JP2007059306A - プラズマ処理方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面でない被処理面に対して、全面を一括処理することで処理時間を短縮できるプラズマ処理方法および装置、また、簡易的な構造あるいは汎用性の高い構造とすることで装置コストを低減できるプラズマ処理方法及び装置を提供すること。
【解決手段】上部電極1と下部電極2の間に異形被処理物11−aを載置し、独立したガス系統でガスを供給できる処理ガス供給装置4−a乃至4−f、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−aに対して処理ガスを供給する。また、両電極間に高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−aの被処理面にプラズマ10を生成でき、被処理面全体を一括で均一に処理できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、大気圧近傍の圧力下でプラズマを用い、プリント基板、電子部品、半導体、光学部品関連、ディスプレイ、とりわけ被処理面が平面でない被処理物に対して、被処理面を均一にエッチング、成膜および表面処理するためのプラズマ処理方法および装置に関するものである。
大気圧近傍の圧力下で生成するプラズマ(以下、大気圧プラズマと称する)を用いたプラズマ処理方法および装置は、装置コスト削減、省スペース、および省エネなどの理由から、例えばプリント基板、電子部品、半導体、光学部品などの製造工程におけるエッチング、成膜および表面処理工程の一部において、減圧装置を用いたプラズマからの転換が図られている。
第1の従来例としてのプラズマ処理方法および装置を、図17を用いて説明する。
図17におけるプラズマ処理装置は、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に被処理物3を載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、被処理物3に対して処理ガスを供給可能な構造となっている。また、上部電極1には高周波電源9を連結し下部電極2を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっている。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に被処理物3を載置し、処理ガス供給装置4より処理ガスとしてHe=970sccm、O2=30sccmを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成でき、被処理面を処理できる。
また、上記プラズマ処理方法により、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した被処理物3をプラズマ処理することが可能である。
図17は、特許文献1に開示されているプラズマ処理方法および装置を基本としており、一方に固体誘電体を設けた一対の電極間にプラズマを生成し、被処理物を電極間に載置することで被処理面をプラズマ処理する方法である。この方法は、一般にダイレクト方式と呼ばれ、次の2つの利点により、様々な被処理物に適用されている。
▲1▼被処理物のサイズに合わせて電極のサイズを大きくすることで、容易に、被処理面全体に安定なプラズマを生成することができ、処理時間を短くできる。
▲2▼比較的容易な構造で安定にプラズマを生成でき、装置コストを低減できる。
次に、第2の従来例としてのプラズマ処理方法および装置を、図18を用いて説明する。プラズマ処理方法および装置は第1の従来例と同様であるが、被処理物として被処理面が平面でない、異形被処理物11−aを用いている。異形被処理物の形状は、図示したように、球面(凸形状)をなしている。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置し、処理ガス供給装置4より処理ガスとしてHe=970sccm、O2=30sccmを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と異形被処理物11−aの間にプラズマ10を生成でき、被処理面を処理できる。
また、上記プラズマ処理方法により、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−aをプラズマ処理することが可能である。
次に、第3の従来例としてのプラズマ処理方法および装置を、図19を用いて説明する。処理方法および装置は第1の従来例と同様であるが、被処理物として被処理面が平面でない、異形被処理物11−bを用いている。異形被処理物の形状は、図示したように、逆円錐面(凹形状)をなしている。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−bを載置し、処理ガス供給装置4より処理ガスとしてHe=970sccm、O2=30sccmを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と異形被処理物11−bの間にプラズマ10を生成でき、被処理面を処理できる。
また、上記プラズマ処理方法により、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−bをプラズマ処理することが可能である。
次に、第4の従来例としてのプラズマ処理方法および装置を、図20を用いて説明する。被処理物は異形被処理物11−aを用いている。処理方法および装置は第1の従来例とほぼ同様であるが、ガス噴出面7が被処理面と同等の曲面をもつ凹形状をなしている点で異なる。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置し、処理ガス供給装置4より処理ガスとしてHe=970sccm、O2=30sccmを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と異形被処理物11−aの間にプラズマ10を生成でき、被処理面を処理できる。
また、上記プラズマ処理方法により、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−aをプラズマ処理することが可能である。
特許第2138895号公報
第1の従来例としてのプラズマ処理方法および装置にて被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した被処理物をプラズマ処理した結果を次に示す。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは1.20μm/min、面内均一性は±3.1%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
しかしながら、被処理面が平面でない、異形被処理物を処理する場合、従来例では以下の問題点があった。
図18および図19のように被処理面と電極のなす距離が小さい箇所にプラズマが集中し、被処理面と電極のなす距離が大きい箇所では処理速度が著しく小さくなった。すなわち、第2の従来例のように、被処理面が凸形状であれば被処理面の極大部(図では中央部)に集中してプラズマが生成し、第3の従来例のように、被処理面が凹形状であれば被処理面の外周部に集中してプラズマが生成した。従って、被処理面全面を一括で処理できない、あるいは全面処理するのに莫大な時間がかかるといった問題があった。
またこの状態で、プラズマ生成領域を拡大するために高周波電力を大きくするなどした場合、未生成領域へプラズマが充分に拡散される前に放電モードがアーク放電に移行してしまうといった問題があった。
これに対し、図20のようにガス噴出面7を被処理面と同等の形状に作製することで、被処理面を一括で均一に処理することが可能となる。しかしこの場合、被処理面の形状に合わせてガス噴出板6を作製しなければならないが、ガス噴出板6は、基本的にセラミックで作製されるため、曲面やテーパを要する加工にはコストがかかるといった問題があった。
さらに、生産現場で被処理面の形状が複数種類ある場合、それぞれの形状に合わせたガス噴出板を作製する必要があり、さらにコストがかかるといった問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、平面でない被処理面に対して、全面を均一に一括処理することで処理時間を短縮できるプラズマ処理方法および装置、また簡易的な構造あるいは汎用性の高い構造とすることで装置コストを低減できるプラズマ処理装置を提供することを目的としている。
本願の第1発明のプラズマ処理方法は、一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極間に処理用ガスを供給しつつ高周波電力を供給することで、大気圧近傍の圧力下でプラズマを生成し、プラズマ状態のガスを被処理物に対して照射し、平面でない被処理面をプラズマ処理する方法であって、
プラズマ状態のガスが不活性ガスを含み、かつ被処理面に照射させるプラズマ状態のガスの流速を被処理面内で不均一にすることを特徴とする。
