JP2006227037A - Rfid粘着ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】一度被着体に貼り付けた後は、剥離時に破壊されるRFID粘着ラベルを得る。
【解決手段】RFIDのインレイ11と基材シート21からなるRFID粘着ラベル1であって、基材シート21の一方表面上の固着領域に、インレイ11の少なくとも一部表面を固着し、基材シート21の前記表面上の固着領域を除く部分である粘着領域4に粘着剤を塗布し、固着領域に固着されたインレイ11の周縁部に、複数の切り込み部16を設けた。さらに、基材シートの周縁部にも、1以上の切り込み部を付加してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFIDを含む粘着ラベルに関するものである。より詳しくは一度被着体に貼り付けた後に、剥離するとRFIDの機能が破壊されるRFIDを含む粘着ラベルに関するものである。
RFIDは、ICタグ、RFタグ、無線タグ、電子タグなどとも呼ばれるもので、これを貼付などされた物などと、その物などに関する情報とを一体化させる目的で使用される。インレイとはPETなどの基材フィルム上にアンテナとアンテナに連結されたICチップが固定されたRFIDの回路単位をいう。
RFIDはこれを貼り付けなどされた物品などの固体特定情報を記録することができ、この固体特定情報を物品などの信憑性を保証する情報(以下セキュリティ情報と呼ぶことがある)として用いることも可能である。RFIDをセキュリティ情報記録手段として用いる場合には、被着体とRFID内の記録情報が一致していることが不可欠であり、一度使用したRFIDは他の物品に使用できないようにすることが好ましい。
従来、再使用防止RFIDとして、基材フィルム上にアンテナ、ICチップ等を固着し、当該アンテナ、ICチップ等の上に強力な接着層を形成したものが知られている。このRFIDをいったん物品に貼り付けた後に剥離すると基材フィルムのみが剥離され、アンテナ等が物品上に残置されRFIDが破壊される(例えば特許文献1参照)。
特開2005−11330号公報
従来の再使用防止RFIDは被着体にRFIDの一部分を残置するものであり、剥離後の被着体は美観が損なわれることがある。高級ブランド品などはファッション性が重視され、商品購入者がRFIDラベルを剥離する場合もあり、RFIDの一部分が残置されないことが好ましい。また、食品容器に貼り付けるRFIDは、RFIDの一部分が残置されると美観のみならず、嗜好に大きな影響を与え、商品の売れ行きにも悪影響を与えかねない。
そこで、本発明は剥離時に破壊され、被着体に残置物が残りにくいRFID粘着ラベルを得ることを課題とする。
本発明のその他の課題は以下の本発明の説明により明らかになる。
上記の課題を解決するため、本発明の一の態様にかかるRFID粘着ラベルは、RFIDのインレイと基材シートからなるRFID粘着ラベルであって、前記基材シートの一方表面上の固着領域に、前記インレイの少なくとも一部表面を固着し、前記基材シートの前記表面上の固着領域を除く部分である粘着領域に粘着剤を塗布し、前記固着領域に固着された前記インレイの周縁部に、複数の切り込み部を設けた。
本RFID粘着ラベルは、粘着領域に塗布された粘着剤によって被着体に貼り付けられる。被着体からRFID粘着ラベルを剥離する場合には、インレイの各部に方向・強度の異なる力が作用する。そして、インレイの周縁部に設けた切り込み部を挟んでその両側に方向・強度の異なる力が作用すると、切り込み部からインレイの内部に向かって切断部が延長される。これによりアンテナなどの回路部が破壊され、RFIDは再使用不可能となる。
本発明の好ましい実施態様にかかるRFID粘着ラベルは、前記基材シートの平面大きさは、前記インレイの平面大きさよりも大きく、前記粘着領域は、前記インレイの全ての輪郭線を取り囲んでいて、前記インレイの周縁部に複数の切り込み部を設けてもよい。
