a)に示した例では、二次元バーコードによって表現された特定情報が、画像の左下隅の位置に印刷される形態で組み込まれている様子が示されている。もちろん、特定情報は、二次元バーコードに限らず、一次元バーコードの形態で表現することも可能である。もっとも、二次元バーコードは非常に多くの情報を表現することができるので、二次元バーコードの形態で表現すれば、特定情報に加えて、ステップS102で設定した印刷条件を組み込むこともできる。あるいは、印刷条件を示すデータも、ハードディスクドライブ32などに保存することとして、保存した印刷条件のデータを特定し得る情報も、特定情報とともに、二次元バーコードで表現することとしても良い。
また、特定情報は、人間が判別可能な形態で組み込むことも可能である。例えば、図8(b)に示した例では、文字情報(例えば、複数桁の英数字)によって表現された特定情報が、画像の左下隅の位置に印刷されている様子が示されている。現状では、ネットワークに接続可能なあらゆる機器には、MAC(Media Access Control)アドレスと呼ばれる固有な識別番号が割り当てられており、MACアドレスを用いれば、たとえ同じ機種であっても個々の機器を特定することが可能となっている。従って、例えば、MACアドレスと、画像データを保存したファイル名とを印刷しておけば、MACアドレスによって機器を特定し、ファイル名によって画像データを特定することが可能となる。もちろん、ファイル名に加えて、機器内部でのパス名を印刷しておくこととしても良い。
以上のようにして、特定情報を画像データに組み込んだら、制御回路260に搭載されたCPUは色変換処理を開始する(図7のステップS110)。色変換処理とは、R,G,Bの階調値の組合せによって表現されているRGBカラー画像データを、カラープリンタ30に搭載された各色インクの使用量に対応するデータに変換する処理である。前述したようにカラープリンタ30は、C,M,Y,Kの4色のインクを用いて画像を印刷しているから、色変換処理ではRGB各色によって表現された画像データを、C,M,Y,Kの各色インクの使用量に対応する階調値のデータに変換する処理を行う。
色変換処理は、色変換テーブル(LUT)と呼ばれる3次元の数表を参照することによって行われる。図9は、色変換処理のために参照される色変換テーブル(LUT)を概念的に示した説明図である。RGB各色の階調値が0〜255の値を取り得るものとする。この場合、図9に示すように直交する3軸にR,G,B各色の階調値を取った色空間を考えると、全てのRGB画像データは、原点を頂点として一辺の長さが255の立方体(色立体)の内部の点に対応付けることができる。このことから見方を変えれば、色立体をRGB各軸に直角に格子状に細分して得られる各格子点は、それぞれがRGB画像データに対応していると考えることができる。そこで、各格子点に、C,M,Y,Kなどの各色インクの使用量に対応する階調値の組合せを予め記憶しておく。こうすれば、格子点に記憶されている階調値を読み出すことによって、RGB画像データを、各色インクの使用量に対応するデータに迅速に変換することが可能となる。
例えば、画像データのR成分がRA、G成分がRG、B成分がRBであったとすると、この画像データは、色空間内のA点に対応づけられる(図9参照)。そこで、色立体を細分する微細な立方体の中から、A点を内包する立方体dVを検出し、この立方体dVの各格子点に記憶されている各色インクの階調値を読み出してやる。そして、これら各格子点の階調値から補間演算すればA点での階調値を求めることができる。以上に説明したように、色変換テーブルLUTとは、RGB各色の階調値の組合せで示される各格子点に、C,M,Y,Kなどの各色インクの使用量に対応する階調値の組合せを記憶した3次元の数表と考えることができ、色変換テーブルを参照すれば、RGB画像データを各色インクの使用量に対応する階調データに、迅速に色変換することが可能となる。
色変換処理を終了したら、制御回路260に搭載されたCPUは、各色インクの使用量に対応する階調値に変換された画像データに対してハーフトーン処理を開始する(図7のステップS112)。ハーフトーン処理とは、次のような処理である。色変換処理によって得られた画像データは、階調値0から階調値255までの値を取ることができる。これに対してカラープリンタ30は、ドットを形成することによって画像を表示しているから、それぞれの画素についてはドットを形成するか否かの状態しか取り得ない。そこで、256階調を有する色変換後の画像データを、画素毎にドット形成の有無によって表現されたデータ(ドットデータ)に変換しておく必要がある。ハーフトーン処理とは、このように256階調を有する画像データを、より階調数の少ないドットデータに変換する処理である。
