JP2007048884A - 半導体ウェーハのダイシング用フレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】 粘着剤がダイに付着したり、フレームに残存するのを抑制防止し、しかも、例え大きな圧力を加えてもフレームからダイシング層がずれたり、外れるのを防ぐことのできる半導体ウェーハのダイシング用フレームを提供する。
【解決手段】 12インチの半導体ウェーハを収容包囲する中空のフレーム1と、フレーム1の裏面に貼着されて収容された半導体ウェーハを着脱自在に粘着保持する可撓性のダイシング層20とを備え、フレーム1を射出成形用金型により射出成形する。フレーム1の内周面2と裏面とに、実質的に丸みを有しない半径0.2mm以下のナイフエッジ形状のコーナ部5を形成させ、かつ90°以下、好ましくは45〜89°の角度θを形成させる。EVA系のダイシング層20を用いても、コーナ部5でダイシング層20の滑ることがないので、エキスパンド作業時にフレーム1からダイシング層20がずれたり、分離することがない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウェーハのダイシング作業やエキスパンド作業等に使用される半導体ウェーハのダイシング用フレームに関するものである。
従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームは、図5ないし図7に示すように、口径300mm(12インチ)の半導体ウェーハWを収容するフレーム1Aを備え、このフレーム1Aに、半導体ウェーハWを保持するダイシングフィルム21が貼着されることにより構成されている(特許文献1参照)。
フレーム1Aは、例えばSUS等を使用して中空に形成され、表面の一部に、半導体ウェーハWやその加工工程に関する情報管理用のバーコード7が貼着されており、25枚一組で図示しない半導体ウェーハ用の収納容器に整列収納される。ダイシングフィルム21は、例えば50〜200μmの厚さでフィルム化された軟質塩化ビニル樹脂を備え、この柔軟な軟質塩化ビニル樹脂の表面に、アクリル系の粘着剤が10〜50μmの厚さに塗布されており、フレーム1Aの裏面に剥離可能に貼着されてその中空部を閉塞する。このダイシングフィルム21は、使用後に粘着剤がフレーム1Aに残存しないようにフレーム1Aと共にUV照射される。
このような構成の半導体ウェーハのダイシング用フレームは、ダイシングフィルム21上に粘着保持した半導体ウェーハWがダイヤモンドブレード40により複数のダイ(チップ)Dにダイシング(図5参照)され、ダイシングフィルム21を含む全体がUV照射され、エキスパンド装置41上に上方から圧接されてダイシングフィルム21が径方向に延伸される(図6、図7参照)とともに、複数のダイDが相互に接触しないようその間隔が拡大され、その後、半導体ウェーハWからダイDが個々にピックアップして移送され、パッケージの組立や基板の実装等の作業が行なわれる。
特開2000‐331962号公報
従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームは、以上のようにダイシングフィルム21として軟質塩化ビニル樹脂を使用しているので、アクリル系の粘着剤がダイDに付着したり、ダイシングフィルム21を剥離する際に粘着剤がフレーム1Aに残存し、生産性を低下させるという問題がある。この問題を解消する手段としては、ダイシングフィルム21にエチレン酢酸ビニル(EVA)等からなるポリオレフィン系フィルムを使用する方法があげられる。
しかしながら、ポリオレフィン系フィルムは、粘着剤がダイDに付着したり、フレーム1Aに残存するのを防止することができるものの、軟質塩化ビニル樹脂よりも引張り時の伸び率が小さいので、複数のダイDが相互に接触するのを防ぐ観点から、エキスパンド装置41上に上方から大きな力で強く圧接される必要がある。その結果、図8に示すように、フレーム1Aからダイシングフィルム21がずれたり、外れてしまうという大きな問題が新たに生じることとなる。
本発明は上記に鑑みなされたもので、粘着剤がダイに付着したり、フレームに残存するのを抑制防止し、しかも、例え大きな圧力を加えてもフレームからダイシング層がずれたり、外れるのを防ぐことのできる半導体ウェーハのダイシング用フレームを提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、半導体ウェーハを収容する中空のフレームと、このフレームの被貼着面に貼り付けられ、収容された半導体ウェーハを粘着保持する可撓性のダイシング層とを備えたものであって、
フレームの内周面と被貼着面とが形成するコーナ部を、半径0.2mm以下の形状としたことを特徴としている。
なお、フレームを成形する射出成形用金型を備え、この射出成形用金型を、フレームの被貼着面を形成する第一の型と、フレームの被貼着面以外の部分を形成する第二の型とから構成し、これら第一、第二の型における接合部の一部分を、フレームの内周面と被貼着面とが交差する箇所とすることができる。
また、フレームの内周面と被貼着面とが形成する角度を90°以下とすることが好ましい。
さらに、ダイシング層として、ポリオレフィン系フィルムを用いることが好ましい。
ここで、特許請求の範囲における半導体ウェーハは、口径300mmタイプが主ではあるが、特に限定されるものではなく、口径200mmタイプや口径450mmタイプ等でも良い。また、半導体ウェーハには、Siウェーハ、GaPウェーハの種類があるが、いずれでも良い。
フレームは、SUS等でも良いが、射出成形される場合、成形材料としては、ポリフェニレンスルフィド、カーボンファイバー、及び炭酸カルシウムが混練された材料でも良いし、ナイロン系の樹脂にカーボンファイバー又はグラスファイバーが混練された材料でも良い。可撓性のダイシング層には、半導体ウェーハを粘着保持する透明、不透明、半透明のフィルムやシートが含まれる。さらに、射出成形用金型には、2プレートや3プレートタイプがあるが、いずれのタイプでも良い。
本発明によれば、金属あるいは樹脂等からなるフレームに、ポリオレフィン系のダイシング層を使用した場合においても、フレームやダイにダイシング層の粘着剤が付着するのを抑制することができる。また、フレームの内周面と被貼着面とが実質的な丸みを有しない半径0.2mm以下のコーナ部を形成するので、伸び率の小さいダイシング層を用いても、フレームのコーナ部でダイシング層が滑るのを防ぐことができる。
本発明によれば、粘着剤がダイに付着したり、フレームに残存するのを抑制防止し、しかも、例え大きな圧力を加えても、フレームからダイシング層がずれたり、外れるのを有効に防ぐことができるという効果がある。
また、フレームを射出成形用金型により成形すれば、軽量性や量産性等の向上を図ることができる。また、射出成形用金型の第一、第二の型における接合部の一部分を、フレームの内周面と被貼着面とが交差する箇所とすれば、時間と手間を要する機械加工等の場合と異なり、シャープなコーナ部を備えたフレームを簡単に製造してダイシング層がずれたり、外れるのを防ぐことができる。
また、フレームの内周面とフレームの被貼着面とが形成する角度を90°以下の鋭角とすれば、フレームの強度を向上させたり、成形材料を使用したフレームの成形時に金型からフレームを容易に脱型することができ、しかも、フレームからダイシング層がずれるのを防ぐこともできる。
さらに、ダイシング層として、ポリオレフィン系フィルムを用いれば、ダイシング層の粘着剤がダイシングされたダイに付着したり、フレームに残存するのを防止することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における半導体ウェーハのダイシング用フレームは、図1ないし図4に示すように、パターン描画された12インチの薄い半導体ウェーハWを隙間をおいて収容包囲する中空のフレーム1と、このフレーム1の被貼着面である裏面4に貼着されて収容包囲された半導体ウェーハWを着脱自在に粘着保持する可撓性のダイシング層20とを備え、フレーム1が射出成形用金型30により射出成形される。
フレーム1は、図1ないし図3に示すように、所定の成形材料により12インチの半導体ウェーハWよりも大きい厚さ2〜3mmの略リング形に射出成形され、内周面2が断面略く字形に形成されており、外周面の前後左右がそれぞれ直線的に切り欠かれるとともに、外周面の前部には、位置決め用の一対のノッチ3が左右に並べて切り欠かれる。
所定の成形材料としては、例えば流動性、寸法安定性、低磨耗性、精密成形に優れるポリフェニレンスルフィド(PPS)、強度や剛性を確保するカーボンファイバー、及び炭酸カルシウムが混合混練された材料があげられる。また、ポリフェニレンスルフィドとポリアミドから選択された少なくとも1種の樹脂、及び補強効果や耐薬品性に優れるホウ酸アルミニウムウィスカーが混合混練された材料があげられる。
