JP2007190885A - 印刷装置、画像処理装置、印刷方法、および画像処理方法 - Google Patents

印刷装置、画像処理装置、印刷方法、および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】テカリの目立たない画像を簡便に印刷する。
【解決手段】画像データを受け取ると、画像データを解析することにより、人物の顔面が写っている領域(顔面領域)を抽出する。次いで、顔面領域の中で、所定の明度より明るく写っている領域をテカリ領域として検出する。テカリ領域検出のための所定明度は、予め設定しておいた固定値としてもよいし、白目の部分や歯の部分の明度を基準として設定することもできる。次いで、テカリ領域の画像データに対して、テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行った後、補正した画像データに基づいて画像を印刷する。こうすれば、印刷装置10に画像データを供給するだけで、テカリの目立たない画像を印刷することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、人物を含んで撮影した画像を印刷する技術に関する。
いわゆるインクジェットプリンタに代表されるように、各種のプリンタにおける近年の技術の進歩は目覚ましく、今日では、デジタルカメラなどで撮影した画像を、従来から用いられてきた銀塩写真と比べても遜色のない程に高い画質で印刷することが可能となっている。
また、このように印刷画質が向上したことに伴って、フラッシュやライトなどの強い光を当てて人物を撮影した場合に、その人物の顔面の一部が明るく光って発生するいわゆるテカリのように、再現しなくても良い部分まで詳細に再現してしまうようになっている。
こうした点に鑑みて、デジタルカメラで撮影した画像データをコンピュータに読み込んだ後、修正したい部分をコンピュータの画面上で指定するだけで、指定された部分に画像処理を施してテカリを簡単に修正可能とする技術も提案されている(特許文献1)。
特開2003−331306号公報
しかし、提案の技術では、画像の印刷に先立ってコンピュータを立ち上げて専用のアプリケーションソフトを起動し、画像を修正しなければならないため煩雑であり、いきおい修正しないまま画像を印刷してしまいがちであるという問題があった。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、人物の顔面にテカリが発生している画像を簡便に補正して、テカリの目立たない画像として印刷可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の印刷装置は次の構成を採用した。すなわち、
少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、該画像を印刷する印刷装置であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する顔面領域抽出手段と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出するテカリ領域検出手段と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行うテカリ領域補正手段と、
前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに基づいて、前記画像を印刷する画像印刷手段と
を備えることを要旨とする。
また、上記の印刷装置に対応する本発明の印刷方法は、
少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、該画像を印刷する印刷方法であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する第1の工程と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する第2の工程と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う第3の工程と、
前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに基づいて、前記画像を印刷する第4の工程と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の印刷装置および印刷方法においては、先ず初めに、画像データの中から人物の顔面が写っている領域(顔面領域)を抽出する。その後、顔面領域の中でテカリが発生している領域を検出し、テカリ領域の画像データに対して、該領域内での最大明度が抑制されるような補正を行った後、得られた画像データに基づいて画像を印刷する。
いわゆるテカリと呼ばれる現象は、強い光を受けている人物を撮影した場合に、顔面で光を反射した部分が、たいへんに明るく写ってしまう現象であるから、顔面が写っている領域を抽出して、その中で明度の高い部分を検出することで、テカリの発生している領域を精度良く検出することができる。そして、テカリが発生している領域での明度を抑制するように補正しておけば、印刷者は何ら特別な操作を行うことなく、テカリの目立たない画像を印刷することが可能となる。
また、こうした印刷装置において、テカリ領域の画像を補正するに際しては、テカリ領域の画像データを平滑化する補正を行うこととしても良い。
通常、テカリは顔面の中の一部で局所的に発生するから、画像データを平滑化すれば、テカリ領域の明度を抑制するとともに、テカリが発生している領域の境界をぼかすことができるので、自然な感じでテカリを目立たなくすることが可能となる。
また、テカリ領域の補正を行うにあたっては、顔面領域の中で、人物の目が写っている領域(目領域)を予め検出しておき、この領域を避けて、補正を行うこととしても良い。
いわゆる白目の部分は明るく写るのが普通であるから、テカリが発生しているものと誤判断されることが起こり得るが、予め目が写っている領域を検出し、この領域を避けて補正を行えば、白目が写っている部分を、テカリと誤って補正することを確実に回避することが可能となるので好ましい。
あるいは、顔面領域の中で、人物の口が写っている領域(口領域)を予め検出しておき、この領域を避けて、補正を行うこととしても良い。
顔面中で歯が写っている部分も、白目の部分と同様に明るく写るのが普通であるから、テカリが発生しているものと誤判断されることが起こり得る。これに対して、予め口が写っている領域を検出し、この領域を避けて補正を行えば、歯が写っている部分を、テカリと誤って補正することを確実に回避することが可能となる。
また、顔面領域の中でテカリが発生している領域を検出するに際しては、次のようにして検出しても良い。先ず、人物の目が写っている領域たる目領域を検出する。次いで、目領域の中で、白目に相当する明度(白目相当明度)を検出し、この白目相当明度に基づいて設定された所定の明度より明るく写っている領域を、テカリが発生している領域として検出することとしてもよい。
こうすれば、例えば露出が不足している画像のように、画像の調子が全体的に暗い場合でも、画像の調子に応じて適切に設定した明度を用いてテカリ領域を検出することができるので、精度良くテカリ領域を検出して、画像を補正することが可能となる。
同様に、人物の口が写っている領域たる口領域を検出し、口領域の中で、歯に相当する明度(歯相当明度)を検出し、この歯相当明度に基づいて設定された所定に明度よりも明るく写っている領域を、テカリが発生している領域として検出することとしても良い。
このようにしても、画像の調子に合わせて適切に設定した明度を用いてテカリ領域を検出することができるので、テカリ領域を適切に検出して、画像を補正することが可能となる。
また、上記の印刷装置においては、次のような場合にテカリ領域を補正することとしても良い。先ず、画像の撮影時にフラッシュを使用したか否かを表すフラッシュ使用情報を、画像データと共に受け取る。そして、フラッシュが使用されていた場合に、テカリ領域を検出して、検出したテカリ領域に対して補正を行うこととしても良い。
フラッシュを用いて撮影した画像では、人物の顔面にテカリが発生している可能性が高く、逆に、フラッシュを用いずに撮影した画像では、テカリが発生している可能性が低い。このことから、フラッシュの使用有無に応じてテカリ領域の補正を行えば、テカリの発生していない画像に対してテカリを検出して補正するような不要な処理を行うことを、簡便に回避することが可能となるので好適である。
