JPH11139116A - 航空機用ラジアルタイヤ - Google Patents

航空機用ラジアルタイヤ

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JPH11139116A
JPH11139116A JP9310120A JP31012097A JPH11139116A JP H11139116 A JPH11139116 A JP H11139116A JP 9310120 A JP9310120 A JP 9310120A JP 31012097 A JP31012097 A JP 31012097A JP H11139116 A JPH11139116 A JP H11139116A
Authority
JP
Japan
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tire
aircraft
lattice pattern
air
rim
Prior art date
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Pending
Application number
JP9310120A
Other languages
English (en)
Inventor
Keita Rachi
啓太 良知
Sukeo Hamazaki
祐生 浜崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication of JPH11139116A publication Critical patent/JPH11139116A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ製造時のエア溜まりによるビード部故
障を改善することを可能にした航空機用ラジアルタイヤ
を提供する。 【解決手段】 リム外径位置からのリムフランジ高さh
に対して少なくとも0.8h〜1.5hの高さに該当す
る領域Aのタイヤ最外層に、厚さtが0.5〜2.0m
mで100%モジュラスが2.5〜4.5MPaのゴム
層6を配置し、かつ領域Aにタイヤ外表面から突出する
格子模様7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機に使用する
空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、タイ
ヤ製造時のエア溜まりによるビード部故障を改善するこ
とを可能にした航空機用ラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、航空機用ラジアルタイヤは左右
一対のビード部間に多層構造のカーカス層を装架して構
成されている。航空機用ラジアルタイヤを製造する場
合、特にビード部では加硫時にゴムが流れにくいためエ
アが局部的に残留しやすく、そのエア溜まりによって所
謂ライト故障と呼ばれる故障を生じていた。
【0003】このようなビード部におけるライト故障
は、高内圧かつ高荷重で使用される航空機用ラジアルタ
イヤの耐久性を大幅に低下させるので、その改善が強く
要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、タイ
ヤ製造時のエア溜まりによるビード部故障を改善するこ
とを可能にした航空機用ラジアルタイヤを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の航空機用ラジアルタイヤは、リム外径位置か
らのリムフランジ高さに対して少なくとも0.8〜1.
5倍の高さに該当する領域のタイヤ最外層に、厚さが
0.5〜2.0mmで100%モジュラスが2.5〜
4.5MPaのゴム層を配置し、かつ前記領域にタイヤ
外表面から突出する格子模様を設けたことを特徴とする
ものである。
【0006】このようにビード部のエア溜まりを生じや
すい領域のタイヤ最外層に、厚さが0.5〜2.0mm
で100%モジュラスが2.5〜4.5MPaのゴム層
を配置することにより、ビード部におけるゴム流れを良
好にし、しかも上記領域にタイヤ外表面から突出する格
子模様を設けることにより、この格子模様に対応するモ
ールド側の凹部を介してエアが移動することを可能にす
るので、タイヤ製造時のエア溜まりによるビード部故障
の発生を防止することができる。
【0007】本発明において、リム外径位置はTRA
(Tire and Rim Association)発行の1997年度版の
航空機年鑑(Aircraft Year Book)に規定される標準リ
ムの外径位置である。また、100%モジュラスは20
℃において測定される値である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1〜図3は本発明
の実施形態からなる航空機用ラジアルタイヤのビード部
を例示するものである。図において、左右一対のビード
部1,1間には、タイヤ周方向に対して70〜90°の
角度をなし、複数本の有機繊維コードから形成された内
外のカーカス層2,3が装架されている。内側に位置す
るカーカス層2は、少なくとも1枚、例えば1〜10枚
のプライからなり、そのタイヤ幅方向両端部がビードコ
ア4の廻りにタイヤ内側から外側に巻き上げられてい
る。一方、外側に位置するカーカス層3は、少なくとも
1枚、例えば1〜10枚のプライからなり、そのタイヤ
幅方向両端部がビードコア4の外側に巻き付けられてい
る。また、ビードコア4の外周側には硬質ゴムからなる
ビードフィラー5が配置されており、このビードフィラ
ー5がカーカス層2の巻き上げ部によって包み込まれて
いる。
【0009】上記タイヤにおいて、リム外径位置からの
リムフランジ高さhに対して少なくとも0.8h〜1.
5hの高さに該当する領域A(エア溜まりを生じやすい
領域)のタイヤ最外層には、加硫後の100%モジュラ
スが2.5〜4.5MPaとなるゴム層6が配置されて
いる。このようなゴム層6は未加硫時において流動しや
すいためビード部1におけるゴム流れを良化する。ゴム
層6の加硫後の100%モジュラスが2.5MPa未満
であると加硫後において必要以上に軟らか過ぎ、逆に
4.5MPaを超えると未加硫時の流動性が不十分にな
る。また、ゴム層6の厚さtは0.5〜2.0mmにす
る必要がある。ゴム層6の厚さが0.5mm未満である
とゴム流れを良化する効果が得られず、逆に2.0mm
を超えるとタイヤ性能に影響を与えるようになる。
【0010】上記領域Aにはタイヤ外表面から突出する
格子模様7が設けられている。この格子模様7の平面視
形状は特に限定されるものではないが、図2のようにタ
イヤ周方向に延びる複数本の線条7aとタイヤ径方向に
延びる複数本の線条7bとの組み合わせから構成するこ
とができる。また、格子模様7の断面形状は特に限定さ
れるものではないが、図3のように矩形とするほか、三
角形や半円形などにすることができる。このように領域
Aにタイヤ外表面から突出する格子模様7を設けること
により、格子模様7に対応するモールド側の凹部を介し
てエアが移動することを可能にするのである。
【0011】格子模様7のタイヤ外表面からの突出量d
は0.5〜1.0mmにすることが好ましい。この格子
模様7の突出量dが0.5mm未満であるとエアの流路
が不十分になり、逆に1.0mmを超えてもそれ以上の
効果は得られず無駄である。格子模様7を構成する線条
7a,7bの幅wは1.0〜2.0mmにすることが好
ましい。この格子模様7を構成する線条7a,7bの幅
wが1.0mm未満であるとエアの流路が不十分にな
り、逆に2.0mmを超えてもそれ以上の効果は得られ
ず無駄である。また、格子模様7の格子間隔sは線条7
a,7bの幅wに対して5w〜10wの範囲にすること
が好ましい。この格子模様7の格子間隔sが10wを超
えるとエアの流路が不十分になり、逆に5w未満にして
もそれ以上の効果は得られず無駄である。
【0012】本発明によれば、上述のようにビード部1
のエア溜まりを生じやすい領域Aのタイヤ最外層に、厚
さが0.5〜2.0mmで100%モジュラスが2.5
〜4.5MPaのゴム層6を配置することにより、ビー
ド部1におけるゴム流れを良好にし、しかも領域Aにタ
イヤ外表面から突出する格子模様7を設けることによ
り、格子模様7に対応するモールド側の凹部を介してエ
アが移動することを可能にし、これらゴム層6と格子模
様7の相乗効果によって、タイヤ製造時のエア溜まりに
よるビード部故障の発生を効果的に防止することができ
る。
【0013】
【実施例】タイヤサイズを50×20.0R22とし、
図1〜図3に示すように、リム外径位置からのリムフラ
ンジ高さhに対して0.8h〜1.5hの高さに該当す
る領域Aのタイヤ最外層に、100%モジュラスが3.
5MPaのゴム層をその厚さtを種々異ならせて配置
し、また領域Aに設ける格子模様の有無を異ならせた実
施例1〜3及び比較例1〜8からなる航空機用ラジアル
タイヤを製作した。なお、上記格子模様は、突出量dを
0.7mmとし、幅wを1.5mmとし、格子間隔sを
12mmとした。
【0014】これら11種類の試験タイヤについて、タ
イヤ製造時のエア溜まりによるライト故障の発生状況を
調べると共に、耐久性を評価するために下記走行試験を
行い、その結果を表1に示した。すなわち、走行試験は
各試験タイヤを室内のドラム試験機に装着し、規定内圧
220psi、規定荷重57100Lbsとし、TSO
−C62dの条件に従って行った。走行結果は、試験終
了前にバーストした場合を「バースト」で示し、完走し
た場合を「完走」で示した。また、ライト故障の発生状
況は、ライト故障が全く存在しない場合を「無」で示
し、ライト故障の深さが0.0mm超〜1.0mmの場
合を「小」で示し、ライト故障の深さが1.0mm超〜
3.0mmの場合を「中」で示し、ライト故障の深さが
3.0mm超の場合を「大」で示した。
【0015】
【表1】
【0016】この表1から明らかなように、実施例1〜
3からなるタイヤは、いずれもライト故障を生じておら
ず、しかも走行試験において完走した。また、実施例1
〜3では走行試験後にタイヤを更生することが可能であ
った。
【0017】一方、比較例1〜8からなるタイヤは、い
ずれもライト故障を生じており、特に比較例1,2,7
では走行試験中にバーストした。また、比較例3〜5,
8では完走したがライト故障が成長したため走行試験後
にタイヤを更生することができず、比較例6では完走し
たが走行によるビード部の変形が大きかったため走行試
験後にタイヤを更生することができなかった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、リ
ム外径位置からのリムフランジ高さに対して少なくとも
0.8〜1.5倍の高さに該当する領域のタイヤ最外層
に、厚さが0.5〜2.0mmで100%モジュラスが
2.5〜4.5MPaのゴム層を配置し、かつ前記領域
にタイヤ外表面から突出する格子模様を設けたことによ
り、航空機用ラジアルタイヤの製造時のエア溜まりによ
るビード部故障を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる航空機用ラジアルタ
イヤのビード部を例示する断面図である。
【図2】図1に示すビード部の斜視図である。
【図3】図2におけるタイヤ外表面の拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ビード部 2,3 カーカス層 4 ビードコア 5 ビードフィラー 6 ゴム層 7 格子模様

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リム外径位置からのリムフランジ高さに
    対して少なくとも0.8〜1.5倍の高さに該当する領
    域のタイヤ最外層に、厚さが0.5〜2.0mmで10
    0%モジュラスが2.5〜4.5MPaのゴム層を配置
    し、かつ前記領域にタイヤ外表面から突出する格子模様
    を設けた航空機用ラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記格子模様のタイヤ外表面からの突出
    量を0.5〜1.0mmにした請求項1に記載の航空機
    用ラジアルタイヤ。
JP9310120A 1997-11-12 1997-11-12 航空機用ラジアルタイヤ Pending JPH11139116A (ja)

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