JP2007041423A - Rfid粘着ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】被着体に一旦貼り付けたラベルから電子部品を露出させることなくRFIDを容易に破壊することができ、被着体の美観も損なわず、RFIDの破壊後にもラベルとしての本来的な機能を残存させることが可能なRFID粘着ラベルを得る。
【解決手段】一方表面をラベル面21aとした基材シート21と、その反ラベル面に固着したRFIDのインレイ11とからなるRFID粘着ラベル1において、インレイ11の基材シート21と反対側を向く表面の一部領域を、粘着剤61を塗布などした粘着領域Yとし、この粘着領域Yを除く領域を、インレイ11を横断などする方向に帯状をなし且つ粘着性を有しない非粘着領域Xとし、インレイ11における非粘着領域Xの周縁部に、非粘着領域Xの延伸方向に延び基材シート21の周縁部に達する少なくとも一対の切り込み線11a等からなる切り込み部を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFIDを含む粘着ラベルに関するものである。より詳しくは、一旦被着体に貼り付けた後に、インレイを部分的に破壊することでRFIDの機能を失わせるようにしたRFIDを含む粘着ラベルに関するものである。
RFIDは、ICタグ、RFタグ、無線タグ、電子タグなどとも呼ばれるもので、これを貼り付けなどされた物品等と、その物品等に関する情報とを一体化させる目的で使用される。インレイとは、PETなどの基材フィルム上にアンテナとアンテナに連結されたICチップが固定されたRFIDの回路単位をいう。
RFIDは、これを貼り付けなどされた物品等の個体特定情報を記録することができ、この個体特定情報を物品等の信憑性を保証する情報(以下、セキュリティ情報と呼ぶことがある)として用いることも可能である。RFIDをセキュリティ情報記録手段として用いる場合には、被着体とRFID内の記録情報が一致していることが不可欠である。このため、一度使用したRFIDは他の物品に使用できないようにすることが好ましい。
従来、再使用防止RFIDとして、基材フィルム上にアンテナ、ICチップ等を固着し、そのアンテナ、ICチップ等の上に強力な接着層を形成したRFID粘着ラベルが知られている。このものは、ラベルをいったん物品に貼り付けた後に剥離すると、基材フィルムのみが剥離され、アンテナなどが物品上に貼着状態で残置されてRFIDが破壊されるように構成されている。
特開2005−11330公報
上述のような従来の再使用防止RFIDは、被着体への貼り付け後に剥離すると、アンテナ、ICチップ等電子部品の一部が露出した状態で被着体に残存するものであるため、剥離後の被着体は美観が損なわれることがある。また、RFIDを上述のように破壊可能とするためには、少なくとも異なる粘着強度の2種類の粘着剤を用いる必要がある。さらに、このようなRFIDは、ラベルの最表面に印刷面又は記入面が設定された紙製フィルムを設けた態様で用いられることがあるが、従来の再使用防止RFIDのように最表面の層を全て剥がしてしまうと、その被着体に元々どのようなラベルが貼着されていたのか分からなくなり、ラベルとしての本来的な機能まで喪失してしまうことになる。
そこで本発明は、被着体に一旦貼り付けたラベルから電子部品を露出させることなくRFIDを容易に破壊することができ、被着体の美観も損なわず、RFIDの破壊後にもラベルとしての本来的な機能を残存させることが可能なRFID粘着ラベルを得ることを課題とする。
本発明のその他の課題は、以下の本発明の説明により明らかになる。
上記の課題を解決するため、本発明の一の態様にかかるRFID粘着ラベルは、一方表面をラベル面とした基材シートと、前記基材シートの平面大きさと同一以下の平面大きさを有し且つ前記基材シートの反ラベル面に固着したRFIDのインレイとからなるRFID粘着ラベルであって、前記インレイの前記基材シートとは反対側を向く表面の一部領域を、粘着剤を塗布又は両面粘着テープを貼着した粘着領域とするとともに、前記粘着領域を除く領域を、インレイを横断又は縦断する方向に帯状をなし且つ粘着性を有しない非粘着領域とし、前記インレイにおける非粘着領域の周縁部に、前記非粘着領域の延伸方向に延び前記基材シートの周縁部に達する少なくとも一対の切り込み部を設けた。