また、上述した本発明の印刷装置あるいは印刷方法によって画像を印刷するためには、画像データに所定の画像処理を施して、テカリの目立たない画像データに変換しておく処理が必要になる点に着目すれば、本願発明は、次のように画像処理装置および画像処理方法として把握することも可能である。すなわち、本発明の第1の画像処理装置は、
印刷装置が画像を印刷するために用いる制御データを、該画像を表す画像データに対して所定の画像処理を施すことによって生成する画像処理装置であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する顔面領域抽出手段と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出するテカリ領域検出手段と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行うテカリ領域補正手段と、
前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに対して前記所定の画像処理を施すことにより、前記制御データを生成する制御データ生成手段と
を備えることを要旨とする。
また、上記の画像処理装置に対応する本発明の第1の画像処理方法は、
印刷装置が画像を印刷するために用いる制御データを、該画像を表す画像データに対して所定の画像処理を施すことによって生成する画像処理方法であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する工程(A)と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する工程(B)と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う工程(C)と、
前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに対して前記所定の画像処理を施すことにより、前記制御データを生成する工程(D)と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の第1の画像処理装置および第1の画像処理方法においては、画像データの中から人物の顔面が写っている領域(顔面領域)を抽出した後、顔面領域の中でテカリが発生している領域を検出する。そして、テカリ領域の画像データに対して、該領域内での最大明度が抑制されるような補正を行う。こうして得られた画像データに基づいて、画像を印刷するための制御データを生成する。例えば、ドットを形成して画像を印刷する場合には、補正後の画像データに基づいて、ドットの形成を制御するために用いる制御データを生成する。
テカリは、顔面の中で明るく写っている部分に発生するから、このようにして画像データを補正してやれば、テカリを目立たなくすることができ、延いては、テカリの目立たない画像を印刷することが可能となる。
また、本願発明は次のような画像処理装置及び画像処理方法として把握することも可能である。すなわち、本発明の第2の画像処理装置は、
少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、所定の画像処理を行う画像処理装置であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する顔面領域抽出手段と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出するテカリ領域検出手段と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行うテカリ領域補正手段と
を備えることを要旨とする。
更に、上述した画像処理装置に対応する本発明の第2の画像処理方法は、
少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、所定の画像処理を行う画像処理方法であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する工程(1)と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する工程(2)と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う工程(3)と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の第2の画像処理装置および第2の画像処理方法においても、人物の顔面にテカリが発生している場合に、テカリが目立たなくなるように画像データを補正することが可能となる。
更に本発明は、上述した印刷方法あるいは画像処理方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラム、あるいは該プログラムを記録した記録媒体としての態様も含んでいる。すなわち、上述した印刷方法に対応する本発明のプログラムは、
少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、該画像を印刷する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する第1の機能と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する第2の機能と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う第3の機能と、
前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに基づいて、前記画像を印刷する第4の機能と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、該画像を印刷するプログラムを、コンピュータで読取可能に記録した記録媒体であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する第1の機能と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する第2の機能と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う第3の機能と、
前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに基づいて、前記画像を印刷する第4の機能と
をコンピュータを用いて実現させるプログラムを記録していることを要旨とする。
更に、上述した第1の画像処理方法に対応する本発明のプログラムは、
印刷装置が画像を印刷するために用いる制御データを、該画像を表す画像データに対して所定の画像処理を施すことによって生成する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する機能(A)と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する機能(B)と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う機能(C)と、
前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに対して前記所定の画像処理を施すことにより、前記制御データを生成する機能(D)と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
印刷装置が画像を印刷するために用いる制御データを、該画像を表す画像データに対して所定の画像処理を施すことによって生成するプログラムを、コンピュータで読取可能に記録した記録媒体であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する機能(A)と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する機能(B)と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う機能(C)と、
前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに対して前記所定の画像処理を施すことにより、前記制御データを生成する機能(D)と
