JP3667018B2 - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーカス層を分割構造にした空気入りタイヤ及びその製造方法に関わり、更に詳しくは、良好な耐久性を確保しながら、サイドウォール部側におけるタイヤ構成材料を共通化しつつ、タイヤ構成材料を数単位づつモジュール化可能にして生産性を高めるようにした空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在使用されている空気入りタイヤには、多種多様のサイズがある。その中には、内径が同じで外径も略等しく、幅のみが異なるサイズの空気入りタイヤも少なくない。例えば、165SR13の空気入りタイヤは、内径13インチ、外径約594mm、幅165mmであるのに対して、185/70R13の空気入りタイヤは、内径13インチ、外径約590mm、幅189mmであり、両者は幅のみが大きく相違している。
【0003】
このように幅のみ異なり、サイドウォール部側が略同じサイズになる空気入りタイヤでは、サイドウォール部側における材料を共通化することができれば、生産性の向上に大きく寄与することができる。しかし、カーカス層が左右のビードコア間にトロイド状に架設されているため、カーカス層の寸法が異なり、その結果、各サイズ毎にカーカス層材料を用意する必要があり、サイドウォール部側の材料を共通化することができないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、タイヤ性能を良好に維持しながら、サイドウォール部側におけるタイヤ構成材料を共通化すると共に、タイヤ構成材料を数単位づつモジュール化可能にして生産性を高めることができる空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、タイヤ内側に少なくとも1層のカーカス層を配置し、トレッド部のカーカス層外周側に少なくとも2層のベルト層を埋設した空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層を両サイドウォール部側に配設された第1カーカス層部とトレッド部に配設された第2カーカス層部とに分割した構成にし、前記両第1カーカス層部をその外周端が2番目に幅が広いベルト層のエッジからそのベルト幅の少なくとも5%トレッド部センター側となるようにそれぞれ延在させ、前記第2カーカス層部とオーバーラップするようにし、かつトレッド部におけるカーカス剛性係数Eb とサイドウォール部のタイヤ最大幅位置におけるカーカス剛性係数Es との比Eb /Es を0.3〜0.7にし、前記カーカス層内側に設けられたインナーライナー層を、両サイドウォール部側に配設された両第1インナーライナー層部とトレッド部に配設された第2インナーライナー層部とに分割した構成にし、かつ前記両第1インナーライナー層部の外周端部が前記第2インナーライナー層部にオーバーラップするようにしたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の空気入りタイヤの製造方法は、グリーンタイヤを成形する際に、ビード部からサイドウォール部に延在すると共にトレッド部側にも延在する第1カーカス層部にサイドゴムを配置してビード部とサイドウォール部とからなる両サイドモジュールを成形する一方、トレッド部に延在する第2カーカス層部の外周側にベルト層を設け、該ベルト層の外周にトレッドゴムを配置して構成したトレッドモジュールを成形し、前記両サイドモジュールとトレッドモジュールとを前記第1カーカス層部の外周端部が前記第2カーカス層部とオーバーラップするように接続してグリーンタイヤを成形することを特徴とする。
【0007】
このように本発明の空気入りタイヤは、カーカス層を両サイドウォール部側の第1カーカス層部とトレッド部側の第2カーカス層部とに分割する構成を採用するため、幅のみ異なるサイズの空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部側におけるカーカス層、ビードコア、ビードフィラー、サイドウォール部とビード部を構成するサイドゴムを完全に共通化することができ、それによって、上述した製造方法に示すようにタイヤ構成材料を数単位づつ纏めて、サイドモジュールとトレッドモジュールとにモジュール化することができるので、生産性の改善が可能になる。
【0008】
また、両第1カーカス層部の外周端部を上記のように延在させ、第2カーカス層部とオーバーラップさせると共に、トレッド部とサイドウォール部タイヤ最大幅位置におけるカーカス剛性係数の比Eb /Es を上述した範囲に設定することにより、耐久性を良好に保つことができ、更に、トレッド部のエンベロープ特性の改善により、乗心地性を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はビード部、3はサイドウォール部である。左右のビード部2に連接してタイヤ径方向外側に左右のサイドウォール部3が延設され、この左右のサイドウォール部3間にタイヤ周方向に延在するトレッド部1が架設されている。
【0010】
タイヤ内側にはカーカスコードをタイヤ周方向と直交する方向に配列したカーカス層4が1層配設され、そのカーカス層4の内側には、インナーライナー層5が設けられている。左右のビード部2にはビードコア6がそれぞれ配置され、そのビードコア6の外周にはビードフィラー7が連設されている。カーカス層4の両端部4aがビードフィラー7を包み込むようにしてビードコア6の周りにタイヤ内側から外側に折り返されている。トレッド部1のカーカス層4外周側には、補強コードを互いに交差するように配列した2層のベルト層8が埋設されている。なお、CLはタイヤ赤道面を通るタイヤセンターラインである。
【0011】
本発明では、上記構成の空気入りタイヤにおいて、カーカス層4が両サイドウォール部側に配設された第1カーカス層部4Aとトレッド部1に配設された第2カーカス層部4Bとに分割した不連続の構成になっている。
両第1カーカス層部4Aは、ビード部2からサイドウォール部3を経て、更にトレッド部1側に延在し、その外周端4A1が内側から2層目の2番目に幅が広いベルト層8Aのエッジ8A1からそのベルト幅Wの少なくとも5%トレッド部1のセンター側となるようにそれぞれ延在し、第1カーカス層部4Aの外周端部4A2が第2カーカス層部4Bの端部4B2にオーバーラップするようにして積層されている。
【0012】
トレッド部1におけるカーカス剛性係数、即ち第1カーカス層部4Aとオーバーラップしていない部分における第2カーカス層部の剛性係数Eb とサイドウォール部3のタイヤ最大幅位置Mにおける第1カーカス層部4Aのカーカス剛性係数Es との比Eb /Es は、0.3〜0.7の範囲に設定されている。なお、カーカス剛性係数Eは、下記の式により求められる。
【0013】
【数1】
Figure 0003667018
【0014】
このように従来左右のビードコア間に連続して架設されていたカーカス層を、両サイドウォール部側の第1カーカス層部4Aとトレッド部側の第2カーカス層部4Bとに分割形成することにより、幅のみ異なるサイズの空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部側におけるカーカス層、ビードコア、ビードフィラー、サイドウォール部とビード部を構成するサイドゴムを完全に共通化することができ、また、後述するサイドウォール部側とトレッド部側をそれぞれユニットとして予め成形するモジュール部品化を図り、それらを接続するようにした製造方法を採用することができるため、生産性を向上することができる。
【0015】
また、両第1カーカス層部4Aの外周端部4A2を上記のように延在させ、第2カーカス層部4Bとオーバーラップさせる一方で、トレッド部1とタイヤ最大幅位置Mのサイドウォール部3におけるカーカス剛性係数の比Eb /Es を上記範囲にすることで、良好な耐久性を確保することができ、かつトレッド部におけるエンベロープ特性が改善されるので、乗心地性を高めることが可能になる。
【0016】
上記第1カーカス層部4Aの外周端4A1がベルト層8Aのエッジ8A1からベルト幅Wの5%の位置よりもショルダー側になると、良好な耐久性を確保することが困難になる。第1カーカス層部4Aの外周端4A1は、最大で、エッジ8A1からベルト幅Wの50%とするのが、乗心地性改善の点から好ましい。
上記カーカス剛性係数の比Eb /Es が0.3未満になると、耐久性が悪化し、逆に0.7を越えると、乗心地性を改善する効果が望めなくなる。
【0017】
本発明において、第2カーカス層部4Bとオーバーラップする第1カーカス層部4Aのオーバーラップ量tとしては、5mm以上あることが好ましい。オーバーラップ量tが5mmより小さいと、耐久性が悪くなる。このオーバーラップ量tの上限値としては、タイヤの質量増加を最小限とする点から30mmにするのがよい。
【0018】
また、図1に示すように、上記インナーライナー層5も、両サイドウォール部側に配設された両第1インナーライナー層部5Aとトレッド部1に配設された第2インナーライナー層部5Bとに分割した不連続の構成にするのが好ましい。図1では、両第1インナーライナー層部5Aが、ビード部2からサイドウォール部3を経て、更にトレッド部1側に第1カーカス層部4Aよりも長く延在する一方、第2インナーライナー層部5Bは、第2カーカス層部4Bよりもそのタイヤ幅方向における幅が狭く、第1カーカス層部4A間に配置しており、その外周に第2カーカス層部4Bが位置している。その第2インナーライナー層部5Bの両側に、第1インナーライナー層部5Aの外周端部5A2がそれぞれオーバーラップして積層されている。
【0019】
このようにインナーライナー層5も分割した不連続構造とすることにより、インナーライナー層も含めてサイドウォール部側の材料を共通化することができるようになる。
また、上記のように第2インナーライナー層部5Bを両第1カーカス層部4A間に配置し、第2インナーライナー層部5B外周に第2カーカス層部4Bを配設した状態で、第1インナーライナー層部5Aの外周端部5A2を第2インナーライナー層部5Bにオーバーラップさせることにより、インナーライナー層部端部相互が直接接触するので、分割構造にしても接着を良好にすることができる。
【0020】
上記第1インナーライナー層部5Aのオーバーラップ量としては、1〜10mmにすることができる。
本発明では、インナーライナー層5は、上記のように分割構造にすることが望ましいが、当然のことながら、左右のビード部2間に連続して架設された1枚構造のものであってもよいことは言うまでもない。
【0021】
本発明によれば、上記のようにカーカス層4とインナーライナー層5を共に分割構造にした図1の空気入りタイヤは、グリーンタイヤを成形する際に、成形ドラム上に巻き付けた未加硫の第1インナーライナー層部5A上に未加硫の第1カーカス層部4Aを積層し、未加硫のビードフィラー7を取り付けたビードコア6をビード部にセットした後、未加硫のサイドゴム10を第1カーカス層部4A上に配置し、ビード部とサイドウォール部とからなる1ユニットとしてのサイドモジュールSを図2(b)のように左右それぞれ成形する。
【0022】
その一方で、別の成形ドラム上に巻き付けた未加硫の第2インナーライナー層部5B上に未加硫の第2カーカス層部4Bを積層し、その外周側に未加硫のベルト層8を設けた後、未加硫のトレッドゴム11をベルト層外周に配置して、図2(a)に示すように1ユニットにモジュール化したトレッドモジュールRを成形する。
【0023】
次いで、両サイドモジュールSとトレッドモジュールRとを、第1カーカス層部4Aの外周端部4A2が第2カーカス層部4Bに、第1インナーライナー層部5Aの外周端部5A2が第2インナーライナー層部5Bにそれぞれオーバーラップして当接するように続してグリーンタイヤを成形する。これを加硫成形することにより、図1の空気入りタイヤを得ることができる。
【0024】
このようにサイドウォール部側及びトレッド部側をそれぞれ1つのユニットとして、タイヤ構成材料を数単位づつモジュール化するようにしたので、生産性を高めることができるようになる。
本発明では、上述した実施形態において、第2カーカス層部4Bは、図3(a)に示すように、両ビード部3側まで延在するようにし、サイドウォール部におけるカーカス層を2層構造にしてもよい。また、図3(b)のように第2カーカス層部4Bを更に分割した構成にしてもよく、図では3分割の例を示している。分割された各カーカス層部4B'の両端部はオーバーラップして接続されている。
【0025】
また、図3(c)に示すように、第1カーカス層部4Aを2層構造にしてもよく、外側の第1カーカス層部4Aの内周端部xはビードコア6の周りに折り返されることなく下ろされ、ビードコア6のタイヤ外側で止められている。
また、図3(d)に示すように、第1カーカス層部4Aを2層構造とし、その2層の第1カーカス層部4Aを共にビードコア6の周りに折り返してもよい。
【0026】
本発明は、カーカス層を1層以上複数層配置した空気入りタイヤにも好適に用いることができ、カーカス層は少なくとも1層配置したものであればよい。カーカス層を複数層設けた空気入りタイヤでは、サイドウォール部側はそのまま複数層とする一方、ベルト層と重なる部分となる第2カーカス層部はベルト層が内圧を分担して保持するので、1層にしてもよく、それによって軽量化に寄与する。
【0027】
また、上記実施形態では、交差するベルト層8を2層設けた例を示したが、それ以上設けた空気入りタイヤであってもよく、本発明では、ベルト層は少なくとも2層配置したものであればよい。
本発明は、特に、カーカス層を1〜2層配置した乗用車用、小型トラック用、及びバス、トラック等の重荷重用空気入りタイヤ等に好ましく用いることができる。
【0028】
【実施例】
実施例1
タイヤサイズを185/65R14で共通にし、図1に示す構成の空気入りタイヤにおいて、表1のように第1カーカス層部の外周端の位置を変えた本発明タイヤ1,2と比較タイヤ1、及びインナーライナー層とカーカス層とを連続構造にした従来タイヤをそれぞれ作製した。
【0029】
本発明タイヤ及び比較タイヤにおけるカーカス剛性係数の比は0.5、カーカス層のオーバーラップ量tは5mmで共に共通である。従来タイヤのカーカス剛性係数の比は0.8である。
これら各試験タイヤをリムサイズ5.5JJ×14のリムに装着し、以下に示す測定条件により、耐久性と乗心地性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
【0030】
耐久性
各試験タイヤを内圧180kPa にしてドラム径1707mmのドラム試験機に取り付け、時速81km/h、周囲温度38±3℃の条件下で、JATMAで規定された最大荷重の85%で4時間、90%で6時間、100%で24時間、115%で4時間、130%で4時間、145%で4時間、160%で4時間走行した後、外観及び内部に故障が発生したか否かを測定した。○は故障なし、×は故障が発生したことを示す。
【0031】
乗心地性
各試験タイヤを内圧200kPa にして1.8リットルのFF乗用車に装着し、テストコースにおいてパネラー5人による乗心地のフィーリングテストを実施し、その結果を最高点と最低点の2人を除いた3人の平均点による5点法で評価した。点数が大きい程、乗心地性に優れている。
【0032】
【表1】
Figure 0003667018
【0033】
表1から、本発明タイヤは、カーカス層を分割した構造にしても、カーカス層を連続にした従来タイヤ同様、良好な耐久性を得ることができると共に、乗心地性を改善することができ、第1カーカス層部の外周端をベルト幅の少なくとも5%以上にするのがよいことが判る。
【0034】
実施例2
タイヤサイズを上記と同じにし、図1に示す構成の空気入りタイヤにおいて、表2のようにカーカス剛性係数の比Eb /Es を変えた本発明タイヤ3〜5と比較タイヤ3,4とをそれぞれ作製した。
【0035】
本発明タイヤ及び比較タイヤにおける第1カーカス層部外周端の位置は0.15W、カーカス層のオーバーラップ量tは5mmで共に共通である。
これら各試験タイヤを上記と同様にして耐久性と乗心地性の評価試験を行ったところ、表2に示す結果を得た。
【0036】
【表2】
Figure 0003667018
【0037】
表2から、トレッド部におけるカーカス剛性係数Eb とサイドウォール部のタイヤ最大幅位置におけるカーカス剛性係数Es との比Eb /Es を0.3〜0.7にするのが乗心地性の点でさらに好ましことが判る。
【0038】
また、185/65R14と195/60R14の2サイズのタイヤについて、図1に示す構成の空気入りタイヤを、タイヤ構成材料をトレッドモジュールとサイドモジュールとにモジュール化した本発明の方法により製造したところ、各タイヤ構成材料を順次個々に貼り合わせる従来の方法より、タイヤサイズ変更に伴うタイヤ部材の交換と、製造設備の調整を大幅に減少させることができ、生産性が改善されることが確認できた。
【0039】
【発明の効果】
上述したように本発明は、カーカス層を両サイドウォール部側に配設された第1カーカス層部とトレッド部に配設された第2カーカス層部とに分割した構成にし、両第1カーカス層部をその外周端が2番目に幅が広いベルト層のエッジからそのベルト幅の少なくとも5%トレッド部センター側となるようにそれぞれ延在させ、第2カーカス層部とオーバーラップするようにし、かつカーカス剛性係数の比Eb /Es を0.3〜0.7にしたので、タイヤ性能を良好に維持しながら、サイドウォール部側におけるタイヤ構成材料を共通化すると共に、タイヤ構成材料を数単位づつモジュール化可能にして生産性の改善が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線半断面図である。
【図2】本発明の空気入りタイヤの製造方法を示す説明図で、(a)はトレッド部に配置されるタイヤ構成材料がモジュール化されたトレッドモジュールの断面図、(b)はサイドウォール部及びビード部に配置されるタイヤ構成材料がモジュール化された両サイドモジュールの断面図である。
【図3】(a),(b),(c),(d)は、それぞれ分割されたカーカス層の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 ビード部
3 サイドウォール部 4 カーカス層
4A 第1カーカス層部 4A1 外周端
4A2 外周端部 4B 第2カーカス層部
4B2 端部 5 インナーライナー層
5A 第1インナーライナー層部 5B 第2インナーライナー層部
6 ビードコア 7 ビードフィラー
8,8A ベルト層 8A1 エッジ
10 サイドゴム 11 トレットゴム
CL タイヤセンターライン M タイヤ最大幅位置
R トレットモジュール S サイドモジュール
W ベルト幅 t オーバーラップ量

Claims (5)

  1. タイヤ内側に少なくとも1層のカーカス層を配置し、トレッド部のカーカス層外周側に少なくとも2層のベルト層を埋設した空気入りタイヤにおいて、
    前記カーカス層を両サイドウォール部側に配設された第1カーカス層部とトレッド部に配設された第2カーカス層部とに分割した構成にし、前記両第1カーカス層部をその外周端が2番目に幅が広いベルト層のエッジからそのベルト幅の少なくとも5%トレッド部センター側となるようにそれぞれ延在させ、前記第2カーカス層部とオーバーラップするようにし、かつトレッド部におけるカーカス剛性係数Eb とサイドウォール部のタイヤ最大幅位置におけるカーカス剛性係数Es との比Eb /Es を0.3〜0.7にし、前記カーカス層内側に設けられたインナーライナー層を、両サイドウォール部側に配設された両第1インナーライナー層部とトレッド部に配設された第2インナーライナー層部とに分割した構成にし、かつ前記両第1インナーライナー層部の外周端部が前記第2インナーライナー層部にオーバーラップするようにした空気入りタイヤ。
  2. 前記第2カーカス層部とオーバーラップする前記両第1カーカス層部のオーバーラップ量がそれぞれ5mm以上である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2インナーライナー層部を前記両第1カーカス層部間に配置し、該第2インナーライナー層部外周に前記第2カーカス層部を設けた請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. グリーンタイヤを成形する際に、ビード部からサイドウォール部に延在すると共にトレッド部側にも延在する第1カーカス層部にサイドゴムを配置してビード部とサイドウォール部とからなる両サイドモジュールを成形する一方、トレッド部に延在する第2カーカス層部の外周側にベルト層を設け、該ベルト層の外周にトレッドゴムを配置して構成したトレッドモジュールを成形し、前記両サイドモジュールとトレッドモジュールとを前記第1カーカス層部の外周端部が前記第2カーカス層部とオーバーラップするように接続してグリーンタイヤを成形する空気入りタイヤの製造方法。
  5. ビード部からサイドウォール部に延在すると共にトレッド部側にも延在する第1インナーライナー層部の外側に前記第1カーカス層部を配置する一方、トレッド部に延在する第1インナーライナー層部の外周側に前記第2カーカス層部配置した請求項4記載の空気入りタイヤの製造方法。
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