本RFID粘着ラベルは、少なくともインレイの粘着領域に塗布された粘着剤又は両面粘着テープによって被着体に貼り付けられ、又は基材シートがインレイよりも大きい場合にはインレイの粘着領域に加えて前記基材シートの反ラベル面のうち前記インレイを固着していない領域に塗布される粘着剤によっても被着体に貼り付けられる。このように被着体に貼り付けた本RFID粘着ラベルでは、インレイの非粘着領域では被着物に貼り付けられていない状態、換言すれば被着物から「浮いた」状態となっている。
本ラベルを被着物に貼り付けた状態でインレイを破壊する操作は、以下のように行う。インレイの周縁部に設けた切り込み部を切っ掛けにして、当該インレイを基材シートと共に被着物から離間させる方向へ引っ張る。すると、インレイのうち被着物に貼着されていない部分である非粘着領域において切り込み部からインレイの内側に向かって切断部が延長し、この非粘着領域に沿ってインレイ及び基材シートが部分的に剥離される。
その結果、インレイのアンテナ等の回路部が破壊され、RFIDは再使用不可能な状態となる。しかしながら、破壊後のインレイのうち被着物に残存している部分は依然として基材シートに覆われたままであるため、従来の再使用防止RFIDのように電子部品が露出することがなく、異なる2種類以上の粘着強度の粘着剤を用いる必要もない。
非粘着領域は、インレイを横断又は縦断する帯状であればその幅は任意に設定することができ、仮にその幅が十分に狭ければ、基材シートのうちインレイと一緒に破断される領域も小さいことになり、基材シートのラベル面への印刷・記入事項をRFIDの破壊後も十分に判読することが可能となる。
帯状の非粘着領域がインレイの中央位置に形成され、その結果、非粘着領域の両側に粘着領域があってもよい。あるいは帯状の非粘着領域がインレイの一方周縁部に偏った位置に形成され、その結果、非粘着領域の片側にのみ粘着領域があってもよい。非粘着領域がインレイの一方周縁部に偏った位置に形成されると、貼り付けられたラベルの片側が浮いた状態となる。ラベルの貼着が確実になる点から、非粘着領域がインレイの中央位置に形成されるほうが好ましい。
インレイが長方形である場合には、非粘着領域は、典型的には、インレイを横断又は縦断(すなわち、帯状の非粘着領域が、インレイの長辺または短辺と平行に形成される)する。しかし、方形のインレイの場合に、帯状の非粘着領域が、インレイの一辺と任意の角度で交わってもよい。また、円形、楕円形のインレイの場合には、帯状の非粘着領域は、インレイの弦であってもよい。
本発明の好ましい実施態様にかかるRFID粘着ラベルは、前記基材シートの周縁部に、前記インレイの切り込み部に対向する切り込み部を形成してもよい。これにより、非粘着領域を被着物から引き剥がす際に、インレイと共に基材シートも破断し易くなり、また被着物に貼着した状態のRFID粘着ラベルにおいて、RFID破壊の切っ掛けとなる切り込み部が視認されやすくなる。
「対向」とは、インレイの切り込み部と基材シートの切り込み部が一部で共通することを意味する。切り込み部の長さは、インレイの切り込み部と基材シートの切り込み部が異なってもよく、同じでもよい。従って、対向には、インレイの切り込み部と基材シートの切り込み部が完全に共通することをも包含する。
本発明の好ましい実施態様にかかるRFID粘着ラベルは、上述したRFID粘着ラベルのいずれかの態様において、前記インレイの前記基材シートとは反対側を向く表面の全域に粘着剤を塗布又は両面粘着テープを貼着するとともに、前記粘着剤又は両面粘着テープに前記インレイを横断又は縦断する方向に帯状をなす台紙を貼着することにより、前記非粘着領域を形成し、前記インレイに設ける前記切り込み部を、前記台紙の長手輪郭線に一致させたものとすることができる。この台紙により、インレイの非粘着領域を簡易に形成することができ、さらには台紙に沿ってインレイを容易に破断することができる。台紙の長手輪郭線とは、帯状をなす台紙の輪郭線の中で、長手方向に延びる輪郭線を意味する。
