JP2007099353A - 物品保持回転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャップ等の物品を一定の姿勢にして回転すること。
【解決手段】 物品保持回転装置80であって、キャップ1に与える保持姿勢を自由に変位可能に該キャップ1を保持する物品保持部84と、物品保持部84の周囲に設けられ、物品保持部84に保持されたキャップ1に回転力を付与する回転力付与部85とを有してなるもの。
【選択図】 図10

Description

本発明は、キャッピング装置等に用いて好適な物品保持回転装置に関する。
キャッピング装置では、キャップと容器の形状寸法が同一品種であっても成形時や保管時の事情により変化し、キャップと容器のネジ噛合不良を招く等によってキャップ噛合部にキズを生じ、液漏れ等のトラブルを発生するおそれがあり、生産性を阻害する。多品種多形態のキャップを扱うキャッピング装置では、そのトラブルを一層多発するおそれがある。
そこで従来、キャップと容器のネジ噛合不良を低減するため、特許文献1、2に記載のキャッピング装置が提案されている。
特許文献1のキャピング装置は、ポンプキャップをネジ噛合方向と逆方向に回転させてキャップの姿勢を矯正させた後、該キャップを仮締めし、更に本締めする。
特許文献2のキャッピング装置は、円筒キャップをネジ噛合方向と逆方向に回転させてキャップの姿勢を矯正させた後、該キャップを仮締めし、更に本締めする。
特開平11-255292 特開平9-118392
キャップは容器に押付けた状態で回転することにてネジの噛合いを開始する。キャップの回転角度範囲において、キャップと容器がスムーズに螺着開始できる領域はネジ条数やネジ山の形状により異なり、その螺着開始がスムーズになる角度範囲を可能な限り広めるように考えられている。一般的には概ね180度の範囲が容易に螺着開始できる範囲であり、残る概ね180度の範囲がキャップと容器が擦れる状態、或いは、キャップの姿勢不良に伴う不良噛合いを生じ易い範囲になる。特許文献1、2のキャッピング装置は、キャップにネジ噛合方向と逆方向の回転を与えてキャップの姿勢を矯正させ、キャップが螺着困難な概ね180度の回転角度範囲にあっても、キャップの不良噛合いを回避しようとするものである。
しかしながら、特許文献1、2のキャッピング装置は、キャップの姿勢を矯正するために、キャップを逆回転するための操作と時間を必要とし、生産性の向上に困難がある。
本発明の課題は、キャップ等の物品を一定の姿勢にして回転することにある。
請求項1の発明は、物品に与える保持姿勢を自由に変位可能に該物品を保持する物品保持部と、物品保持部の周囲に設けられ、物品保持部に保持された物品に回転力を付与する回転力付与部とを有してなるようにしたものである。
(実施例1)(図1〜図15)
キャッピング装置10は、キャップ1を容器2にネジ噛合いさせることにてキャッピングするものである。容器2は、容器供給コンベア20により供給される。
キャッピング装置10は、架台31の昇降ガイド32に昇降可能に昇降台33を設け、昇降台33に本締装置35を設け、本締装置35に仮締装置70を付帯させている。本締装置35と仮締装置70は単一のキャッピング位置にて回転するよう、即ち、その回転中心が同軸となるように配置される。仮締装置70はキャップ1を容器2に対して小トルクで仮締めし(仮締装置70の最大トルクはネジ山を壊さない)、本締装置35はキャップ1を容器2に対して大トルク(最終締め力)で本締めする。
本締装置35は、図3〜図6に示す如く、キャップ挟持チャック50を構成する複数個の締付ローラ51、52、53、54でキャップ1の外周面を挟持し、この締付ローラ51〜54の回転によりキャップ1をボトル2に螺着させる。このとき、本締装置35は、前述の架台31の昇降ガイド32に昇降駆動されるように設けた昇降台33に、第1昇降台41を固定し、第1昇降台41にて第2昇降台42を支持している。そして、本締装置35は、締付ローラ51〜54のためのローラ開閉装置43とローラ回転装置44とを有している。
