JP2007082150A - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 緊急機関からCR信号(折り返し信号)を受信した際にベル鳴動を行ってユーザに知らせることができるファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】 16Hzの呼出信号を受信した際に、電話回線6を開放した状態で、受信した呼出信号のオン区間が所定時間以上(例えば6秒以上)連続したか否かをタイマ29の計時結果に基づいて判断し、オン区間が6秒以上連続した場合には、その呼出信号が緊急機関からのCR信号であると判断して、ファクシミリ装置1を鳴動状態に設置する。この際、着信(回線閉結)してから、第1リレー38を接点b側に切り換えて直流電源供給回路37側に第1電話機4を接続して第1電話機4で擬似ベルの鳴動状態を作り出しても良いし、または、擬似ベル鳴動ではなく、受信したCR信号をそのまま第1電話機4に送ってベルを鳴動させても良い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファクシミリ装置に関し、特に、警察署、消防署などの緊急機関からの折り返し信号に対して確実に鳴動するようにしたファクシミリ装置に関するものである。
警察署(110)、消防署(119)などの緊急機関へダイヤルした後に、電話機をもどした(オンフックとした)場合、内容確認のためにその緊急機関から電話がかかってくる。このときのCI信号(呼出信号)は、CR信号(折り返し信号)と呼ばれており、16Hzの連続信号(連続ベル)として送出される。
このような折り返しシステムにあって、緊急機関からのCR信号(折り返し信号)を、緊急機関に通報を行った内線電話端末機へ正しく着信させる技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2001−69540号公報
ところで、ユーザの選択に応じて設定されるファクシミリ装置の待機モードには、発信元番号通知サービス待機モード(ナンバーディスプレイ待機モード)、FAX/TEL待機モード、ダイヤルイン待機モード、モデムダイヤルイン待機モードなど種々の待機モードが存在する。モデムダイヤルイン待機モードは、発信元番号通知サービス待機モードの機能とダイヤルイン待機モードの機能とを併せ持った待機モードである。上述したようなCR信号(折り返し信号)が緊急機関から送信された場合には、ユーザに知らせるためにファクシミリ装置をベルが鳴る鳴動状態にしておく必要があるが、これらの待機モードにあっては、オン区間/オフ区間の時間の判別結果に基づいて鳴動状態を設定するようにしているため、従来では、オフ区間がないCR信号を受信した場合にファクシミリ装置を鳴動状態に設定することができず、ユーザに緊急機関からの連絡を通知できないという問題がある。
よって、オフ区間がないCR信号であっても、その受信時に鳴動状態に設定できるようにすることが必要である。また、この緊急機関からの折り返し信号は、現状ではCR信号(連続Ring)を使用しているが、将来的にはこれに代わってIR信号(通常Ring)を使用することが考えられている。したがって、この折り返し信号の変更にも対応できるようにしておく必要がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、緊急機関からCR信号を受信した際にベル鳴動を行ってユーザに知らせることができるファクシミリ装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、CR信号から代替されたIR信号を緊急機関から受信した際にベル鳴動を行ってユーザに知らせることができるファクシミリ装置を提供することにある。
本発明に係るファクシミリ装置は、受信した呼出信号のオン区間及び/またはオフ区間の時間に基づいて前記呼出信号の種類を判別し、判別した呼出信号の種類に応じた処理を実行するファクシミリ装置において、前記呼出信号のオン区間が所定時間以上連続するか否かを検知する検知手段と、前記呼出信号のオン区間が前記所定時間以上連続した場合に、鳴動状態に設定する設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明のファクシミリ装置にあっては、受信した呼出信号のオン区間が所定時間以上連続した場合に、鳴動状態に設定する。よって、各種の待機モードにおいて、オフ区間がない16HzのCR信号を受信した場合に、ベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることが可能となる。この際、着信(回線閉結)して擬似ベルの鳴動状態を作り出しても良いし、または、擬似ベル鳴動ではなく、受信したCR信号をそのまま電話機に送ってベルを鳴動させても良い。