このような構成により、平面でない被処理面に対して、全面を一括処理することで処理時間を短縮することが実現可能となる。
本願の第1発明のプラズマ処理方法において、好適には、処理用ガスは複数系統で供給し、被処理面の形状に合わせて、プラズマ状態のガスの流速が面内で不均一になるように、1つ以上のガス系統で処理用ガスの供給流量が異なることが望ましい。
また好適には、被処理面と電極のなす距離が大きい領域ではプラズマ状態のガスの流速を大きくし、被処理面と電極のなす距離が小さい領域ではプラズマ状態のガスの流速を小さくすることが望ましい。
本願の第2発明のプラズマ処理方法は、一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極間に処理用ガスを供給しつつ高周波電力を供給することで、大気圧近傍の圧力下でプラズマを生成し、プラズマ状態のガスを被処理物に対して照射し、平面でない被処理面をプラズマ処理する方法であって、
プラズマ状態のガスが不活性ガスを含み、かつ不活性ガスの濃度を被処理面内で不均一にすることを特徴とする。
このような構成により、平面でない被処理面に対して、全面を一括処理することで処理時間を短縮することが実現可能となる。
本願の第2発明のプラズマ処理方法において、好適には、処理用ガスは複数系統で供給し、被処理面の形状に合わせて、不活性ガスの濃度が面内で不均一になるように、1つ以上のガス系統で不活性ガス濃度が異なることが望ましい。
本願の第3発明のプラズマ処理方法は、一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極間に不活性ガスを含む処理用ガスを供給しつつ高周波電力を供給することで、大気圧近傍の圧力下でプラズマを生成し、プラズマ状態のガスを被処理物に対して照射し、平面でない被処理面をプラズマ処理する方法であって、
プラズマ状態となる直前に処理用ガスを遠心分離し、不活性ガスの濃度を被処理面内で不均一にすることを特徴とする。
このような構成により、平面でない被処理面に対して、全面を一括処理することで処理時間を短縮することが実現可能となる。
本願の第3発明のプラズマ処理方法において、好適には、遠心分離は、電極内部のガス流路と被処理面にガスを供給するガス噴出面を備えるプラズマ処理装置を用い、ガス噴出面を回転させることなく、ガス流路を内部に含む電極を回転させることで処理用ガスを分離させることが望ましい。
また好適には、被処理面の形状と、処理ガス中の反応ガス種の比重の両条件によって、不活性ガス種を変えることが望ましい。
本願の第2発明および第3発明のプラズマ処理方法において、好適には、被処理面内で、被処理面と電極のなす距離が大きい領域では不活性ガスの濃度を高くし、被処理面と電極のなす距離が小さい領域では不活性ガスの濃度を低くすることが望ましい。
本願の第1発明、第2発明および第3発明のプラズマ処理方法において、好適には、平面でない被処理面は、中心部近傍で極大もしくは極小を有する凹凸形状をなすことが望ましい。
また好適には、平面でない被処理面は、面内で1つの極大もしくは極小部を有することが望ましい。
また好適には、処理用ガスが不活性ガスを50%以上の割合で含むことが望ましい。
また好適には、処理用ガスは不活性ガスを99.9%以下の割合で含むことが望ましい。
また好適には、被処理面と電極のなす距離を10μm以上とすることを特徴とすることが望ましい。
本願の第1発明のプラズマ処理装置は、一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極に連結可能な高周波電源と電極間に処理用ガスを供給できるガス供給装置を設け、電極内部のガス流路を経由して、被処理物の被処理面全面に処理用ガスを供給することが可能なガス噴出面を設けたプラズマ処理装置であって、
ガス噴出面が複数のガス噴出口を備え、全てのガス噴出口のうち開口断面積の大きさが異なるものを1つ以上備えることを特徴とする。
このような構成により、平面でない被処理面をプラズマ処理する装置として、簡易的な構造あるいは汎用性の高い構造とすることができ、装置コストを低減することが実現可能となる。
本願の第1発明のプラズマ処理装置において、好適には、ガス噴出口の開口断面積の大きさが、ガス噴出面内の中心部から周辺部に向かって段階的に大きく、もしくは小さくなることが好ましい。
本願の第2発明のプラズマ処理装置は、一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極に連結可能な高周波電源と電極間に処理用ガスを供給できるガス供給装置を設け、電極内部のガス流路を経由して、被処理物の被処理面全面に処理用ガスを供給することが可能なガス噴出面を設けたプラズマ処理装置であって、
ガス噴出面が複数のガス噴出口を備え、全てのガス噴出口のうち電極内部のガス流路の長さが異なるものを1つ以上備えることを特徴とする。
このような構成により、平面でない被処理面をプラズマ処理する装置として、簡易的な構造あるいは汎用性の高い構造とすることができ、装置コストを低減することが実現可能となる。
本願の2発明のプラズマ処理装置において、好適には、ガス噴出面内において、電極内部のガス流路の長さが、中心部から周辺部に向かって段階的に長く、もしくは短くなることが望ましい。
本願の第1発明および第2発明のプラズマ処理装置において、好適には、単位面積あたりにおけるガス噴出口の開口断面積の総和が、ガス噴出面内でほぼ一定であることが望ましい。
本願の第3発明のプラズマ処理装置は、一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極に連結可能な高周波電源と電極間に処理用ガスを供給できるガス供給装置を設け、電極内部のガス流路を経由して、被処理物の被処理面全面に処理用ガスを供給することが可能なガス噴出面を設けたプラズマ処理装置であって、
ガス噴出面が複数のガス噴出口を備え、ガス噴出口の数が粗な部分と密な部分を設けていることを特徴とする。
本願の第3発明のプラズマ処理装置において、好適には、ガス噴出面内において、ガス噴出口の数の粗密が、中心部から外周部に向かって段階的に疎に、もしくは密になることが望ましい。
このような構成により、平面でない被処理面をプラズマ処理する装置として、簡易的な構造あるいは汎用性の高い構造とすることができ、装置コストを低減することが実現可能となる。
本願の第4発明のプラズマ処理方法は、一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極間に処理用ガスを供給しつつ高周波電力を供給することで、大気圧近傍の圧力下でプラズマを生成し、プラズマ状態のガスを被処理物に対して照射し、平面でない被処理面をプラズマ処理する方法において、
プラズマから放出され、被処理物を透過し、且つ150nmから950nmの間のいずれかの波長の光を光検出器で検出しつつ、被処理物の表面を処理することを特徴とする。
本願の第4発明のプラズマ処理方法において、好適には、電極と光検出器の相対位置を変化させつつ検出した光を分光し、相対位置に対する所望の波長の強度の大きさのプロファイルを記録することが望ましい。このような構成により、平面でない被処理面に対して、全面を一括処理することで処理時間を短縮することが実現可能となる。
本願の第4発明のプラズマ処理方法において、好適には、プロファイルの形状からガスの流速、流量あるいは濃度を再計算し、プラズマ条件にフィードバックして、ガスの流速、流量あるいは濃度を変化させることが望ましい。
本願の第4発明のプラズマ処理方法において、好適には、処理用ガスは複数系統で供給し、フィードバックされた発光強度プロファイルを相対位置に対して均一になるように、1つ以上のガス系統で処理用ガスの供給流量、流速および不活性ガス濃度を変化させることが望ましい。
本願の第4発明のプラズマ処理方法において、好適には、被処理物は、150nmから950nmの間のいずれかの波長の光に対する透過率が30%以上であることが望ましい。
以上のように、本発明のプラズマ処理方法および装置によれば、平面でない被処理面に対して、全面を均一に一括処理することで処理時間を短縮できるプラズマ処理方法および装置、また、簡易的な構造あるいは汎用性の高い構造とすることで装置コストを低減できるプラズマ処理装置を提供することが可能となる。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。図1において、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4−a乃至4−f、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−aに対して処理ガスを供給可能な構造となっている。また、上部電極1には高周波電源9を連結し下部電極2を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっており、高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−aの被処理面にプラズマ10を生成できる。
