JP2007070039A - エッジガイドの傾き修正装置、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、可動エッジガイド15の上部において所定幅に亘って水平に設けられているスライド係止部30と、中央位置合わせ機構7において仲介媒介物31を介して可動エッジガイド15と共に接近、離反方向に移動するスライド部材32との間に付勢手段33を張設することによって構成されており、この付勢手段33による付勢力によって常時スライド係止部30をホッパ16の上縁42に押し付けることによって可動エッジガイド15の傾きを修正するようにした。
【選択図】図5
Description
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び該液体噴射装置において設けられるエッジガイドの傾き修正装置に関するものである。
本発明の第2の態様によれば、中央位置合わせ機構の構成を比較的簡単にすることができ、スライド部材として機能するラックと可動エッジガイドとの間に係合手段を設けることによって別体に設けられる2部材を一体に移動させることが可能となる。また、可動エッジガイドとスライド部材間の付勢手段の上記配設も可能となる。
本発明の第6の態様によれば、接触面積の減少という構造的な側面に加えて、材料的な側面からも摩擦抵抗の減少を図ることができるから可動エッジガイドの移動を更に円滑に行うことが可能となる。
本発明の第7の態様によれば、接近、離反方向に移動する2つの可動エッジガイドに対して対称に所定の制動力を長期に亘って安定的に作用させることが可能となる。
本発明の第8の態様によれば、別途仲介媒介物の脱落防止部材を設ける必要がないから部品の有効利用を通じて部品点数の削減を図ることができる。
尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、例えば葉書サイズ以下の被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう)を対象にした極めてコンパクトでシンプルな構造のインクジェットプリンタである。そして、このインクジェットプリンタ100に搭載されている自動給送装置2は、用紙Pの左右の側縁E(エッジともいう)に対して共動する2つの可動エッジガイド15を当接させて給送用トレイ5上に積畳状態で載置された用紙Pを中央に位置合わせする中央位置合わせタイプの自動給送装置である。
次に、このようなインクジェットプリンタ100の自動給送装置2に対して設けられる本発明のエッジガイドの傾き修正装置1について図面に基づいて具体的に説明する。
図3は本発明のエッジガイドの傾き修正装置を適用した自動給送装置を示す斜視図、図4は本発明のエッジガイドの傾き修正装置の適用部位周辺を拡大して示す正面図である。図5は図4中のA−A断面図(a)と、B−B断面図(b)と、(b)中の矢視C部の拡大断面図(c)である。また図6は可動エッジガイドを最も離反させた状態のエッジガイドの傾き修正装置の適用部位周辺を拡大して示す斜め後方からの斜視図、図7は可動エッジガイドを最も接近させた状態のエッジガイドの傾き修正装置の適用部位周辺を拡大して示す斜め後方からの斜視図である。
用紙Pのサイズに合わせて可動エッジガイド15を移動する場合には、左右いずれかの可動エッジガイド15の操作部40を持って内方ないし外方に可動エッジガイド15を移動させる。この時、可動エッジガイド15のスライド係止部30における係止作用凹面45とホッパ16の上縁42との間の摩擦抵抗は、上述した材料の選定と曲率半径R、rの設定によって極めて小さくなっているから、可動エッジガイド15は円滑に移動される。また、左右いずれかの可動エッジガイド15を移動すると当該可動エッジガイド15の係合凸部54に係合している係合穴53を有するラック32も一体に移動する。
可動エッジガイド15の垂直ガイド部36が用紙Pの側縁Eに当接し可動エッジガイド15の移動が停止されると、可動エッジガイド15は引張りコイルばね33からの引張り力と平行度向上構造44による平行度向上作用によって瞬時に傾きが修正されて用紙搬送方向に沿った狙いとするポジションに移動する。また、ピニオンギヤ31の端面には板ばね46の押圧力が作用しているため、可動エッジガイド15の操作部40から手を離しても不用意に可動エッジガイド15が移動することはなく、ホッパ16からのピニオンギヤ31の脱落も防止されている。
本願発明に係るエッジガイドの傾き修正装置1及び該エッジガイドの傾き修正装置1を備えた記録装置100等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、中央位置合わせ機構7としてはラックピニオン機構に限らずリンク機構等、他の機構を採用することが可能である。またスライド係止部30とラックガイド38との間に張設した引張りコイルばね33は、1本に限らず複数本設けることが可能であるし、引張りコイルばね33に代えて捩りコイルばね等他の付勢手段を採用することも可能である。
5 給送用トレイ、6 戻しレバー、7 中央位置合わせ機構、8 検出レバー、
9 インクチューブ、10 キャリッジ、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、
15 可動エッジガイド、16 ホッパ、17 回転軸(給送用ローラの)、
18 ローラホルダ(搬送用従動ローラ用の)、18c 補助押えローラ、
19 搬送用ローラ、19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、
20 排出用ローラ、20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、
22 排出用補助ローラ、22a 排出用補助駆動ローラ、
22b 排出用補助従動ローラ、26 記録ポジション、28 プラテン、
30 スライド係止部、31 ピニオンギヤ(仲介媒介物)、
