JP7349844B2 - タイヤ及びタイヤ成型モールド - Google Patents

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本発明は、タイヤ及びタイヤ成型モールドに関し、特に、タイヤ側面におけるクラックの発生及び成型不良を抑制可能なタイヤ及びタイヤ成型モールドに関する。
従来、特許文献1のように、タイヤの成型不良(ベアー)の発生を抑制する技術として、タイヤのサイドウォールを成型するモールド(以下、サイドモールドという)において、サイドウォールの表面とサイドモールドとの間に介在する空気の排出を目的として、ビード部を成型する近傍にタイヤ円周方向に沿って延長するベント溝と半径方向に延長するベント溝とを設け、当該ベント溝を流通した空気をベント孔から排出するものが知られている。
特開2004-82890号公報
確かに、特許文献1のようにサイドモールドにベント溝を設けることで成型不良(ベアー)を抑制することができる。しかしながら、前述のベント溝は、タイヤのサイドウォールの表面において凸状に突出する成型痕、所謂ベントリッヂとして形成されてしまう。このベントリッヂが形成されるビード部の近傍は、タイヤにおける表面歪等の応力集中によりクラックの発生の要因となり得るとともに、生じたクラックの成長を助長させてしまうという問題がある。
そこで、本発明では、サイドウォールにおけるクラックの発生を抑制可能なタイヤ及びタイヤ成型モールドを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するためのタイヤの構成として、サイドウォール部の表面に凸状に形成され、タイヤ円周方向に沿って同心円状に延長する複数の周方向リッヂと、タイヤ半径方向に延長し、複数の周方向リッヂと交差する複数の径方向リッヂとを有するタイヤであって、周方向リッヂ及び径方向リッヂは、各延長方向と直交する断面視において、サイドウォール部との接続部及びサイドウォール部から離れた頂部に0.3mm~2.0mmの曲率半径を有するとともに、周方向リッヂと径方向リッヂとの交差部にベントピンを備え、前記ベントピンは、各周方向リッヂの交差部において円周方向に一つ置き、各径方向リッヂの交差部において半径方向に一つ置きの千鳥状に形成された構成とした。
本構成によれば、サイドウォール部におけるクラックの発生を抑制することができる。
また、上記課題を解決するための他のタイヤの構成として、周方向リッヂ及び径方向リッヂをタイヤ最大幅部よりもビード部側に形成するようにしたり、周方向リッヂをタイヤ最大幅部からビード部側に、タイヤの断面高さの0.1倍~0.7倍の範囲内で形成すると良い。
また、周方向リッヂが3本以上形成されたり、径方向リッヂが放射状に5本以上形成されたりすると良い
記課題を解決するためのタイヤ成型モールドの構成として、タイヤのサイドウォール部に、タイヤ円周方向に沿って同心円状に延長する凸状の周方向リッヂを複数形成する複数の周方向溝と、複数の周方向リッヂと交差し、タイヤ半径方向に延長する凸状の径方向リッヂを形成する複数の径方向溝とをサイドウォール部の成型面に有するタイヤ成型モールドであって、複数の周方向溝及び前記複数の径方向溝は、サイドウォール部に形成された周方向リッヂ及び径方向リッヂを、各延長方向と直交する断面視したときに、サイドウォール部との接続部及びサイドウォール部から離れた頂部に0.3mm~2.0mmの曲率半径を形成する接続部成型部及び頂部成型部と、を備えるとともに、周方向溝と径方向溝との交差部にベント孔を備え、前記ベント孔は、各周方向溝における交差部の円周方向に一つ置き、各径方向溝における交差部の半径方向に一つ置きの千鳥状に設けられた構成とすると良い。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
