JP4200816B2 - 車載情報再生装置及びその記憶情報再生方法 - Google Patents

車載情報再生装置及びその記憶情報再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路地図情報等を含むカーナビゲーション情報とともに、音声情報や音楽情報(以下、音響情報と総称する。)或いは画像情報や映像情報(以下、画像情報と総称する。)等の各種オーディオ情報を記憶することが可能なハードディスク等の大容量記憶ディバイスを備え、カーナビゲーション機能やカーオーディオ機能、テレビモニタ機能等の複合機能を搭載した車載情報再生装置及びその記憶情報の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車には、ほとんどの車種にチューナ一体型のカーオーディオ装置が標準装備されるとともに、テレビジョン受像機やカーナビゲーション装置が標準装備或いはオプションで搭載されて使用されている。カーオーディオ装置は、ラジオ放送等を受信するとともに、例えば音響情報等を記憶したメモリカード、テープカセット、光ディスク或いはディスクカートリッジ等の外部記憶媒体をそれぞれ使用することが可能である。
【0003】
また、カーナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System)信号の受信システム及び自立航行センサと、地図情報等のカーナビゲーション情報を記憶した光ディスクや記憶素子等の記憶媒体と、モニタ等から構成される。カーナビゲーション装置は、衛星からの位置信号と自立航行センサとによって現在位置を求め、その地図情報を記憶媒体から取り出して液晶表示器等のモニタに表示するとともにスピーカから必要な音声ガイドが行われるようにする。なお、カーナビゲーション装置は、テレビ放送受信機能を搭載して、モニタにより番組放送を視聴することも可能なものが多い。
【0004】
ところで、カーオーディオ装置やカーナビゲーション装置等の車載電子装置においては、情報信号等の圧縮記録のフォーマットにもよるが、従来記憶媒体として一般に用いられているCD(Compact Disc)の数千枚分の情報記録が可能なハードディスクや各種光ディスク等の記憶媒体を用いた大容量記憶装置を付設したものが提供されている。かかる車載電子装置は、外部記憶媒体等を頻繁に交換操作することを不要として多くの音響情報や画像情報を視聴することが可能となり、また広域の地図情報を利用することが可能となる。車載電子装置は、大容量記憶装置を備えることによって、カーオーディオ機能とカーナビゲーション機能を備えた複合化装置を実現することを可能とする。
【0005】
一方、自家用車等においては、家族がそろってドライブ旅行等をする場合に、例えば運転席に父親、助手席に母親、後部座席に子供達といったように、一般に家族が決まった座席に座ることが多い。車載電子装置は、例えばカーナビゲーション装置が主として運転手の父親やナビゲータ役の母親によって操作されるとともに、カーオーディオ装置やテレビジョン受像機が後部座席の子供達に合わせた内容のコンテンツを再生するように利用されることが多い。したがって、車載電子装置においては、搭乗者の座席位置の情報に基づいて、その動作制御を行うようにすれば、煩わしい切換操作やコンテンツの選択操作等が不要となり、使い勝手の向上が図られるようになる。
【0006】
なお、例えば特許文献1乃至特許文献5には、それぞれ座席位置による車載電子装置の制御技術の一例として、多チャンネルサラウンドカーオーディオ装置において搭乗者の座席位置の状況に基づいて車内を最適な音場に調整する技術が開示されている。また、特許文献6には、座席に設置した装置からのディスプレイの取り出しを検出して、このディスプレイにチャンネルガイドを表示する技術が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−37000号公報
【特許文献2】
特開昭59−225700号公報
【特許文献3】
特開平3−258200号公報
【特許文献4】
特開昭62−18898号公報
【特許文献5】
特開昭60−110546号公報
【特許文献6】
特開平2−179567号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した大容量記憶が可能な記憶装置を備えた車載電子装置においては、例えば家族がそれぞれにお気に入りの大量のコンテンツ等を記憶装置に記録して記憶させて利用することが可能であり、またアーティスト別或いはジャンル別等の識別情報を付加して独自のアルバム化を図ることも可能であり、車内での新たな使用形態を創出することが可能である。かかる車載電子装置においては、例えば運転手が一人の場合には、面倒な外部記憶媒体等の交換操作を不要としてお気に入りのコンテンツを連続して楽しむことが可能であり、また同乗者がいる場合にはそれぞれのお気に入りのコンテンツを視聴することが可能となる。
【0009】
しかしながら、かかる車載電子装置においては、搭載した自動車を多くの人が共用する場合に、例えば大量のコンテンツが記憶された記憶装置からそれぞれの利用者が独自にアルバム化を図った所定のコンテンツを選択する操作が極めて面倒となってしまう。かかる車載電子装置においては、例えば家族がそろってドライブ旅行等をする場合等において、それぞれが独自に作成したアルバムの再生要求が高く子供達の争いの原因ともなるために頻繁にアルバムの切換操作やコンテンツの選択操作が行われる。この切換操作や選択操作は、一般に運転者によって行われるために、運転の負担となる。
【0010】
出願人は、複合機能化を図った新規な車載電子装置において、上述した新規な使用形態がより効率的に発揮されるべく検討を重ね、上述した多チャンネルサラウンドカーオーディオ装置における座席位置に基づく音場調整の制御技術に着目するに至った。複合機能化を図った新規な車載電子装置によれば、記憶装置にコンテンツを自由に記憶してアルバム作成を行った者と自動車に乗る者とがほとんど同一の範囲であるとともに座る位置もほぼ決まっている場合が多いことから、座席位置の情報に基づいて記憶装置に記憶されたコンテンツの選択操作が自動的に行われるようにすることで選択操作の負担が軽減されるようになる。