なお、処理ガス供給装置4−a乃至4−fは、各々が独立したガス経路となっており、供給するガス種、ガス比率およびガス流量を別々に設定できる構造となっている。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置し、表1に示すように各々の処理ガス供給装置より供給する流量を変えて処理ガスを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−aをプラズマ処理した。
Figure 2007059306
なお、図1では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8の開口部のサイズをΦ0.5mmとしており、ガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは1.5mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−aにおける被処理面の最大高低差Mは1mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−aの外周はΦ40mmとした。
なお、図11は第1乃至第8実施形態および第1乃至第3の従来例でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、各実施形態および従来例におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中AAにおける断面図である。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−aの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは1.33μm/min、面内均一性は±4.2%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
(実施の形態2)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
図2は本発明の第2実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。図2において、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に異形被処理物11−bを載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4−a乃至4−f、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−bに対して処理ガスを供給可能な構造となっている。また、上部電極1には高周波電源9を連結し下部電極2を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっており、高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−bの被処理面にプラズマ10を生成できる。
なお、処理ガス供給装置4−a乃至4−fは、各々が独立したガス経路となっており、供給するガス種、ガス比率およびガス流量を別々に設定できる構造となっている。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−bを載置し、表2に示すように各々の処理ガス供給装置より供給する流量を変えて処理ガスを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−bをプラズマ処理した。
Figure 2007059306
なお、図2では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8の開口部のサイズをΦ0.5mmとしており、ガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは1.5mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−bにおける被処理面の最大高低差Mは1.5mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−bの外周はΦ40mmとした。
なお、図11は第1乃至第8実施形態および第1乃至第3の従来例でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、各実施形態および従来例におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中AAにおける断面図である。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−aの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは1.50μm/min、面内均一性は±4.9%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
(実施の形態3)
以下、本発明の第3実施形態について、図1を参照して説明する。
本発明の第3実施形態におけるプラズマ処理装置の構成、および異形被処理物11−aは第1発明と同様のものを用いた。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置し、表3に示すように各々の処理ガス供給装置より供給するガス比を変えて処理ガスを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−aをプラズマ処理した。
Figure 2007059306
なお、図11は第1乃至第8実施形態および第1乃至第3の従来例でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、各実施形態および従来例におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中AAにおける断面図である。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−aの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは1.22μm/min、面内均一性は±3.2%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
(実施の形態4)
以下、本発明の第4実施形態について、図2を参照して説明する。
本発明の第4実施形態におけるプラズマ処理装置の構成、および異形被処理物11−bは第2発明と同様のものを用いた。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−bを載置し、表4に示すように各々の処理ガス供給装置より供給するガス比を変えて処理ガスを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−bをプラズマ処理した。
Figure 2007059306
なお、図11は第1乃至第8実施形態および第1乃至第3の従来例でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、各実施形態および従来例におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中AAにおける断面図である。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−bの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは1.39μm/min、面内均一性は±3.6%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
以上、第1乃至第4実施形態で示したように、本論の課題が改善された理由は、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)の大きい箇所でも充分なプラズマ密度を確保でき、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたからである。
ここで、大気圧近傍の圧力下で、かつ被処理面内において電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が異なる場合に、プラズマ密度の均一性が保たれない原因は次の2点であると考えられる。
▲1▼パッシェンの法則で知られるように、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほど放電開始電圧が高くなり、プラズマ密度が低下する。
▲2▼電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほどアーク放電に移行しやすく、均一なプラズマが生成し難い。
これらより、電極間ギャップの大きい箇所では大気圧下でも放電開始電圧が低く、他のガス種に比べてプラズマ密度を向上させやすい不活性ガスのガス密度を高くすることが必要となる。
また、電極間ギャップの大きい箇所では電極表面を冷却することで、アーク放電への移行を抑制することが必要となる。
したがって本実施形態のように、電極間ギャップの大きい箇所でガス流速(ここではガス流量)もしくは不活性ガス濃度を大きくすることにより、不活性ガス濃度の向上および電極表面の冷却に寄与し、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたと考えられる。
(実施の形態5)
以下、本発明の第5実施形態について、図3および図4を参照して説明する。
図3は本発明の第5実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。図3において、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−aに対して処理ガスを供給可能な構造となっている。また、上部電極1には高周波電源9を連結し下部電極2を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっており、高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−aの被処理面にプラズマ10を生成できる。
図4はガス噴出口8を拡大したものを示す。図4のようにガス噴出口8は、中央部から外周部に向かって段階的に直径、かつ開口断面積を大きくしている。このガス噴出口8の直径および開口断面積の値を表5に示す。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置し、処理ガス供給装置4よりHe=970sccm、O2=30sccmを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−aをプラズマ処理した。
Figure 2007059306
なお、図3および図4では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8はガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは20mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−aにおける被処理面の最大高低差Mは1mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−aの外周はΦ40mmとした。
なお、図11は第1乃至第8実施形態および第1乃至第3の従来例でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、各実施形態および従来例におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中AAにおける断面図である。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−aの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは1.20μm/min、面内均一性は±6.1%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
(実施の形態6)
以下、本発明の第6実施形態について、図5および図6を参照して説明する。
図5は本発明の第6実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。図5において、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−aに対して処理ガスを供給可能な構造となっている。また、上部電極1には高周波電源9を連結し下部電極2を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっており、高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−aの被処理面にプラズマ10を生成できる。
図6はガス流路5のガス噴出板6近傍を拡大したものを示す。図6のようにガス流路5の流路長さは、中央部から外周部に向かって段階的に小さくした。このガス流路5の流路長さの値を表6に示す。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置し、処理ガス供給装置4よりHe=970sccm、O2=30sccmを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−aをプラズマ処理した。
Figure 2007059306
なお、図5および図6では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8の開口部のサイズをΦ0.5mmとしており、ガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは20mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−aにおける被処理面の最大高低差Mは1mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−aの外周はΦ40mmとした。
なお、図11は第1乃至第8実施形態および第1乃至第3の従来例でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、各実施形態および従来例におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中AAにおける断面図である。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−aの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは1.25μm/min、面内均一性は±5.5%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
以上、第5乃至第6実施形態で示したように、本論の課題が改善された理由は、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)の大きい箇所でも充分なプラズマ密度を確保でき、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたからである。
ここで、大気圧近傍の圧力下で、かつ被処理面内において電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が異なる場合に、プラズマ密度の均一性が保たれない原因は次の2点であると考えられる。
▲1▼パッシェンの法則で知られるように、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほど放電開始電圧が高くなり、プラズマ密度が低下する。
▲2▼電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほどアーク放電に移行しやすく、均一なプラズマが生成し難い。
これらより、電極間ギャップの大きい箇所では大気圧下でも放電開始電圧が低く、他のガス種に比べてプラズマ密度を向上させやすい不活性ガスのガス密度を高くすることが必要となる。
したがって本実施形態のように、電極間ギャップの大きい箇所でガス噴出口の開口断面積を大きくする、またはガス流路長さを小さくしてコンダクタンスを大きくすることにより、結果としてガス流量もしくは不活性ガス濃度を大きくすることができ、不活性ガス濃度の向上および電極表面の冷却に寄与し、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたと考えられる。
(実施の形態7)
以下、本発明の第7実施形態について、図7を参照して説明する。
図7は本発明の第7実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。図7において、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−aに対して処理ガスを供給可能な構造となっている。
なお、上部電極1にはモーターユニット12を連結し、被処理物に対して上部電極1かつガス噴出板6を回転運動できるようになっている。
また、下部電極2には高周波電源9を連結し上部電極1を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっており、高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−aの被処理面にプラズマ10を生成できる。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−aを載置し、処理ガス供給装置よりAr=985sccm、O2=15sccmを供給し、モーターユニット12により上部電極1かつガス噴出板6を120rpmで回転させつつ、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−aをプラズマ処理した。
