JPH0540240U - シートガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単票紙の給紙に用いる、シートガイドにおい
て、エッジガイドの２度効きおよび傾きを防止する。 【構成】 エッジガイド１の端部に摺動軌跡が互いに異
なる位置３ａ，３ｂとなるように、バネ２ａ，２ｂの爪
部９ａ，９ｂを設ける。一方シートガイド板７には、爪
部９ａ，９ｂが同時に係合する位置決め用凹部１１ａ，
１１ｂを設ける。また、爪部９ａ，９ｂが同時に落ち込
む熱変形防止用逃げ部１０を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はプリンタにおいて、給紙に用いるシートガイドの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来知られているシートガイドにおいては、図４に示すように、エッジガイド ２０に配設されている一対のバネ体２２、２２の爪部２９、２９は、相互に同一 の摺動軌跡２３上を摺動するようになっていた。また、シートガイド板２７上の 、爪部２９、２９の摺動軌跡２３上に設けられた位置決め用のＶ字状の凹部２１ は、１箇所であった。さらに、バネ体２２の変形防止用に設けられた段落ち部１ ０も、やはり、爪部２９の摺動軌跡２３上にあって、爪部相互のスパン１５より 大きな長さを持った直線形状のものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような構造にあっては、２つの爪部２９の摺動軌跡が共通である ため、個々の爪部２９が、図５に示すごとくシートガイド板の位置決め用凹部２ １に係合し、エッジガイド２０が所定の位置決め位置以外でも停止してしまうと いう２度効き状態になってしまう。また、どちらかの爪部が凹部２１に係合する と、相方のバネ体のタワミ量に差異が生じ、エッジガイド２０が傾いてしまう。 さらにバネ体２２がプラスチックの場合、図７に示すような、輸送時や保存時の 熱変形防止用の逃げ部を構成する段落ち部１０を設けたいが、従来の段落ち部１ ０は爪部２９の摺動軌跡上にあって直線形状に構成されていたので、シートガイ ド板２７を大きくし、逃げ部を使用領域から完全に外さないと前述の位置決め用 凹部２１との係合と同様、エッジガイドが傾いてしまうと、いった不都合点があ った。

【０００４】 そこで本考案は、停止位置の２度効きと、エッジガイドの傾きのない、シート ガイドを得ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案はシートガイド板と、このシートガイド板に 対して摺動可能に設けられたエッジガイドよりなり、エッジガイドに設けられた 一対のバネ体の爪部がシートガイド板に対して摺動し、かつシートガイド板に設 けられた凹部と係合することにより、エッジガイドがシートガイド板に対して位 置決めされるシートガイド板において、前記一対のバネ体の爪部を、その摺動軌 跡が互いに異なる位置に配設するとともに、シートガイド板上のそれぞれの爪部 の摺動軌跡上に、各爪部が同時に係合する位置決め凹部をそれぞれ設け、かつ両 爪部が同時に落ち込む、変形防止用の段落ち部を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

上記のような構造においては、エッジガイドに配設された、対をなす爪部の摺 動軌跡が異なっているので、２度効き状態になってしまうということがない。ま た、爪部は位置決め用凹部や変形防止用の段落ち部に同時に係合するのでエッジ ガイドが傾いてしまうということがない。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて、説明する。

【０００８】 図１に示すよう、エッジガイド１の端部に、一体成形によりバネ体２ａ，２ｂ を、摺動方向３の直角方向で異なる位置に摺動方向に対称に形成する。これによ って爪部９ａ，９ｂの摺動軌跡は異なった軌跡３ａ，３ｂとなる。バネ体２ａ， ２ｂの支持部４の先端部にはＬ字形状のフック部５を形成する。また、もう一方 端には、浅いＬ字形状のフック部６を設ける。

【０００９】 一方シートガイド板７の側端面に、エッジガイド１のバネ体２ａ，２ｂの摺動 路８を形成する。摺動路８の両端（図では左端部分のみを示している）には、バ ネ体２ａ，２ｂの爪部９ａ，９ｂが同時に落ち込む段落ち部１０が形成されてい る。また、この段落ち部１０の内方には、バネ体の各々の爪部９ａ，９ｂが同時 に係合する位置にＶ字状の位置決め凹部１１ａ，１１ｂを設ける。

【００１０】 エッジガイド１の表側の面には、シートの位置規制用のＬ字ガイド１２を設け る。エッジガイド１は、バネ体２ａ，２ｂの弾力をもって、フック部５および６ とにより、シートガイド板７に装着される。図においてエッジガイド１は左側の もののみ示したが、実際には、これと対称形の右側のものと一対で構成する。

【００１１】 なおエッジガイド１のバネ体２ａ，２ｂは一体成形品でなく、図２のような別 物の金属バネ１３で構成してもよい。また必ずしも、対称形でなく、図４のよう な非対称形のバネ１４で構成してもよい。

【００１２】 以上説明した実施例の構造においては、エッジガイド１の爪部９ａ，９ｂの摺 動軌跡が３ａ，３ｂと異なっているので、２度効き状態となってしまうことがな い。また爪部９ａ，９ｂは、シートガイド板７上の位置決め凹部１１ａ，１１ｂ や段落ち部１０に対し、常に同時に係合し、あるいは落ち込むので、エッジガイ ド１が傾いてしまうということもない。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、エッジガイドに設けられた爪部の摺動軌跡が異なっており、 かつ両爪部が位置決め用凹部に同時に係合し、あるいは段落ち部１２に同時に落 ち込むので、２度効きとエッジガイドの傾きのない、シートガイドが得られると いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わるシートガイドの実施例を示す部
分斜視図。

【図２】バネ体の別実施例の斜視図。

【図３】バネ体の形状的な、別の実施例の斜視図。

【図４】従来技術における、エッジガイドのバネ体の配
設位置関係を示す斜視図。

【図５】従来技術における、バネ体とシートガイド板と
の係合状態を示す動作図。

【図６】従来の、輸送時や保存時の熱変形防止用逃げ部
を示す正面図。

【符号の説明】

１ エッジガイド ２ａ，２ｂ エッジガイドに配設されたバネ体 ３ａ，３ｂ 摺動軌跡 ４ バネ体の支持部 ５ 支持部４の先端部に形成したＬ字形状フッ
ク部 ６ Ｌ字形状フック部 ７ シートガイド板 ８ シートガイド板上のバネ体の摺動路 ９ａ，９ｂ バネ体の爪部 １０ 変形防止用段落ち部 １１ Ｖ字状の位置決め用凹部 １２ シートの位置規制用のＬ字ガイド １３ 別実施例の金属バネ １４ 別実施例の非対称形のバネ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートガイド板と、このシートガイド板
   に対して摺動可能に設けられたエッジガイドよりなり、
   エッジガイドに設けられた一対のバネ体の爪部がシート
   ガイド板に対して摺動し、かつシートガイド板に設けら
   れた凹部と係合することにより、エッジガイドがシート
   ガイド板に対して位置決めされるシートガイド板におい
   て、前記一対のバネ体の爪部を、その摺動軌跡が互いに
   異なる位置に配設するとともに、シートガイド板上のそ
   れぞれの爪部の摺動軌跡上に、各爪部が同時に係合する
   位置決め凹部をそれぞれ設け、かつ両爪部が同時に落ち
   込む、変形防止用の段落ち部を設けたことを特徴とする
   シートガイド。