JP2002293113A - 航空機用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

航空機用空気入りラジアルタイヤ

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JP2002293113A
JP2002293113A JP2001096861A JP2001096861A JP2002293113A JP 2002293113 A JP2002293113 A JP 2002293113A JP 2001096861 A JP2001096861 A JP 2001096861A JP 2001096861 A JP2001096861 A JP 2001096861A JP 2002293113 A JP2002293113 A JP 2002293113A
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Japan
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bead
rubber
carcass
aircraft
heel
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JP2001096861A
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Satoru Kawamata
哲 川又
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーカスコードの撚り戻りやヒールゴムのへ
たりを抑制し、ビード部の耐久性を向上することを可能
にした航空機用空気入りラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 ビードコア4の外周側にゴムからなるビ
ードフィラー5を配置し、ビードコア4の廻りにカーカ
ス層2,3を装架し、該カーカス層2,3とリムクッシ
ョンゴム6との間にヒールゴム7を挿入した航空機用空
気入りラジアルタイヤにおいて、ビード部1が当接する
リムフランジFの円弧の中心からタイヤ軸方向に対して
45度の角度でビード部1を横切る線分L1 よりもビー
ドコア4側にビードフィラー5の上端を配置し、ビード
フィラー5の物性値を100%モジュラスで9.0〜1
3.0MPaとし、更にヒールゴム7のゲージt1 を負
荷時リム接触部ではカーカスゲージt2 の0.6〜0.
8倍とし、ヒールゴム7の物性値を100%モジュラス
で4.0〜8.0MPaとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機に使用する
空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、ビー
ド部におけるカーカスコードの撚り戻りやヒールゴムの
へたりを抑制し、ビード部の耐久性を向上するようにし
た航空機用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、航空機用空気入りラジアルタイ
ヤは左右一対のビード部間に多層構造のカーカス層を装
架して構成されている。このような航空機用ラジアルタ
イヤでは、高負荷・高内圧条件での高速耐久性が求めら
れている。特に、ビード部においてはリムクッションゴ
ムとカーカス層のターンダウンプライとの間にセパレー
ションを発生し易いが、これを防止することが望まれて
いる。
【0003】つまり、航空機用ラジアルタイヤでは、高
負荷によるビード部の撓みによりカーカス層のターンダ
ウンプライに圧縮方向の力が働き、プライコードに撚り
戻りを生じ、その結果、ゴムとのセパレーションに発展
するのである。そこで、当該部分に配するゴムの物性を
変更するなどの対策が採られているが有効ではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ビー
ド部におけるカーカスコードの撚り戻りやヒールゴムの
へたりを抑制し、ビード部の耐久性を向上することを可
能にした航空機用空気入りラジアルタイヤを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の航空機用空気入りラジアルタイヤは、ビード
部におけるビードコアの外周側にゴムからなるビードフ
ィラーを配置し、前記ビードコアの廻りにカーカス層を
装架し、該カーカス層とビード部のリムクッションゴム
との間にヒールゴムを挿入した航空機用空気入りラジア
ルタイヤにおいて、前記ビード部が当接するリムフラン
ジの円弧の中心からタイヤ軸方向に対して45度の角度
で該ビード部を横切る線分よりもビードコア側に前記ビ
ードフィラーの上端を配置し、該ビードフィラーの物性
値を100%モジュラスで9.0〜13.0MPaと
し、更に前記ヒールゴムのゲージを負荷時リム接触部で
はカーカスゲージの0.6〜0.8倍とし、該ヒールゴ
ムの物性値を100%モジュラスで4.0〜8.0MP
aとしたことを特徴とするものである。
【0006】このようにビードフィラーの高さと物性値
を特定すると共に、ヒールゴムのボリュームと物性値を
特定することにより、負荷時にカーカス層がリムフラン
ジ側へ倒れ込む際の圧縮応力を効果的に分散し、カーカ
スコードの撚り戻りやヒールゴムのへたりを抑制するこ
とができる。そのため、カーカス層とリムクッションゴ
ムとの間にセパレーションを発生し難くなるので、ビー
ド部の耐久性を向上することができる。
【0007】本発明では、ビードフィラーの上端からカ
ーカス層に沿って100%モジュラスが4.0〜8.0
MPaのゴム層を配置すると良い。このようなゴム層を
挿入することでビード部の耐久性を更に向上することが
可能になる。
【0008】本発明において、リムフランジはTRA
(Tire and Rim Association)発行の2000年度版の
航空機年鑑(Aircraft Year Book)に規定される標準リ
ムのフランジである。また、100%モジュラスは60
℃において測定される値である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の実施形態からなる航空機用
空気入りラジアルタイヤのビード部を示すものである。
図において、左右一対のビード部1には、タイヤ周方向
に対して70〜90°の角度をなし、複数本の有機繊維
コードから形成された内外のカーカス層2,3が装架さ
れている。内側に位置するカーカス層2は、少なくとも
1枚、例えば1〜10枚のプライからなり、そのタイヤ
幅方向の端部がビードコア4の廻りにタイヤ内側から外
側に巻き上げられている。一方、外側に位置するカーカ
ス層3は、少なくとも1枚、例えば1〜10枚のプライ
からなり、そのタイヤ幅方向の端部がビードコア4の外
側に巻き付けられている。
【0011】ビードコア4の外周側には硬質ゴムからな
るビードフィラー5が配置されており、このビードフィ
ラー5がカーカス層2の巻き上げ部によって包み込まれ
ている。また、カーカス層3とリムクッションゴム6と
の間には、ヒールゴム7が挿入されている。更に、ビー
ドフィラー5の上端からカーカス層2,3に沿ってゴム
層8が挿入されている。
【0012】ビードフィラー5の上端は、ビード部1が
当接するリムフランジFの円弧の中心Oからタイヤ軸方
向に対する角度θが45度で、かつ該ビード部1を横切
る線分L1 よりもビードコア4側に配置されている。こ
のビードフィラー5の上端は、より好ましくは、リムフ
ランジ高さ位置からタイヤ軸方向に対して平行に延長し
た線分L2 よりもビードコア4側にすると良い。このよ
うにビードフィラー5を低くすることにより、負荷時に
カーカス層2,3がリムフランジF側へ倒れ込む際の圧
縮応力を効果的に分散させることができる。
【0013】ビードフィラー5の物性値は100%モジ
ュラスで9.0〜13.0MPaの範囲に設定されてい
る。ビードフィラー5の100%モジュラスが9.0M
Pa未満であるとヒールゴム7やリムクッションゴム6
を含むリムクッション部でのセパレーションを生じ易く
なり、逆に13.0MPaを超えるとカーカスコード切
れを生じ易くなる。
【0014】ヒールゴム7のゲージt1 は、負荷時リム
接触部ではカーカスゲージt2 の0.6〜0.8倍に設
定されている。ゲージt1 が上記範囲から外れるとヒー
ルゴム7やリムクッションゴム6を含むリムクッション
部でのセパレーションを生じ易くなり、場合によっては
ブローアウトを招くことになる。なお、負荷時リム接触
部とは、正規内圧で最大荷重をかけた時だけリムクッシ
ョンゴム6がリムフランジFと接触する部位である。ま
た、カーカスゲージt2 とはカーカス層2,3のゲージ
の総和であり、これらカーカス層2,3間にゴム層8が
介在する場合は、そのゴム層8のゲージを含むものであ
る。
【0015】ヒールゴム7の物性値は100%モジュラ
スで4.0〜8.0MPaの範囲に設定されている。ヒ
ールゴム7の100%モジュラスが上記範囲から外れる
とヒールゴム7やリムクッションゴム6を含むリムクッ
ション部でのセパレーションを生じ易くなり、場合によ
ってはブローアウトを招くことになる。
【0016】ゴム層8の物性値は100%モジュラスで
4.0〜8.0MPaの範囲に設定されている。このゴ
ム層8はヒールゴム7の働きを補完するものである。
【0017】上述のようにビードフィラー5の高さと物
性値を特定すると共に、ヒールゴム7のボリュームと物
性値を特定することにより、負荷時にカーカス層2,3
がリムフランジF側へ倒れ込む際の圧縮応力を効果的に
分散し、カーカスコードの撚り戻りやヒールゴムのへた
り(永久変形)を抑制することができ、ビード部の耐久
性を向上することができる。
【0018】
【実施例】タイヤサイズを50×20.0R22とし、
図1に示すようなビード部構造を有する航空機用空気入
りラジアルタイヤにおいて、ビードフィラーの高さと物
性値、ヒールゴムのゲージと物性値、ビードフィラーの
上端からカーカス層に沿って配置するゴム層の物性値を
種々異ならせた従来例、実施例1〜2,比較例1〜2の
タイヤをそれぞれ製作した。
【0019】これら5種類の試験タイヤについて、耐久
性を評価するために下記走行試験を行い、その結果を表
1に示した。この走行試験は各試験タイヤを室内のドラ
ム試験機に装着し、2倍荷重の条件下で行った。即ち、
空気圧177psi(1220kPa)、荷重9040
0Lbs(41005kg)の条件下で、時速30マイ
ル/h(48km/h)で360秒間タクシー走行させ
た後、速度を67秒で時速235マイル/h(378k
m/h)に達するようにテイクオフ走行させ、条件完走
後、リムから取り外し、内外観のチェックを行った。更
に、試験タイヤを周上における略等間隔の8箇所で径方
向に切断し、ビード部付近の故障状態を評価した。評価
結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指
数値が大きいほど耐久性が優れている。また、故障形態
についても調べた。表1において、RC部とはリムクッ
ション部を意味するものである。
【0020】
【表1】
【0021】この表1から明らかなように、実施例1〜
2のタイヤは、いずれも耐久性が優れていた。一方、従
来例及び比較例1〜2のタイヤは、実施例1〜2のタイ
ヤに比べて耐久性が劣っていた。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ビ
ード部におけるビードコアの外周側にゴムからなるビー
ドフィラーを配置し、ビードコアの廻りにカーカス層を
装架し、該カーカス層とビード部のリムクッションゴム
との間にヒールゴムを挿入した航空機用空気入りラジア
ルタイヤにおいて、ビード部が当接するリムフランジの
円弧の中心からタイヤ軸方向に対して45度の角度で該
ビード部を横切る線分よりもビードコア側にビードフィ
ラーの上端を配置し、該ビードフィラーの物性値を10
0%モジュラスで9.0〜13.0MPaとし、更にヒ
ールゴムのゲージを負荷時リム接触部ではカーカスゲー
ジの0.6〜0.8倍とし、該ヒールゴムの物性値を1
00%モジュラスで4.0〜8.0MPaとしたから、
ビード部におけるカーカスコードの撚り戻りやヒールゴ
ムのへたりを抑制し、ビード部の耐久性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる航空機用空気入りラ
ジアルタイヤのビード部を示する断面図である。
【符号の説明】
1 ビード部 2,3 カーカス層 4 ビードコア 5 ビードフィラー 6 リムクッションゴム 7 ヒールゴム 8 ゴム層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビード部におけるビードコアの外周側に
    ゴムからなるビードフィラーを配置し、前記ビードコア
    の廻りにカーカス層を装架し、該カーカス層とビード部
    のリムクッションゴムとの間にヒールゴムを挿入した航
    空機用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ビード部
    が当接するリムフランジの円弧の中心からタイヤ軸方向
    に対して45度の角度で該ビード部を横切る線分よりも
    ビードコア側に前記ビードフィラーの上端を配置し、該
    ビードフィラーの物性値を100%モジュラスで9.0
    〜13.0MPaとし、更に前記ヒールゴムのゲージを
    負荷時リム接触部ではカーカスゲージの0.6〜0.8
    倍とし、該ヒールゴムの物性値を100%モジュラスで
    4.0〜8.0MPaとした航空機用空気入りラジアル
    タイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ビードフィラーの上端から前記カー
    カス層に沿って100%モジュラスが4.0〜8.0M
    Paのゴム層を配置した請求項1に記載の航空機用空気
    入りラジアルタイヤ。
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