ローラ開閉装置43は、第1昇降台41に相対する2個の両ローラヘッド45、46をそれぞれ横行ガイド(リニアガイドとリニアレール)100を介して横移動可能に支持し、該第1昇降台41の裏面に設けた開閉駆動モータ47によって固定されて駆動されるピニオン48と、両ローラヘッド45、46のそれぞれに設けたラック45A、46Aとを、ピニオン48の上面と下面とに噛合いさせている。そして、一方のローラヘッド45には 2個の締付ローラ51、52が、他方のローラヘッド46には2個の締付ローラ53、54が互いに相対して支持されている。締付ローラ51、52、53、54はそれらの回転軸51A、52A、53A、54Aによりローラヘッド45、46に強制駆動可能に支持される。ローラ開閉装置43は、開閉駆動モータ47により両ローラヘッド45、46を互いに接触或いは離間する方向に平行移動させ、相対する締付ローラ51、52と締付ローラ53、54をそれらに挟まれたキャップ締付領域に対して互いに開閉可能とする。これにより、締付ローラ51、52と締付ローラ53、54は、キャップ1を挟持するキャップ挟持チャック50を形成する。
ローラ回転装置44は、第2昇降台42に設けた回転駆動モータ61と、第2昇降台42側の両ローラヘッド45、46に設けた締付ローラ51、52と締付ローラ53、54との間の回転力伝達経路に、該回転力伝達経路を伸縮可能とする伸縮回転軸62、63を設け、両ローラヘッド45、46の平行移動を許容しながら、締付ローラ51、52と締付ローラ53、54を前述した如く強制駆動可能としている。このとき、第2昇降台42側では、伸縮回転軸62、63の上端軸62A、63Aが第2昇降台42の軸受台に支持され、上端軸62A、63Aにはプーリ64、65が固定されるとともに、アイドルプーリ66A〜66Cが支持され、回転駆動モータ61の出力軸に固定のプーリ67に巻き回されたタイミングベルト67Aがそれらのプーリ64、65、66A〜66Cに巻き回されていることで、モータ61により伸縮回転軸62、63を駆動可能としている。また、第1昇降台41側には、第1昇降台41に横移動可能に支持されている両ローラヘッド45、46のそれぞれに伸縮回転軸62、63の下端軸62B、63Bを支持し、下端軸62Bに伝達された回転力をギア68A、68B、68C、68Dを介して前述した締付ローラ51、52の回転軸51A、52Aに伝達して締付ローラ51、52を強制回転するとともに、下端軸63Bに伝達された回転力をギア69A、69B、69C、69Dを介して前述した締付ローラ53、54の回転軸53A、54Aに伝達して締付ローラ53、54を強制回転させる。これにより、ローラ回転装置44は、ローラヘッド45の締付ローラ51、52と、ローラヘッド46の締付ローラ53、54を強制回転させることを可能とする。
仮締装置70は、図3に示す如く、昇降台42の前面にリニア昇降機72を設け、リニア昇降機71の昇降台72に物品保持回転装置80を備える。物品保持回転装置80は、昇降台72に支持される中空軸モータ81を有し、モータ81の回転軸82の先端ヘッド83の中央部に物品保持部84を設け、物品保持部84の周囲に回転力付与部85を設ける。物品保持部84は後に詳述するエジェクタ式吸引装置からなり、キャップ1に与える保持姿勢を変えることを、回転力が付与された状態でも可能にしながら該キャップ1を保持する。回転力付与部85はモータ81により物品保持部84とともに回転され、物品保持部84に保持されたキャップ1に接して該キャップ1に回転力を付与する。物品保持部84は回転軸82の上端部の回転継手86(又はヘッド83に設けた空気供給部86A)を介して空気圧を供給される。尚、物品保持回転装置80は、回転力付与部85を軸方向にて緩衝的に支持する緩衝手段87(スプリング式バッファ)を、回転軸82の中間部に介装して備える。以下、物品保持回転装置80について詳述する。