【0011】
したがって、本発明は、カーナビゲーション情報等を記憶する大容量情報記憶部に自動車に搭乗する複数の搭乗者がそれぞれに作成した多数の音響情報や画像情報等の個別記憶情報を記憶するとともに、これら個別記憶情報について搭乗者の座席位置に基づいて予め設定された優先順位に基づいて所定の個別記憶情報を自動的に選択して再生操作することも可能とする車載情報再生装置及びその記憶情報の再生方法を提供することを目的に提案されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明にかかる車載情報再生装置は、各部に対して動作制御信号を出力する制御処理部と、この制御処理部に対して各種の操作信号を出力する入力操作部と、モニタやスピーカからなる出力部と、GPS信号受信ユニットや自立航行センサからの出力に基づいて出力部にカーナビゲーション情報を出力するカーナビゲーション機能と、各種放送番組を受信して出力部に出力する放送受信機能と、外部記憶媒体に記憶された憶情報を出力部に出力するカーオディオ機能を備える。車載情報再生装置は、カーナビゲーション情報を記憶するとともに、カーオディオ情報として再生される少なくとも複数の搭乗者によりそれぞれ作成された多数の音響情報や画像情報からなる個別記憶情報及び各個別記憶情報毎のインデックス情報を記憶することが可能な大容量情報記憶部と、各座席毎に設けられてそれぞれの座席の搭乗の有無を検出して制御処理部に座席搭乗検出信号を出力する座席センサを備える。
【0013】
車載情報再生装置は、入力操作部により、カーナビゲーション機能として使用するカーナビゲーションモードと、カーオディオ機能として使用するカーオディオモード或いは各種放送番組を受信する放送受信機能として使用する放送受信モードに切換操作される。車載情報再生装置は、カーオディオモードが、外部記憶媒体に記憶された記憶情報を再生する媒体再生モードと、大容量情報記憶部に記憶された個別記憶情報を再生する個別記憶情報再生モードとからなる。車載情報再生装置は、さらに個別記憶情報再生モードが、個別記憶情報を任意に選択して出力する手動選択再生モードと、座席センサから出力される座席搭乗検出信号に基づいて所定の個別記憶情報を選択して出力する自動選択再生モードとからなる。車載情報再生装置は、自動選択再生モードに設定した状態において、予め設定した優先順位の座席に対応した所定の座席搭乗検出信号に基づいていて大容量情報記憶部から所定の搭乗者が作成したインデックス情報と個別記憶情報が選択されて、出力部により自動再生される。
【0014】
車載情報再生装置においては、カーナビゲーションモードにおいて、人工衛星からのGPS信号と自立航行センサからの検出信号とに基づいて取得した自車位置情報と大容量情報記憶部に記憶されたカーナビゲーション情報とに基づいて、道路地図やガイドのモニタ表示及び音声ガイドのスピーカ出力が行われる。車載情報再生装置においては、放送受信モードにおいて、ラジオ放送やテレビ放送等を受信して放送番組をスピーカやモニタから出力する。車載情報再生装置においては、座席センサが、例えば感圧センサや赤外線センサからなり、車内の各座席毎にそれぞれ設けられて各座席に搭乗者が座ったことを検出して、制御処理部に対して座席搭乗検出信号を出力する。車載情報再生装置においては、座席搭乗検出信号に基づいて制御処理部から制御信号が出力され、自動選択再生モードに設定した状態において各搭乗者がそれぞれに作成して大容量情報記憶部に記憶した複数のインデックス情報と個別記憶情報から、予め設定した優先順位の座席に対応した所定の座席に搭乗した搭乗者のインデックス情報と個別記憶情報が自動的に選択されて、出力部から自動再生される。
【0015】
車載情報再生装置においては、上述した自動選択再生モードにおいて、入力操作部により、座席搭乗検出信号に基づく優先順位の座席に搭乗した搭乗者のインデックス情報と個別記憶情報の再生動作から、大容量情報記憶部に記憶した他のインデックス情報と個別記 憶情報を任意に選択して再生することも可能である。
【0016】
以上のように構成された本発明にかかる車載情報再生装置によれば、カーナビゲーション情報と、受信したラジオ放送やテレビ放送等の放送番組或いは外部記憶媒体や大容量情報記憶部に記憶した各種情報がスピーカやモニタから出力される。車載情報再生装置によれば、カーナビゲーション機能部を利用することによって効率のよいドライブを行うことを可能とするとともに、カーオーディオ機能部等を利用することによって適宜の音楽や映像を楽しんで快適なドライブを行うことを可能とする。
【0017】
車載情報再生装置によれば、大容量情報記憶部にカーナビゲーション情報とともに複数の搭乗者がそれぞれ独自にアルバム化等を図った大量のインデックス情報や個別記憶情報も記憶することが可能である。車載情報再生装置によれば、自動選択再生モードの設定により、予め優先順位を設定した座席に搭乗した搭乗者のインデックス情報と個別記憶情報が自動的に選択されて出力されるようにする。車載情報再生装置によれば、大容量情報記憶部に大量に記憶されたインデックス情報や個別記憶情報から予め設定した優先順位に基づいて個別記憶情報等を自動的に出力する。車載情報再生装置によれば、運転者による大量の個別記憶情報等を選択する煩わしい手間を大幅に軽減し、例えば家族ドライブ旅行等において家族がそれぞれの好みに応じて各種のコンテンツを適宜アルバム化して記憶した個別記憶情報等を優先順位に基づいて自動的に選択して再生する新たな使用形態を創出する。
【0018】