をコンピュータを用いて実現させるプログラムを記録していることを要旨とする。
更に、上述した第2の画像処理方法に対応する本発明のプログラムは、
少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、所定の画像処理を行う方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する機能(1)と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する機能(2)と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う機能(3)と
をコンピュータを用いて実現させることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、所定の画像処理を行うプログラムを、コンピュータで読取可能に記録した記録媒体であって、
前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する機能(1)と、
前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する機能(2)と、
前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う機能(3)と
をコンピュータを用いて実現させるプログラムを記録していることを要旨とする。
これらのプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各種機能を実現させれば、印刷者に特別な操作を行わせることなく、テカリの目立たない好ましい画像を簡便に印刷することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.実施例の概要:
B.装置構成:
B−1.全体構成:
B−2.内部構成:
B−2−1.スキャナ部の内部構成:
B−2−2.プリンタ部の内部構成:
C.画像印刷処理:
D.テカリ補正処理:
A.実施例の概要 :
実施例の詳細な説明に入る前に、図1を参照しながら、実施例の概要について説明しておく。図1は、本実施例の印刷装置10の概要を示した説明図である。図示した印刷装置10には、インク滴を吐出する印字ヘッド12が設けられており、印字ヘッド12を印刷媒体P上で往復動させながら、インク滴を吐出してインクドットを形成することによって画像を印刷するいわゆるインクジェットプリンタである。
こうしたインクジェットプリンタは印刷画質が年々向上しており、今日では、カラーフィルムから焼き付けたいわゆるカラー写真からと比べても何ら遜色のない画質で、カラー画像を印刷することが可能となっている。この結果、フラッシュを焚いたり強いライトをあてて撮影した画像を印刷する場合に、人物の顔の一部が明るく光って、いわゆるテカリが発生している様子なども詳細に再現されてしまうようになっている。こうした点に鑑みて、図1に示した本実施例の印刷装置10には、「顔面領域抽出モジュール」や、「テカリ領域検出モジュール」、「テカリ領域補正モジュール」などの各モジュールが組み込まれている。尚、「モジュール」とは、印刷装置10が画像を印刷するために内部で行っている一連の処理を、機能に着目して分類したものである。従って「モジュール」は、プログラムの一部として実現することもできるし、あるいは、特定の機能を有する論理回路を用いて実現したり、更には、これらを組合せることによって実現することが可能である。
図示した印刷装置10では、印刷しようとする画像の画像データを受け取ると、各モジュールで次のような画像処理を施した後、印字ヘッド12を駆動して印刷媒体P上に画像を印刷する。先ず、「顔面領域抽出モジュール」では、受け取った画像データを解析することにより、人物の顔面が写っている領域(顔面領域)を抽出する。次いで、「テカリ領域検出モジュール」は、抽出した顔面領域の中からテカリが発生している領域(テカリ領域)を検出する。テカリ領域を検出するに際しては、抽出された顔面領域の画像データを解析して、所定の明度より明るく写っている領域をテカリ領域として検出する。こうして検出されたテカリ領域の画像データに対して、テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う。補正の方法としては、例えば、画像データに平滑化処理を施してもよいし、あるいは所定明度を超えた部分で、所定明度以下に制限するようにするなど、種々の方法を用いることができる。「テカリ領域補正モジュール」は、「テカリ領域検出モジュール」で検出されたテカリ領域の画像データに対して、このような補正を行う。こうしてテカリが補正された画像データが得られたら、この画像データは「画像印刷モジュール」に供給され、印字ヘッド12を駆動するための信号に変換されて、印刷媒体P上に画像が印刷される。このようにして画像を印刷してやれば、印刷装置10に画像データを供給するだけで、テカリの目立たない画像を印刷することが可能となる。以下では、このような印刷装置10について、実施例に基づいて詳しく説明する。
B.装置構成 :
B−1.全体構成 :
図2は、本実施例の印刷装置10の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、本実施例の印刷装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を設定するための操作パネル300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受け取って印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った画像(原稿画像)をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。すなわち、本実施例の印刷装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置(以下、SPC複合装置という)となっている。
図3は、原稿画像を読み込むために、印刷装置10の上部に設けられた原稿台カバー102を開いた様子を示す説明図である。図示されているように、原稿台カバー102を上に開くと、透明な原稿台ガラス104が設けられており、その内部には、スキャナ機能を実現するための後述する各種機構が搭載されている。原稿画像を読み込む際には、図示されているように原稿台カバー102を開いて原稿台ガラス104の上に原稿画像を置き、原稿台カバー102を閉じてから操作パネル300上のボタンを操作する。こうすれば、原稿画像を直ちに画像データに変換することが可能である。
また、スキャナ部100は全体が一体のケース内に収納された構成となっており、スキャナ部100とプリンタ部200とは、印刷装置10の背面側でヒンジ機構204(図4参照)によって結合されている。このため、スキャナ部100の手前側を持ち上げることにより、ヒンジの部分でスキャナ部100のみを回転させることが可能となっている。
図4は、スキャナ部100の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。図示するように、本実施例の印刷装置10では、スキャナ部100の手前側を持ち上げることで、プリンタ部200の上面を露出させることが可能である。プリンタ部200の内部には、プリンタ機能を実現するための後述する各種機構や、スキャナ部100を含めて印刷装置10全体の動作を制御するための後述する制御回路260、更には、スキャナ部100やプリンタ部200などに電力を供給するための電源回路(図示は省略)なども設けられている。また、図4に示されているように、プリンタ部200の上面には、開口部202が設けられており、インクカートリッジなどの消耗品の交換や、紙詰まりの処理、その他の軽微な修理などを簡便に行うことが可能となっている。
B−2.内部構成 :
図5は、本実施例の印刷装置10の内部構成を概念的に示した説明図である。前述したように、印刷装置10にはスキャナ部100とプリンタ部200とが設けられており、スキャナ部100の内部にはスキャナ機能を実現するための各種構成が搭載され、プリンタ部200の内部にはプリンタ機能を実現するための各種構成が搭載されている。以下では、初めにスキャナ部100の内部構成について説明し、次いでプリンタ部200の内部構成について説明する。