ハーフトーン処理を行う手法としては、誤差拡散法やディザ法などの種々の手法を適用することができる。誤差拡散法は、ある画素についてドットの形成有無を判断したことでその画素に発生する階調表現の誤差を、周辺の画素に拡散するとともに、周囲から拡散されてきた誤差を解消するように、各画素についてのドット形成の有無を判断していく手法である。また、ディザ法は、ディザマトリックスにランダムに設定されている閾値と画像データの階調値とを画素毎に比較して、画像データの方が大きい画素にはドットを形成すると判断し、逆に閾値の方が大きい画素についてはドットを形成しないと判断することで、各画素についてのドットデータを得る手法である。本実施例の画像印刷処理では、誤差拡散法あるいはディザ法の何れの方法を用いてハーフトーン処理を行うことも可能であるが、ここでは、ディザ法を用いてハーフトーン処理を行うものとして説明する。
図10は、ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。図示したマトリックスには、縦横それぞれ64画素、合計4096個の画素に、階調値0〜255の範囲から万遍なく選択された閾値がランダムに記憶されている。ここで、閾値の階調値が0〜255の範囲から選択されているのは、本実施例では、色変換処理によって得られた画像データ(すなわち、インク使用量に対応する画像データ)が1バイトデータであり、画素に割り当てられる階調値が0〜255の値を取り得ることに対応するものである。尚、ディザマトリックスの大きさは、図10に例示したように縦横64画素分に限られるものではなく、縦と横の画素数が異なるものも含めて、種々の大きさに設定することが可能である。
図11は、ディザマトリックスを参照しながら、画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。ドット形成有無の判断に際しては、先ず、判断の対象として着目している画素(着目画素)の階調値と、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値とを比較する。図中に示した細い破線の矢印は、着目画素の階調値を、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値と比較していることを模式的に表したものである。そして、ディザマトリックスの閾値よりも着目画素の階調値の方が大きい場合には、その画素にはドットを形成するものと判断する。逆に、ディザマトリックスの閾値の方が大きい場合には、その画素にはドットを形成しないものと判断する。図11に示した例では、画像データの左上隅にある画素の階調値は「97」であり、ディザマトリックス上でこの画素に対応する位置に記憶されている閾値は「1」である。従って、左上隅の画素については、画像データの階調値97の方がディザマトリックスの閾値1よりも大きいから、この画素にはドットを形成すると判断する。図11中に実線で示した矢印は、この画素にはドットを形成すると判断して、判断結果をメモリに書き込んでいる様子を模式的に表したものである。一方、この画素の右隣の画素については、画像データの階調値は「97」、ディザマトリックスの閾値は「177」であり、閾値の方が大きいので、この画素についてはドットを形成しないものと判断する。このように、画像データの階調値とディザマトリックスに設定された閾値とを比較することにより、ドットの形成有無を画素毎に決定することができる。
以上に説明したように、図7に示した画像印刷処理のステップS112では、色変換処理によって得られた各色インクのインク使用量に対応する画像データに対して、上述した処理を施して、画素毎にドットについての形成有無を判断することにより、ドットデータを生成する処理を行う。
こうしてハーフトーン処理を終了したら、今度は、インターレース処理を開始する(ステップS114)。インターレース処理とは、カラープリンタ30の印字ヘッド241が実際にドットを形成する順序を考慮して、ドットデータを並べ替える処理である。このような処理が必要になるのは、次のような理由によるものである。
先ず、ハーフトーン処理では、画像を構成する画素毎にドットを形成するか否かを示すドットデータが得られるが、このデータは画素の順番に並んだデータとなっている。ところが、図6を用いて前述したように、カラープリンタ30のインク吐出ヘッド244〜247には、インク滴を吐出するノズルNzがノズルピッチkの間隔で設けられているので、インクドットもノズルピッチkの間隔を空けて形成される。すなわち、印字ヘッド241がドットを形成する順番は、画像の端から順番に形成していくのではなく、副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けて飛び飛びの箇所にドットを形成していくことになる。
また、印字ヘッド241は、主走査方向にも飛び飛びの箇所にドットを形成していく。すなわち、主走査方向に並んだ1本のドット列であれば、1回の主走査でこれを形成することが可能であるが、画質上の要請から、1本のドット列を複数回の主走査に分けて形成することとし、各回の主走査では主走査方向に飛び飛びの位置の画素にドットを形成することが行われている。印字ヘッド241は、このようにしてドットを形成している関係上、画素毎にドット形成の有無を表すドットデータが得られたら、このデータを印字ヘッド241がドットを形成する順序で並べ替える処理が必要となるのである。図7のステップS114では、ハーフトーン処理によって得られたドットデータに対して、印字ヘッド241が実際にドットを形成する順序を考慮しながらデータを並べ替えた後、順番に印字ヘッド241に供給する処理を行う。