また、上述した目的を達成する本発明にかかる車載情報再生装置における記憶情報再生方法は、各部に対して動作制御信号を出力する制御処理部と、この制御処理部に対して各種の操作信号を出力する入力操作部と、モニタやスピーカからなる出力部と、GPS信号受信ユニットや自立航行センサからの出力に基づいて出力部にカーナビゲーション情報を出力するカーナビゲーション機能と、各種放送番組を受信して出力部に出力する放送受信機能と、外部記憶媒体に記憶された記憶情報を出力部に出力するカーオディオ機能と、カーナビゲーション情報を記憶するとともにカーオディオ情報として再生される少なくとも複数の搭乗者によりそれぞれ作成された多数の音響情報や画像情報からなる個別記憶情報及び各個別記憶情報毎のインデックス情報を記憶することが可能な大容量情報記憶部と、各座席毎に設けられてそれぞれの座席の搭乗の有無を検出して制御処理部に座席搭乗検出信号を出力する座席センサを備える車載情報再生装置における記憶情報再生方法である。車載情報再生装置における記憶情報再生方法は、入力操作部により、カーナビゲーション機能として使用するカーナビゲーションモードと、カーオディオ機能として使用するカーオディオモード或いは各種放送番組を受信する放送受信機能として使用する放送受信モードへの切換操作が行われる。車載情報再生装置における記憶情報再生方法は、カーオディオモードにおいて、外部記憶媒体に記憶された記憶情報を再生する媒体再生モードと、大容量情報記憶部に記憶された個別記憶情報を再生する個別記憶情報再生モードに設定する操作が行われる。車載情報再生装置における記憶情報再生方法は、個別記憶情報再生モードにおいて、大容量情報記憶部から個別記憶情報を任意に選択して出力する手動選択再生モードと、座席センサから出力される座席搭乗検出信号に基づいて所定の個別記憶情報を選択して出力する自動選択再生モードに設定する操作が行われる。車載情報再生装置における記憶情報再生方法は、自動選択再生モードにおいて、座席センサから出力される座席搭乗検出信号に基づいて制御処理部において予め設定登録された座席位置の優先順位を判断し、この判断結果に基づいて大容量情報記憶部から所定の搭乗者が作成したインデックス情報と個別記憶情報を自動選択する処理を行って出力部からその自動再生を行う。
【0019】
本発明にかかる車載情報再生装置における記憶情報再生方法によれば、車載情報再生装置において、カーナビゲーション情報と、受信したラジオ放送やテレビ放送等の放送番組或いは外部記憶媒体や大容量情報記憶部に記憶した各種情報がスピーカやモニタから出力 される。車載情報再生装置における記憶情報再生方法によれば、カーナビゲーション機能部を利用することによって効率のようドライブを行うことを可能とするとともに、カーオーディオ機能部等を利用することによって適宜の音楽や映像を楽しんで快適なドライブを行うことを可能とする。車載情報再生装置における記憶情報再生方法によれば、大容量情報記憶部に大量のインデックス情報や個別記憶情報を記憶するとともに、運転者に対してこれらを選択する煩わしい手間を大幅に軽減させ、例えば家族ドライブ旅行等において家族がそれぞれの好みに応じて各種のコンテンツを適宜アルバム化して記憶した個別記憶情報等を自動的に選択して順次再生する新たな使用形態を創出する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として図面に示したカーナビゲーション・カーオーディオシステム装置(以下、単にカーナビ・カーステ装置と略称する。)1について詳細に説明する。カーナビ・カーステ装置1は、図1及び図2に示すように自動車2に搭載されて従来単体装置として構成されて車内に搭載されていたカーナビゲーション装置と、カーオーディオ装置と、テレビ受信装置及びビデオ再生装置と同等の複合機能を奏する。
【0021】
カーナビ・カーステ装置1は、図3に示すように、本体部3と、この本体部3と接続されて車内の適宜の位置に設置され出力部を構成して各種の音響情報や音声情報等を出力するスピーカ4及び画像情報等を出力するモニタ5と、各座席にそれぞれ設置された座席センサ6A乃至6D(以下、個別に説明する場合を除いて、座席センサ6と代表して表現する。)とを備えて構成される。カーナビ・カーステ装置1には、例えばメモリーカード、テープカセットや光ディスク或いは光ディスクカートリッジ等の適宜の外部記憶媒体7が装填され、この外部記憶媒体7に記憶された音響情報等を再生してスピーカ4やモニタ5により視聴することを可能とする。
【0022】
カーナビ・カーステ装置1は、詳細を後述するように従来の光ディスクの数千枚分に相当する大量の音楽情報や画像情報からなる個別記憶情報を記憶することが可能な大容量情報記憶部12を備え、この大容量情報記憶部12から選択した個別記憶情報を再生してスピーカ4やモニタ5によって視聴することが可能である。カーナビ・カーステ装置1は、第1のアンテナ8によってラジオ放送やテレビ放送等の放送電波或いは適宜の配信情報を受信し、この受信情報をスピーカ4やモニタ5によって出力する。カーナビ・カーステ装置1は、第2のアンテナ9によって衛星からのGPS信号を受信し、このGPS信号と自動車2に設けた適宜の自立航行センサからの出力とによって自車位置の認識処理を行い、大容量情報記憶部12から自車位置に関するカーナビゲーション情報を取り出して道路地図等をモニタ5に表示するとともにスピーカ4から適宜の音声ガイドが行われるようにする。
【0023】
カーナビ・カーステ装置1は、本体部3が、詳細を省略するが例えば外形寸法を車載装置の基準寸法として用いられるDIN規格に形成されてコンソールパネルに設置され、或いは車内の適宜の位置に設けられたクレードル等を介して自動車2内に設置される。本体部3には、制御処理部10と、入力操作部11と、大容量情報記憶部12と、無線受信ユニット13と、GPS受信ユニット14とが備えられる。本体部3には、スピーカ4からの各種音響情報の出力を制御する音響情報出力制御部15やモニタ5からの各種画像情報の出力を制御する画像情報出力制御部16が備えられる。
【0024】