本好ましい実施態様にかかるRFID粘着ラベルは、基材シートの全周辺部に塗布された粘着剤によって被着体に貼り付けられる。被着体からRFID粘着ラベルを剥離する場合には、必然的に、基材シートとインレイに、基材シートの周辺から内側に向かう方向の力が作用する。当該内側に向かう方向の力は巨視的な力の方向が同じであっても、部分的には方向・強度が異なり、インレイの周縁部に設けた切り込み部を挟んでその両側にインレイの内側に向かう方向であって、強度の異なる力が作用する割合が高くなる。このため、切り込み部からインレイの内部に向かって切断部が延長される。これによりアンテナなどの回路部がより確実に破壊される。よって、RFIDは再使用不可能となる可能性がより確実となる。
本発明の好ましい他の実施態様にかかるRFID粘着ラベルは、前記粘着領域にある前記基材シートの周縁部に1以上の切り込み部を設けてもよい。
本好ましい実施態様にかかるRFID粘着ラベルを被着体から剥離する場合には、基材シートの周縁部に設けた切り込み部を開始点として、基材シートが裂ける。この基材シートが裂ける結果、インレイの周縁部に設けた切り込み部を挟んでその両側に強度・方向の異なる力が作用する割合が高くなり、インレイがより確実に破壊される。
本好ましい実施態様にかかるRFID粘着ラベルは、基材シートとして、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリオレフィン系、アクリル系などの合成樹脂、ポリ乳酸などの生分解性樹脂を用いる場合に、特に有用である。
本発明の他の態様にかかるRFID粘着ラベルは、RFIDのインレイと基材シートからなるRFID粘着ラベルであって、前記基材シートの一方表面上の固着領域に、前記インレイの少なくとも一部表面を固着し、前記基材シートの前記表面上の固着領域を除く部分である粘着領域に粘着剤を塗布し、前記基材シートの粘着領域に部分切断線を形成し、前記インレイの周縁部であって、前記部分切断線の延長線の近傍に切り込み部を設けた。
本RFID粘着ラベルを剥離する場合には、部分切断線により基材シートが2分され、この開裂の力がインレイの切り込み部分にインレイ開裂の力として作用する。この結果インレイは切り込み部分を開始点として引きちぎられて、破壊される。
以上説明した本発明の態様、好ましい実施態様及びこれらに含まれる構成要素は可能な限り組み合わせて実施することができる。
本発明によれば、インレイに切り込み部を設けるという単純な加工を行うのみで、剥離時に破壊されるRFID粘着ラベルを得ることができる。インレイの構成物などはなんら変更する必要がないため、経済的である。また、本発明によれば、被着体に残置物が残りにくいRFID粘着ラベルを得ることができる。たとえ残置物が残ったとしても、通常の粘着ラベルを剥がすと同様にして、残置物を取り除くことが出来る。
以下に図面を参照して、本発明にかかるRFID粘着ラベルをさらに説明する。この発明の実施例に記載されている部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
図1はRFID粘着ラベル(1)を粘着剤塗布面側から見た平面説明図である。
RFID粘着ラベル(1)1は、RFIDのインレイ(1)11と基材シート(1)21からなる。基材シート(1)21の平面大きさは、インレイ(1)11の平面大きさよりも一回り大きく、インレイ(1)11は、基材シートの中央部分に固着されている。従って、RFID粘着ラベル(1)1において、インレイ(1)11の輪郭線と基材シート(1)21の輪郭線の間は全て間隔がある。
基材シート(1)21の領域であって、インレイ(1)11に覆われている部分がインレイ固着領域である。
