JP2007088273A - 半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子およびその製造方法 Download PDF

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博司 福島
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健一郎 田中
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Abstract

【課題】 透光性を有する基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成る半導体発光素子において、光取出し効率を一層向上する。
【解決手段】 透光性の基板2上に、共に柱状で、深さが相互に等しく、誘電率(屈折率)が相互に異なる長周期Aの第1の透明材料58eと、短周期Bの第2の透明材料58fとを重畳して埋込み形成する。そして、その周期A,Bを、出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる波長λの5倍よりも大きな長周期Aと、前記入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる前記波長λの5倍以下の短周期Bとの組合わせとする。これによって、あらゆる入射角θに対しても、回折による光取出し効率が向上し、一般的なλ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体内で電子と正孔とを結合させて光を発生する半導体発光素子およびその製造方法に関する。
近年、III−N化合物(以下、ナイトライドと呼ぶ)またはII−VI化合物を用いて、その中に量子井戸を形成し、外部から電流を流して、この量子井戸で電子と正孔とを結合させて光を発生する半導体固体発光素子の発展が目覚しい。
III−V化合物として最もよく用いられているのが前記ナイトライドのGaNであるが、このGaNを始めとして、ナイトライドの屈折率は1より大きく、大気中への光の取出しに課題がある。GaNの場合を例にとると、屈折率が約2.5であり、GaNと大気との境界の法線に対して、23.6度(以下、この法線に対して23.6度より小さい領域で形成された円錐領域をエスケープコーンと呼ぶ)より大きい角度で境界に入射された光は、大気中に放射されず、境界面で全反射され、GaNの中へ閉込められてしまう。
その閉込められた光の一部は発光層に再吸収され、電子―正孔対発生と再結合とによって再発光に寄与するが、その再発光した光も一部のエスケープコーン内で発光されれば大気中へ放射されるが、大部分のエスケープコーン外で発光された光は再びGaN中に閉込められる。そして、閉込められた光は、結晶や電極材料に再吸収されて熱に変化してしまう。このため、平坦なGaN層では、この屈折率による全反射のために発光効率を向上することは難しいという問題がある。
そこで、このような課題に対して、たとえば特許文献1では、光取出し面にピッチ2〜4μm、深さλ(2n+1)/4(n=1,2,・・・)の矩形の凹凸を形成しておくことで、前記光取り出し面で光が反射する際に、凹部と凸部とでそれぞれ反射される光が互いの位相のλ/2だけ異なって打消し合い、反射が低減して、結果的に光取り出し効率を向上するように工夫されている。
特開平7−202257号公報
しかしながら、その従来技術では、全反射角以上の浅い角度で入射した光の取出し効率は向上されないので、前記GaN層側から光を取出すフェイスアップタイプに比べて、高屈折率の透明基板側から光を取出すフェイスダウン(フリップチップ)タイプの場合には、取出し効率の向上効果がほとんど得られないという問題がある。これを図13を用いて詳しく説明する。図13は、平坦な基板の出射面への発光層からの入射角θの変化に対する透過率(光取出し効率)の変化を模式的に示すグラフである。この図13において、入射角θ0は、前記エスケープコーンの角度であり、該入射角θは、基板と大気との境界の法線に対する角度で、基板表面に対しては、該入射角θが、小さい程深い入射角で、大きい程浅い入射角となる。
ここで、出射面が平滑面の場合、透過率(光取出し効率)は、一般に下式で表すことができると考えられる。
光取出し効率η=∫(透過率(θ)×入射配光分布(θ))dθ
これを、図13に示すと、透過率(θ)のグラフは参照符号α0で示され、入射配光分布(θ)のグラフは参照符号β0で示され、したがって実際に外部に取出される光の量は、α0,β0の重なった領域であり、図13において梨地で示す参照符号γ0で示される領域となる。
これに対して、上述の従来技術によるλ/4の凹凸構造を採用し、フレネルロスを低減することで、透過率のグラフは、参照符号α0’で示すように上昇させることができる。しかしながら、その透過率の上昇分は入射配光分布に交わらず、光取出し効率はほとんど向上しない。これは、参照符号β0で示すように、入射配光分布は、通常、発光層から出射面に対して、入射角が非常に深い成分は少なく、入射角が浅くなる程、成分が多くなるからである。
