JP2007088277A - 半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 透光性を有する基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成る半導体発光素子において、光取出し効率を一層向上する。
【解決手段】 透光性の基板2上に、共に柱状で、長周期Aの凸部8aと、短周期Bの凸部8bとを重畳して形成する。そして、その周期A,Bを、出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる波長λの5倍よりも大きな長周期Aと、前記入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる前記波長λの5倍以下の短周期Bとの組合わせとする。これによって、あらゆる入射角θに対しても、回折による光取出し効率が向上し、一般的なλ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体内で電子と正孔とを結合させて光を発生する半導体発光素子およびその製造方法に関する。
近年、III−N化合物(以下、ナイトライドと呼ぶ)またはII−VI化合物を用いて、その中に量子井戸を形成し、外部から電流を流して、この量子井戸で電子と正孔とを結合させて光を発生する半導体固体発光素子の発展が目覚しい。
III−V化合物として最もよく用いられているのが前記ナイトライドのGaNであるが、このGaNを始めとして、ナイトライドの屈折率は1より大きく、大気中への光の取出しに課題がある。GaNの場合を例にとると、屈折率が約2.5であり、GaNと大気との境界の法線に対して、23.6度(以下、この法線に対して23.6度より小さい領域で形成された円錐領域をエスケープコーンと呼ぶ)より大きい角度で境界に入射された光は、大気中に放射されず、境界面で全反射され、GaNの中へ閉込められてしまう。
その閉込められた光の一部は発光層に再吸収され、電子―正孔対発生と再結合とによって再発光に寄与するが、その再発光した光も一部のエスケープコーン内で発光されれば大気中へ放射されるが、大部分のエスケープコーン外で発光された光は再びGaN中に閉込められる。そして、閉込められた光は、結晶や電極材料に再吸収されて熱に変化してしまう。このため、平坦なGaN層では、この屈折率による全反射のために発光効率を向上することは難しいという問題がある。
そこで、このような課題に対して、たとえば特許文献1では、光取出し面にピッチ2〜4μm、深さλ(2n+1)/4(n=1,2,・・・)の矩形の凹凸を形成しておくことで、前記光取り出し面で光が反射する際に、凹部と凸部とでそれぞれ反射される光が互いの位相のλ/2だけ異なって打消し合い、反射が低減して、結果的に光取り出し効率を向上するように工夫されている。
特開平7−202257号公報
しかしながら、その従来技術では、全反射角以上の浅い角度で入射した光の取出し効率は向上されないので、前記GaN層側から光を取出すフェイスアップタイプに比べて、高屈折率の透明基板側から光を取出すフェイスダウン(フリップチップ)タイプの場合には、取出し効率の向上効果がほとんど得られないという問題がある。これを図21を用いて詳しく説明する。図21は、平坦な基板の出射面への発光層からの入射角θの変化に対する透過率(光取出し効率)の変化を模式的に示すグラフである。この図21において、入射角θ0は、前記エスケープコーンの角度であり、該入射角θは、基板と大気との境界の法線に対する角度で、基板表面に対しては、該入射角θが、小さい程深い入射角で、大きい程浅い入射角となる。
ここで、出射面が平滑面の場合、透過率(光取出し効率)は、一般に下式で表すことができると考えられる。
光取出し効率η=∫(透過率(θ)×入射配光分布(θ))dθ
これを、図21に示すと、透過率のグラフは参照符号α0で示され、入射配光分布のグラフは参照符号β0で示され、したがって実際に外部に取出される光の量は、α0,β0の重なった領域であり、図21において梨地で示す参照符号γ0で示される領域となる。
これに対して、上述の従来技術によるλ/4の凹凸構造を採用し、フレネルロスを低減することで、透過率のグラフは、参照符号α0’で示すように上昇させることができる。しかしながら、その透過率の上昇分は入射配光分布に交わらず、光取出し効率はほとんど向上しない。これは、参照符号β0で示すように、入射配光分布は、通常、発光層から出射面に対して、入射角が非常に深い成分は少なく、入射角が浅くなる程、成分が多くなるからである。
本発明の目的は、光取出し効率を向上することができる半導体発光素子およびその製造方法を提供することである。
本発明の半導体発光素子は、透光性を有する基板上に、半導体層が積層されて成る半導体発光素子において、前記基板の発光層が形成される面とは反対側の表面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期で前記基板から第1の高さに立設される柱状の第1の凸部と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で前記基板から前記第1の高さよりも低い第2の高さに立設される柱状の第2の凸部とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、透光性を有する基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成る半導体発光素子において、サファイアなどから成る前記透光性を有する基板の表面に凹凸を形成することで光取出し効率を向上するにあたって、本発明では、そのような凹凸構造を、長周期Aで基板から第1の高さに立設される柱状の第1の凸部と、短周期Bで基板から前記第1の高さよりも低い第2の高さに立設される柱状の第2の凸部との組合わせとする。そして、重畳される第1の凸部の長周期Aは、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、第2の凸部の短周期Bは、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長より大きい周期とする。前記第1の凸部および第2の凸部は、円柱状でも角柱状でもよい。