基材シート(1)21の領域であって、インレイ固着領域を除く部分が、粘着領域4であり、粘着領域4には、粘着剤が塗布されている。インレイ(1)11とインレイ固着領域の固着には、接着剤や粘着剤の使用等、公知の固着手段が使用できる。インレイ(1)11の一方面の全面(すなわちインレイ固着領域と粘着領域を含む面)に粘着剤を塗布して、インレイ(1)11を当該粘着剤で固着することが簡単、経済的であり、好ましい。
インレイ(1)11の周縁部には、切り込み部である切り込み線16が複数設けられている。切り込み部は、インレイの周縁部に、通常は複数箇所、好ましくは0.1mm以上5.0mm以下の間隔で複数箇所、さらに好ましくは0.2mm以上3.0mm以下の間隔で複数箇所、もっとも好ましくは0.5mm以上3.0mm以下の間隔で複数箇所設ける。この範囲であれば、RFID粘着ラベル(1)の剥離時にインレイの破壊がより確実になる。間隔の下限値は、インレイ破壊の容易化の観点とともに、切り込み部加工の容易さ、加工に必要となる手間、工数などを勘案して決定される。下限値は小さい方が、インレイの破壊上好ましいが、実用上は、好ましくは0.1mm、より好ましくは0.2mm、さらに好ましくは0.5mmである。
切り込み線16は、インレイの輪郭線から開始することが好ましいが、輪郭線上にアンカー部(例えば長さ0.1mmの非切断部)があり、アンカー部の内側に切り込み線があってもよい。また、切り込み部は、切り込み線に限られず、切断の始点になるものであればよい。他の切込み部として例えば、三角切り込みを挙げることができる。
切り込み線16は、インレイのアンテナ14に接触せず、可能な限りアンテナに近い位置(例えばアンテナとの距離が0.2mm)まで、先端が達していることが好ましい。切り込み線の先端は、インレイ切断の開始点であるから、RFID粘着ラベル(1)1の剥離時にインレイ(1)11の破壊がより確実になるからである。しかし、必ずしも、近接している必要はなく、切り込み線の先端とアンテナとの距離が、例えば、2〜5mm離れていてもよい。
基材シート(1)21の材質に特に制限はなく、紙、合成紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリオレフィン系、アクリル系、ポリウレタン系などの合成樹脂、ポリ乳酸などの生分解性樹脂などを使用する事ができる。基材シート(1)21の周縁部に切り込み線が無くても、剥離時に引裂け易い、紙、合成紙などが適している。また、薄膜ポリウレタン樹脂シート(例えば平均厚さ10〜100μm)は、伸縮の程度が大きい。このため、薄膜ポリウレタン樹脂シートを粘着し、その一部分から剥離力を加えるとインレイ固着領域を通じてインレイの各部に異なる方向・強度の力が作用する程度が強い。このため、インレイ(1)11の破壊が容易となるので、基材シート(1)21として好ましい材料である。
粘着領域に形成する粘着剤は、強粘着性であることが好ましい。強粘着性を数値で示せば、その初期粘着力が通常8N/25mm以上、好ましくは8〜50N/25mm、より好ましくは10〜50N/25mm、さらに好ましくは15〜50N/25mmである。粘着力の値はJIS−Z−0237に準じて測定したSUS板上での180度引き剥がし法による測定値の中央値である。
粘着剤層は粘着領域4の全面に形成してもよく、粘着領域4に縞状、散点状に形成してもよい。
粘着剤層は、必要に応じて剥離紙で覆ってもよく、また基材シート(1)21の他方表面を剥離処理して、粘着領域を積重ね(RFID粘着ラベル(1)1が積層して保管される)てもよい。
インレイ(1)11は、基材フィルム(厚さ38μmのPETフィルム)上に接着剤を塗布し、アルミニウムを含むインキを用いてスクリーン印刷により渦巻き状のアンテナを形成する。さらに当該アンテナにICチップを導電的に接続・固定したものである。インレイ(1)11は、上記基本的構成に、さらに片面及び/又は両面に、合成紙、EVA、PETシートなどが積層されていても、切り込み部からの引裂きが可能であれば、本発明のRFID粘着ラベルのインレイとして使用可能である。しかしながら、引裂きによる破壊の確実性の観点から、基材フィルムと電気回路部分のみからなるインレイであることが好ましい。