制御処理部10は、制御部17と、インタフェース部18と、内部記憶部19と、再生部20或いは種々の制御部や機構部等によって構成されている。制御部17は、CPUやROM(Read-Only Mmemory)或いはRAM(Random-Access Mmemory)等からなり、予め定めたプログラムに基づいてカーナビ・カーステ装置1の全体動作や各部の動作を制御するコントローラ機能や各部から入力された制御信号等の処理機能等を奏する。
【0025】
制御処理部10は、入力操作部11の設定操作に基づいて出力される各機能モードへの設定出力信号が入力されることにより、カーナビ・カース装置1後述する各機能モードに設定する。制御処理部10は、各部に対してそれぞれ所定の制御動作が行われるように制御信号を出力する。制御処理部10は、カーナビ・カーステ装置1が所定の機能モードに設定された状態において、インタフェース部18を介して各部や周辺装置との間で所定の制御信号や情報信号の授受を行う。
【0026】
インタフェース部18は、適宜の信号処理を行うことにより、制御処理部10と接続されたカーナビ・カーステ装置1の各部或いはカーナビ・カーステ装置1と接続される周辺装置との間において、制御信号や情報信号等の授受が行われるようにする。内部記憶部19は、例えば電池から供給される電力により記憶情報がバックアップされるSRAM(Static Random-Access Memory)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を備える。内部記憶部19は、書き換えが可能なメモリであり、カーナビ・カーステ装置1への電源供給が停止された場合においても記憶した制御信号や情報信号等が保持されるようにする。
【0027】
再生部20には、詳細を省略するが磁気ヘッドや光学ピックアップ等が備えられ、装填部に装填された外部記憶媒体7から記憶情報を再生して出力部へと出力する。また、再生部20は、大容量情報記憶部12から読み出された後述するインデックス情報や個別記憶情報や、GPS受信ユニット14によって受信したGPS信号に基づいて大容量情報記憶部12から読み出された地図情報や音声ガイド情報等のカーナビゲーション情報を再生するための処理を行って出力部へと出力する。
【0028】
入力操作部11は、詳細を省略するが、本体部3の前面部に設けられた操作パネルやリモートコントローラ等によって構成され、使用者によって適宜の入力操作が行われることによって制御処理部10に対して種々の制御信号の入力処理を行うとともに後述する各機能モードの設定状態を表示する。入力操作部11は、例えばモニタ5の表示画面から適宜の信号入力を行ういわゆるタッチパネル装置や、音声によって信号入力を行うマイクロホン等の音声入力部或いはカメラによる画像入力部であってもよい。
【0029】
入力操作部11は、上述した各入力装置からの入力信号を認識解釈する機能を含めた音声認識装置や画像認識装置によって構成してもよく、また本体部3に対してオプションとして設けるようにしてもよい。入力操作部11は、例えばカーナビゲーション機能やカーオーディオ機能或いは放送受信機能等毎にそれぞれ独立の操作部を構成するようにしてもよい。入力操作部11は、例えば電源のオン・オフ操作と、カーナビ・カーステ装置1をカーナビゲーション機能として用いるカーナビゲーションモードと、テレビジョン放送やラジオ放送等の各種放送番組を受信する放送受信機能として用いる放送受信モードと、カーオディオ機能として使用するカーオディオモード等のモード設定操作等を行う。
【0030】
入力操作部11は、各機能モードに設定した状態において、従来の単独装置においてそれぞれ行われていた各種の切換操作や調整操作、例えばチャンネル切換操作やコンテンツ選択操作或いはボリューム調整操作や輝度調整操作等を行う。入力操作部11は、例えばカーナビゲーションモードの設定状態において、ルート設定操作や画像のスクロール操作等を行う。入力操作部11は、カーオディオモードに設定した状態において、さらに外部記憶媒体7に記憶された記憶情報を再生する媒体再生モードと、大容量情報記憶部12に記憶された個別記憶情報を再生する個別記憶情報再生モードに切換える操作を行う。入力操作部11は、個別記憶情報再生モードに設定した状態において、大容量情報記憶部12から個別記憶情報を任意に選択して出力する手動選択再生モードと、座席センサ6から出力される座席搭乗検出信号に基づいて所定の個別記憶情報を選択して出力する自動選択再 生モードに切換える操作を行う。
【0031】
なお、カーナビ・カーステ装置1においては、使用方法等を説明するガイダンス情報が内部記憶部19に記憶される。カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によって機能モードの切換操作や種々の設定操作等を行う場合に、例えば本体部3の入力操作部11に近接した部位に設けた小型のモニタ或いは車内に適宜設置したモニタ5等にガイダンス情報を表示するようにしてもよい。
【0032】
大容量情報記憶部12は、記憶媒体としてCD数千枚分の情報信号等を記憶することが可能なハードディスク(hard disc)或いは読み出し専用光ディスク(CD-ROM:Compact-Disc Read Only Memory)や多目的デジタル光ディスク(DVD:Digital Versatile Disc)等の光ディスクを用いて、上述した制御処理部10の内部記憶部19よりも大容量の情報信号等を記憶することが可能なハードディスク装置や光ディスク装置によって構成される。大容量情報記憶部12には、上述した大容量記憶媒体に、大容量のカーナビゲーション情報等とともに、許可された(ダウンロードされた)音楽情報や画像情報コンテンツ等の共通記憶情報或いは後述する個別記憶情報等を記憶することが可能である。
【0033】
