JP2007062484A - 空気入りタイヤおよびタイヤ成形用金型 - Google Patents

空気入りタイヤおよびタイヤ成形用金型 Download PDF

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【課題】成形時におけるタイヤ内径側斜面のエア溜まりを従来より効果的に抑制することができる空気入りタイヤ、およびタイヤ成形用金型を提供する。
【解決手段】リムフランジRFを保護するべく、リムフランジRFと対向するタイヤ内径側斜面10aを備えた隆起状突起10をタイヤ周方向PDに延設した空気入りタイヤにおいて、前記隆起状突起10の頂部近傍にてタイヤ周方向PDに延びる第1周方向凸条11と、前記タイヤ内径側斜面10aの下側にてタイヤ周方向PDに延びる第2周方向凸条12と、前記第1周方向凸条11と前記第2周方向凸条12との間に連なって延びる第1中間部凸条13と、前記タイヤ内径側斜面10aに設けられ、前記第2周方向凸条12に連続する複数の傾斜面凸条14とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、リムフランジを保護するべく、リムフランジと対向するタイヤ内径側斜面を備えた隆起状突起(リムプロテクター)をタイヤ周方向に延設した空気入りタイヤ、およびこれを加硫成形するためのタイヤ成形用金型に関する。
偏平タイヤのようにタイヤ断面高さが低くい空気入りタイヤでは、縁石や路面の穴によって装着したリムのフランジを損傷し易い。そこで、従来より、ビードベースからタイヤ外径側に22mm付近の位置から、タイヤ最大幅点の範囲にあるサイドウォール部に、タイヤ周方向に沿って延びる環状の隆起状突起を設けて、リムフランジを保護していた。
一般に、この隆起状突起は、グリーンタイヤ成型時に、サイドウォール部からビード部にかけてその肉厚を隆起する分だけ厚くしておき、金型による形成時に、その突起部を隆起させて成型するようにしている。しかし、隆起状突起は、リムフランジを保護するために大きく突出させる必要があり、加硫時に大きなボリューム変化が発生する。
従って、特に隆起状突起の頂部や、リムフランジと対向する斜面部側には、エア溜まりが発生し易く、それによって、ゴム流れ不良によるクラック、エア溜まり等の加硫故障が生じ易い。
この問題を解消すべく、隆起状突起のリムフランジと対面するタイヤ内径側斜面を、その下端から上端にかけて延びる微小な凹部と凸部とを交互に配置した微小凹凸面に形成し、そのタイヤ内径側斜面上端にタイヤ周方向に連続して延びる微小凸部を設けた空気入りタイヤ、並びにそのタイヤ成形用金型が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この空気入りタイヤでは、タイヤ内径側斜面の微小凹凸面から微小凸部へとエア排出が行われるため、タイヤ外径側へのエア排出のみが生じ、逆方向のエア排出を行うことができない。このため、加硫成形時のゴムの流れによってはエアが閉じ込められる場合があり、タイヤ内径側斜面のエア溜まりに関して、更に改善の余地があった。また、タイヤ内径側斜面の上端だけに微小凸部を設けているため、隆起状突起の断面が略台形である場合、タイヤ外径側の頂部にエア溜まりが生じ易いという問題があった。
特開平10−34766号公報
そこで、本発明の目的は、加硫成形時におけるタイヤ内径側斜面のエア溜まりを従来より効果的に抑制することができる空気入りタイヤ、およびタイヤ成形用金型を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