このような態様においてさらに好ましくは、前記台紙のうち前記インレイを向く面は、前記粘着剤又は両面粘着テープに固着しておくことができる。特に使用前のRFID粘着ラベルは、個別のラベルよりも大きな剥離シート(又は剥離紙)に貼り付けられていることが多いが、使用時にラベルを剥がし易いように剥離シートのラベル側の面にはシリコン素材等の剥離処理が施された層が形成されていてラベルの粘着層と緩く貼り合わされているのが通例である。そこで、前記インレイの粘着領域の一部に剥離処理を施さずに前記台紙を固着して非粘着領域を形成すれば、簡易に非粘着領域を構成することができるようになる。
上記のように非粘着領域として台紙を設ける本発明のRFID粘着ラベルのより好ましい実施態様としては、前記台紙に、前記一対の切り込み部に沿って帯状に前記基材シートの本体部から突出するツマミ部を形成してもよい。これにより、RFID破壊の目印を明確にするとともに、その破壊作業が行いやすくなる。
本発明のRFID粘着ラベルのさらに好ましい実施態様としては、前記基材シートに前記台紙のツマミ部に対向するツマミ部を形成し、前記2つのツマミ部を固着してもよい。これにより、RFID破壊の目印をより一層明確にするとともに、その破壊作業がより一層行いやすくなる。ツマミ部が対向するとは、台紙に設けるツマミ部と基材シートに設けるツマミ部が一部重なり合うことをいう。より好ましい対向状態は、両ツマミ部が完全に重なり合うことである。
本発明のさらに好ましい実施態様にかかるRFID粘着ラベルは、前記インレイの平面大きさは、前記基材シートの平面大きさよりも小さく、前記基材シートは前記インレイの一表面全域を被覆して前記インレイを固着しており、前記基材シートにおいて前記インレイの切り込み部が達する周縁部と対向する周縁部に、前記非粘着領域の延伸方向に延び前記基材シートの輪郭線に達する一対の切り込み部を設けてもよい。
本RFID粘着ラベルは、基材シートの対向する周縁部にそれぞれ一対の切り込みがもうけられ、切り込み部の一方から他方へ、帯状をなすインレイ及び基材シートの破断をより簡便に行うことができる。
以上説明した本発明の態様、好ましい実施態様及びこれらに含まれる構成要素は可能な限り組み合わせて実施することができる。
本発明によれば、インレイに帯状の非粘着領域を設けるとともに、この非粘着領域に切り込み部を設けるという単純な加工を行うのみで、不要時にはインレイの非粘着領域を簡単に切り離してRFIDを破壊し使用不能とすることが可能なRFID粘着ラベルを得ることができる。このようなRFID粘着ラベルを作るには、従来のように粘着強度の異なる2種類の粘着剤を用いる必要がなく、破壊後もRFIDの電子部品を被着物上で露出させることがなく、またラベルとしての本来的な機能を残存させることも可能である。
以下に図面を参照して、本発明にかかるRFID粘着ラベルをさらに説明する。この発明の実施例に記載されている部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、特に特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、RFID粘着ラベル(1)を粘着領域を有する面(被着物に貼着される側の面)側から見た平面説明図であり、図2は同RFID粘着ラベル(1)をラベル面側から見た平面説明図である。図3は、図1においてRFID粘着ラベル(1)1をA−A線で破断した状態を示す断面説明図である。このRFID粘着ラベル(1)1は、RFIDのインレイ(1)11と、基材シート(1)21から主として構成される平面視概略長方形状をなすものである。本実施例では基材シート(1)21の平面大きさは、インレイ(1)11の平面大きさよりも一回り大きく、インレイ(1)11は、基材シート(1)21の周縁部の内側に配置され固着されている。なお、これらの図において、RFID粘着ラベル(1)1の外側の領域に想像線で示した部分は、本RFID粘着ラベル(1)1が使用前に貼り付けられている剥離紙(所謂セパレータ)(1)31と、基材シート(1)21の余白部分(1)41である。
基材シート(1)21は、一方面をラベル面(1)21aとし、他方面である反ラベル面(1)21bにインレイ(1)11を固着させたシート状をなすものである。基材シート(1)21の材質に特に制限はなく、紙、合成紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリオレフィン系、アクリル系、ポリウレタン系などの合成樹脂、ポリ乳酸などの生分解性樹脂などを使用することができるが、本実施例には特に容易に引き裂くことができる紙又は合成紙などが適している。なお、前記余白部分(1)41の素材は基材シート(1)21の素材と同一であり、共通の1枚のシートにラベル面(1)21a側からカッターの刃を入れて基材シート(1)21と余白部分(1)41とに分離するようにされている。
この基材シート(1)21のラベル面(1)21aには、本RFID粘着ラベル(1)1が貼り付けられる物品の商品名や製造・販売会社等の所要事項を予め印刷しておくことができる。また、使用者が必要に応じて筆記具で必要事項を記入することができるようにしてもよい。反ラベル面(1)21bには、その全面に粘着剤(1)51が塗布されてインレイ(1)11の一方面全域を固着させている。基材シート(1)21とインレイ(1)11との固着には、接着剤や粘着剤の使用等、公知の固着手段を適用できる。
インレイ(1)11の基材シート(1)1とは反対側を向く面の全面には粘着剤(1)61が塗布される。この粘着剤(1)61には、接着剤や粘着剤の使用等、公知の固着手段を適用できるが、本実施例ではホットメルト系の粘着剤を使用している。このような粘着剤(1)61の塗布は、少なくともインレイ(1)11の全面を覆うことが好ましいが、インレイ(1)11の領域をはみ出して基材シート(1)21に塗布された粘着剤(1)51をも覆うように塗布することがさらに好ましい。そして、インレイ(1)11を横断するように、細長い帯状の台紙(1)71を粘着剤(1)61に固着することで、この台紙(1)71が貼られた領域を粘着剤(1)61が露出しない非粘着領域(1)Xとしている。他方、台紙(1)71で覆われない領域は、粘着剤(1)61が露出した粘着領域(1)Yである。通常、RFID粘着ラベル(1)1の使用前には、この粘着領域(1)Yに剥離紙(1)31のシリコン加工等が施された剥離処理面(1)31aが貼着されており、使用時にはこの粘着領域(1)Yにより本RFID粘着ラベル(1)1が被着物に貼着される。
台紙(1)71は、粘着剤(1)61に固着されるものであれば適宜の素材を適用できるが、例えば剥離紙(1)31の一部を裏返して使用することが経済的である。この台紙(1)71は、本実施例ではRFID粘着ラベル(1)1の長手方向全域に亘って設けられる。すなわちRFID粘着ラベル(1)1の使用前の状態では、剥離紙(1)31が台紙(1)71で分断されたような格好となる。台紙(1)71の幅寸法は、インレイ(1)11のアンテナ11b等を部分的に横断する範囲で適宜設定できるが、本実施例では基材シート(1)21の短辺側の寸法約40mmに対して、台紙(1)71をその中央部に幅約5mmで配している。
台紙(1)71の配置方向は、インレイ(1)11の短辺に平行な方向であってもよい。
そして、インレイ(1)11の周縁部のうち、台紙(1)71によって形成された非粘着領域(1)Xに、当該台紙(1)71の長手輪郭線に沿って、一対の切り込み部である一対の切り込み線(1)11aを設けている。この切り込み線(1)11aは、インレイ(1)11の輪郭線から開始され、インレイの内側に向かい、アンテナ(1)11bに接触しない範囲で適宜の長さで設けることができる。例えばインレイ(1)11の輪郭線からアンテナ(1)11bまでの距離が2mm程度であれば、切り込み線(1)11aの長さをその半分の1mm程度とすることが好ましい。
また、基材シート(1)21にも、インレイ(1)11の切り込み線(1)11aに対向する切り込み部として、一対の切り込み線(1)21cを設けており、この切り込み線(1)21cは、切り込み線(1)11aから連続して基材シート(1)21の輪郭線にまで達している。すなわち、基材シート(1)の切り込み線(1)21cはインレイ(1)の切り込み線(1)11aよりも長く、切り込み線(1)21cはインレイ(1)の切り込み線(1)11aと一部分が一致している。切り込み部の形状は、上述のような切り込み線に限定されるものではなく、インレイ(1)11の切断の開始点となるものであればよい。例えば切り込み部の他の形状として、三角切り込みを例示することができる。切り込み部の数は、一対以上であればよく、3以上の適宜の数設けてもよい。
さらに、台紙(1)71は切り込み線(1)11a、21cに沿って基材シート(1)21の本体部分から外方へ突出させて、その突出部位をツマミ部(1)71aとしており、同様に基材シート(1)21も台紙(1)71に対向して外方へ部分的に突出させてツマミ部(1)21eとし、両ツマミ部(1)71a、21eは粘着剤(1)51、61により固着されている。これらツマミ部(1)71a、21eの基材シート(1)21の本体部分からの突出長さは、本RFID粘着ラベル(1)1の使用の妨げとならず、使用者が指で摘むことが可能な範囲で適宜設定することができるが、本実施例では本体部分の長辺寸法約100mmに対して、約5mmとしている。本実施例では、台紙(1)のツマミ部(1)71aと基材シート(1)21のツマミ部(1)21eは外形が一致しており、完全に重なり合っている。しかし、両者のツマミ部71aと21eの大きさに大小があっても差し支えない。なお、ツマミ部(1)71a、21eの端部は丸み付け加工を施しておくと、使用者が指で摘みやすくなって本RFID粘着ラベル(1)1の使用感を向上することができる。
また、基材シート(1)21において、ツマミ部(1)21eを設けた端部とは反対側の端部にも、切り込み部として切り込み線(1)21dを対にして設けている。当該切り込み線(1)21dも、台紙(1)71の輪郭線に沿って形成される。このように切り込み線(1)21dを設けるのは、インレイ(1)11を含む本RFID粘着ラベル(1)1の切断の終点を明確に形成しておくためである。切り込み線(1)21dの長さは、本RFID粘着ラベル(1)1のラベルとしての機能を損なわず、且つその先端がインレイ(1)11若しくはインレイ(1)11のアンテナ(1)11bに達しない範囲で適宜に設定できるが、本実施例では基材シート(1)21の長辺寸法約100mmに対して約15mmとしている。
インレイ(1)11は、基材フィルム(例えば厚さ38μmのPETフィルム)上に接着剤を塗布し、アルミニウムを含むインキを用いてスクリーン印刷により渦巻き状のアンテナ(1)11bを形成する。さらに当該アンテナ(1)11bにICチップを導電的に接続・固定したものである。インレイ(1)11は上記基本的構成に、さらに片面及び/又は両面に、合成紙、EVA、PETシートなどが積層されていても、切り込み部からの引き裂きが可能であれば、本発明のRFID粘着ラベルのインレイとして使用可能である。しかしながら、引き裂きによる破壊の確実性の観点から、基材フィルムと電気回路部分のみからなるインレイであることが好ましい。
なおインレイ(1)11は、その他の材料、製造方法等で製造されたものでもよい。例えば基材フィルムは、ポリイミドフィルム、PBTフィルムであってもよい。基材フィルムの厚さに特に制限はないが、通常10μm〜100μm、好ましくは20μm〜70μmである。アンテナの形状は、例えばダイポールアンテナであってもよい。アンテナの材質は、例えば銅であってもよい。銅箔のアンテナは、基材フィルムの上に銅箔層を形成し、レジストを用いてエッチングにより形成してもよく、アンテナ形状の銅箔をプレスなどにより基材フィルム上に貼り付けてもよい。
次に、本実施例のRFID粘着ラベル(1)1の使用方法を、図4の使用例説明図を参照して説明する。このRFID粘着ラベル(1)1は、剥離紙(1)31から剥がした後、粘着領域(1)Yに露出している粘着剤(1)61によって被着体9に貼り付けられる。これにより、被着体9の物品としての情報とRFID粘着ラベル(1)1の電子的情報とが1対1で対応づけられるが、このような対応付けが不要となった場合は、ツマミ部(1)71a、21eを使用者が指で摘んで被着体9から離間する方向へ引っ張る。
すると、切り込み線(1)11a、21cを挟んでその両側に方向・強度の異なる力が作用して、インレイ(1)11及び基材シート(1)21に、台紙(1)71の長手輪郭線に沿って切り込み線が延長することで、インレイ(1)11のアンテナ(1)11b等の回路部が破壊され、RFIDとしての機能を喪失する。そのまま引っ張りを続けて切断線が反対側の切り込み線(1)21dに達すると、台紙(1)71とインレイ(1)11及び基材シート(1)21の一部とが一体の帯状となって、RFID粘着ラベル(1)1から切り離される。なお、切り込み線11aのわずかな距離の延長によりアンテナ等が切断されることによりRFIDとしての機能を喪失するので、必ずしも、切断線が反対側の切り込み線(1)21dに達する必要はない。例えば、何らかの原因で、当該帯状部分が途中で切断されても、RFID機能の破壊が達成される。
このようにRFID粘着ラベル(1)1を破壊してもその一部は被着体9に貼り付けられたまま残存するが、インレイ(1)11のアンテナ(1)11b等の回路部等、電子部品が露出することはない。また、切り離される帯状の部分が、基材シート(1)21のラベル面(1)21aの平面大きさよりも十分に小さければ、このラベル面(1)21aに印刷又は記入された事項が判読できる可能性があるので、RFIDの破壊前にどのようなラベルが被着体9に貼られていたかを破壊後にも把握することができる。
以上説明したRFID粘着ラベル(1)1において、その基材シートに第2の切り込み部と、インレイに当該第2の切り込み部に対向する第2の切り込み部を設けてもよい。この第2の切り込み部は、その延長線が、基材シート(1)21の帯状の非粘着領域の長手方向と一定角度で交差する。一定角度(2つの直線が作る2つの交角の中で値が小さい方)は0度以外のいかなる角度でもよいが、好ましくは、60度から90度であり、より好ましくは80度から90度である。
図1と図2を参照して、基材シート(1)21に設ける第2の切り込み部である第2の切り込み線91は、台紙71の長手方向と交角90度で交差する。また、インレイに設ける第2の切り込み部である第2の切り込み線92は、第2の切り込み線91と対向する。
第2の切り込み部を設けると、貼着されたRFID粘着ラベルが非粘着領域の長手方向と交差する方向から引き剥がされる場合であっても、インレイの破壊が行われるために、インレイの破壊がより確実となる効果がある。
図5は、RFID粘着ラベル(2)を図3に対応して示した断面説明図である。本RFID粘着ラベル(2)2と実施例1のRFID粘着ラベル(1)1との違いは、粘着剤(1)61を両面粘着テープ(2)62に変更した点にあり、その他の構成、例えばインレイ(2)22が粘着剤(2)52で基材シート(2)22に固着されている構成や、切り込み線(2)12a、22cが設けられている構成などについては同様であるので説明を省略する。
両面粘着テープ(2)62は、基材フィルム(2)62aの両面に粘着層(2)62b、62cを有する公知のものを適宜採用することができる。例えば基材フィルム(2)62aには、厚さ12μmのPET素材を適用することが、RFID粘着ラベル(2)2の破壊の容易性の観点から適している。また破壊の容易性を確保するために、両面粘着テープ(2)62の基材フィルム(2)62aには、切り込み線を設けておいてもよい。
この両面粘着テープ(2)62は、インレイ(2)12の全域を覆うように設けられ、基材シート(2)22側からカッターの刃を入れることで、基材シート(2)22とほぼ同じ平面大きさに形成される。そして、使用前に剥離紙(2)32側を向く粘着層(2)62cの中央部に、実施例1と同様の台紙(2)72を固着することで、非粘着領域(2)Xを形成している。
このような構成のRFID粘着ラベル(2)2であっても、実施例1のRFID粘着ラベル(1)1と同様に用いることができ、その破壊の工程も同様に行うことができる。
以上のような実施例の他、本発明のRFID粘着ラベルの形状や具体的構成は適宜変更することが可能である。また各種粘着剤は、基材シートやインレイに対して全面に塗布したり、点状や縞状に塗布してもよく、両面粘着テープの粘着層の粘着剤についても同様とすることができる。さらに、上記実施例では、非粘着領域の形成のために、台紙を固着する構成を採用しているが、このような台紙を用いずに、インレイにおいて非粘着領域を形成すべき帯状の領域にのみ粘着剤を塗布しない構成や両面粘着テープを貼り付けない構成を採用することも可能である。
本発明にかかるRFID粘着ラベルは、たとえば商品の真実性、信憑性を保証するセキュリティ情報を記録するRFIDラベルとして利用することができる。
