JP2007090355A - 鋼板の冷却設備および製造方法 - Google Patents

鋼板の冷却設備および製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007090355A
JP2007090355A JP2005278997A JP2005278997A JP2007090355A JP 2007090355 A JP2007090355 A JP 2007090355A JP 2005278997 A JP2005278997 A JP 2005278997A JP 2005278997 A JP2005278997 A JP 2005278997A JP 2007090355 A JP2007090355 A JP 2007090355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
steel sheet
steel plate
plate
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005278997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4774887B2 (ja
Inventor
Naoki Nakada
直樹 中田
Takashi Kuroki
高志 黒木
Teruo Fujibayashi
晃夫 藤林
Shogo Tomita
省吾 冨田
Shunichi Nishida
俊一 西田
Naoto Hirata
直人 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2005278997A priority Critical patent/JP4774887B2/ja
Priority to CN2006800320200A priority patent/CN101253010B/zh
Priority to EP06783171.9A priority patent/EP1930092B1/en
Priority to PCT/JP2006/317399 priority patent/WO2007037095A1/ja
Priority to KR1020087004610A priority patent/KR100935357B1/ko
Publication of JP2007090355A publication Critical patent/JP2007090355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4774887B2 publication Critical patent/JP4774887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0203Cooling
    • B21B45/0209Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
    • B21B45/0215Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
    • B21B45/0218Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes for strips, sheets, or plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/74Temperature control, e.g. by cooling or heating the rolls or the product
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/74Temperature control, e.g. by cooling or heating the rolls or the product
    • B21B37/76Cooling control on the run-out table

Abstract

【課題】設備保全性がよく、多量の冷却水を鋼板下面に供給する場合の排水性にすぐれ、効率のよい冷却を幅方向に均一に行って高冷却速度を実現する鋼板の冷却設備および品質の高い鋼板を製造する方法を提供する。
【解決手段】鋼板10の搬送方向に斜行して等間隔に配置された複数の保護板34と、鋼板10の下面に冷却水を供給するために保護板34と保護板34の間に搬送方向に斜行して設けられたノズル列とを備え、ノズル列には板幅方向に一定ピッチで描いた仮想線36上にそれぞれ同数の円管ノズル32が配置されているとともに、円管ノズル32の上端は保護板34の上端より低い位置に位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、鋼板の冷却設備および製造方法に関するものである。
熱間圧延により鋼板を製造するプロセスでは、圧延温度を制御するのに冷却水を供給したり、空冷を行ったりするのが一般的であるが、近年、高い冷却速度を得て組織を微細化し、鋼板の強度を上げる技術の開発が盛んである。
例えば、冷却水を供給して熱鋼板を冷却する技術として、特許文献1に記載の技術がある。これは、図7に示すように、テーブルローラ13間にエプロンを兼ねたヘッダ51を設置し、ヘッダ51上面に多数の孔、いわゆる多孔ノズル52を設け、ここから棒状の冷却水53を鋼板10下面に供給する技術である。比較的多量の冷却水を鋼板に供給することで、高い冷却速度が得られるとされている。
また、冷却水を供給して鋼板を冷却する別の技術として、特許文献2に記載の技術がある。これは、ノズルをハニカム状に配置して、効率のよい冷却を行うことができるものとされている。
特開昭62−259610号公報 特開平10−263669号公報
しかしながら、前記特許文献1、2に記載の技術は、設備保全性、冷却水を鋼板下面に供給した後の排水性、さらには冷却の均一性において大きな問題点がある。
特許文献1に記載の技術では、図7に示すように、下面冷却設備50のヘッダ51がテーブルローラ14間のエプロンを兼ねる構造となっているので、先端が下方に反った鋼板10が進入してきた場合にはヘッダ51に当たり、ヘッダ51を破損するという問題がある。ヘッダ51が破損してノズル孔52がつぶれたり、変形したりすれば、冷却の均一性が著しく損なわれるので、この技術を長期にわたって使用する場合には、ヘッダ(エプロン)51を頻繁に取り替えるなどしなければならず、設備保全性の上で問題がある。
また、冷却水53は鋼板10に供給された後に落下すると、ヘッダ(エプロン)51上に溜まって水膜54を作る。エプロンとなるヘッダ51上面にあけた孔がそのままノズル52になっているので、新たに供給された冷却水はこの水膜54を破って鋼板10下面に供給されなければならないが、冷却水量を増やそうとすればするほど水膜54が厚くなるので冷却の効率が悪くなるという問題がある。
さらに、冷却水がヘッダ(エプロン)51の端部とテーブルローラ14との間の狭い隙間を通ってしか排水されないので、この排水が新たに供給される冷却水による冷却を阻害し、冷却水を効率よく使用することができない。
一方、特許文献2に記載の技術についても、それを熱間圧延ラインで鋼板の下面を冷却する際に用いると、先端が下方に反った鋼板が進入してきた場合にノズルに当たり、ノズルを破損するという問題がある。ノズル間に保護板を設置することによって、鋼板の先端がノズルに衝突することを避けようとすることも考えられるが、ノズルが鋼板の搬送方向にも幅方向にも1/2ピッチずつずらして配置されているので、ノズル同士の間隔が狭すぎるため、適切な保護板を設置することができない。したがって、被冷却材がノズルに衝突する心配がないプロセスでしか用いることができず、熱間圧延ラインでの鋼板の冷却に用いることはできない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、設備保全性がよく、多量の冷却水を鋼板下面に供給する場合の排水性にすぐれ、効率のよい冷却を幅方向に均一に行って高冷却速度を実現する鋼板の冷却設備および品質の高い鋼板を製造する方法を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]鋼板の熱間圧延ラインに設置される鋼板の冷却設備であって、搬送される鋼板の下方において、鋼板の搬送方向に斜行して配置された複数の保護板と、鋼板の下面に冷却水を供給するために保護板と保護板の間に鋼板の搬送方向に斜行して設けられたノズル列とを備え、該ノズル列には鋼板の板幅方向に一定ピッチで描いた仮想線上にそれぞれ同数の管状ノズルが配置されているとともに、該管状ノズルの上端は前記保護板の上端より低い位置に位置していることを特徴とする鋼板の冷却設備。
[2]前記管状ノズルを取り付けたヘッダは、前記テーブルローラの軸心より低い位置に位置していることを特徴とする前記[1]に記載の鋼板の冷却設備。
[3]前記管状ノズルの上端は、鋼板を搬送するテーブルローラの軸心より高い位置に位置していることを特徴とする前記[1]または[2]に記載の鋼板の冷却設備。
[4]前記管状ノズルは円管ノズルであり、ノズルの内径は3〜8mmで、噴射速度は1〜10m/sであることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載の鋼板の冷却設備。
[5]鋼板の熱間圧延ラインで鋼板を冷却する鋼板の製造方法であって、搬送される鋼板の下方において、鋼板の搬送方向に斜行して複数の保護板を配置するとともに、鋼板の下面に冷却水を供給するために保護板と保護板の間に鋼板の搬送方向に斜行してノズル列を設け、該ノズル列には鋼板の板幅方向に一定ピッチで描いた仮想線上にそれぞれ同数の管状ノズルを配置するとともに、該管状ノズルの上端を前記保護板の上端より低い位置に位置させることを特徴とする鋼板の製造方法。
[6]前記管状ノズルを取り付けたヘッダを、前記テーブルローラの軸心より低い位置に位置させることを特徴とする前記[5]に記載の鋼板の製造方法。
[7]前記管状ノズルの上端を、鋼板を搬送するテーブルローラの軸心より高い位置に位置させることを特徴とする前記[5]または[6]に記載の鋼板の製造方法。
[8]前記管状ノズルは円管ノズルであり、ノズルの内径は3〜8mmで、噴射速度は1〜10m/sであることを特徴とする前記[5]〜[7]のいずれかに記載の鋼板の製造方法。
本発明においては、鋼板下面に冷却水を供給する管状ノズルが保護板によって保護されるようにしているので、先端が下方に反った鋼板が進入してきた場合でも、管状ノズルの損傷が防止されて、設備保全性がよいとともに、所定の配列で管状ノズルが配置されているので、多量の冷却水を鋼板下面に供給した場合でも、管状ノズル同士の隙間から冷却水がスムースに排水されて、排水性に優れている。その結果、効率のよい冷却を幅方向に均一に行って高冷却速度を実現し、品質の高い鋼板を製造することができる。
本発明の実施形態を以下に説明する。なお、ここでは、本発明を薄鋼板の熱間圧延熱延ラインにおいて、ランアウトテーブルでの鋼板の冷却に用いた場合を例にして述べる。
図1は、本発明が用いられる薄鋼板の熱間圧延熱延ラインの概略を示した図である。11は加熱炉、12は粗圧延機と仕上圧延機からなる熱間圧延機列、13はランアウトテーブルであり、ランアウトテーブル13の上方には、鋼板10の上面に冷却水を供給するための上面冷却設備20が鋼板10の搬送方向(以下、単に搬送方向という)に所定の間隔で設置され、ランアウトテーブル13の下方には、テーブルローラ14の隙間から鋼板10の下面に冷却水を供給するための下面冷却設備30が搬送方向に所定の間隔で設置されている。
この熱間圧延熱延ラインにおいては、加熱炉11から抽出されたスラブが熱間圧延機列12によって粗圧延と仕上圧延されて、所定の仕上温度にて所定の仕上板厚となった後、ランアウトテーブル13に搬送され、上面冷却設備20と下面冷却設備30から噴射される冷却水によって所定の温度まで冷却される。
そして、図2は、本発明の一実施形態における下面冷却設備30を示した図であり、図3は、その下面冷却装置30のノズル配置を示した平面図である。
図2、図3に示すように、下面冷却設備30は、ヘッダ31と、搬送方向に斜行してヘッダ31上面に配置された複数の保護板34と、隣接する保護板34同士の間に搬送方向に斜行してヘッダ31に設けられたノズル列(ここでは2列)とを備え、ノズル列には板幅方向に一定ピッチで描いた仮想線(図3中の破線)36上にそれぞれ同数(ここでは各1個)の円管ノズル32が配置されている。そして、棒状の冷却水を噴射する円管ノズル32の上端(先端)は、保護板34の上端より低い位置で、かつテーブルローラ14の軸心14aより高い位置に位置している。さらに、円管ノズル32を取り付けたヘッダ31は、テーブルローラ14の軸心14aより低い位置に位置している。なお、円管ノズル32の内径は3〜8mmで、噴射速度は1〜10m/sとしている。また、保護板34の間隔は等間隔であるのが好ましい。
上記のように構成された下面冷却設備30においては、鋼板10下面に棒状冷却水33を供給する円管ノズル32が保護板34によって保護されるので、先端が下方に反った鋼板が進入してきた場合でも、円管ノズル32の損傷が防止され、設備保全性がよい。そのため、円管ノズル32が良好な状態のままで長期間にわたって冷却を行うことができるので、設備補修等を行うことなく鋼板の温度むらの発生を防止することができる。
また、所定の配列で円管ノズル32が配置されているので、多量の冷却水33を鋼板10下面に供給した場合でも、円管ノズル32同士の隙間から冷却水がスムースに排水され、排水性に優れている。さらに、ヘッダ31がテーブルローラ14の軸心14aより低い位置に位置しているので、ヘッダ31とテーブルローラ14の間で冷却水の流れが阻害されることがなく、冷却水が一層スムースに排水される。これにより、ヘッダ31上面に冷却水が滞留することがなく、円管ノズル32先端の噴出口が水没することがないので、鋼板10下面には常に勢いのある冷却水が供給され、効率のよい冷却を行うことができる。
なお、上記において、円管ノズル32の先端がテーブルローラ14の軸心14aより高い位置に位置するようにしているのは、円管ノズル32の先端が鋼板10の下面からあまり離れると、落下冷却水の影響もあり、鋼板10下面に勢いのある冷却水を供給するために高い噴射圧が必要になるからである。
また、円管ノズル32の内径を3〜8mmとしているのは、内径が3mmより小さいと、ノズル詰まりが頻繁に発生するおそれがあるほか、噴流が細いので落下冷却水の干渉により鋼板10下面に到達できない場合が生じて冷却能力が低下するからであり、内径が8mmより大きいと、ノズルの間隔を広げ、噴射速度をある程度低く抑える必要があるので、板幅方向の温度むらが大きくなるうえ冷却能力も低下するからである。
また、円管ノズル32からの噴射速度を1〜10m/sとしているのは、噴射速度が1m/s未満だと、冷却水が鋼板10に当たる勢いが弱く、十分な冷却が行われないからであり、噴射速度が10m/sを越えると、異常に高い噴水吹き上げ高さとなって、設備周辺への冷却水の飛散が問題となるからである。
なお、上面冷却設備20は、円管ノズル等を備えた公知の冷却設備が用いられている。
このようにして、上記のような下面冷却設備30を用いて、ランアウトテーブル13上で鋼板10の冷却を行うことにより、設備保全性と排水性に優れ、効率のよい冷却を幅方向に均一に行って高冷却速度を実現し、品質の高い鋼板を製造することができる。
なお、この実施形態においては、下面冷却設備30のノズルに円管ノズル32を用いているが、角管ノズル等の他の管状ノズルを用いてもよい。
また、保護板34と円管ノズル32の配置は、図3に示したものに限定されるものではなく、図4に示したもののように、隣接する保護板34の間にノズル列を3列配置し、仮想線36上にそれぞれ1個の円管ノズル32が配置されるようにしてもよい。また、図5、図6に示したもののように、ノズル列を搬送方向に2分割し、その間に板幅方向の保護板35を通した配置にしてもよい。
さらに、薄鋼板の熱間圧延ラインに用いるだけでなく、厚鋼板の熱間圧延ラインに用いることもできる。
本発明の実施例として、図1に概略を示した薄鋼板の熱間圧延ラインにおいてランアウトテーブル13での鋼板の冷却を行った。その際、仕上温度は880℃、仕上板厚は4mmとし、ランアウトテーブル13で550℃までの冷却を行った。
本発明例として、前記の実施形態に示した下面冷却設備30を用いて鋼板の下面に棒状の冷却水を供給した。ここで、保護板34には厚さ22mmの鋼板を用い、円管ノズル32の内径は6mmとした。
一方、比較例として、図7に示すように、テーブルローラ14間にエプロンを兼ねたヘッダ51を設置した前記特許文献1に記載された冷却設備50を用いて鋼板10の下面に棒状の冷却水を供給した。
なお、本発明例、比較例ともに、鋼板下面に供給する冷却水の流量密度は2m/mmin、ノズル噴出口と鋼板10下面との距離は150mmとした。また、鋼板10上面についても、ともに公知の技術を用いて、流量密度1m/mminの棒状冷却水を供給した。
本発明例と比較例について、設備保全性と冷却水の排水性、冷却能力の比較を行った結果を表1に示す。
Figure 2007090355
表1に示すように、比較例では、先端が下方に反った鋼板が進入してきた場合に、エプロンを兼ねるヘッダ上面に衝突して、設備を破損することがあった。それによって、ヘッダ51上面がへこんだり、噴出口52が変形したりして、冷却水53の噴射方向が均等でなくなり、板幅方向の温度むらが30℃にもなることがあった。そして、設備破損箇所を修理するためのコストがかかるうえ、操業を停止させて生産性が低下することも多かった。
また、鋼板10下面に供給された後の冷却水がヘッダ31とテーブルローラ32間の狭い隙間からしか排水されないため、ヘッダ(エプロン)31上に溜まって水膜54を形成し、噴射口52から噴射する冷却水53は水膜54によって勢いが衰えてから鋼板10下面に到達するので、効率のよい冷却は行われず、上面の冷却と合わせた時の冷却速度は、20℃/sと低かった。
この水膜54は、鋼板10の先端部が通過する時点では形成されておらず、先端部が通過した後、しばらくたってから形成された。したがって、鋼板10の先端部のみがよく冷え、水膜54が形成された後に冷却される定常部との温度差が30℃もあった。
このように、温度むらが大きくなったので、材質強度のばらつきが大きい鋼板になってしまった。
これに対して、本発明例では、先端が下方に反った鋼板が進入してきた場合でも、保護板34に当たるだけで、鋼板10がさらに下方に進入しなかったので、円管ノズル32等の設備が破損することはなかった。それにより、円管ノズル32が良好な状態のままで冷却を行うことができたので、設備補修等を行うことなく板幅方向の温度むらの発生を10℃以内に抑えることができた。また、操業を停止させることもなかったので、高い生産性を維持することができた。
また、所定の配列で円管ノズル32が配置されているとともに、ヘッダ31がテーブルローラ14の軸心14aより低い位置に位置しているので、冷却水が円管ノズル32同士の隙間からスムースに排水されるとともに、ヘッダ31とテーブルローラ14の間で流れが阻害されることもなかった。これにより、ヘッダ31上面に冷却水が滞留することがなく、円管ノズル32先端の噴出口が水没することがなかったので、鋼板10下面には常に勢いのある棒状冷却水33が供給され、効率のよい冷却を行うことができ、上面の冷却と合わせたときの冷却速度は30℃/sにまで向上した。また、鋼板の先端通過から尾端通過まで常に同じ状態で冷却水が供給されたので、長手方向の温度むらは10℃と小さくなった。
このように、鋼板の長手方向および幅方向とも温度むらを極めて小さく抑えることができたので、材質強度のばらつきを小さくでき、高品質な鋼板を製造することができた。
