JPH0518849U - 用紙カセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、用紙規制部材４をカセット本体３
にワンタッチで簡単に装着し、かつスライド突起５，６
の破損を防止して、通常のスライド動作により用紙規制
部材４が簡単に外れるのを防止することを目的とするも
のである。 【構成】 抜け止め突起４ｂを凸部３ｅに当接させて弾
性変形させることにより、ガイド部３ｂに交差する係合
部５ａ，６ａを挿入部３ｃ，３ｄから挿入するように
し、これより用紙規制部材４をカセット本体３に係合さ
せ、装着後は抜け止め突起４ｂを凸部３ｅに当接させて
係合部５ａ，６ａが挿入部３ｃ，３ｅに重なるのを防止
するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、用紙サイズに応じてスライドする用紙規制部材を有するプリンタ の用紙カセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４は従来の用紙カセットの一例を示す分解斜視図である。図において、１は プリント用の用紙（図示せず）の束を収容してプリンタ本体（図示せず）に着脱 可能に装着されるカセット本体であり、このカセット本体１の底部には、給紙方 向に延びるガイド孔１ａが設けられている。２はカセット本体１に装着される用 紙規制部材であり、この用紙規制部材２は、ガイド孔１ａに沿ってスライド自在 になっている。また、用紙規制部材２の底面には、図５に示すように、先端部に 爪部が形成された４個のスライド突起２ａが立設されている。

【０００３】 このような従来の用紙カセットにおいては、ガイド孔１ａにスライド突起２ａ を挿入することにより、用紙規制部材２がカセット本体１にスライド自在に装着 される。この用紙規制部材２の装着時、スライド突起２ａの先端部の爪部がガイ ド孔１ａの縁部に当接して変形し、装着後に復元することにより、ガイド孔１ａ の縁部に爪部が係合する。この用紙規制部材２は、用紙サイズに応じてスライド され、用紙の後端部に当接される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように構成された従来の用紙カセットにおいては、スライド突起２ａの 爪部を変形させて用紙規制部材２をカセット本体１に装着するので、用紙規制部 材２の抜け止めに十分な大きさの爪部を形成することができなかった。従って、 通常のスライド操作などにより、用紙規制部材２がカセット本体１から簡単に外 れてしまったり、爪部が破損したりするという問題点があった。

【０００５】 この考案は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたもので あり、用紙規制部材をカセット本体に簡単に装着することができるとともに、通 常のスライド動作により用紙規制部材が簡単に外れるのを防止することができる 用紙カセットを得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る用紙カセットは、用紙規制部材を案内するガイド部及びこのガ イド部に交差する挿入部を持つガイド孔と、凸部とをカセット本体に設け、また 挿入部から挿入されガイド部に交差する係合部を持ちガイド部に沿ってスライド するスライド突起と、装着時に凸部に当接して弾性変形し、装着後は凸部に当接 して係合部が挿入部に重なるのを防止する抜け止め突起とを、用紙規制部材に設 けたものである。

【０００７】

【作用】

この考案においては、ガイド部に交差するスライド突起の係合部により、用紙 規制部材をカセット本体に係合させ、抜け止め突起を凸部に当接させて係合部が 挿入部に重なるのを防止することにより、一度装着した用紙規制部材が挿入部か ら外れるのを防止する。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図について説明する。図１はこの考案の一実施例に よる用紙カセットを示す分解斜視図、図２は図１の用紙規制部材の底面を示す斜 視図である。 図において、３はプリント用の用紙（図示せず）の束を収容してプリンタ本体 （図示せず）に着脱可能に装着されるカセット本体であり、このカセット本体１ の底部には、ガイド孔３ａが設けられている。また、ガイド孔３ａは、給紙方向 に延びる直線状のガイド部３ｂと、ガイド部３ｂに交差する第１の挿入部３ｃと 、ガイド部３ｂに交差し第１の挿入部３ｃよりも長い第２の挿入部３ｄとを有し ている。さらに、カセット本体３の底部表面には、全幅に延びる凸部３ｅが設け られている。

【０００９】 ４はカセット本体３に装着される用紙規制部材であり、この用紙規制部材４は 、ガイド部３ｂに沿ってスライド自在になっている。また、用紙規制部材４の底 面には、図２に示すように、ガイド孔３ａを貫通してガイド孔３ａに沿ってスラ イドする断面Ｔ字状の第１及び第２のスライド突起５，６が立設されている。こ れら第１及び第２のスライド突起５，６の先端部には、それぞれ第１及び第２の 挿入部３ｃ，３ｄから挿入されてガイド部３ｂに交差する第１及び第２の係合部 ５ａ，６ａが設けられている。第２の係合部６ａは、第１の係合部５ａよりも長 くなっており、これにより第２の係合部６ａは、第１の挿入部３ｃから抜け出な いようになっている。さらに、用紙規制部材４には、用紙の後端部に当接する当 接部４ａと、スライド方向端部に突出して凸部３ｅに当接する抜け止め突起４ｂ とが設けられている。