RFID粘着ラベル(1)を粘着領域を有する面側から見た平面説明図である。 RFID粘着ラベル(1)をラベル面側から見た平面説明図である。 RFID粘着ラベル(1)を図1においてA−A線で破断した断面説明図である。 RFID粘着ラベル(1)の使用状態を示す説明図である。 RFID粘着ラベル(2)を図3に対応させて示す断面説明図である。
符号の説明
1 RFID粘着ラベル(1)
2 RFID粘着ラベル(2)
9 被着物
11 インレイ(1)
11a インレイの切り込み部である切り込み線(1)
11b アンテナ(1)
12 インレイ(2)
12a インレイの切り込み部である切り込み線(2)
21 基材シート(1)
21a ラベル面(1)
21b 反ラベル面(1)
21c 基材シートの切り込み部である切り込み線(1)
21d 基材シートの切り込み部である切り込み線(1)
21e ツマミ部(1)
22 基材シート(2)
22c 基材シートの切り込み部である切り込み線(2)
31 剥離紙(1)
31a 剥離処理面(1)
32 剥離紙(2)
41 余白部分(1)
51 粘着剤(1)
52 粘着剤(2)
61 粘着剤(1)
62 両面粘着テープ(2)
62a 基材フィルム(2)
62b 粘着層(2)
62c 粘着層(2)
71 台紙(1)
71a ツマミ部(1)
72 台紙(2)
91 基材シートの第2の切り込み部である切り込み線
92 インレイの第2の切り込み部である切り込み線
X 非粘着領域
Y 粘着領域

Claims (7)

  1. 一方表面をラベル面とした基材シートと、前記基材シートの平面大きさと同一以下の平面大きさを有し且つ前記基材シートの反ラベル面に固着したRFIDのインレイとからなるRFID粘着ラベルであって、
    前記インレイの前記基材シートとは反対側を向く表面の一部領域を、粘着剤を塗布又は両面粘着テープを貼着した粘着領域とするとともに、前記粘着領域を除く領域を、インレイを横断又は縦断する方向に帯状をなし且つ粘着性を有しない非粘着領域とし、
    前記インレイにおける非粘着領域の周縁部に、前記非粘着領域の延伸方向に延び前記基材シートの周縁部に達する少なくとも一対の切り込み部を設けたRFID粘着ラベル。
  2. 請求項1記載のRFID粘着ラベルであって、
    前記基材シートの周縁部に、前記インレイの切り込み部に対向する切り込み部を形成した請求項1記載のRFID粘着ラベル。
  3. 請求項1乃至2いずれか記載のRFID粘着ラベルであって、
    前記インレイの前記基材シートとは反対側を向く表面の全域に粘着剤を塗布又は両面粘着テープを貼着するとともに、前記粘着剤又は両面粘着テープに前記インレイを横断又は縦断する方向に帯状をなす台紙を貼着することにより、前記非粘着領域を形成し、
    前記インレイに設ける前記切り込み部を、前記台紙の長手輪郭線に一致させた請求項1乃至2いずれか記載のRFID粘着ラベル。
  4. 請求項3記載のRFID粘着ラベルであって、
    前記台紙のうち前記インレイを向く面は、前記粘着剤又は両面粘着テープに固着した請求項3記載のRFID粘着ラベル。
  5. 請求項3乃至4いずれか記載のRFID粘着ラベルであって、
    前記台紙に、前記一対の切り込み部に沿って帯状に前記基材シートの本体部から突出するツマミ部を形成した請求項3乃至4いずれか記載のRFID粘着ラベル。
  6. 請求項5記載のRFID粘着ラベルであって、
    前記基材シートに前記台紙のツマミ部に対向するツマミ部を形成し、前記2つのツマミ部を固着した請求項5記載のRFID粘着ラベル。
  7. 請求項1乃至6いずれか記載のRFID粘着ラベルであって、
    前記インレイの平面大きさは、前記基材シートの平面大きさよりも小さく、
    前記基材シートは前記インレイの一表面全域を被覆して前記インレイを固着しており、
    前記基材シートにおいて前記インレイの切り込み部が達する周縁部と対向する周縁部に、前記非粘着領域の延伸方向に延び前記基材シートの輪郭線に達する一対の切り込み部を設けた請求項1乃至6いずれか記載のRFID粘着ラベル。
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