JP2008033383A - 非接触icタグラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】紙やダンボール紙の再生処理に際して、ICタグの金属アンテナやICチップが被着体に残存することの少ない、非接触ICタグラベルを提供する。
【解決手段】本非接触ICタグラベル1は、ベースフィルム21のアンテナパターン2にICチップ3を装着した非接触ICタグ用インレット20のアンテナ面に表面保護シート4をラミネートし、被着体側面に粘着剤層7を形成し、当該粘着剤層7を剥離紙8で保護した非接触ICタグラベル1において、該粘着剤層7を2層の粘着剤層7a,7bとし、当該2層の粘着剤層7a,7bの間に被着体側となる面に弱離型性面9sを形成した中間基材9を設けたことを特徴とする。粘着剤層を2層にしないで、弱離型性面をベースフィルム21に形成して、1層の粘着剤層を塗工することもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、環境性を考慮した非接触ICタグラベルに関する。詳しくは、非接触ICタグラベルを構成する粘着剤層をベースフィルムから剥離容易にして被着体側に残るアンテナやICチップ部分を少なくすることを考慮した非接触ICタグラベルに関する。
したがって、本発明の技術分野は非接触ICタグの製造や利用に関し、主要な利用分野は、運送や流通、販売管理、工場工程管理、商品の配送や荷物の取り扱いの分野であり、具体的な用途としては荷札、ラベル等となる。
非接触ICタグは、情報を記録して保持し非接触で外部装置と交信して情報交換できるので、運送や物流等における認識媒体として、あるいは商品の品質管理、在庫管理等の各種目的に多用されるようになってきている。
しかし、非接触ICタグを貼着したダンボールケースや紙箱等は、リサイクルの妨げとなる場合がある。すなわち、非接触ICタグの金属アンテナやICチップは無機物であって溶解せず、アンテナシートのプラスチックフィルムも水には溶解しないので、紙中にこれらの材料が混入すると紙の再資源化が困難になる問題がある。
一方、現状の非接触ICタグラベルは、アンテナシートに強力な粘着剤を用いていて、被着体に頑丈に接着させているので、ダンボールケースや紙箱等の再生時、それらを剥ぎ取りするには手間とコストがかかる問題がある。
非接触ICタグラベルの粘着力を顕著に低下させれば、剥ぎ取りは容易になるが、実用上、非接触ICタグが流通過程等において容易に剥落してしまっては、却って信頼性を低下させる。そこで、本発明では非接触ICタグラベルを実用的に支障とならない程度に剥離容易な層構成にして、被着体からのICタグ除去を比較的に容易にして、ダンボールや紙箱等の再生促進に寄与することを目的とするものである。
ダンボール等の紙資源の再生は、以下のように行われるといわれる。まず、回収されたダンボールを、大型攪拌装置に投入して溶解させる。紙質の溶解に伴い早い段階で、OPP、PET等のプラスチック、布、ステープルなどの除去を行う。粘着剤等の粘着物も、スリットの細かいスクリーンを繰り返し通すことで除去でき、大きな固まりとして回収し焼却処理する。しかし、除去しきれない粘着物は、少量でも残ると製紙工程の毛布や乾燥ドラムなどに汚れを生じたり紙切れなどの原因となる。そこで、必要に応じて、タルクや各種界面活性剤からなるピッチコントロール剤を用いてトラブルを防止している。
上記のように、粘着剤を完全に除去することは実際には不可能であり、完全に除去することが紙再生処理の前提であるわけでもない。しかし、ダンボール紙等に金属材料やプラスチック、あるいは粘着剤ができるだけ残らないようにするのは好ましいことであり、本願の目的とするところである。
本願に関連する先行文献に特許文献1、特許文献2等がある。特許文献1は、ラベル状接着物において、2層の剥離層を有し、各層に対するに対する剥離力が異なるラベルを提案しているが、ラベルの使用目的は本願と異なるものである。特許文献2は、リサイクル対応ラベルにおいて、温水、熱水等により粘着力の低下する感圧性粘着剤層を使用することを提案している。しかし、温水、熱水等を使用しない離型性の調製については記載していない。また、ミシン目線等を形成することについても記載していない。