本発明に係るファクシミリ装置は、受信した端末指定信号に基づいて着信先端末を切り替えるダイヤルイン機能を有するファクシミリ装置において、着信後に回線が閉結した状態で所定時間にわたり前記端末指定信号を受信したか否かを検知する検知手段と、前記所定時間にわたって前記端末指定信号を受信しない場合に、鳴動状態に設定する設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明のファクシミリ装置にあっては、着信後に回線が閉結した状態で、所定時間にわたって端末指定信号を受信しない場合に、鳴動状態に設定する。よって、ダイヤルイン機能を有するファクシミリ装置において、CR信号に代わるIR信号を受信した場合に、ベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることが可能となる。この際、着信(回線閉結)後であるため、擬似ベルの鳴動状態に設定する。
本発明に係るファクシミリ装置は、発信元電話番号の通知サービスを受ける機能を有するファクシミリ装置において、前記通知サービスのためのID端末起動信号を受信しない状態で所定回数以上の呼出信号を受信したか否かを検知する検知手段と、前記所定回数以上の呼出信号を受信した場合に、鳴動状態に設定する設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明のファクシミリ装置にあっては、ID端末起動信号を受信しない状態で所定回数以上の呼出信号を受信した場合に、鳴動状態に設定する。よって、発信元電話番号の通知サービスを受ける機能を有するファクシミリ装置において、CR信号に代わるIR信号を受信した場合に、ベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることが可能となる。
本発明のファクシミリ装置では、発信元番号通知サービス待機モード、FAX/TEL待機モード、ダイヤルイン待機モード、モデムダイヤルイン待機モードの何れの待機モードにあっても、CR信号を受信した場合に、ベルを鳴動させることができて、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることができる。
また、将来的にCR信号がIR信号に置き換わるようになった場合にあっても、ベルを鳴動させることができて、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明のファクシミリ装置の構成図である。ファクシミリ装置1は、ファクシミリ通信動作を行うファクシミリ装置本体2と、電話回線6との接続を制御するNCU(Network Control Unit)3と、通信相手との通話を行う第1電話機4及び第2電話機5とを備えている。
ファクシミリ装置本体2は、制御部21,読取部22,記録部23,表示部24,操作部25,ROM26,RAM27,画像メモリ28,タイマ29,モデム30などを有している。制御部21は、具体的にはCPUで構成されており、ファクシミリ装置1の上述したようなハードウェア各部を制御すると共に、ROM26に格納された制御プログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。
読取部22は、例えばCCDを利用した光学系で原稿を読み取り、読み取った画像データを出力する。記録部23は、電子写真方式のプリンタ装置であって、読取部22にて読み取った原稿の画像データ、ファクシミリ通信により受信した画像データなどに応じた画像を用紙にプリントアウトする。
表示部24は、液晶表示装置またはCRTディスプレイなどの表示装置であり、ファクシミリ装置1の動作状態、または交換機から通知される発信元電話番号などの情報を表示する。操作部25は、ファクシミリ装置1を操作するために必要な文字キー,テンキー,短縮ダイヤルキー,ワンタッチダイヤルキー,各種のファンクションキーなどを備えている。なお、表示部24をタッチパネル方式とすることにより、操作部25の各種のキーの内の一部または全部を代用することも可能である。
ROM26は、ファクシミリ装置1の動作に必要な種々のソフトウェアの制御プログラムを格納する。RAM27は、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。また、RAM27は、着信に必要なIR信号の受信回数を計数するリングカウンタ(図示せず)を有している。画像メモリ28は、DRAMなどで構成され、原稿を読み取って得られる画像データ、他のファクシミリ装置から受信した画像データなどを記憶する。
タイマ29は、種々の時間を計測するためのものであり、受信した呼出信号のオン区間が所定時間以上連続するか否かを検知する検知手段として機能する。また、制御部21は、後述するような動作処理を行うことにより、タイマ29の計時結果に基づいて、ファクシミリ装置1を鳴動状態に設定する設定手段として機能する。