物品保持回転装置80は、図7に示す如く、回転軸82の先端ヘッド83の中央部に設けた物品保持部84をエジェクタ吸引装置(ベルヌーイ式チャック)とするものであり、物品保持部84に丸孔状の中央ノズル84Aから外向き放射方向(例えば4方向)に延びる空気通路84Bを設け、回転継手86又は空気供給部86Aに供給される空気を中央ノズル84A経由でキャップ1との間の空気通路84Bから外方に噴出させ、キャップ1との間に発生する負圧によりキャップ1を非接触で吸着する。物品保持回転装置80は、ベルヌーイ式チャックたる物品保持部84だけではキャップ1に回転力を付与できず、物品保持部84の周囲に設けた回転力付与部85によりキャップ1に回転力を付与可能にする。
物品保持回転装置80において、回転力付与部85はキャップ1に接触して該キャップ1に回転力を付与する。回転力付与部85のキャップ1との接触部はその全周域において完全に周方向につながった円環状とせず、回転力付与部85のキャップ1との接触部85Aを断続的に切欠き、切欠き部を空気通路84Bとする。回転力付与部85の全周域において、空気通路84Bと接触部85Aの面積比は1:3〜3:1程度が好ましい。空気通路84Bの面積が過大になると、接触部85Aの面積が過小になり、回転力付与部85によるキャップ1への回転力付与が困難になる。接触部85Aの面積が過大になると、空気通路84Bの面積が過小になり、物品保持部84によるキャップ1の吸着力が低下し、キャップ1が落下してしまう。接触部85Aの高さ(空気通路84Bの隙間)は、物品保持部84が単独でキャップ1を吸着するときの、物品保持部84とキャップ1の隙間h相当とする必要があり(図7)、中央ノズル84Aからの空気噴出流量、空気噴出角度、吸着部直径によって変化するが、好ましくは0.2〜2.0mm、より好ましくは0.3〜1.2mmである。
物品保持部84としては、特に限定しないが、(株)コガネイ製の非接触搬送機器NCT-20、(有)ソーラーリサーチ研究所製のフロートチャックC型等のベルヌーイ式チャックを採用できる。
回転力付与部85の構成材料としては、特に限定しないが、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属材料、硬質ゴム、ウレタン、発泡ウレタン、ニューライト(作新工業(株)の商品名)等の超硬質ポリエチレン、MCナイロン(日本ポリペンコ(株)の商品名)等のエンジニアリングプラスチック、その他樹脂材料等を採用できる。回転力付与部85のキャップ1との接触部85Aは、金属等の硬い材料で構成しても良いが、キャップ1が樹脂であることが多いことから、キャップ1の傷つきを避けるため、キャップ1の材質に近い硬さを有する材料や、より柔らかい材料を用いることが好ましい。回転力付与部85のキャップ1との接触部85Aの構成材料としては、金属材料でも可能であるが、より柔らかい材料を採用でき、例えば、天然ゴム、合成ゴム、シリコン、ウレタン、発泡ウレタン、スポンジ、ニューライト(作新工業(株)の商品名)等の超硬質ポリエチレン、MCナイロン(日本ポリペンコ(株)の商品名)等のエンジニアリングプラスチックを採用できる。
回転力付与部85は滑り止めを備えても良く、摩擦係数を調整することで、キャップ1に付与する締付力を調整できる。回転力付与部85の摩擦係数の調整は、回転力付与部85の構成材質そのものの選択やその表面の加工状態、表面処理、コーティング処理等の方法でも適宜調整できる。回転力付与部85の全体が1種の材料で構成されても良く、キャップ1との接触部85Aのみに上述した材料を適用することの組合せも可能である。
従って、キャッピング装置10は以下の如くにキャッピング動作する。
(A)仮締め行程(図8〜図11)
