JP4693545B2 - 半導体ウェーハのダイシング用フレーム - Google Patents

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本発明は、半導体ウェーハのダイシング作業やエキスパンド作業等に使用される半導体ウェーハのダイシング用フレームに関するものである。
従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームは、図7ないし図9に示すように、口径300mm(12インチ)の半導体ウェーハWを収容するフレーム1Aを備え、このフレーム1Aに、半導体ウェーハWを保持するダイシングフィルム21が貼着されることにより構成されている(特許文献1参照)。
フレーム1Aは、例えばSUS等を使用して中空に形成され、表面の一部に、半導体ウェーハWやその加工工程に関する情報管理用のバーコード8が貼着されており、25枚一組で図示しない半導体ウェーハ用の収納容器に整列収納される。ダイシングフィルム21は、例えば50〜200μmの厚さでフィルム化された軟質塩化ビニル樹脂を備え、この柔軟な軟質塩化ビニル樹脂の表面に、アクリル系の粘着剤が10〜50μmの厚さに塗布されており、フレーム1Aの裏面に剥離可能に貼着されてその中空部を閉塞する。
このような構成の半導体ウェーハのダイシング用フレームは、ダイシングフィルム21上に粘着保持した半導体ウェーハWがダイヤモンドブレード30により複数のダイ(チップ)Dにダイシング(図7参照)され、エキスパンド装置31上に上方から圧接されてダイシングフィルム21が径方向に延伸される(図8、図9参照)とともに、複数のダイDが相互に接触しないようその間隔が拡大される。
そして、半導体ウェーハWからダイDが個々にピックアップして移送され、パッケージの組立や基板の実装等の作業が行なわれた後、フレーム1から破損・変形したダイシングフィルム21が剥離され、フレーム1がリサイクルに供される。
特開2000‐331962号公報
従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームは、以上のようにダイシングフィルム21として軟質塩化ビニル樹脂を使用しているので、アクリル系の粘着剤がダイDに付着したり、ダイシングフィルム21を剥離する際に粘着剤がフレーム1Aに残存し、生産性を低下させるという問題がある。この問題を解消する手段としては、ダイシングフィルム21にエチレン酢酸ビニル(EVA)等からなるポリオレフィン系フィルムを使用する方法があげられる。
しかしながら、ポリオレフィン系フィルムは、粘着剤がダイDに付着したり、フレーム1Aに残存するのを防止することができるものの、軟質塩化ビニル樹脂よりも引張り時の伸び率が小さいので、複数のダイDが相互に接触するのを防ぐ観点から、エキスパンド装置31上に上方から大きな力で強く圧接される必要がある。その結果、図10に示すように、フレーム1Aからダイシングフィルム21がずれたり、外れてしまうという大きな問題が新たに生じることとなる。
本発明は上記に鑑みなされたもので、粘着剤がダイに付着したり、フレームに残存するのを抑制防止し、しかも、例え大きな圧力を加えてもフレームからダイシング層がずれたり、外れるのを防ぐことのできる半導体ウェーハのダイシング用フレームを提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、半導体ウェーハを収容する中空のフレームと、このフレーム裏面の中空内周縁の被貼着面に取り付けられ、収容された半導体ウェーハを粘着保持する可撓性のダイシング層とを備え、このダイシング層に粘着保持した半導体ウェーハが複数のダイにダイシングされた後、エキスパンド装置にダイシング層が上方からセットされてフレームが下方に圧接されることにより、ダイシング層が延伸されるダイシング用フレームであって、
フレームを、樹脂を含む成形材料を用い射出成形してその裏面を平坦に形成するとともに、このフレームの被貼着面を凹凸に粗してその表面粗さをRa0.3〜0.4μmの範囲とし、この被貼着面の凹凸に粗した凸部を、表面粗さ測定時の粗さ曲線を平均線で切断した部分を足した長さが測定長に対して1/100〜1/2の範囲である棘状の突起物とし、
