JP2007064400A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007064400A
JP2007064400A JP2005252151A JP2005252151A JP2007064400A JP 2007064400 A JP2007064400 A JP 2007064400A JP 2005252151 A JP2005252151 A JP 2005252151A JP 2005252151 A JP2005252151 A JP 2005252151A JP 2007064400 A JP2007064400 A JP 2007064400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
pressure
hydraulic chamber
valve
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005252151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4852936B2 (ja
Inventor
Kiyoharu Takagi
清春 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2005252151A priority Critical patent/JP4852936B2/ja
Publication of JP2007064400A publication Critical patent/JP2007064400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4852936B2 publication Critical patent/JP4852936B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 エアの排出による応答性を向上しつつ、油の排出による圧力損失を抑えること。
【解決手段】 摩擦係合装置33を係脱させるとともにシリンダ20内を摺動可能なピストン22に対して第1油圧室23および第2油圧室24の2つの油圧室が配設され、第1油圧室23および第2油圧室24のそれぞれ独立に油路25、26を有する自動変速機の油圧制御装置であって、シリンダ20は、第1油圧室23と第2油圧室24の間の油路にブリードオリフィス20dを有し、変速過渡時に第1の油圧室23に油圧を供給するとともに、変速終了時に第1油圧室23および第2油圧室24に油圧を供給する油圧回路を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動変速機の油圧制御装置に関し、特に、エアの排出による応答性を向上しつつ、油の排出による圧力損失を抑える自動変速機の油圧制御装置に関する。
自動変速機の摩擦係合要素は、一般に、多板式の摩擦材に油圧力を伝えるための静止型油圧ピストンで構成されるブレーキと、回転型油圧ピストン(ドラムが回転)と、で構成されるクラッチを有する構造であるので、ピストンの油圧室にエアが残存していると応答性や制御性が低下してしまうということが知られている。特に、近年の油圧源からの油圧を電磁弁(ソレノイドバルブ)にて直接制御して、摩擦係合要素への供給油圧を制御し、円滑且つ高レスポンスな変速フィーリングを図るいわゆるクラッチツウクラッチ制御では、精度良く制御できる反面、部品個々のばらつきに影響されやすく部品のばらつき以上にエアの残存によって、油圧の応答性が悪化し、制御ロジックの保証範囲を超え、その結果ショック等の不具合を発生するおそれがある。
そのため、特許文献1に記載の自動変速機では、LRブレーキ(53)にはブリードオリフィスがあり、UDクラッチ(46)にはブリードオリフィスがあり、ODクラッチ(52)とRクラッチ(60)の間にはブリードオリフィスがある(特許文献1のFig-2参照)。なお、ODクラッチ(46)とRクラッチ(60)は同時に係合することがないため、1つのピストンで押し引きして締結している。
また、非特許文献1に記載の自動変速機では、1速段と後進段で締結するLRブレーキ用のピストンにブリードオリフィス(約Φ0.3程度)が配設されている。
また、特許文献2に記載の自動変速機では、非特許文献1に記載の自動変速機になかったブリードオリフィスをクラッチピストン(126)に配設している(特許文献2のFIG.3参照)。
また、特許文献3に記載の自動変速機では、遠心キャンセラーはないものの、ブリードオリフィス(チョーク;86)が配設されており、ピストン(44)の移動中はエア排出を行うとともにピストン停止後、すなわち締結時はブリードオリフィスから排出される油を多板クラッチの摩擦材(42)への冷却効果の向上を図っている(特許文献3のFIG.1参照)。
また、特許文献4に記載の自動変速機では、ブレーキの例であるが、ブレーキピストン(82)にブリードオリフィスがあって特許文献3と同様に摩擦材とプレートに溝及び穴を設けて、特許文献4と同様に多板クラッチの摩擦材への冷却効果の向上を図っている(特許文献4のFIG.1参照)。
特許文献5に記載の自動変速機では、遠心キャンル室(50)に対して内側のシール材をなくし微少隙間(59)を設けている(特許文献5の図1参照)。
特許文献6に記載の自動変速機では、ブリードオリフィス(オリフィス、25)を設けて作動液を作動油圧室(20)から遠心油圧室(24)に排出するようにしている(特許文献6の図1参照)。
特許文献7に記載の自動変速機では、ピストン(40)は1つのピストンで2つの油圧室(41、42)を設けて、2つの油圧室間にオリフィス(制限油路、43)を設けているが、ブリードオリフィスではない(特許文献7のsheet1参照)。また、ピストン(82)は1速段と後進段にて締結し、1つのピストンで2つの油圧室を設けて、前進時のコーストでは1つの油圧室に油圧を供給し、後進時では両方の油圧室に油圧を供給する。
特許文献8に記載の自動変速機では、エア排出はチェックボール(24)にて実施している(特許文献8の第1図参照)。
特許文献9に記載の自動変速機では、クラッチにおいて応答性向上のためのブリードオリフィスはないものの、作動油圧室内に生じる遠心油圧を遠心油圧室内の遠心油圧によって相殺するクラッチ(遠心キャンセラー付)になっていて、遠心油圧による不適正な締結力の発生を防止している。
米国特許第6471613号 米国特許第6305521号 米国特許第5495927号 米国特許第6305517号 特許登録第3033381号公報 特開平10−131984号公報 米国特許第3752009号 特開平2−12288号公報 特開昭62−52249号公報 「新型車解説書」、'94-10、p.2-4、三菱自動車
上記文献に記載の自動変速機において、ブリードオリフィス又はそれ相当のものを配設したピストン、又はドラムについては、本来、ブリードオリフィスはエアだけでなく、油も無駄に排出するので、オイルポンプに負荷を与え油圧の圧力損失を増大させる。
特に、非特許文献1のLRブレーキは、前進時の変速のために設置しているが、後進時にも使用するため、一般に、前進時に比較して後進時のライン圧は高いので、油の排出は増大し、オリフィスを小さくしなければ、低回転のライン圧自体を低下させ、エア排出の効果の応答性向上より、ライン圧の低下による油圧遅れの方が大きくなるおそれがあり、前進時のエア排出のために最適な値にできない。
また、ブリードオリフィスは油の特性に依存するので、温度差によって性能が異なり、特に、低温での油圧遅れと油の排出による遅れ、ライン圧の低下が問題となることが多く、ブリードオリフィスを使わない、あるいは、使えない係合要素もある。