特開平8−248888号公報 特開2003−177673号公報
非接触ICタグラベルの層構成を特定のものとし、被着体からのICタグの剥ぎ取りを容易にし、また、ミシン目線等を形成して切り取り可能にすることにより、ICタグの主要な被着体であるダンボールや紙箱等の資源の再生促進に寄与することを課題とするものである。
本発明の要旨の第1は、ベースフィルムのアンテナパターンにICチップを装着した非接触ICタグ用インレットのアンテナ面に表面保護シートをラミネートし、被着体側面に粘着剤層を形成し、当該粘着剤層を剥離紙で保護した非接触ICタグラベルにおいて、該粘着剤層が中間基材を介した2層の粘着剤層からなり、該中間基材の被着体側の粘着剤層に接する面に弱離型性面を形成したことを特徴とする非接触ICタグラベル、にある。
本発明の要旨の第2は、ベースフィルムのアンテナパターンにICチップを装着した非接触ICタグ用インレットのアンテナ面に表面保護シートをラミネートし、被着体側面に粘着剤層を形成し、当該粘着剤層を剥離紙で保護した非接触ICタグラベルにおいて、該ベースフィルムの粘着剤層に接する面に弱離型性面を形成したことを特徴とする非接触ICタグラベル、にある。
上記本発明の要旨の第1、第2において、非接触ICタグラベルの外周から略一定幅内でアンテナパターンに接触しないようにして、前記表面保護シートとベースフィルムを貫通するミシン目線を形成してもよい。あるいは本発明の要旨の第1において、非接触ICタグラベルの外周から略一定幅内でアンテナパターンに接触しないようにして、前記表面保護シートとベースフィルムを貫通するハーフカット線を前記中間基材に達しないように形成してもよい。この場合は、紙再生の妨げとなるアンテナパターンやICチップ部分を限定して切り取り易くすることができる。
請求項1の非接触ICタグラベルは、粘着剤層が2層構造にされ、中間基材の被着体側の粘着剤層に接する面が弱離型性面に形成されているので、使用後には中間基材から上の部分を分離して容易に剥離することができ、紙材料の再生の負荷を低減できる。
請求項2の非接触ICタグラベルは、ベースフィルムの粘着剤層側にに接する面が弱離型性面に形成されているので、使用後には粘着剤層を残して非接触ICタグラベルを容易に剥離することができ、紙材料の再生の負荷を低減できる。
請求項3の非接触ICタグラベルは、当該ラベルの外周から略一定幅内でアンテナパターンに接触しないように、表面保護シートとベースフィルムを貫通するミシン目線が形成されているので、ICチップやアンテナ部分の剥離が容易になる。
請求項4の非接触ICタグラベルは、当該ラベルの外周から略一定幅内でアンテナパターンに接触しないように、表面保護シートとベースフィルムを貫通し、中間基材に達しないようにハーフカット線が形成されているので、ICチップやアンテナ部分の剥離が容易になる。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の非接触ICタグラベルの第1形態の断面図、図2は、同第2形態の断面図、図3は、非接触ICタグラベルの平面図、図4は、非接触ICタグラベルの使用状態を示す図、である。
本発明の非接触ICタグラベルの第1形態は、図1のように、ICタグラベル1のインレット20のアンテナ側面は、表面保護シート4が接着剤層5によりラミネートされ保護されている。非接触ICタグラベル1の被着体側となる面には粘着剤層7が形成され、当該粘着剤層7は離型処理した剥離紙8で保護されている。非接触ICタグラベル1を被着体に貼着する際は当該剥離紙8を除去するものである。この形態は、通常の非接触ICタグラベルの形態であって、特に異なるものではない。
なお、本発明において、インレット20とは、ベースフィルム21に、アンテナパターン2が形成され、当該アンテナパターン2にICチップ3を実装(電気的に接続)した形態のシート状体をいうものとする。