本発明の目的は、光取出し効率を向上することができる半導体発光素子およびその製造方法を提供することである。
本発明の半導体発光素子は、導電型の異なる半導体層が発光層を介して積層されて成る半導体発光素子において、前記発光層に平行な光取出し面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期との周期成分が重畳された誘電率構造を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成る半導体発光素子または前記各半導体層を積層後に基板を剥離して成る半導体発光素子において、サファイアなどから成る前記基板の表面または基板を剥離した後のn型半導体層が光取出し面となり、その光取出し面に凹凸を形成したり、誘電率の異なる部材を前記凹凸に埋込むなどして光取出し効率を向上するにあたって、本発明では、そのような誘電率構造を、長周期Aの構造と、短周期Bの構造とを重畳して形成する。そして、その長周期Aの構造は、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、短周期Bの構造は、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長より大きい周期とする。
すなわち、前記の誘電率構造は、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期を境界として、それよりも短い方の周期に形成すると出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなり、それよりも長い方の周期に形成すると出射面への入射角θが比較的浅い領域での透過率が高くなるという本件発明者の知見によるものであり、これらの周期の誘電率構造を組合わせる。一方、前記波長と等倍以下の周期構造となると、通常よく用いられるλ/4の凹凸構造などと同様に、フレネルロスの低減による光取出し効率は向上するが、本発明による回折による光取出し効率の向上効果は小さくなる。ここで、通常、発光層から出射面に対して、入射角θが非常に深い成分は少なく、入射角θが浅くなる程、成分が多くなる。
したがって、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
また、本発明の半導体発光素子では、前記誘電率構造は、前記波長の5倍よりも大きい周期で、前記光取出し面から予め定める深さまで埋込まれ、前記光取出し面を構成する材料より小さく空気より大きい屈折率を有する柱状の第1の透明材料と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で、前記光取出し面から前記予め定める深さまで埋込まれ、前記第1の透明材料より小さく空気より大きい屈折率を有する柱状の第2の透明材料から成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記の誘電率構造を、一定の深さまで埋込まれる柱状の第1および第2の透明材料で実現し、前記長周期A毎に埋込まれる第1の透明材料は前記光取出し面を構成する材料より小さく空気より大きい屈折率を有する材料から成り、前記短周期B毎に埋込まれる第2の透明材料は前記第1の透明材料より小さく空気より大きい屈折率を有する材料から成る。前記第1の透明材料および第2の透明材料は、円柱状でも角柱状でもよい。
したがって、前記の周期A,Bの成分が重畳された誘電率構造を、誘電率の異なる部材を凹凸に埋込むことで実現することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子は、前記第1の透明材料および第2の透明材料の平面的な配列周期には、ペンローズのタイリングまたはアルキメデス配列を用いることを特徴とする。
上記の構成によれば、ペンローズのタイリングやアルキメデス配列等の準周期構造を用いることで、配列周期が異なる第1の透明材料および第2の透明材料を平面上に再現することが可能になり、所望とする光取出し効率の向上効果を、精度よく得ることが可能になる。
また、本発明の半導体発光素子では、前記誘電率構造は、前記波長の5倍の周期以下で、かつ1倍以上の周期で、前記光取出し面から穿設される凹部を形成し、その凹部の深さを、前記波長の5倍より大きい正弦波もしくは三角波状に設定して実現されることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記の周期A,Bの成分が重畳された誘電率構造を、長周期Aで、正弦波もしくは三角波状に深さが変化し、短周期B毎に穿設される凹部で実現することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子の製造方法は、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記光取出し面にレジストを塗布する工程と、前記レジストに前記第1の透明材料