タイヤの半径方向の断面図である。 サイドウォール部の平面図である。 リッヂとベントピンの関係を示す図である。 リッヂの断面形状例を示す図である。 長方形リッヂの設定例を示す図である。 台形リッヂの設定例を示す図である。 三角形リッヂの設定例を示す図である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るタイヤTの半径方向の断面図であり、例えば、図2中の矢視k-kにおける断面図を示している。同図に示すように、タイヤTは、トレッド部Ttと、その両側に連なる一対のサイドウォール部Tsおよびビード部Tbとを有し、一対のビード部Tb内のそれぞれに埋設されたビードコア間にわたり延在する図外のカーカスを備えている。
タイヤTは、加硫前のタイヤの外周側をトレッド部Ttを成型するトレッドモールド及びサイドウォール部Tsを成型するサイドモールドで囲み、内周側に設けたブラダーを膨張させることで外周側のトレッドモールド及びサイドモールドに押圧することにより所定の形状に成型されるとともに、トレッド部Ttの表面にはトレッドパターン、サイドウォール部Tsの表面には複数の成型物が成型される。
図2は、サイドウォール部の平面図である。サイドウォール部Tsには、製造メーカー名10、タイヤの名称(ニックネーム)11、タイヤサイズ12、製造国名13、ラジアル表示14、チューブレス表示15、工場コード16、シリアルナンバー17、モールドナンバー18、図外のスリップサイン表示、ローテンション表示等の表示物や図外の意匠的なデザインが凹凸状に装飾物として成型される。さらに、サイドウォール部Tsには、それら装飾物に加え、サイドモールドとタイヤ表面との間に介在する空気を排出するために設けられた通路(ベント溝)の成型痕であるベントリッヂ20や、ベント溝から外部に空気を排出するためにモールドに設けられた排気口(ベント孔)の成型痕であるベントピン26等が形成されている。
図2および図4に示すように、ベントリッヂ20は、例えば、タイヤTにおけるデザインの一部をなすように、サイドウォール部Tsの表面(以下、タイヤ側面という)において基準面Bから突出するように形成される。ここでいう基準面Bとは、例えば、図2中に示すように装飾物が形成されていないタイヤ側面の表面形状をいい、ベントリッヂ20は、この基準面Bから凸状に突出するように形成される。
ベントリッヂ20は、例えば、タイヤ円周方向やタイヤ半径方向に延長するように形成される。以下、ベントリッヂ20のうち、タイヤ円周方向に沿って延長するものを周方向リッヂ22、タイヤ半径方向に延長するものを径方向リッヂ24という。
周方向リッヂ22及び径方向リッヂ24は、前述のようにタイヤ側面を成型するサイドモールドの成型面に、タイヤ円周方向に沿って窪む周方向溝として設けられた周方向ベント溝及び、周方向ベント溝に交差し、タイヤ半径方向に沿って放射状に窪む径方向溝として設けられた径方向ベント溝の成型痕である。
周方向リッヂ22は、例えば、タイヤTの回転中心を中心とする同心円となるように複数形成されている。本実施形態では、周方向リッヂ22は、4本形成されているものとし、回転中心側から周方向リッヂ22A,22B,22C,22Dなどとして説明する場合がある。
図2に示すように、周方向リッヂ22は、タイヤ側面における最大幅部Tw(タイヤの総幅Wmaxとして計測される部位)よりも半径方向内側(回転中心側)に位置するように形成すると良い。好ましくは、図1に示すように、周方向リッヂ22は、ビード部からトレッド部までのタイヤ断面高さをH[mm]としたときに、ビード側端部からタイヤ半径方向外側に、タイヤ断面高さHに0.1~0.7を乗じた寸法(0.1H~0.7H)の範囲内に形成されると良い。タイヤ断面高さHとは、図1に示すようにタイヤTを断面視したときにビード部のタイヤ半径方向最も内側からトレッド部のタイヤ半径方向最も外側までの距離をいう。即ち、周方向リッヂ22(22A~22D)は、最大幅部Twからタイヤ半径方向ビード部側に断面高さHの0.1倍~0.7倍の範囲内にあるように、最外の周方向リッヂ22Dから最内の周方向リッヂ22Aまでに形成されると良い。特に、タイヤの成形時にベア不良が発生しやすく、タイヤの使用時において変形が大きい最大幅部Twよりも半径方向内側であって、断面高さHの0.2倍~0.6倍の範囲内に周方向リッヂを3本以上設けることにより、成形時の不良を効果的に防止できると共に、成形されたタイヤの耐久性を向上させることができる。
周方向リッヂ22が形成される範囲は、例えば、図1に示す断面図において、タイヤ幅方向に平行な直線をタイヤ半径方向に移動させ、タイヤ半径方向最外の周方向リッヂ22Dにタイヤ半径方向外側から接した位置、タイヤ半径方向最内の周方向リッヂ22Aにタイヤ半径方向内側から接した位置の間とすることができる。
また、周方向リッヂ22は、タイヤTをリムに組み付け、所定内圧を印加して、タイヤ側面を平面視したときに、最もタイヤ半径方向内側(回転中心側)に位置する周方向リッヂ22Aが、リムフランジの外周よりも外側に視認可能に形成されるようにその位置が設定されている。この周方向リッヂ22Aは、タイヤTがリムに対して正しく組み付けられているかどうかの判断基準となるリムラインとして機能するように形成される。即ち、周方向リッヂ22Aは、リムフランジの外周とが実質的に同心円となるように形成される。
周方向リッヂ22は、周方向リッヂ22A,22C,22Dのように、全てが必ずタイヤ一周にわたり連続して形成される必要はなく、周方向リッヂ22Bに示すように、成型物を避けて、タイヤTの回転中心を中心とする円の一部からなる円弧状に形成されても良い。
径方向リッヂ24は、同心円状に形成された複数の周方向リッヂ22と交差するように形成される。本実施形態では、径方向リッヂ24は、前述の成型物を避け、タイヤ半径方向に沿うように直線状に延長し、タイヤTの回転中心を中心とする放射状に形成されている。各径方向リッヂ24は、例えば、周方向リッヂ22Aよりもタイヤ半径方向内側を始端とし、周方向リッヂ22B及び周方向リッヂ22Cと交差し、周方向リッヂ22Dで終端するようにタイヤ半径方向内側から外側に連続して延長する。径方向リッヂ24は、例えば、放射状に5本以上形成すると良い。
なお、径方向リッヂ24は、前述のタイヤ半径方向に沿って直線状に延長して形成されることに限定されず、S字状や円弧状等のように半径方向に沿って延長して形成されても良い。また、径方向リッヂ24は、半径方向に沿って延長することに限定されず、傾斜して延長するように形成しても良い。好ましくは、径方向リッヂ24は、最短距離で隣接する周方向リッヂ22と交差するように形成されていることが好ましい。また、径方向リッヂ24は、周方向リッヂ22Aを始端とし、周方向リッヂ22Dで終端するように形成しても良く、周方向リッヂ22Dを突き抜けるように形成しても良い。
ベントピン26は、タイヤTの成型時に、空気をモールドの外に排出するためにサイドモールドに設けられたベント孔に侵入したゴムがひも状に成型された成型痕である。ベントピン26は、例えば、成型後の長さに応じて、ゴムばりとしてトリミング等により所定長さに切断する処理がなされても良い。ベントピン26は、周方向リッヂ22と径方向リッヂ24とが交差する交差部30に形成されることが好ましい。また、交差部30の25%以上にベントピンが設けられることが好ましい。本実施形態では、ベントピン26は、周方向リッヂ22と径方向リッヂ24とが交差する交差部30において、千鳥状の位置に形成されており、より効果的にガスを排出することができる。
図3は、周方向リッヂ22及び径方向リッヂ24と、ベントピン26との関係を簡略化した模式図である。なお、説明の便宜上、図3に示す周方向リッヂ22は、3本とし、タイヤ半径方向内側から周方向リッヂ22A,22B,22Cとした。
前述の千鳥状の位置にベントピン26が形成されるとは、図3に示すように、各周方向リッヂ22A乃至周方向リッヂ22Cの交差部30において、円周方向に隣接する交差部30にベントピン26が連続して形成されず、一つ置きに形成されるとともに、径方向リッヂ24の交差部30において半径方向に隣接する交差部30にベントピン26が連続して形成されず、一つ置きに形成されることを言う。
図4(a)乃至図4(c)は、ベントリッヂ20の断面形状例を示す図である。なお、図4(a)乃至図4(c)では、説明の便宜上、タイヤ側面における基準面Bを直線として示す。前述のベントリッヂ20(周方向リッヂ22及び径方向リッヂ24は、延長方向と直交する断面視において、次のように形成することができる。例えば、ベントリッヂ20の断面形状は、例えば、図4(a)に示す長方形状,図4(b)に示す台形状,図4(c)に示す三角形状等の多角形状や、半円状等とすることができる。なお、断面形状は、これらの形状に限定されない。
図5乃至図7は、前述の長方形状、台形状、三角形状にベントリッヂ20を形成するときの概念を示す図である。図5乃至図7を用いてベントリッヂ20を形状を設定するときの設定例について説明する。
まず、図4(a)に示すように長方形状のベントリッヂ20を形成する場合について説明する。この場合、図5(a)に示すように、長方形状ベントリッヂ20の基本形状となる長辺x,短辺yの長方形F1を基準面Bの所定の位置に配置する。このとき長方形F1の頂点aと頂点bが、基準面B上に位置するように設定する。次に、図5(b)に示すように、長方形F1の辺adの外側において基準面Bと接する曲率半径r1の円弧、長方形F1の辺bcの外側において基準面Bと接する曲率半径r1の円弧を設定して長方形F1と基準面Bとの接続部32を設定する。また、長方形F1の辺adと辺cdに内接する曲率半径r2の円弧、辺bcと辺cdに内接する曲率半径r2の円弧を設定して、長方形F1の基準面Bから離れた頂点c及び頂点dを前述の曲率半径r2の円弧からなる頂部34としてそれぞれ置き換えれば良い。
また、図4(b)に示すように台形状のベントリッヂ20を形成する場合について説明する。この場合、図6(a)に示すように、台形状ベントリッヂ20の基本形状となる上底x,下底y、高さzの等脚台形F2を基準面Bの所定の位置に配置する。このとき台形F2の頂点aと頂点bが、基準面B上に位置するように設定すれば良い。次に、図6(b)に示すように、等脚台形F2の辺adの外側において基準面Bと接する曲率半径r1の円弧、台形F2の辺bcの外側において基準面Bと接する曲率半径r1の円弧を設定して台形F2と基準面Bとの接続部32を設定する。また、台形F2の辺adと辺cdに内接する曲率半径r2の円弧、辺bcと辺cdに内接する曲率半径r2の円弧を設定して、台形F2の基準面Bから離れた頂点c及び頂点dを前述の曲率半径r2の円弧からなる頂部34としてそれぞれ置き換えれば良い。
また、図4(c)に示すように三角形状のベントリッヂ20を形成する場合について説明する。この場合、図7(a)に示すように、三角形状ベントリッヂ20の基本形状となる底辺x、高さzの二等辺三角形F3を基準面Bの所定の位置に配置する。このとき三角形F3の頂点aと頂点bが、基準面B上に位置するように設定すれば良い。次に、図7(b)に示すように、三角形F3の辺acの外側において基準面Bと接する曲率半径r1の円弧、三角形F3の辺bcの外側において基準面Bと接する曲率半径r1の円弧を設定して三角形F3と基準面Bとの接続部32を設定する。また、三角形F3の辺acと辺bcに内接する曲率半径r2の円弧を設定して、三角形F3の基準面Bから離れた頂点cを前述の曲率半径r2の円弧からなる頂部34として置き換えれば良い。
このように、ベントリッヂ20となる所望の基本形状を基準面Bに対して設定し、基準面Bと基本形状とが連続する接続部32に曲率半径r1の円弧、及び頂点に曲率半径r2の円弧の頂部34を設定することにより、タイヤTの使用時におけるクラックの発生等を抑制することができる。
換言すれば、サイドウォール部を成型するモールドに設けられた周方向ベント溝及び径方向ベント溝に、周方向リッヂ22及び径方向リッヂ24の接続部32及び頂部34を成型する接続部成型部及び頂部成型部を形成することにより、タイヤ成型時のベアの発生及び、周方向リッヂ22及び径方向リッヂ24が成型されたことによるサイドウォールにおけるクラックの発生を抑制することができる。
ベントリッヂ20は、幅gは、例えば、0.5mm以上5mm以下、より好ましくは1mm以上3mm以下の範囲から設定すると良い。ここでいう幅gとは、図4(a)乃至(c)に示す各形状等において、各接続部32;32に設定された円弧の基準面Bから離れた側の端部と端部とのタイヤ半径方向の距離をいう。
また、ベントリッヂ20の基準面Bからの突出量、即ち、突出高さhは、例えば、ベントリッヂ20の断面積Sに基づいて設定することができる。断面積Sは、図4のハッチングで示すように、基準面Bとベントリッヂ20の輪郭線で囲まれた範囲により定義することができ、例えば、0.3mm2 以上2.0mm2以下、より好ましくは0.5mm2以上1.5mm2以下の範囲から設定すると良い。
また、ベントリッヂ20は、基準面Bとの接続部32に設定される曲率半径r1や、頂部34に設定される曲率半径r2は、例えば、0.1mm以上2.0mm以下、より好ましくは0.2mm以上1.5mm以下とすると良い。
なお、本実施形態では、4本の周方向リッヂ22A~22DがタイヤTに形成されるものとして説明したが、周方向リッヂ22が3本以上形成されるようにタイヤTを成型することにより、成型時のビード部近傍における不良の発生を抑制しつつ、周方向リッヂ22の形成に伴うタイヤ使用時のクラックの発生を抑制することができる。
周方向リッヂ22A~22D及び径方向リッヂ24の断面形状は、すべて同じであっても良く、それぞれ異なっていても良い。例えば、周方向リッヂ22A;22Bは台形形状、周方向リッヂ22C;22Dは三角形状、径方向リッヂ24は四角形状等としても良い。また、周方向リッヂ22A~22D及び径方向リッヂ24の断面形状を全て同じとした場合、前述の範囲を満たすように形成されていれば、大きさがそれぞれ異なっていても良い。
20 ベントリッヂ、22(22A;22B;22C;22D) 周方向リッヂ、
24 径方向リッヂ、26 ベントピン、30 交差部、32 接続部、34 頂部、
r1;r2 曲率半径、S 断面積、T タイヤ、Tb ビード部、
Ts サイドウォール部、Tt トレッド部、Tw タイヤ最大幅部。

Claims (6)

  1. サイドウォール部の表面に凸状に形成され、タイヤ円周方向に沿って同心円状に延長する複数の周方向リッヂと、タイヤ半径方向に延長し、前記複数の周方向リッヂと交差する複数の径方向リッヂとを有するタイヤであって、
    前記周方向リッヂ及び前記径方向リッヂは、
    各延長方向と直交する断面視において、サイドウォール部との接続部及びサイドウォール部から離れた頂部に0.3mm~2.0mmの曲率半径を有するとともに、周方向リッヂと径方向リッヂとの交差部にベントピンを備え、
    前記ベントピンは、各周方向リッヂの交差部において円周方向に一つ置き、各径方向リッヂの交差部において半径方向に一つ置きの千鳥状に形成されたことを特徴とするタイヤ。
  2. 前記周方向リッヂ及び前記径方向リッヂは、タイヤ最大幅部よりもビード部側に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記周方向リッヂは、
    前記タイヤ最大幅部からビード部側に、前記タイヤの断面高さの0.1倍~0.7倍の範囲内にあることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記周方向リッヂが3本以上形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のタイヤ。
  5. 前記径方向リッヂは、放射状に5本以上形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載のタイヤ
  6. イヤのサイドウォール部に、タイヤ円周方向に沿って同心円状に延長する凸状の周方向リッヂを複数形成する複数の周方向溝と、複数の周方向リッヂと交差し、タイヤ半径方向に延長する凸状の径方向リッヂを形成する複数の径方向溝とを前記サイドウォール部の成型面に有するタイヤ成型モールドであって、
    前記複数の周方向溝及び前記複数の径方向溝は、
    サイドウォール部に形成された前記周方向リッヂ及び前記径方向リッヂを、各延長方向と直交する断面視したときに、サイドウォール部との接続部及びサイドウォール部から離れた頂部に0.3mm~2.0mmの曲率半径を形成する接続部成型部及び頂部成型部と、を備えるとともに、周方向溝と径方向溝との交差部にベント孔を備え、
    前記ベント孔は、各周方向溝における交差部の円周方向に一つ置き、各径方向溝における交差部の半径方向に一つ置きの千鳥状に設けられたことを特徴とするタイヤ成型モールド。
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