インターレース処理を終了すると、制御回路260に搭載されたCPUは、インターレース処理によって得られたデータに基づいて、印刷媒体上に実際にドットを形成する処理(ドット形成処理)を開始する(ステップS116)。すなわち、キャリッジモータ230を駆動して印字ヘッド241を主走査させながら、順番を並び替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244ないし247に供給する。前述したようにドットデータは、各画素にドットを形成するか否かを表したデータであるから、インク吐出ヘッド244ないし247は、ドットデータに従ってインク滴を吐出すれば、各画素に適切にインクドットを形成することができる。
そして、一回の主走査が終了したら、今度は、紙送りモータ235を駆動して印刷媒体を副走査方向に紙送りした後、再びキャリッジモータ230を駆動して印字ヘッド241を主走査させつつ、順番を並べ替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244ないし247に供給してドットを形成する。このような操作を繰り返し行うことにより、印刷媒体上には、C,M,Y,Kの各色のドットが適切な分布で形成され、印刷画像を得ることが可能となる。また、画像データには、予め特定情報が組み込まれていることから、こうして得られた画像は特定情報が組み込まれた画像となっている。このため、印刷された画像を複写する際には、画質を全く劣化させることなく、しかも迅速に複写することが可能となる。以下では、特定情報が組み込まれた画像を複写する処理について説明する。
C−2.画像複写処理 :
図12は、特定情報が組み込まれた画像を複写する処理の流れを示したフローチャートである。かかる処理も、前述した画像印刷処理と同様に、カラープリンタ30の制御回路260に搭載されたCPUによって実施される処理である。以下、フローチャートに従って説明する。
画像複写処理を開始すると、先ず初めに、原稿画像を読み取る処理を行う(ステップS200)。すなわち、図3を用いて前述したように、カラープリンタ30の上部に設けられた原稿台カバー102を開いて、印刷された原稿の画像を原稿台ガラス104にセットし、原稿台カバー102を閉じてから操作パネル300上のボタンを操作することによって、いわゆるスキャナ機能を用いて原稿画像から画像データを生成する処理を行う。尚、ここでは、原稿画像の全領域を読み取って画像データを生成するものとして説明するが、原稿画像の特定情報が組み込まれている部分(図8に示した例では、画像の左下隅の部分)のみを読み取ることとしても良い。
次いで、読み取った原稿画像から、特定情報を取得する(ステップS202)。例えば、図8(a)に例示したように、特定情報が二次元バーコードとして印刷されている場合はバーコードを解析することによって特定情報を取得する。また、図8(b)に例示したように、特定情報が文字情報として印刷されている場合は、文字情報を読み取ることによって特定情報を取得することができる。
前述したように、特定情報とは、原稿画像を印刷するために用いられた画像データを特定し得る情報である。従って、原稿画像から特定情報を取得すれば、その原稿画像を印刷するために用いた画像データが存在するか否かを判断することができる。例えば、特定情報が、画像データの記録位置(例えば、どの記録媒体の、どのアドレスに記憶されているか)を示している場合は、その記録媒体が、読み出し可能な状態でカラープリンタ30に接続されているか否か、および、記録媒体上の指定されたアドレスに画像データが記憶されているか否かを判断することができる。あるいは、特定情報が、画像データに付された固有のデータ名称である場合は、カラープリンタ30からアクセス可能な全領域に対して、データ名称を検索することで、画像データが存在するか否かを判断することができる。
そして、特定情報によって特定された画像データが存在すると判断された場合は(ステップS204:yes)、原稿画像の印刷に用いた画像データ(原稿画像データ)を読み出す処理を行う(ステップS206)。これに対し、原稿画像データが存在しないと判断された場合は(ステップS204:no)、原稿画像データを読み出す処理はスキップする。尚、原稿画像データが存在しないと判断された場合に(ステップS204:no)、特に何ら処理を行うことなく、以降の処理を継続すればよいのは、ステップS200で原稿画像を読み取る際に、原稿画像全体を読み取ることとしているためである。これに対して、ステップS200では特定情報が組み込まれている部分のみを読み取ることとした場合には、原稿画像データが存在しないと判断された場合に初めて、原稿画像全体を読み取ってやればよい。