薄鋼鈑の熱間圧延ラインの概略図である。 本発明の一実施形態に係る冷却設備の説明図である。 本発明の一実施形態におけるヘッダのノズル配置例を示した図である。 他のノズル配置例を示した図である。 他のノズル配置例を示した図である。 他のノズル配置例を示した図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
10 鋼板
11 加熱炉
12 熱間圧延機
13 ランナウトテーブル
14 テーブルローラ
14a テーブルローラの軸心
20 上面冷却設備
30 下面冷却設備
31 ヘッダ
32 ノズル
33 冷却水
34 保護板
35 保護板
36 仮想線
50 下面冷却設備
51 ヘッダ
52 噴射口
53 冷却水
54 水膜

Claims (8)

  1. 鋼板の熱間圧延ラインに設置される鋼板の冷却設備であって、搬送される鋼板の下方において、鋼板の搬送方向に斜行して配置された複数の保護板と、鋼板の下面に冷却水を供給するために保護板と保護板の間に鋼板の搬送方向に斜行して設けられたノズル列とを備え、該ノズル列には鋼板の板幅方向に一定ピッチで描いた仮想線上にそれぞれ同数の管状ノズルが配置されているとともに、該管状ノズルの上端は前記保護板の上端より低い位置に位置していることを特徴とする鋼板の冷却設備。
  2. 前記管状ノズルを取り付けたヘッダは、前記テーブルローラの軸心より低い位置に位置していることを特徴とする請求項1に記載の鋼板の冷却設備。
  3. 前記管状ノズルの上端は、鋼板を搬送するテーブルローラの軸心より高い位置に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載の鋼板の冷却設備。
  4. 前記管状ノズルは円管ノズルであり、ノズルの内径は3〜8mmで、噴射速度は1〜10m/sであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鋼板の冷却設備。
  5. 鋼板の熱間圧延ラインで鋼板を製造する鋼板の製造方法であって、搬送される鋼板の下方において、鋼板の搬送方向に斜行して複数の保護板を配置するとともに、鋼板の下面に冷却水を供給するために保護板と保護板の間に鋼板の搬送方向に斜行してノズル列を設け、該ノズル列には鋼板の板幅方向に一定ピッチで描いた仮想線上にそれぞれ同数の管状ノズルを配置するとともに、該管状ノズルの上端を前記保護板の上端より低い位置に位置させることを特徴とする鋼板の製造方法。
  6. 前記管状ノズルを取り付けたヘッダを、前記テーブルローラの軸心より低い位置に位置させることを特徴とする請求項5に記載の鋼板の製造方法。
  7. 前記管状ノズルの上端を、鋼板を搬送するテーブルローラの軸心より高い位置に位置させることを特徴とする請求項5または6に記載の鋼板の製造方法。
  8. 前記管状ノズルは円管ノズルであり、ノズルの内径は3〜8mmで、噴射速度は1〜10m/sであることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の鋼板の製造方法。
JP2005278997A 2005-09-27 2005-09-27 鋼板の冷却設備および製造方法 Active JP4774887B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005278997A JP4774887B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 鋼板の冷却設備および製造方法
CN2006800320200A CN101253010B (zh) 2005-09-27 2006-08-29 钢板的冷却设备和制造方法
EP06783171.9A EP1930092B1 (en) 2005-09-27 2006-08-29 Line for and method of hot rolling a steel plate or sheet with particular arrangement of cooling equipment
PCT/JP2006/317399 WO2007037095A1 (ja) 2005-09-27 2006-08-29 鋼板の冷却設備および製造方法
KR1020087004610A KR100935357B1 (ko) 2005-09-27 2006-08-29 강판의 냉각 설비 및 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005278997A JP4774887B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 鋼板の冷却設備および製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007090355A true JP2007090355A (ja) 2007-04-12