インレイ(1)11はその他の材料、製造方法などで製造されたものでもよい。例えば、基材フィルムは、ポリイミドフィルム、PBTフィルムであってもよい。基材フィルムの厚さに特に制限はないが、通常10μm〜100μm、好ましくは20μm〜70μmである。アンテナの形状は、例えばダイポールアンテナであってもよい。アンテナの材質は例えば、銅であってもよい。銅箔のアンテナは、基材フィルムの上に銅箔層を形成し、レジストを用いてエッチングにより形成してもよく、アンテナ形状の銅箔をプレスなどにより基材フィルム上に貼り付けてもよい。
次に、RFID粘着ラベル(1)1の使用方法を説明する。
RFID粘着ラベル(1)1は、粘着領域4に塗布された粘着剤によって被着体に貼り付けられる。被着体からRFID粘着ラベル(1)1を剥離する場合には、インレイ(1)11の各部に方向・強度の異なる力が作用する。そして、インレイの周縁部に設けた切り込み部16を挟んでその両側に方向・強度の異なる力が作用すると、切り込み部16からインレイの内部に向かって切断線が延長される。これによりアンテナなどの回路部が破壊され、RFIDは再使用不可能となる。
被着体にRFID粘着ラベルの一部が残されたとしても、残されるものは基材シートの一部分であり、金属性の箔膜材料などと異なる。このため、被着体が飲料や食品容器であっても、許容される可能性が高く、嗜好を妨げる割合が少ない。
図2はRFID粘着ラベル(2)を粘着剤塗布面側から見た平面説明図である。
RFID粘着ラベル(2)2は、円形のRFIDのインレイ(2)12と円形の基材シート(2)22からなる。
基材シート(2)22の平面大きさは、インレイ(2)12の平面大きさよりも一回り大きく、インレイ(2)12は、基材シート(2)22の中央部分に固着されている。従って、RFID粘着ラベル(2)2において、インレイ(2)12の輪郭線と基材シート(2)12の輪郭線の間は全て間隔がある。
基材シート(2)22の領域であって、インレイ(2)12に覆われている部分がインレイ固着領域である。
基材シート(2)22の領域であって、インレイ固着領域を除く部分が粘着領域4であり、粘着領域4には粘着剤が塗布されている。
インレイ(2)12の周縁部には、切り込み部である三角切り込み17が4箇所設けられている。三角切り込み17は、インレイ(2)12の輪郭線から切り込まれている。
基材シート(2)22の周縁部には、切り込み部である三角切り込み27が4箇所設けられている。基材シート(2)22の周縁部に設ける切り込み部は、切断線であってもよい。切断線には、アンカー部があってもかまわない。
本実施例では、三角切り込み27と三角切り込み17は、RFID粘着ラベル(2)2の中心から半径線の上に配置されている。三角切り込み27と三角切り込み17の配列は、必ずしも、半径線に一致して配置される必要はなく、同一半径線の近傍に位置してもよく、また、ランダムに配置されていてもかまわない。剥離時のインレイ(2)12破壊の確実性の観点から、半径線に一致ないしその近傍に位置付けられることが好ましい。
粘着領域4、その粘着剤、インレイの材質、構造などは、実施例1で説明したと同様である。
続いてRFID粘着ラベル(2)2の使用方法を説明する。
RFID粘着ラベル(2)2は、粘着領域4に塗布された粘着剤によって被着体に貼り付けられる。RFID粘着ラベル(2)2を被着体から剥離するために、基材シート(2)22の一部分を剥離すると、基材シート(2)22の周縁部に設けた三角切り込み27を開始点として、基材シート(2)22が裂ける。基材シート(2)が裂ける結果、インレイ(2)12の周縁部に設けた切り込み部17を挟んでその両側に強度・方向の異なる力が作用し、インレイ(2)12は、切り込み部17を開始点として引裂かれ、インレイ(2)12が破壊される。