を埋込むべき凹部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程と、前記エッチング後の光取出し面に前記第1の透明材料となるレジストを塗布する工程と、前記レジストに前記第2の透明材料を埋込むべき凹部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、転写後のレジストをマスクとして選択比1の条件でエッチングを行う工程と、形成された凹部に前記第2の透明材料となるレジストを充填する工程と、前記凹部からはみ出したレジストを除去する工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、前記の半導体発光素子を作成することができる。
また、本発明の半導体発光素子の製造方法は、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記光取出し面にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成し、その照射強度を連続的または非連続的に変化させることで前記深さを変化させる工程を含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、レーザをパルスで照射することで前記凹部を形成することができ、レーザの照射強度を変化させることで、前記凹部の深さを、前記正弦波もしくは三角波状に変化させ、前記の半導体発光素子を作成することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子の製造方法は、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記光取出し面上にレーザ吸収体を形成する工程と、前記レーザ吸収体に、前記正弦波もしくは三角波の反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、前記レーザ吸収体にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成する工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、レーザをパルスで照射することで前記凹部を形成することができ、光取出し面上に前記正弦波もしくは三角波状のレーザ吸収体を形成しておくことで、前記凹部の深さを変化させ、前記の半導体発光素子を作成することができる。
また、本発明の半導体発光素子の製造方法は、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記光取出し面上に半導体層を初期核成長させる工程と、前記半導体層にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成する工程とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、レーザをパルスで照射することで前記凹部を形成することができ、光取出し面上に半導体層を初期核成長させることで三角波状のレーザ吸収体を形成したのと同様になって前記凹部の深さを変化させ、前記の半導体発光素子を作成することができる。
本発明の半導体発光素子は、以上のように、基板上に、少なくともn型半導体層、発光層、p型半導体層を順次積層して成る半導体発光素子または前記各半導体層を積層後に基板を剥離して成る半導体発光素子において、サファイアなどから成る前記基板の表面または基板を剥離した後のn型半導体層が光取出し面となり、その光取出し面に凹凸を形成したり、誘電率の異なる部材を前記凹凸に埋込むなどして光取出し効率を向上するにあたって、本発明では、そのような誘電率構造を、長周期Aの構造と、短周期Bの構造とを重畳して形成し、その長周期Aの構造は、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、短周期Bの構造は、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長より大きい周期とする。
それゆえ、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
また、本発明の半導体発光素子は、以上のように、前記の誘電率構造を、一定の深さまで埋込まれる柱状の第1および第2の透明材料で実現し、前記長周期A毎に埋込まれる第1の透明材料は前記光取出し面を構成する材料より小さく空気より大きい屈折率を有する材料から成り、前記短周期B毎に埋込まれる第2の透明材料は前記第1の透明材料より小さく空気より大きい屈折率を有する材料から成る。
それゆえ、前記の周期A,Bの成分が重畳された誘電率構造を、誘電率の異なる部材を凹凸に埋込むことで実現することができる。
また、本発明の半導体発光素子は、以上のように、前記の誘電率構造を、前記波長の5倍の周期以下で、かつ1倍以上の周期で、前記光取出し面から穿設される凹部と、その凹部の深さを、前記波長の5倍より大きい正弦波もしくは三角波状に設定することとで実現する。