以上のようにして、原稿画像データが存在するか否かを判断し(ステップS204)、存在していれば原稿画像データを読み出す処理を行ったら(ステップS206)、今度は、画像の印刷条件を設定する処理を行う(ステップS208)。前述したように、印刷条件は、カラープリンタ30の操作パネル300に設けられた表示画面を確認しながら設定することができる。また、原稿画像を印刷する際に設定した印刷条件が、特定情報から取得可能な場合は、操作パネル300から設定せずとも、特定情報に基づいて自動で設定することも可能である。
次いで、制御回路260に搭載されたCPUは、解像度変換処理を行う(ステップS210)。ステップS204において原稿画像データが存在すると判断され、原稿画像データが読み出されている場合は(ステップS206)、読み出された原稿画像データに対して解像度変換が行われる。逆に、原稿画像データが存在しなかった場合は、ステップS200で原稿画像から読み取って生成した画像データに対して、解像度変換が行われる。
こうして印刷解像度に変換された画像データに対して、色変換処理(ステップS212)、ハーフトーン処理(ステップS214)、インターレース処理(ステップS216)、ドット形成処理(ステップS218)が行われる。これら処理の内容は、前述した画像印刷処理の中で行う処理と同様であるため、以下では、概要のみを簡単に説明する。
先ず、色変換処理(ステップS212)では、図9に示した色変換テーブル(LUT)を参照することにより、RGB画像データを、C,M,Y,Kの各色インクの使用量に対応する階調値のデータに変換する。次いで、ハーフトーン処理(ステップS214)では、画素毎にドットを形成するか否かを判断することにより、256階調を有する画像データを、ドットを形成するか否かを示したドットデータに変換する。その後、インターレース処理を行って(ステップS216)、印字ヘッド241が実際にドットを形成する順序にドットデータを並べ替えた後、印字ヘッド241にドットデータを供給して、インク滴を吐出させることにより、印刷媒体上にインクドットを形成する(ステップS218)。その結果、原稿画像に対応する画像が印刷されることになる。
以上に説明した画像複写処理では、原稿画像に予め組み込まれている特定情報を取得して、原稿画像データ(原稿画像を印刷するために用いられた画像データ)が存在するか否かを判断する。そして、原稿画像データが存在すれば、原稿画像データを読み出して画像を印刷する。こうすれば、原稿画像と同じ画像データを用いて画像を印刷することができるので、画質を全く劣化させることなく、原稿画像を複写することができる。また、特定情報を取得する際に、原稿画像中の特定情報が組み込まれた部分のみの画像を読み取ることとすれば、原稿画像全体を読み取る必要がないので、その分だけ、原稿画像を迅速に複写することが可能となる。もちろん、原稿画像データが存在しない場合は、通常の複写処理と同様に、原稿画像全体を読み取って画像データを生成し、得られた画像データに従って画像を印刷すれば、原稿画像を複写することが可能となる。
C−3.変形例 :
以上に説明した第1実施例では、図8に例示したように、画像の一部に上書きする形態で、特定情報を画像の組み込むものとして説明した。しかし、特定情報を画像に組み込む形態はこのような形態に限られるものではなく、例えば、電子透かし画像の形態で、画像の一部に、あるいは画像の全領域に特定情報を組み込むこととしても良い。
図13は、特定情報が電子透かし画像の形態で組み込まれた画像を印刷する処理の流れを示したフローチャートである。かかる変形例の画像印刷処理は、図7に示した第1実施例の画像印刷処理に対して、ハーフトーン処理を行った画像データに対して特定情報を組み込む点が異なっている。以下、かかる相違点に焦点をあてて、変形例について簡単に説明する。
変形例では、画像印刷処理を開始すると、前述した第1実施例の画像印刷処理と同様に、印刷しようとする画像の画像データを取得して(ステップS150)、印刷条件を設定した後(ステップS152)、カラープリンタ30がアクセス可能な記録媒体上の所定領域に、画像データを保存する(ステップS154)。
次いで、解像度変換処理(ステップS156)、色変換処理(ステップS158)、ハーフトーン処理(ステップS160)を行って、画像データを、画素毎にドット形成の有無を表したドットデータに変換する。変形例の画像印刷処理では、こうして得られたドットデータに対して、特定情報組込処理を行うことで、特定情報を電子透かし画像として組み込んでやる。このように、色変換処理およびハーフトーン処理を行ったデータに対して特定情報を組み込んでいるのは、組み込まれた電子透かし画像に対して色変換処理およびハーフトーン処理を施すことで、電子透かし画像として組み込まれた情報が失われてしまうことを回避するためである。
こうして特定情報が組み込まれた画像データ(ここでは、ドットデータ)が得られたら、このデータに対してインターレース処理を行った後(ステップS164)、印字ヘッド241にドットデータを供給して画像を印刷する(ステップS166)。こうすれば、特定情報が電子透かし画像として組み込まれた状態の画像を印刷することができる。