実施例2にかかるRFID粘着ラベル(2)2は、基材シート(2)22として、PET、ポリオレフィン系、アクリル系などの合成樹脂シートなど引き裂き力に対して抵抗性の強いシートを用いる場合に特に有用である。
図3はRFID粘着ラベル(3)を粘着剤塗布面側から見た平面説明図であり、図4はRFID粘着ラベル(3)の使用状態を説明する説明図である。
RFID粘着ラベル(3)3は、矩形のRFIDのインレイ(3)13と矩形の基材シート(3)23からなる。インレイ(3)13は、基材シート(3)23の中央部分に固着されている。
基材シート(3)23の領域であって、インレイ(3)13に覆われている部分がインレイ固着領域である。基材シート(3)23の領域であって、インレイ固着領域を除く部分が、粘着領域4であり粘着領域4には、粘着剤が塗布されている。
粘着領域4には、基材シート(3)23の輪郭線から内側に向う部分切断線28が形成されている。
部分切断線28は、切断と非切断を連続したものであり、破線状、ミシン目状、1点鎖線状、不規則な切断と非切断の繰り返しなど任意の形状に形成することができる。RFID粘着ラベル(3)3剥離時に、基材シート(3)23の部分切断線における確実な切断が期待できることから、長い切断(例えば3〜5mm)と短い非切断(例えば0.5〜2mm)の繰り返しが好ましい。
部分切断線28は粘着領域4のみならず、インレイ固着領域にも設けてもよい。RFID粘着ラベル(3)3の製造、加工の容易化の観点から、部分切断線28は粘着領域4のみに設けられ、かつ、インレイ(3)13の輪郭線の直前まで形成されることが好ましい。
インレイ(3)13には切り込み部である切り込み線18が形成されている。切り込み線18は部分切断線28の延長線上又は延長線の近傍に設けられる。切り込み線18は部分切断線28と同時に切断加工される切り込みであってもよい。「近傍」とは切り込み線18と部分切断線28の平面距離が5mm以下、好ましくは3mm以下、より好ましくは1mm以下を意味する。この範囲であるとRFID粘着ラベル(3)剥離時に部分切断線開裂の力が切り込み線18に作用し、インレイ(3)13の切断が容易化されるからである。切り込み部が線状の場合には、上記近傍の範囲内に複数の切り込み線を設けてもよい。
切り込み部は線状であってもよく、面状の切り込みでもよい。好ましい面状の切り込みは三角形である。
粘着領域4、その粘着剤、インレイの材質、構造などは、実施例1で説明したと同様である。
図4は、RFID粘着ラベル(3)3をペットボトル72に貼り付けた状態を示している。RFID粘着ラベル(3)3は、その粘着領域4が、ペットボトル本体73と合成樹脂製スクリューキャップ74に跨るように貼着される。このとき、部分切断線28が、ペットボトル本体73とスクリューキャップ74の境目に略等しくなるように位置付けられることが好ましい。
RFID粘着ラベル(3)3には、内容物の生産情報、生産者の固有情報などが記録される。また、流通にかかわる業者の情報を書き込んでも良い。小売店では、このような情報を販売、商品管理に使用することができる。また、小売店で、仕入れ日、販売価格などを記録してもよい。
RFID粘着ラベル(3)3を剥離する場合には、粘着領域4は部分切断線28で引裂かれる。これらの引裂きの力はインレイ(3)13の切り込み線18に作用し、インレイ(3)13は切り込み線18を開始点として引裂かれる。このとき、インレイのアンテナ14が切断され、インレイが破壊される。RFID粘着ラベル(3)3は、強粘着性タイプの粘着剤で、ペットボトル本体73とスクリューキャップ74を跨ぐ状態で貼り付いているので、RFID粘着ラベル(3)3を剥離することなく、内容物である飲料を入れ替えることはできない。
このため、RFID粘着ラベル(3)3は、内容物である飲料の信憑性を保証する手段となり得る。