すなわち、前記の凹凸構造は、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期を境界として、それよりも短い方の周期に形成すると出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなり、それよりも長い方の周期に形成すると出射面への入射角θが比較的浅い領域での透過率が高くなるという本件発明者の知見によるものであり、これらの周期の凹凸構造を組合わせる。一方、前記波長と等倍以下の周期構造となると、通常よく用いられるλ/4の凹凸構造などと同様に、フレネルロスの低減による光取出し効率は向上するが、本発明による回折による光取出し効率の向上効果は小さくなる。ここで、通常、発光層から出射面に対して、入射角θが非常に深い成分は少なく、入射角θが浅くなる程、成分が多くなる。
したがって、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
また、本発明の半導体発光素子は、透光性を有する基板上に、半導体層が積層されて成る半導体発光素子において、前記基板の発光層が形成される面とは反対側の表面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期で前記基板から立設される第1の凸部と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で前記第1の凸部および凹部上に立設される柱状の第2の凸部とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、透光性を有する基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成る半導体発光素子において、サファイアなどから成る前記透光性を有する基板の表面に凹凸を形成することで光取出し効率を向上するにあたって、本発明では、そのような凹凸構造を、長周期Aで基板から立設される第1の凸部と、短周期Bで前記第1の凸部および凹部上に立設される柱状の第2の凸部との組合わせとする。そして、重畳される第1の凸部の長周期Aは、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、第2の凸部の短周期Bは、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長より大きい周期とする。
すなわち、前記の凹凸構造は、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期を境界として、それよりも短い方の周期に形成すると出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなり、それよりも長い方の周期に形成すると出射面への入射角θが比較的浅い領域での透過率が高くなるという本件発明者の知見によるものであり、これらの周期の凹凸構造を組合わせる。一方、前記波長と等倍以下の周期構造となると、通常よく用いられるλ/4の凹凸構造などと同様に、フレネルロスの低減による光取出し効率は向上するが、本発明による回折による光取出し効率の向上効果は小さくなる。ここで、通常、発光層から出射面に対して、入射角θが非常に深い成分は少なく、入射角θが浅くなる程、成分が多くなる。
したがって、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子は、前記第1の凸部および第2の凸部の少なくとも一方で、屈折率が、基板の屈折率から周囲の屈折率に徐々に変化していることを特徴とする。
上記の構成によれば、凸部の内部の屈折率が徐々に変化する傾斜構造にすることによって、フレネル反射を防止することができる。
また、本発明の半導体発光素子は、基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層が積層されて成る半導体発光素子において、前記基板を除去した後のn型半導体層の発光層が形成される面とは反対側の表面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期で第1の高さに立設される柱状の第1の凸部と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で前記第1の高さよりも低い第2の高さに立設される柱状の第2の凸部とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成り、それらを積層した後に前記基板を除去するようにした半導体発光素子において、その基板を除去した後のn型半導体層の表面に凹凸を形成することで光取出し効率を向上するにあたって、本発明では、そのような凹凸構造を、長周期Aで第1の高さに立設される柱状の第1の凸部と、短周期Bで前記第1の高さよりも低い第2の高さに立設される柱状の第2の凸部との組合わせとする。そして、重畳される第1の凸部の長周期Aは、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、第2の凸部の短周期Bは、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長より大きい周期とする。前記第1の凸部および第2の凸部は、円柱状でも角柱状でもよい。
したがって、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子は、基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層が積層されて成る半導体発光素子において、前記基板を除去した後のn型半導体層の発光層が形成される面とは反対側の表面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期で立設される第1の凸部と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で前記第1の凸部および凹部上に立設される柱状の第2の凸部とを含むことを特徴とする半導体発光素子。
上記の構成によれば、基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成り、それらを積層した後に前記基板を除去するようにした半導体発光素子において、その基板を除去した後のn型半導体層の表面に凹凸を形成することで光取出し効率を向上するにあたって、本発明では、そのような凹凸構造を、長周期Aで立設される第1の凸部と、短周期Bで前記第1の凸部および凹部上に立設される柱状の第2の凸部との組合わせとする。そして、重畳される第1の凸部の長周期Aは、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、第2の凸部の短周期Bは、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長より大きい周期とする。
したがって、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
また、本発明の半導体発光素子は、前記第1の凸部および第2の凸部の平面的な配列周期には、ペンローズのタイリングまたはアルキメデス配列を用いることを特徴とする。
上記の構成によれば、ペンローズのタイリングやアルキメデス配列等の準周期構造を用いることで、配列周期が異なる第1の凸部および第2の凸部を平面上に再現することが可能になり、所望とする光取出し効率の向上効果を、精度よく得ることが可能になる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子の製造方法は、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記基板上に少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層の各層を積層した後、基板の表面にレジストを塗布する工程と、前記レジストに前記第1および第2の凸部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、透光性を有する基板上に凹凸構造を形成する前記の半導体発光素子を作成することができる。
また、本発明の半導体発光素子の製造方法は、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記基板上に少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層の各層を積層した後、前記第1の凸部に対応した凸部を有する第1の型に、屈折率が順に高くなってゆくように複数のレジストを積層してゆく工程と、前記第1の型を基板表面に押付け、加熱、冷却することにより、該第1の型の凸部の先端に形成された多層膜を基板に転写して前記第1の凸部とする工程と、前記第2の凸部に対応した凸部を有する第2の型に、屈折率が順に高くなってゆくように複数のレジストを積層してゆく工程と、前記第2の型を基板表面に押付け、加熱、冷却することにより、該第2の型の凸部の先端に形成された多層膜を基板に転写して前記第2の凸部とする工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、屈折率が異なる周期での重畳構造で、徐々に変化する傾斜構造を有する前記の半導体発光素子を作成することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子の製造方法は、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記基板上に少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層の各層を積層した後、基板側からレーザ照射して、該基板をn型半導体層から剥離する工程と、前記n型半導体層の表面にレジストを塗布する工程と、前記レジストに前記第1および第2の凸部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、基板を剥離したn型半導体層上に凹凸構造を形成する前記の半導体発光素子を作成することができる。
本発明の半導体発光素子は、以上のように、透光性を有する基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成る半導体発光素子において、サファイアなどから成る前記透光性を有する基板の表面に凹凸を形成することで光取出し効率を向上するにあたって、その凹凸構造を、長周期Aで基板から第1の高さに立設される柱状の第1の凸部と、短周期Bで基板から前記第1の高さよりも低い第2の高さに立設される柱状の第2の凸部との組合わせとし、かつ前記長周期Aを出射面への入射角θが比較的浅い領域での透過率が高くなる波長の5倍の周期よりも大きな周期とし、前記短周期Bを前記入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期とする。
それゆえ、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
また、本発明の半導体発光素子は、以上のように、透光性を有する基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成る半導体発光素子において、サファイアなどから成る前記透光性を有する基板の表面に凹凸を形成することで光取出し効率を向上するにあたって、その凹凸構造を、長周期Aで基板から立設される第1の凸部と、短周期Bで前記第1の凸部および凹部上に立設される柱状の第2の凸部との組合わせとし、かつ前記長周期Aを出射面への入射角θが比較的浅い領域での透過率が高くなる波長の5倍の周期よりも大きな周期とし、前記短周期Bを前記入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期とする。
それゆえ、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
また、本発明の半導体発光素子は、以上のように、基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成り、それらを積層した後に前記基板を除去するようにした半導体発光素子において、その基板を除去した後のn型半導体層の表面に凹凸を形成することで光取出し効率を向上するにあたって、その凹凸構造を、長周期Aで第1の高さに立設される柱状の第1の凸部と、短周期Bで前記第1の高さよりも低い第2の高さに立設される柱状の第2の凸部との組合わせとし、重畳される第1の凸部の長周期Aは、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、第2の凸部の短周期Bは、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長より大きい周期とする。
それゆえ、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子は、以上のように、基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成り、それらを積層した後に前記基板を除去するようにした半導体発光素子において、その基板を除去した後のn型半導体層の表面に凹凸を形成することで光取出し効率を向上するにあたって、その凹凸構造を、長周期Aで立設される第1の凸部と、短周期Bで前記第1の凸部および凹部上に立設される柱状の第2の凸部との組合わせとし、重畳される第1の凸部の長周期Aは、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、第2の凸部の短周期Bは、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長より大きい周期とする。