フレーム1の内周面2と裏面4とは図3に示すように、実質的な丸みを有しない半径0.2mm以下のシャープな略ナイフエッジ形状のコーナ部5を形成し、かつ90°以下、好ましくは45°〜89°、より好ましくは60°〜89°の角度θを形成する。この角度θが45°〜89°の範囲なのは、45°未満の場合には、フレーム1の強度が低下し、逆に89°を超える場合には、現実問題としてフレーム1の成形時に射出成形用金型30からの脱型が困難になるからである。また、フレーム1の表面後部には図2に示すように、左右横方向に伸びる収納穴6が一体的に凹み成形され、この収納穴6内に、RFIDシステム10のRFタグ11が装着される。
RFIDシステム10は、図1に示すように、電波により内部メモリがアクセスされ、フレーム1と共に移動するRFタグ11と、このRFタグ11との間で電波や電力を送受信するアンテナユニット12と、RFタグ11との交信を制御するリーダ/ライタ13と、このリーダ/ライタ13を制御するコンピュータ14とを備えて構成される。アンテナユニット12とリーダ/ライタ13とは、別々に構成されるが、必要に応じて一体化される。また、リーダ/ライタ13の制御に特に支障を来たさなければ、コンピュータ14の代わりに各種のコントローラが使用される。
このようなフレーム1は、工業規格ASTM D790における曲げ弾性率が25〜50GPa、好ましくは25〜40GPaの範囲内とされ、かつASTM D790における曲げ強度が150〜600MPa、好ましくは150〜400MPaの範囲内とされる。これは、フレーム1の曲げ弾性率や曲げ強度が上記範囲から外れた場合には、フレーム1の強度が低下したり、フレーム1が容易に破損してしまうからである。
ダイシング層20は、例えば粘着剤がダイDに付着するのを規制するエチレン酢酸ビニル(EVA)等からなるポリオレフィン系フィルムと、このポリオレフィン系フィルムの表面に塗布されて半導体ウェーハWを粘着するアクリル系の粘着剤とを備えた薄い平面円板形に形成され、フレーム1の平坦な裏面4の被接着領域に接着されてその中空部を閉塞する。フレーム1の裏面4の被接着領域は、そのままでも良いが、略スパイク状の凸凹に粗してダイシング層20との接着強度を向上させることもできる。
射出成形用金型30は、図4に示すように、フレーム1の裏面4を形成する固定型31と、フレーム1の裏面4以外の大部分を形成する可動型32とを備え、この可動型32が固定型31に対し接離可能に対向する。これら相対向する固定型31と可動型32における接合部、すなわちパーティングライン33は、その一部分がフレーム1の内周面2と裏面4とが交差する箇所とされる。その他の部分については、従来例と同様であるので説明を省略する。
上記によれば、EVA系のダイシング層20を使用するので、軟質塩化ビニル樹脂と異なり、フレーム1やダイDに粘着剤が付着するのを抑制したり、生産性や品質を著しく向上させることができ、しかも、その後の実装作業等の不具合をきわめて有効に抑制防止することができる。また、フレーム1の内周面2と裏面4とが実質的に丸みを有しない半径0.2mm以下のシャープなコーナ部5を形成し、かつ90°以下の角度θを形成するので、例え伸び率の小さいEVA系のダイシング層20を用いても、コーナ部5でダイシング層20の滑ることがない。したがって、エキスパンド装置41を用いたエキスパンド作業時にフレーム1からダイシング層20がずれたり、分離等することがない。
また、金属の代わりにポリフェニレンスルフィド等の成形材料を使用してフレーム1を射出成形すれば、軽量化を図ることができ、これを通じて作業性や利便性を著しく向上させることができる。また、フレーム1の材料変更と共に、曲げ弾性率を25〜50GPaの範囲内とし、かつ曲げ強度を150〜600MPaの範囲内とすれば、例え樹脂を使用しても、フレーム1の強度低下を招くことが全くなく、しかも、フレーム1を3mm以下と薄くして既存の機器や装置をそのまま利用することが可能になる。
また、固定型31と可動型32におけるパーティングライン33の一部分を、薄いバリの生じ易いフレーム1の内周面2と裏面4とが交差する箇所とすれば、金属を切削加工する場合と異なり、フレーム1にRの付かないシャープなコーナ部5を簡単かつ迅速に形成してダイシング層20がずれたり、外れるのを防ぐことが可能になる。
また、フレーム1を金属製ではなく樹脂製とすれば、RFIDシステム10のRFタグ11を使用しても、RFタグ11の通信特性にフレーム1が悪影響を及ぼすことがなく、無線通信に誤作動等の支障を来たすおそれをきわめて有効に排除することが可能になる。また、フレーム1に、RFIDシステム10のRFタグ11を一体的に装着するので、情報システムの簡素化を図ることができ、しかも、情報の問い合わせが不要なので、レスポンスが非常に早くなるとともに、情報を分散処理できるので、システムの拡張や変更に柔軟に対応することが可能になる。