それゆえ、前記の周期A,Bの成分が重畳された誘電率構造を、長周期Aで、正弦波もしくは三角波状に深さが変化し、短周期B毎に穿設される凹部で実現することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子の製造方法は、以上のように、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記光取出し面にレジストを塗布する工程と、前記レジストに前記第1の透明材料を埋込むべき凹部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程と、前記エッチング後の光取出し面に前記第1の透明材料となるレジストを塗布する工程と、前記レジストに前記第2の透明材料を埋込むべき凹部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、転写後のレジストをマスクとして選択比1の条件でエッチングを行う工程と、形成された凹部に前記第2の透明材料となるレジストを充填する工程と、前記凹部からはみ出したレジストを除去する工程とを含む。
それゆえ、前記の半導体発光素子を作成することができる。
また、本発明の半導体発光素子の製造方法は、以上のように、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記光取出し面にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成し、その照射強度を連続的または非連続的に変化させることで前記深さを変化させる工程を含む。
それゆえ、レーザをパルスで照射することで前記凹部を形成することができ、レーザの照射強度を変化させることで、前記凹部の深さを、前記正弦波もしくは三角波状に変化させ、前記の半導体発光素子を作成することができる。
さらにまた、本発明の半導体発光素子の製造方法は、以上のように、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記光取出し面上にレーザ吸収体を形成する工程と、前記レーザ吸収体に、前記正弦波もしくは三角波の反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、前記レーザ吸収体にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成する工程とを含む。
それゆえ、レーザをパルスで照射することで前記凹部を形成することができ、光取出し面上に前記正弦波もしくは三角波状のレーザ吸収体を形成しておくことで、前記凹部の深さを変化させ、前記の半導体発光素子を作成することができる。
また、本発明の半導体発光素子の製造方法は、以上のように、前記の半導体発光素子の製造方法において、前記光取出し面上に半導体層を初期核成長させる工程と、前記半導体層にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成する工程とを含む。
それゆえ、レーザをパルスで照射することで前記凹部を形成することができ、基板に半導体層を初期核成長させることで三角波状のレーザ吸収体を形成したのと同様になって前記凹部の深さを変化させ、前記の半導体発光素子を作成することができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の第1の形態に係る発光ダイオード51の構造を示す断面図であり、図2はその正面図であり、図2において図1の切断面を参照符号I−Iで示す。図1は1チップ分の断面であり、1チップのサイズは、たとえば0.3〜1mm角である。図2は、図1の一部分の正面図を示している。
この発光ダイオード51は、大略的に、サファイア(Al)基板2上に、n型半導体層3、発光層4、p型半導体層5が形成され、発光層4で発生した光をサファイア基板2側から取出すフリップチップ(フェイスダウン)タイプの発光ダイオードである。前記n型半導体層3上で、一部分の発光層4およびp型半導体層5が除去されてn電極領域となり、前記p型半導体層5上の一部分がp電極領域となり、それぞれn電極6およびp電極7が形成され、それらはバンプ電極などを介して、図示しない配線基板に接続される。
前記基板2は、前記サファイアに限定されず、発光波長に対して透光性を持つものであればよいことは言うまでもない。またこの種の発光ダイオードの製造方法については、当業者には公知のMOCVD法を用いて実現することができ、ここでの詳しい説明は省略する。
注目すべきは、本発明では、基板2の発光層4が形成される面とは反対側の表面が、面方向に周期的に異なる誘電率に形成され、さらにその誘電率の異なる周期は、波長λ以上で、かつ5λを境界として、5λより充分大きい長周期Aと、5λ以下の短周期Bとの周期成分が重畳されたものであることである。ここで多重反射する界面に、凹凸58によって周期的に誘電率(=屈折率)を変化させた形状を形成すると、光の回折効果などの波動光学現象により外部への光取出し効率を向上させることが可能となる。さらに本発明では、その凹凸58の周期は、前記長周期Aと短周期Bとの成分が重畳されたものである。
前記凹凸58は、長周期A毎に基板2の表面から予め定める深さまで埋込まれ、前記基板2より小さく空気より大きい屈折率を有する円柱状の第1の透明材料58eと、短周期B毎に前記基板2の表面から前記予め定める深さまで埋込まれ、前記第1の透明材料より小さく空気より大きい屈折率を有する円柱状の第2の透明材料58fとの組合わせとする。前記透明材料58e,58fを埋込むために、前記基板2の表面から、それぞれに対応した凹部58c,58dが刻設され、それらの凹部58c,58dに前記透明材料58e,58fがそれぞれ充填され、凹部58c,58dが形成されなかった基板2の表面部分が凸部58aとなる。
そして、重畳される第1の透明材料58eの長周期Aは、前記発光層4で発生された光の空気中における波長λの5倍の周期よりも大きな前記波長より充分大きい周期とし、第2の透明材料58fの短周期Bは、前記5倍以下で、かつ1倍以上の前記波長λより大きい周期とする。前記第1の透明材料58eおよび第2の透明材料58fは、角柱状でもよい。
この図1の例では、周期Aと周期Bとの比は、3:1であり、かつ透明材料58e,58f(凹部58c,58d)の位相は一致しており、したがって第2の透明材料58f(凹部58d)の3つに1つが第1の透明材料58e(凹部58c)に重なるようになっている。また、第1の透明材料58e(凹部58c)と第2の透明材料58f(凹部58d)との径は、たとえば500nmで、高さ(深さ)は、たとえば300nmである。そして、第1の透明材料58eの屈折率n1と、第2の透明材料58fの屈折率n2とは、サファイア(n=1.768)>n1>n2>空気(n=1)となっており、たとえばn1=1.5、n2=1.2である。
前記発光層4の発光波長λは、たとえば460nmであり、上述のように周期A,B共、前記発光層4で発生された光の空気中における前記波長λよりも大きく、長周期Aは、5λより大きい周期に選ばれ、短周期Bは、前記5λ以下に選ばれる。基板2内の波長λ’は、λ/nとなり、サファイアの場合、n=1.768であるから、λ’=258nmである。
図3に、本件発明者のシミュレーション結果のグラフを示す。このグラフは、前記図13と同様に、基板の出射面への発光層からの入射角θの変化に対する透過率(光取出し効率)の変化を示すグラフである。この図3は、基板2がサファイアの場合を示しており、前記図13と同様に、参照符号α0は基板2の表面が平坦な状態での透過率を示し、参照符号β0は、入射配光分布のグラフである。一方、参照符号α1,α2,α3,α4は、基板2の表面に凹凸を形成した状態での透過率を示し、それぞれ周期が1,2,3,4μmである。
したがって、5λ=2.3μm程度を境界に、図4の参照符号αaで模式的に示すように、それよりも短い方の周期に形成すると出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなり、図5の参照符号αbで模式的に示すように、それよりも長い方の周期に形成すると前記入射角θが比較的浅い領域での透過率が高くなることが理解される。本件発明者は、このような知見に基づき、前述のように周期A,B共、波長λよりも大きく、かつ長周期Aは5λより大きく、短周期Bは前記5λ以下に設定する。
たとえば、長周期Aを前記参照符号α3の3μmに設定し、短周期Bを前記参照符号α1の1μmに設定すると、図3において、前述の図13と同様に梨地で示す参照符号γ0で示される領域に加えて、斜線で示す参照符号γ1で示される領域も、前記参照符号β0で示す入射配光分布内であるので、新たに光として取出すことができる。これによって、λ/4の凹凸構造を採用しないことで、前記フレネルロスの低減による光取出し効率は低下するが、それ以上に回折による光取出し効率が向上するので、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
ここで、B=λ以下の周期構造となると、通常よく用いられるλ/4の凹凸構造などと同様に、フレネルロスの低減による光取出し効率は向上するが、本発明による回折による光取出し効率の向上効果は小さくなる。また、加工性から、A=15λ程度までが好ましい。
図6は、前記発光ダイオード51の凹凸58の形成工程を示す図である。作成方法としては、下記に示すような、ナノインプリントリソグラフィー法を用いることができる。図6(a)〜(b)で示すように、第1のレジスト52をスピンコートし、長周期Aの凹部58cに対応した高さ1μmのパターンを有する型53をレジスト52に押付け、型形状をレジスト52に転写する。型形状が転写されたレジスト52をマスクとして、選択比1の条件で、図6(c)で示すように基板2のリアクティブイオンエッチングを行い、図6(d)で示すように基板2に型53の形状を転写する。