32 ラック(スライド部材)、33 引張りコイルばね(付勢手段)、34 支承面、
35 水平ガイド部、36 垂直ガイド部、37 係合窓部、38 ラックガイド、
39 係合爪、40 操作部、41 係止爪、42 上縁(ホッパの)、
43 下縁(ホッパの)、44 平行度向上構造、45 係止作用凹面、
46 板ばね(摩擦付与部材)、47 摩擦パッド、48 押圧作用部、
49 係止保持部、50 弾性作用部、51 嵌合凸部、52 ソケット部、
53 係合穴、54 係合凸部、55 突起、
100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材)、X 主走査方向
Y 副走査方向、PG プラテンギャップ、E 側縁、Q 最上部、
r 曲率半径(係止作用凹面の)、R 曲率半径(ホッパの上縁外周面の)、
A (前面側の)定位置、B (後面側の)定位置
Claims (10)
- 被記録材の左右の側縁に当接する2つの可動エッジガイドと、
該2つの可動エッジガイドを接近、離反方向に共動させることによって被記録材を中央に位置合わせする中央位置合わせ機構と、
複数枚の被記録材を積畳状態で支承すると共に前記2つの可動エッジガイドと中央位置合わせ機構とを移動可能に保持した状態で所定の角度に亘って昇降動作するホッパと、を備えた自動給送装置において設けられるエッジガイドの傾き修正装置であって、
前記エッジガイドの傾き修正装置は、前記可動エッジガイドの上部において所定幅に亘って水平に設けられているスライド係止部と、前記中央位置合わせ機構において仲介媒介物を介して可動エッジガイドと共に接近、離反方向に移動するスライド部材との間に付勢手段を張設することによって構成されており、
前記付勢手段による付勢力によって常時前記可動エッジガイドにおけるスライド係止部を同じく水平に設けられている前記ホッパの上縁に押し付けることによって可動エッジガイドの傾きを修正するようにしたことを特徴とするエッジガイドの傾き修正装置。 - 請求項1において、前記中央位置合わせ機構は、前記スライド部材として機能する2本のラックと、これら2本のラック間に配設され、2本のラックを互いに逆方向に移動させる仲介媒介物として機能するピニオンギヤとを備えたラックピニオン機構によって構成されることを特徴とするエッジガイドの傾き修正装置。
- 請求項1または2において、前記可動エッジガイドにおけるスライド係止部と前記ホッパの上縁との間には、両者を常時ほぼ同一の部位において安定的に接触させる平行度向上構造が設けられていることを特徴とするエッジガイドの傾き修正装置。
- 請求項3において、前記平行度向上構造は、常時前記スライド係止部が前記ホッパの上縁における最上部に対して摺接し得るようにスライド係止部の係止作用凹面の曲率半径をホッパの上縁外周面の曲率半径より小さく設定して成ることを特徴とするエッジガイドの傾き修正装置。
- 請求項3において、前記平行度向上構造は、前記スライド係止部における係止作用凹面が常時前記ホッパの上縁における前面側と後面側の2つの定位置に対して摺接し得るように係止作用凹面の形状を設定して成ることを特徴とするエッジガイドの傾き修正装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項において、前記可動エッジガイドのスライド係止部と前記ホッパの上縁は、摩擦抵抗が小さくなる異なる材質のプラスチック成形材料によって形成されていることを特徴とするエッジガイドの傾き修正装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項において、前記中央位置合わせ機構における仲介媒介物には、摩擦付与部材が押し当てられた状態で設けられており、当該摩擦付与部材の押圧力によって仲介媒介物に所定の負荷抵抗を作用させて可動エッジガイドの不用意な移動を防止するようにしたことを特徴とするエッジガイドの傾き修正装置。
- 請求項7において、前記摩擦付与部材は仲介媒介物のホッパからの脱落を防止する脱落防止部材としての機能を兼ね備えていることを特徴とするエッジガイドの傾き修正装置。
- 被記録材の左右の側縁に当接する2つの可動エッジガイドと、
該2つの可動エッジガイドを接近、離反方向に共動させることによって被記録材を中央に位置合わせする中央位置合わせ機構と、
複数枚の被記録材を積畳状態で支承すると共に前記2つの可動エッジガイドと中央位置合わせ機構とを移動可能に保持した状態で所定の角度に亘って昇降動作するホッパと、
前記可動エッジガイドの傾きを修正するエッジガイドの傾き修正装置と、を備える自動給送装置が設けられた記録装置であって、
前記エッジガイドの傾き修正装置として請求項1〜8のいずれか1項に記載したエッジガイドの傾き修正装置を適用したことを特徴とする記録装置。 - 被液体噴射材の左右の側縁に当接する2つの可動エッジガイドと、
該2つの可動エッジガイドを接近、離反方向に共動させることによって被液体噴射材を中央に位置合わせする中央位置合わせ機構と、
複数枚の被液体噴射材を積畳状態で支承すると共に、前記2つの可動エッジガイドと中央位置合わせ機構とを移動可能に保持した状態で所定の角度に亘って昇降動作するホッパと、
前記可動エッジガイドの傾きを修正するエッジガイドの傾き修正装置と、を備える自動給送装置が設けられた液体噴射装置であって、
前記エッジガイドの傾き修正装置は、前記可動エッジガイドの上部において所定幅に亘って水平に設けられているスライド係止部と、前記中央位置合わせ機構において仲介媒介物を介して可動エッジガイドと共に接近、離反方向に移動するスライド部材との間に付勢手段を張設することによって構成されており、
前記付勢手段による付勢力によって常時前記可動エッジガイドにおけるスライド係止部を同じく水平に設けられている前記ホッパの上縁に押し付けることによって可動エッジガイドの傾きを修正するようにしたことを特徴とする液体噴射装置。
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