また、エア排出が容易な構成では、ブリードオリフィスがない構成と比較して、エアの流入も大きい。つまり、係合要素を締結する場合はエアを排出し、係合要素を解放するときにエアが流入し、次の締結時に流入したエアを排出しなければならずエアの残り量がばらつくと応答性がばらつくおそれがある。そのため、係合要素を解放しているときに、(1)意図的に低い圧を加えるいわゆるドレーンUP方法や、(2)油路に油を満たしておくために、各バルブからの洩れ油をドレーン油路に集め油が満たした状態にして、さらにドレーン油路からあふれた油を外部に排出するために、鉄球にて排出Dを自重で押さえたり、排出ポートを上にのばして油柱の自重で押さえるいわゆるドレーン集中方法を実施しているので、油圧回路が複雑化し大きくなりコスト上昇の要因となっている。
さらに、ドレーン油圧は、低い油圧といってもクラッチやブレーキのリターンスプリングの取付相当油圧以上になると、ピストンが動作し、摩擦係合要素がひきずったり、最悪の場合は、締結し車両が動き出すおそれがあるため、リターンスプリングの荷重をドレーンの油圧のばらつきを考慮して必要以上に大きくしなければならず、耐久性の低下もしくはコストUPにつながってしまう。
本発明の主な課題は、エアの排出による応答性を向上しつつ、油の排出による圧力損失を抑えることである。
本発明の第1の視点においては、複数の遊星歯車と、係合・非係合の組み合わせにより所定の変速段を構成可能な複数の係合要素とを有し、前記係合要素を係合・非係合させるとともにシリンダ内を摺動可能なピストンに対して第1油圧室および第2油圧室の2つの油圧室が配設され、前記第1油圧室および前記第2油圧室のそれぞれ独立に油路を有する自動変速機の油圧制御装置であって、前記ピストン又は前記シリンダは、前記第1油圧室と前記第2油圧室の間の油路にブリードオリフィスを有し、変速過渡時に前記第1の油圧室に油圧を供給するとともに、変速終了時に前記第1油圧室および前記第2油圧室に油圧を供給する油圧回路を備えることを特徴とする。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、前記油圧回路は、オイルポンプからのライン圧が導入されるとともに、バルブ本体の位置に応じて制御油圧を線形的に出力し、非通電状態では前記制御油圧が最大となり、通電量が小から大になるにつれて前記制御油圧が小さくなるように制御する第1の制御バルブと、前記第1の制御バルブから出力される油圧が所定圧以上になったときにマニュアルバルブのDポート又はRポートからのライン圧を出力するとともに、前記第1の制御バルブから出力される油圧が所定圧未満になったときに油圧を排出する第1の切換バルブと、第1シフト状態のときに前記第1油圧室と前記第1の制御バルブを連通させ、かつ、前記第2油圧室と前記第1の切換バルブを連通させるとともに、第2シフト状態のときに前記第1油圧室および前記第2油圧室と前記マニュアルバルブのRポートを連通させる第2の切換バルブと、前記第2の切換バルブからの油圧が導入されるとともに、導入された油圧を調整して前記第1油圧室に供給する第2の制御バルブと、前記第1の制御バルブおよび前記第2の切換バルブを制御する電子制御部と、を備えることが好ましい。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、前記係合要素は、前進段と後進段で係合可能な係合要素であることが好ましい。
本発明(請求項1−3)によれば、ピストン移動時、変速過渡時(係合要素の締結途中)はブリードオリフィスからエアを排出でき、応答性を確保するとともに、変速終了時(締結終了)はブリードオリフィス間に油を満たすことができるので、エアの排出による応答性を向上できる。また、油の排出による圧力損失を定常締結状態でなくせるので、ブリードオリフィスの径を最適にできるという効果がある。
なお、特許文献3、4では、ブリードオリフィスの油を冷却に使っているが、摩擦材とプレートに溝や穴を設けずに、摩擦材とプレートを締結することでブリードオリフィスを塞ぐ方法が考えられるが、完全に塞ぐためにはチェックボール等が必要とか別手段を追加する必要が生じたり、非特許文献1のブレーキを除くクラッチ、特許文献2、5、6のピストンと摩擦材が接触する部位が必ずブリードオリフィスを確保するとは限らない。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の全体構成を示した概略図である。
自動変速機の油圧制御装置は、自動変速機1と、油圧制御部3と、電子制御部4と、を備える。自動変速機1は、エンジン2の出力軸(図示せず)に接続されている。油圧制御部3は、自動変速機1の内部に組み込まれた油圧駆動式の摩擦係合要素(図2のC1、C2、C3、B1、B2、LU)への油圧を供給制御する。電子制御部4は、油圧制御部3内に備えられたソレノイドバルブ(図6の50、82)、シフトバルブ(図6の70)を駆動制御する。
電子制御部4は、マイクロコンピュータを備えており、エンジン回転数センサ(Neセンサ)41、入力軸回転数センサ(Ntセンサ)42、出力軸回転数センサ(Noセンサ)43、開度センサ(θセンサ)44、及びポジションセンサ45のそれぞれと接続されている。エンジン回転数センサ(Neセンサ)41は、エンジン2の出力軸(図示せず)の回転数Neを検出する。入力軸回転数センサ(Ntセンサ)42は、自動変速機1の入力軸(図2の11)の回転数Nt(タービン回転数)を検出する。出力軸回転数センサ(Noセンサ)43は、自動変速機1の出力軸(図2の12)の回転数(当該車両の車速に相当する)Noを検出する。開度センサ(θセンサ)44は、エンジン2のスロットル開度(エンジン負荷に相当する)θを検出する。ポジションセンサ45は、運転者の操作によるセレクターレバー(図示せず)のポジション(走行レンジ)を検出する。電子制御部4は、センサ41〜45の出力データ又は信号、シフトパターンを含むデータに基づいて、リニヤソレノイドバルブ(図6の50、82)、シフトバルブ(図6の70)への通電を制御する。これにより、シフトパターンのいずれかが選択されて、当該シフトパターンで選択可能な所要の変速段(図3参照)を達成する。
図2は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機のスケルトン図である。
自動変速機(図1の1)は、トルクコンバータ10と、入力軸11と、出力軸12と、第1列ダブルピニオンプラネタリギヤG1と、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2と、第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3と、を備える。トルクコンバータ10は、エンジン(図1の2)の出力軸(図示せず)に連結されている。また、トルクコンバータ10は、流体の滑りによる動力伝達ロスを避けるため、その入力側のポンプインペラ10bと出力側のタービンランナ10aとを両者の回転差が小さいときに直結して動力を伝達するロックアップクラッチLUを備えている。入力軸11は、トルクコンバータ10の出力軸である。出力軸12は、差動装置(図示せず)を介して車軸(図示せず)に連結される。第1列ダブルピニオンプラネタリギヤG1、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2、及び第3列のシングルピニオンプラネタリギヤG3は、入力軸11と連結されている。自動変速機(図1の1)には、複数(6つ)の摩擦係合要素として、第1摩擦クラッチC1と、第2摩擦クラッチC2と、第3摩擦クラッチC3と、第1摩擦ブレーキB1と、第2摩擦ブレーキB2と、ロックアップクラッチLUと、が組み込まれている。自動変速機(図1の1)は、油圧制御部(図1の3)及び電子制御部(図1の4)により、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合が選択されることでその変速段及びシフトパターンが切替えられるようになっている。ロックアップクラッチLUは、油圧制御部(図1の3)及び電子制御部(図1の4)の制御により、前進段であってポンプインペラ10bとタービンランナ10aとの回転差が小さいときに係合する。なお、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2、並びにロックアップクラッチLUは、それぞれ油圧制御部3により高圧に設定されることで係合状態とされ、低圧に設定されることで非係合状態とされる。