第1形態の非接触ICタグラベル1の特徴は、粘着剤層7が第1の粘着剤層7aと第2の粘着剤層7bとからなり、第1の粘着剤層7aと第2の粘着剤層7bの間に中間基材9を有することである。当該中間基材9は、被着体側となる面に弱離型性面9sが形成されている。中間基材9の第1の粘着剤層7a面側は離型処理されていないので、強接着している。このように、2層構造の粘着剤層7a,7bとする場合は、第2の粘着剤層7bにより被着体に強固に貼着させることができ、逆に、非接触ICタグラベル1を被着体から剥離除去しようとする場合は、中間基材9の弱離型性面9sから剥がれ、中間基材9から上の部分を比較的に容易に剥離できる利点がある。
弱離型性面9sは、中間基材9が第2の粘着剤層7bと分離不可能な状態で一体にならない程度に離型性の処理がされていればよい。第1の粘着剤層7a側を無処理にすれば、中間基材9は強接着するので、中間基材9に弱離型性面9sが形成されていれば、第2の粘着剤層7b間は容易に剥離する。ミシン目線6は、任意的に設けるもので、その目的については後述する。なお、弱離型性面9sの形成方法についても後述する。
中間基材9には、薄層(10μm〜15μm程度)で柔軟、かつ耐溶剤性のポリエチレンやポリプロピレン、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを使用することができる。
本発明の非接触ICタグラベルの第2形態は、図2のように、ICタグラベル1のインレット20の被着体側面には、粘着剤層7が形成され、当該粘着剤層7は剥離紙8で保護されている。この形態も、通常の非接触ICタグラベルの形態である。第2形態では、中間基材を設けず、前記ベースフィルム21の粘着剤層7に接する面に弱離型性面21sを形成したことを特徴とする。
一般に、粘着剤層7と通常の剥離紙8間は、殆ど抵抗なく極めて容易に剥離するようにされている。そのため、その引きはがし粘着力は通常、測定不可能な程度である。粘着剤層7と弱離型性面21s間はある程度の粘着力、例えば、粘着剤塗布直後の、剥離速度300mm/min、角度180度の条件で、49〜59mN/50mm程度(JISZ0237準拠)、はあることが必要となる。なお、引きはがし粘着力は加工直後の状態から経時的に変化して数値が大きくなるので、このように塗布しても、経過時間によって変化し、300mN/50mm程度までに粘着力が高くなる場合が生じる。
よって、本発明で粘着力を数値的に比較する場合は、粘着剤塗布直後の値を論ずるのが適切と考えられる。このようにすることで、非接触ICタグラベル1の被着体に対し、簡単には剥がれない接着力を確保した上で、ラベル1を剥離する際は、当該弱離型性面21sからベースフィルム21から上部分を指先で剥離可能な程度にすることができる。
第1形態の場合は中間基材9から剥がれるが、粘着力の変化は同様のことである。
なお、通常の強剥離の場合、引きはがし粘着力は、例えば、粘着剤塗布直後の前記測定条件において、59〜69mN/50mm程度(JISZ0237)となる。この場合も経時的に変化するので、500mN/50mm程度以上の粘着力になる場合がある。
図3は、非接触ICタグラベル1の平面図であるが、表面保護シート4を介してインレット20を透視して見た状態を示している。インレット20には、アンテナパターン2が形成され、アンテナパターン2の外周端と内周をブリッジ12が接続し、コイルの内側にICチップ3が装着されている。ICチップ付きインターポーザを実装するものであってもよい。また、コイル状アンテナに限らず、ダイポール型アンテナであってもよいものである。
上記第1および第2形態の非接触ICタグラベル1では、インレット20の外周域から略一定幅L1内でアンテナパターン2に接触しないようにして、輪環状または矩形状の輪形状に、表面保護シート4とベースフィルム21を貫通するミシン目線6やハーフカット線を形成することができる。ミシン目線6の場合であって、中間基材9がある場合は、当該中間基材9を貫通してもよい。このようにする場合は、全面が切れ目なく密着している場合よりは、剥ぎ取りする端縁が増えるので、アンテナ2やICチップ3部分を限定して一層容易に剥離できる効果がある。