即ち、本発明の空気入りタイヤは、リムフランジを保護するべく、リムフランジと対向するタイヤ内径側斜面を備えた隆起状突起をタイヤ周方向に延設した空気入りタイヤにおいて、前記隆起状突起の頂部近傍にてタイヤ周方向に延びる第1周方向凸条と、前記タイヤ内径側斜面の下側にてタイヤ周方向に延びる第2周方向凸条と、前記第1周方向凸条と前記第2周方向凸条との間に連なって延びる第1中間部凸条と、前記タイヤ内径側斜面に設けられ、前記第2周方向凸条に連続する複数の傾斜面凸条と、を備えることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤによると、複数の傾斜面凸条に対応する金型の凹条から、第2周方向凸条、第1中間部凸条に各々対応する凹状へと、エア排出を行うことができるため、タイヤ内径側斜面において、タイヤ内径側へのエア排出を行うことができる。逆に、タイヤ外径側へのエア排出は、傾斜面凸条に対応する凹条から、隆起状突起に対応する内面形状の頂部側へと行われ、第1周方向凸条に対応する凹条を経て排出することができる。従って、成形時におけるタイヤ内径側斜面のエア溜まりを従来より効果的に抑制することができるようになる。
また、前記隆起状突起は断面が略台形に形成され、タイヤ内径側の頂部付近には前記第1周方向凸条が設けられ、タイヤ外径側の頂部付近には第3周方向凸条が更に設けられると共に、前記第1周方向凸条と前記第3周方向凸条との間には両者に連なって延びる第2中間部凸条を更に設けることも可能である。
隆起状突起の断面が略台形である場合、タイヤ内径側の頂部だけでなくタイヤ外径側の頂部にもエア溜まりが生じ易いため、その頂部付近に第3周方向凸条を更に設けて、第2中間部凸条で第1周方向凸条と連続させることによって、各々対応する金型の凹条を経て、エア排出を効果的に行うことができる。
上記において、前記第1中間部凸条は略タイヤ半径方向に延びると共に、前記傾斜面凸条も略タイヤ半径方向に延びることが好ましい。この構成により、エア排出する際の凹条の排出経路の長さを小さくすることができ、より効果的にエア排出を行うことができる。
また、前記傾斜面凸条は、平行な凹凸列によって形成されており、凸条の高さが前記第1中間部凸条の高さより小さいものであることが好ましい。傾斜面凸条が比較的小さな凹凸列によって形成されることにより、タイヤ内径側斜面のエア排出を効果的に行いながら、不具合を抑制しつつタイヤ形成でき、走行時のリムフランジとの接触を効率良くすることができる。
一方、本発明のタイヤ成形用金型は、上記記載の空気入りタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型であって、前記隆起状突起に対応する内面形状と、前記第1周方向凸条、前記第2周方向凸条、前記第1中間部凸条、および前記傾斜面凸条に対応する凹条とを備え、前記第1周方向凸条に対応する凹条と前記第1中間部凸条に対応する凹条との交叉部付近の凹状に開口するベントホールを設けてあることを特徴とする。
本発明のタイヤ成形用金型によると、複数の傾斜面凸条に対応する凹条から、第2周方向凸条、第1中間部凸条に各々対応する凹状へと、エア排出を行うことができるため、タイヤ内径側斜面において、タイヤ内径側へのエア排出を行うことができる。逆に、タイヤ外径側へのエア排出は、傾斜面凸条に対応する凹条から、隆起状突起に対応する内面形状の頂部側へと行われ、第1周方向凸条に対応する凹条を経て排出することができる。そして、前記第1周方向凸条に対応する凹条と前記第1中間部凸条に対応する凹条との交叉部付近の凹状に開口するベントホールから、外部へとエア排出することができる。従って、成形時におけるタイヤ内径側斜面のエア溜まりを従来より効果的に抑制することができるようになる。
また、本発明の別のタイヤ成形用金型は、上記記載の空気入りタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型であって、前記隆起状突起に対応する内面形状と、前記第1周方向凸条、前記第2周方向凸条、前記第1中間部凸条、前記傾斜面凸条、前記第3周方向凸条、および前記第2中間部凸条に対応する凹条とを備え、前記第2中間部凸条に対応する凹条にベントホールを設けてあることを特徴とする。