図3は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、その対応する変速段との関係を示す一覧図である。
自動変速機(図1の1)は、リバースと、ニュートラルと、1速から4速のアンダードライブと、5速及び6速のオーバードライブとを有する前進6段後進1段の変速段を達成可能な変速機である。すなわち、第3摩擦クラッチC3及び第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると、入力軸(図2の11)に対して出力軸(図2の12)の回転を逆転させて車両をリバース走行させるようになっている。また、第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると、ニュートラルとなる。また、第1摩擦クラッチC1及び第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると1速になる。第1摩擦クラッチC1及び第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると2速になる。第1及び第3摩擦クラッチC1、C3のみが係合されると3速になる。第1及び第2摩擦クラッチC1、C2のみが係合されると4速になる。第2及び第3摩擦クラッチC2、C3のみが係合されると5速になる。第2摩擦クラッチC2及び第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると6速になる。なお、図3において、運転者による手動レバー(図示せず)の操作によって選択される走行レンジ(Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ)と変速段との基本的な関係についても併せ示している。
図4は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における第2摩擦ブレーキB2周辺の構成を模式的に示した部分断面図である。
シリンダ20は、ケース21に結合されている。ピストン22は、シリンダ20に対して摺動可能に嵌合されている。シリンダ20は、仕切部20aを有し、シリンダ20とピストン22との間には、この仕切部20aにより仕切られた第1油圧室23と第2油圧室24が形成されている。第1油圧室23は、仕切部20aよりも半径方向内周側に配されている。第2油圧室24は、仕切部20aよりも半径方向外周側に配されている。ケース21には、作動油の第1油路25および第2油路26が設けられている。第1油路25は、第1油圧室23に通じている。第2油路26は、第2油圧室24に通じている。ケース21の先端部21aには、バネ座27が固定されている。バネ座27と対向する位置には、ピストン22に着座したバネ座28が配されている。バネ座27とバネ座28との間には、コイルスプリングで形成されたリターンスプリング29が介在している。リターンスプリング29は、ピストン22を油圧室23、24側に常時付勢している。そのため、第1油圧室23および第2油圧室24に作動油圧が供給されない状態では、ピストン22は、シリンダ20の側壁部20bに当接した位置にある。ピストン22に取り付けられたシールリング30、31、および仕切部20aに取り付けられたシールリング32は、第1油圧室23および第2油圧室24のシール状態を確保し、作動油圧が他へ漏れるのを防止している。
摩擦係合装置33は、多板形式で形成され、摩擦材34とディスクプレート35が交互に配設されている。各摩擦材34は、内周部において回転伝達部材36の取付部材37に爪結合により回転方向には一体であるが軸方向には移動可能に取り付けられている。各ディスクプレート35は、外周部においてシリンダ20の外周壁部20cに爪結合により回転方向には一体であるが軸方向には移動可能に取り付けられている。摩擦係合装置33は、シリンダ20の外周壁部20cに取り付けられたスナップリング38により止められていて、抜け出すのが防止されている。また、摩擦係合装置33とピストン22の間にはディスクスプリング39が配設されている。摩擦係合装置33は、ピストン22により押圧作動され、ディスクプレート35と摩擦材34との間に摩擦力が生じると、摩擦係合状態となり、ケース21と回転伝達部材36とを固定状態とする。そして、摩擦係合装置33は、ピストン22が戻されることにより、摩擦係合状態が解除され、ケース21と回転伝達部材36とは遮断され非係合となる。
シリンダ20は、仕切部20a近傍にて、第1油圧室23と第2油圧室24の間の油路にブリードオリフィス20dを有する。ブリードオリフィス20dでは、第1油圧室23から油圧を供給したときに、第1油圧室23に入ってきたエアを、ブリードオリフィス20dを介して第2油圧室24に排出(油の排出を抑えつつエアを排出)する。第2油圧室24に排出されたエアと油は、第2油路26を通じて排出されることになる。なお、図4ではシリンダ20にブリードオリフィス20dが形成されているが、図5のようにピストン22にブリードオリフィス22aを形成してもよい。
図6は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における第2摩擦ブレーキB2に係る油圧制御部を模式的に示した部分油圧回路図である。
第2摩擦ブレーキB2に係る油圧制御部は、リニヤソレノイドバルブ50と、ライン圧ロックバルブ60と、シフトバルブ70と、ブレーキコントロールバルブ80と、を有する。なお、図6のような油圧制御装置は、第2摩擦ブレーキB2以外にも第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1摩擦ブレーキB1に適用してもよい。
リニヤソレノイドバルブ50は、第1ポート50aから入力されたライン圧PLを利用して通電電流に応じた調整圧を第2ポート50bから出力するバルブである。リニヤソレノイドバルブ50は、オイルポンプ(図示せず)からの吐出圧に基づいて生成したライン圧PLが入力される第1ポート50aを有する。リニヤソレノイドバルブ50は、ライン圧ロックバルブ60の第1ポート60aを通じてバネ室に通ずるとともに、シフトバルブ70の第1ポート70aに通じ、かつ、ブリードオリフィスを介して第3ポート50cに通ずる第2ポート50bを有する。
ライン圧ロックバルブ60は、リニヤソレノイドバルブ50の第2ポート50bからの油圧が所定圧以上になったときに、第2ポート60bと連通されるポートを第4ポート60dから第3ポート60cにするバルブである。ライン圧ロックバルブ60は、バルブ本体62を図6の上側に付勢するバネ61を収容する。ライン圧ロックバルブ60は、リニヤソレノイドバルブ50の第2ポート50bからの油圧を、バネ61が収容されたバネ室に入力するための第1ポート60aを有する。ライン圧ロックバルブ60は、リニヤソレノイドバルブ50の第2ポート50bからの油圧が所定圧以上になって、バルブ本体62が図6の上側に押し上げられたときに、第2ポート60bと連通する第3ポート60cを有する。ライン圧ロックバルブ60は、ブリードオリフィスを介して第5ポート60eから油圧室63にD圧又はR圧が導入されている状態であって、第2ポート50bからの油圧が所定圧より小さく、バルブ本体62が図6の下側に押し下げられたときに、第2ポート60bと連通する第4ポート60dを有する。第2ポート60bは、シフトバルブ70の第3ポート70cに通ずるポートである。第3ポート60cは、手動レバー(マニュアルレバー;図示せず)の操作によって選択される走行レンジに連動した油圧回路の切替えを行うマニュアルバルブ(図示せず)がDレンジ又はRレンジのときに、当該マニュアルバルブから出力されたD圧又はR圧が入力されるポートである。第4ポート60dは、大気圧EXに通ずる排出ポートである。なお、D圧は、DレンジのときにマニュアルバルブのDポートから出力されたライン圧であり、Rレンジのときは大気圧EXとなる。また、R圧は、RレンジのときにマニュアルバルブのRポートから出力されたライン圧であり、Dレンジのときは大気圧EXとなる。