大容量情報記憶部12には、カーナビゲーション情報として、従来のカーナビ装置と同様に、例えば道路地図情報や地名等の検索情報或いは自動経路計算等に用いられる交通規制情報や受信したGPS信号と自立航行センサの出力とによって求めた自車位置を地図上に表示する際の道路リンク情報(POI情報;Point Of Interest情報)等の種々の情報が記憶される。大容量情報記憶部12には、カーナビゲーション情報や共通記憶情報或いは後述する個別記憶情報等の記録再生制御のためのTOCS(Technological Aides To Creative Thoughts)情報とともに共通記憶情報や個別記憶情報に付帯する適宜のインデックス情報が記憶される。
【0034】
ところで、記録再生装置においては、一般に各コンテンツに対して例えばアーティスト情報やジャンル情報を付加して容易に選択することを可能な機能を付して記憶媒体にコンテンツを記録する。また、記録再生装置においては、使用者がしばしばお気に入りのコンテンツをアルバム化して用いるようにしている。カーナビ・カーステ装置1においては、共通記憶情報や個別記憶情報が、同様の記録形態を以って大容量情報記憶部12に記憶される。
【0035】
カーナビ・カーステ装置1は、自動車2に乗る家族の全員が、カーオディオ機能により好みの音楽等を聴きながらドライブを楽しむようにさせる。カーナビ・カーステ装置1においては、家族のそれぞれが好みのコンテンツ等を記録した外部記憶媒体7を車内に持ち込んで利用する。カーナビ・カーステ装置1においては、大容量情報記憶部12に共通記憶情報とともに、家族のそれぞれがお気に入りの音響情報や画像情報を集めてアルバム化等してなる個別記憶情報及び各個別記憶情報毎のインデックス情報が記憶される。
【0036】
大容量情報記憶部12は、例えばカーナビ・カーステ装置1をカーナビゲーション機能として用いるために入力操作部11によってカーナビゲーション機能モードに設定することにより、制御処理部10から出力される制御信号に基づいて上述したように自車位置に対応するカーナビゲーション情報が読み出されて出力部に供給される。大容量情報記憶部12は、例えばカーナビ・カーステ装置1をカーオーディオ機能として用いるために入力操作部11によってカーオディオモードに設定し、さらに個別記憶情報再生モードに設定することにより、制御処理部10から出力される制御信号に基づいて大容量情報記憶部12から上述した個別記憶情報が読み出されて出力部に供給される。
【0037】
カーナビ・カーステ装置1は、放送受信モードに設定することにより、制御処理部10 から出力される制御信号に基づいて選択されたラジオ放送やテレビ放送等の放送番組を第1のアンテナ8によって受信する。カーナビ・カーステ装置1は、無線受信ユニット13において受信電波を適宜処理してスピーカ4やモニタ5から出力する。
【0038】
GPS受信ユニット14は、上述したように従来のカーナビ装置と同様に第2のアンテナ9によって受信したGPS信号(L1帯のC/Aコード:Corrective Action Code)と詳細を省略する適宜の自立航行センサからの出力とに基づいて自車の緯度・経度情報を計算して自車位置情報を制御処理部10へと出力する。カーナビ・カーステ装置1においては、この自車位置情報に基づいて制御処理部10において大容量情報記憶部12に記憶されたカーナビゲーション情報との対応処理を行ってガイド情報をスピーカ4から出力するとともに地図画像をモニタ5に表示する。
【0039】
音響情報出力制御部15には、入力操作部11によって設定された各機能モードにしたがって、再生部20によって外部記憶媒体7或いは大容量情報記憶部12から再生された個別記憶情報やガイド情報或いは無線受信ユニット13によって受信した放送番組等の音響情報が、制御処理部10を介して入力される。音響情報出力制御部15は、この音響情報についてD/A(Digital/Analog)変換或いは入力操作部11によって設定されたボリュームや音質等の調整等を行ってスピーカ4から出力させる。
【0040】
画像情報出力制御部16にも、入力操作部11によって設定された各機能モードにしたがって、再生部20によって外部記憶媒体7或いは大容量情報記憶部12から再生された画像情報や無線受信ユニット13によって受信したテレビ放送等の画像情報が、制御処理部10を介してから出力される。画像情報出力制御部16は、この画像情報について入力操作部11によって設定された輝度の調整等を行ってモニタから出力させる。
【0041】
画像情報出力制御部16は、具体的には上述した各画像情報に基づいて制御処理部10で生成した画像イメージデータが供給され、この画像イメージデータから画像データを生成してモニタに出力する。画像情報出力制御部16は、表示画素数(表示解像度)に応じた画面同期信号等のタイミング信号の生成、複数の画像データの合成或いは表示範囲制御等の機能も奏するようにしてもよい。画像情報出力制御部16は、画像データを保持するデータ記憶部も保有しているが、このデータ記憶部については例えば制御処理部10の内部記憶部19にその機能を保有させるようにしてもよい。
【0042】
座席センサ6は、運転席センサ6Aと、助手席センサ6Bと、右後部座席センサ6Cと、左後部座席センサ6Dから構成され、搭乗者が各座席に座った状態を検出して制御処理部10に対して座席搭乗検出信号を出力する。座席センサ6には、着座領域をカバーする赤外線センサや感熱センサが用いられる。座席センサ6には、例えば各座席のシート内に設置されて人物が座った状態を検出する圧力センサが用いられる。圧力センサは、感度調整を可能とし或いは圧力検出を可能とする仕様を有するものを用いることによって、座席に座った人物が大人か子供かを識別可能とするようにしてもよい。
【0043】
座席センサ6は、例えば自動車2に家族が乗ってドライブ旅行を行う場合に各座席に座る人物がほぼ決まっていることから、各個別センサからの座席搭乗検出信号の出力の有無によって搭乗者を識別する識別信号を制御処理部10に対して出力することになる。カーナビ・カーステ装置1においては、個別記憶情報再生モードに設定した状態において、入力操作部11によって各座席センサ6の優先順位やその変更或いは有効・無効の設定操作が行われる。