(1)仮締め装置70が備える物品保持回転装置80の物品保持部84によりキャップ1の天面を吸着して保持する(図10(A))。
(2)モータ81によりヘッド83(物品保持部84及び回転力付与部85)を正回転させつつ、昇降台33、72の下降により、キャップ1を回転力付与部85に接触させて回転させつつ容器2の口部に押し付ける(図10(B))。
このとき、キャップ1はめねじ1Aを、容器2はおねじ2Aを備えており(図8)、それらのめねじ1Aとおねじ2Aが図9(A)に示す如き概ね180度の範囲の螺着容易領域Aにある状態から上述(2)の如く接触回転するときには、そのままスムーズにキャッピングが開始される。他方、キャップ1のめねじ1Aと容器2Aのおねじ2Aが図9(B)に示す如き概ね180度の範囲の螺着困難領域にある状態から上述(2)の如く接触回転するときには、キャッピングが開始されず約180度(又は、最初の約180度回転位置で噛合いミスを生じたら更に1回転して約540度)空転し、螺着容易な相対位置に到達してからキャッピングが開始される。
(3)物品保持部84がキャップ1の天面に及ぼすベルヌーイ式チャックの吸着力は把持式チャック等に比較すると弱い。一例として直径20mmの物品保持部84を備えたベルヌーイ式チャックの吸着力は、0.3MPaの空気圧で約0.5N、0.4MPaで約0.7N、0.5MPaで約0.9Nしかなく、キャップ1と容器2の間に生ずる僅かな力でもキャップ1は物品保持部84に対して傾いてしまう。回転力付与部85によるキャップ1の回転時には、キャップ1が容器2に上方から加圧されているため、キャップ1と容器2のネジ噛合いが一致しない位置(螺着困難領域)ではキャップ1が回転力付与部85に対して傾いてしまう。キャップ1が傾くと、キャップ1と回転力付与部85の接触部85Aとの隙間が大きくなり、空気通路84Bの空気噴出速度が低下し、空気通路84Bに生ずる圧力も負圧から大気圧に近づき、キャップ1に及ぼす吸着力が低下する。よってキャップ1は更に容易に回転力付与部85に対して傾く(図10(C))。このとき、回転力付与部85の接触面積が減少することで、回転力付与部85がキャップ1に及ぼす回転力の伝達も低下する。その結果、キャッピング不良の原因となるキャップ1が傾いた状態での無理な螺着が行なわれることなく、キャップ1は螺着可能な位置(螺着容易領域)まで空回りする(図10(D))。
ここで、キャップ1がヘッド83に強固に把持されていると、キャップ1の水平姿勢が保たれ、かつ大きな回転力を加えることが可能になり、キャップ1は容器2のネジ山を損傷しながら、螺着すべきでない位置から噛み込み、キャッピング不良を生ずることがある。本発明では、キャップ1と容器2のネジ噛合いが一致しない位置からは螺着開始されることなく、キャップ1が空回りできることにより、キャッピング不良を発生させることがない。尚、物品保持部84がキャップ1に及ぼす吸着力が低下しても、キャップ1は容器2のネジ部で支持されており、キャップ1が落下することはない。
(4)キャップ1が螺着容易なネジ噛合い位置に到達すると、キャップ1は回転力付与部85に対して僅かに傾くか、もしくは傾くことなく直ちに螺着開始される(図11(A)〜(C))。これにより、キャップ1は螺着容易なネジ噛合い位置からのみ仮締めされるものとなり、キャッピング不良を生じない。その後、物品保持部84によるキャップ1の吸着を解除する。キャップ1は続いて、本締装置35により本締めされる。
(B)本締め行程
(1)キャップ挟持チャック50の締め付けローラ51〜54によりキャップ1の外周面を挟持する。尚、本締装置70の締め付けローラ51〜54がキャップ1の外周面を挟持完了後に、前述した仮締装置70の物品保持部84によるキャップ1の天面保持を解除するものとする。
(2)ローラ回転装置44によりキャップ挟持チャック50を一定の大トルクで回転させつつ、昇降台33を下降し、チャック50が挟持しているキャップ1を容器2に本締めする。