B−2−1.スキャナ部の内部構成 :
スキャナ部100は、原稿画像をセットする透明な原稿台ガラス104と、セットされた原稿画像を押さえておくための原稿台カバー102と、セットされた原稿画像を読み込む読取キャリッジ110と、読取キャリッジ110を読取方向(主走査方向)に移動させる駆動ベルト120と、駆動ベルト120に動力を供給する駆動モータ122と、読取キャリッジ110の動きをガイドするガイド軸106などから構成されている。また、駆動モータ122や読取キャリッジ110の動作は、後述する制御回路260によって制御されている。
制御回路260の制御の下で駆動モータ122を回転させると、駆動ベルト120を介してその動きが読取キャリッジ110に伝達され、その結果、読取キャリッジ110は、ガイド軸106に導かれながら駆動モータ122の回転角度に応じて読取方向(主走査方向)に移動するようになっている。また、駆動ベルト120は、アイドラプーリ124によって絶えず適度に張った状態に調整されており、このため、駆動モータ122を逆回転させれば回転角度に応じた距離だけ読取キャリッジ110を逆方向に移動させることも可能となっている。
読取キャリッジ110の内部には、光源112や、レンズ114、ミラー116、CCDセンサ118などが搭載されている。光源112からの光は原稿台ガラス104に照射され、原稿台ガラス104の上にセットされた原稿画像で反射する。この反射光は、ミラー116によってレンズ114に導かれ、レンズ114によって集光されてCCDセンサ118で検出される。CCDセンサ118は、光の強度を電気信号に変換するフォトダイオードが、読取キャリッジ110の移動方向(主走査方向)と直交する方向に列状に配置されたリニアセンサによって構成されている。このため、読取キャリッジ110を主走査方向に移動させながら、光源112の光を原稿画像に照射し、CCD118によって反射光強度を検出することで、原稿画像に対応する電気信号を得ることができる。
また、光源112は、RGBの3色の発光ダイオードによって構成されており、所定の周期でR色、G色、B色の光を順次、照射することが可能となっており、これに応じてCCD118では、R色、G色、B色の反射光が順次、検出されるようになっている。一般に、画像の赤色の部分はR色の光を反射するが、G色やB色の光はほとんど反射しないから、R色の反射光は画像のR成分を表している。同様に、G色の反射光は画像のG成分を表しており、B色の反射光は画像のB成分を表している。従って、RGB3色の光を所定の周期で切り替えながら原稿画像に照射し、これに同期してCCD118で反射光強度を検出すれば、原稿画像のR成分、G成分、B成分を検出することができ、カラー画像を読み込むことが可能となっている。尚、光源112が照射する光の色を切り替えている間も読取キャリッジ110は移動しているから、RGBの各成分を検出する画像の位置は、厳密には、読取キャリッジ110の移動量に相当する分だけ異なっているが、このずれは、各成分を読み込んだ後に、画像処理によって補正することが可能である。
B−2−2.プリンタ部の内部構成 :
次に、プリンタ部200の内部構成について説明する。プリンタ部200には、印刷装置10の全体の動作を制御する制御回路260と、印刷媒体上に画像を印刷するための印刷キャリッジ240と、印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構と、印刷媒体の紙送りを行うための機構などが搭載されている。
印刷キャリッジ240は、Kインクを収納するインクカートリッジ242と、Cインク、Mインク、Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ243と、底面側に設けられた印字ヘッド241などから構成されており、印字ヘッド241には、インク滴を吐出するインク吐出ヘッドがインク毎に設けられている。印刷キャリッジ240にインクカートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に供給される。
印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構は、印刷キャリッジ240を駆動するためのキャリッジベルト231と、キャリッジベルト231に動力を供給するキャリッジモータ230と、キャリッジベルト231に絶えず適度な張力を付与しておくための張力プーリ232と、印刷キャリッジ240の動きをガイドするキャリッジガイド233と、印刷キャリッジ240の原点位置を検出する原点位置センサ234などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下でキャリッジモータ230を回転させると、回転角度に応じた距離だけ印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させることが可能である。また、キャリッジモータ230を逆回転させれば、印刷キャリッジ240を逆方向に移動させることも可能となっている。
印刷媒体の紙送りを行うための機構は、印刷媒体を裏面側から支えるプラテン236と、プラテン236を回転させて紙送りを行う紙送りモータ235などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下で紙送りモータ235を回転させることで、回転角度に応じた距離だけ印刷媒体を副走査方向に紙送りすることが可能となっている。
制御回路260は、CPUを中心として、ROMや、RAM、デジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器、更には、周辺機器との間でデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェースPIFなどから構成されている。制御回路260は、印刷装置10全体の動作を制御しており、スキャナ部100に搭載された光源112や、駆動モータ122、CCD118とデータをやり取りしながら、これらの動作を制御している。
また、制御回路260は、キャリッジモータ230および紙送りモータ235を駆動して印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながら、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に駆動信号を供給してインク滴を吐出させる制御も行っている。インク吐出ヘッド244ないし247に供給する駆動信号は、コンピュータ20や、デジタルカメラ30、外部記憶装置32などから画像データを読み込んで、後述する画像処理を行うことによって生成する。もちろん、スキャナ部100で読み込んだ画像データに画像処理を施すことにより、駆動信号を生成することも可能である。こうして制御回路260の制御の下で、印刷キャリッジ240を主走査および副走査させながら、インク吐出ヘッド244ないし247からインク滴を吐出して印刷媒体上に各色のインクドットを形成することによって、カラー画像を印刷することが可能となっている。もちろん、制御回路260内で画像処理を行うのではなく、画像処理が施されたデータをコンピュータ20から受け取って、このデータに従って印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながらインク吐出ヘッド244ないし247を駆動することも可能である。
また、制御回路260は、操作パネル300ともデータをやり取り可能に接続されており、操作パネル300上に設けられた各種のボタンを操作することにより、スキャナ機能や、プリンタ機能の詳細な動作モードを設定することが可能となっている。更には、コンピュータ20から、周辺機器インターフェースPIFを介して詳細な動作モードを設定することも可能である。
図6は、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に、インク滴を吐出する複数のノズルNzが形成されている様子を示した説明図である。図示するように、各色のインク吐出ヘッドの底面には、各色のインク滴を吐出する4組のノズル列が形成されており、1のノズル列には、48個のノズルNzがノズルピッチkの間隔を空けて千鳥状に配列されている。制御回路260からは、これらノズルNzのそれぞれに駆動信号が供給され、各ノズルNzは駆動信号に従って、それぞれのインクによるインク滴を吐出するようになっている。
以上に説明したように、印刷装置10のプリンタ部200は、インク吐出ノズルに駆動信号を供給し、駆動信号に従ってインク滴を吐出して印刷媒体上にインクドットを形成することによって画像を印刷している。また、インク吐出ノズルを駆動するための制御データは、画像の印刷に先立って、画像データに所定の画像処理を施すことによって生成している。以下では、画像データに画像処理を施して制御データを生成し、得られた制御データに基づいてインクドットを形成することにより画像を印刷する処理(画像印刷処理)について説明する。
C.画像印刷処理 :
図7は、本実施例の印刷装置10で画像を印刷するために行われている画像印刷処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、印刷装置10に搭載された制御回路260が、内蔵したCPUやRAM、ROMなどの機能を用いて実行する処理である。以下、フローチャートに従って説明する。
制御回路260は、画像印刷処理を開始すると先ず初めに、印刷しようとする画像データの読み込みを行う(ステップS100)。ここでは、画像データはR,G,B各色の階調値によって表現されたRGB画像データであるものとする。
次いで、読み込んだ画像データの解像度を、プリンタ部200が印刷するための解像度(印刷解像度)に変換する処理を行う(ステップS102)。読み込んだ画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、隣接する画素の間に補間演算を行って新たな画像データを設定することで、より高い解像度に変換する。逆に、読み込んだ画像データの解像度が印刷解像度よりも高い場合は、隣接する画素の間から一定の割合で画像データを間引くことによって、より低い解像度に変換する。解像度変換処理では、読み込んだ画像データに対して適切な割合で画像データを生成あるいは間引くことによって、読み込んだ解像度を印刷解像度に変換する処理を行う。
こうして画像データの解像度を印刷解像度に変換したら、制御回路260は、画像データに対してテカリ補正を行うか否かを判断する(ステップS104)。ここで、テカリ補正とは、人物が写っている画像データの中で顔の部分にテカリが発生している場合に、テカリが目立たなくなるように補正する処理である。テカリ補正を行うか否かは、種々の方法によって判断することができる。例えば、テカリの部分は明るい画像となっているから、画像中に所定明度以上の明るい部分が含まれているか否かを判断し、明るい部分が含まれていなければ、テカリ補正は不要と判断し、その他の場合はテカリ補正を行うものと判断することが出来る。また、画像データの規格には、その画像データに関する各種の情報が記述されたヘッダ領域を有する規格が存在しており、そのような規格の画像データについては、ヘッダ領域を解析することにより、その画像がフラッシュを用いて撮影された画像か否かを判断し、フラッシュが用いられていた場合には、テカリ補正を行うものと判断することも可能である。
図8は、ヘッダ領域を有する画像データのデータ構造を示した説明図である。本実施例の印刷装置10では、図示するようにヘッダ領域と画像領域とから構成された画像データを読み込むことが可能となっている。ヘッダ領域には、規格によって定められた各種の情報を表すタグとデータとの組が設定されており、タグの中には、フラッシュの使用有無に関するものも存在している。従って、画像データのヘッダ領域の中から、フラッシュの使用有無を表すタグを検索して、そのタグに続いて設定されているデータを読み出すことにより、その画像データがフラッシュを用いて撮影されたものか否かを知ることができる。
もちろん、画像の印刷に先立って、ユーザーが印刷装置10の操作パネル300から、テカリ補正を行うか否かをプリンタドラバに対して予め設定しておき、かかる設定に基づいて、テカリ補正を行うか否かを判断することとしても良い。
以上のようにして、テカリ補正を行うか否かを判断し、テカリ補正を行うと判断された場合には(ステップS104:yes)、画像中で人物の顔が写っている部分からテカリが発生している部分を検出して、テカリを補正する処理(テカリ補正処理)を行う(ステップS106)。テカリ補正処理の詳細については、後ほど詳しく説明する。一方、テカリ補正を行わないと判断した場合には(ステップS104:no)、テカリ補正処理はスキップする。
続いて、印刷装置10の制御回路260は、画像データに対して色変換処理を行う(ステップS108)。ここで色変換処理とは、R,G,Bの各色で表現された画像データを、C,M,Y,K各色の階調値によって表現された画像データに変換する処理である。色変換処理は、色変換テーブル(LUT)と呼ばれる3次元の数表を参照することによって行う。
図9は、色変換処理のために参照される色変換テーブル(LUT)を概念的に示した説明図である。今、RGB各色の階調値が0〜255の値を取り得るものとする。また、図9に示すように、直交する3軸にR,G,B各色の階調値を取った色空間を考えると、全てのRGB画像データは、原点を頂点として一辺の長さが255の立方体(色立体)の内部の点に対応付けることができる。これを、見方を変えれば、次のように考えることもできる。すなわち、色立体をRGB各軸に直角に格子状に細分して色空間内に複数の格子点を生成すると、各格子点はRGB画像データを表していると考えることができる。そこで、各格子点に、C,M,Y,Kの階調値の組合せを予め記憶しておけば、格子点に記憶されている階調値を読み出すことで、RGB画像データを、各色の階調値によって表現された画像データ(CMYK画像データ)に変換することが可能となる。
例えば、画像データのR成分がRA、G成分がGA、B成分がBAであったとすると、この画像データは、色空間内のA点に対応づけられる(図9参照)。そこで、色立体を格子状に細分する小さな立方体の中から、A点を内包する立方体dVを検出し、この立方体dVの各格子点に記憶されているCMYK各色の階調値を読み出してやる。そして、これら各格子点の階調値から補間演算すればA点での階調値を求めることができる。以上に説明したように、色変換テーブルLUTとは、RGB各色の階調値の組合せで示される各格子点に、CMYK各色の階調値の組合せ(CMYK画像データ)を記憶した3次元の数表と考えることができ、色変換テーブルを参照すれば、RGB画像データをCMYK画像データに、迅速に色変換することが可能となる。
制御回路260は、以上のようにして色変換処理を終了すると、ハーフトーン処理を開始する(図7のステップS110)。ハーフトーン処理とは、次のような処理である。色変換処理によって得られたCMYK画像データは、C,M,Y,Kの各色について階調値0〜階調値255の範囲で表現された画像データである。これに対してプリンタ部200は、ドットを形成することによって画像を印刷するから、256階調によって表現されたCMYK画像データを、ドットの形成有無によって表現された画像データ(ドットデータ)に変換する処理が必要となる。ハーフトーン処理とは、このようにCMYK各色の画像データをドットデータに変換する処理である。
ハーフトーン処理を行う手法としては、誤差拡散法やディザ法などの種々の手法を適用することができる。誤差拡散法は、ある画素についてドットの形成有無を判断したことでその画素に発生する階調表現の誤差を、周辺の画素に拡散するとともに、周囲から拡散されてきた誤差を解消するように、各画素についてのドット形成の有無を判断していく手法である。また、ディザ法は、ディザマトリックスにランダムに設定されている閾値とCMYK各色の画像データとを画素毎に比較して、画像データの方が大きい画素にはドットを形成すると判断し、逆に閾値の方が大きい画素についてはドットを形成しないと判断することで、各画素についてのドットデータを得る手法である。ハーフトーン手法としては、誤差拡散法またはディザ法の何れの手法を用いることも可能であるが、本実施例の印刷装置10では、ディザ法を用いてハーフトーン処理を行うものとする。
図10は、ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。図示したマトリックスには、縦横それぞれ64画素、合計4096個の画素に、階調値0〜255の範囲から万遍なく選択された閾値がランダムに記憶されている。ここで、閾値の階調値が0〜255の範囲から選択されているのは、本実施例ではCMYK各色の画像データが1バイトデータであり、階調値が0〜255の値を取り得ることに対応するものである。尚、ディザマトリックスの大きさは、図10に例示したように縦横64画素分に限られるものではなく、縦と横の画素数が異なるものも含めて、種々の大きさに設定することが可能である。
図11は、ディザマトリックスを参照しながら、画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。尚、かかる判断は、CMYKの各色について行われるが、以下では説明が煩雑となることを避けるために、CMYK各色の画像データを区別することなく、単に画像データと称するものとする。
ドット形成有無の判断に際しては、先ず、判断の対象として着目している画素(着目画素)についての画像データの階調値と、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値とを比較する。図中に示した細い破線の矢印は、着目画素の画像データを、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値と比較していることを模式的に表したものである。そして、ディザマトリックスの閾値よりも着目画素の画像データの方が大きい場合には、その画素にはドットを形成するものと判断する。逆に、ディザマトリックスの閾値の方が大きい場合には、その画素にはドットを形成しないものと判断する。図11に示した例では、画像の左上隅にある画素の画像データは「97」であり、ディザマトリックス上でこの画素に対応する位置に記憶されている閾値は「1」である。従って、左上隅の画素については、画像データの方がディザマトリックスの閾値よりも大きいから、この画素にはドットを形成すると判断する。図11中に実線で示した矢印は、この画素にはドットを形成すると判断して、判断結果をメモリに書き込んでいる様子を模式的に表したものである。
一方、この画素の右隣の画素については、画像データは「97」、ディザマトリックスの閾値は「177」であり、閾値の方が大きいので、この画素についてはドットを形成しないものと判断する。このように、画像データとディザマトリックスに設定された閾値とを比較することにより、ドットの形成有無を画素毎に決定することができる。ハーフトーン処理(図7のステップS110)では、C,M,Y,Kの各色の画像データに対して上述したディザ法を適用することにより、画素毎にドット形成の有無を判断してドットデータを生成する処理を行う。
図7に示すように、画像印刷処理では、ハーフトーン処理を行ってCMYK各色についてのドットデータを生成したら、今度は、インターレース処理を開始する(ステップS112)。インターレース処理とは、印字ヘッド241がドットを形成する順序でドットデータを並び替えて、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に供給する処理である。すなわち、図6に示したように、インク吐出ヘッド244ないし247に設けられたノズルNzは副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けて設けられているから、印刷キャリッジ240を主走査させながらインク滴を吐出すると、副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けてドットが形成されてしまう。そこで全画素にドットを形成するためには、印刷キャリッジ240と印刷媒体との相対位置を副走査方向に移動させて、ノズルピッチkだけ隔たったドット間の画素に新たなドットを形成することが必要となる。このように、実際に画像を印刷する場合には、画像上で上方にある画素から順番にドットを形成しているわけではない。更に、主走査方向に同じ列にある画素についても、一回の主走査でドットを形成するのではなく、画質上の要請から、複数回の主走査に分けてドットを形成することとして、各回の主走査では飛び飛びの位置の画素にドットを形成することも広く行われている。
このため、実際にドットの形成を開始するに先立って、C,M,Y,Kの各色について得られたドットデータを、インク吐出ヘッド244ないし247がドットを形成する順番に並び替えておく処理が必要となる。このような処理が、インターレースと呼ばれる処理である。
図7に示したように、インターレース処理を終了すると、インターレース処理によって並べ替えられたドットデータに従って、実際に印刷媒体上にドットを形成する処理(ドット形成処理)を開始する(ステップS114)。すなわち、キャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ240を主走査させながら、順番を並び替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244ないし247に供給する。その結果、インク吐出ヘッド244ないし247からは、ドットデータに従ってインク滴が吐出されて、各画素に適切にドットが形成される。
そして、一回の主走査が終了したら、今度は、紙送りモータ235を駆動して印刷媒体を副走査方向に紙送りした後、再びキャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ240を主走査させつつ、順番を並べ替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244ないし247に供給してドットを形成する。このような操作を繰り返し行うことにより、印刷媒体上には、C,M,Y,Kの各色のドットが画像データの階調値に応じて適切な分布で形成され、その結果として画像が印刷される。
また、上述した画像印刷処理では、必要に応じてテカリ補正処理を行って、画像中のテカリが目立たなくなるように補正を行っている。このため、例えばフラッシュを焚いて撮影した画像のように、テカリの発生した画像であっても、テカリの目立たない好ましい画像を印刷することが可能となっている。以下では、上述した画像印刷処理中で行われているテカリ補正処理の詳細について説明する。
D.テカリ補正処理 :
図12は、本実施例の画像印刷処理中で行われるテカリ補正処理の流れを示すフローチャートである。図示されているように、テカリ補正処理では、先ず初めに、画像データを解析して、人物の顔面が写っている領域(顔面領域)を抽出する処理を行う(ステップS200)。顔面領域を抽出する方法には、種々の方法が提案されているが、大まかには次のようにして顔面領域を抽出している。
先ず、画像データの中から、物体の輪郭部分を抽出する。輪郭の抽出に際しては、メディアンフィルタなどの二次元フィルタを用いてノイズを除去したり、コントラストやエッジを強調した後、二値化を行い、得られた二値化像の境界部分を物体の輪郭として抽出する。次いで、抽出した輪郭の中で、明らかに人物の顔ではないと思われるものを除外する。例えば、抽出した輪郭の中で直線の割合が大きい物体については、いわゆる人工物である可能性が高い。このように、明らかに人物の顔ではないと判断できる物体を除外しておき、残った物体について、輪郭の形状から「目」、「口」、「鼻筋」などと疑われる物体を抽出していく。もし、これらの物体が本当に「目」、「口」、「鼻筋」などであれば、互いに所定の位置関係にあるはずである。例えば、「口」と思わしき物体が抽出されたとき、上方に「目」や「鼻筋」と思われる物体(あるいは明らかに「目」または「鼻筋」であると判断できる物体)が存在していれば、抽出された物体は「口」であると判断することができる。同様に「目」と思わしき物体についても、本当に「目」であれば、多くの場合、近くに同じ向きの「目」らしき物体が存在している筈である。このようにして、輪郭から「目」、「口」、「鼻筋」などと思われる物体を抽出し、抽出した物体の中から、互いの位置関係を考慮することによって「目」、「口」、「鼻筋」などを特定することができる。そして最後に、一組ずつの「目」、「口」、「鼻筋」などを包含する顔の輪郭部分を抽出すれば、画像中で人物の顔が写っている領域(顔面領域)を抽出することが可能となる。
以上のようにして顔面領域を抽出したら、閾値明度を設定する処理を開始する(ステップS202)。ここで閾値明度とは、テカリが発生している領域(テカリ領域)を検出するための閾値として用いられる明度であり、顔面領域の中で閾値明度よりも明るく写っていれば、その領域はテカリ領域と判断される。多くの場合、テカリ領域は明度がほとんど上限値まで高くなっているので、閾値明度は明度の上限値に対して若干余裕を持った固定値(例えば、上限値255に対して階調値250)とすることもできるが、本実施例のテカリ補正処理では、次のように、人物の「白目」の部分の明度に基づいて閾値明度を設定している。
図13は、白目の部分の明度に基づいて閾値明度を設定する様子を概念的に示した説明図である。図13(a)は、画像中に「目」が写っている部分を示しており、破線の矩形は「目」の部分として抽出した領域を表している。こうして抽出した「目」の部分は、大部分がいわゆる「白目」と「黒目」とで構成されているから、明度のヒストグラムを求めれば、図13(b)に示すような2山のヒストグラムとなり、明度の高い方の山が白目の部分の明度となる。従って、この白目の明度を基準として閾値明度を設定することができる。このようにして閾値明度を設定しておけば、画像が全体的に暗めに写っているため、テカリ部分の明度が暗めになっている場合でも、テカリを適切に検出することが可能となる。
また、図13では、顔面中の「白目」の明度に基づいて閾値明度を設定する場合について説明したが、人物の「歯」が写っている部分の明度を検出し、歯の明度に基づいて閾値明度を設定することとしても良い。特に、「歯」は唇の中に写っており、唇は通常、赤に近い色をしていることから、こうした色彩の情報を用いることで精度良く「歯」を検出することができ、延いては閾値明度を適切な値に設定することが可能となる。
図12のステップS202では、以上のようにして閾値明度を設定する処理を行う。こうして閾値明度を設定したら、顔面領域の中で、閾値明度よりも明るく写っている領域を、テカリ領域として検出する(ステップS204)。
次いで、検出したテカリ領域の画像を補正することにより、テカリを目立ち難くする処理を行う(ステップS206)。かかる補正は、もっとも簡便には、ガウシアンフィルタなどの二次元フィルタを作用させて、いわゆるぼかし補正を行うことによって実行することができる。
図14は、縦横3画素分の大きさを有するガウシアンフィルタを例示した説明図である。図示するように、ガウシアンフィルタには、中心からの距離が遠くなるほど小さな値となるように重み係数が設定されており、このような二次元フィルタを、画像データに作用させると自然な感じで画像をぼかすことができる。従って、テカリ領域の画像にガウシアンフィルタを作用させることで、テカリをぼかして目立たなくすることが可能となる。
もちろん、広い領域に亘って明度が上限値に貼り付いて、テカリが発生している画像にガウシアンフィルタを作用させても、多くの場合、明度は上限値に貼り付いたままなので、テカリを目立たなくする効果はそれほど大きくはない。しかし、通常、テカリは顔面の一部で局所的に発生する現象であるため、ガウシアンフィルタを作用させることでテカリ領域内の明度が低くなり、効果的に、しかも自然な感じでテカリを目立たなくすることが可能となる。
あるいは、ガウシアンフィルタを作用させる方法に限らず、別の方法を用いてテカリを目立たなくすることも可能である。例えば、テカリ領域内の明度を閾値明度まで引き下げた後、平滑化フィルタを作用させることとしても良い。平滑化フィルタとしては、もちろんガウシアンフィルタを用いることもできる。このようにしても、テカリを目立たなくすることが可能となる。
また、補正に際しては、「目」として抽出されている領域や、「口」として抽出されている領域を避けて、補正を行うこととしても良い。すなわち、補正しようとしている画素が、「目」あるいは「口」として抽出されている領域に含まれているか否かを判断し、これら領域に含まれている画素については補正を行うことなく、隣の画素についての補正を行うこととしても良い。こうすれば、顔面中で「目」や「口」の近くでテカリが発生している場合でも、「目」や「口」はぼかすことなく、テカリだけを目立ち難くすることができる。また、いわゆる白目が写っている部分や、歯が写っている部分は、顔面の中でも明るく写るので、テカリとして誤検出される可能性があるが、「目」や「口」を除いて補正することとすれば、これらの部分に誤って補正を行うことを回避することができる。
図12のステップS206では、以上のようにして、テカリ領域内での明度を抑制する方向の補正を行う。こうしてテカリ領域の画像を補正したら、図12に示したテカリ補正処理を終了して、図7の画像印刷処理に復帰する。前述したように、画像印刷処理では、テカリ領域で補正が行われた画像データに対して、色変換処理(図7のステップS108)、ハーフトーン処理(ステップS110)、インターレース処理(ステップS112)、ドット形成処理(ステップS114)を行い、印刷媒体上にインクドットを形成して、画像を印刷する。その結果、テカリの目立たない好ましい画像を印刷することができる。
以上、説明した本実施例の印刷装置10では、画像データを印刷装置10に供給するだけで、テカリが発生している部分に補正を施して、テカリの目立たない好ましい画像を印刷することができる。印刷に際して、コンピュータを立ち上げて専用のアプリケーションソフトを起動するなどの特別な操作を何ら要しないので、テカリが発生していることを印刷者に全く意識させることなく、好ましい画像を簡便に得ることが可能となる。
以上、本実施例の印刷装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
本実施例の印刷装置の概要を示した説明図である。 本実施例の印刷装置の外観形状を示す斜視図である。 原稿画像を読み込むために印刷装置の上部に設けられた原稿台カバーを開いた様子を示す説明図である。 スキャナ部の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。 本実施例の印刷装置の内部構成を概念的に示した説明図である。 各色のインク吐出ヘッドにインク滴を吐出する複数のノズルが形成されている様子を示した説明図である。 本実施例の印刷装置で画像を印刷するために行われている画像印刷処理の流れを示すフローチャートである。 ヘッダ領域を有する画像データのデータ構造を示した説明図である。 色変換処理のために参照される色変換テーブルを概念的に示した説明図である。 ディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。 ディザマトリックスを参照しながら画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。 本実施例の画像印刷処理中で行われるテカリ補正処理の流れを示すフローチャートである。 白目の部分の明度に基づいて閾値明度を設定する様子を概念的に示した説明図である。 縦横3画素分の大きさを有するガウシアンフィルタを例示した説明図である。
符号の説明
10…印刷装置、 12…インク吐出ヘッド、 100…スキャナ部、
200…プリンタ部、 240…印刷キャリッジ、 241…印字ヘッド、
242…インクカートリッジ、 243…インクカートリッジ、
260…制御回路、 300…操作パネル

Claims (15)

  1. 少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、該画像を印刷する印刷装置であって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する顔面領域抽出手段と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出するテカリ領域検出手段と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行うテカリ領域補正手段と、
    前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに基づいて、前記画像を印刷する画像印刷手段と
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記テカリ領域補正手段は、前記テカリ領域の画像データを平滑化する補正を行うことによって前記最大明度を抑制する手段である印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記顔面領域内の前記画像データを解析することにより、前記人物の目が写っている領域たる目領域を検出する目領域検出手段を備え、
    前記テカリ領域補正手段は、前記目領域を除いて前記補正を行う手段である印刷装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記画面領域内の前記画像データを解析することにより、前記人物の口が写っている領域たる口領域を検出する口領域検出手段を備え、