それゆえ、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子の製造方法は、以上のように、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記基板上に少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層の各層を積層した後、基板の表面にレジストを塗布する工程と、前記レジストに前記第1および第2の凸部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程とを含む。
それゆえ、透光性を有する基板上に凹凸構造を形成する前記の半導体発光素子を作成することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子の製造方法は、以上のように、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記基板上に少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層の各層を積層した後、基板側からレーザ照射して、該基板をn型半導体層から剥離する工程と、前記n型半導体層の表面にレジストを塗布する工程と、前記レジストに前記第1および第2の凸部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程とを含む。
それゆえ、基板を剥離したn型半導体層上に凹凸構造を形成する前記の半導体発光素子を作成することができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の第1の形態に係る発光ダイオード1の構造を示す断面図であり、図2はその正面図であり、図2において図1の切断面を参照符号I−Iで示す。図1は1チップ分の断面であり、1チップのサイズは、たとえば0.3〜1mm角である。図2は、図1の一部分の正面図を示している。
この発光ダイオード1は、大略的に、サファイア(Al)基板2上に、n型半導体層3、発光層4、p型半導体層5が形成され、発光層4で発生した光をサファイア基板2側から取出すフリップチップ(フェイスダウン)タイプの発光ダイオードである。前記n型半導体層3上で、一部分の発光層4およびp型半導体層5が除去されてn電極領域となり、前記p型半導体層5上の一部分がp電極領域となり、それぞれn電極6およびp電極7が形成され、それらはバンプ電極などを介して、図示しない配線基板に接続される。
前記基板2は、前記サファイアに限定されず、発光波長に対して透光性を持つものであればよいことは言うまでもない。またこの種の発光ダイオードの製造方法については、当業者には公知のMOCVD法を用いて実現することができ、ここでの詳しい説明は省略する。
注目すべきは、本発明では、基板2の発光層4が形成される面とは反対側の表面が、面方向に周期的に異なる誘電率に形成され、さらにその誘電率の異なる周期は、波長λ以上で、かつ5λを境界として、5λより充分大きい長周期Aと、5λ以下の短周期Bとの周期成分が重畳されたものであることである。ここで多重反射する界面に、凹凸8によって周期的に誘電率(=屈折率)を変化させた形状を形成すると、光の回折効果などの波動光学現象により外部への光取出し効率を向上させることが可能となる。さらに本発明では、その凹凸8の周期は、前記長周期Aと短周期Bとの成分が重畳されたものである。
前記凹凸8は、前記長周期A毎に形成され、円柱状で比較的高い第1の凸部である凸部8aと、前記短周期B毎に形成され、円柱状で比較的低い第2の凸部である凸部8bと、前記周期B毎に形成される凹部8cとから構成されている。前記凸部8a,8bは、角柱状でもよい。
この図1の例では、周期Aと周期Bとの比は、3:1であり、かつ凸部8aと凸部8bとの位相は一致しており、したがって凸部8bの3つに1つが凸部8aに重なるようになっている。また、凸部8aと凸部8bとの高さの比は、たとえば2:1である。前記発光層4の発光波長λは、たとえば460nmであり、上述のように周期A,B共、前記発光層4で発生された光の空気中における前記波長λよりも大きく、長周期Aは、5λより大きい周期に選ばれ、短周期Bは、前記5λ以下に選ばれる。基板2内の波長λ’は、λ/nとなり、サファイアの場合、n=1.768であるから、λ’=258nmである。
図3に、本件発明者のシミュレーション結果のグラフを示す。このグラフは、前記図21と同様に、基板の出射面への発光層からの入射角θの変化に対する透過率(光取出し効率)の変化を示すグラフである。この図3は、基板2がサファイアの場合を示しており、前記図21と同様に、参照符号α0は基板2の表面が平坦な状態での透過率を示し、参照符号β0は、入射配光分布のグラフである。一方、参照符号α1,α2,α3,α4は、基板2の表面に凹凸を形成した状態での透過率を示し、それぞれ周期が1,2,3,4μmである。
したがって、5λ=2.3μm程度を境界に、図4の参照符号αaで模式的に示すように、それよりも短い方の周期に形成すると出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなり、図5の参照符号αbで模式的に示すように、それよりも長い方の周期に形成すると前記入射角θが比較的浅い領域での透過率が高くなることが理解される。本件発明者は、このような知見に基づき、前述のように周期A,B共、波長λよりも大きく、かつ長周期Aは5λより大きく、短周期Bは前記5λ以下に設定する。前記凸部8aの高さは、たとえば1μmに設定され、前記凸部8bの高さは、0.3μmに設定される。
たとえば、長周期Aを前記参照符号α3の3μmに設定し、短周期Bを前記参照符号α1の1μmに設定すると、図3において、前述の図21と同様に梨地で示す参照符号γ0で示される領域に加えて、斜線で示す参照符号γ1で示される領域も、前記参照符号β0で示す入射配光分布内であるので、新たに光として取出すことができる。これによって、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
ここで、B=λ以下の周期構造となると、通常よく用いられるλ/4の凹凸構造などと同様に、フレネルロスの低減による光取出し効率は向上するが、本発明による回折による光取出し効率の向上効果は小さくなる。また、加工性から、A=15λ程度までが好ましい。