さらに、汚れやすい印刷物であるバーコード(最大情報量 数10ケタ)7と異なり、情報の遠隔読み取りや電力伝送が可能になる他、情報量の増大(最大情報量 数1000ケタ)、情報の書き換えの容易化、耐汚染性の向上が大いに期待できる。さらにまた、フレーム1が金属製の場合には、フレーム1にRFタグ11用の収納穴6を後から時間をかけて切削加工せざるを得ないが、フレーム1が樹脂製の場合には、フレーム1の成形時に収納穴6を簡単に一体形成することができるので、生産性の著しい向上が大いに期待できる。
なお、上記実施形態ではフレーム1の表面後部に収納穴6を凹み成形したが、何らこれに限定されるものではない。例えば、フレーム1の側部の少なくとも一部分に、収納穴6を成形しても良い。また、フレーム1の表裏面のいずれかに収納穴6を凹み成形することなく、RFタグ11を直接取り付けても良い。また、RFIDシステム10には、交信距離の短い電磁結合方式、電磁誘導方式、交信距離の長い電波方式等があるが、いずれでも良い。さらに、RFタグ11には、ラベル形、円筒形、カード形、箱形等があるが、いずれでも良い。
以下、本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施例を比較例と共に説明する。
実施例1
先ず、1.5mmの厚さを有するステンレスSUS304を使用して図2に示すフレームを切り出した。フレームは外径400mm、内径350mm、厚さ1.5mmの大きさであり、フレームの重量は約300gであった。フレームの全内周面と裏面とには、実質的な丸みを帯びていない半径0.2mm以下のコーナ部を形成し、かつ90°の角度を形成した。
次いで、フレームの裏面にダイシング層を貼着したが、このダイシング層としては、リンテック株式会社製のダイシングフィルム〔商品名:アドウィルD〕を使用した。こうしてフレームにダイシング層を貼着したら、このダイシング層の表面に予め140μmにバックグラインドされた半導体ウェーハを貼り合わせ、この半導体ウェーハをダイシング機〔株式会社ディスコ製 商品名:DAD381〕により個片化するとともに、ダイシング用フレーム全体にダイボンダ〔NECマシナリー株式会社製〕によりUV光を照射して8mmエキスパンドし、ダイとダイとの間隔を150μmとした。
この際、フレームからダイシング層が剥がれたり、外れることがなかった。また、フレームにダイシング層を貼着してから1週間後、フレームからダイシング層を剥離して粘着剤の残りを観察したが、フレームに粘着剤は残存していなかった。
実施例2
先ず、ガラス繊維を50重量%混合したポリフェニレンスルフィドを使用して図2に示すフレームを射出成形機により射出成形した。このフレームは外径400mm、内径350mm、厚さ3mmの大きさであり、フレームの重量は約120gであった。フレームの全内周面と裏面とには、実質的な丸みを帯びていない半径0.2mm以下のコーナ部を形成し、かつ88°の角度を形成した。また、射出成形用金型の固定型と可動型におけるパーティングラインの一部分をフレームの内周面と裏面とが交差する箇所とした。
次いで、射出成形したフレームの裏面にダイシング層を貼着したが、ダイシング層としては、リンテック株式会社製のダイシングフィルム〔商品名:アドウィルD〕を使用した。そしてその後、実施例1と同様にしたところ、フレームからダイシング層が剥がれたり、外れることがなかった。また、フレームにダイシング層を貼着してから1週間後、フレームからダイシング層を剥離して粘着剤の残りを観察したが、フレームに粘着剤の残存を発見しなかった。
比較例1
先ず、1.5mmの厚さを有するステンレスSUS304を使用して図2に示すフレームを切り出した。フレームは外径400mm、内径350mm、厚さ1.5mmの大きさであり、フレームの重量は約300gであった。フレームの全内周面と裏面とには、半径0.3mm以下のコーナ部を形成し、かつ88°の角度を形成した。
そしてその後、実施例1と同様にしたところ、フレームからダイシング層が部分的に剥がれてダイとダイとの間隔を所定の間隔に維持できない部分があった。
比較例2
先ず、ガラス繊維を50重量%混合したポリフェニレンスルフィドを使用して図2に示すフレームを射出成形機により射出成形した。このフレームは外径400mm、内径350mm、厚さ3mmの大きさであり、フレームの重量は約120gであった。フレームの全内周面と裏面とには、半径0.2mm以下のコーナ部を形成し、かつ100°の角度を形成した。また、射出成形用金型の固定型と可動型におけるパーティングラインをフレームの内周と外周の対角線とした。
次いで、射出成形したフレームの裏面にダイシング層を貼着したが、ダイシング層としては、リンテック株式会社製のダイシングフィルム〔商品名:アドウィルD〕を使用した。その後、実施例2と同様にしたところ、フレームからダイシング層が徐々に剥がれる部分があった。
なお、フレームにダイシング層を貼着してから1週間後、フレームからダイシング層を剥離して粘着剤の有無を観察したが、フレームに粘着剤の残存を発見しなかった。
比較例3
先ず、ガラス繊維を50重量%混合したポリフェニレンスルフィドを使用して図2に示すフレームを射出成形機により射出成形した。このフレームは外径400mm、内径350mm、厚さ3mmの大きさであり、フレームの重量は約120gであった。フレームの全内周面と裏面とには、半径0.3mm以下のコーナ部を形成し、かつ100°の角度を形成した。また、射出成形用金型の固定型と可動型におけるパーティングラインをフレームの内周と外周の対角線とした。
その後、実施例2と同様にしたところ、フレームのコーナ部から全体的にダイシング層が滑るように徐々に剥がれ、最終的には剥離した。
なお、フレームにダイシング層を貼着してから1週間後、フレームからダイシング層を剥離して粘着剤の有無を観察したが、フレームに粘着剤を確認しなかった。
比較例4
基本的には、実施例1と同様だが、UV光を照射する際、ダイシング用フレーム全体に照射するのではなく、半導体ウェーハ部分にのみ照射し、フレーム部分に照射しないようにした。
ステンレス製のフレームにダイシング層を貼着してから1週間後、フレームからダイシング層を剥離して粘着剤の有無を観察したところ、フレームに粘着剤が部分的に残存していた。
本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態を示す全体斜視説明図である。 本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態を示す平面説明図である。 本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態におけるコーナ部を模式的に示す要部説明図である。 本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態における射出成形用金型の一部を模式的に示す要部断面説明図である。 従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームのダイシング作業時の状態を示す斜視説明図である。 従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームをエキスパンド装置にセットする状態を示す説明図である。 従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームをエキスパンド装置にセットした状態を示す説明図である。 エキスパンド装置に半導体ウェーハのダイシング用フレームをセットした際の問題点を示す断面説明図である。
符号の説明
1 フレーム
1A フレーム
2 内周面
3 ノッチ
4 裏面(被貼着面)
5 コーナ部
11 RFタグ
20 ダイシング層
30 射出成形用金型
31 固定型(第一の型)
32 可動型(第二の型)
33 パーティングライン(接合部)
40 ダイヤモンドブレード
41 エキスパンド装置
D ダイ
W 半導体ウェーハ
θ フレームの内周面と裏面とが形成する角度

Claims (4)

  1. 半導体ウェーハを収容する中空のフレームと、このフレームの被貼着面に貼り付けられ、収容された半導体ウェーハを粘着保持する可撓性のダイシング層とを備えた半導体ウェーハのダイシング用フレームであって、
    フレームの内周面と被貼着面とが形成するコーナ部を、半径0.2mm以下の形状としたことを特徴とする半導体ウェーハのダイシング用フレーム。
  2. フレームを成形する射出成形用金型を備え、この射出成形用金型を、フレームの被貼着面を形成する第一の型と、フレームの被貼着面以外の部分を形成する第二の型とから構成し、これら第一、第二の型における接合部の一部分を、フレームの内周面と被貼着面とが交差する箇所とした請求項1記載の半導体ウェーハのダイシング用フレーム。
  3. フレームの内周面と被貼着面とが形成する角度を90°以下とした請求項1又は2記載の半導体ウェーハのダイシング用フレーム。
  4. ダイシング層として、ポリオレフィン系フィルムを用いた請求項1、2、又は3記載の半導体ウェーハのダイシング用フレーム。
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