次に、NCU3の構成について説明する。モデム30は、トランス31を介して電話回線6と接続されている。CMLリレー32は、電話回線6とモデム30との間に配置され、制御部21の制御により電話回線6を閉結または開放する。電話回線6は、閉結に伴ってモデム30を介した直流ループを形成し、開放に伴ってその直流ループを開放する。極性反転検出回路33は、電話回線6上を流れる電流の極性の反転を検出し、その検出結果を制御部21へ出力する。
呼出信号検出回路34は、電話回線6に接続され、その電話回線6上の16Hzの呼出信号を検出する。第1オフフック検出回路35、第2オフフック検出回路36は、それぞれ第1電話機4、第2電話機5のオフフックを検出する。直流電源供給回路37は、各電話機4,5のオフフックを検出するために、各電話機4,5に所定電流を供給する。また、直流電源供給回路37は、一般的な呼出信号と同様な信号である16Hzの擬似呼出信号を発生して、各電話機4,5を鳴動させ、ユーザに着信を知らせる機能を有している。
第1リレー38及び第2リレー39は、各電話機4,5を電話回線6側と直流電源供給回路37側とに選択的に接続するために設けられている。制御部21の制御により、各リレー38,39が接点a側に切り換えられたときには、各電話機4,5が電話回線6側に接続され、各リレー38,39が接点b側に切り換えられたときには、各電話機4,5が直流電源供給回路37側に接続される。
次に、このように構成されたファクシミリ装置1の各待機モードでの動作について説明する。
(発信元番号通知サービス待機モード(ナンバーディスプレイ待機モード))
16Hzの呼出信号(CI信号)を受信すると、そのCI信号のオン区間及びオフ区間の時間(パターン)を判別し、0.5秒周期のオン/オフ信号を検知した場合に、CAR信号(ID受信端末起動信号)であると判断して、無鳴動で着信(回線閉結)し(1次応答)、続けて到来するFKS信号(表示用番号情報)を取得する。
発信元番号通知サービス待機モードでは、CAR信号を受信することを想定して、無鳴動設定状態で待機している。CI信号を受信した場合、そのパターンからCAR信号であると判別したときには、発信元番号表示(ナンバーディスプレイ)の処理を行い、IR信号(通常Ring)であると判別したときには、鳴動状態に設定する。このCI信号のパターンを判別するためには、オン区間/オフ区間の存在が必要である。CR信号を受信した場合には、オフ区間がないので、パターン判別を行えず、鳴動状態に設定できないことになる。
そこで本発明のファクシミリ装置1では、16Hzの呼出信号を受信した際に、電話回線6を開放した状態で、受信した呼出信号のオン区間が所定時間以上(例えば6秒以上)連続したか否かを判断し、オン区間が6秒以上連続した場合には、その呼出信号が緊急機関からのCR信号であると判断して、ファクシミリ装置1を鳴動状態に設定する。この際、着信(回線閉結)してから、第1リレー38を接点b側に切り換えて直流電源供給回路37側に第1電話機4を接続して第1電話機4で擬似ベルの鳴動状態を作り出す。または、擬似ベル鳴動ではなく、受信したCR信号をそのまま第1電話機4に送ってベルを鳴動させても良い。以上のようにして、発信元番号通知サービス待機モードにおいて、CR信号を受信した場合に、ベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることができる。
(FAX/TEL待機モード)
Ring1波(1回目のCI信号)を検出したときに着信し、それに続くCNG信号の受信有無に基づいて、発呼側がファクシミリ装置であるか電話機であるかを判別する。つまり、オン区間及びオフ区間が存在する通常の呼出信号を受信して、次にCNG信号を検出した場合、発呼側がファクシミリ装置であると判別して、ファクシミリ受信処理を行う。一方、オン区間及びオフ区間が存在する通常の呼出信号を受信して、次にCNG信号を検出しない場合、発呼側が電話機であると判別して、第1リレー38を接点b側に切り換えて直流電源供給回路37からの擬似呼出信号によって、第1電話機4で擬似ベルを30秒間鳴動させる。このとき、擬似ベルを鳴動させながらCNG信号を検出している区間もある。
FAX/TEL待機モードでは、CR信号を受信した場合に、オフ区間がないので、Ring1波を検出できず、無鳴動状態のままであって、鳴動状態に設定できない。
そこで本発明のファクシミリ装置1では、16Hzの呼出信号を受信した際に、電話回線6を開放した状態で、受信した呼出信号のオン区間が所定時間以上(例えば6秒以上)連続したか否かを判断し、オン区間が6秒以上連続した場合には、その呼出信号が緊急機関からのCR信号であると判断して、ファクシミリ装置1を鳴動状態に設定する。したがって、FAX/TEL待機モードにおいて、CR信号を受信した場合に、ベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることができる。