前記凹凸8の具体的な作成方法を、以下に種々詳述する。図6の例では、先ず凹凸8の作成にあたって、前記凹凸8の反転形状を有する型10を作成する。型10の作成には、たとえば電子線リソグラフィー法を用いることができる。具体的には、シリコンウエハ上にスピンコートにより形成した電子線用レジストに、電子線を照射して上述の2重周期のレジストパターンを作成する。前記凸部8aと凸部8bとに対応してパターン高さを変化させるには、電子線のドーズ量を変化させることで対応でき、ドーズ量が多いと電子線レジストの感光深さが深くなり、ドーズ量が少ないと電子線レジストの感光深さが浅くなる。こうして、異なる高さのレジストパターンを作成することができる。そのレジストパターンのNi電鋳を採ることで、プレス用の型10を作成することができる。
図7は、前記発光ダイオード1への凹凸8の形成工程を示す図である。図7(a)から(b)で示すように、ウエハ状態の発光ダイオード1の基板2の表面に、レジスト11をスピンコートし、前記型10を押し付け、形状を転写する。レジスト11の材料は、有機もしくは無機どちらでも良いが、転写性が良く、かつ耐ドライエッチング性が高い必要がある。たとえば、スピンオンガラスを使用することができる。スピンコート条件は、たとえば1000rpm×60秒で、約1μmの膜厚を得ることができる。転写条件としては、たとえば、常温で、圧力100MPa、5分間保持した後、離型する。
図7(c)で示すように、離型後、レジスト11には、型10のパターンが転写される。凹部12のレジスト残渣は、図7(d)で示すように、チャンバ13内で酸素ガスを用いたリアクティブイオンエッチングにより除去する。その転写後のレジスト11をマスクとして、塩素ガスを用いたリアクティブイオンエッチングを行うことで、発光ダイオード1の基板2の表面に、型10のパターンを反転して転写することができる。
また、図8および図9には、前記凹凸8の作成方法の他の例を示す。図8は型15,16を示すものであり、図8(a)で示す型15は前記凸部8aの形成用、図8(b)で示す型16は前記凸部8bの形成用である。前記図6で示す型10では、凹凸8のすべてのパターンが形成されているのに対して、これらの型15,16は、2種類の凸部8a,8bにのみそれぞれ対応して深さが異なり、しかも基本パターンのみが形成されている。すなわち、小規模な型15,16は、基本パターンをプレスする毎に、位置を変えて次の基本パターンをプレスしてゆくことで、必要な全面の凹凸8が作成される。
したがって、前記型10は大量生産に適しているのに対して、この深さの異なる2種類の型15,16は、それぞれの型内のパターン高さが同じであるので、前記の電子線リソグラフィーでなくても、機械切削やフォトリソグラフィーなどでも作成が可能になる。また、小規模な型15,16によって、任意の位置に凸部8a,8bを形成することができる。
たとえば前記フォトリソグラフィーを使用する場合、シリコンウエハー上にフォトレジスト(AZ1500)をスピンコートする。たとえば、型15用は、厚み1μm、型16用は、厚み0.5μmになるように回転数を調整する。スピンコート後、フォトエッチングを行い、その後、レジストパターンの電鋳を採り、前記型15,16とする。
図9は、前記型15,16を用いた発光ダイオード1への凹凸8の形成工程を示す図である。先ず、図9(a)で示すように、ウエハ状態の発光ダイオード1の基板2の表面に、レジスト17をスピンコートする。レジスト17の材料は、2回の成形が可能な材料にする必要がある。すなわち、熱により可逆的な粘弾性特性を示す材料(たとえば熱可塑性樹脂)、常温で形状転写が可能な材料(無機レジスト)などが挙げられる。しかしながら、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂は、一度架橋させると硬くなってしまい、転写するためには高温高圧でプレスする必要があるため適さない。また、レジスト17の膜厚は、高い方のモールドパターンよりも厚くしておく必要がある。本実施の形態では、レジスト17の材料として、前記スピンオンガラスを使用する。スピンコート条件は、たとえば1000rpm×60秒で、約1μmの膜厚を得ることができる。
その後、図9(a)から(b)で示すように、型15のモールドで転写し、図9(c)で示すように離型後、図9(d)から(f)で示すように、再び型16のモールドで転写し、離型することで、レジスト17に両方の型15,16のパターンを転写する。転写条件は、共に、たとえば常温で、圧力100MPa、5分間保持である。
転写後のレジスト17をマスクとして、図9(g)で示すように、チャンバ13内で塩素ガスを用いたリアクティブイオンエッチングを行うことで、発光ダイオード1の基板2の表面に、型15,16のパターンを反転して転写することができる。
さらにまた、図10および図11には、前記凹凸8の作成方法の他の例を示す。本実施の形態では、前記凸部8bの周期Bの整数倍(図1では3倍)が凸部8aの周期Aであることに着目して、その周期A毎に前記凸部8aに対応した深い孔が形成された前記型15のみを用い、基本パターンをプレスする毎に、位置および高さを変えて次の基本パターンをプレスしてゆくことで、必要な全面の凹凸8を作成する。図10は、型15のプレスの順序を示すものであり、黒丸で示す前記凸部8aを形成した後、プレス圧を低くして、図10で示す順序で型15をずらしながらプレスしてゆく。
図11は、前記型15を用いた発光ダイオード1の基板2の表面への凹凸8の形成工程を示す図である。先ず、図11(a)〜(c)では、前記図9(a)〜(c)と同様に、レジスト17をスピンコートし、凸部8aに対応して、型15をプレスする。続いて、図11(d)〜(f)および図11(g)〜(i)で示すように、凸部8bに対応した深さで、順次位置を変えて、型15をプレスする。
その後、転写後のレジスト17をマスクとして、図11(j)で示すように、チャンバ13内で塩素ガスを用いたリアクティブイオンエッチングを行うことで、発光ダイオード1の基板2の表面に、単一の深さの型15を用いて、2種類の凸部8a,8bを転写することができる。
また、図12には、前記凹凸8の作成方法の他の例を示す。本実施の形態では、図12(a)〜(c)で示すように、先ず前記凸部8aに対応した型15をレジスト21に転写した後、形状が転写されたレジスト21をマスクとして、図12(d)で示すように、一旦チャンバ13内で塩素系ガスにてリアクティブイオンエッチングを行って基板2を途中までエッチングする。その後、図12(e)〜(g)で示すように、前記凸部8bに対応した型16を用いて転写した後、図12(h)で示すように、所望の深さまでエッチングを行う。
前記レジスト21には、2回の転写プロセスが実施されるので、熱可塑性樹脂ベースのレジストか、無機材料ベースのレジストが望ましい。本実施の形態では、スピンオンガラスを使用する。1回目の転写条件は前記図9と同じであり、たとえば高さ1μmのパターンを有する型15をレジスト21に押付けて、その形状を転写させる。続いて、リアクティブイオンエッチングを行った後、基板2に型16の形状を転写する。
このように2回に分けてエッチングを行うと、エッチング装置の条件や、レジスト21の材料の種類を変化させることで、レジスト21と基板2との選択比を変化させ、加工深さを制御することができる。たとえば、先ず前記選択比を1として、基板2を0.8μmまでエッチングすると、レジスト21には、0.2μm程度の残渣が残る。次に、高さ0.5μmのパターンを有する型16をそのレジスト残渣に押付け、型16の形状を転写する。その後、エッチング条件を1回目と変えて、選択比0.5として、型16の形状が転写されたレジスト21をマスクとして、再度基板2を0.1μmエッチングすると、結果として、0.9μmと0.1μmとの加工が可能となった。
このようにして、モールドの高さの比によらず、エッチング条件によって任意に加工深さの比を変化させることができる。これによって、高さが一定の型15,16を使用できるだけでなく、凹部8cの形状を変化して、該凹部8cによる屈折率を変化することができる。
また、図13にも、前記凹凸8の作成方法の他の例を示す。本実施の形態では、前記凸部8a,8bを、転写手法を用いて作成する。先ず、前記凸部8a,8bにそれぞれ対応した型15,16には、予め離型剤を塗布しておく。図13(a)および図13(b)で示すように、前記凸部8b,8aに対応した型16,15のパターン面に、レジスト22,23をスピンコートする。レジスト22,23には、たとえば熱可塑性樹脂のPMMAをベースとしたレジスト(OEBR−1000)を使用する。たとえば、型16には、2000rpm、60秒でスピンコートし、型15には、500rpm、60秒でスピンコートすることで、レジスト22,23は型16,15の凹凸に沿って塗布され、型16の凸部先端には0.5μm厚のレジスト22が付着し、型15の凸部先端には1μmのレジスト23が付着する。
次に、図13(c)で示すように、平坦な基板2’の表面に型16を接触させ、樹脂のガラス転移温度以上まで加熱、5分保持し、常温まで冷却した後、図13(c)で示すように、型16と基板2’とを引き離し、型16の凸部に付着していたレジスト22を基板2’に移し取る。
続いて、レジスト23が付着した型15を基板2’に接触させ、型16の場合と同様の熱履歴を加えて、該型15の凸部に付着していたレジスト23を基板2’に移し取る。このようにして、基板2’の表面に高さの異なる2重周期構造の凹凸8を作成し、前記基板2とすることができる。
以上のように構成される発光ダイオード1によれば、基板2の発光層4が形成される面とは反対側の表面に、2重周期A,Bの凸部8a,8bを有する凹凸8が設けられているので、基板2の天面に臨界角以上の角度で入射する光も取出すことができるようになる。しかも、その周期A,Bは、出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる波長λの5倍よりも大きな長周期Aと、前記入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる前記波長λの5倍以下の短周期Bとの組合わせであるので、あらゆる入射角θに対しても、回折による光取出し効率が向上し、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
なお、平面的には、前記周期A,Bには、ペンローズのタイリングやアルキメデス配列等の準周期構造を適用することが好ましい。ペンローズのタイリングとは、2種類の図形で平面上を非周期的に、すき間なく敷き詰めるようなタイルのことである。図14の例では、2種類の菱形で正五角形を作成している。黒塗りで示すその正五角形の頂点に前記長周期Aの凸部8aを形成し、残余の2種類の菱形の中心に前記短周期Bの凸部8bを形成する。もちろん、この図14の例に限られるものではない。
一方、アルキメデス配列(平面充填形)も、2種類の図形で平面上をすき間なく敷き詰めるという点でペンローズのタイリングと同意であるが、正多角形を用いる。図15の例では、正方形と正八角形とによって平面を敷き詰めている。アルキメデス配列はこれを含めて全部で8種類(1種類の正多角形で充填する場合を含めると11種類)あることが知られている。これらの図形を用いれば、本発明の凹凸8の周期構造を平面上に再現することが可能になり、所望とする光取出し効率の向上効果を、精度よく得ることが可能になる。
[実施の形態2]
図16は、本発明の実施の第2の形態に係る発光ダイオード31の構造を示す断面図である。この発光ダイオード31は、前述の発光ダイオード1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この発光ダイオード31では、基板32の表面に形成される凹凸38は、厚み方向の(発光層4に垂直な)断面が三角形であることである。前述の凹凸8を構成する凸部8a,8bは、円柱状または四角柱状であったけれども、この凹凸38を構成する凸部38a,38bは、円錐または角錐のいずれであってもよい。前記凸部38a,38bは、前記凸部8a,8bと同様の周期A,Bおよび高さを有する。凹部38cの周期も凹部8cの周期と同様である。
ここで、凸部8a,8b;38a,38bによる光取出し効率の向上効果は、その構造を持つ面に入射する光の角度分布に依存する。一般論としては、三角形は、その斜面の角度に垂直に入射する成分に大きく寄与すると考えられ、矩形は、その面に対して大きな角度、あるいは略平行に走る光に対して効果があると考えられる。したがって、光源の配光によって、矩形の凸部8a,8bが好ましい場合と、三角形の凸部38a,38bが好ましい場合とがあり、これらの凸部8a,8b;38a,38bは、前記光源の配光に応じて適宜選択されればよい。
[実施の形態3]
図17は、本発明の実施の第3の形態に係る発光ダイオード91の構造を示す断面図である。この発光ダイオード91は、前述の発光ダイオード1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。前述の発光ダイオード1,31では、長周期Aの凸部8a,38aおよび短周期Bの凸部8b,38bが、共に基板2,32から立設されているのに対して、注目すべきは、この発光ダイオード91では、基板92上に長周期Aの凸部98aおよびそれに対応した凹部98cが形成され、それらの凸部98a上および凹部98c上に、短周期Bの凸部98bが形成されて凹凸98が形成されることである。前記凸部98a,98bは、前記凸部8a,8bと同様の周期A,Bおよび高さを有する。