シフトバルブ70は、バルブ本体の位置に応じてリニヤソレノイドバルブ50、R圧、又はライン圧ロックバルブ60とブレーキコントロールバルブ80又は第2油圧室24との間の油路を切替えるバルブである。シフトバルブ70は、リニヤソレノイドバルブ50の第1ポート50aからの調整圧が入力される第1ポート70aを有する。シフトバルブ70は、マニュアルバルブ(図示せず)から出力されたR圧が入力される第2ポート70bを有する。シフトバルブ70は、ライン圧ロックバルブ60の第2ポート60bと通ずる第3ポート70cを有する。シフトバルブ70は、ブレーキコントロールバルブ80の第3ポート80cと通ずる第4ポート70dを有する。シフトバルブ70は、第2油圧室24と通ずる第5ポート70eを有する。シフトバルブ70は、第1シフト状態のときに、第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させ、第2ポート70bを閉鎖する。シフトバルブ70は、第2シフト状態のときに、第2ポート70bと第4ポート70dおよび第5ポート70eを連通させ、第1ポート70aおよび第3ポート70cを閉鎖する。
ブレーキコントロールバルブ80は、第1油圧室23に供給する油圧を調整するバルブである。ブレーキコントロールバルブ80は、バルブ本体82を図6の右側に付勢するバネ81を収容する。ブレーキコントロールバルブ80は、バネ81が収容されたバネ室に、第4ポート80dから導入されるソレノイドバルブ83からの油圧が供給されていない場合は、調圧バルブとして働き、第3ポート80cから供給された油圧を減圧して、第5ポート80eから減圧された油圧を出力する調圧モードになる。このとき、バネ室とは別にバネスペースを増減できるように、第1ポート80aから導入されるレンジ信号圧(L圧、D圧、R圧にて必要な信号圧を作ったもの)にてバネ81の荷重を増減することによって減圧される油圧を増減することができる。一方、ブレーキコントロールバルブ80は、バネ81が収容されたバネ室に、第4ポート80dから導入されるソレノイドバルブ83からの油圧が供給されている場合は、バルブ本体82を強制的に切り換えることで、第3ポート80cから供給された油圧を第1油圧室23に連通させる直圧モードになる。第2ポート80bは、大気圧EXに通ずる排出ポートである。第3ポート80cは、シフトバルブ70の第4ポート70dに通ずる。第5ポート80eは、第1油圧室23および第6ポート80fに通ずる。
なお、図6では、第1油圧室23と第5ポート80eが接続され、かつ、第2油圧室24と第5ポート70eが接続された構成となっているが、第1油圧室23と第2油圧室24を入れ替えた構成、すなわち、第2油圧室24と第5ポート80eが接続され、かつ、第1油圧室23と第5ポート70eが接続された構成にしてもよい。また、油圧回路は、図6の構成のものに限定するものではなく、第1油圧室23と第2油圧室24の間の油路にはブリードオリフィス20dが配設され、ブリードオリフィス20dにて油の排出を抑えつつエアの排出が可能であればよい。
次に、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の動作について図面を用いて説明する。図7〜18は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の動作を説明するための部分油圧回路図である。
(状態1)
図7を参照すると、状態1は、前進時であり、D圧=ライン圧、R圧=0、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧未満であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図7の下側に移動したままで作動せず、シフトバルブ70は第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させた第1シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80はバルブ本体82が図7の右側に移動した直圧モードである。そのため、第1油圧室23にはシフトバルブ70およびブレーキコントロールバルブ80を介してリニヤソレノイドバルブ50の出力圧が流入し、第2油圧室24の油圧はシフトバルブ70を介してライン圧ロックバルブ60の第4ポート60d(EX)から排出されている状態である。第1油圧室23にエアが入ってきた場合は、第1油圧室23中のエアを、ブリードオリフィス20dを介して第2油圧室24に排出(油の排出を抑えつつエアを排出)し、第2油圧室24に入ってきたエアと油は、シフトバルブ70を介してライン圧ロックバルブ60の第4ポート60d(EX)から排出されることになる。状態1によれば、マニュアルバルブをニュートラル位置からドライブ位置に切替えるガレージ変速N→D時のガレージショックを第2摩擦ブレーキB2にて低減したり、N制御時のヒルホールド制御等に使うことができる。
(状態2)
図8を参照すると、状態2は、前進時であり、D圧=ライン圧、R圧=0、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧以上であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図8の上側に移動し、シフトバルブ70は第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させた第1シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80はバルブ本体82が図8の右側に移動した直圧モードである。そのため、第1油圧室23の油圧はシフトバルブ70およびブレーキコントロールバルブ80を介してリニヤソレノイドバルブ50が出力する最大値まで上昇し、第2油圧室24にはライン圧ロックバルブ60およびシフトバルブ70を介してD圧が供給されている状態である。状態2によれば、前進時または発進時とかストール時にトルク容量を確保できる。なお、第1油圧室23又は第2油圧室24にエアが入ってきた場合、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっているのでエアが排出されないこともあるが、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっている状態では第2摩擦ブレーキB2の締結が確実であるため、応答性に支障はない。
(状態3)
図9を参照すると、状態3は、前進時であり、D圧=ライン圧、R圧=0、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧未満であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図9の下側に移動したままで作動せず、シフトバルブ70は第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させた第1シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80は減圧された油圧を出力する調圧モードである。そのため、第1油圧室23の油圧は、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧を供給元圧として、ブレーキコントロールバルブ80にて一定圧に減圧される。このとき、ソレノイドバルブ83でブレーキコントロールバルブ80のバルブ本体82の位置を可変できる。第2油圧室24の油圧は、シフトバルブ70を介してライン圧ロックバルブ60の第4ポート60d(EX)から排出されている状態である。第1油圧室23にエアが入ってきた場合は、状態1と同様、第1油圧室23中のエアを、ブリードオリフィス20dを介して第2油圧室24に排出(油の排出を抑えつつエアを排出)し、第2油圧室24に入ってきたエアと油は、シフトバルブ70を介してライン圧ロックバルブ60の第4ポート60d(EX)から排出されることになる。状態3によれば、コースト制御として使うことができる。
(状態4)
図10を参照すると、状態4は、前進時であり、D圧=ライン圧、R圧=0、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧以上であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図10の上側に移動し、シフトバルブ70は第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させた第1シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80は減圧された油圧を出力する調圧モードである。そのため、第1油圧室23の油圧は、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧を供給元圧として、ブレーキコントロールバルブ80にて一定圧に減圧される。このとき、ソレノイドバルブ83でブレーキコントロールバルブ80のバルブ本体82の位置を可変できる。第2油圧室24にはライン圧ロックバルブ60およびシフトバルブ70を介してD圧が供給されている。状態4によれば、コースト制御から急踏み込みによる駆動時にトルク容量をすばやく確保するように使うことができる。なお、第1油圧室23又は第2油圧室24にエアが入ってきた場合、状態2と同様、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっているのでエアが排出されないこともあるが、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっている状態では第2摩擦ブレーキB2の締結が確実であるため、応答性に支障はない。
(状態5)
図11を参照すると、状態5は、前進時であり、D圧=ライン圧、R圧=0、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧未満であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図11の下側に移動したままで作動せず、シフトバルブ70は第2ポート70bと第4ポート70dおよび第5ポート70eを連通させた第2シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80はバルブ本体82が図11の右側に移動した直圧モードである。ここでは、第2油圧室24がシフトバルブ70を介してR圧油路に連通し、第1油圧室23がブレーキコントロールバルブ80およびシフトバルブ70を介してR圧油路に連通するので、リニヤソレノイドバルブ50、ライン圧ロックバルブ60の動作に関係なく、第1油圧室23および第2油圧室24の油圧が排出される。なお、R圧油路は前進時にはマニュアルバルブ(図示せず)にて大気圧(EX)と連通した状態にある。状態5によれば、フェール時等でブレーキ油圧を急速に排出したい場合に使うことができる。
(状態6)
図12を参照すると、状態6は、前進時であり、D圧=ライン圧、R圧=0、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧以上であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図12の上側に移動し、シフトバルブ70は第2ポート70bと第4ポート70dおよび第5ポート70eを連通させた第2シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80はバルブ本体82が図12の右側に移動した直圧モードである。ここでは、状態5と同様、第2油圧室24がシフトバルブ70を介してR圧油路に連通し、第1油圧室23がブレーキコントロールバルブ80およびシフトバルブ70を介してR圧油路に連通するので、リニヤソレノイドバルブ50、ライン圧ロックバルブ60の動作に関係なく、第1油圧室23および第2油圧室24の油圧が排出される。なお、R圧油路は前進時にはマニュアルバルブ(図示せず)にて大気圧(EX)と連通した状態にある。状態6によれば、フェール時等でブレーキ油圧を急速に排出したい場合に使うことができる。
(状態7)
図13を参照すると、状態7は、後進時であり、D圧=0、R圧=ライン圧、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧未満であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図13の下側に移動したままで作動せず、シフトバルブ70は第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させた第1シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80はバルブ本体82が図13の右側に移動した直圧モードである。そのため、第1油圧室23にはシフトバルブ70およびブレーキコントロールバルブ80を介してリニヤソレノイドバルブ50の出力圧が流入し、第2油圧室24の油圧はシフトバルブ70を介してライン圧ロックバルブ60の第4ポート60d(EX)から排出されている状態である。第1油圧室23にエアが入ってきた場合は、状態1と同様、第1油圧室23中のエアを、ブリードオリフィス20dを介して第2油圧室24に排出(油の排出を抑えつつエアを排出)し、第2油圧室24に入ってきたエアと油は、シフトバルブ70を介してライン圧ロックバルブ60の第4ポート60d(EX)から排出されることになる。状態7は、通常は使わないが、ブレーキ圧を精度良く制御したい場合に使うことができる。
(状態8)
図14を参照すると、状態8は、後進時であり、D圧=0、R圧=ライン圧、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧以上であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図14の上側に移動し、シフトバルブ70は第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させた第1シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80はバルブ本体82が図14の右側に移動した直圧モードである。そのため、第1油圧室23の油圧はシフトバルブ70およびブレーキコントロールバルブ80を介してリニヤソレノイドバルブ50が出力する最大値まで上昇し、第2油圧室24にはライン圧ロックバルブ60およびシフトバルブ70を介してR圧が供給されている状態である。状態8は、通常は使わないが、シフトバルブ70がスティックした場合でも最大トルク容量は無理であってもある程度後進ができることと、状態7(図13参照)からスロットルが踏み込まれた時に速やかにトルク容量を確保することができる。なお、第1油圧室23又は第2油圧室24にエアが入ってきた場合、状態2と同様、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっているのでエアが排出されないこともあるが、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっている状態では第2摩擦ブレーキB2の締結が確実であるため、応答性に支障はない。
(状態9)
図15を参照すると、状態9は、後進時であり、D圧=0、R圧=ライン圧、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧未満であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図15の下側に移動したままで作動せず、シフトバルブ70は第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させた第1シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80は減圧された油圧を出力する調圧モードである。そのため、第1油圧室23の油圧は、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧を供給元圧として、ブレーキコントロールバルブ80にて一定圧に減圧される。このとき、ソレノイドバルブ83でブレーキコントロールバルブ80のバルブ本体82の位置を可変できる。第2油圧室24の油圧は、シフトバルブ70を介してライン圧ロックバルブ60の第4ポート60d(EX)から排出されている状態である。第1油圧室23にエアが入ってきた場合は、状態1と同様、第1油圧室23中のエアを、ブリードオリフィス20dを介して第2油圧室24に排出(油の排出を抑えつつエアを排出)し、第2油圧室24に入ってきたエアと油は、シフトバルブ70を介してライン圧ロックバルブ60の第4ポート60d(EX)から排出されることになる。状態9は、通常は使わないが、ブレーキ圧を低く一定で保持したい時に使うことができる。
(状態10)
図16を参照すると、状態10は、後進時であり、D圧=0、R圧=ライン圧、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧は所定圧以上であり、ライン圧ロックバルブ60はバルブ本体62が図16の上側に移動し、シフトバルブ70は第1ポート70aと第4ポート70dを連通させ、かつ、第3ポート70cと第5ポート70eを連通させた第1シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80は減圧された油圧を出力する調圧モードである。そのため、第1油圧室23の油圧は、リニヤソレノイドバルブ50の出力圧を供給元圧として、ブレーキコントロールバルブ80にて一定圧に減圧される。このとき、ソレノイドバルブ83でブレーキコントロールバルブ80のバルブ本体82の位置を可変できる。第2油圧室24にはライン圧ロックバルブ60およびシフトバルブ70を介してR圧が供給されている。状態10は、状態9(図15参照)からスロットルが踏み込まれた時に速やかにトルク容量を確保することができる。なお、第1油圧室23又は第2油圧室24にエアが入ってきた場合、状態2と同様、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっているのでエアが排出されないこともあるが、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっている状態では第2摩擦ブレーキB2の締結が確実であるため、応答性に支障はない。
(状態11)
図17を参照すると、状態11は、後進時であり、D圧=0、R圧=ライン圧、シフトバルブ70は第2ポート70bと第4ポート70dおよび第5ポート70eを連通させた第2シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80は減圧された油圧を出力する調圧モードである。なお、リニヤソレノイドバルブ50およびライン圧ロックバルブ60の状態は無関係である。そのため、第1油圧室23の油圧は、R圧を供給元圧として、ブレーキコントロールバルブ80にて一定圧に減圧される。このとき、ソレノイドバルブ83でブレーキコントロールバルブ80のバルブ本体82の位置を可変できる。第2油圧室にはR圧が供給される。状態11によれば、状態12(図18参照)の通常の使い方からトルク容量をわざと減少させたい場合、例えば、リバースインビタ車速以下での走行でのD→R等に使うことができる。なお、第1油圧室23又は第2油圧室24にエアが入ってきた場合、状態2と同様、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっているのでエアが排出されないこともあるが、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっている状態では第2摩擦ブレーキB2の締結が確実であるため、応答性に支障はない。
(状態12)
図18を参照すると、状態12は、後進時であり、D圧=0、R圧=ライン圧、シフトバルブ70は第2ポート70bと第4ポート70dおよび第5ポート70eを連通させた第2シフト状態にあり、ブレーキコントロールバルブ80はバルブ本体82が図18の右側に移動した直圧モードである。なお、リニヤソレノイドバルブ50およびライン圧ロックバルブ60の状態は無関係である。ここでは、第2油圧室24がシフトバルブ70を介してR圧油路に連通し、第1油圧室23がブレーキコントロールバルブ80およびシフトバルブ70を介してR圧油路に連通するので、リニヤソレノイドバルブ50、ライン圧ロックバルブ60の動作に関係なく、第1油圧室23および第2油圧室24にR圧が供給される。状態12によれば、通常の後進時に使われ最大トルク容量を確保できる。なお、第1油圧室23又は第2油圧室24にエアが入ってきた場合、状態2と同様、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっているのでエアが排出されないこともあるが、第1油圧室23および第2油圧室24に油圧がかかっている状態では第2摩擦ブレーキB2の締結が確実であるため、応答性に支障はない。
実施形態1によれば、ピストン22の移動時、締結途中は、ブリードオリフィス20dからエアを排出でき、応答性を確保するとともに、締結終了と判断すれば、ブリードオリフィス20d間に油を満たすことができるので、エアの排出による応答性を向上できるばかりか、油の排出による圧力損失を定常締結状態でなくせるので、ブリードオリフィス20dの径を最適にできる。
本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の全体構成を示した概略図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機のスケルトン図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、その対応する変速段との関係を示す一覧図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における第2摩擦ブレーキB2周辺の構成を模式的に示した部分断面図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における第2摩擦ブレーキB2周辺の構成の変形例を模式的に示した部分断面図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧回路を模式的に示した概略図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態1に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態2に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態3に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態4に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態5に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態6に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態7に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態8に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態9に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態10に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態11に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の状態12に係る動作を説明するための部分油圧回路図である。