また、第1形態の場合、ミシン目線6に代えて、ハーフカット線を形成してもよい。本明細書でいうハーフカット線とは、ベースフィルム等の半分の厚みをカットするという意味ではなく、ラベル構成層の一部を切断するがラベル全体の厚みをカットしないことを意味する。第1形態においては表面保護シート4とベースフィルム21を切断するが、中間基材9を貫通しないように形成するのが好ましい。ハーフカット線は、基材を切断するので、中間基材9まで切断すると、ばらばら状態になってしまうからである。
上記一定幅L1とは、外周に略平行する5mmないし10mm程度の幅である。あまり広くし過ぎるとアンテナ面積が狭くなるか、ラベルサイズの大型化を招く結果となる。一方、狭過ぎる場合は、剥離面積が大きくなり剥離抵抗が大きくなってしまう。
ミシン目線6は、図3のように外周縁接続部11を有し、当該接続部にはミシン目線6を形成しないものであっても、当該接続部を設けず単にアンテナパターン2の外周を囲むものであってもよい。ただし、外周縁接続部11を設ける場合は、ミシン目線6の内側の領域だけを当該部分を指先で把持して、容易に剥離することが可能になる。表面保護シート4にもミシン目線6を形成するが、表面保護シート4が紙等のように破断し易い材料の場合は、形成しなくてもよい。第1形態の場合も、外周縁接続部11に連続する部分のハーフカット線は形成しないようにすることができる。
図4は、非接触ICタグラベルの使用状態図であって、図4(A)はラベルを被着体に貼着した状態、図4(B)は被着体からラベルを剥離する状態、を示している。
被着体10に貼着した非接触ICタグラベル1を剥離する際は、ミシン目線6縁の端部、または外周縁接続部11を把持して引っ張ると、図4(B)のように、少なくともミシン目線6の内側部分が連続して剥離可能になる。
次に、非接触ICタグラベルの製造方法について説明する。
非接触ICタグ用インレットの製造は、よく知られるように、ベースフィルム21と金属箔をラミネートした基材の金属箔面にアンテナパターン2をレジスト印刷してエッチングすることにより、アンテナパターン2を形成する。アンテナパターン2をフォトエッチングするものであっても勿論構わない。アンテナパターン2にICチップ3を実装した後、表面保護シート4を接着剤または粘着剤を使用してラミネートする。
ベースフィルム21面に対する弱離型性面21sの形成は、シリコン等の離型剤の単位面積当たりの塗布量を僅かな量になるように調製することにより行う。例えば、剥離紙8の粘着剤層7側面には、強度の離型処理が通常されているが、弱離型性面21sに対しては、当該剥離面に対する単位面積当たりのシリコン塗布量を極めて僅かにすることにより行う。シリコンに代えて、パラフィンやワックス等の粘着剤層7に対して不活性な材料を塗工することでもよい。あるいは、弱剥離性面21sに対して、シリコン等の塗布パターンを散点状とするか、一定間隔の細線ストライプ状、またはクロスしたストライプ状とすることにより行う。パターン状にする場合はグラビア印刷版による塗布方式を行うのが好ましい。中間基材9面に対する弱離型性面9sの形成も同様に行うことができる。
その後、ベースフィルム21面、または弱離型性面21sに対して粘着剤層7の塗工を行う。通常は、既製品の両面粘着テープの片側の剥離紙を剥離しながら、前記面に対して粘着剤面を圧着して貼り合わせすることにより、この工程を行うことができる。
最後に、剥離紙8面に対してラベル型抜きとミシン目線6の形成を行う。剥離紙8は切断せずに連接体にするのが通常であるが、1単位毎に切断してもかまわない。1単位毎にする場合も剥離紙8はラベル自体より大きくするので、非接触ICタグラベル1は、剥離紙8面に打ち抜かれた形状で形成されることになる。
中間基材9を使用する場合は、第1の粘着剤層7aをベースフィルム21に塗工した後、片面に弱離型性面9sを形成した中間基材9を弱離型性面9sを外側にして第1の粘着剤層7a面にラミネートする。その後、第2の粘着剤層7bを弱離型性面9s面に対して、第1の粘着剤層7aと同様にして塗工する。
<そのほかの材質に関する実施形態>
(1)ベースフィルム
プラスチックフィルムを幅広く各種のものを使用でき、以下に挙げる単独フィルムあるいはそれらの複合フィルムを使用できる。