JP4774887B2 JP4774887B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=37899526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005278997A Active JP4774887B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 鋼板の冷却設備および製造方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1930092B1 (ja)
JP (1) JP4774887B2 (ja)
KR (1) KR100935357B1 (ja)
CN (1) CN101253010B (ja)
WO (1) WO2007037095A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4788851B2 (ja) * 2009-06-30 2011-10-05 住友金属工業株式会社 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置及び製造方法
KR101326031B1 (ko) 2013-06-18 2013-11-07 한국기계연구원 스월을 형성하는 노즐 모듈

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101462105B (zh) * 2008-09-27 2013-09-11 苏州扬子江新型材料股份有限公司 彩色涂层钢板涂膜烘烤后的冷却系统
CN102759935A (zh) * 2011-04-25 2012-10-31 蔺桃 一种新型冷却控制方法
CN103447315B (zh) * 2012-05-31 2015-10-28 宝山钢铁股份有限公司 一种基于板形的acc流量控制方法及装置
EP2783766A1 (de) * 2013-03-25 2014-10-01 Siemens VAI Metals Technologies GmbH Kühlstrecke mit unterem Spritzbalken
CN103935679B (zh) * 2014-04-30 2016-08-17 嘉兴鸿利机械有限公司 输送装置
CN105855305B (zh) * 2016-05-26 2018-06-15 钢研晟华科技股份有限公司 机架间冷却装备和热心轧制工艺
CN107447089B (zh) * 2016-05-31 2019-06-25 宝山钢铁股份有限公司 一种喷嘴可连续均匀高密度布置的冷却喷箱
CN114472548A (zh) * 2020-10-23 2022-05-13 宝山钢铁股份有限公司 一种减小超长板轧制过程中头尾温差的系统及方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60166413A (ja) * 1984-02-10 1985-08-29 Matsushita Electric Works Ltd 基材への樹脂の含浸方法
JPH0480604A (ja) * 1990-07-23 1992-03-13 Hitachi Constr Mach Co Ltd 走査型トンネル顕微鏡及びこれを含むスルーホールメッキ検査装置
JPH04200816A (ja) * 1990-11-30 1992-07-21 Kawasaki Steel Corp 熱間圧延鋼板用下部冷却装置
JPH06304626A (ja) * 1993-04-20 1994-11-01 Kawasaki Steel Corp 冷却ノズルの配列決定方法
JPH07214136A (ja) * 1994-01-31 1995-08-15 Kawasaki Steel Corp 高温金属板の下面冷却装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58175805U (ja) * 1982-05-13 1983-11-24 三菱重工業株式会社 高温鋼板の冷却装置
JPS60166413U (ja) 1984-04-04 1985-11-05 株式会社神戸製鋼所 鋼板下面冷却装置
JPS62259610A (ja) 1986-04-30 1987-11-12 Kobe Steel Ltd 鋼板下面の冷却装置
JPH0810432Y2 (ja) * 1990-11-17 1996-03-29 住友金属工業株式会社 高温鋼板の下面冷却装置
CN2261898Y (zh) * 1996-07-05 1997-09-10 鞍山钢铁公司 中厚板控制冷却装置
JP4080604B2 (ja) * 1998-07-27 2008-04-23 三菱樹脂株式会社 把手付きプラスチックボトル