符号の説明
1 自動変速機
2 エンジン
3 油圧制御部
4 電子制御部
10 トルクコンバータ
10a タービンランナ
10b ポンプインペラ
11 入力軸
12 出力軸
20 シリンダ
20a 仕切部
20b 側壁部
20c 外周壁部
20d ブリードオリフィス
21 ケース
21a 先端部
22 ピストン
22a ブリードオリフィス
23 第1油圧室
24 第2油圧室
25 第1油路
26 第2油路
27 バネ座
28 バネ座
29 リターンスプリング
30、31、32 シールリング
33 摩擦係合装置
34 摩擦材
35 ディスクプレート
36 回転伝達部材
37 取付部材
38 スナップリング
39 ディスクスプリング
41 エンジン回転数センサ(Neセンサ)
42 入力軸回転数センサ(Ntセンサ)
43 出力軸回転数センサ(Noセンサ)
44 開度センサ(θセンサ)
45 ポジションセンサ
50 リニヤソレノイドバルブ(第1の制御バルブ)
50a 第1ポート
50b 第2ポート
50c 第3ポート
60 ライン圧ロックバルブ(第1の切換バルブ)
60a 第1ポート
60b 第2ポート
60c 第3ポート
60d 第4ポート
60e 第5ポート
61 バネ
62 バルブ本体
63 油圧室
70 シフトバルブ(第2の切換バルブ)
70a 第1ポート
70b 第2ポート
70c 第3ポート
70d 第4ポート
70e 第5ポート
80 ブレーキコントロールバルブ(第2の制御バルブ)
80a 第1ポート
80b 第2ポート
80c 第3ポート
80d 第4ポート
80e 第5ポート
80f 第6ポート
81 バネ
82 バルブ本体
83 ソレノイドバルブ

Claims (3)

  1. 複数の遊星歯車と、係合・非係合の組み合わせにより所定の変速段を構成可能な複数の係合要素とを有し、
    前記係合要素を係合・非係合させるとともにシリンダ内を摺動可能なピストンに対して第1油圧室および第2油圧室の2つの油圧室が配設され、前記第1油圧室および前記第2油圧室のそれぞれ独立に油路を有する自動変速機の油圧制御装置であって、
    前記ピストン又は前記シリンダは、前記第1油圧室と前記第2油圧室の間の油路にブリードオリフィスを有し、
    変速過渡時に前記第1の油圧室に油圧を供給するとともに、変速終了時に前記第1油圧室および前記第2油圧室に油圧を供給する油圧回路を備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記油圧回路は、
    オイルポンプからのライン圧が導入されるとともに、バルブ本体の位置に応じて制御油圧を線形的に出力し、非通電状態では前記制御油圧が最大となり、通電量が小から大になるにつれて前記制御油圧が小さくなるように制御する第1の制御バルブと、
    前記第1の制御バルブから出力される油圧が所定圧以上になったときにマニュアルバルブのDポート又はRポートからのライン圧を出力するとともに、前記第1の制御バルブから出力される油圧が所定圧未満になったときに油圧を排出する第1の切換バルブと、
    第1シフト状態のときに前記第1油圧室と前記第1の制御バルブを連通させ、かつ、前記第2油圧室と前記第1の切換バルブを連通させるとともに、第2シフト状態のときに前記第1油圧室および前記第2油圧室と前記マニュアルバルブのRポートを連通させる第2の切換バルブと、
    前記第2の切換バルブからの油圧が導入されるとともに、導入された油圧を調整して前記第1油圧室に供給する第2の制御バルブと、
    前記第1の制御バルブおよび前記第2の切換バルブを制御する電子制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記係合要素は、前進段と後進段で係合可能な係合要素であることを特徴とする請求項1又は2記載の自動変速機の油圧制御装置。
JP2005252151A 2005-08-31 2005-08-31 自動変速機の油圧制御装置 Expired - Fee Related JP4852936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005252151A JP4852936B2 (ja) 2005-08-31 2005-08-31 自動変速機の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005252151A JP4852936B2 (ja) 2005-08-31 2005-08-31 自動変速機の油圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007064400A true JP2007064400A (ja) 2007-03-15
JP4852936B2 JP4852936B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=37926814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005252151A Expired - Fee Related JP4852936B2 (ja) 2005-08-31 2005-08-31 自動変速機の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4852936B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008298126A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Mazda Motor Corp 自動変速機
JP2014081047A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Mazda Motor Corp 自動変速機
US9765880B2 (en) 2013-12-26 2017-09-19 Aisin Aw Co., Ltd. Hydraulic control device of automatic transmission
JP2018123913A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 株式会社日立ニコトランスミッション 油圧クラッチ装置
US10352409B2 (en) 2013-11-29 2019-07-16 Aisin Aw Co., Ltd. Multi-stage transmission
JP2019529229A (ja) * 2016-09-22 2019-10-17 リナマー・コーポレーション 一体化される切断式のツインクラッチシステムおよびデュアルアクションピストン

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4413223Y1 (ja) * 1965-07-12 1969-06-02
JPS60196035A (ja) * 1984-03-19 1985-10-04 Japan Radio Co Ltd 1対ν通信制御装置
JPS60263730A (ja) * 1984-06-13 1985-12-27 Toyota Motor Corp 摩擦係合装置の作動油圧制御装置
JPS60263731A (ja) * 1984-06-13 1985-12-27 Toyota Motor Corp 摩擦係合装置の作動油圧制御装置
JPS61167721A (ja) * 1985-01-19 1986-07-29 Aisin Warner Ltd 摩擦係合装置
JPS61282651A (ja) * 1985-06-05 1986-12-12 Mazda Motor Corp 自動変速機の発信クラツチ装置