キャップ1の容器2に対するキャッピングは、概ね(i)空回り(ii)(噛合って)単純回転(iii)容器とキャップの接触(iv)キャップヘッドの回転トルク供給(この部分を仮締め・予備締めということもある)(v)(本締め)設計トルク(又は回転で決まった位置)を与える(vi)安定時間/良否確認時間(本締めトルクを与えた後はキャップヘッドに与え続ける回転をクラッチのスリップ等で逃げて過剰トルクは与えない)という手順で行なう。本発明は、キャップ設計毎に適正な設計トルクを二段階保証するものであり、その仮締めでは(iv)〜(v)の範囲内のキャッピングトルクを与える。(iv)の回転トルクが強い(一般的には回転力付与部85が柔らかい材料を使用することが多い)場合には、極僅かな噛合いを提供することになり、回転トルクが弱い(一般的には回転力付与部85が硬い材料を使用することが多い)場合には、本締め完了にかなり近いところまで噛合いを提供することとなる。ただ、このような傾向についても、キャップ保持手段75としてのバキュームパッド75A等の吸引力や粘着力の程度(弱又は微)及びキャップとの接触面積等の簡単な条件変更で調整可能である。各キャッッピング時の(本締め)供給設計トルクをN1,N2,N3・・・とすると、本発明で供給される仮締めトルクは、(0.1〜0.99)×(N1,N2,N3・・・)の如くなる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)物品保持回転装置80に保持されたキャップ1が螺着容易な概ね180度の回転角度範囲から回転開始したときには、キャップ1は物品保持部84に吸引され、回転力付与部85に対して僅かに傾くか、若しくは傾くことなく、そのままスムーズに螺着して噛合い開始される。
他方、キャップ1が螺着困難な概ね180度の回転角度範囲から回転開始したときには、キャップ1は物品保持部84に吸引され、容器2との僅かな接圧力でも該容器2に対する姿勢を矯正される方向に、回転力付与部85に対して自由に傾く。この結果、キャップ1は容器2に対して無理な螺着が行なわれることなく、螺着容易な位置まで空回りし、螺着容易な回転角度位置にて螺着して噛合い開始される。
キャップ1は姿勢矯正のために逆回転されることなく、正回転下で容器2に対する姿勢を一定にするように変位して自動調芯的にネジ合せされるから、短時間に噛合い開始でき、生産効率が良い。
(b)物品保持回転装置80が回転力付与部85を軸方向にて緩衝的に支持する緩衝手段87を備えることにより、回転力付与部85がキャップ1を容器2に対して過剰に押付けず、キャップ1の自由な姿勢変化を阻害しない。
(c)エジェクタ式吸引装置からなる物品保持部84は非接触でキャップ1を保持し、キャップ1が物品保持部84に対して傾いたときには、エジェクタ式吸引装置の吸引力が低下してキャップ1を更に容易に傾き可能にする。このとき、キャップ1と回転力付与部85との接触面積も減少してキャップ1に付与される回転力も低下する。その結果、キャップ1が傾いた状態での無理な螺着が一層確実に回避される。
(d)回転力付与部85が滑り止めを備えることにより、キャップ1に適度な締付け力を付与できる。
(e)仮締装置70と本締装置35とを単一のキャッピング位置にてキャップを回転させることが可能なように同軸配置することにより、キャッピング装置10のコンパクトを図ることができる。
図12〜図15は上述した物品保持回転装置80の変形例である。
図12の物品保持回転装置110は、回転軸111の先端ヘッド112の中央部に物品保持部113を設け、物品保持部113の両側に回転力付与部114を設ける。物品保持回転装置110も、物品保持部113をエジェクタ式吸引装置にて構成するものであるが、直線スリット状の中央ノズル113Aから相対する外向き2方向に延びる空気通路113Bを、両側の回転力付与部114の間にへこみ形成した。回転力付与部114はキャップ1との接触部114Aを備える。
図13の物品保持回転装置120は、回転軸121の先端ヘッド122の中央部に物品保持部123を設け、物品保持部123の周囲に回転力付与部124を設ける。物品保持部123は真空接続される蛇腹状バキュームパッド123Aからなる。回転力付与部124は回転軸121に一体化されたカップ状体からなりカップ開口端面(全周連続平面又は周方向断続的に切欠凹部を備える断続平面)をキャップ1との接触部124Aとする。物品保持回転装置120は、キャップ1の未保持段階ではバキュームパッド123Aを回転力付与部124の接触部124Aから突出し、バキュームパッド123Aに吸着したキャップ1は接触部124Aに接触させて回転軸121の回転力を付与する。
図14の物品保持回転装置130は、回転軸131の先端ヘッド132の中央部に物品保持部133を設け、物品保持部133の周囲に回転力付与部134を設ける。物品保持部133はキャップに押し付けることで内部が負圧となり吸着が可能となる吸盤133Aからなる。回転力付与部134は回転軸131に一体化されたカップ状体からなりカップ開口端面(全周連続平面又は周方向断続的に切欠凹部を備える断続平面)をキャップ1との接触部134Aとする。物品保持回転装置130は、キャップ1の未保持段階では吸盤133Aを回転力付与部134の接触部134Aから突出し、吸盤133Aに吸着したキャップ1は接触部134Aに接触させて回転軸131の回転力を付与する。
図15の物品保持回転装置140は、回転軸141の先端ヘッド142の中央部に物品保持部143を設け、物品保持部143の周囲に回転力付与部144を設ける。物品保持部143は厚肉粘着製シート等の柔軟粘着製素材143Aからなる。回転力付与部144は回転軸141に一体化されたカップ状体からなり、カップ開口端面(全周連続平面又は周方向断続的に切欠凹部を備える断続平面)をキャップ1との接触部144Aとする。物品保持回転装置140は、キャップ1の未保持段階では粘着性素材143Aを回転力付与部144の接触部144Aから突出し、粘着性素材143Aに粘着したキャップ1は接触部144Aに接触させて回転軸141の回転力を付与する。
(実施例2)(図16〜図19)
実施例2のキャッピング装置200は、図16、図17に示す如く、容器供給コンベア201に沿って相互に隣り合うキャッピング位置(仮締め位置と本締め位置)のそれぞれに、仮締装置210と本締装置220を並べて配置したものである。
仮締装置210は、図18に示す如く、架台211に昇降可能に設けた昇降台212の前面にリニア昇降機213を設け、リニア昇降機213の昇降台214に実施例1の物品保持回転装置80を備える。物品保持回転装置80は、前述したとおり、モータ81、回転軸82、ヘッド83、物品保持部84、回転力付与部85、回転継手86、緩衝手段87を備える。
仮締装置210は、キャップ1を物品保持部84により傾動自由に保持し、かつモータ81の回転力を回転力付与部85によりキャップ1に付与し、実施例1におけると同様にしてキャップ1を容器2に仮締め可能にする。
本締装置220は、図19に示す如く、架台221に昇降可能に設けた昇降台222に回転モータ223を設け、モータ223の回転軸224の下端部にキャップ挟持チャック225を設けた。キャップ挟持チャック225はカップ内に不図示のチャック爪を備え、空気圧の供給により開閉させるチャック爪によりキャップ1を挟持する。本締装置220は、容器2に仮締めされているキャップ1をチャック225により挟持し、モータ223によりチャック225を回転し、キャップ1を容器2に本締め可能にする。
尚、チューブ付きキャップ1を容器2の口部に接触させる際には、チューブ位置決めチャック280にてチューブ下部先端が容器2に挿入されるよう位置合わせを行なってから、仮締め装置210が下降する。
本実施例によれば、実施例1の(a)〜(d)と同様な作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
仮締装置210と本締装置220を相互に隣り合ったキャッピング位置に並べて配置することにより、キャップ1の品種に応ずる仮締装置210と本締装置220の取り替えの容易を図ることができる。本締装置220が異形状のキャップ1のために専用のキャップヘッド(キャップ挟持チャック225)を用いるとき、交換作業対象となる本締装置220は仮締装置210から離隔して配置されていることが好ましい。本締装置220は、キャップ1を増し締めするだけであり、動作時間は著しく短くて良いから、キャップヘッド数を仮締装置210に比して少なくできる。
本発明の物品保持回転装置は、キャッピング装置に用いられるものに限定されず、キャップ以外の物品の保持回転動作にも適用できる。
以上の実施例にあっては、間欠的に容器を直線搬送する方式について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、本発明は、キャッピング操作が容器の搬送に追従する直線搬送方式や、ロータリー方式などについても適用可能である。
図1は実施例1のキャッピング装置を示す側面図である。 図2は図1のキャッピング装置の平面図である。 図3は仮締装置と本締装置を示す側面図である。 図4は図3の正面図である。 図5は図3の平面図である。 図6は本締装置を示す平面図である。 図7は物品保持回転装置を示す模式図である。 図8はキャップと容器を示す模式図である。 図9はキャップと容器の相対位置を示す模式図である。 図10はキャップの螺着過程の前半を示す模式図である。 図11はキャップの螺着過程の後半を示す模式図である。 図12は物品保持回転装置の変形例を示す模式図である。 図13は物品保持回転装置の変形例を示す模式図である。 図14は物品保持回転装置の変形例を示す模式図である。 図15は物品保持回転装置の変形例を示す模式図である。 図16は実施例2のキャッピング装置を示す側面図である。 図17は図16のキャッピング装置を示す平面図である。 図18は仮締装置を示す側面図である。 図19は本締装置を示す側面図である。
符号の説明
1 キャップ(物品)
80 物品保持回転装置
84 物品保持部
84A ノズル
84B 空気通路
85 回転力付与部
87 緩衝手段
110 物品保持回転装置
113 物品保持部
113A ノズル
113B 空気通路
114 回転力付与部
120 物品保持回転装置
123 物品保持部
123A バキュームパッド
124 回転力付与部
130 物品保持回転装置
133 物品保持部
134 回転力付与部
140 物品保持回転装置
143 物品保持部
143A 粘着性素材
144 回転力付与部

Claims (7)

  1. 物品の姿勢を変更可能な状態で該物品を保持する物品保持部と、
    物品保持部の周囲に設けられ、物品保持部に保持された物品に回転力を付与する回転力付与部とを有してなる物品保持回転装置。
  2. 前記回転力付与部を軸方向にて緩衝的に支持する緩衝手段を備える請求項1に記載の物品保持回転装置。
  3. 前記物品がキャップであり、該キャップを容器に螺着可能にする請求項1又は2に記載の物品保持回転装置。
  4. 前記物品保持部がエジェクタ式吸引装置である請求項1〜3のいずれかに記載の物品保持回転装置。
  5. 前記物品保持部がバキュームパッドである請求項1〜3のいずれかに記載の物品保持回転装置。
  6. 前記物品保持部が粘着性素材からなる請求項1〜3のいずれかに記載の物品保持回転装置。
  7. 前記回転力付与部が滑り止めを備えてなる請求項1〜6のいずれかに記載の物品保持回転装置。
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