JPH10193914A - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及びその製造方法

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JPH10193914A
JPH10193914A JP9003967A JP396797A JPH10193914A JP H10193914 A JPH10193914 A JP H10193914A JP 9003967 A JP9003967 A JP 9003967A JP 396797 A JP396797 A JP 396797A JP H10193914 A JPH10193914 A JP H10193914A
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carcass
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tread
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses
    • B60C9/0207Carcasses comprising an interrupted ply, i.e. where the carcass ply does not continuously extend from bead to bead but is interrupted, e.g. at the belt area, into two or more portions of the same ply
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D2030/086Building the tyre carcass by combining two or more sub-assemblies, e.g. two half-carcasses

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ性能を良好に維持しながら、サイドウ
ォール部側におけるタイヤ構成材料を共通化すると共
に、タイヤ構成材料を数単位づつモジュール化可能にし
て生産性を高める。 【解決手段】 カーカス層4を両サイドウォール部側に
配設された第1カーカス層部4Aとトレッド部に配設さ
れた第2カーカス層部4Bとに分割構成し、両第1カー
カス層部4Aの外周端を2番目に幅が広いベルト層のエ
ッジからそのベルト幅の少なくとも5%トレッド部セン
ター側となるようにそれぞれ延在させ、第2カーカス層
部4Bとオーバーラップするようにし、かつトレッド部
1におけるカーカス剛性係数Eb とサイドウォール部3
のタイヤ最大幅位置Mにおけるカーカス剛性係数Es と
の比Eb /Es を0.3〜0.7にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーカス層を分割
構造にした空気入りタイヤ及びその製造方法に関わり、
更に詳しくは、良好な耐久性を確保しながら、サイドウ
ォール部側におけるタイヤ構成材料を共通化しつつ、タ
イヤ構成材料を数単位づつモジュール化可能にして生産
性を高めるようにした空気入りタイヤ及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在使用されている空気入りタイヤに
は、多種多様のサイズがある。その中には、内径が同じ
で外径も略等しく、幅のみが異なるサイズの空気入りタ
イヤも少なくない。例えば、165SR13の空気入り
タイヤは、内径13インチ、外径約594mm、幅165
mmであるのに対して、185/70R13の空気入りタ
イヤは、内径13インチ、外径約590mm、幅189mm
であり、両者は幅のみが大きく相違している。
【0003】このように幅のみ異なり、サイドウォール
部側が略同じサイズになる空気入りタイヤでは、サイド
ウォール部側における材料を共通化することができれ
ば、生産性の向上に大きく寄与することができる。しか
し、カーカス層が左右のビードコア間にトロイド状に架
設されているため、カーカス層の寸法が異なり、その結
果、各サイズ毎にカーカス層材料を用意する必要があ
り、サイドウォール部側の材料を共通化することができ
ないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、タイ
ヤ性能を良好に維持しながら、サイドウォール部側にお
けるタイヤ構成材料を共通化すると共に、タイヤ構成材
料を数単位づつモジュール化可能にして生産性を高める
ことができる空気入りタイヤ及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の空気入りタイヤは、タイヤ内側に少なくとも1層の
カーカス層を配置し、トレッド部のカーカス層外周側に
少なくとも2層のベルト層を埋設した空気入りタイヤに