(ダイヤルイン待機モード)
Ring1波を検出したときに着信し、それに続く端末指定信号(DTMF信号)を検出する。DTMF信号を検出した後、CMLリレー32を開いて電話回線6を開放する。DTMF信号の内容に基づき、その内容が電話機に対応すれば、第1リレー38または第2リレー39を接点b側に切り換えて直流電源供給回路37からの擬似呼出信号によって、該当する第1電話機4または第2電話機5を鳴動させ、その内容がファクシミリ装置に対応すれば、ファクシミリ受信処理を実行する。
ダイヤルイン待機モードでは、CR信号を受信した場合に、オフ区間がないので、Ring1波を検出できず、無鳴動状態のままであって、鳴動状態に設定できない。
そこで本発明のファクシミリ装置1では、16Hzの呼出信号を受信した際に、電話回線6を開放した状態で、受信した呼出信号のオン区間が所定時間以上(例えば6秒以上)連続したか否かを判断し、オン区間が6秒以上連続した場合には、その呼出信号が緊急機関からのCR信号であると判断して、ファクシミリ装置1を鳴動状態に設定する。したがって、ダイヤルイン待機モードにおいて、CR信号を受信した場合に、ベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることができる。
(モデムダイヤルイン待機モード)
CAR信号を検出して着信し、受信する端末指定信号(モデム信号(V.23信号))の内容に基づいて、どの端末向けの着信かを判別する。そして、CMLリレー32を開いて電話回線6を開放するが、その際、指定された端末(第1電話機4または第2電話機5)にしか電話回線6からの呼出信号(CI信号)が送られないように第1リレー38及び第2リレー39での接点a,bの切換え制御を行う。接続された電話機は、受信するIR信号に応じて鳴動する。
モデムダイヤルイン待機モードでは、CAR信号を受信することを無鳴動状態のままで待っているため、CR信号を受信した場合に、オフ区間がないので、パターン判別を行えず、鳴動状態に設定できない。
そこで本発明のファクシミリ装置1では、16Hzの呼出信号を受信した際に、電話回線6を開放した状態で、受信した呼出信号のオン区間が所定時間以上(例えば6秒以上)連続したか否かを判断し、オン区間が6秒以上連続した場合には、その呼出信号が緊急機関からのCR信号であると判断して、ファクシミリ装置1を鳴動状態に設定する。したがって、モデムダイヤルイン待機モードにおいて、CR信号を受信した場合に、ベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることができる。
図2及び図3は、このような各待機モードにおけるCR信号受信時における鳴動状態設定を含む動作手順を示すフローチャートである。
制御部21は、電話回線6を介して何らかの信号を検出したか否かを判断する(ステップS1)。信号を検出しない場合には(S1:NO)、その検出処理を継続する。信号を検出した場合(S1:YES)、制御部21は、その受信信号の周波数を調べ(ステップS2)、その受信信号がCI信号であるか否かを判断する(ステップS3)。受信信号がCI信号である場合、つまりその周波数が16Hzである場合(S3:YES)、制御部21は、そのCI信号のオフ区間の検出処理を行う(ステップS4)。なお、受信信号がCI信号でない場合、つまりその周波数が16Hzでない場合(S3:NO)、動作はS1に戻る。
制御部21は、CI信号にオフ区間が存在するか否かを判断し(ステップS5)、存在しない場合(S5:NO)、そのオン区間の時間が一定時間以上(6秒以上)であるか否かを判断する(ステップS6)。オン区間の時間が6秒以上である場合(S6:YES)、制御部21は、CR信号フラグを立てて(ステップS7)、鳴動状態に設定する(ステップS8)。なお、オン区間の時間が6秒未満である場合(S6:NO)、動作はS1に戻る。
そして、制御部21は、電話機がオフフックになったか否かを判断し(ステップS9)、オフフックになった場合には(S9:YES)、着信する(ステップS18)。オフフックにならない場合(S9:NO)、制御部21は、CR信号の受信を継続しているか否かを判断し(ステップS10)、継続しているとき(S10:YES)、動作はS9に戻る。CR信号の受信がなくなったとき(S10:NO)、制御部21は、CR信号フラグを元に戻し(ステップS11)、鳴動状態を解除して待機状態に戻す(ステップS12)。