【0044】
以上のように構成されたカーナビ・カーステ装置1においては、キー操作によりアクセサリー電源がオン操作された状態で使用可能となる。カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によって希望する所定のモードに設定操作することにより、ラジオ放送やテレビ放送を受信する放送受信モード、外部記憶媒体7や大容量情報記憶部12からの音響情報や画像情報再生するカーオーディオモード或いはカーナビゲーションモードに切換操作される。カーナビ・カーステ装置1においては、スピーカ4やモニタ5から、所定の音響情報や画像情報の出力が行われる。
【0045】
すなわち、カーナビ・カーステ装置1においては、図4に示すように、電源オン・オフの検出が行われ(s−1)、電源オンの状態において入力操作部11によって希望の機能モードに設定するモード選択操作が行われる(s−2)。カーナビ・カーステ装置1においては、このモード選択操作が行われない場合には、従前に設定された機能モードによる動作が行われる(s−3)。
【0046】
カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によって第1モードの設定操作を行うと(s−4)、ラジオ放送の受信モードの設定が行われる(s−5)。カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によってチューニング操作を行って希望のラジオ放送番組を受信する。カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によって第2モードの設定操作を行うと(s−6)、テレビ放送の受信モードの設定が行われる(s−7)。カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によってチューニング操作を行って希望のテレビ放送番組を受信する。
【0047】
カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によって第3モードの設定操作を行うと(s−8)、装填部に装填した外部記憶媒体7から音響情報を再生したり、画像情報を再生する媒体再生モードの設定が行われる(s−9)。カーナビ・カーステ装置1においては、装填部に外部記憶媒体7が装填されていない状態では、そのまま媒体再生モードが待機状態に保持される。
【0048】
カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によって第4モードの設定操作を行うと(s−10)、大容量情報記憶部12に記憶された音響情報や画像情報等の個別記憶情報を再生する個別記憶情報再生モードの設定が行われる(s−11)。カーナビ・カーステ装置1においては、上述したようにこの個別記憶情報再生モードにおいて、さらに個別記憶情報の手動選択モードと自動選択モードとの切換操作が行われる。
【0049】
カーナビ・カーステ装置1においては、入力操作部11によって第5モードの設定操作を行うと(s−12)、上述した現在位置情報に応じて大容量情報記憶部12に記憶されたカーナビゲーション情報が出力されるカーナビゲーションモードの設定が行われる(s−13)。また、カーナビ・カーステ装置1においては、このカーナビゲーションモードの設定状態において、目的地のルート設定操作やルート表示も行われる。
【0050】
カーナビ・カーステ装置1においては、上述した各モードの設定操作が、第1モードから第5モードまでスクロール方式によって行われるようにしてもよく、また直接指定するようにしてもよい。カーナビ・カーステ装置1においては、設定したモードを途中で終了する場合には(s−14)、入力操作部11によって終了操作が行われる(s−15)。なお、各機能モードの終了操作は、入力操作部11によって他の機能モードの設定操作が行われた場合に、自動的に行われる。媒体再生モードにおいては、外部記憶媒体7のイジェクト操作を行うことによって、その機能モード以前に設定していた機能モードに自動設定される。
【0051】
カーナビ・カーステ装置1においては、上述した操作例に限定されるものではなく、従来のカーナビゲーション装置やカーオーディオ装置に採用されている種々の操作方法が適用されることは勿論である。カーナビ・カーステ装置1においては、上述した手順にしたがって各機能モードに切換操作が行われた場合に、既設定機能モードが中断した状態で保持されるようにして、再度機能モード設定が行われた場合にボリューム等の再調整操作を不要とするとともに中断状態から引き続いて音響情報や画像情報の再生操作が行われる。
【0052】
カーナビ・カーステ装置1においては、個別記憶情報再生モードに設定した状態において、大容量情報記憶部12に記憶された個別記憶情報の再生操作が行われる。カーナビ・カーステ装置1においては、上述したように大容量情報記憶部12内に複数人の搭乗者、すなわち家族の各人がそれぞれのお気に入りのコンテンツを集めインデックス情報を付してアルバム化してなる多数の個別記憶情報が記憶されている。カーナビ・カーステ装置1においては、個別記憶情報再生モードで自動選択再生モードに設定した状態において、座席センサ6から出力された座席搭乗検出信号に基づいて上述した個別記憶情報が自動的に選択されて再生操作が行われる。
【0053】
すなわち、カーナビ・カーステ装置1においては、図5に示すように、電源オン・オフの検出が行われ(p−1)、電源オンの状態において個別記憶情報再生モードの設定状態の検出が行われる(p−2)。カーナビ・カーステ装置1においては、個別記憶情報再生モードの非設定状態において、個別記憶情報再生モードの設定要否が判断され(p−3)、設定不要と判断した場合には既設定機能モードのまま或いは上述した手順にしたがって他の機能モードの設定操作が行われる(p−4)。
【0054】