    前記テカリ領域補正手段は、前記口領域を除いて前記補正を行う手段である印刷装置。
  5. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記顔面領域内の前記画像データを解析することにより、前記人物の目が写っている領域たる目領域を検出する目領域検出手段と、
    前記目領域内の前記画像データを解析することにより、前記人物の白目に相当する明度たる白目相当明度を検出する白目相当明度検出手段と
    を備え、
    前記テカリ領域検出手段は、前記顔面領域の中で、前記白目相当明度に基づいて設定された所定の明度より明るく写っている領域を、前記テカリ領域として検出する手段である印刷装置。
  6. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記顔面領域内の前記画像データを解析することにより、前記人物の口が写っている領域たる口領域を検出する口領域検出手段と、
    前記口領域内の前記画像データを解析することにより、前記人物の歯に相当する明度たる歯相当明度を検出する歯相当明度検出手段と
    を備え、
    前記テカリ領域検出手段は、前記顔面領域の中で、前記歯相当明度に基づいて設定された所定の明度より明るく写っている領域を、前記テカリ領域として検出する手段である印刷装置。
  7. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記画像の撮影時にフラッシュを使用したか否かを表すフラッシュ使用情報を、前記画像データと共に受け取るフラッシュ使用情報受取手段を備え、
    前記顔面領域抽出手段、前記テカリ領域検出手段、および前記テカリ領域補正手段は、前記フラッシュが使用されていた場合に、それぞれの処理を行う手段であり、
    前記画像印刷手段は、前記フラッシュが使用されていた場合は、前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに基づいて前記画像を印刷し、該フラッシュが使用されていない場合は、該受け取った画像データに基づいて該画像を印刷する手段である印刷装置。
  8. 印刷装置が画像を印刷するために用いる制御データを、該画像を表す画像データに対して所定の画像処理を施すことによって生成する画像処理装置であって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する顔面領域抽出手段と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出するテカリ領域検出手段と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行うテカリ領域補正手段と、
    前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに対して前記所定の画像処理を施すことにより、前記制御データを生成する制御データ生成手段と
    を備える画像処理装置。
  9. 少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、所定の画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する顔面領域抽出手段と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出するテカリ領域検出手段と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行うテカリ領域補正手段と
    を備える画像処理装置。
  10. 少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、該画像を印刷する印刷方法であって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する第1の工程と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する第2の工程と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う第3の工程と、
    前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに基づいて、前記画像を印刷する第4の工程と
    を備える印刷方法。
  11. 印刷装置が画像を印刷するために用いる制御データを、該画像を表す画像データに対して所定の画像処理を施すことによって生成する画像処理方法であって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する工程(A)と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する工程(B)と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う工程(C)と、
    前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに対して前記所定の画像処理を施すことにより、前記制御データを生成する工程(D)と
    を備える画像処理方法。
  12. 少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、所定の画像処理を行う画像処理方法であって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する工程(1)と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する工程(2)と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う工程(3)と
    を備える画像処理方法。
  13. 少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、該画像を印刷する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する第1の機能と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する第2の機能と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う第3の機能と、
    前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに基づいて、前記画像を印刷する第4の機能と
    をコンピュータを用いて実現させるプログラム。
  14. 印刷装置が画像を印刷するために用いる制御データを、該画像を表す画像データに対して所定の画像処理を施すことによって生成する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する機能(A)と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する機能(B)と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う機能(C)と、
    前記テカリ領域で前記補正が施された画像データに対して前記所定の画像処理を施すことにより、前記制御データを生成する機能(D)と
    をコンピュータを用いて実現させるプログラム。
  15. 少なくとも人物を含んで撮影された画像の画像データを受け取って、所定の画像処理を行う方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
    前記画像データを解析することにより、該画像データ中で人物の顔面が写っている領域たる顔面領域を抽出する機能(1)と、
    前記顔面領域の中で所定の明度より明るく写っている領域を、前記顔面中でテカリが発生している領域たるテカリ領域として検出する機能(2)と、
    前記テカリ領域の画像データに対して、該テカリ領域内での最大明度を抑制する補正を行う機能(3)と
    をコンピュータを用いて実現させるプログラム。
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