ダイシング層を、フレームの中空を覆うポリオレフィン系フィルムと、このポリオレフィン系フィルムの表面に塗布されて半導体ウェーハを粘着する粘着剤とから形成し、このダイシング層の表面周縁部の粘着剤をフレーム裏面の被貼着面に接着したことを特徴としている。
なお、被貼着面の表面粗さをRa(JIS B0601−2001)0.1〜0.8μmの範囲とすることが好ましい。
また、被貼着面における径方向の表面粗さをRa(JIS B0601−2001)0.3〜0.4μmの範囲とすることが好ましい。
さらに、フレームの凸部を、表面粗さ測定時の粗さ曲線を平均線で切断した部分を足した長さが測定長に対して1/100〜1/2の範囲の突起物とすることが好ましい。
ここで、特許請求の範囲における半導体ウェーハは、口径300mmタイプが主ではあるが、特に限定されるものではなく、口径200mmタイプや口径450mmタイプ等でも良い。半導体ウェーハには、Siウェーハ、GaPウェーハ、ハイパーHiウェーハの種類があるが、いずれでも良い。また、フレームの成形材料としては、ポリフェニレンスルフィドに、カーボンファイバー、及び炭酸カルシウムが混練された材料等でも良いし、ナイロン系の樹脂にカーボンファイバー又はグラスファイバーが混練された材料等でも良い。
可撓性のダイシング層は、半導体ウェーハを粘着保持する透明、不透明、半透明のフィルムやシート等からなるが、ポリオレフィン系フィルムの使用が好ましい。さらに、複数の凸部の略スパイク形は、棘状の突起物からなる。この複数の凸部は、同じ大きさや長さでも良いし、そうでなくても良い。
本発明によれば、伸び率の小さいポリオレフィン系フィルムからなるダイシング層を使用しても、ダイシング層の周縁部に複数の凸部が突き刺さって十分なスパイク効果や粘着効果を発揮する。したがって、エキスパンド装置上にダイシング用フレームが上方から大きな力で圧接されても、凸部のスパイク作用により、フレームからダイシング層がずれたり、外れてしまうおそれを有効に排除することができる。また、エキスパンド作業が終了し、ダイシング用フレームに対する圧接が解除されると、ダイシング層の周縁部に対する凸部の接触領域が減少してスパイク効果や粘着効果を低減するので、粘着剤を残すことなくフレームからダイシング層を剥離することができる。また、EVA系のダイシング層を使用するので、軟質塩化ビニル樹脂と異なり、フレームやダイに粘着剤が付着するのを抑制したり、生産性や品質を向上させることができ、しかも、その後の実装作業等の不具合を抑制することができる。
すなわち、本発明によれば、被貼着面の表面粗さをRa0.3〜0.4μmの範囲とするので、凸部にスパイク効果を発揮させ、凸部にダイシング層を追従させることができる。さらに、フレームの凸部が、表面粗さ測定時の粗さ曲線を平均線で切断した部分を足した長さが測定長に対して1/100〜1/2の範囲の棘状の突起物であるので、ダイシング層に尖った凸部の食い込む箇所が減少するのを抑制し、凸部にダイシング層を追従させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における半導体ウェーハのダイシング用フレームは、図1ないし図6に示すように、パターン描画された12インチの薄い半導体ウェーハWを隙間をおいて収容包囲する中空のフレーム1と、このフレーム1の被貼着面である裏面4に貼着されて収容包囲された半導体ウェーハWを着脱自在に粘着保持する可撓性のダイシング層20とを備え、フレーム1が射出成形用金型により射出成形される。
フレーム1は、図1や図2に示すように、所定の成形材料により12インチの半導体ウェーハWよりも大きい厚さ2〜3mmの略リング形に射出成形され、内周面2が傾斜形成あるいは断面略く字形に形成されており、外周面の前後左右がそれぞれ直線的に切り欠かれるとともに、外周面の前部には、位置決め用の一対のノッチ3が左右に並べて切り欠かれる。
所定の成形材料としては、例えば流動性、寸法安定性、低磨耗性、精密成形に優れるポリフェニレンスルフィド(PPS)やナイロン系の樹脂から選択された少なくとも一種の樹脂に、強度や剛性を確保するカーボンファイバー、炭酸カルシウム、及び補強効果や耐薬品性に優れるホウ酸アルミニウムウィスカーが混合混練された材料があげられる。
フレーム1の裏面4の中空部周縁はダイシング層20用の被貼着領域5とされ、このリング形の被貼着領域5がランダムな凸凹に粗されてその複数の凸部6が略スパイクを呈しており、各凸部6がダイシング層20の表面周縁部に食い込むよう機能する(図2〜図5参照)。被貼着領域5における径方向の向きの表面粗さはRa(JIS B0601−2001)0.1〜0.8μm、好ましくは0.3〜0.4μmの範囲とされ、被貼着領域5の凸部6は、表面粗さ測定時の粗さ曲線を平均線MLで切断した部分(l1、…l4)を加算した長さ(l1+…l4)が、測定長(L)に対して1/100〜1/2の範囲内の尖った突起物とされる(図3参照)。
表面粗さがRa0.1〜0.8μmの範囲なのは、0.1μm未満の場合には、凸部6のスパイク効果に乏しく、逆に0.8μmを超える場合には、ダイシング層20が追従しなくなるからである。また、加算した長さ(l1+…l4)が、測定長(L)に対して1/100〜1/2の範囲なのは、1/100未満の場合には、凸部6の鋭利な先端が食い込んで刺さる箇所が減少し、逆に1/2を超える場合には、ダイシング層20が追従しないからである。
フレーム1の表面後部には図6に示すように、左右横方向に伸びる収納穴7が一体的に凹み成形され、この収納穴7内に、RFIDシステム10のRFタグ11が装着される。RFIDシステム10は、図1に示すように、電波により内部メモリがアクセスされ、フレーム1と共に移動するRFタグ11と、このRFタグ11との間で電波や電力を送受信するアンテナユニット12と、RFタグ11との交信を制御するリーダ/ライタ13と、このリーダ/ライタ13を制御するコンピュータ14とを備えて構成される。
アンテナユニット12とリーダ/ライタ13とは、別々に構成されるが、必要に応じて一体化される。また、リーダ/ライタ13の制御に特に支障を来たさなければ、コンピュータ14の代わりに各種のコントローラが使用される。
このようなフレーム1は、工業規格ASTM D790における曲げ弾性率が25〜50GPa、好ましくは25〜40GPaの範囲内とされ、かつASTM D790における曲げ強度が150〜600MPa、好ましくは150〜160MPaの範囲内とされる。これは、フレーム1の曲げ弾性率や曲げ強度が上記範囲から外れた場合には、フレーム1の強度が低下したり、フレーム1が容易に破損してしまうからである。
ダイシング層20は、例えば粘着剤がダイDに付着するのを規制するエチレン酢酸ビニル(EVA)等からなるポリオレフィン系フィルムと、このポリオレフィン系フィルムの表面に塗布されて半導体ウェーハWを粘着する粘着剤とを備えた薄い平面円板形に形成され、フレーム1の被貼着領域5に接着されてその中空部を閉塞するとともに、使用後にフレーム1から剥離され、フレーム1がリサイクルに供される。粘着剤は、UV光の照射により粘着性を喪失するUV系が好ましいが、アクリル系の再剥離タイプ等を特に排除するものではない。その他の部分については、従来例と同様であるので説明を省略する。
上記によれば、UV系の粘着剤を備えた伸び率の小さいポリオレフィン系フィルムからなるダイシング層20を使用しても、ダイシング層20の周縁部に複数の凸部6が突き刺さって十分なスパイク効果や粘着効果を発揮する。したがって、エキスパンド装置31上にダイシング用フレームが上方から大きな力で強く圧接されても、凸部6のスパイク作用により、フレーム1からダイシング層20がずれたり、外れてしまうおそれをきわめて有効に排除することができる(図4参照)。
また、エキスパンド作業が終了し、ダイシング用フレームに対する圧接が解除されると、ダイシング層20の周縁部に対する凸部6の接触領域が減少してスパイク効果や粘着効果を低減するので、粘着剤を残すことなくフレーム1からダイシング層20を剥離することができる(図5参照)。また、EVA系のダイシング層20を使用するので、軟質塩化ビニル樹脂と異なり、フレーム1やダイDに粘着剤が付着するのを抑制したり、生産性や品質を著しく向上させることができ、しかも、その後の実装作業等の不具合をきわめて有効に抑制防止することができる。
また、金属の代わりにポリフェニレンスルフィド等の成形材料を使用してフレーム1を射出成形するので、突出した凸部6の形成がきわめて容易になる他、軽量化を図ることができ、これを通じて作業性や利便性を著しく向上させることが可能になる。また、フレーム1の材料変更と共に、曲げ弾性率を25〜50GPaの範囲内とし、かつ曲げ強度を150〜600MPaの範囲内とすれば、例え樹脂を使用しても、フレーム1の強度低下を招くことが全くなく、しかも、フレーム1を3mm以下と薄くして既存の機器や装置をそのまま利用することが可能になる。
また、フレーム1を金属製ではなく樹脂製とするので、RFIDシステム10のRFタグ11を使用しても、RFタグ11の通信特性にフレーム1が悪影響を及ぼすことがなく、無線通信に誤作動等の支障を来たすおそれをきわめて有効に排除することが可能になる。また、フレーム1に、RFIDシステム10のRFタグ11を一体的に装着するので、情報システムの簡素化を図ることができ、しかも、情報の問い合わせが不要なので、レスポンスが非常に早くなるとともに、情報を分散処理できるので、システムの拡張や変更に柔軟に対応することが可能になる。
さらに、汚れやすい印刷物であるバーコード(最大情報量 数10ケタ)7と異なり、情報の遠隔読み取りや電力伝送が期待できる他、情報量の増大(最大情報量 数1000ケタ)、情報の書き換えの容易化、耐汚染性の向上が大いに期待できる。さらにまた、フレーム1が金属製の場合には、フレーム1にRFタグ11用の収納穴7を後から時間をかけて切削加工せざるを得ないが、フレーム1が樹脂製の場合には、フレーム1の成形時に収納穴7を簡単に一体形成することができるので、生産性の著しい向上が大いに期待できる。
なお、上記実施形態ではフレーム1の表面後部に収納穴7を凹み成形したが、何らこれに限定されるものではない。例えば、フレーム1の側部の少なくとも一部分に、収納穴7を成形しても良い。また、フレーム1の表裏面のいずれかに収納穴7を凹み成形することなく、RFタグ11を直接取り付けても良い。また、RFIDシステム10には、交信距離の短い電磁結合方式、電磁誘導方式、交信距離の長い電波方式等があるが、いずれでも良い。さらに、RFタグ11には、ラベル形、円筒形、カード形、箱形等があるが、いずれでも良い。
以下、本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施例を比較例と共に説明する。
実施例1
先ず、ガラス繊維(GF)を50重量%混合したポリフェニレンスルフィド(PPS)を使用して図2や図6に示す12インチの半導体ウェーハ用のフレームを射出成形機により射出成形した。このフレームは、外径400mm、内径350mm、厚さ2.5mmの大きさとし、裏面の中空部周縁の被貼着領域における径方向の向きの中心線平均粗さRa(JIS B0601−2001)を0.40μmとした。
次いで、射出成形したフレームの裏面の被貼着領域にダイシング層を貼着したが、ダイシング層としては、リンテック株式会社製のダイシングフィルム〔商品名:アドウィルD〕を使用した。こうしてフレームにダイシング層を貼着したら、ダイシング用フレーム全体にNECマシナリー株式会社製のダイボンダによりUV光を照射して8mmエキスパンドし、エキスパンド作業時のダイシング層の剥がれ、90°剥離力、及び1週間後にフレームからダイシング層を剥離した際の粘着剤の有無を観察し、表1にまとめた。
表1においては、ダイシング層の剥がれに関しては、問題のないものを「○」、一部でも剥がれたものを「×」とした。90°剥離力(mN/10mm)に関しては、JIS Z0237の〔90度引き剥がし粘着力〕に準拠した。また、1週間後の粘着剤の有無については、粘着剤の残りのないものを「○」、一部でも粘着剤が残存しているものを「×」とした。
Figure 0004693545
実施例2
ダイボンダによるUV光の照射を省き、その他は実施例1と同様としてエキスパンド作業時のダイシング層の剥がれ、90°剥離力、及び1週間後にフレームからダイシング層を剥離した際の粘着剤の有無を観察し、表1にまとめた。
比較例1
先ず、1.5mmの厚さを有するステンレスSUS304を使用して図2や図6に示すフレームを切り出した。フレームは外径400mm、内径350mm、厚さ1.5mmの大きさであり、中心線平均粗さRaを0.06μmとし、その他は実施例1と同様としてエキスパンド作業時のダイシング層の剥がれ、90°剥離力、及び1週間後にフレームからダイシング層を剥離した際の粘着剤の有無を観察し、表1に記載した。
比較例2
先ず、1.5mmの厚さを有するステンレスSUS304を使用して図2や図6に示すフレームを切り出した。フレームは外径400mm、内径350mm、厚さ1.5mmの大きさであり、中心線平均粗さRaを0.06μmとし、その他は実施例2と同様としてエキスパンド作業時のダイシング層の剥がれ、90°剥離力、及び1週間後にフレームからダイシング層を剥離した際の粘着剤の有無を観察し、表1に記載した。
本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態を示す全体斜視説明図である。 本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態を示す裏面説明図である。 本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態におけるフレームの凸部を示す説明図である。 本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態におけるエキスパンド作業時の凸部とダイシング層の状態を示す説明図である。 本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態におけるエキスパンド作業後の凸部とダイシング層の状態を示す説明図である。 本発明に係る半導体ウェーハのダイシング用フレームの実施形態を示す平面説明図である。 従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームのダイシング作業時の状態を示す斜視説明図である。 従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームをエキスパンド装置にセットする状態を示す説明図である。 従来における半導体ウェーハのダイシング用フレームをエキスパンド装置にセットして圧接した状態を示す説明図である。 エキスパンド装置に半導体ウェーハのダイシング用フレームをセットした際の問題点を示す断面説明図である。
符号の説明
1 フレーム
1A フレーム
2 内周面
3 ノッチ
4 裏面
5 被貼着領域
6 凸部
7 収納穴
10 RFIDシステム
11 RFタグ
20 ダイシング層
21 ダイシングフィルム
31 エキスパンド装置
D ダイ
L 測定長
ML 平均線
W 半導体ウェーハ

Claims (1)

  1. 半導体ウェーハを収容する中空のフレームと、このフレーム裏面の中空内周縁の被貼着面に取り付けられ、収容された半導体ウェーハを粘着保持する可撓性のダイシング層とを備え、このダイシング層に粘着保持した半導体ウェーハが複数のダイにダイシングされた後、エキスパンド装置にダイシング層が上方からセットされてフレームが下方に圧接されることにより、ダイシング層が延伸される半導体ウェーハのダイシング用フレームであって、
    フレームを、樹脂を含む成形材料を用い射出成形してその裏面を平坦に形成するとともに、このフレームの被貼着面を凹凸に粗してその表面粗さをRa0.3〜0.4μmの範囲とし、この被貼着面の凹凸に粗した凸部を、表面粗さ測定時の粗さ曲線を平均線で切断した部分を足した長さが測定長に対して1/100〜1/2の範囲である棘状の突起物とし、
    ダイシング層を、フレームの中空を覆うポリオレフィン系フィルムと、このポリオレフィン系フィルムの表面に塗布されて半導体ウェーハを粘着する粘着剤とから形成し、このダイシング層の表面周縁部の粘着剤をフレーム裏面の被貼着面に接着したことを特徴とする半導体ウェーハのダイシング用フレーム。
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