カーナビ・カーステ装置1においては、上述した手順により既に個別記憶情報再生モードに設定され或いは個別記憶情報再生モードに設定すると判断した場合に、自動選択再生モードの設定状態が検出される(p−5)。カーナビ・カーステ装置1においては、自動選択再生モードの非設定状態において、自動選択再生モードの設定要否が判断され(p−6)、設定不要と判断した場合には手動選択再生モードによって大容量情報記憶部12に記憶された個別記憶情報が適宜選択されてその再生操作が行われる(p−7)。なお、カーナビ・カーステ装置1においては、例えばランダム選択再生モードの選択も行われて、大容量情報記憶部12に記憶された共通記憶情報や個別記憶情報がランダム選択されてその再生操作が行われるようにしてもよい。
【0055】
カーナビ・カーステ装置1においては、自動選択再生モードに設定すると判断した場合には、入力操作部11によって自動選択再生モードの設定操作が行われる(p−8)。カーナビ・カーステ装置1においては、自動選択再生モードに設定されることにより、座席センサ6から制御処理部10に出力された座席搭乗検出信号に基づいて、大容量情報記憶部12から所定の個別記憶情報が自動的に選択されて再生操作が行われる。カーナビ・カーステ装置1においては、上述したように各座席の優先順位が決定され、その情報が制御処理部10に記憶されている。
【0056】
カーナビ・カーステ装置1においては、例えば子供優先でその個別記憶情報を再生するように設定されており、右後部座席が第1位、左後部座席が第2位、助手席が第3位、運転席が第4位に設定される。
【0057】
カーナビ・カーステ装置1においては、右後部座席センサ6Cからの座席搭乗検出信号の出力の有無が検出される(p−9)。カーナビ・カーステ装置1においては、この右後部座席センサ6Cからの座席搭乗検出信号の出力によって右後部座席に子供が座っている状態が検出されると、制御処理部10から出力される制御信号に基づいて大容量情報記憶部12から当該子供が作成した個別記憶情報とインデックス情報が自動選択されて当該個別記憶情報が順次再生される(p−10)。カーナビ・カーステ装置1においては、右後部座席に子供が座っておらず右後部座席センサ6Cからの座席搭乗検出信号の出力が検出されない場合に、左後部座席センサ6Dからの座席搭乗検出信号の出力の有無が検出される(p−11)。カーナビ・カーステ装置1においては、この左後部座席センサ6Dからの座席搭乗検出信号の出力によって左後部座席に子供が座っている状態が検出されると、制御処理部10から出力される制御信号に基づいて大容量情報記憶部12から当該子供が作成した個別記憶情報とインデックス情報が自動選択されて個別記憶情報が自動選択されて当該個別記憶情報が順次再生される(p−12)。
【0058】
カーナビ・カーステ装置1においては、後部座席に子供等が座っておらず右後部座席センサ6C及び左後部座席センサ6Dからの座席搭乗検出信号の出力が検出されない場合に、助手席センサ6Bからの座席搭乗検出信号の出力の有無が検出される(p−13)。カーナビ・カーステ装置1においては、この助手席センサ6Bからの座席搭乗検出信号の出力によって助手席に妻が座っている状態が検出されると、制御処理部10から出力される制御信号に基づいて大容量情報記憶部12から当該妻が作成した個別記憶情報とインデックス情報が自動選択されて当該個別記憶情報が順次再生される(p−14)。カーナビ・カーステ装置1においては、助手席センサ6Bからの座席搭乗検出信号の出力も検出されない場合に、運転手のみが乗車していると判断して制御処理部10から出力される制御信号に基づいて大容量情報記憶部12から当該運転手が作成した個別記憶情報とインデックス情報が自動選択されて当該個別記憶情報が順次再生される(p−15)。
【0059】
カーナビ・カーステ装置1においては、上述した各個別記憶情報の再生操作が終了し或いは途中で終了させる場合には(p−16)、入力操作部11によって終了操作が行われる(p−17)。なお、各個別記憶情報の再生操作は、入力操作部11によって他の機能モードの設定操作が行われた場合に、自動的に終了する。カーナビ・カーステ装置1においては、上述した手順によって大容量情報記憶部12に記憶した個別記憶情報の自動再生操作を行う場合に運転席センサ6Aが機能していないが、例えば各座席毎の優先順位を設定する際に運転席センサ6Aの出力を上位とした場合には、当然に必要とされる。
【0060】
なお、カーナビ・カーステ装置1においては、上述したように入力操作部11によって各座席センサ6A乃至6Dの優先順位を適宜設定することが可能とされるとともに、例えば一部の座席センサ6の出力を無効とするように設定することも可能である。
【0061】
カーナビ・カーステ装置1においては、各座席に対して大容量情報記憶部12に記憶した個別記憶情報の再生順位の優先順位付けを行うようにしたが、上述したように座席センサ6に感度調整を可能とし或いは圧力検出を可能とする仕様の圧力センサも用いられる。カーナビ・カーステ装置1は、圧力センサによって座席に座った人物の体重を測定し、その測定結果に基づいて大人か子供かを識別して優先順位の設定が行われるようにしてもよい
【0062】
カーナビ・カーステ装置1においては、上述したように搭乗者を識別する座席センサ6の出力に基づいて大容量情報記憶部12に記憶した各搭乗者毎の個別記憶情報の再生順位制御を行うようにしたが、かかる使用例に限定されるものでは無い。カーナビ・カーステ装置1においては、例えば子供が同乗した場合に、大容量情報記憶部12に記憶した子供向け映画が自動再生されることも可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、カーナビゲーション機能とカーオーディオシステム機能とを備えることによって、効率のよいかつ搭乗者にとって退屈しない快適なドライブを行うことを可能とする。本発明によれば、地図情報やガイド情報等のカーナビゲーション情報を記憶する大容量の情報記憶特性を有する大容量情報記憶部に、少なくとも複数の搭乗者によりそれぞれ作成された多数の音響情報や画像情報からなる個別記憶情報及びインデックス情報を記憶するとともに各座席に搭乗の有無を検出する座席センサを 設け、予め設定した優先順位の上位座席に対応した所定の個別記憶情報を選択して再生操作を行うように構成したことから、大量に記憶した記憶情報の中から煩わしい選択操作の手間を不要として最適な記憶情報を自動的に選択して再生することが可能となる。本発明によれば、家族でのドライブ等に際して、子供向きのコンテンツを順次視聴することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車における実施の形態として示すカーナビ・カーステ装置の搭載例を説明する要部平面図である。
