JP4943797B2 - 空気入りタイヤ及びタイヤ成形型 - Google Patents

空気入りタイヤ及びタイヤ成形型 Download PDF

Info

Publication number
JP4943797B2
JP4943797B2 JP2006270838A JP2006270838A JP4943797B2 JP 4943797 B2 JP4943797 B2 JP 4943797B2 JP 2006270838 A JP2006270838 A JP 2006270838A JP 2006270838 A JP2006270838 A JP 2006270838A JP 4943797 B2 JP4943797 B2 JP 4943797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
forming
ridge
tire
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006270838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008087628A (ja
Inventor
将明 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2006270838A priority Critical patent/JP4943797B2/ja
Priority to US11/855,240 priority patent/US7980281B2/en
Priority to CN 200710151984 priority patent/CN101157325B/zh
Priority to DE102007047134.5A priority patent/DE102007047134B4/de
Publication of JP2008087628A publication Critical patent/JP2008087628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4943797B2 publication Critical patent/JP4943797B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/04Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag
    • B60C11/042Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag further characterised by the groove cross-section
    • B60C11/047Tread patterns in which the raised area of the pattern consists only of continuous circumferential ribs, e.g. zig-zag further characterised by the groove cross-section the groove bottom comprising stone trapping protection elements, e.g. ribs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

本発明は、トレッド面の溝部の溝底に突条が設けられた空気入りタイヤと、その空気入りタイヤを成形するためのタイヤ成形型とに関するものである。
空気入りタイヤのトレッド面には、通常、周方向溝や横溝などの溝部と、その溝部により区分される陸部とが設けられ、要求されるタイヤ性能や使用条件に応じた各種のトレッドパターンが形成される。かかる溝部には、整地されていない砂利道などを走行したときに、路上の石が挟み込まれることがあり、そのような状態でタイヤが転動すると、溝部を押し広げようとする力が反復して作用したり、或いは挟み込まれた石が溝底に侵入したりして、溝底クラック等の損傷を引き起こすという問題があった。
この問題に対しては、下記特許文献1〜3に記載されているように、溝部の溝底に、その溝部の延在方向に沿って延びる突条を設け、それによって石噛みを防ぐことが提案されている。但し、その前提条件として、突条の形状形成が適切になされていることが必要であり、突条に欠けが生じていたりすると耐石噛み性が十分に発揮されない。
ところで、タイヤのトレッドパターンはタイヤ成形型の成形面部により成形され、溝部は、その成形面部に突設された溝部形成用骨を、グリーンタイヤのトレッド面に押圧することで形成される。したがって、溝部形成用骨の溝底形成部に突条形成部を凹設することにより、タイヤの溝底側(タイヤ成形型の溝底形成部側)から突条形成部に未加硫ゴムを供給して、上記のような突条を一体的に設けることができる。しかしながら、突条形成部へのゴム充填が不十分であると、突条に欠け等を生じて耐石噛み性を十分に発揮しえず、製品不良になることがある。
特開平10−35224号公報 特開2000−185525号公報 特開2002−29218号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、溝底に設けられた突条の形状形成が適切になされて耐石噛み性を十分に発揮しうる空気入りタイヤと、その空気入りタイヤを成形するためのタイヤ成形型とを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明の空気入りタイヤは、トレッド面に、溝部と、その溝部により区分される陸部とが設けられた空気入りタイヤにおいて、前記溝部の溝底に、その溝部の延在方向に沿って延びる突条が設けられるとともに、タイヤ成形型に設けられた溝部形成用骨の突条形成部と溝壁形成部とを連通させる連通孔により形成された連通ゴム部が、前記突条の側面及び前記溝部の溝壁の少なくとも一方に設けられており、前記突条が、タイヤ外周側に向かって突出する頭頂部と、前記頭頂部よりも幅狭で前記頭頂部と溝底とを連ねる基部とを備え、前記基部が、断面円弧状の側面を有して括れており、その側面が前記頭頂部の側面と溝底とになだらかに連なると共に、前記頭頂部が断面略矩形をなしてタイヤ外周側では稜線部が断面円弧状の曲面で形成されており、前記連通ゴム部が、前記突条の側面と溝壁との間で板状をなし、前記頭頂部の下側部分と前記基部の側面、前記溝部の溝壁及び溝底に一体的に連なるようにして設けられているものである。かかる構成によれば、トレッドパターン成形時における突条形成部への未加硫ゴムの供給が、溝底側からだけでなく連通孔を介して溝壁側からも行われたものとなり、突条の形状形成が適切になされたものとなって、突条による耐石噛み性を十分に発揮することができる。
上記において、前記連通ゴム部が、前記連通孔により形成され且つ前記突条の側面にて前記突条の先端側に向かって延びる条突部を有するものが好ましい。かかる構成によれば、連通孔を介して供給される未加硫ゴムが突条形成部の先端側に円滑に充填され、突条の先端側部分の形状形成がより適切になされたものとなって、突条による耐石噛み性を十分に発揮することができる。
また、本発明のタイヤ成形型は、空気入りタイヤのトレッドパターンを成形する成形面部に、トレッド面の溝部を形成するための溝部形成用骨が突設されているタイヤ成形型において、前記溝部形成用骨が、前記溝部の溝底を形成する溝底形成部と、前記溝部の溝壁を形成する溝壁形成部と、前記溝底形成部に凹設され、前記溝底に前記溝部の延在方向に沿って延びる突条を形成する突条形成部と、前記突条形成部と前記溝壁形成部とを連通させる連通孔とを備え、前記突条形成部が、タイヤ外周側に向かって突出する頭頂部と、前記頭頂部よりも幅狭で前記頭頂部と溝底とを連ねる基部とを備える前記突条に対応した形状をしており、しかも、前記基部が、断面円弧状の側面を有して括れており、その側面が前記頭頂部の側面と溝底とになだらかに連なると共に、前記頭頂部が断面略矩形をなしてタイヤ外周側では稜線部が断面円弧状の曲面で形成されており、前記連通孔が、前記溝壁形成部と前記突条形成部との間で板状をなし、前記頭頂部の下側部分と前記基部の側面、前記溝部の溝壁及び溝底に面するようにして設けられているものである。これにより、トレッドパターンを成形する際、突条形成部に未加硫ゴムがタイヤの溝底側から供給されるとともに、連通孔を介して溝壁側からも供給されるため、突条形成部に未加硫ゴムが円滑に充填され、突条の形状形成が適切になされる。
上記において、前記連通孔が、前記突条形成部の側壁に面して且つ前記突条形成部の先端側に向かって延びる条溝部を有するものが好ましい。かかる構成により、連通孔を介して供給される未加硫ゴムが突条形成部の先端側に円滑に充填され、突条の先端側部分の形状形成がより適切になされる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図である。図2は、その空気入りタイヤのトレッド面の展開図である。図3は、図1の一部を拡大して斜視した斜視断面図である。
本実施形態では、図1、2に示すように、トレッド部7の外周側表面であるトレッド面に、溝部としての周方向溝9がタイヤ周方向に連続して設けられており、その周方向溝9により区分された陸部が、リブ5を基調とするリブパターンとして設けられている。4本の周方向溝9のうち、タイヤ幅方向最外側に位置する周方向溝9の溝底9aには、周方向溝9の延在方向であるタイヤ周方向に沿って突条10が延設されている。
突条10は、図3に拡大して示すように、その高さ方向の中央部と上部を構成する頭頂部11と、その高さ方向の下部を構成する基部12とを備える。頭頂部11は、タイヤ外周側に向かって突出しており、本実施形態では縦長の断面略矩形をなしている。基部12は、頭頂部11よりも幅狭で、頭頂部11と溝底9aとの間に介在して両者を一体的に連ねている。
連通ゴム部13は、突条10の側面と溝壁9bとの間で板状をなし、頭頂部11の下側部分と基部12の側面、溝壁9b及び溝底9aに一体的に連なるようにして設けられている。図2に示すように、連通ゴム部13は、周方向溝9の延在方向に沿って、好ましくは10〜50mm、より好ましくは30〜40mmを置いて隔設されている。
周方向溝9、突条10及び連通ゴム部13は、図4に示すような溝部形成用骨15により形成されたものである。溝部形成用骨15は、空気入りタイヤのトレッドパターンを成形するタイヤ成形型の成形面部に突設され、周方向溝9に対応した形状をしている。溝部形成用骨15は、溝底9aを形成する溝底形成部14と、溝壁9bを形成する溝壁形成部17と、突条10を形成する突条形成部16と、突条形成部16の側面と溝壁形成部17とを連通させ、連通ゴム部13を形成する連通孔18とを備える。
突条形成部16は、溝底形成部14から溝部形成用骨15の根元側に向けて凹設され、突条10に対応した形状を有している。即ち、溝部形成用骨15の根元側に設けられていて、頭頂部11を形成する第1形成部16aと、溝部形成用骨15の先端側に第1形成部16aよりも幅狭に設けられていて、基部12を形成する第2形成部16bとを備える。また、連通孔18は、溝部形成用骨15の先端側にてスリット状に設けられている。
溝部形成用骨15は、グリーンタイヤのトレッド面に押圧されることで周方向溝9を凹設する。その際、溝底9a側(溝底形成部14側)から突条形成部16に未加硫ゴムが供給されることで突条10が凸設されるが、本発明では、連通孔18を介して溝壁9b側からも未加硫ゴムが供給されるため、突条形成部16に未加硫ゴムが円滑に供給されてゴム充填が容易となり、突条10の形状形成が適切になされる。
条10は、頭頂部11と、その頭頂部11よりも幅狭な基部12とを備える。かかる形状では、溝部形成用骨15に設けられる突条形成部16の入口が幅狭になるため、未加硫ゴムが円滑に供給され難く、頭頂部11の形状形成が殊更に懸念されるところ、本発明によれば、上述のようにして突条形成部16へのゴム充填が容易になり、頭頂部11の形状形成が適切になされる。
本実施形態では、図3に示すように頭頂部11のタイヤ外周側の稜線部11aが断面円弧状の曲面で形成されている。そのため、突条形成部16へのゴム充填が更に容易となって、頭頂部11の形状形成を適切に行うことができる。
なお、突条10によれば従来よりも優れた耐石噛み性を発揮することができる。即ち、図5に示すように、溝壁9bと突条10との間に小石Sが挟み込まれた際に、幅狭な基部12を中心に頭頂部11が容易に傾倒し、突条10が全体的に撓み変形するため、突条10の変形復元力に基づいて、突条10の側面で小石Sを押し上げるような反力が発生し易く、突条10が小石Sを溝外に排出するように機能するのである。
そのうえ、頭頂部11が容易に傾倒することから小石Sを強く保持することができず、タイヤ転動時の遠心力によって小石Sが溝外に排出され易い。しかも、小石Sを挟み込んでいる状態では、図例左側の溝壁9bと頭頂部11との間隔が狭まっており、この隙間への小石の侵入が抑制される。これに対して一定幅をなす突条では、その突条の側面が局所的に変形して小石を包むように保持してしまうため、上記のような反力は発生し難く、小石が容易に抜け出すことができない。
また、基部12が頭頂部11よりも幅狭であることにより、周方向溝9の溝底9a側の容積を大きく確保することができ、摩耗が進行した状態でも排水性を維持して、優れたWET性能を発揮することができる。
なお、本実施形態では、基部12の側面が、断面円弧状の曲面により括れた形状に形成されており、かかる円弧の半径は0.5〜2.0mmが好ましい。小石Sが挟み込まれる際には、この基部12の括れた部分を中心にして、頭頂部11を容易且つ確実に傾倒させることができる。また、基部12が頭頂部11よりも幅狭であることにより、上記の円弧を比較的大径に形成することができ、突条10の根元を起点とする溝底クラックを効果的に抑制できる。
その基部12の側面は、頭頂部11の側面と溝底9aとになだらかに連なっている。このことから、突条10の撓み変形のしなやかさが増して、小石Sを排出するための反力が得られ易いとともに、歪みが集中し易い箇所がなくなり、突条10の根元を起点とする溝底クラックを抑制できる。
本実施形態では、連通ゴム部13の上面が、溝壁9bから突条10に向かってタイヤ外周側に傾斜している。これにより、突条形成部16への未加硫ゴムの供給、特に頭頂部11を形成する第1形成部16aへの供給が円滑に行われ、ゴム充填がより容易となる。しかも、頭頂部11の傾倒を阻害することがないため、突条10による耐石噛み性を十分に発揮することができる。
ここで、図3に示すように、周方向溝9の溝深さをD、突条10の高さをHとするとき、溝深さDに対する高さHの比H/Dが0.2<H/D<0.5を満たすことが好ましく、0.3<H/D<0.4を満たすことがより好ましい。このH/Dが0.2以下であると、突条形成部16のゴム充填の円滑化効果の有用性が小さくなるとともに、耐石噛み性の向上代が小さくなる傾向にある。一方、H/Dが0.5以上であると、排水性が低下してWET性能が損なわれるおそれがある。
また、突条10の頭頂部11の最大幅をW1、基部12の最小幅をW2とするとき、最大幅W1に対する最小幅W2の比W2/W1が0.5≦W2/W1≦0.9を満たすことが好ましく、0.7≦W2/W1≦0.8を満たすことがより好ましい。このW2/W1が0.5未満であると、加硫を終えてタイヤ成形型から離型する際の抵抗が大きくなって基部12が破断し易くなることが懸念される。一方、W2/W1が0.9を超えると、突条10がしなやかに撓み変形しにくくなり、耐石噛み性の向上代が小さくなる傾向にある。
更に、周方向溝9の溝底幅をW3とするとき、溝底幅W3に対する最大幅W1の比W1/W3が0.2≦W1/W3≦0.6を満たすことが好ましく、0.3≦W1/W3≦0.5を満たすことがより好ましい。このW1/W3が0.2未満であると、突条10に生じる反力が小さくなる傾向にあり、W1/W3が0.6を超えると、突条10が撓み変形しにくくなる傾向にある。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド面の溝部に上記の如き突条及び連通ゴム部を設けること以外は、従来の空気入りタイヤと同等であり、公知の材料や形状、構造、製法などが何れも本発明に採用することができる。但し、突条による耐石噛み性を発揮しうることから、小石が散在する砂利道や整地現場を移動する機会の多いトラックや建設用車両に装着される、重荷重用空気入りタイヤとして有用である。
本実施形態では、重荷重用空気入りタイヤの例を示している。このタイヤでは、図1に示すように、カーカスプライ1が、ビード部2に配されたビードコア3とゴムフィラー4の回りに、内側から外側に巻き上げて係止されており、その巻き上げ端がゴムフィラー4の斜辺の中腹部に配置されている。パッド6は、ゴムフィラー4と共にカーカスプライ1の巻き上げ端を挟み込むように設けられている。
カーカスプライ1は、スチールコードや高強度有機繊維コード等をタイヤラジアル方向に配列した1層又は複数層のプライよりなる。また、ビードコア3は、ビードワイヤと被覆ゴムの積層体よりなり、ゴムフィラー4は、底辺が円弧状の断面略三角形状をなす硬質ゴムよりなる。
トレッド部7のカーカスプライ1のタイヤ外周側にはベルト層8が配され、その外周には、必要に応じてベルト補強層が配される。トレッドゴムのゴム硬度は、通常用いられるものであればよく、そのトレッド面に上記のようなトレッドパターンが形成される。カーカスプライ1の内周側には、空気圧保持のためのインナーライナーゴムが設けられ、トレッド部7とビード部2との間のカーカスプライ1の外周側にはサイドウォールゴムが設けられる。
図2に例示したトレッドパターンでは、タイヤ赤道線CL近傍となる中央のリブ5と、その両側のリブ5に、WET性能向上などを目的としたクローズドサイプが設けられている。リブ5の形状は特に限られず、例えばジグザグに延びた周方向溝により区分されるものでもよい。かかる場合には、周方向溝の延在方向に沿って、ジグザグ状又は波状に延びる突条が設けられる。
なお、重荷重用空気入りタイヤにおいては、周方向溝9の溝底幅W3が7〜16mm或いは10〜12mm、周方向溝9の溝深さDが10〜20mm或いは14〜16mm、周方向溝9の溝壁角度θが0〜20°であるものが例示される。このとき、突条10の寸法例としては、高さHが5〜7mm、頭頂部11の最大幅W1が3〜5mm、基部12の最小幅W2が2.5〜3.0mmであるものが挙げられる。
[他の実施形態]
(1)図6は、本発明の別実施形態の一例を示す斜視断面図であり、連通ゴム部13が、突条10の側面にて突条10の先端側に向かって延びる条突部13aを備える以外は、前述の実施形態と同様の構成である。この連通ゴム部13は、図7に示すような溝部形成用骨15によって形成されたものであり、その溝部形成用骨15が備える連通孔18は、突条形成部16の側壁に面して且つ突条形成部16の先端側に向かって延びる条溝部18aを有している。トレッドパターンを成形する際には、連通孔18を介して供給される未加硫ゴムが、条溝部18aを通じて突条形成部16の先端側に円滑に充填され、頭頂部11の形状形成がより適切になされる。
条突部13aは、突条10の先端側で突出高さを漸減させたものが好ましく、同様に条溝部18aは、突条形成部16の先端側で深さを漸減させたものが好ましく、これによって突条10の外観が良好になる。図例では、条突部13aが頭頂部11のタイヤ外周側の稜線部11aにまで達しているため、頭頂部11の形状形成がより良好となるが、例えば頭頂部11の高さ方向の中央部で終端していてもよく、それに応じた改善効果が得られる。
(2)前述の実施形態では、板状の連通ゴム部が頭頂部の下側部分と基部の側面、溝壁及び溝底に一体的に連なるようにして設けられる例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば図8に示すようなものでもよい。突条40は、頭頂部41と基部42とを備えるとともに、溝壁9bから頭頂部41の側面に向かって延びる円柱状の連通ゴム部46が設けられている。
この連通ゴム部46は、図9に示すような溝部形成用骨15の連通孔19によって形成され、突条形成部16の頭頂部41に対応する部分へ未加硫ゴムが直接的に供給されるため、頭頂部41の形状形成がより良好となる。なお、連通ゴム部46は、加硫を終えてタイヤ成形型から離型するときに何れかの箇所で切断され、頭頂部41の側面及び溝壁9bの少なくとも一方に設けられた状態となる。
(3)前述の実施形態では、トレッドパターンがリブパターンである例を示したが、本発明はこれに限られず、陸部としてのブロックを一部又は全部に含んだパターンであってもよく、突条が設けられる溝部が横溝や傾斜溝などであっても構わない。但し、石噛みの発生は周方向溝において顕著であることから、突条が少なくとも1本の周方向溝の溝底に設けられていることが好ましい。
(4)前述の実施形態では、タイヤ幅方向最外側に位置する周方向溝にのみ突条と連通ゴム部を設ける例を示したが、本発明はこれに限られず、例えばタイヤ幅方向中央側に位置する溝部にのみ設けたり、トレッド面の全ての溝部に設けたりしても構わない。また、本発明では、連通ゴム部を突条の両側に設けても構わない。
本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図 同空気入りタイヤのトレッド面の展開図 図1の一部を拡大して斜視した斜視断面図 本発明に係るタイヤ成形型に設けられた溝部形成用骨を示す斜視断面図 空気入りタイヤの溝部に小石が挟み込まれた様子を示す要部断面図 本発明の別実施形態に係る空気入りタイヤを示す斜視断面図 本発明の別実施形態に係るタイヤ成形型に設けられた溝部形成用骨を示す斜視断面図 本発明の別実施形態に係る空気入りタイヤを示す斜視断面図 本発明の別実施形態に係るタイヤ成形型に設けられた溝部形成用骨を示す斜視断面図
符号の説明
5 リブ
7 トレッド部
9 周方向溝
9a 溝底
9b 溝壁
10 突条
11 頭頂部
11a 稜線部
12 基部
13 連通ゴム部
14 溝底形成部
15 溝部形成用骨
16 突条形成部
17 溝壁形成部
18 連通孔
D 周方向溝の溝深さ
H 突条の高さ
S 小石
W1 頭頂部の最大幅
W2 基部の最小幅
W3 周方向溝の溝底幅

Claims (7)

  1. トレッド面に、溝部と、その溝部により区分される陸部とが設けられた空気入りタイヤにおいて、
    前記溝部の溝底に、その溝部の延在方向に沿って延びる突条が設けられるとともに、タイヤ成形型に設けられた溝部形成用骨の突条形成部と溝壁形成部とを連通させる連通孔により形成された連通ゴム部が、前記突条の側面及び前記溝部の溝壁の少なくとも一方に設けられており、
    前記突条が、タイヤ外周側に向かって突出する頭頂部と、前記頭頂部よりも幅狭で前記頭頂部と溝底とを連ねる基部とを備え、
    前記基部が、断面円弧状の側面を有して括れており、その側面が前記頭頂部の側面と溝底とになだらかに連なると共に、前記頭頂部が断面略矩形をなしてタイヤ外周側では稜線部が断面円弧状の曲面で形成されており、
    前記連通ゴム部が、前記突条の側面と溝壁との間で板状をなし、前記頭頂部の下側部分と前記基部の側面、前記溝部の溝壁及び溝底に一体的に連なるようにして設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記連通ゴム部の上面が、前記溝部の溝壁から前記突条に向かってタイヤ外周側に傾斜している請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記連通ゴム部が、前記連通孔により形成され且つ前記突条の側面にて前記突条の先端側に向かって延びる条突部を有する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. トレッド面に、溝部と、その溝部により区分される陸部とが設けられた空気入りタイヤにおいて、
    前記溝部の溝底に、その溝部の延在方向に沿って延びる突条が設けられるとともに、タイヤ成形型に設けられた溝部形成用骨の突条形成部と溝壁形成部とを連通させる連通孔により形成された連通ゴム部が、前記突条の側面及び前記溝部の溝壁の少なくとも一方に設けられており、
    前記突条が、タイヤ外周側に向かって突出する頭頂部と、前記頭頂部よりも幅狭で前記頭頂部と溝底とを連ねる基部とを備え、
    前記基部が、断面円弧状の側面を有して括れており、その側面が前記頭頂部の側面と溝底とになだらかに連なると共に、前記頭頂部が断面略矩形をなしてタイヤ外周側では稜線部が断面円弧状の曲面で形成されており、
    前記連通ゴム部が、前記溝部の溝壁から前記頭頂部に向かって延びる柱状に設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 空気入りタイヤのトレッドパターンを成形する成形面部に、トレッド面の溝部を形成するための溝部形成用骨が突設されているタイヤ成形型において、
    前記溝部形成用骨が、前記溝部の溝底を形成する溝底形成部と、前記溝部の溝壁を形成する溝壁形成部と、前記溝底形成部に凹設され、前記溝底に前記溝部の延在方向に沿って延びる突条を形成する突条形成部と、前記突条形成部と前記溝壁形成部とを連通させる連通孔とを備え、
    前記突条形成部が、タイヤ外周側に向かって突出する頭頂部と、前記頭頂部よりも幅狭で前記頭頂部と溝底とを連ねる基部とを備える前記突条に対応した形状をしており、しかも、前記基部が、断面円弧状の側面を有して括れており、その側面が前記頭頂部の側面と溝底とになだらかに連なると共に、前記頭頂部が断面略矩形をなしてタイヤ外周側では稜線部が断面円弧状の曲面で形成されており、
    前記連通孔が、前記溝壁形成部と前記突条形成部との間で板状をなし、前記頭頂部の下側部分と前記基部の側面、前記溝部の溝壁及び溝底に面するようにして設けられていることを特徴とするタイヤ成形型。
  6. 前記連通孔が、前記突条形成部の側壁に面して且つ前記突条形成部の先端側に向かって延びる条溝部を有する請求項5記載のタイヤ成形型。
  7. 空気入りタイヤのトレッドパターンを成形する成形面部に、トレッド面の溝部を形成するための溝部形成用骨が突設されているタイヤ成形型において、
    前記溝部形成用骨が、前記溝部の溝底を形成する溝底形成部と、前記溝部の溝壁を形成する溝壁形成部と、前記溝底形成部に凹設され、前記溝底に前記溝部の延在方向に沿って延びる突条を形成する突条形成部と、前記突条形成部と前記溝壁形成部とを連通させる連通孔とを備え、
    前記突条形成部が、タイヤ外周側に向かって突出する頭頂部と、前記頭頂部よりも幅狭で前記頭頂部と溝底とを連ねる基部とを備える前記突条に対応した形状をしており、しかも、前記基部が、断面円弧状の側面を有して括れており、その側面が前記頭頂部の側面と溝底とになだらかに連なると共に、前記頭頂部が断面略矩形をなしてタイヤ外周側では稜線部が断面円弧状の曲面で形成されており、
    前記連通孔が、前記溝壁形成部から前記頭頂部に向かって延びる柱状に設けられていることを特徴とするタイヤ成形型。
JP2006270838A 2006-10-02 2006-10-02 空気入りタイヤ及びタイヤ成形型 Expired - Fee Related JP4943797B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006270838A JP4943797B2 (ja) 2006-10-02 2006-10-02 空気入りタイヤ及びタイヤ成形型
US11/855,240 US7980281B2 (en) 2006-10-02 2007-09-14 Pneumatic tire with tread having protruding stripe in groove bottom and tire mold for making the tire
CN 200710151984 CN101157325B (zh) 2006-10-02 2007-09-21 充气轮胎及轮胎成形模具
DE102007047134.5A DE102007047134B4 (de) 2006-10-02 2007-10-02 Luftreifen

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006270838A JP4943797B2 (ja) 2006-10-02 2006-10-02 空気入りタイヤ及びタイヤ成形型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008087628A JP2008087628A (ja) 2008-04-17
JP4943797B2 true JP4943797B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=39372213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006270838A Expired - Fee Related JP4943797B2 (ja) 2006-10-02 2006-10-02 空気入りタイヤ及びタイヤ成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4943797B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5580369B2 (ja) 2012-07-04 2014-08-27 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP5814425B2 (ja) * 2014-06-04 2015-11-17 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP6946851B2 (ja) 2017-08-18 2021-10-13 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
KR102258387B1 (ko) * 2019-09-30 2021-05-31 금호타이어 주식회사 돌끼임방지 공기입타이어

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3273742B2 (ja) * 1997-02-14 2002-04-15 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2001030715A (ja) * 1999-07-16 2001-02-06 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 空気入りタイヤ
JP2002234313A (ja) * 2001-02-08 2002-08-20 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
CN1805859A (zh) * 2003-06-16 2006-07-19 米其林技术公司 具有至少一个插入单元的轮胎胎面
JP4600027B2 (ja) * 2004-12-16 2010-12-15 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008087628A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4212617B2 (ja) 空気入りタイヤ
US10787040B2 (en) Tread protection device
JP6061306B2 (ja) トレーラ型重車両用タイヤトレッド及び成形コンポーネント
JP6304261B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP2655094B1 (en) Tyre for heavy load vehicle wheels
JP5920533B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4968895B2 (ja) 悪路走行用空気入りタイヤ
US7249620B2 (en) Pneumatic tire
US7980281B2 (en) Pneumatic tire with tread having protruding stripe in groove bottom and tire mold for making the tire
JP6164235B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2005324775A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP6977274B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH05155202A (ja) タイヤ用プレキュアトレッド及びその製造方法ならびにこれを用いた更生タイヤ
JP4943797B2 (ja) 空気入りタイヤ及びタイヤ成形型
JP4878707B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JP5403985B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4843661B2 (ja) 重荷重用タイヤ
US11427036B2 (en) Pneumatic tire
JP6836888B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4692825B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2004075056A (ja) オフザロードタイヤ
JP2019500268A (ja) ラジアルカーカスまたはバイアスカーカスを有するタイヤ
JP6729375B2 (ja) スタッドピンおよび空気入りタイヤ
JP2008195101A (ja) 空気入りタイヤ
JP2011068349A (ja) 重荷重用タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110622

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4943797

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees