JP2007092217A - 着色弾性繊維不織布 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾性不織布を顔料が分散されたポリウレタン溶液またはポリウレタンエマルジョン溶液を塗布又は含浸した後に湿式処理又は乾式処理して顔料を繊維表面に固着させることにより、優れた伸縮性能を備えていると共に高い引張り強度、高い引裂き強度を兼ね備え、かつ染色堅牢度に優れる着色された弾性繊維不織布とする。
【選択図】なし
Description
とする用途によっては、実用に耐える製品が得られないといった問題がある。
また、弾性繊維は酸性染料、カチオン染料等の染色に必要な有効な染着座席を有しておらず、分散染料で染色した場合でも染料を吸着するものの染料が放出されやすく、色落ち・退色などに問題があった。そこで本発明では、これらの欠点を解消し、優れた伸縮性能を備えていると共に高い引張り強度、高い引裂き強度を兼ね備え、かつ染色堅牢度に優れる着色された弾性繊維不織布を提供することにある。
まず、本発明の繊維不織布を構成する樹脂について説明する。弾性繊維不織布に用いる熱可塑性樹脂としては公知の溶融紡糸可能な熱可塑性エラストマー樹脂であればよく、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリウレタン等が挙げられるが、本発明では優れた伸縮性能と回復性能を有するポリウレタンを用いることが好ましい。
くは芳香族ジカルボン酸またはこれらの混合物とから得られる飽和ポリエステルジオール、あるいはポリカプロラクトングリコール、ポリバレロラクトングリコール等のポリラクトンジオールが好ましく使用される。また、ポリエーテルジオールとしてはポリエチレンエーテルグリコール、ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコールなどのポリアルキレンエーテルジオールが好ましく使用される。
/m2以上、一方柔軟性を付与するためには600g/m2以下とすることが好ましい。)、伸度が通常200%以上、好ましくは300%以上であり、強度(25mm幅、1g/m3あたり)は厚さにより異なるが、通常単位目付あたり20cN以上、好ましくは25cN以上であり、引裂強度(25mm幅、1g/m3あたり)が単位目付あたり5cN以上、好ましくは7.5cN以上である。また、100%伸長時の回復率は通常80%以上、好ましくは85%以上で伸縮回復性に優れた弾性繊維不織布である。また他の特長は、極めて優れた通気性と柔軟な風合を有することであり、通気度としては5〜200cm3/cm2/sであることが好ましい。
ましく、より好ましくは130〜160℃である。不織布の目付などにより不織布中に含まれる水分が完全になくなるまでの時間が選ばれる。また、ポリウレタンエマルジョン溶液を含浸処理する際の絞り率(ピックアップ率)、塗布量に特に制限はない。不織布の重量に対して、50〜400重量%、好ましくは、100〜300重量%である。
伸長回復率(%)=((50−L)/50)×100
分子量2000のポリブチレンアジペート(PBA)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及び1,4−ブタンジオール(BD)を重合比率がPBA/MDI/BD=80/59/17.5で混合し、2軸押出機連続重合装置を用いてワンショット方式で塊状重合することにより、ショアーA硬度が95の熱可塑性ポリウレタンを得た。この熱可塑性ポリウレタンを温度80℃で24時間真空乾燥した。この熱可塑性ポリウレタンの水分率をカールフィッシャー方法で測定すると100ppmであった。
って、繊維径が20μmのフィラメントを形成し、このフィラメントをノズルから20cm離れた位置にある移動コンベアネット上に吹き付けると共にコンベアネットの直下に設けられた吸引装置によって加熱エアの3倍の吸引量(吸引速度=6m/s)で吸引することで、目付が350g/m2のポリウレタン弾性繊維不織布を得た。なお、このときの紡糸温度は235℃であった。
実施例1のポリウレタン弾性繊維不織布の目付250gに変更する以外は、実施例1と同様にして不織布を作製し、目付363g/m2の水系ポリウレタン含浸不織布を作製した。
実施例1のポリウレタン弾性繊維不織布の目付200gに変更する以外は、実施例1と同様にして不織布を作製し、目付285g/m2の水系ポリウレタン含浸不織布を作製した。
重量比率がPBA/MDI/BD=66/82/26.5、ショアーA硬度が97(ショアーD硬度が64)である熱可塑性ポリウレタンを使用した点を除いて、実施例1と同様の方法で目付が350g/m2のポリウレタン弾性繊維不織布を得た。繊維径が22μmのフィラメントを形成、このときの紡糸温度は245℃、加熱エア温度は247℃、加熱エア風量は9Nl/cm/minであった。実施例1同様にして、目付482g/m2の水系ポリウレタン含浸加工不織布を得た。
実施例1のポリウレタン不織布作製の際に、黒色顔料着色カラーマスター(カーボンブラック20%混練チップ)を2%添加して目付が367g/m2の黒色原着ポリウレタン弾性繊維不織布を得た。
実施例1の目付が350g/m2のポリウレタン弾性繊維不織布を染色調整液(メイサンPM(明成化学工業(株)製)1g/l、酸性染料NylonsanBlue 1%(0.W.F)、浴比1:15)に投入し、室温から昇温後、100℃で30分間染色処理した。その後、水洗し脱水乾燥し、染色ポリウレタン弾性繊維不織布を得た。
Claims (5)
- 溶融紡糸された熱可塑性エラストマー弾性繊維が相互に溶融接着された弾性繊維不織布において、顔料が分散されたポリウレタン溶液またはポリウレタンエマルジョン溶液を塗布又は含浸した後に湿式処理又は乾式処理して顔料を繊維表面に固着させた通気性を有する弾性繊維不織布。
- 熱可塑性エラストマー弾性繊維がポリウレタンである請求項1に記載の弾性繊維不織布。
- 弾性繊維不織布の通気度が5〜200cm3/cm2/sであることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の弾性繊維不織布。
- 弾性繊維不織布の単位目付あたりの強度(25mm幅、1g/m3あたり)が25cN以上、伸度が300%以上、単位目付あたりの引裂強度(25mm幅、1g/m3あたり)が7.5cN以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性繊維不織布。
- 弾性繊維不織布がメルトブロー法によって作られたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の弾性繊維不織布。
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