なお、オン区間の時間が6秒以上であった場合に、CR信号フラグを立てる理由は次の通りである。無鳴動着信設定の無鳴動リレー制御は、待機状態で10ミリ秒毎に行われ、またCI信号受信の度にも行われる。よって、CR信号を検出して鳴動状態に設定した場合でも、10ミリ秒後、または次のCI信号を受信した際に、また無鳴動状態に再設定される。このような無鳴動状態への再設定を防止するために、CR信号フラグを立てる。そして、無鳴動制御を実行するタイミングにおいて、このCR信号フラグをチェックし、立っている場合には無鳴動状態への再設定を行わないようにする。
CI信号にオフ区間が存在する場合(S5:YES)、制御部21は、そのCI信号がCAR信号であるか否かを判断する(ステップS13)、具体的には、0.5秒周期のオン区間/オフ区間が存在する場合に、CAR信号であると判断する。CAR信号である場合(S13:YES)、制御部21は、発呼元番号を特定するFSK信号を検出し(ステップS14)、動作がS1に戻る。
そのCI信号がCAR信号でない場合(S13:NO)、制御部21は、そのCI信号が通常のIR信号であるか否かを判断する(ステップS15)。IR信号でない場合には(S15:NO)、動作がS1に戻る。そのCI信号がIR信号である場合(S15:YES)、制御部21は、RAM27内のリングカウンタの計数値を1だけインクリメントする(ステップS16)。
制御部21は、リングカウンタの計数値が着信に必要な所定回数になったか否かを判断する(ステップS17)。所定回数に達しない場合には(S17:NO)、動作がS1に戻る。一方、所定回数に達した場合は(S17:YES)、着信する(S18)。
なお、CR信号であると判別するための基準となるオン区間の所定時間を6秒以上としたが、これは例示であって、6秒以上に限定されるものでないことは勿論である。
次に、将来的に緊急機関からの折り返し信号として、CR信号(連続Ring)に代わってIR信号(通常Ring)を受信することに対応可能な本発明の他の実施の形態について説明する。
発信元番号通知サービス待機モード、及びFAX/TEL待機モードにあっては、CR信号代替のIR信号を受信した場合に、現状の制御システムでも鳴動するため、特別な対応は必要がない。よって、この場合の対応は、ダイヤルイン待機モード、及びモデムダイヤルイン待機モードに限って必要である。
本発明のファクシミリ装置1では、ダイヤルイン待機モードまたはモデムダイヤルイン待機モードの設定時に、電話回線6を閉結した状態で所定時間にわたって端末指定信号(DTMF信号またはモデム信号)を受信しない場合に、第1リレー38を接点b側に切り換えて、直流電源供給回路37で生成した擬似ベル信号を第1電話機4に送って第1電話機4をベル鳴動させる。よって、ダイヤルイン機能を有するファクシミリ装置において、CR信号に代替されるIR信号を受信した場合に、擬似ベルの鳴動状態に伴うベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることができる。
図4及び図5は、このようなダイヤルイン待機モードでのIR信号受信時における鳴動状態設定を含む動作手順を示すフローチャートである。
制御部21は、電話回線6を介して何らかの信号を検出したか否かを判断する(ステップS21)。信号を検出しない場合には(S21:NO)、その検出処理を継続する。信号を検出した場合(S21:YES)、制御部21は、その受信信号の周波数を調べ(ステップS22)、その受信信号がCI信号であるか否かを判断する(ステップS23)。受信信号がCI信号である場合、つまりその周波数が16Hzである場合(S23:YES)、制御部21は、そのCI信号のオフ区間を検出する(ステップS24)。なお、受信信号がCI信号でない場合、つまりその周波数が16Hzでない場合(S23:NO)、動作はS21に戻る。
制御部21は、そのCI信号がIR信号であるか否かを判断する(ステップS25)。IR信号でない場合には(S25:NO)、動作がS21に戻る。そのCI信号がIR信号である場合(S25:YES)、制御部21は、RAM27内のリングカウンタの計数値を1だけインクリメントする(ステップS26)。
制御部21は、リングカウンタの計数値が着信に必要な所定回数になったか否かを判断する(ステップS27)。所定回数に達しない場合には(S27:NO)、動作がS21に戻る。一方、所定回数に達した場合は(S27:YES)、着信する(ステップS28)。
そして、制御部21は、DTMF信号を検出したか否かを判断する(ステップS29)。DTMF信号を検出しない場合(S29:NO)、制御部21は、このDTMF信号の検出処理を所定時間にわたって行い(ステップS30:NO)、所定時間にわたってDTMF信号を検出しない場合(S30:YES)、擬似ベル鳴動を開始する(ステップS31)。
制御部21は、電話機がオフフックになったか否かを判断し(ステップS32)、オフフックになった場合には(S32:YES)、通話制御を行う(ステップS33)。このオフフック有無の検出処理は所定の鳴動時間にわたって行い(ステップS34:NO)、所定の鳴動時間が過ぎれば(S34:YES)、電話回線6を切断する(ステップS35)。