【図2】同要部側面図である。
【図3】カーナビ・カーステ装置の要部構成図である。
【図4】機能モード切換操作の手順を説明する図である。
【図5】個別記憶情報の自動選択操作の手順を説明する図である。
【符号の説明】
1 カーナビ・カーステ装置、2 自動車、3 本体部、4 スピーカ、5 モニタ、6 座席センサ、7 外部記憶媒体、8 第1のアンテナ、9 第2のアンテナ、10 制御処理部、11 入力操作部、12 大容量情報記憶部、13 無線受信ユニット、14 GPS受信ユニット、15 音響情報出力制御部、16 画像情報出力制御部、17 制御部、18 インターフェース部、19 内部記憶部、20 再生部

Claims (3)

  1. 各部に対して動作制御信号を出力する制御処理部と、この制御処理部に対して各種の操作信号を出力する入力操作部と、モニタやスピーカからなる出力部と、GPS信号受信ユニットや自立航行センサからの出力に基づいて上記出力部にカーナビゲーション情報を出力するカーナビゲーション機能と、各種放送番組を受信して上記出力部に出力する放送受信機能と、外部記憶媒体に記憶された上記記憶情報を上記出力部に出力するカーオディオ機能を備える車載情報再生装置であり、
    上記カーナビゲーション情報を記憶するとともに、カーオディオ情報として再生される少なくとも複数の搭乗者によりそれぞれ作成された多数の音響情報や画像情報からなる個別記憶情報及び各個別記憶情報毎のインデックス情報を記憶することが可能な大容量情報記憶部と、
    各座席毎に設けられてそれぞれの座席の搭乗の有無を検出して上記制御処理部に座席搭乗検出信号を出力する座席センサとを備え、
    上記入力操作部により、カーナビゲーション機能として使用するカーナビゲーションモードと、カーオディオ機能として使用するカーオディオモード或いは各種放送番組を受信する放送受信機能として使用する放送受信モードに切換操作され、
    上記カーオディオモードが、上記外部記憶媒体に記憶された上記記憶情報を再生する媒体再生モードと、上記大容量情報記憶部に記憶された上記個別記憶情報を再生する個別記憶情報再生モードとからなり、さらに上記個別記憶情報再生モードが、上記個別記憶情報を任意に選択して出力する手動選択再生モードと、上記座席センサから出力される上記座席搭乗検出信号に基づいて所定の上記個別記憶情報を選択して出力する自動選択再生モードとからなり、
    上記自動選択再生モードに設定した状態において、予め設定した優先順位の上位座席に対応した所定の上記座席搭乗検出信号に基づいていて上記大容量情報記憶部から所定の搭乗者が作成した上記インデックス情報と上記個別記憶情報が選択され、上記出力部により自動再生される
    ことを特徴とする車載情報再生装置。
  2. 上記自動選択再生モードにおいても、上記入力操作部により、上記インデックス情報と上記個別記憶情報を任意に選択して再生することが可能な請求項1に記載の車載情報再生装置。
  3. 各部に対して動作制御信号を出力する制御処理部と、この制御処理部に対して各種の操作信号を出力する入力操作部と、モニタやスピーカからなる出力部と、GPS信号受信ユニットや自立航行センサからの出力に基づいて上記出力部にカーナビゲーション情報を出力するカーナビゲーション機能と、各種放送番組を受信して上記出力部に出力する放送受信機能と、外部記憶媒体に記憶された上記記憶情報を上記出力部に出力するカーオディオ機能と、上記カーナビゲーション情報を記憶するとともに、カーオディオ情報として再生される少なくとも複数の搭乗者によりそれぞれ作成された多数の音響情報や画像情報からなる個別記憶情報及び各個別記憶情報毎のインデックス情報を記憶することが可能な大容量情報記憶部と、各座席毎に設けられてそれぞれの座席の搭乗の有無を検出して上記制御処理部に座席搭乗検出信号を出力する座席センサとを備え、上記入力操作部により、カーナビゲーション機能として使用するカーナビゲーションモードと、カーオディオ機能として使用するカーオディオモード或いは各種放送番組を受信する放送受信機能として使用する放送受信モードへの切換操作が行われる車載情報再生装置における記憶情報再生方法であり、
    上記カーオディオモードにおいて、上記外部記憶媒体に記憶された記憶情報を再生する 媒体再生モードと、上記大容量情報記憶部に記憶された上記個別記憶情報を再生する個別記憶情報再生モードに設定する操作を行い、
    上記個別記憶情報再生モードにおいて、上記大容量情報記憶部から上記個別記憶情報を任意に選択して出力する手動選択再生モードと、上記座席センサから出力される上記座席搭乗検出信号に基づいて所定の上記個別記憶情報を選択して出力する自動選択再生モードに設定する操作を行い、
    上記自動選択再生モードにおいて、上記座席センサから出力される上記座席搭乗検出信号に基づいて上記制御処理部において予め設定登録された座席位置の優先順位を判断し、この判断結果に基づいて上記大容量情報記憶部から所定の搭乗者が作成した上記インデックス情報と上記個別記憶情報を自動選択する処理を行って上記出力部からその自動再生が行われる
    ことを特徴とする車載情報再生装置における記憶情報再生方法。
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