本発明の別のタイヤ成形用金型によると、隆起状突起の断面が略台形である場合、タイヤ内径側の頂部だけでなくタイヤ外径側の頂部にもエア溜まりが生じ易いため、その頂部付近に第3周方向凸条に対応する凹条を更に設けて、第2中間部凸条に対応する凹条で第1周方向凸条に対応する凹条と連続させることによって、これらの凹条を経て、第2中間部凸条に対応する凹条に設けたベントホールから、エア排出を効果的に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図である。図2の(a)はその隆起状突起の正面図、(b)〜(d)は、その隆起状突起のA−A断面、D2−D2断面、B−B断面をそれぞれ示している。
本発明の空気入りタイヤは、図1に示すように、リムフランジを保護するべく、リムフランジRFと対向するタイヤ内径側斜面10aを備えた隆起状突起10をタイヤ周方向に延設したものである。本発明の空気入りタイヤは、この隆起状突起10の各部に凸条を設けたこと以外は、従来の空気入りタイヤと同じ構造、トレッドパターン、材料、製法であり、従来公知のものがいずれも適用できる。
例えば、図1に示すように、一対の環状のビード部1と、そのビード部1から各々外周側へ延びるサイドウォール部2と、そのサイドウォール部2の各々の外周側端同士をショルダ部3を介して連ねるトレッド部4とを備える空気入りタイヤが例示される。
ビード部1にはカーカス層6に囲まれたビードコア7が配設され、このビードコア7によりカーカス層6の端部を巻き返して係止することで、ビード部1間がカーカス層6で補強された状態で、タイヤTがリムR上に強固に嵌着される。カーカス層6のタイヤ軸方向外側には、リムストリップ8及びサイドウォール9により構成されるサイドゴム層5が形成されるが、単一のサイドゴム層5としてもよい。
本発明の空気入りタイヤTは、例えば偏平率が55%以下の偏平タイヤであり、少なくとも片側のビード部1付近の外側壁に隆起状突起10を備える。隆起状突起10は、規定リムへの装着時にリムフランジRFの外周側湾曲面に対向(当接してもよい)するタイヤ内径側斜面10aを有し、リムフランジRFを縁石等から好適に保護する。尚、隆起状突起10の断面形状は、図1の例に限られず、略台形、略半円形、略三日月形など何れの形状でもよい。
本発明の空気入りタイヤTは、図1〜図2に示すように、第1周方向凸条11と、第2周方向凸条12と、第1中間部凸条13と、複数の傾斜面凸条14とを備える。本実施形態では、隆起状突起10が略三角形であり、第1中間部凸条13と傾斜面凸条14とが略タイヤ半径方向に延びる例を示す。
第1周方向凸条11は、隆起状突起10の頂部近傍にてタイヤ周方向PDに延びている。本発明において、隆起状突起10の頂部とは、サイドゴム層5の外表面とビード部1の外表面とを連続させる仮想線を基準として、隆起状突起10の最も高い部分を指し、断面が略台形のような場合には、上面と傾斜面との境界部(従って頂部が2箇所となる)を指す。
第1周方向凸条11は、エア排出を必要十分に行う観点から、幅0.3〜1.3mmが好ましく、高さ0.3〜0.8mmが好ましい。
第2周方向凸条12は、タイヤ内径側斜面10aの下側にてタイヤ周方向PDに延びている。第2周方向凸条12の形成位置は、具体的には、ビードヒールから20〜28mmの位置が好ましい。第2周方向凸条12は、エア排出を必要十分に行う観点から、幅0.3〜1.3mmが好ましく、高さ0.3〜0.8mmが好ましい。
第1中間部凸条13は、第1周方向凸条11と第2周方向凸条12との間に連なって延びている。第1中間部凸条13は、第1周方向凸条11と第2周方向凸条12とを連続させることができれば、何れの方向に形成されていてもよいが、略タイヤ半径方向に延びることが好ましい。
第1中間部凸条13は、エア排出を必要十分に行う観点から、幅0.3〜1.3mmが好ましく、高さ0.3〜0.8mmが好ましい。第1中間部凸条13は、タイヤ全周に渡って複数本設けられるが、エア排出を必要十分に行う観点から、12〜24本が好ましい。
傾斜面凸条14は、タイヤ内径側斜面10aに設けられ、第2周方向凸条12に連続するものである。傾斜面凸条14は、第1周方向凸条11にも連続してもよいが、第1周方向凸条11と連続していなくても、本発明では隆起状突起10の頂部付近に第1周方向凸条11が設けられているため、第1周方向凸条11に対応する金型の凹条へ、エア排出を十分行うことができる。
本実施形態では、第1周方向凸条11と間隔を開けて形成された、平行な凹凸列によって傾斜面凸条14が形成されており、凸条14の高さh1が第1中間部凸条13の高さh2より小さい例を示す。
その場合、エア排出を必要十分に行い、かつタイヤ加硫不具合を抑制する観点から、凹凸列のピッチP1は、0.8〜1.3mmが好ましく、凸条14の高さh1は0.1〜0.5mmが好ましい。このような凹凸列は、金型内面をローレット加工することにより、容易に形成することができる。ローレット加工の使用番手としては、JISに規定された#12〜#42にすることができるが、ローレット加工によらずに、通常の機械加工により凹凸列を形成するようにしてもよい。
第1周方向凸条11と第1中間部凸条13との交叉部付近には、金型のベントホール位置に、ベントスピュー16が一部残存する場合がある。ベントスピュー16は完全に切除することも可能である。
本発明の空気入りタイヤは、本発明のタイヤ成形用金型によって、製造することができる。即ち、本発明のタイヤ成形用金型は、以上のような空気入りタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型であって、隆起状突起10に対応する内面形状と、第1周方向凸条11、第2周方向凸条12、第1中間部凸条13、および傾斜面凸条14に対応する凹条とを備え、第1周方向凸条11に対応する凹条と第1中間部凸条13に対応する凹条との交叉部付近の凹状に開口するベントホールを設けてある。
本発明のタイヤ成形用金型は、上記の内面形状、凹条、及びベントホールを有すること以外は、従来の金型と同様であり、例えば、特開平10−34766号公報に記載のものが使用可能である。
例えば、上下一対の環状に形成された上型と下型とからなる2分割構造のものが使用できる。その場合、上型には、タイヤ赤道面より一方側のトレッド部成形面、ビード部成形面、サイドウォール形成面とが設けられ、下型には、タイヤ赤道面より他方側の各部の形成面が設けられている。
そして、サイドウォール部成形面のビード部成形面側には、隆起状突起10を成形するための内面形状が設けられる。この内面形状の各部には、第1周方向凸条11、第2周方向凸条12、第1中間部凸条13、および傾斜面凸条14に対応する位置に凹条が設けられる。これらの凹条は、エア抜き溝として機能する。
第1周方向凸条11に対応する凹条と第1中間部凸条13に対応する凹条との交叉部付近の凹状に開口するベントホールを設けてあり、凹条を経由して、ベントホールからエア抜きが行われる。
このような金型によれば、グリーンタイヤをセットし、ブラダーを用いて通常の方法により加硫する際、ボリューム変化の大きい隆起状突起10のリムフランジRFと対向するタイヤ内径側斜面10a部側に溜まろうとするエアは、隆起状突起10の頂部側へと押しやられて第1周方向凸条11に対応する凹条から排出される経路と、複数の傾斜面凸条14に対応する凹条から、第2周方向凸条12に対応する凹条、第1中間部凸条14に対応する凹状を経て排出される経路との両側の経路により外部に排出することができる。
このような凹条による経路を通ってエアが抜けると、その凹条には、加硫中のゴムが流れ込むため、加硫が終了してでき上がった空気入りタイヤは、隆起状突起10と共に、各々の凸条11〜14が形成されたものとなる。
[他の実施形態]
以下、本発明の他の実施の形態について説明する。
(1)前述の実施形態では、隆起状突起の断面が略三角形に形成されている例を示したが、隆起状突起の断面が略台形に形成されている場合、タイヤ内径側の頂部付近のみに周方向凸条を設けてもよいが、タイヤ外径側の頂部付近に第3周方向凸条を更に設けることが好ましい。
即ち、図3(a)〜(b)に示すように、タイヤ内径側の頂部付近には第1周方向凸条11が設けられ、タイヤ外径側の頂部付近には第3周方向凸条17が更に設けられると共に、第1周方向凸条11と前記第3周方向凸条17との間には両者に連なって延びる第2中間部凸条18を更に設けてあるものである。その場合も、第1周方向凸条11と、第2周方向凸条12と、第1中間部凸条13と、複数の傾斜面凸条14とは、前述の実施形態と同様のものが例示される。また、A−A断面およびD2−D2断面も、図2に示すものと同じである。
第3周方向凸条17は、隆起状突起10の上面10bとタイヤ外径側斜面10cとの境界、即ちタイヤ外径側の頂部付近に設けられている。第3周方向凸条17は、エア排出を必要十分に行う観点から、幅0.3〜1.3mmが好ましく、高さ0.3〜0.8mmが好ましい。
第2中間部凸条18は、エア排出を保ちつつ外観を向上させる理由から、第1中間部凸条13の高さより高さを低くすることが好ましい。具体的には、第2中間部凸条18の高さが0.1〜0.5mmが好ましい。また、同様の理由から、第1中間部凸条13の幅より、幅を狭くすることが好ましい。具体的には第2中間部凸条18の幅が0.8〜1.3mmであることが好ましい。
第2中間部凸条18は、第1周方向凸条11と第3周方向凸条17とを連続させることができれば、何れの方向に形成されていてもよいが、略タイヤ半径方向に延びることが好ましい。
第2中間部凸条18は、第1中間部凸条13と同様に、タイヤ全周に渡って複数本設けられるが、第1中間部凸条13と連続して設けることが好ましい。そして、第2中間部凸条18の何れかの位置には、金型のベントホール位置に対応して、ベントスピュー16が一部残存する場合がある。
(2)前述の実施形態では、第1中間部凸条と傾斜面凸条とが略タイヤ半径方向に延びる例を示したが、本発明では、第1中間部凸条と傾斜面凸条とが、タイヤ半径方向に対して、傾斜していてもよい。その場合の傾斜角度としては、エア排出を効果的に行う観点から、60°以下が好ましい。
(3)前述の実施形態では、断面がジグザグの平行な凹凸列によって傾斜面凸条を形成する例を示したが、本発明では、独立した複数の凸条によって傾斜面凸条を形成することも可能である。また、本発明の傾斜面凸条は、複数の凹条によってその中間が凸条に形成されているものでもよい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。
実施例1
図1〜図2に示すように、略三角形の隆起状突起と、第1周方向凸条と、第2周方向凸条と、第1中間部凸条と、複数の傾斜面凸条とを備えるサイズ205/50R15のラジアルタイヤを製造した。このとき隆起状突起は高さ20mm、第1周方向凸条の高さ0.5mm、幅1.0mm、第2周方向凸条の高さ0.5mm、幅1.0mm、第1中間部凸条の高さ0.5mm、幅1mm、複数の傾斜面凸条のピッチ1mm、高さ0.3mmとした。また、第1周方向凸条と第1中間部凸条との交叉部の金型にベントホール(直径0.6mm、ピース径2.3mm)を設けた。製造したタイヤ1000本に対して、隆起状突起のエア溜まりによる不具合の発生は1本であった。
比較例1
実施例1において、第2周方向凸条を設けないこと以外は、全く同じ条件でラジアルタイヤを製造した。製造したタイヤ1000本に対して、隆起状突起のエア溜まりによる不具合の発生は14本であった。
実施例2
図3に示すように、略台形の隆起状突起と、第1周方向凸条と、第2周方向凸条と、第1中間部凸条と、複数の傾斜面凸条と、第3周方向凸条と、第2中間部凸条とを備えるサイズ205/50R15のラジアルタイヤを製造した。このとき隆起状突起は高さ12mm、第1周方向凸条の高さ0.3mm、幅0.5mm、第2周方向凸条の高さ0.5mm、幅1.0mm、第1中間部凸条の高さ0.5mm、幅1mm、複数の傾斜面凸条のピッチ1mm、高さ0.3mm、第3周方向凸条の高さ0.3mm、幅0.5mm、第2中間部凸条の高さ0.3mm、幅0.9mm、第1周方向凸条と第3周方向凸条との距離5mmとした。第2中間部凸条の中央位置の金型にベントホール(直径0.6mm、ピース径2.3mm)を設けた。製造したタイヤ1000本に対して、隆起状突起のエア溜まりによる不具合の発生は1本であった。
比較例2
実施例2において、第2周方向凸条と第3周方向凸条とを設けないこと以外は、全く同じ条件でラジアルタイヤを製造した。製造したタイヤ1000本に対して、隆起状突起のエア溜まりによる不具合の発生は16本であった。
本発明の空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 本発明の空気入りタイヤの一例の要部を示す図であり、(a)は隆起状突起の正面図、(b)〜(d)は、隆起状突起のA−A断面、D2−D2断面、B−B断面をそれぞれ示す 本発明の空気入りタイヤの他の例の要部を示す図であり、(a)は隆起状突起の断面図、(b)は隆起状突起の正面図
符号の説明
10 隆起状突起
10a タイヤ内径側斜面
11 第1周方向凸条
12 第2周方向凸条
13 第1中間部凸条
14 傾斜面凸条
17 第3周方向凸条
18 第2中間部凸条
RF リムフランジ
PD タイヤ周方向

Claims (6)

  1. リムフランジを保護するべく、リムフランジと対向するタイヤ内径側斜面を備えた隆起状突起をタイヤ周方向に延設した空気入りタイヤにおいて、
    前記隆起状突起の頂部近傍にてタイヤ周方向に延びる第1周方向凸条と、前記タイヤ内径側斜面の下側にてタイヤ周方向に延びる第2周方向凸条と、前記第1周方向凸条と前記第2周方向凸条との間に連なって延びる第1中間部凸条と、前記タイヤ内径側斜面に設けられ、前記第2周方向凸条に連続する複数の傾斜面凸条と、を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記隆起状突起は断面が略台形に形成され、タイヤ内径側の頂部付近には前記第1周方向凸条が設けられ、タイヤ外径側の頂部付近には第3周方向凸条が更に設けられると共に、前記第1周方向凸条と前記第3周方向凸条との間には両者に連なって延びる第2中間部凸条を更に設けてある請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1中間部凸条は略タイヤ半径方向に延びると共に、前記傾斜面凸条も略タイヤ半径方向に延びる請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記傾斜面凸条は、平行な凹凸列によって形成されており、凸条の高さが前記第1中間部凸条の高さより小さいものである請求項1〜3いずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 請求項1に記載の空気入りタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型であって、前記隆起状突起に対応する内面形状と、前記第1周方向凸条、前記第2周方向凸条、前記第1中間部凸条、および前記傾斜面凸条に対応する凹条とを備え、前記第1周方向凸条に対応する凹条と前記第1中間部凸条に対応する凹条との交叉部付近の凹状に開口するベントホールを設けてあるタイヤ成形用金型。
  6. 請求項2に記載の空気入りタイヤを成形するためのタイヤ成形用金型であって、前記隆起状突起に対応する内面形状と、前記第1周方向凸条、前記第2周方向凸条、前記第1中間部凸条、前記傾斜面凸条、前記第3周方向凸条、および前記第2中間部凸条に対応する凹条とを備え、前記第2中間部凸条に対応する凹条にベントホールを設けてあるタイヤ成形用金型。
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