おいて、前記カーカス層を両サイドウォール部側に配設
された第1カーカス層部とトレッド部に配設された第2
カーカス層部とに分割した構成にし、前記両第1カーカ
ス層部をその外周端が2番目に幅が広いベルト層のエッ
ジからそのベルト幅の少なくとも5%トレッド部センタ
ー側となるようにそれぞれ延在させ、前記第2カーカス
層部とオーバーラップするようにし、かつトレッド部に
おけるカーカス剛性係数Eb とサイドウォール部のタイ
ヤ最大幅位置におけるカーカス剛性係数Es との比Eb
/Es を0.3〜0.7にしたことを特徴とする。
【0006】また、本発明の空気入りタイヤの製造方法
は、グリーンタイヤを成形する際に、ビード部からサイ
ドウォール部に延在すると共にトレッド部側にも延在す
る第1カーカス層部にサイドゴムを配置してビード部と
サイドウォール部とからなる両サイドモジュールを成形
する一方、トレッド部に延在する第2カーカス層部の外
周側にベルト層を設け、該ベルト層の外周にトレッドゴ
ムを配置して構成したトレッドモジュールを成形し、前
記両サイドモジュールとトレッドモジュールとを前記第
1カーカス層部の外周端部が前記第2カーカス層部とオ
ーバーラップするように接続してグリーンタイヤを成形
することを特徴とする。
【0007】このように本発明の空気入りタイヤは、カ
ーカス層を両サイドウォール部側の第1カーカス層部と
トレッド部側の第2カーカス層部とに分割する構成を採
用するため、幅のみ異なるサイズの空気入りタイヤにお
いて、サイドウォール部側におけるカーカス層、ビード
コア、ビードフィラー、サイドウォール部とビード部を
構成するサイドゴムを完全に共通化することができ、そ
れによって、上述した製造方法に示すようにタイヤ構成
材料を数単位づつ纏めて、サイドモジュールとトレッド
モジュールとにモジュール化することができるので、生
産性の改善が可能になる。
【0008】また、両第1カーカス層部の外周端部を上
記のように延在させ、第2カーカス層部とオーバーラッ
プさせると共に、トレッド部とサイドウォール部タイヤ
最大幅位置におけるカーカス剛性係数の比Eb /Es を
上述した範囲に設定することにより、耐久性を良好に保
つことができ、更に、トレッド部のエンベロープ特性の
改善により、乗心地性を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド部、2はビ
ード部、3はサイドウォール部である。左右のビード部
2に連接してタイヤ径方向外側に左右のサイドウォール
部3が延設され、この左右のサイドウォール部3間にタ
イヤ周方向に延在するトレッド部1が架設されている。
【0010】タイヤ内側にはカーカスコードをタイヤ周
方向と直交する方向に配列したカーカス層4が1層配設
され、そのカーカス層4の内側には、インナーライナー
層5が設けられている。左右のビード部2にはビードコ
ア6がそれぞれ配置され、そのビードコア6の外周には
ビードフィラー7が連設されている。カーカス層4の両
端部4aがビードフィラー7を包み込むようにしてビー
ドコア6の周りにタイヤ内側から外側に折り返されてい
る。トレッド部1のカーカス層4外周側には、補強コー
ドを互いに交差するように配列した2層のベルト層8が
埋設されている。なお、CLはタイヤ赤道面を通るタイ
ヤセンターラインである。
【0011】本発明では、上記構成の空気入りタイヤに
おいて、カーカス層4が両サイドウォール部側に配設さ
れた第1カーカス層部4Aとトレッド部1に配設された
第2カーカス層部4Bとに分割した不連続の構成になっ
ている。両第1カーカス層部4Aは、ビード部2からサ
イドウォール部3を経て、更にトレッド部1側に延在
し、その外周端4A1が内側から2層目の2番目に幅が広
いベルト層8Aのエッジ8A1からそのベルト幅Wの少な
くとも5%トレッド部1のセンター側となるようにそれ
ぞれ延在し、第1カーカス層部4Aの外周端部4A2が第
2カーカス層部4Bの端部4B2にオーバーラップするよ
うにして積層されている。
【0012】トレッド部1におけるカーカス剛性係数、
即ち第2カーカス層部4Aとオーバーラップしていない
部分における第2カーカス層部の剛性係数Eb とサイド
ウォール部3のタイヤ最大幅位置Mにおける第1カーカ
ス層部4Aのカーカス剛性係数Es との比Eb /Es
は、0.3〜0.7の範囲に設定されている。なお、カ
ーカス剛性係数Eは、下記の式により求められる。
【0013】
【数1】
【0014】このように従来左右のビードコア間に連続
して架設されていたカーカス層を、両サイドウォール部
側の第1カーカス層部4Aとトレッド部側の第2カーカ
ス層部4Bとに分割形成することにより、幅のみ異なる
サイズの空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部側
におけるカーカス層、ビードコア、ビードフィラー、サ
イドウォール部とビード部を構成するサイドゴムを完全
に共通化することができ、また、後述するサイドウォー
ル部側とトレッド部側をそれぞれユニットとして予め成
形するモジュール部品化を図り、それらを接続するよう
にした製造方法を採用することができるため、生産性を
向上することができる。
【0015】また、両第1カーカス層部4Aの外周端部
4A2を上記のように延在させ、第2カーカス層部4Bと
オーバーラップさせる一方で、トレッド部1とタイヤ最
大幅位置Mのサイドウォール部3におけるカーカス剛性
係数の比Eb /Es を上記範囲にすることで、良好な耐
久性を確保することができ、かつトレッド部におけるエ
ンベロープ特性が改善されるので、乗心地性を高めるこ
とが可能になる。
【0016】上記第1カーカス層部4Aの外周端4A1
ベルト層8Aのエッジ8A1からベルト幅Wの5%の位置
よりもショルダー側になると、良好な耐久性を確保する
ことが困難になる。第1カーカス層部4Aの外周端4A1
は、最大で、エッジ8A1からベルト幅Wの50%とする
のが、乗心地性改善の点から好ましい。上記カーカス剛
性係数の比Eb /Es が0.3未満になると、耐久性が
悪化し、逆に0.7を越えると、乗心地性を改善する効
果が望めなくなる。
【0017】本発明において、第2カーカス層部4Bと
オーバーラップする第1カーカス層部4Aのオーバーラ
ップ量tとしては、5mm以上あることが好ましい。オー
バーラップ量tが5mmより小さいと、耐久性が悪くな
る。このオーバーラップ量tの上限値としては、タイヤ
の質量増加を最小限とする点から30mmにするのがよ
い。
【0018】また、図1に示すように、上記インナーラ
イナー層5も、両サイドウォール部側に配設された両第
1インナーライナー層部5Aとトレッド部1に配設され
た第2インナーライナー層部5Bとに分割した不連続の
構成にするのが好ましい。図1では、両第1インナーラ
イナー層部5Aが、ビード部2からサイドウォール部3
を経て、更にトレッド部1側に第1カーカス層部4Aよ
りも長く延在する一方、第2インナーライナー層部5B
は、第2カーカス層部4Bよりもそのタイヤ幅方向にお
ける幅が狭く、第1カーカス層部4A間に配置してお
り、その外周に第2カーカス層部4Bが位置している。
その第2インナーライナー層部5Bの両側に、第1イン
ナーライナー層部5Aの外周端部5A2がそれぞれオーバ
ーラップして積層されている。
【0019】このようにインナーライナー層5も分割し
た不連続構造とすることにより、インナーライナー層も
含めてサイドウォール部側の材料を共通化することがで
きるようになる。また、上記のように第2インナーライ
ナー層部5Bを両第1カーカス層部4間に配置し、第2
インナーライナー層部5B外周に第2カーカス層部4B
を配設した状態で、第1インナーライナー層部5Aの外
周端部5A2を第2インナーライナー層部5Bにオーバー
ラップさせることにより、インナーライナー層部端部相
互が直接接触するので、分割構造にしても接着を良好に
することができる。
【0020】上記第1インナーライナー層部5Aのオー
バーラップ量としては、1〜10mmにすることができ
る。本発明では、インナーライナー層5は、上記のよう
に分割構造にすることが望ましいが、当然のことなが
ら、左右のビード部2間に連続して架設された1枚構造
のものであってもよいことは言うまでもない。
【0021】本発明によれば、上記のようにカーカス層
4とインナーライナー層5を共に分割構造にした図1の
空気入りタイヤは、グリーンタイヤを成形する際に、成
形ドラム上に巻き付けた未加硫の第1インナーライナー
層部5A上に未加硫の第1カーカス層部4Aを積層し、
未加硫のビードフィラー7を取り付けたビードコア6を
ビード部にセットした後、未加硫のサイドゴム10を第
1カーカス層部4A上に配置し、ビード部とサイドウォ
ール部とからなる1ユニットとしてのサイドモジュール
Sを図2(b)のように左右それぞれ成形する。
【0022】その一方で、別の成形ドラム上に巻き付け
た未加硫の第2インナーライナー層部5B上に未加硫の
第2カーカス層部4Bを積層し、その外周側に未加硫の
ベルト層8を設けた後、未加硫のトレッドゴム11をベ
ルト層外周に配置して、図2(a)に示すように1ユニ
ットにモジュール化したトレッドモジュールRを成形す
る。
【0023】次いで、両サイドモジュールSとトレッド
モジュールRとを、第1カーカス層部4Aの外周端部4
A2が第2カーカス層部4Bに、第1インナーライナー層
部5Aの外周端部5A2が第2インナーライナー層部5B
にそれぞれオーバーラップして当接するように続してグ
リーンタイヤを成形する。これを加硫成形することによ
り、図1の空気入りタイヤを得ることができる。
【0024】このようにサイドウォール部側及びトレッ
ド部側をそれぞれ1つのユニットとして、タイヤ構成材
料を数単位づつモジュール化するようにしたので、生産
性を高めることができるようになる。本発明では、上述
した実施形態において、第2カーカス層部4Bは、図3
(a)に示すように、両ビード部3側まで延在するよう
にし、サイドウォール部におけるカーカス層を2層構造
にしてもよい。また、図3(b)のように第2カーカス
層部4Bを更に分割した構成にしてもよく、図では3分
割の例を示している。分割された各カーカス層部4B'の
両端部はオーバーラップして接続されている。
【0025】また、図3(c)に示すように、第1カー
カス層部4Aを2層構造にしてもよく、外側の第1カー
カス層部4Aの内周端部xはビードコア6の周りに折り
返されることなく下ろされ、ビードコア6のタイヤ外側
で止められている。また、図3(d)に示すように、第
1カーカス層部4Aを2層構造とし、その2層の第1カ
ーカス層部4Aを共にビードコア6の周りに折り返して
もよい。
【0026】本発明は、カーカス層を1層以上複数層配
置した空気入りタイヤにも好適に用いることができ、カ
ーカス層は少なくとも1層配置したものであればよい。
カーカス層を複数層設けた空気入りタイヤでは、サイド
ウォール部側はそのまま複数層とする一方、ベルト層と
重なる部分となる第2カーカス層部はベルト層が内圧を
分担して保持するので、1層にしてもよく、それによっ
て軽量化に寄与する。
【0027】また、上記実施形態では、交差するベルト
層8を2層設けた例を示したが、それ以上設けた空気入
りタイヤであってもよく、本発明では、ベルト層は少な
くとも2層配置したものであればよい。本発明は、特
に、カーカス層を1〜2層配置した乗用車用、小型トラ
ック用、及びバス、トラック等の重荷重用空気入りタイ
ヤ等に好ましく用いることができる。
【0028】
【実施例】
実施例1 タイヤサイズを185/65R14で共通にし、図1に
示す構成の空気入りタイヤにおいて、表1のように第1
カーカス層部の外周端の位置を変えた本発明タイヤ1,
2と比較タイヤ1、及びインナーライナー層とカーカス
層とを連続構造にした従来タイヤをそれぞれ作製した。
【0029】本発明タイヤ及び比較タイヤにおけるカー
カス剛性係数の比は0.5、カーカス層のオーバーラッ
プ量tは5mmで共に共通である。従来タイヤのカーカス
剛性係数の比は0.8である。これら各試験タイヤをリ
ムサイズ5.5JJ×14のリムに装着し、以下に示す
測定条件により、耐久性と乗心地性の評価試験を行った
ところ、表1に示す結果を得た。
【0030】耐久性 各試験タイヤを内圧180kPa にしてドラム径1707
mmのドラム試験機に取り付け、時速81km/h、周囲温度
38±3℃の条件下で、JATMAで規定された最大荷
重の85%で4時間、90%で6時間、100%で24
時間、115%で4時間、130%で4時間、145%
で4時間、160%で4時間走行した後、外観及び内部
に故障が発生したか否かを測定した。○は故障なし、×
は故障が発生したことを示す。
【0031】乗心地性 各試験タイヤを内圧200kPa にして1.8リットルの
FF乗用車に装着し、テストコースにおいてパネラー5
人による乗心地のフィーリングテストを実施し、その結
果を最高点と最低点の2人を除いた3人の平均点による
5点法で評価した。点数が大きい程、乗心地性に優れて
いる。
【0032】
【表1】
【0033】表1から、本発明タイヤは、カーカス層を
分割した構造にしても、カーカス層を連続にした従来タ
イヤ同様、良好な耐久性を得ることができると共に、乗
心地性を改善することができ、第1カーカス層部の外周
端をベルト幅の少なくとも5%以上にするのがよいこと
が判る。
【0034】実施例2 タイヤサイズを上記と同じにし、図1に示す構成の空気
入りタイヤにおいて、表2のようにカーカス剛性係数の
比Eb /Es を変えた本発明タイヤ3〜5と比較タイヤ
3,4とをそれぞれ作製した。
【0035】本発明タイヤ及び比較タイヤにおける第1
カーカス層部外周端の位置は0.15W、カーカス層の
オーバーラップ量tは5mmで共に共通である。これら各
試験タイヤを上記と同様にして耐久性と乗心地性の評価
試験を行ったところ、表2に示す結果を得た。
【0036】
【表2】
【0037】表2から、トレッド部におけるカーカス剛
性係数Eb とサイドウォール部のタイヤ最大幅位置にお
けるカーカス剛性係数Es との比Eb /Es を0.3〜
0.7にするのが乗心地性の点でさらに好ましことが判
る。
【0038】また、185/65R14と195/60
R14の2サイズのタイヤについて、図1に示す構成の
空気入りタイヤを、タイヤ構成材料をトレッドモジュー
ルとサイドモジュールとにモジュール化した本発明の方
法により製造したところ、各タイヤ構成材料を順次個々
に貼り合わせる従来の方法より、タイヤサイズ変更に伴
うタイヤ部材の交換と、製造設備の調整を大幅に減少さ
せることができ、生産性が改善されることが確認でき
た。
【0039】
【発明の効果】上述したように本発明は、カーカス層を
両サイドウォール部側に配設された第1カーカス層部と
トレッド部に配設された第2カーカス層部とに分割した
構成にし、両第1カーカス層部をその外周端が2番目に
幅が広いベルト層のエッジからそのベルト幅の少なくと
も5%トレッド部センター側となるようにそれぞれ延在
させ、第2カーカス層部とオーバーラップするように
し、かつカーカス剛性係数の比Eb /Es を0.3〜
0.7にしたので、タイヤ性能を良好に維持しながら、
サイドウォール部側におけるタイヤ構成材料を共通化す
ると共に、タイヤ構成材料を数単位づつモジュール化可
能にして生産性の改善が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子
午線半断面図である。
【図2】本発明の空気入りタイヤの製造方法を示す説明
図で、(a)はトレッド部に配置されるタイヤ構成材料
がモジュール化されたトレッドモジュールの断面図、
(b)はサイドウォール部及びビード部に配置されるタ
イヤ構成材料がモジュール化された両サイドモジュール
の断面図である。
【図3】(a),(b),(c),(d)は、それぞれ
分割されたカーカス層の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 ビード部 3 サイドウォール部 4 カーカス層 4A 第1カーカス層部 4A1 外周端 4A2 外周端部 4B 第2カーカス
層部 4B2 端部 5 インナーライナ
ー層 5A 第1インナーライナー層部 5B 第2インナー
ライナー層部 6 ビードコア 7 ビードフィラー 8,8A ベルト層 8A1 エッジ 10 サイドゴム 11 トレットゴム CL タイヤセンターライン M タイヤ最大幅位
置 R トレットモジュール S サイドモジュー
ル W ベルト幅 t オーバーラップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ内側に少なくとも1層のカーカス
    層を配置し、トレッド部のカーカス層外周側に少なくと
    も2層のベルト層を埋設した空気入りタイヤにおいて、 前記カーカス層を両サイドウォール部側に配設された第
    1カーカス層部とトレッド部に配設された第2カーカス
    層部とに分割した構成にし、前記両第1カーカス層部を
    その外周端が2番目に幅が広いベルト層のエッジからそ
    のベルト幅の少なくとも5%トレッド部センター側とな
    るようにそれぞれ延在させ、前記第2カーカス層部とオ
    ーバーラップするようにし、かつトレッド部におけるカ
    ーカス剛性係数Eb とサイドウォール部のタイヤ最大幅
    位置におけるカーカス剛性係数Es との比Eb /Es を
    0.3〜0.7にした空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記両第1カーカス層部のオーバーラッ
    プ量がそれぞれ5mm以上である請求項1記載の空気入り
    タイヤ。
  3. 【請求項3】 前記カーカス層内側に設けられたインナ
    ーライナー層を、両サイドウォール部側に配設された両
    第1インナーライナー層部とトレッド部に配設された第
    2インナーライナー層部とに分割した構成にし、かつ前
    記両第1インナーライナー層部の外周端部が前記第2イ
    ンナーライナー層部にオーバーラップするようにした請
    求項1または2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記第2インナーライナー層部を前記両
    第1カーカス層部間に配置し、該第2インナーライナー
    層部外周に前記第2カーカス層部を設けた請求項3記載
    の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 グリーンタイヤを成形する際に、ビード
    部からサイドウォール部に延在すると共にトレッド部側
    にも延在する第1カーカス層部にサイドゴムを配置して
    ビード部とサイドウォール部とからなる両サイドモジュ
    ールを成形する一方、トレッド部に延在する第2カーカ
    ス層部の外周側にベルト層を設け、該ベルト層の外周に
    トレッドゴムを配置して構成したトレッドモジュールを
    成形し、前記両サイドモジュールとトレッドモジュール
    とを前記第1カーカス層部の外周端部が前記第2カーカ
    ス層部とオーバーラップするように接続してグリーンタ
    イヤを成形する空気入りタイヤの製造方法。
  6. 【請求項6】 ビード部からサイドウォール部に延在す
    ると共にトレッド部側にも延在する第1インナーライナ
    ー層部の外側に前記第1カーカス層部を配置する一方、
    トレッド部に延在する第1インナーライナー層部の外周
    側に前記第2カーカス層部配置した請求項5記載の空気
    入りタイヤの製造方法。
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