こうして、基板2に長周期Aの凹部58cとなる孔が加工された後、図6(e)で示すように、前記第1の透明材料58eとなる第2のレジスト54をスピンコートして基板2の孔に充填し、かつ、表面に0.5μmの厚みを形成する。続いて、図6(f)で示すように、短周期Bの凹部58dに対応した高さ1μmのパターンを有する型55をレジスト54に押付け、型形状をレジスト54に転写する。型形状が転写されたレジスト54をマスクとして、選択比1の条件で、図6(g)で示すように基板2のリアクティブイオンエッチングを行い、図6(h)で示すように、前記凹部58c内に第1の透明材料58eが残されたまま、基板2に型55の形状を転写する。
こうして、基板2に短周期Bの凹部58dとなる孔が加工された後、図6(i)で示すように、前記第2の透明材料58fとなる第3のレジスト56をスピンコートして基板2の孔に充填し、かつ表面に0.5μmの厚みを形成する。続いて、図6(j)で示すように、孔からはみ出した部分を酸素ガスによるリアクティブイオンエッチングにより、基板2を加工せずにレジスト残渣のみ除去し、図6(k)で示すような所望の形状を得る。
以上のように構成される発光ダイオード51によれば、基板2の発光層4が形成される面とは反対側の表面に、2重周期A,Bで透明材料58e,58fが埋込まれているので、基板2の天面に臨界角以上の角度で入射する光も取出すことができるようになる。しかも、その周期A,Bは、出射面への入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる波長λの5倍よりも大きな長周期Aと、前記入射角θが比較的深い領域での透過率が高くなる前記波長λの5倍以下の短周期Bとの組合わせであるので、あらゆる入射角θに対しても、回折による光取出し効率が向上し、前記λ/4の凹凸構造に比べて、光取出し効率を向上することができる。
なお、平面的には、前記周期A,Bには、ペンローズのタイリングやアルキメデス配列等の準周期構造を適用することが好ましい。ペンローズのタイリングとは、2種類の図形で平面上を非周期的に、すき間なく敷き詰めるようなタイルのことである。図7の例では、2種類の菱形で正五角形を作成している。黒塗りで示すその正五角形の頂点に前記長周期Aの第1の透明材料58eを埋込み、残余の2種類の菱形の中心に前記短周期Bの第2の透明材料58fを埋込む。もちろん、この図7の例に限られるものではない。
一方、アルキメデス配列(平面充填形)も、2種類の図形で平面上をすき間なく敷き詰めるという点でペンローズのタイリングと同意であるが、正多角形を用いる。図8の例では、正方形と正八角形とによって平面を敷き詰めている。アルキメデス配列はこれを含めて全部で8種類(1種類の正多角形で充填する場合を含めると11種類)あることが知られている。これらの図形を用いれば、本発明の凹凸58の周期構造を平面上に再現することが可能になり、所望とする光取出し効率の向上効果を、精度よく得ることが可能になる。
[実施の形態2]
図9は、本発明の実施の第2の形態に係る発光ダイオード81の構造を示す断面図である。この発光ダイオード81は、前述の発光ダイオード51に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この発光ダイオード81では、基板82の表面に形成される凹凸88は、短周期B毎に穿設される凹部88cの深さを、前記長周期Aの正弦波もしくは三角波状(図9では三角波状)に設定して実現されることである。
前記凹凸88の具体的な作成方法の一例を、図10を用いて、以下に詳述する。本例では、サファイアから成る基板82に対して、前記凹凸88の形成には、パルスレーザと、その照射強度を連続的または非連続的に変化させることが可能な光学系とを用いる。詳しくは、ミラー83およびレンズ84を介して前記基板82に照射されるレーザ光85の経路に、透過強度が可変であるような光学素子(NDフィルタ、アテネータ、シャッターなど)86を配置し、前記光学素子86をモータなどで任意の周期で連続(アナログ)的・あるいは非連続(デジタル)的に制御し、かつ任意のパルスレーザの周期と重畳させることにより、図9のような2重周期構造の凹凸88を作成することができる。
以下に具体的なパラメータについて詳述する。レーザ源には、サファイアに適応したTHG−YAGレーザ(λ=355nm、パルス幅25ns、繰り返し周波数10kHz)を用いる。この際、レーザ光85の経路内に、前記光学素子86として、透過率Tを0〜92%まで段階的に変化させることが可能なNDフィルタ(回転させることでレーザの透過位置の透過率Tを可変にしたもの)を配置し、そのNDフィルタの透過率Tが最大から最小になるまでの周期が1msとなるよう、モータを使って500rpmで回転し、さらに基板82を固定したステージを1mm/secで走査する。
その結果、B=1μm、A=3μmで、加工深さ0.1〜1μmの2重周期構造の凹凸88の作成が可能となった。この周期ピッチおよび加工深さは、レーザの出力・レーザの周波数・フィルタの回転数・基板固定ステージの走査速度などを変化させることで、自由に変化させることが可能である。
また、前記凹凸88の具体的な作成方法の他の例を、図11を用いて、以下に詳述する。本例では、前記凹凸88の形成に、前記パルスレーザを使用し、事前に基板82の加工面上に、レーザ吸収体89を、高さが長周期Aで変化するように形成しておく。具体的には、エンボス・インプリント加工を利用し、前記レーザ吸収体89となるシリコーン樹脂を基板82上にスピンコート(3000rpm,60sec)し、約5μmの樹脂層89aを生成する。次に、この樹脂層89aに対して上から垂直に、前記長周期Aの約3μmピッチの凹凸を有するモールド89bを4MPaの圧力で型押し(emboss)する。この結果、モールド89bに描いた凹凸形状の反転形状が、樹脂層89aに転写(imprint)される。次に、このように凹凸形状が転写された樹脂層89aに対し、前記THG−YAGレーザ(λ=355nm、パルス幅25ns、繰り返し周波数10kHz)を照射する。すると、レーザ照射スポットにおいてシリコーン樹脂がレーザを吸収するので、サファイア基板82に到達するエネルギーは減衰する。したがって、加工点におけるシリコーン樹脂が厚い程、加工深さが小さくなる。
こうして、微細凹部88cの穿設(短周期B)と、レーザのパルス(長周期A)により、2重周期構造の凹凸88を作成することができる。本例では、ステージの走査速度を1mm/secとしたところ、B=1μm、A=3μm(加工深さ0.1〜1μm)の2重周期構造の凹凸88の作成が可能となった。この周期ピッチおよび加工深さは、レーザの出力・レーザの周波数・樹脂層の材料・モールドの凹凸形状などを変化させることにより、自由に変化させることが可能である。
さらにまた、前記凹凸88の具体的な作成方法の他の例を、図12を用いて、以下に詳述する。本例では、前記凹凸88の形成に、前記パルスレーザを使用し、事前に基板82の加工面上に、GaN層90を、高さが長周期Aで変化するようにエピタキシャル成長させておく。詳しくは、GaNなどの半導体材料をサファイア基板82などの異種材料上にエピタキシャル成長する場合、成長の初期段階においては、図12のように、積層面とは垂直な断面で三角錐状に核成長する。通常、このような核成長はGaN膜の平坦性に影響して、さらに上に積層する発光層などの品質を悪くするので、長時間かけて核成長が終了するまで成長させるが、本例では、微小なサイズの周期的な凹凸構造を得るために、逆に短時間で成長を終了し、この初期核成長の状態で成長したGaN層90を利用する。
具体的には、MOCVD(有機金属気相成長)装置のチャンバー内に、前記基板82を挿入して800℃程度まで加熱する。次に、TMG(トリメチルガリウム)とNH(アンモニア)ガスとを同方向から同時に前記チャンバー内に流入させる。この際のTMGの流量は、たとえば20μmol/min、NHの流量は、26mmol/minとする。この状態で、約1分間結晶成長させた後でガスを止め、基板82を冷却してチャンバーから取出した結果、ピッチ1μm、高さ0.5μmの周期的な凹凸構造を作製できた。このピッチ・高さは、ガス流量および基板温度を変化させることによって制御することが可能である。したがって、本例によれば、ごく短時間で微細な周期的凹凸構造を数十nmの精度で作成することが可能である。
こうして作成したGaN層90は、紫外レーザ光(たとえば前記のTHG−YAGレーザ(λ=355nm))に対し、10cm−1程度の吸収率(係数)を持つので、t=0.1μm程度の膜でも60%以上の光を吸収する。したがって、膜厚が最大の領域(t=1μm)と最小の領域(t=0.1μm)との間で、充分に下地のサファイア層に凹凸88を形成させることが可能である。もちろん、成長させる材料はGaNに限らず、レーザに対する吸収特性を持っている結晶であれば何でもよい(紫外レーザに対してであれば、AlN,AlGaN,InGaN,AlInGaNなど)。
なお、成長させたGaN層90は、レーザ照射によってほぼ蒸発するが、レーザが直接照射されなかったまわりの領域もエネルギーの強い紫外レーザとその発生熱とによってGaとNとに分解される。そこで、10%程度のHCl溶液に数分間浸透させることによって、分解された残渣は容易に除去することができ、光取り出し面に残留したGaNが発光層4からの光を遮蔽してしまうことはない。このようにしてもまた、前記2重周期構造の凹凸88の作成が可能となった。
また、本発明は、基板2,52上に凹凸58,88を形成するのではなく、各層3,4,5を形成した後、基板2,52を剥離して、n型半導体層3の裏面にn型の電極6を形成するタイプの発光ダイオードにも用いることができ、前記凹凸58,88を光取出し面に形成すればよい。
本発明の実施の第1の形態に係る発光ダイオードの構造を示す断面図である。 図1の正面図である。 本件発明者のシミュレーションによる凹凸を形成した基板の出射面への発光層からの入射角の変化に対する透過率(光取出し効率)の変化を示すグラフである。 前記図3で示す本件発明者のシミュレーション結果の一部を模式的に示すグラフである。 前記図3で示す本件発明者のシミュレーション結果の一部を模式的に示すグラフである。 前記発光ダイオードの基板表面への凹凸の形成工程の一例を示す図である。 ペンローズのタイリングを説明するための図である。 アルキメデス配列を説明するための図である。 本発明の実施の第2の形態に係る発光ダイオードの構造を示す断面図である。 図9で示す発光ダイオードにおける凹凸の具体的な作成方法の一例を説明するための図である。 図9で示す発光ダイオードにおける凹凸の具体的な作成方法の他の例を説明するための図である。 図9で示す発光ダイオードにおける凹凸の具体的な作成方法のさらに他の例を説明するための図である。 平坦な基板の出射面への発光層からの入射角の変化に対する透過率(光取出し効率)の変化を模式的に示すグラフである。