【００１０】 上記のように構成された用紙カセットにおいては、用紙規制部材４をカセット 本体３に装着する場合、第１及び第２の係合部４，５をそれぞれ第１及び第２の 挿入部３ｃ，３ｄに挿入する。このとき、図３に示すように、抜け止め突起４ｂ が凸部３ｅに当接するが、抜け止め突起４ｅは弾性変形するので、第１及び第２ の係合部４，５は第１及び第２の挿入部３ｃ，３ｄをそれぞれ通過する。図３の 状態から、用紙規制部材４を図の右方にスライドさせることにより、抜け止め突 起４ｂが復元し、用紙規制部材３の装着が完了する。

【００１１】 このように装着された用紙規制部材４は、ガイド孔３ａを貫通した各スライド 突起５，６の先端部に、ガイド部３ｂと交差する方向に十分な長さを有する第１ 及び第２の係合部５ａ，６ａが設けられているので、通常のスライド動作などに よりカセット本体から簡単に外れることはない。また、復元した抜け止め突起４ ｂが凸部３ｅに当接することにより、各係合部５ａ，６ａが各挿入部３ｃ，３ｄ に重なるのが阻止される。従って、一度装着した用紙規制部材４は、カセット本 体３から簡単には外れない。

【００１２】 また、上記実施例では２個のスライド突起５，６を設けたので、用紙規制部材 ４を安定して直線的にスライドさせることができる。加えて、各係合部５ａ，６ ａとそれらに対応する各挿入部３ｃ，３ｄの長さを変えたので、第２の係合部６ ａが第１の挿入部３ｃから抜けることはなく、複数のスライド突起５，６を設け た場合でも用紙規制部材４の抜けをより確実に防止できる。

【００１３】 なお、上記実施例ではスライド突起５，６を２個設けたが、１個又は３個以上 であってもよい。 また、上記実施例ではカセット本体３の全幅に延びる凸部３ｅを示したが、抜 け止め突起４ｂに当接する部分にのみ設けてもよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の用紙カセットは、抜け止め突起を弾性変形さ せることにより、ガイド部に交差するスライド突起の係合部を挿入部から挿入す るようにし、これより用紙規制部材をカセット本体に係合させ、装着後は抜け止 め突起を凸部に当接させて係合部が挿入部に重なるのを防止するようにしたので 、用紙規制部材をカセット本体にワンタッチで簡単に装着して、スムーズに移動 させることができ、かつスライド突起が破損しにくくなり、通常のスライド動作 により用紙規制部材が簡単に外れるのを防止することができるなどの効果を奏す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例による用紙カセットを示す
分解斜視図である。

【図２】図１の用紙規制部材の底面を示す斜視図であ
る。

【図３】図１の用紙規制部材をカセット本体に装着して
いる状態を示す断面図である。

【図４】従来の用紙カセットの一例を示す分解斜視図で
ある。

【図５】図４の用紙規制部材の底面を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

３ カセット本体 ３ａ ガイド孔 ３ｂ ガイド部 ３ｃ 第１の挿入部 ３ｄ 第２の挿入部 ３ｅ 凸部 ４ 用紙規制部材 ４ｂ 抜け止め突起 ５ 第１のスライド突起 ５ａ 第１の係合部 ６ 第２のスライド突起 ６ａ 第２の係合部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙を収容してプリンタ本体に着脱可能
   に装着されるカセット本体と、このカセット本体にスラ
   イド自在に装着され、前記用紙の端部に当接する用紙規
   制部材とを備えている用紙カセットにおいて、前記カセ
   ット本体は、前記用紙規制部材を案内するガイド部及び
   このガイド部に交差する挿入部を持つガイド孔と、底部
   表面に設けられた凸部とを有しており、前記用紙規制部
   材は、前記挿入部から挿入され前記ガイド部に交差する
   係合部を持ち前記ガイド部に沿ってスライドするスライ
   ド突起と、装着時に前記凸部に当接して弾性変形し、装
   着後は前記凸部に当接して前記係合部が前記挿入部に重
   なるのを防止する抜け止め突起とを有していることを特
   徴とする用紙カセット。