このように構成してもまた、λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
[実施の形態4]
図18は、本発明の実施の第4の形態に係る発光ダイオード61の構造を示す断面図である。この発光ダイオード61は、前述の発光ダイオード1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この発光ダイオード61では、凹凸68において、高さおよび周期の異なる凸部68a,68bの誘電率(屈折率)が、基板62側から遊端部側になるにつれて、段階的に低く、好ましくはサファイアの屈折率から、空気の屈折率まで変化していることである。前記凸部68a,68bは、たとえば直径0.5μmの円柱とする。たとえば、長周期Aの凸部68aの高さは1μmとし、ピッチは前述の3μmとする。短周期Bの凸部68bの高さは0.3μmとし、ピッチは前述の1μmとする。
図19は、前記発光ダイオード61の凹凸68の形成工程を示す図である。上述のような重畳構造と傾斜構造とを組合わせた構造は、下記に示すような転写手法を用いて作成することができる。先ず、図19(a)で示す型63には、短周期Bの凸部68bに対応した直径0.5μm、高さ0.3μmの円柱形状の凸部63aが立設されている。一方、図19(e)で示す型64には、長周期Aの凸部68aに対応した直径0.5μm、高さ1μmの円柱形状の凸部64aが立設されている。型63,64の表面には、フッ素系の離型剤を塗布しておく。
前記型63には、図19(b)で示すように、屈折率が1.2、1.4、1.6のレジスト65a,65b,65cを、各層0.11μmになるように順次スピンコートする。スピンコートされたレジスト65a,65b,65cは、型63の凹凸に沿って積層される。このようなレジスト65a,65b,65cの多層膜を形成後、図19(c)で示すように基板62の表面に押付け、加熱、冷却することにより、凸部63aの先端に形成された多層膜を基板62に転写する。以上の工程により、図19(d)で示すような、周期Bの凸部68bが形成される。
次に型64にも同様に、図19(f)で示すように、屈折率が1.2、1.4、1.6のレジスト66a,66b,66cを、各層0.33μmになるように順次スピンコートする。スピンコートされたレジスト66a,66b,66cは、型64の凹凸に沿って積層される。このようなレジスト66a,66b,66cの多層膜を形成後、図19(g)で示すように基板62の表面に押付け、加熱、冷却することにより、凸部64aの先端に形成された多層膜を基板62に転写する。以上の工程により、図19(h)で示すような、周期Aの凸部68aが形成される。
このように構成してもまた、λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
[実施の形態5]
図20は、本発明の実施の第5の形態に係る発光ダイオード71の構造を示す断面図である。この発光ダイオード71は、前述の発光ダイオード1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この発光ダイオード71では、電極6,7まで形成された後に、サファイアの基板72が除去され、前記凹凸8が、n型半導体層73に直接形成されることである。
この場合、基板72を前記n型半導体層73から剥離する必要があり、一般的には紫外レーザが用いられる。具体的には、たとえばGaN系半導体発光素子の透明結晶基板72(サファイア)側から、KrFエキシマレーザ(λ=248nm、照射強度:0.3J/cm)74を入射する。レーザ74は透明結晶基板72を透過してGaNのn型半導体層73層で吸収されるので、界面でアブレーションが生じ、結果、基板72が型半導体層73から剥離する。この露出したn型半導体層73に前記凹凸8の周期構造を形成する。
n型半導体層73に凹凸8を直接形成するメリットとしては、GaNはサファイアに比べて屈折率が高く(GaN:n=2.50、サファイア:n=1.77)、取出すことができる光が多くなることが挙げられる。これは、基板72を剥離することで、n型半導体層73と基板72との界面で反射されてロスされる光が減少するためである。n型半導体層73から直接光を取出すと、基板72から取出す場合よりも全反射ロスやフレネルロス自体は増加するが、n型半導体層73に前記凹凸8の周期的な加工を実施すれば、総合的に、基板72に加工する場合よりも多くの光を取出すことが可能となる。
このように基板72をn型半導体層73から剥離した後に凹凸8を形成するにあたって、前述の図17で示す発光ダイオード91における凹凸98のように、長周期Aの凸部98aおよびそれに対応した凹部98cが形成され、それらの凸部98a上および凹部98c上に、短周期Bの凸部98bが形成されていてもよい。
なお、このように基板72を剥離してから、n型半導体層73にエッチングによって凹凸8を刻設するのではなく、n型GaN層を蓄積して凹凸8を形成するようにしてもよい。
本発明の実施の第1の形態に係る発光ダイオードの構造を示す断面図である。 図1の正面図である。 本件発明者のシミュレーションによる凹凸を形成した基板の出射面への発光層からの入射角の変化に対する透過率(光取出し効率)の変化を示すグラフである。 前記図3で示す本件発明者のシミュレーション結果の一部を模式的に示すグラフである。 前記図3で示す本件発明者のシミュレーション結果の一部を模式的に示すグラフである。 前記発光ダイオードの基板表面への凹凸の作成にあたって用いる型の断面図である。 前記発光ダイオードの基板表面への凹凸の形成工程の一例を示す図である。 前記発光ダイオードの基板表面への凹凸の作成にあたって用いる他の型の断面図である。 前記図8で示す型を用いた発光ダイオードの基板表面への凹凸の形成工程の他の例を示す図である。 前記図8で示す型のプレスの順序の一例を示す図である。 図8(a)で示す型のみを用いた発光ダイオードの基板表面への凹凸の形成工程の一例を示す図である。 図8(a)で示す型のみを用いた発光ダイオードの基板表面への凹凸の形成工程の他の例を示す図である。 前記発光ダイオードの基板表面への凹凸の形成工程のさらに他の例を示す図である。 ペンローズのタイリングを説明するための図である。 アルキメデス配列を説明するための図である。 本発明の実施の第2の形態に係る発光ダイオードの構造を示す断面図である。 本発明の実施の第3の形態に係る発光ダイオードの構造を示す断面図である。 本発明の実施の第4の形態に係る発光ダイオードの構造を示す断面図である。 図18で示す発光ダイオードの基板表面への凹凸の形成工程の一例を示す図である。 本発明の実施の第5の形態に係る発光ダイオードの構造を示す断面図である。 平坦な基板の出射面への発光層からの入射角の変化に対する透過率(光取出し効率)の変化を模式的に示すグラフである。