実施例1から3で説明したRFID粘着ラベルにおいて、インレイが被着体と接する面に粘着剤を塗布してもよい。この粘着剤は、インレイの当該表面に全面に形成することができる。このようなRFID粘着ラベルは、剥離時に、インレイ切り込み部の両側に異なる方向・強度に力が作用する割合がさらに高くなり、より確実なインレイの引裂き、破壊が期待できる。インレイは、被着体と接する面が、基材フィルム側となるように位置付けられることが好ましい。被着体に、アンテナなどインレイの一部分を残置することがないようにするためである。
さらに、インレイの当該表面に塗布する粘着剤は、粗い縞状、粗い散点状に塗布してもよい。ここで粗いとは、粘着剤塗布面と非塗布面の間隔が3〜5mm以上を意味する。あるいは、インレイの一部分に粘着剤を塗布してもよい。一部分とは、例えば25mm以上、インレイの当該表面全面積の3/5以下を意味する。
このようにすれば、剥離時に、インレイ切り込み部の両側に異なる方向・強度に力が作用する割合がさらに高くなり、さらに確実なインレイの引裂き、破壊が期待できる。
また、実施例3にかかるRFID粘着ラベルにおいては、インレイ(3)13が被着体と接する面に、前記粗い縞状に粘着剤を塗布する場合にあって、縞の方向を部分切断線28の方向と一致させることが好ましい。さらに確実なインレイの引裂き、破壊が期待できるからである。
本発明にかかるRFID粘着ラベルは、たとえばブランド商品の真実性、信憑性を保証するセキュリティ情報を記録するRFIDラベルとして利用することができる。
RFID粘着ラベル(1)を粘着剤塗布面側から見た平面説明図である。 RFID粘着ラベル(2)を粘着剤塗布面側から見た平面説明図である。 RFID粘着ラベル(3)を粘着剤塗布面側から見た平面説明図である。 RFID粘着ラベル(3)の使用状態を説明する説明図である。
符号の説明
1 RFID粘着ラベル(1)
2 RFID粘着ラベル(2)
3 RFID粘着ラベル(3)
4 粘着領域
11 インレイ(1)
12 インレイ(2)
13 インレイ(3)
14 アンテナ
15 ICチップ
16 インレイの切り込み部である切り込み線
17 インレイの切り込み部である三角切り込み
18 インレイの切り込み部である切り込み線
21 基材シート(1)
22 基材シート(2)
23 基材シート(3)
27 基材シートの切り込み部である三角切り込み
28 部分切断線
73 ペットボトル本体
74 スクリューキャップ

Claims (4)

  1. RFIDのインレイと基材シートからなるRFID粘着ラベルであって、
    前記基材シートの一方表面上の固着領域に、前記インレイの少なくとも一部表面を固着し、
    前記基材シートの前記表面上の固着領域を除く部分である粘着領域に粘着剤を塗布し、
    前記固着領域に固着された前記インレイの周縁部に、複数の切り込み部を設けたRFID粘着ラベル。
  2. 請求項1記載のRFID粘着ラベルであって、
    前記基材シートの平面大きさは、前記インレイの平面大きさよりも大きく、
    前記粘着領域は、前記インレイの全ての輪郭線を取り囲んでいて、
    前記インレイの周縁部に複数の切り込み部を設けた請求項1記載のRFID粘着ラベル。
  3. 請求項1乃至2いずれか記載のRFID粘着ラベルであって、
    前記粘着領域にある前記基材シートの周縁部に1以上の切り込み部を設けた請求項1乃至2いずれか記載のRFID粘着ラベル。
  4. RFIDのインレイと基材シートからなるRFID粘着ラベルであって、
    前記基材シートの一方表面上の固着領域に、前記インレイの少なくとも一部表面を固着し、
    前記基材シートの前記表面上の固着領域を除く部分である粘着領域に粘着剤を塗布し、
    前記基材シートの粘着領域に部分切断線を形成し、
    前記インレイの周縁部であって、前記部分切断線の延長線の近傍に切り込み部を設けたRFID粘着ラベル。

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