このような画像を複写する場合は、電子透かし画像が組み込まれている部分の画像を、カラープリンタ30のスキャナ機能を用いて読み取ることによって、特定情報を取得する。そして、前述した第1実施例の画像複写処理と同様に、原稿画像データを読み出して原稿画像を印刷すればよい。以下、図12を流用しながら、変形例の画像複写処理について簡単に説明する。
変形例の画像複写処理では、先ず初めに、カラープリンタ30のスキャナ機能を用いて原稿画像を読み取る(ステップS200相当)。このとき、原稿画像全体を読み取っても良いが、電子透かし画像が埋め込まれている部分だけを読み取ることとすれば、原稿画像を読み取るために要する時間を短縮することができる。
次いで、読み取った画像データを解析することにより、電子透かし画像として埋め込まれていた特定情報を取得した後(ステップS202相当)、原稿画像データが存在するか否かを判断する(ステップS204相当)。そして、原稿画像データが存在していれば(ステップS204:yes相当)、原稿画像データを読み出してやる(ステップS206相当)。一方、原稿画像データが存在していなければ(ステップS204:no相当)、原稿画像データを読み出す処理はスキップする。尚、このとき、原稿画像全体を未だ読み取っていない場合は、原稿画像データを読み出す処理の代わりに、スキャナ機能を用いて原稿画像全体を読み取って画像データを生成する処理を行う。
次いで、画像の印刷条件を設定した後(ステップS208相当)、解像度変換処理(ステップS210相当)、色変換処理(ステップS212相当)、ハーフトーン処理(ステップS214相当)、インターレース処理(ステップS216相当)、ドット形成処理(ステップS218相当)を行う。その結果、原稿画像に対応する画像が印刷されることになる。
以上に説明した変形例においても、前述した第1実施例と同様に、原稿画像と同じ画像データを用いて画像を印刷することで、画質を全く劣化させることなく、原稿画像を複写することができる。また、原稿画像中で電子透かし画像が組み込まれた部分のみを読み取ることとすれば、原稿画像全体を読み取る必要がなくなるため、原稿画像を迅速に複写することが可能となる。加えて、特定情報は、電子透かし画像として画像中に埋め込まれているので、特定情報によって印刷画像の一部が潰されてしまうことがないので好ましい。
D.第2実施例 :
以上に説明した第1実施例の画像印刷処理では、色変換処理やハーフトーン処理が施されていない状態で画像データを記録した。しかし、色変換処理やハーフトーン処理が施された状態の画像データを記録することとしてもよい。以下では、このような第2実施例について説明する。
D−1.画像印刷処理 :
図14は、第2実施例の画像印刷処理の流れを示すフローチャートである。かかる第2実施例の画像印刷処理は、図7を用いて前述した第1実施例の画像印刷処理に対して、ハーフトーン処理後に画像データを保存する点が大きく異なっているが、他の部分は、第1実施例とほぼ同様な処理となっている。以下では、かかる相違点を中心として、第2実施例の画像印刷処理について説明する。
第2実施例の画像印刷処理においても、先ず初めに、印刷しようとする画像データを取得し(ステップS300)、次いで、画像の印刷条件を設定する処理を行う(ステップS302)。そして、読み込んだ画像データの解像度を印刷解像度に変換した後(ステップS304)、特定情報を組み込む処理を行う(ステップS306)。第2実施例における特定情報とは、画像データに色変換処理およびハーフトーン処理が施されたデータ(ドットデータ)を特定し得る情報である。もちろん、この段階では、未だ色変換処理およびハーフトーン処理が施されていないのでドットデータは生成されていないが、生成したドットデータを記憶する際に付与するデータ名称、あるいはドットデータを記憶する記憶位置など、ドットデータを特定するための情報(特定情報)は決定しておくことができる。そこで、ステップS306では、図8に例示したようにして、画像の一部領域に特定情報を組み込む処理を行う。尚、特定情報を電子透かし画像として組み込む場合は、ハーフトーン処理後に組み込んでやればよいことは言うまでもない。
こうして特定情報を組み込んだら、色変換処理(ステップS308)、ハーフトーン処理(ステップS310)を行って、画像データをドットデータに変換する。
第2実施例の画像印刷処理では、以上のようにして特定情報が組み込まれたドットデータを生成した後、得られたドットデータを保存する処理を行う(ステップS312)。すなわち、前述した第1実施例と同様に、カラープリンタ30は、ハードディスクドライブ32などの記録媒体や、コンピュータ20、更にはデータサーバ40などとデータをやり取り可能となっており、これらの中の予め定められた領域には、ドットデータを保存するための領域が確保されている。そこで、ステップS312の処理では、特定情報が組み込まれたドットデータを、予め定められた領域に記録する処理を行う。