符号の説明
1,31,61,71,91 発光ダイオード
2,2’,32,62,72,92 基板
3,73 n型半導体層
4 発光層
5 p型半導体層
6 n電極
7 p電極
8,38,68,98 凹凸
8a,8b,38a,38b,68a,68b,98a,98b 凸部
8c,38c,98c 凹部
10,15,16,63,64 型
11,17,19,21,22,23 レジスト
13 チャンバ
65a,65b,65c,66a,66b,66c レジスト
74 レーザ

Claims (9)

  1. 透光性を有する基板上に、半導体層が積層されて成る半導体発光素子において、
    前記基板の発光層が形成される面とは反対側の表面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期で前記基板から第1の高さに立設される柱状の第1の凸部と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で前記基板から前記第1の高さよりも低い第2の高さに立設される柱状の第2の凸部とを含むことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 透光性を有する基板上に、半導体層が積層されて成る半導体発光素子において、
    前記基板の発光層が形成される面とは反対側の表面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期で前記基板から立設される第1の凸部と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で前記第1の凸部および凹部上に立設される柱状の第2の凸部とを含むことを特徴とする半導体発光素子。
  3. 前記第1の凸部および第2の凸部の少なくとも一方で、屈折率が、基板の屈折率から周囲の屈折率に徐々に変化していることを特徴とする請求項1または2記載の半導体発光素子。
  4. 基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層が積層されて成る半導体発光素子において、
    前記基板を除去した後のn型半導体層の発光層が形成される面とは反対側の表面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期で第1の高さに立設される柱状の第1の凸部と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で前記第1の高さよりも低い第2の高さに立設される柱状の第2の凸部とを含むことを特徴とする半導体発光素子。
  5. 基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層が積層されて成る半導体発光素子において、
    前記基板を除去した後のn型半導体層の発光層が形成される面とは反対側の表面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期で立設される第1の凸部と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で前記第1の凸部および凹部上に立設される柱状の第2の凸部とを含むことを特徴とする半導体発光素子。
  6. 前記第1の凸部および第2の凸部の平面的な配列周期には、ペンローズのタイリングまたはアルキメデス配列を用いることを特徴とする請求項1または4記載の半導体発光素子。
  7. 前記請求項1または2記載の半導体発光素子の製造方法において、前記基板上に少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層の各層を積層した後、
    基板の表面にレジストを塗布する工程と、
    前記レジストに前記第1および第2の凸部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、
    転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程とを含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記請求項3記載の半導体発光素子の製造方法において、前記基板上に少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層の各層を積層した後、
    前記第1の凸部に対応した凸部を有する第1の型に、屈折率が順に高くなってゆくように複数のレジストを積層してゆく工程と、
    前記第1の型を基板表面に押付け、加熱、冷却することにより、該第1の型の凸部の先端に形成された多層膜を基板に転写して前記第1の凸部とする工程と、
    前記第2の凸部に対応した凸部を有する第2の型に、屈折率が順に高くなってゆくように複数のレジストを積層してゆく工程と、
    前記第2の型を基板表面に押付け、加熱、冷却することにより、該第2の型の凸部の先端に形成された多層膜を基板に転写して前記第2の凸部とする工程とを含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  9. 前記請求項5または6記載の半導体発光素子の製造方法において、前記基板上に少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層の各層を積層した後、
    基板側からレーザ照射して、該基板をn型半導体層から剥離する工程と、
    前記n型半導体層の表面にレジストを塗布する工程と、
    前記レジストに前記第1および第2の凸部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、
    転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程とを含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
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