符号の説明
51,81 発光ダイオード
2,52 基板
3 n型半導体層
4 発光層
5 p型半導体層
6 n電極
7 p電極
13 チャンバ
52,54,56 レジスト
53,55 型
58,88 凹凸
58a,88a 凸部
58c,58d,88c 凹部
58e 第1の透明材料
58f 第2の透明材料
83 ミラー
84 レンズ
85 レーザ光
86 光学素子
89 レーザ吸収体
89a 樹脂層
89b モールド
90 GaN層

Claims (8)

  1. 導電型の異なる半導体層が発光層を介して積層されて成る半導体発光素子において、
    前記発光層に平行な光取出し面の全面あるいは一部に、前記発光層に垂直な同一断面内で、前記発光層で発生された光の空気中における波長の5倍の周期よりも大きい周期と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期との周期成分が重畳された誘電率構造を有することを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記誘電率構造は、前記波長の5倍よりも大きい周期で、前記光取出し面から予め定める深さまで埋込まれ、前記光取出し面を構成する材料より小さく空気より大きい屈折率を有する柱状の第1の透明材料と、前記5倍以下で、かつ1倍以上の周期で、前記光取出し面から前記予め定める深さまで埋込まれ、前記第1の透明材料より小さく空気より大きい屈折率を有する柱状の第2の透明材料から成ることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記第1の透明材料および第2の透明材料の平面的な配列周期には、ペンローズのタイリングまたはアルキメデス配列を用いることを特徴とする請求項1または2記載の半導体発光素子。
  4. 前記誘電率構造は、前記波長の5倍の周期以下で、かつ1倍以上の周期で、前記光取出し面から穿設される凹部を形成し、その凹部の深さを、前記波長の5倍より大きい正弦波もしくは三角波状に設定して実現されることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  5. 前記請求項2または3記載の半導体発光素子の製造方法において、
    前記光取出し面にレジストを塗布する工程と、
    前記レジストに前記第1の透明材料を埋込むべき凹部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、
    転写後のレジストをマスクとしてエッチングを行う工程と、
    前記エッチング後の光取出し面に前記第1の透明材料となるレジストを塗布する工程と、
    前記レジストに前記第2の透明材料を埋込むべき凹部に対応した反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、
    転写後のレジストをマスクとして選択比1の条件でエッチングを行う工程と、
    形成された凹部に前記第2の透明材料となるレジストを充填する工程と、
    前記凹部からはみ出したレジストを除去する工程とを含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記請求項4記載の半導体発光素子の製造方法において、
    前記光取出し面にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成し、その照射強度を連続的または非連続的に変化させることで前記深さを変化させる工程を含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  7. 前記請求項4記載の半導体発光素子の製造方法において、
    前記光取出し面上にレーザ吸収体を形成する工程と、
    前記レーザ吸収体に、前記正弦波もしくは三角波の反転形状の型を押付け、形状を転写する工程と、
    前記レーザ吸収体にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記請求項4記載の半導体発光素子の製造方法において、
    前記光取出し面上に半導体層を初期核成長させる工程と、
    前記半導体層にパルスレーザを照射することで前記凹部を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
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