DTMF信号を検出した場合(S29:YES)、制御部21は、検出したDTMF信号をRAM27に格納し(ステップS36)、DTMF信号から4桁のDTMFを検出できるか否かを判断する(ステップS37)。4桁のDTMFを検出できない場合には(S37:NO)、動作がS29に戻る。4桁のDTMFを検出できた場合(S37:YES)、制御部21は、検出したDTMFが登録番号と一致するか否かを判断する(ステップS38)。一致しない場合には(S38:NO)、電話回線6を切断する(ステップS39)。
検出したDTMFが登録番号と一致する場合(S38:YES)、制御部21は、登録番号が電話機用であるか否かを判断する(ステップS40)。電話機用である場合(S40:YES)、制御部21は、該当する電話機を擬似ベルで鳴動させ(ステップS41)。動作がS32に進む。登録番号が電話機用でない場合、つまりファクシミリ装置用である場合(S40:NO)、ファクシミリ受信処理を開始する(ステップS42)。
なお、モデムダイヤルイン待機モードにおいても、同様に、CR信号代替のIR信号の受信時に鳴動状態に設定できるが、この場合の動作手順は、DTMF信号がモデム信号に変わるだけであって、図4及び図5に示したダイヤルイン待機モードでのフローチャートと同様であるので、その説明は省略する。
ところで、発信元番号通知サービス待機モード、モデムダイヤルイン待機モードでは、その設定によっては、CAR信号を受信しなければ着信しないことがある。このような場合には、IR信号(通常Ring)を受信しても着信しない。よって、CR信号代替のIR信号を受信しても、着信せずにベルが鳴動しないことになる。
そこで本発明のファクシミリ装置1では、CAR信号を受信しなくて所定回数以上の呼出信号(Ring)を受信したか否かを判断し、所定回数以上の呼出信号(Ring)を受信した場合に、そのIR信号が緊急期間からのIR信号であると判断して、ファクシミリ装置1を鳴動状態に設定する。よって、CAR信号が受信されない場合に着信しない設定としてあるファクシミリ装置において、CR信号に代替されるIR信号を受信した場合に、ベルが鳴動して、緊急機関からの呼出しをユーザに確実に知らせることができる。
本発明のファクシミリ装置の構成図である。 緊急機関からのCR信号受信時における鳴動状態設定を含む本発明のファクシミリ装置の動作手順を示すフローチャートである。 緊急機関からのCR信号受信時における鳴動状態設定を含む本発明のファクシミリ装置の動作手順を示すフローチャートである。 ダイヤルイン待機モードでの緊急機関からのIR信号受信時における鳴動状態設定を含む本発明のファクシミリ装置の動作手順を示すフローチャートである。 ダイヤルイン待機モードでの緊急機関からのIR信号受信時における鳴動状態設定を含む本発明のファクシミリ装置の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ファクシミリ装置
2 ファクシミリ装置本体
3 NCU
4 第1電話機
5 第2電話機
21 制御部
26 ROM
27 RAM
29 タイマ
30 モデム
32 CMLリレー
34 呼出信号検出回路
37 直流電源供給回路
38 第1リレー
39 第2リレー

Claims (3)

  1. 受信した呼出信号のオン区間及び/またはオフ区間の時間に基づいて前記呼出信号の種類を判別し、判別した呼出信号の種類に応じた処理を実行するファクシミリ装置において、前記呼出信号のオン区間が所定時間以上連続するか否かを検知する検知手段と、前記呼出信号のオン区間が前記所定時間以上連続した場合に、鳴動状態に設定する設定手段とを備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 受信した端末指定信号に基づいて着信先端末を切り替えるダイヤルイン機能を有するファクシミリ装置において、着信後に回線が閉結した状態で所定時間にわたり前記端末指定信号を受信したか否かを検知する検知手段と、前記所定時間にわたって前記端末指定信号を受信しない場合に、鳴動状態に設定する設定手段とを備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 発信元電話番号の通知サービスを受ける機能を有するファクシミリ装置において、前記通知サービスのためのID端末起動信号を受信しない状態で所定回数以上の呼出信号を受信したか否かを検知する検知手段と、前記所定回数以上の呼出信号を受信した場合に、鳴動状態に設定する設定手段とを備えることを特徴とするファクシミリ装置。

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