こうしてドットデータを保存したら、後は、前述した第1実施例の画像印刷処理と同様に、インターレース処理を行って、印字ヘッド241がドットを形成する順番にドットデータを並べ替えた後(ステップS314)、印字ヘッド241にドットデータを供給して画像を印刷する(ステップS316)。その結果、特定情報が組み込まれた印刷画像を得ることができる。このようにして、特定情報を組み込んだ状態で印刷しておけば、画像を迅速にしかも画質を劣化させることなく複写することが可能となる。以下では、第2実施例の画像複写処理について説明する。
D−2.画像複写処理 :
図15は、第2実施例の画像複写処理の流れを示したフローチャートである。かかる処理は、前述した第1実施例の画像複写処理に対して、原稿画像データが存在すると判断されて、原稿画像データを読み出した場合には、その画像データにインターレース処理のみを行って、直ちに画像を印刷可能な点が大きく異なっている。以下では、かかる相違点を中心として、第2実施例の画像複写処理について説明する。
第2実施例の画像複写処理においても、第1実施例の画像複写処理と同様に、先ず初めに原稿画像を読み取って(ステップS400)、特定情報を取得する(ステップS402)。そして、特定情報によって特定される原稿画像データが存在するか否かを判断し(ステップS404)、原稿画像データが存在すると判断された場合は(ステップS404:yes)、原稿画像データを読み出す処理を行う(ステップS406)。図14に示した第2実施例の画像印刷処理において説明したように、第2実施例における特定情報は、画像データに色変換処理およびハーフトーン処理が施されたドットデータを特定し得る情報であり、従って、ステップS406において読み出される原稿画像データは、ドットデータとなっている。そこで、第2実施例の画像複写処理では、原稿画像データを読み出すと、直ちにインターレース処理を行った後(ステップS416)、ドット形成処理を行って(ステップS418)、画像を印刷する。
これに対して、原稿画像データが存在しないと判断された場合は(ステップS404:no)、前述した第1実施例の画像複写処理と同様に、印刷条件を設定した後(ステップS408)、解像度変換処理(ステップS410)、色変換処理(ステップS412)、ハーフトーン処理(ステップS414)を行って、ドットデータを生成する。そして、得られたドットデータに対して、インターレース処理(ステップS416)を行った後、ドット形成処理(ステップS418)を行うことにより、画像を印刷する。
以上に説明した第2実施例の画像複写処理によれば、特定情報によって特定された原稿画像データが存在する場合には、該原稿画像データを読み出してインターレース処理を施すだけで、解像度変換処理や色変換処理、ハーフトーン処理を行うことなく、直ちに画像を印刷することができる。このため、迅速に画像を複写することが可能となる。加えて、原稿画像を印刷する際に用いた画像データを、そのまま使用して画像を印刷しているため、画質を少しも劣化させることなく原稿画像を複写することが可能となる。もちろん、原稿画像データが存在しない場合は、通常の複写処理と同様に、原稿画像全体を読み取って画像データを生成し、得られた画像データに従って画像を印刷すれば、原稿画像を複写することが可能となる。
以上、実施例について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
デジタルカメラで撮影した画像を印刷する印刷システムおよび印刷画像を複写する画像複写システムを用いて本実施例の概要を示した説明図である。 本実施例のカラープリンタの外観形状を示す斜視図である。 原稿画像を読み込むためにカラープリンタの上部に設けられた原稿台カバーを開いた様子を示す説明図である。 スキャナ部の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。 本実施例のカラープリンタの内部構成を概念的に示した説明図である。 各色のインク吐出ヘッドにインク滴を吐出する複数のノズルNzが形成されている様子を示した説明図である。 カラープリンタを用いて画像を印刷する処理の流れを示すフローチャートである。 画像データに特定情報を組み込む様子を概念的に示した説明図である。 色変換処理のために参照される色変換テーブルを概念的に示した説明図である。 ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。 ディザマトリックスを参照しながら画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。 特定情報が組み込まれた画像を複写する処理の流れを示したフローチャートである。 特定情報が電子透かし画像の形態で組み込まれた画像を印刷する処理の流れを示したフローチャートである。 第2実施例の画像印刷処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施例の画像複写処理の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