EP1527829B1 (en) * 2002-08-08 2008-10-22 JFE Steel Corporation Cooling device,manufacturing method, and manufacturing line for hot rolled steel band
CN1304133C (zh) * 2002-08-08 2007-03-14 杰富意钢铁株式会社 热轧钢带的冷却装置、热轧钢带的制造方法以及热轧钢带的生产线
JP4200816B2 (ja) * 2003-05-19 2008-12-24 ソニー株式会社 車載情報再生装置及びその記憶情報再生方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60166413A (ja) * 1984-02-10 1985-08-29 Matsushita Electric Works Ltd 基材への樹脂の含浸方法
JPH0480604A (ja) * 1990-07-23 1992-03-13 Hitachi Constr Mach Co Ltd 走査型トンネル顕微鏡及びこれを含むスルーホールメッキ検査装置
JPH04200816A (ja) * 1990-11-30 1992-07-21 Kawasaki Steel Corp 熱間圧延鋼板用下部冷却装置
JPH06304626A (ja) * 1993-04-20 1994-11-01 Kawasaki Steel Corp 冷却ノズルの配列決定方法
JPH07214136A (ja) * 1994-01-31 1995-08-15 Kawasaki Steel Corp 高温金属板の下面冷却装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4788851B2 (ja) * 2009-06-30 2011-10-05 住友金属工業株式会社 鋼板の冷却装置、熱延鋼板の製造装置及び製造方法
CN102448630A (zh) * 2009-06-30 2012-05-09 住友金属工业株式会社 钢板的冷却装置、热轧钢板的制造装置和制造方法
KR101326031B1 (ko) 2013-06-18 2013-11-07 한국기계연구원 스월을 형성하는 노즐 모듈

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007037095A1 (ja) 2007-04-05
KR20080034967A (ko) 2008-04-22
EP1930092A1 (en) 2008-06-11
EP1930092A4 (en) 2011-12-07
JP4774887B2 (ja) 2011-09-14
CN101253010B (zh) 2010-06-16
EP1930092B1 (en) 2015-08-12
KR100935357B1 (ko) 2010-01-06
CN101253010A (zh) 2008-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4774887B2 (ja) 鋼板の冷却設備および製造方法
JP4586682B2 (ja) 鋼板の熱間圧延設備および熱間圧延方法
KR100973691B1 (ko) 강판의 냉각 설비 및 냉각 방법과, 이를 이용하는 강판의 열간 압연 설비 및 열간 압연 방법
JP2008207200A (ja) 熱延鋼帯の冷却装置及び方法
JP2011167759A (ja) 熱延鋼板の冷却装置
JP4779749B2 (ja) 鋼板の冷却方法および冷却設備
JP4876782B2 (ja) 鋼板の熱間圧延設備および熱間圧延方法
JP5515483B2 (ja) 厚鋼板の冷却設備および冷却方法
JP4905051B2 (ja) 鋼板の冷却設備および冷却方法
JP4853224B2 (ja) 鋼板の冷却設備および冷却方法
JP5720714B2 (ja) 厚鋼板の製造方法および製造設備
JP4800245B2 (ja) 鋼片のスケール除去装置
JP4876781B2 (ja) 鋼板の冷却設備および冷却方法
JP4876783B2 (ja) 鋼板の冷却設備および冷却方法
JP2006212666A (ja) 厚鋼板の冷却装置および冷却方法
JP6350456B2 (ja) 熱間圧延鋼材のデスケーリング方法およびデスケーリング装置、熱間圧延鋼材の製造方法および製造装置
JP2010064097A (ja) 鋼材の冷却設備
JP6108041B2 (ja) 厚鋼板の製造方法
JP2010227991A (ja) 熱鋼板の冷却設備
JP2007260748A (ja) H形鋼の冷却設備および冷却方法
JP2011045896A (ja) 熱延鋼板の冷却設備および冷却方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4774887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250