JPH01121724A (ja) * 1987-09-29 1989-05-15 Xerox Corp 高ゲイン薄膜光検出器
JPH0462927A (ja) * 1990-06-30 1992-02-27 Nec Corp 半導体装置
JPH10103381A (ja) * 1996-10-01 1998-04-21 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の回転クラッチ装置
JP2004251310A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Mazda Motor Corp 変速機のクラッチ締結力制御装置
JP2004257401A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Denso Corp 自動変速機用油圧制御装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4413223Y1 (ja) * 1965-07-12 1969-06-02
JPS60196035A (ja) * 1984-03-19 1985-10-04 Japan Radio Co Ltd 1対ν通信制御装置
JPS60263730A (ja) * 1984-06-13 1985-12-27 Toyota Motor Corp 摩擦係合装置の作動油圧制御装置
JPS60263731A (ja) * 1984-06-13 1985-12-27 Toyota Motor Corp 摩擦係合装置の作動油圧制御装置
JPS61167721A (ja) * 1985-01-19 1986-07-29 Aisin Warner Ltd 摩擦係合装置
JPS61282651A (ja) * 1985-06-05 1986-12-12 Mazda Motor Corp 自動変速機の発信クラツチ装置
JPH01121724A (ja) * 1987-09-29 1989-05-15 Xerox Corp 高ゲイン薄膜光検出器
JPH0462927A (ja) * 1990-06-30 1992-02-27 Nec Corp 半導体装置
JPH10103381A (ja) * 1996-10-01 1998-04-21 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の回転クラッチ装置
JP2004251310A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Mazda Motor Corp 変速機のクラッチ締結力制御装置
JP2004257401A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Denso Corp 自動変速機用油圧制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008298126A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Mazda Motor Corp 自動変速機
JP2014081047A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Mazda Motor Corp 自動変速機
US10352409B2 (en) 2013-11-29 2019-07-16 Aisin Aw Co., Ltd. Multi-stage transmission
US9765880B2 (en) 2013-12-26 2017-09-19 Aisin Aw Co., Ltd. Hydraulic control device of automatic transmission
JP2019529229A (ja) * 2016-09-22 2019-10-17 リナマー・コーポレーション 一体化される切断式のツインクラッチシステムおよびデュアルアクションピストン
JP2018123913A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 株式会社日立ニコトランスミッション 油圧クラッチ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4852936B2 (ja) 2012-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7736269B2 (en) Electro-hydraulic control system with three-position dog clutch actuator valve
US7282005B2 (en) Hydraulic control apparatus of automatic transmission
JP4760060B2 (ja) 車両用ロックアップクラッチ付流体式伝動装置の油圧制御装置
JP4852936B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2005265063A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4085915B2 (ja) 油圧式機械装置の油圧制御装置
JP4014687B2 (ja) 自動変速機用油圧制御装置
JP6330852B2 (ja) 自動変速機
US20070225101A1 (en) Hydraulic pressure control apparatus for automatic transmission
JP4196629B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4876488B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2007255560A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2006234052A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4923844B2 (ja) 油圧制御装置
EP0715100B1 (en) Oil pressure controller of automatic transmission
JP4904873B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2011214678A (ja) ロックアップクラッチの油圧制御装置
JP2013194867A (ja) 変速機の制御装置
JP2007247813A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP2007064409A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
US20120186376A1 (en) Transmission device and method for operating a transmission device
JPH0712209A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2021148285A (ja) 油圧制御装置
JP2007009984A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2007247709A (ja) 油圧式摩擦係合要素及び自動変速装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111010

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4852936

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees