JP2007047258A - プラスチック光ファイバケーブル - Google Patents

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周 青柳
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好宏 塚本
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Abstract

【課題】 耐薬品性に優れる上に、100〜105℃程度の高温環境下での長期耐熱性に優れたプラスチック光ファイバ(以下、POFという。)ケーブルを提供する。
【解決手段】 本発明のプラスチック光ファイバケーブルは、メタクリル酸メチル単位を含有する重合体からなるコアおよび該コアの外周面上に形成された1層または2層以上のクラッド層を備えたPOF素線と、該POF素線の外周部を被覆した被覆層とを有し、前記クラッド層の少なくとも最外層が、テトラフルオロエチレン単位を含み、かつ、示差走査熱量測定における結晶融解熱が40mJ/mg以下である含フッ素オレフィン系樹脂からなり、前記被覆層が、フッ化ビニリデン単位の含有量が94質量%以上であるポリフッ化ビニリデン系樹脂材料および遮光剤を含む被覆材からなり、105℃で24時間熱処理した際のPOF素線の軸方向での熱収縮率が2.0%以下である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、例えば、自動車等の移動体中での情報伝送用途や食品・半導体分野でのセンサー用途などに利用できるプラスチック光ファイバケーブルに関する。
従来、光ファイバとしては広い波長領域にわたって優れた光伝送を行うことができることから、石英系の光ファイバが幹線系を中心として使用されているが、石英系光ファイバは高価である上に加工性が低いという問題がある。そのため、安価で、軽量、大口径であり、端面加工や取り扱いが容易である等の長所を有したプラスチック製の光ファイバ(プラスチック光ファイバ)が開発されている。プラスチック光ファイバは、照明・装飾用途や、食品・半導体分野等でのセンサー用途、FA、OA、LAN等の短・中距離での光情報伝送用途等において実用化されている。
プラスチック光ファイバは、プラスチック光ファイバ素線の外周部が、熱可塑性樹脂からなる被覆層で被覆されたプラスチック光ファイバケーブルの形態で使用されるのが一般的である。
ここで、プラスチック光ファイバ素線は、透明性に優れたポリメタクリル酸メチル(PMMA)から形成された主たる光伝送路になるコアと、コアの外周面上にコアよりも屈折率が低い材料からなるクラッド層とを備えたものである。
近年、プラスチック光ファイバケーブルを、自動車等の移動体内での情報伝送用途として使用することがある。自動車等の移動体内での情報伝送用途として使用する場合には、オイルや電解液、ガソリン等の引火性物質などの薬品存在下で使用されるため、被覆層には、耐熱性、耐熱寸法安定性に優れることに加えて、耐薬品性に優れることが要求される。
そこで、例えば、特許文献1には、プラスチック光ファイバ素線の外側に、フッ素原子または他のハロゲン原子の割合が59質量%以上である含フッ素ポリオレフィン樹脂組成物からなる第一被覆層と、ポリアミド樹脂とからなる第二被覆層とを有する難燃プラスチック光ファイバケーブルが提案されている。
特許文献2には、プラスチック光ファイバ素線の外側に、フッ化ビニリデン系樹脂にカーボンブラックを添加した組成物からなる光遮蔽層を形成し、さらにその外側にポリアミドからなる外被覆層を形成したプラスチック光ファイバケーブルが提案されている。このプラスチック光ファイバケーブルによれば、耐熱性を向上できることが記載されている。
特許文献3には、PMMA系樹脂でコアを形成し、特定の組成からなるフッ化ビニリデン(VdF)/テトラフロロエチレン(TFE)/ヘキサフロロプロペン(HFP)共重合体を用いてクラッドを形成したプラスチック光ファイバ素線を、フッ化ビニリデン系樹脂で保護被覆したプラスチック光ファイバケーブルが記載されている。このプラスチック光ファイバケーブルによれば、高温でも伝送損失が安定しているとされている。
特開平7−77642号公報 特開平10−307218号公報 特開平11−95044号公報
ところで、プラスチック光ファイバケーブルを自動車等の移動体内での情報伝送用途として使用する場合には、エンジン等の高温体の近傍など、使用環境温度が100〜105℃付近に達するような高温高湿環境下に敷設するため、長期間の耐熱性が要求される。具体的には、100〜105℃環境下で5000時間に達する長期間にわたっても、伝送損失の増加量が小さいことが求められる。
しかしながら、特許文献1〜3に記載されたプラスチック光ファイバケーブルでは、プラスチック光ファイバ素線が100〜105℃での長期耐熱性を有しているにもかかわらず、長期耐熱性が不充分であった。具体的には、1000時間以下の時間での伝送損失が保証されているにすぎず、5000時間に達する長期間の耐久性能を有するものではない。したがって、これまでに知られていたプラスチック光ファイバケーブルを、自動車等の移動体内での情報伝送用途に適用することは困難であった。
本発明の目的は、耐薬品性に優れる上に、100〜105℃程度の高温環境下での長期耐熱性に優れたプラスチック光ファイバケーブルを提供することにある。
本発明者らは、フッ化ビニリデン系樹脂からなる被覆層を設けた際にプラスチック光ファイバの長期耐熱性が損なわれる原因について詳細に解析したところ、PMMAをコアに用いたプラスチック光ファイバ素線と、フッ化ビニリデン系樹脂からなる被覆層とでは、100〜105℃付近での熱収縮特性が異なることを見出した。具体的には、プラスチック光ファイバ素線の熱収縮が大きく、被覆層の熱収縮が小さく、プラスチック光ファイバケーブル内部に収縮歪が発生することを見出した。そして、その収縮歪がプラスチック光ファイバ素線に加わり、その結果、コア−クラッド界面の構造不整が増大するため、伝送損失の増加が生じることを見出した。以上の知見に基づき、本発明者らは以下のプラスチック光ファイバケーブルを発明した。
すなわち、本発明のプラスチック光ファイバケーブルは、メタクリル酸メチル単位を含有する重合体からなるコアおよび該コアの外周面上に形成された1層または2層以上のクラッド層を備えたプラスチック光ファイバ素線と、該プラスチック光ファイバ素線の外周部を被覆した被覆層とを有するプラスチック光ファイバケーブルであって、
前記クラッド層の少なくとも最外層が、テトラフルオロエチレン単位を含み、かつ、示差走査熱量測定(DSC)における結晶融解熱が40mJ/mg以下である含フッ素オレフィン系樹脂からなり、
前記被覆層が、フッ化ビニリデン単位の含有量が94質量%以上であるポリフッ化ビニリデン系樹脂材料および遮光剤を含む被覆材からなり、
105℃で24時間熱処理した際のPOF素線の軸方向での熱収縮率が2.0%であることを特徴とする。
本発明のプラスチック光ファイバケーブルにおいては、プラスチック光ファイバ素線と被覆材との間の引抜強度が20N以下であることが好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバは、耐薬品性に優れる上に、100〜105℃程度の高温環境下での長期耐熱性に優れている。
特に、プラスチック光ファイバ素線と被覆材との間の引抜強度が20N以下であれば、長期耐熱性により優れる。
本発明のプラスチック光ファイバケーブル(以下、POFケーブルという。)は、コアおよび該コアの外周面上に形成されたクラッド層を備えたプラスチック光ファイバ素線(以下、POF素線という。)と、該POF素線の外周部を被覆した被覆層とを有するPOFケーブルである。
POF素線におけるコアを形成する材料(コア材)としては、透明性および機械的強度のバランスに優れていることから、メタクリル酸メチル(MMA)単位を含有する重合体が用いられ、中でも、メタクリル酸メチルのホモポリマーであるポリメタクリル酸メチル(PMMA)が好ましい。
POF素線におけるクラッド層は、1層であってもよいし、2層以上であってもよい。ただし、本発明では、クラッド層の少なくとも最外層が、テトラフルオロエチレン単位を含み、かつ、示差走査熱量測定(DSC)における結晶融解熱が40mJ/mg以下である含フッ素オレフィン系樹脂からなる層である。なお、クラッド層が1層の場合にはその1層のクラッド層が最外層となる。
結晶融解熱は、含フッ素オレフィン系樹脂の熱融解に起因して発生する熱量であり、この熱量が小さいほど結晶性が低いことを示す。含フッ素オレフィン系樹脂の結晶融解熱は30mJ/mg以下であることが好ましく、15mJ/mg以下であることがより好ましい。
テトラフルオロエチレン単位を含む含フッ素オレフィン系樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレン(以下、TFEという。)単位と、フッ化ビニリデン(以下、VdFという。)単位、ヘキサフルオロプロピレン(以下、HFPという)単位、パーフルオロ(フルオロ)アルキルビニルエーテル(以下、FVEという。)単位のうちの少なくとも1種を共重合して得られる共重合体、VdF単位とTFE単位とヘキサフルオロアセトン単位との共重合体、TFE単位とHFP単位とエチレン単位との共重合体等が挙げられるがこれに限定されるものではない。TFE単位との共重合成分としては、低コストであり、得られた共重合体の透明性が高く、耐熱性に優れる点から、VdF単位とHFP単位とFVE単位が好ましい。
また、TFE単位を含む含フッ素オレフィン系樹脂中にVdF単位とHFP単位のうち少なくとも1種類を含む樹脂は、POF素線の溶融紡糸時の安定性に優れている点で好ましい。
TFE単位を含む含フッ素オレフィン系樹脂の具体例としては、
VdF単位60〜90質量%と、TFE単位10〜40質量%とからなる2元共重合体、
VdF単位10〜60質量%と、TFE単位20〜70質量%と、HFP単位5〜35質量%とからなる3元共重合体、
VdF単位5〜25質量%と、TFE単位50〜80質量%と、FVE単位5〜25質量%とからなる3元共重合体、
エチレン単位5〜60質量%と、TFE単位25〜70質量%と、HFP単位5〜45質量%とからなる3元共重合体、
VdF単位10〜30質量%と、TFE単位40〜80質量%と、HFP単位5〜40質量%と、FVE単位0.1〜15質量%とからなる4元共重合体、
TFE単位40〜90質量%と、FVE単位10〜60質量%とからなる2元共重合体、
TFE単位30〜75質量%と、HFP単位25〜70質量%とからなる2元共重合体などが挙げられ、かつ(DSC)における結晶融解熱が40mJ/mg以下であるものを挙げることができる。
前記含フッ素オレフィン系樹脂がVdF単位を含有する場合には、VdF単位の含有量が該含フッ素オレフィン系樹脂中の60質量%以下であることが好ましく、40質量%以下であることがより好ましい。VdF単位の含有量が60質量%を超えると、含フッ素オレフィン系樹脂の結晶性が高くなるため、非結晶性の内層樹脂(コアのPMMA、又はクラッドが2層以上からなる場合には内側のクラッド材)との間に相溶層が形成されることがある。そのため、POFケーブルが温度85℃湿度95%RHのような高温高湿環境下に長時間曝された場合には、相溶層が相分離して伝送損失の増加を引き起こす傾向がある。
上記パーフルオロ(フルオロ)アルキルビニルエーテルとは、一般式(I)で示されるものである。
CF=CF−(OCFCF(CF))O−Rf2 (I)
(式中、Rf2は炭素原子数が1〜8個のアルキル基もしくはフルオロアルキル基又はアルコキシルアルキル基もしくはフルオロアルコキシルアルキル基を示し、aは0〜3の整数である。)
このパーフルオロ(フルオロ)アルキルビニルエーテルとしては、下記一般式(II)〜(V)から選ばれるものが好ましい。
CF=CFO(CF−OCF (II)
(式中、nは1〜3の整数)
CF=CF(OCFCF(CF))O(CFCF (III)
(式中、nは1〜3の整数、mは0〜3の整数)
CF=CFO(CH(CFCF (IV)
(式中、nは1〜3の整数、mは0〜3の整数)
CF=CFO(CHCH (V)
(式中、nは1〜3の整数)
これらの中でも、原料の低コスト化を図ることができる点から、CF=CFOCF、CF=CFOCFCF、CF=CFOCFCFCF、CF=CFOCHCF、CF=CFOCHCFCF、CF=CFOCHCFCFCF、CF=CFOCH、CF=CFOCHCH及びCF=CFOCHCHCHからなる群より選ばれた少なくとも1種が好ましい。
クラッド層が2層以上である場合には、第1クラッド層の外周に、第2クラッド層(最外層)を同心円状に設けた2層構造とすることが好ましい。
2層構造とする場合、コアの屈折率n、第1クラッド層の屈折率n、第2クラッド層の屈折率nが、下記の関係式(1)
>n>n (1)
あるいは、下記の関係式(2)および(3)
>n (2)
>n (3)
を満たすことが好ましい。なお、本発明における屈折率は、ナトリウムD線による25℃での屈折率をいう。
特に、上記の関係式(1)を満たす場合には、POFケーブル屈曲時に第1クラッド層から漏れた光をより低屈折率な第2クラッド層によって反射できるため、曲げ光量損失を小さくすることができる。
第1クラッド層を形成する樹脂(第1クラッド材)としては、フッ素化メタクリレート系重合体、フッ化ビニリデン系重合体等のPOF用クラッド材として使用されている公知の材料を適宜選択することができる。中でも、本発明においては、屈折率の調整が容易である、透明性および耐熱性が高い、屈曲性及び加工性に優れているといった特徴を有する点からフッ素化メタクリレート系重合体を用いることが好ましい。
上記のフッ素化メタクリレート系重合体としては、より具体的には下記一般式(VI)で表されるフルオロアルキル(メタ)アクリレートの単位(A)15〜90質量%と、他の共重合可能な単量体の単位(B)10〜85質量%とからなり、屈折率が1.39〜1.475の範囲にある共重合体を挙げることができる。
CH=CX−COO(CH(CFY (VI)
(式中、Xは水素原子またはメチル基、Yは水素原子またはフッ素原子を示し、mは1又は2、nは1〜12の整数を示す。)
また、フッ素化メタクリレート系重合体として、下記一般式(VII)で表わされる長鎖フルオロアルキルメタクリレートの単位(C)0〜50質量%と、下記一般式(VIII)で表わされる短鎖フルオロアルキルメタクリレートの単位(D)0〜50質量%と、他の共重合可能な単量体の単位(E)50〜80質量%とからなり(単位(C)と(D)の少なくとも一方を必ず含む)、屈折率が1.45〜1.48の範囲にあるフッ素化メタクリレート系重合体を挙げることができる。このようなフッ素化メタクリレート系重合体を用いる場合は、POFケーブルの伝送帯域をより広くすることができる。
CH=C(CH)COO−(CH(CFCF (VII)
(式中、mは1又は2、nは5〜12の整数を示す。)
CH=C(CH)COO−CH(CFX (VIII)
(式中、Xは水素原子またはフッ素原子、mは1〜4の整数を示す。)
また、フッ素化メタクリレート系共重合体として、上記長鎖フルオロアルキルメタクリレート単位(C)0〜80質量%と、上記短鎖フルオロアルキルメタクリレート単位(D)10〜90質量%と、他の共重合可能な単量体単位(E)10〜50質量%とからなり、屈折率が1.39〜1.435の範囲にある共重合体を挙げることができる。このような重合体を用いる場合は、POFケーブル屈曲時の曲げ光量損失をより低減することができる。
上記フッ素化メタクリレート系重合体における他の共重合可能な単量体の単位(E)としては特に限定されないが、透明性の向上のためには、(メタ)アクリル酸メチル単位が好ましい。機械特性の向上のためには、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単位が好ましい。耐熱性の向上のためには、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸アダマンチル等の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステルの単位、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の(メタ)アクリル酸芳香族エステルの単位、(メタ)アクリル酸ヘキサフルオロネオペンチルの単位、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のN−置換マレイミドの単位、α−メチレン−γ−ブチロラクトン、α−メチレン−γ−メチル−γ−ブチロラクトン、α−メチレン−γ、γ−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−メチレン−γ−エチル−γ−ブチロラクトン、α−メチレン−γ−シクロヘキシル−γ−ブチロラクトン等のγ−ブチロラクトン系化合物の単位が好ましい。
これらの中でも透明性および100〜105℃付近での長期耐熱性、機械的強度に優れたPOFケーブルが得られる点から、他の共重合可能な単量体(E)として(メタ)アクリル酸メチルの単位を用いることが特に好ましい。
第1クラッド材のガラス転移温度(Tg)は、100℃付近での耐熱性がより高くなることから、100℃前後あるいはそれ以上であることが好ましい。ただし、本発明では、第1クラッド層にTgが70〜90℃程度の公知のフッ素化メタクリレート系重合体を用いた場合であっても100〜105℃での長期耐熱性を満足することができる。Tgが70℃〜90℃のフッ素化メタクリレート系重合体は、Tgが100℃前後あるいはそれ以上のフッ素化メタクリレート系重合体と比較すると柔軟性に富み、割れにくい特徴を有しているため、クラッド層に用いた場合には、特に曲げ特性に優れたPOFケーブルを得ることができる。
第1クラッド層は、屈折率が高いほど、伝送帯域を広げることができる反面、第2クラッド層による曲げ光量損失の抑制効果が不十分になる傾向がある。したがって、第1クラッド層は、POFケーブルが使用される環境に応じて必要とされる伝送帯域と曲げ光量損失とのバランスを考慮して適宜設計することが望ましい。
被覆層を形成する被覆材は、VdF単位の含有量が94質量%以上であるポリフッ化ビニリデン系樹脂材料および遮光剤を含むものである。
ポリフッ化ビニリデン系樹脂材料中のVdF単位の含有量が94質量%より小さいと、100〜105℃の高温環境下に曝された際の被覆層の熱収縮が大きくなって、POF素線の伝送損失が増加するおそれがある。また、自動車内におけるガソリン、オイル、ウィンドウオッシャー液等に対するPOFケーブルの耐薬品性が不十分になるおそれがある。
VdF単位を94質量%以上含有するポリフッ化ビニリデン系樹脂材料としては、VdFの単独重合体(PVdF)、または、VdF単位に、TFE単位、HFP単位、FVE単位、ヘキサフルオロアセトン単位のうちの少なくとも1種が5質量%未満で共重合された共重合体などが挙げられる。あるいは、PVdFに、VdF単位、TFE単位、FVE単位、ヘキサフルオロアセトン単位の少なくとも1種を含有する共重合体からなる低分子量のゴム成分を、VdF単位の含有量が94質量%以上になるように混合した混合物が挙げられる。
前記ポリフッ化ビニリデン系樹脂材料は、210℃、荷重5kgf(49N)で測定したメルトフローインデックス(MFI)が30〜80g/10分であることが好ましい。
メルトフローインデックスが30g/10分より小さいと、ポリフッ化ビニリデン系樹脂材料の粘度が高くなるため、POF素線の外周部に被覆する際に、クロスヘッドダイ内部でPOF素線に加わる樹脂圧力が高くなり、POF素線が損傷することがある。また、POF素線に被覆材を被覆する際に、配向ひずみが大きくなる傾向があり、この配向ひずみを抑えるために加工温度を上げると、POF素線の熱劣化を生じる傾向がある。
また、メルトフローインデックスが80g/10分より大きいと、ポリフッ化ビニリデン系樹脂材料の粘度が低くなり、均一な厚みで被覆層を設けることが困難になる。また、被覆層の強度が弱くなるため、POFケーブルが損傷することがある。
被覆材に含まれる遮光剤としては、POF素線への外光の入射を防止でき、被覆層を無彩色にするものが用いられ、例えば、カーボンブラック等が挙げられる。遮光剤の含有量としては、0.1〜2.0質量%であることが好ましい。
被覆層の厚さは150〜750μmであることが好ましく、250〜350μmであることがより好ましい。被覆層の厚みが150μm未満である場合には、POF素線を機械的に保護する効果が不十分であり、またPOF素線と被覆層の間の引抜強度を十分に維持できないことがある。一方、被覆層の厚みが750μmを超えると、被覆層に使用する材料のコストが高くなる。また、被覆層が厚くなる分だけ、被覆工程時にPOF素線に伝わる熱量が大きくなり、POF素線の光学性能が低下する傾向にある。
POFケーブルにおいては、耐久性、耐環境特性などを高めるために、上記被覆層の外周に、熱可塑性樹脂からなる二次被覆層が設けられていてもよい。二次被覆層を形成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、ポリアミド、ポリウレタン、フッ素系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。これらはPOFケーブルの使用環境に応じて、1種単独で、又は2種以上を適宜選択し混合したものを用いることができる。
自動車内配線用などでは、二次被覆層として、耐油性、耐熱性等に優れたポリアミド系樹脂を用いることが好ましい。具体的には、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6−12等の単独重合体や、これら重合体の単量体単位の組み合わせからなるナイロン共重合体、これら重合体に柔軟なセグメントを導入したナイロン系エラストマー、ナイロン系エラストマーと他のポリアミド系樹脂を含む混合物が好ましい。また、これらの中でも、成形性が良好で、二次被覆層形成の際に熱的及び機械的損傷を防止できることから、ナイロン系エラストマー、又はナイロン系エラストマーと他のポリアミド系樹脂との混合物が好ましい。
上記POFケーブルにおいては、POF素線の最外層のクラッドと、被覆層のVdFを主成分とする樹脂とが適宜組み合わされて、POF素線と被覆層との間の引抜強度が20N以下であるものが好ましい。引き抜き強度が20N以下であれば、高温環境下においてコア−クラッド界面の構造不整をより防止できるため、伝送損失の増加をより抑制できる。
なお、本発明における引抜強度は、後述の測定方法で測定された値であり、密着性の指標となるものである。
POF素線と被覆材との間の引抜強度を20N以下とするには、クラッドの最外層を形成する含フッ素オレフィン系樹脂としてVdF単位の含有量が60質量%以下で融点が150℃以上の樹脂を用いることが、POF素線に被覆層を形成する際の被覆温度(本発明では190〜220℃以下)においては容易である。
このような含フッ素オレフィン系樹脂として、先にクラッド材の項で説明した樹脂の中から具体例を挙げると、
VdF単位10〜60質量%と、TFE単位20〜70質量%と、HFP単位5〜35質量%とからなる3元共重合体、
VdF単位10〜30質量%と、TFE単位40〜80質量%と、HFP単位5〜40質量%と、FVE単位0.1〜15質量%とからなる4元共重合体、
を挙げることができる。
また、上記POFケーブルにおいては、105℃で24時間熱処理した際のPOF素線の軸方向の熱収縮率が2.0%以下であり、さらに105℃で5000時間の耐熱性を持たせるには1.0%以下であることが好ましく、特に0.5%以下であることが好ましい。熱収縮率が2.0%を超えるPOF素線を備えたPOFケーブルを105℃の高温下で長期使用した際には、POF素線と被覆層との収縮特性の違いによって、コア−クラッド界面の構造不整が増大し、伝送損失が増加することがある。
ここで熱収縮低減のための熱処理及び緩和処理の方法としては、水、水蒸気、加熱気体などの加熱媒体によってPOF素線を加熱する方法、POF素線の供給速度あるいは排出速度を調整しながら加熱媒体中にPOF素線を通過させる方法などが挙げられる。
また、熱処理または緩和処理をする際には、延伸配向を保持できることから、POF素線に数百gfの張力を付与することが好ましい。
熱処理または緩和処理時の温度としては、90〜120℃程度が好ましい。熱処理または緩和処理の温度が120℃より高いと、POF素線の延伸配向が低下して強度が低下する傾向があり、90℃より低いと、所望の熱収縮性を得るために非常に長時間の熱処理が必要になったり、緩和処理の回数を多くしたりする必要がある。
また、延伸配向の低下を抑制し、熱収縮特性を向上させ、機械特性に優れたPOF素線が得られることから、熱処理または緩和処理の温度は、コア材のガラス転移温度とクラッド層を形成する材料のガラス転移温度のいずれか低い方の温度以下であることが好ましい。
上記熱収縮低減化工程を有していれば、高温環境下におけるPOFケーブルの伝送損失の増加を防ぐことができる。また、POF素線端面の被覆層端面に対する突き出しまたは引込み(ピストニング)が生じにくくなるため、光源あるいは受光素子とPOFケーブル端面との距離の変動を抑制でき、その変動に伴う光損失を防ぐことができる。よって、POFケーブル端面から出射される光量またはPOFケーブルに入射された光量の変動を小さくできる。
以上説明したPOFケーブルでは、POF素線を構成するクラッド層の最外層が特定の含フッ素オレフィン系樹脂からなり、被覆層が、特定のフッ化ビニリデン系樹脂材料を含む被覆材からなっているため、さらにPOF素線の熱収縮率が小さく(2.0%以下)POF素線と被覆材の熱収縮差が小さい場合に、特にPOF素線と被覆材の密着性が小さい(20N以下)場合にプラスチック光ファイバケーブル内部に収縮歪が発生しにくくなっており、コア−クラッド界面の構造不整の増大を防止でき、伝送損失の増加を抑制できる。具体的には、初期の伝送損失を150dB/km以下に、105℃の高温環境下に5000時間曝された後の伝送損失を190dB/km以下に抑えることができる。したがって、本発明のPOFケーブルは、高温環境下で長期間の耐熱性が要求される自動車内LANケーブルなどの用途に好適である。
また、上記POFケーブルでは、POF素線におけるクラッド最外層は、特定の含フッ素ポリオレフィン系樹脂からなっているため、耐溶剤性・耐薬品性に優れる上に、POF素線に加わる振動や外圧等の応力を緩和でき、耐屈曲性を高めることができる。
さらに、上記POFケーブルの被覆層が特定のフッ化ビニリデン系樹脂材料を含む被覆材からなっているため、耐屈曲性、耐薬品性、加工性に優れる。また、前記フッ化ビニリデン系樹脂材料の融点が適切な範囲にあるため、POF素線に被覆層を設ける際の被覆温度(クロスヘッドダイの温度)を220℃以下にできる。被覆温度が220℃以下であれば、POF素線が損傷を受けにくいため、POF素線の光学性能の低下を防止できる。
以下、実施例により本発明を説明する。なお、本発明の実施例における評価方法については、下記の方法により実施した。
(ガラス転移温度(Tg)、結晶融解熱(△H))
測定には示差走査熱量計(DSC)(セイコーインスツルメンツ社製、DSC−220)を使用した。サンプルを、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温し、その状態で5分間保持して溶融させた後、降温速度10℃/分で0℃まで降温させた。この操作を再度繰り返して行って、ガラス転移温度、結晶融解熱を求めた。
(屈折率)
溶融プレスにより厚さ200μmのフィルム状の試験片を形成し、アッベの屈折計を用い、25℃におけるナトリウムD線の屈折率(n 25)を測定した。
(伝送損失)
波長650nmの光を用い、励振NA=0.1の条件で、25−1mのカットバック法により測定した。測定は、POFケーブルの初期状態と、POFケーブルを温度105℃のオーブンに放置して1000時間、及び5000時間経過後について実施した。
(メルトフローインデックス)
メルトフローインデックス(MFI)は、日本工業規格JIS K7210に準じて測定した。具体的には、210℃、荷重5kgf(49N)の条件下で直径2mm、長さ8mmのノズルから10分間に吐出される量を測定した。
(熱収縮)
試長間距離を1000mmとしたPOF素線を105℃の乾燥機内に24時間つり下げた後、試長間距離を測定した。収縮量を試長で除し、長さ方向の収縮率を求めた。
(引抜強度)
被覆層の初期引抜強度(光ファイバ素線と被覆層の間の初期引抜強度)を、図1に示すように、光ファイバケーブル10を保持する治具12と、治具12の一端部に形成された突起14を把持するチャック8と、光ファイバケーブル10の剥離部分5を把持するチャック7とを備えた測定装置20を用いて測定した。治具12には、光ファイバケーブル10の被覆部分4が収容される保持室13と、光ファイバケーブル10の剥離部分5よりも大きく被覆部分4よりも狭い貫通孔15が形成されている。
測定にあたっては、一端側の被覆層を剥離した光ファイバケーブルを用意し、光ファイバケーブルの被覆部分4の長さが30mmになるように切断した。
次に、治具12に形成されている保持室13内に光ファイバケーブルの被覆部分4を収容し、光ファイバケーブルの剥離部分5を貫通孔15から抜き出した。次に、治具12の一端部に形成されている突起14をチャック8で把持し、光ファイバケーブルの剥離部分5をチャック7で把持した。
次に、光ファイバケーブル10の中心軸方向(図中矢印方向)に沿って、一定速度50mm/分でチャック8を移動させて治具12を引っ張り、光ファイバケーブル10の被覆部分4において剥離部分5よりも厚い部分を引き抜いた。このときの引抜応力と、光ファイバケーブル10の被覆部分4において剥離部分5よりも厚い部分の引抜方向へのずれ量との関係を示す曲線から、引き抜く際の応力のピーク値を読みとり引抜強度とした。
[比較例1]
コア材としてPMMA(屈折率1.492)、第1クラッド材として、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート(3FM)/2−(パーフルオロオクチル)エチルメタクリレート(17FM)/MMA/メタクリル酸(MAA)(51/31/17/1(質量%))共重合体(屈折率1.417)、第2クラッド材(最外層を形成する材料)として、VdF/TFE/HFP共重合体(48.0/42.7/9.3(質量%)、屈折率1.374、結晶融解熱16mJ/mg)を用いた。これらの重合体を溶融して、220℃の紡糸ヘッドに供給し、同心円状複合ノズルを用いて複合紡糸した後、140℃の熱風加熱炉中で長さ方向に2.0倍に延伸し、各クラッド層の厚み10μm、直径1mmのPOF素線を得た。このPOF素線をプラスチックボビンに巻き取った状態で、90℃に設定した恒温槽に65時間放置し、熱緩和処理を行って、熱収縮率(105℃、24時間)を2.8%とした。
次に、被覆材用のポリフッ化ビニリデン系樹脂材料として、VdF樹脂(アルケマ社製、KYNAR710)80質量部と、VdF−TFE−HFP樹脂(アルケマ社製、KYNAR9301)20質量部、カーボンブラック1質量部を混合した被覆材(VdF単位の含有量;94.6質量%、MFI;48g/10分)を準備した。
そして、上記のPOF素線に、210℃に設定したクロスヘッドダイを備えたクロスヘッドケーブル被覆装置により前記被覆材を被覆した。これにより、表1に示すような、厚みが250μmの被覆層を形成し、外径1.5mmのPOFケーブルを得た。
このようにして得られたPOFケーブルにおける初期伝送損失は135dB/km、引抜強度は35Nであった。さらに、このPOFケーブルを105℃の恒温槽中に1000時間放置した後の伝送損失は320dB/km、5000時間放置した後の伝送損失は1000dB/kmを超えていた(表2参照)。
Figure 2007047258
Figure 2007047258
[実施例1]
比較例1におけるPOF素線(延伸率2.0倍)をプラスチックボビンに巻き取った状態で、105℃に設定した恒温槽に24時間放置し、熱緩和処理を行って、POF素線の熱収縮率(105℃、24時間)を0.85%とした。このPOF素線に、比較例1と同様にして被覆層を設けてPOFケーブルを得た。
このようにして得られたPOFケーブルにおける初期伝送損失は137dB/km、引抜強度は35Nであった。さらに、このPOFケーブルを105℃の恒温槽中に1000時間放置した後の伝送損失は140dB/km、5000時間放置した後の伝送損失は185dB/kmであった。
[実施例2]
第2クラッド材をVdF/TFE/HFP/PFPVE共重合体(21/55/18/6(質量%)、屈折率1.350、結晶融解熱11mJ/mg)とした以外は比較例1と同様にしてPOF素線(延伸率1.6倍)を製造した。なお、PFPVEとは、パーフルオロペンタフオロプロピルビニルエーテル(CF=CFOCHCFCF)の略称のことである。
このPOF素線を、温度130℃に設定した熱風炉型の恒温槽に、滞在時間が20秒となる条件で連続的に通過させて熱緩和処理を行った。これにより、POF素線の熱収縮率(105℃、24時間)を1.6%とした。そして、このPOF素線に、比較例1と同様にして被覆層を設けてPOFケーブルを得た。
このようにして得られたPOFケーブルにおける初期伝送損失は135dB/km、引抜強度は18Nであった。さらに、このPOFケーブルを105℃の恒温槽中に1000時間放置した後の伝送損失は138dB/km、5000時間放置した後の伝送損失は183dB/kmであった。
[実施例3]
比較例1におけるPOF素線(延伸率2.0倍)をプラスチックボビンに巻き取った状態で、100℃に設定した恒温槽に24時間放置し、熱緩和処理を行って、POF素線の熱収縮率(105℃、24時間)を1.6%とした。このPOF素線に、比較例1と同様にして被覆層を設けてPOFケーブルを得た。
このようにして得られたPOFケーブルにおける初期伝送損失は135dB/km、引抜強度は35Nであった。さらに、このPOFケーブルを105℃の恒温槽中に1000時間放置した後の伝送損失は150dB/km、5000時間放置した後の伝送損失は320dB/kmであった。
[比較例2]
第2クラッド材として、VdF/TFE共重合体(80/20(質量%)、屈折率1.402、結晶融解熱59mJ/mg)を用いた以外は、比較例1と同様にしてPOF素線(延伸率2.0)を製造した。
このPOF素線を、温度105℃に設定した恒温槽に24時間放置して、熱緩和処理を行って、POF素線の熱収縮率(105℃、24時間)を0.87%とした。そして、このPOF素線に、比較例1と同様にして被覆層を設けてPOFケーブルを得た。
このようにして得られたPOFケーブルにおける初期伝送損失は160dB/km、引抜強度は38Nであった。さらに、このPOFケーブルを105℃の恒温槽中に1000時間放置した後の伝送損失は410dB/km、5000時間放置した後の伝送損失は1000dB/kmを超えていた。
クラッド層の最外層が特定の含フッ素ポリオレフィン系樹脂からなり、被覆層が特定の被覆材からなり、特定の熱収縮率である実施例1〜3のPOFケーブルは、初期の伝送特性が良好(140dB/km以下)であり、105℃、5000時間後の伝送損失(190dB/km以下)も良好であった。
これに対し、105℃で24時間熱処理した際のPOF素線の軸方向での熱収縮率が2.0%を超えていた比較例1のPOFケーブル、および、クラッド層の最外層を形成する含フッ素ポリオレフィン系樹脂の結晶融解熱が40mJ/mgを超えていた比較例2のPOFケーブルは、105℃の伝送損失の増加が大きかった。
引抜強度の測定方法を説明するための図である。
符号の説明
4 被覆部分
5 剥離部分
8、7 チャック
10 POFケーブル
12 治具
13 保持室
14 突起
15 貫通孔
20 測定装置






Claims (2)

  1. メタクリル酸メチル単位を含有する重合体からなるコアおよび該コアの外周面上に形成された1層または2層以上のクラッド層を備えたプラスチック光ファイバ素線と、該プラスチック光ファイバ素線の外周部を被覆した被覆層とを有するプラスチック光ファイバケーブルであって、
    前記クラッド層の少なくとも最外層が、テトラフルオロエチレン単位を含み、かつ、示差走査熱量測定(DSC)における結晶融解熱が40mJ/mg以下である含フッ素オレフィン系樹脂からなり、
    前記被覆層が、フッ化ビニリデン単位の含有量が94質量%以上であるポリフッ化ビニリデン系樹脂材料および遮光剤を含む被覆材からなり、
    105℃で24時間熱処理した際のプラスチック光ファイバ素線の軸方向での熱収縮率が2.0%以下であることを特徴とするプラスチック光ファイバケーブル。
  2. プラスチック光ファイバ素線と被覆材との間の引抜強度が20N以下であることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック光ファイバケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014215579A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 旭化成イーマテリアルズ株式会社 プラスチック光ファイバケーブル

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