なお、図7では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8の開口部のサイズをΦ0.5mmとしており、ガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは2.5mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−aにおける被処理面の最大高低差Mは1mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−aの外周はΦ40mmとした。
なお、図11は第1乃至第8実施形態および第1乃至第3の従来例でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、各実施形態および従来例におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中AAにおける断面図である。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−aの被処理面のほぼ全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは0.92μm/min、面内均一性は±7.1%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
(実施の形態8)
以下、本発明の第8実施形態について、図8を参照して説明する。
図8は本発明の第8実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。図8において、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に異形被処理物11−bを載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−bに対して処理ガスを供給可能な構造となっている。
なお、上部電極1にはモーターユニット12を連結し、被処理物に対して上部電極1かつガス噴出板6を回転運動できるようになっている。
また、下部電極2には高周波電源9を連結し上部電極1を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっており、高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−bの被処理面にプラズマ10を生成できる。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−bを載置し、処理ガス供給装置よりHe=970sccm、O2=30sccmを供給し、モーターユニット12により上部電極1かつガス噴出板6を120rpmで回転させつつ、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−bをプラズマ処理した。
なお、図8では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8の開口部のサイズをΦ0.5mmとしており、ガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは2.5mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−aにおける被処理面の最大高低差Mは1.5mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−aの外周はΦ40mmとした。
なお、図11は第1乃至第8実施形態および第1乃至第3の従来例でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、各実施形態および従来例におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中AAにおける断面図である。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−bの被処理面のほぼ全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは1.00μm/min、面内均一性は±7.8%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
以上、第7乃至第8実施形態で示したように、本論の課題が改善された理由は、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)の大きい箇所でも充分なプラズマ密度を確保でき、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたからである。
ここで、大気圧近傍の圧力下で、かつ被処理面内において電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が異なる場合に、プラズマ密度の均一性が保たれない原因は次の2点であると考えられる。
▲1▼パッシェンの法則で知られるように、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほど放電開始電圧が高くなり、プラズマ密度が低下する。
▲2▼電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほどアーク放電に移行しやすく、均一なプラズマが生成し難い。
これらより、電極間ギャップの大きい箇所では大気圧下でも放電開始電圧が低く、他のガス種に比べてプラズマ密度を向上させやすい不活性ガスのガス密度を高くすることが必要となる。
したがって本実施形態のように、中央部の電極間ギャップが小さい場合は比重の大きい不活性ガス(例えばArガス)とそれより比重の小さい反応ガス(例えばO2ガス)を組み合わせ、中央部の電極間ギャップが大きい場合は比重の小さい不活性ガス(例えばHeガス)とそれより比重の大きい反応ガス(例えばO2ガス)を組み合わせ、上部電極かつガス噴出板を回転させて処理ガスを遠心分離させることにより、結果として電極間ギャップの大きい箇所で不活性ガス濃度を大きくすることができ、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたと考えられる。
(実施の形態9)
以下、本発明の第9実施形態について、図9および図10を参照して説明する。
図9は本発明の第9実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。図9において、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に異形被処理物11−bを載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−bに対して処理ガスを供給可能な構造となっている。また、上部電極1には高周波電源9を連結し下部電極2を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっており、高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−bの被処理面にプラズマ10を生成できる。
図10はガス噴出面7の平面の模式図を示す。図10のようにガス噴出口8を中央部で密にし、外周部で粗にして、ガス噴出面内で中央部から外周部に向かって段階的に疎になるようにしている。また、第9実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図は、図中BBにおける断面図である。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−bを載置し、処理ガス供給装置4よりHe=970sccm、O2=30sccmを供給し、高周波電源9より電力を80W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成し、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−bをプラズマ処理した。
なお、図9および図10では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8の開口部のサイズをΦ0.5mmとしており、ガス噴出口8はガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは20mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−bにおける被処理面の最大高低差Mは1mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−bの外周はΦ40mmとした。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−bの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部とΦ38mm位置の外周部4点の計5点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
5点測定の平均で、アッシングレートは0.93μm/min、面内均一性は±4.9%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
以上、第9の実施形態で示したように、本論の課題が改善された理由は、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)の大きい箇所でも充分なプラズマ密度を確保でき、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたからである。
ここで、大気圧近傍の圧力下で、かつ被処理面内において電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が異なる場合に、プラズマ密度の均一性が保たれない原因は次の2点であると考えられる。
▲1▼パッシェンの法則で知られるように、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほど放電開始電圧が高くなり、プラズマ密度が低下する。
▲2▼電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほどアーク放電に移行しやすく、均一なプラズマが生成し難い。
これらより、電極間ギャップの大きい箇所では大気圧下でも放電開始電圧が低く、他のガス種に比べてプラズマ密度を向上させやすい不活性ガスのガス密度を高くすることが必要となる。
したがって本実施形態のように、電極間ギャップの大きい箇所でガス噴出口の数を密にして、電極間ギャップの小さい箇所でガス噴出口の数を疎にすることにより、結果としてガス流量もしくは不活性ガス濃度を大きくすることができ、不活性ガス濃度の向上および電極表面の冷却に寄与し、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたと考えられる。
(実施の形態10)
以下、本発明の第10実施形態について、図12乃至図14を参照して説明する。
図12は本発明の第10実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。図12において、上部電極1と下部電極2を設け、下部電極2上に、反りを有するガラス基板としての異形被処理物11−cを載置可能な構造となっており、処理ガス供給装置4、ガス流路5およびガス噴出板6と、ガス噴出板6上のガス噴出面7と、ガス噴出面7の面内に設けた複数のガス噴出口8を経由して、異形被処理物11−cに対して処理ガスを供給可能な構造となっている。また、上部電極1には高周波電源9を連結し下部電極2を接地電位とすることで両電極間に高周波電力を印加可能な構造となっており、高周波電源9より電力を供給することで、異形被処理物11−cの被処理面にプラズマ10を生成できる。この時、プラズマ10より発生する光を、下部電極2に設けた透光窓13を介して検出器14で検出でき、発光分光ユニット15により発光強度を算出することができる。また、レール16上で検出器14を走査し、任意の場所で発光を検出することにより、ある特定の波長の発光強度分布を得ることができる。
また、図12に示したプラズマ処理装置は、ガス流路5において、第1実施形態で用いたプラズマ処理装置と異なっており、各ガス流路5−a乃至5−fの間に仕切りを備えることで各ガス供給装置4から供給される処理ガスが、ガス噴出口8より噴出されるまで混合されない構造になっている。
なお、図13は第10実施形態でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、ほぼ正方形となっている。また図12は、図中CCにおける断面図である。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−cを載置し、全ての処理ガス供給装置4よりHe=1000sccmを供給し、高周波電源9より電力を120W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成した。次に、検出器14をX方向走査しつつ、プラズマ10からの発光のうち706nmの波長を検出し、図14に示すような検出時間に対する波長706nmの発光強度分布を描いた。さらに、図14の凸型の分布をフラットにするように、ガス供給装置4から供給するガス流量を表7に示す値に再調節し(この時にHeガスだけでなく、O2ガスも供給し)、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−cをプラズマ処理した。このようにして、検出器14がX方向に走査した後でZ方向にある距離だけ移動し、再びX方向に走査して、発光強度分布を描いてガス流量を再調節するという動作を繰り返すことで、ガス流量を再調整しつつ異形被処理物11−cの全面をプラズマ処理した。
Figure 2007059306
なお、図12および図13では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8の開口部のサイズをΦ0.5mmとしており、ガス噴出口8はガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは20mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−cにおける被処理面の最大高低差Mは0.5mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−cの外形は□100mmとした。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−cの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部と□90mm位置の外周部8点の計9点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
9点測定の平均で、アッシングレートは1.28μm/min、面内均一性は±2.9%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
以上、第10実施形態で示したように、本論の課題が改善された理由は、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)の大きい箇所でも充分なプラズマ密度を確保でき、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたからである。
ここで、大気圧近傍の圧力下で、かつ被処理面内において電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が異なる場合に、プラズマ密度の均一性が保たれない原因は次の2点であると考えられる。
▲1▼パッシェンの法則で知られるように、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほど放電開始電圧が高くなり、プラズマ密度が低下する。
▲2▼電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほどアーク放電に移行しやすく、均一なプラズマが生成し難い。
これらより、電極間ギャップの大きい箇所では大気圧下でも放電開始電圧が低く、他のガス種に比べてプラズマ密度を向上させやすい不活性ガスのガス密度を高くすることが必要となる。
したがって本実施形態のように、電極間ギャップの大きい箇所でガス噴出口の数を密にして、電極間ギャップの小さい箇所でガス噴出口の数を疎にすることにより、結果としてガス流量もしくは不活性ガス濃度を大きくすることができ、不活性ガス濃度の向上および電極表面の冷却に寄与し、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたと考えられる。
(実施の形態11)
以下、本発明の第11実施形態について、図12および図15を参照して説明する。
本発明の第11実施形態におけるプラズマ処理装置の構成は第10実施形態と同等のものであり、その断面図を図12に示す。また、図12における装置の説明は第10実施形態と同等であるため、ここでは省略する。
また、図15は第11実施形態でのガス噴出面7の平面の模式図を示したものであり、第10実施形態と異なり、Z方向の長さを小さくした長方形となっている。なお図12は、図中DDにおける断面図である。
この装置によるプラズマ処理の一例として、下部電極2上に異形被処理物11−cを載置し、全ての処理ガス供給装置4よりHe=1000sccmを供給し、高周波電源9より電力を120W供給することで、上部電極1と被処理物3の間にプラズマ10を生成した。次に、第10実施形態と同様にして検出器14をX方向走査しつつ、プラズマ10からの発光のうち706nmの波長を検出し、検出時間に対する波長706nmの発光強度分布を描いた。さらに、発光強度分布をフラットにするように、ガス供給装置4から供給するガス流量を表8に示す値に再調節し(この時にHeガスだけでなく、O2ガスも供給し)、被処理面上にフォトレジスト膜を塗布した異形被処理物11−cをプラズマ処理した。なお本発明では、上記のような発光強度の検出とガス流量の再調節を定期的に繰り返しつつ、プラズマ源を10mm/sの速度でZ方向に移動することで、異形被処理物11−cの全面をプラズマ処理した。
Figure 2007059306
なお、図12および図15では簡略化しているが、実際には、ガス噴出口8の開口部のサイズをΦ0.5mmとしており、ガス噴出口8はガス噴出板6内に数十から数百個設けている。また、ガス流路5の一部であるガス溜り高さKは20mm、ガス噴出板6の厚さLは0.75mm、異形被処理物11−cにおける被処理面の最大高低差Mは0.5mm、ガス噴出面7と被処理面のなす距離Nは0.5mmとし、異形被処理物11−cの外形は□100mmとした。
上記のプラズマ処理方法および装置により、異形被処理物11−cの被処理面全面でプラズマ10を生成することが可能となった。
処理速度と面内均一性を評価するために、被処理面の中央部と□90mm位置の外周部8点の計9点において、フォトレジストのアッシングレートを測定した。
9点測定の平均で、アッシングレートは1.33μm/min、面内均一性は±3.8%と非常に高速で均一性よくプラズマ処理することができた。
また、プラズマ源を移動させつつプラズマ処理を実施しても、被処理物表面を均一にプラズマ処理することができた。
以上、第11実施形態で示したように、本論の課題が改善された理由は、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)の大きい箇所でも充分なプラズマ密度を確保でき、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたからである。
ここで、大気圧近傍の圧力下で、かつ被処理面内において電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が異なる場合に、プラズマ密度の均一性が保たれない原因は次の2点であると考えられる。
▲1▼パッシェンの法則で知られるように、電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほど放電開始電圧が高くなり、プラズマ密度が低下する。
▲2▼電極間ギャップ(もしくは電極と被処理物間のギャップ)が大きいほどアーク放電に移行しやすく、均一なプラズマが生成し難い。
これらより、電極間ギャップの大きい箇所では大気圧下でも放電開始電圧が低く、他のガス種に比べてプラズマ密度を向上させやすい不活性ガスのガス密度を高くすることが必要となる。
したがって本実施形態のように、電極間ギャップの大きい箇所でガス噴出口の数を密にして、電極間ギャップの小さい箇所でガス噴出口の数を疎にすることにより、結果としてガス流量もしくは不活性ガス濃度を大きくすることができ、不活性ガス濃度の向上および電極表面の冷却に寄与し、平面でない被処理面全面にわたって、プラズマ密度が均一な状態でプラズマ処理を実施できたと考えられる。
以上、本発明の実施形態において、被処理物として中央部にただ1つの極大もしくは極小を有する場合のみ例示したが、これに限らず、極大および極小部が中心から外れていても本実施形態と同等の効果を得ることができる。また、極大および極小部がただ1つである場合、簡単で安価な部材で装置を構成できる点で好ましいが、これに限らず、極大および極小部が複数ある場合においても本実施形態と同等の効果を得ることができる。さらに、被処理面が平面であっても本発明を用いることができる。この場合、被処理物面を所望の分布を持って不均一に処理することに格別の効果を奏する。
また、本発明の実施形態において、不活性ガス濃度が95%以上の処理ガスの場合のみ例示したが、不活性ガスが少なすぎるとプラズマ密度の著しい低下を招くため、不活性ガス濃度は概ね50%以上がよい。また、不活性ガスが多すぎると化学反応性に乏しくなり処理速度が著しく低下するため、不活性ガス濃度は概ね99.9%以下がよい。
本発明の実施形態において、ガス噴出口の開口断面積の大きさが0.031mm2から0.503mm2の範囲で例示したが、断面積が大きすぎると面内で流量差および濃度差を生成させることが困難になるため、開口断面積は概ね4.000mm2以下がよい。また、小さすぎると作製段階での加工が困難になるため、開口断面積は概ね0.007mm2以上がよい。
また、本発明の実施形態において、ガス流路の長さが1.0mmから3.0mmの範囲で例示したが、長過ぎると面内で流量差および濃度差を生成させることが困難になるため、ガス流路長さは概ね10.0mm以下がよい。また、小さすぎると作製段階での加工が困難になるため、ガス流路長さは概ね0.5mm以上がよい。
また、本発明の実施形態において、被処理面がフォトレジストの場合のみ例示したが、これに限らず、有機物を主成分とした物質の除去やクリーニング、シリコンやシリコン酸化物などの無機物や金属物質の加工、成膜および表面処理など、様々な被処理面へのプラズマ処理に対して本発明と同等の効果を得ることができる。
また、本発明の実施形態において、被処理物として中央部にただ1つの極大もしくは極小を有する形状を例示したが、これは例えば、MgやAlからなる金属成形品、および樹脂や酸化物からなる光学成形品などの金型に対して格別の効果を奏する。また、部品を実装する前後のプリント基板、特にはんだ接合部の表面処理、あるいは、デジタルマイクロミラーデバイスやシリコンマイクといったMEMSデバイス、さらには、薄型プリント基板やディスプレイパネルのように比較的平面度の低い被処理物(反り、ねじれの大きい被処理物)などにも適用でき、本発明と同等の効果を得ることができる。
なお、本発明の実施形態において、ガス噴出面と被処理面のなす距離(電極と被処理物間のギャップ)を0.5mm以上の場合を例示したが、一般的に大気圧下で安定なプラズマを生成するためには、この距離は概ね0.05mm以上5mm以下がよい。さらに、本発明の実施形態において、被処理面の高低差が1.0mmから1.5mmの範囲のみ例示したが、高低差が小さすぎると本発明を用いなくとも均一な処理が実現できるため、被処理面の高低差は概ね0.3mm以上がよい。また大きすぎるとプラズマを安定に生成し難くなるため、概ね5mm以下がよい。
なお、本発明の実施形態において、プラズマからの発光をモニタリングし、ガス流量を再調節して均一なプラズマを生成する際に、基板が凸型に反った被処理物のみについて例示したが、これに限らない。発光分光法などでプラズマ密度分布に相当する量をモニタリングすることと、ガス流量、流速および濃度などを独立した複数ガス系統で調節することにより、様々な形状の被処理物に対して、迅速に、均一なプラズマを生成することができ、本発明と同等の効果を得ることができる。
なお、本発明の実施形態において、プラズマからの発光をモニタリングし、ガス流量を再調節して均一なプラズマを生成する際に、基板がガラスである場合についてのみ例示したが、これに限らない。例えば、波長150nmから950nmの間のいずれかの波長における光の透過率が30%以上であれば、本発明と同等の効果を得ることができる。なおこの場合、特定の波長しか透過しないような材料においても、その波長を放出しうるガスを選定し、不活性ガスに添加することでプラズマからの光として検出できる。
なお、本発明の実施形態においてプラズマからの発光をモニタリングし、ガス流量を再調節して均一なプラズマを生成する際に、プラズマ源が平行平板電極による容量結合型の場合についてのみ例示したが、これに限らず他の方式のプラズマ源を用いてもよい。例えば、図16に示すような、コイル電極による誘導結合型においても、ノズルを複数用いて、且つ各々のノズルのガス流量、流速および濃度を独立に調節することにより、様々な形状の被処理物に対して、迅速に、均一なプラズマを生成することができ、本発明と同等の効果を得ることができる。
本発明のプラズマ処理方法および装置は、平面でない被処理面に対して、全面を均一に一括処理することで処理時間を短縮でき、簡易的な構造あるいは汎用性の高い構造とすることで装置コストを低減できるプラズマ処理方法および装置を提供でき、プリント基板、電子部品、半導体、光学部品関連、ディスプレイ、とりわけ被処理面が平面でない被処理物に対して、被処理面を均一にエッチング、成膜および表面処理するといった用途にも適用できる。
本発明の第1および第3実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図 本発明の第2および第4実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図 本発明の第5実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図 本発明の第5実施形態におけるプラズマ処理装置の断面拡大図 本発明の第6実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図 本発明の第6実施形態におけるプラズマ処理装置の断面拡大図 本発明の第7実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図 本発明の第8実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図 本発明の第9実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図 本発明の第9実施形態におけるガス噴出面の模式図 本発明の実施形態および従来例におけるガス噴出面の模式図 本発明の第10実施形態におけるプラズマ処理装置の断面図 本発明の第10実施形態におけるガス噴出面の模式図 本発明の第10実施形態における発光強度分布を示す図 本発明の第11実施形態におけるガス噴出面の模式図 誘導結合型プラズマ源におけるプラズマ処理装置の断面図 第1の従来例におけるプラズマ処理装置の断面図 第2の従来例におけるプラズマ処理装置の断面図 第3の従来例におけるプラズマ処理装置の断面図 第4の従来例におけるプラズマ処理装置の断面図
符号の説明
1 上部電極
2 下部電極
3 被処理物
4 処理ガス供給装置
5 ガス流路
6 ガス噴出板
7 ガス噴出面
8 ガス噴出口
9 高周波電源
10 プラズマ
11 異形被処理物
12 モーターユニット

Claims (26)

  1. 一対の電極間の少なくとも一方に誘電体を設け、一方の電極上に被処理物を載置し、前記電極間に処理用ガスを供給しつつ電極間に高周波電力を供給することで、電極間に大気圧近傍の圧力下でプラズマを生成させ、前記被処理物を処理するプラズマ処理方法において、前記被処理物は少なくとも非平面形状の被処理面を有し、かつ被処理面に照射されるプラズマ状態のガスの流速を被処理面内で不均一にすることで前記被処理物を処理すること
    を特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 処理用ガスは複数系統で供給し、1つ以上のガス系統でガスの供給流量が異なることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理方法。
  3. 被処理面と電極のなす距離が大きい領域ではプラズマ状態のガスの流速を大きくし、被処理面と電極のなす距離が小さい領域ではプラズマ状態のガスの流速を小さくすることを特徴とする請求項2記載のプラズマ処理方法。
  4. 一対の電極間の少なくとも一方に誘電体を設け、一方の電極上に被処理物を載置し、前記電極間に処理用ガスを供給しつつ電極間に高周波電力を供給することで、電極間に大気圧近傍の圧力下でプラズマを生成させ、前記被処理物を処理するプラズマ処理方法において、プラズマ状態のガスが不活性ガスを含み、かつ不活性ガスの濃度を被処理面内で不均一にすること
    を特徴とするプラズマ処理方法。
  5. 処理用ガスは複数系統で供給し、被処理面の形状に合わせて、不活性ガスの濃度が面内で不均一になるように、1つ以上のガス系統で不活性ガス濃度が異なることを特徴とする請求項4記載のプラズマ処理方法。
  6. 一対の電極間の少なくとも一方に誘電体を設け、一方の電極上に被処理物を載置し、前記電極間に処理用ガスを供給しつつ電極間に高周波電力を供給することで、電極間に大気圧近傍の圧力下でプラズマを生成させ、前記被処理物を処理するプラズマ処理方法において、プラズマ状態となる直前に処理用ガスを遠心分離し、不活性ガスの濃度を被処理面内で不均一にすること
    を特徴とするプラズマ処理方法。
  7. 遠心分離は、電極内部のガス流路と被処理面にガスを供給するガス噴出面を備えるプラズマ処理装置を用い、ガス噴出面およびガス流路を内部に含む電極を回転させることで処理用ガスを分離させることを特徴とする請求項6記載のプラズマ処理方法。
  8. 被処理面の形状と、処理ガス中の反応ガス種の比重の両条件によって、不活性ガス種を変えることを特徴とする請求項6記載のプラズマ処理方法。
  9. 被処理面内で、被処理面と電極のなす距離が大きい領域では不活性ガスの濃度を高くし、被処理面と電極のなす距離が小さい領域では不活性ガスの濃度を低くすることを特徴とする請求項4または6に記載のプラズマ処理方法。
  10. 平面でない被処理面は、中心部近傍で極大もしくは極小を有する凹凸形状をなすことを特徴とする請求項1,4及び6の何れか一項に記載のプラズマ処理方法。
  11. 平面でない被処理面は、面内で1つの極大もしくは極小部を有することを特徴とする請求項1,4及び6の何れか一項に記載のプラズマ処理方法。
  12. 処理用ガスが不活性ガスを50%以上の割合で含むことを特徴とする請求項1,4及び6の何れか一項に記載のプラズマ処理方法。
  13. 処理用ガスは不活性ガスを99.9%以下の割合で含むことを特徴とする請求項1,4及び6の何れか一項に記載のプラズマ処理方法。
  14. 被処理面と電極のなす距離を10μm以上とすることを特徴とする請求項1,4及び6の何れか一項に記載のプラズマ処理方法。
  15. 一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極に連結可能な高周波電源と電極間に処理用ガスを供給できるガス供給装置を設け、電極内部のガス流路を経由して、被処理物の被処理面全面に処理用ガスを供給することが可能なガス噴出面を設けたプラズマ処理装置において、
    ガス噴出面が複数のガス噴出口を備え、全てのガス噴出口のうち開口断面積の大きさが異なるものを1つ以上備えること
    を特徴とするプラズマ処理装置。
  16. ガス噴出口の開口断面積の大きさが、ガス噴出面内の中心部から外周部に向かって段階的に大きく、もしくは小さくなることを特徴とする請求項15記載のプラズマ処理装置。
  17. 一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極に連結可能な高周波電源と電極間に処理用ガスを供給できるガス供給装置を設け、電極内部のガス流路を経由して、被処理物の被処理面全面に処理用ガスを供給することが可能なガス噴出面を設けたプラズマ処理装置において、
    ガス噴出面が複数のガス噴出口を備え、全てのガス噴出口のうち電極内部のガス流路の長さが異なるものを1つ以上備えること
    を特徴とするプラズマ処理装置。
  18. ガス噴出面内において、電極内部のガス流路の長さが、中心部から外周部に向かって段階的に長く、もしくは短くなることを特徴とする請求項17記載のプラズマ処理装置。
  19. 単位面積あたりにおけるガス噴出口の開口断面積の総和が、ガス噴出面内全面でほぼ一定であることを特徴とする請求項15または17に記載のプラズマ処理装置。
  20. 一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極に連結可能な高周波電源と電極間に処理用ガスを供給できるガス供給装置を設け、電極内部のガス流路を経由して、被処理物の被処理面全面に処理用ガスを供給することが可能なガス噴出面を設けたプラズマ処理装置において、
    ガス噴出面が複数のガス噴出口を備え、ガス噴出口の数が粗な部分と密な部分を設けていること
    を特徴とするプラズマ処理装置。
  21. ガス噴出面内において、ガス噴出口の数の粗密が、中心部から外周部に向かって段階的に疎に、もしくは密になることを特徴とする請求項20記載のプラズマ処理装置。
  22. 一対の電極間の少なくとも一方に固体誘電体を設け、電極間に処理用ガスを供給しつつ高周波電力を供給することで、大気圧近傍の圧力下でプラズマを生成し、プラズマ状態のガスを被処理物に対して照射し、平面でない被処理面をプラズマ処理する方法において、
    プラズマから放出され、被処理物を透過し、且つ150nmから950nmの間のいずれかの波長の光を光検出器で検出しつつ、被処理物の表面を処理すること
    を特徴とするプラズマ処理方法。
  23. 電極と光検出器の相対位置を変化させつつ検出した光を分光し、相対位置に対する所望の波長の強度の大きさのプロファイルを記録することを特徴とする請求項22記載のプラズマ処理方法。
  24. プロファイルの形状からガスの流速、流量あるいは濃度を再計算し、プラズマ条件にフィードバックして、ガスの流速、流量あるいは濃度を変化させることを特徴とする請求項23記載のプラズマ処理方法。
  25. 処理用ガスは複数系統で供給し、フィードバックされた発光強度プロファイルを相対位置に対して均一になるように、1つ以上のガス系統で処理用ガスの供給流量、流速および不活性ガス濃度を変化させることを特徴とする請求項24記載のプラズマ処理方法。
  26. 被処理物は、150nmから950nmの間のいずれかの波長の光に対する透過率が30%以上であることを特徴とする請求項22記載のプラズマ処理方法。
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