10…デジタルカメラ、 20…コンピュータ、 30…カラープリンタ、
32…ハードディスクドライブ、 40…データサーバ、
241…印字ヘッド、 242…インクカートリッジ 243…インクカートリッジ、 260…制御回路

Claims (20)

  1. 印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写装置であって、
    前記原稿画像の印刷に使用された原稿画像データを特定し得る情報たる特定情報を、該原稿画像の少なくとも一部を読み取ることによって取得する特定情報取得手段と、
    読み出し可能な状態で予め記録されている複数の画像データの中に、前記特定情報によって特定される前記原稿画像データが存在するか否かを判断する原稿画像データ存在有無判断手段と、
    前記原稿画像データが存在する場合には、該記憶されている原稿画像データを読み出して前記原稿画像を印刷し、該原稿画像データが存在しない場合には、該原稿画像を読み取ることによって画像データを生成した後、該生成した画像データに基づいて該原稿画像と同等の画像を印刷する画像印刷手段と
    を備える画像複写装置。
  2. 請求項1に記載の画像複写装置であって、
    前記特定情報取得手段は、前記原稿画像データを記録した記録位置に関する情報を、前記特定情報として取得する手段である画像複写装置。
  3. 請求項1に記載の画像複写装置であって、
    前記特定情報取得手段は、前記原稿画像の少なくとも一部を読み取ることにより、前記特定情報に加えて、該原稿画像の印刷に用いた印刷条件を特定可能な情報も取得する手段である画像複写装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の画像複写装置であって、
    前記特定情報取得手段は、前記原稿画像の少なくとも一部を読み取って解析することにより、該原稿画像に電子透かし画像として埋め込まれた前記特定情報を抽出する手段である画像複写装置。
  5. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の画像複写装置であって、
    前記特定情報取得手段は、前記原稿画像に印刷されたバーコードを読み取ることにより、前記特定情報を取得する手段である画像複写装置。
  6. 請求項1ないし請求項3の何れかに記載の画像複写装置であって、
    前記原稿画像は、前記特定情報を記述したデータの名称が、該原稿画像の所定箇所に印刷された画像であり、
    前記特定情報取得手段は、前記原稿画像の所定箇所に印刷されたデータの名称を、前記特定情報として取得する手段である画像複写装置。
  7. 請求項1に記載の画像複写装置であって、
    前記原稿画像データは、前記原稿画像の印刷に使用されたRGB画像データであり、
    前記特定情報取得手段は、前記RGB画像データを特定し得る情報を、前記特定情報として取得する手段である画像複写装置。
  8. 請求項1に記載の画像複写装置であって、
    前記原稿画像データは、少なくともシアン、マゼンタ、イエロを含んだ各色についての画像データであり、
    前記特定情報取得手段は、前記各色についての画像データを特定し得る情報を、前記特定情報として取得する手段である画像複写装置。
  9. 画像データを受け取って所定の画像処理を施した後、該画像処理の結果に基づいて画像を印刷する印刷装置であって、
    前記画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷可能なデータ形式に変換する画像データ変換手段と、
    前記画像の印刷に用いる画像データを特定し得る情報たる特定情報を、前記変換された画像データに組み込む特定情報組込手段と、
    前記特定情報が組み込まれた画像データに基づいて印刷媒体上に画像を印刷する画像印刷手段と、
    前記画像の印刷に使用した画像データを、読み出し可能な状態で記録媒体上に記録する画像データ記録手段と
    を備える印刷装置。
  10. 請求項9に記載の印刷装置であって、
    前記特定情報組込手段は、前記画像の印刷に使用した画像データの記録位置に関する前記特定情報を、前記変換された画像データに組み込む手段である印刷装置。
  11. 請求項9に記載の印刷装置であって、
    前記特定情報組込手段は、前記特定情報に加えて、前記画像の印刷に用いる印刷条件を特定可能な情報も、前記変換された画像データに組み込む手段である印刷装置。
  12. 請求項9ないし請求項11の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記特定情報組込手段は、前記特定情報を電子透かし画像の形態で、前記変換された画像データに組み込む手段である印刷装置。
  13. 請求項9ないし請求項11の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記特定情報組込手段は、前記特定情報をバーコードの形態で、前記変換された画像データに組み込む手段である印刷装置。
  14. 請求項9ないし請求項11の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記特定情報組込手段は、前記印刷された画像の所定箇所に、該画像の印刷に用いた画像データのデータ名称が印刷される形態で、前記特定情報を、前記変換された画像データに組み込む手段である印刷装置。
  15. 請求項9に記載の印刷装置であって、
    前記画像データ保存手段は、前記印刷可能なデータ形式に変換される前の画像データを、前記画像の印刷に使用した画像データとして保存する手段である印刷装置。
  16. 請求項9に記載の印刷装置であって、
    前記画像データ保存手段は、前記印刷可能なデータ形式に変換された画像データを、前記画像の印刷に使用した画像データとして保存する手段である印刷装置。
  17. 印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写方法であって、
    前記原稿画像の印刷に使用された原稿画像データを特定し得る情報たる特定情報を、該原稿画像の少なくとも一部を読み取ることによって取得する第1の工程と、
    読み出し可能な状態で予め記録されている複数の画像データの中に、前記特定情報によって特定される前記原稿画像データが存在するか否かを判断する第2の工程と、
    前記原稿画像データが存在する場合には、該記憶されている原稿画像データを読み出して前記原稿画像を印刷し、該原稿画像データが存在しない場合には、該原稿画像を読み取ることによって画像データを生成した後、該生成した画像データに基づいて該原稿画像と同等の画像を印刷する第3の工程と
    を備える画像複写方法。
  18. 画像データを受け取って所定の画像処理を施した後、該画像処理の結果に基づいて画像を印刷する印刷方法であって、
    前記画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷可能なデータ形式に変換する工程(A)と、
    前記画像の印刷に用いる画像データを特定し得る情報たる特定情報を、前記変換された画像データに組み込む工程(B)と、
    前記特定情報が組み込まれた画像データに基づいて印刷媒体上に画像を印刷する工程(C)と、
    前記画像の印刷に使用した画像データを、読み出し可能な状態で記録媒体上に記録する工程(D)と
    を備える印刷方法。
  19. 印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する方法を、コンピュータを用いて実現させるプログラムであって、
    前記原稿画像の印刷に使用された原稿画像データを特定し得る情報たる特定情報を、該原稿画像の少なくとも一部を読み取ることによって取得する第1の機能と、
    読み出し可能な状態で予め記録されている複数の画像データの中に、前記特定情報によって特定される前記原稿画像データが存在するか否かを判断する第2の機能と、
    前記原稿画像データが存在する場合には、該記憶されている原稿画像データを読み出して前記原稿画像を印刷し、該原稿画像データが存在しない場合には、該原稿画像を読み取ることによって画像データを生成した後、該生成した画像データに基づいて該原稿画像と同等の画像を印刷する第3の機能と
    を実現させるプログラム。
  20. 画像データを受け取って所定の画像処理を施した後、該画像処理の結果に基づいて画像を印刷する方法を、コンピュータを用いて実現させるプログラムであって、
    前記画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷可能なデータ形式に変換する機能(A)と、
    前記画像の印刷に用いる画像データを特定し得る情報たる特定情報を、前記変換された画像データに組み込む機能(B)と、
    前記特定情報が組み込まれた画像データに基づいて印刷媒体上に画像を印刷する機能(C)と、
    前記画像の印刷に使用した画像データを、読み出し可能な状態で記録媒体上に記録する機能(D)と
    を実現させるプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235954A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
EP2736245A1 (de) * 2012-11-26 2014-05-28 Jürgen Lang Verfahren zur Erstellung eines gedruckten Dokuments mit einer Kodierung, Dokument mit einer Kodierung sowie Verwendung eines Dokuments mit Kodierung

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