ポリエチレンテレフタレート(PET)、PET−G(テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、ABS、ポリアクリル酸エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、等である。
(2)表面保護部材
プラスチックフィルムや紙基材を幅広く各種のものを使用できる。上記した紙基材やベースフィルム用のプラスチックフィルムの単体または複合体を使用することができる。
(3)接着剤、粘着剤
本明細書で接着剤という場合は、溶剤型や重合型、紫外線硬化型、エマルジョン型、熱溶融型等の各種のものをいい、いわゆる粘着剤型のものをも含むものとする。いずれであっても、双方の材料間を接着すれば目的を達成できるからである。
また、本明細書で粘着剤という場合は、徐々に粘度が顕著に上昇することなく、いつまでも中間的なタック状態を保つものをいうものとする。
接着剤、粘着剤の樹脂組成物としては、天然ゴム系、合成ゴム系、ニトリルゴム系、エポキシ樹脂系、酢酸ビニルエマルジョン系、ポリエステル系、アクリル系、アクリル酸エステル共重合体系、ポリビニルアルコール系、フェノール樹脂系、等に粘着補助剤(ロジン、エステルガム、石油樹脂等)、可塑剤(フタル酸エステル、不乾性油、低分子量ポリイソブチレン等)、充填剤(マグネシア、亜鉛華、炭酸カルシウム等)を混ぜたものが用いられる。
非接触ICタグ1のベースフィルム21として、厚み38μmの透明2軸延伸PETフィルムを使用し、これに厚み25μmのアルミニウム箔をドライラミネートした基材(幅74mmの連続状フィルム)を使用した。この連続状フィルムのアルミニウム箔面に対して、コイル状アンテナパターン2のレジスト印刷した後、エッチングして、図3のようなアンテナパターン2を完成した。このアンテナコイル両端部に、平面サイズが1.0mm角、厚み150μmであって、スパイク状バンプを有するICチップ3をフェイスダウンの状態で熱圧をかけて装着した。これにより、インレット20を完成した。なお、1つのアンテナパターン2は外形が、ほぼ45mm×76mmの大きさとなるようにした。
さらに厚み40μmの表面保護部材(コート紙)4を上記インレット20の上にポリエステル系ホットメルト接着剤を介して積層し熱プレスした。
その後、ベースフィルム21に対して、厚み15μmのゴム系粘着剤層からなる第1の粘着剤層7aを塗工した後、片面に弱離型性面9sを形成した中間基材9を弱離型性面9sを外側にして第1の粘着剤層7a面にラミネートした。次いで、厚み20μmのゴム系粘着剤層からなる第2の粘着剤層7bを中間基材9の弱離型性面9sに対して塗工した。 なお、中間基材9には、厚み10μmのPETフィルムを使用した。中間基材9に対する弱離型性面9sの形成は、シリコン塗布液を希釈した状態で使用し、これを浅い版深の散点状パターンを有するグラビア印刷版を用いて塗布することにより形成した。
最後に、ラベル型抜きを行い、第1形態の非接触ICタグ1の連接体を完成した。1つの非接触ICタグラベル1は、66mm×96mmの大きさとし、図3のようにミシン目線6を、ベースフィルムの外縁から7.5mmになる部分に矩形状の輪になるように同時に形成した。外周縁接続部11も幅L2が12mmになるように設けた。
非接触ICタグ1のベースフィルム21として、厚み38μmの透明2軸延伸PETフィルムを使用し、これに厚み25μmのアルミニウム箔をドライラミネートした基材(幅74mmの連続状フィルム)を使用した。なお、ベースフィルム21に対しては、シリコンを希釈した状態で使用し、浅い版深の散点状パターンを有するグラビア印刷版を用いて塗布し、弱離型性面21sを形成した。
この連続状フィルムのアルミニウム箔面に対して、コイル状アンテナパターン2のレジスト印刷した後、エッチングして、図3のようなアンテナパターン2を完成した。このアンテナコイル両端部に、平面サイズが1.0mm角、厚み150μmであって、スパイク状バンプを有するICチップ3をフェイスダウンの状態で熱圧をかけて装着した。これにより、インレット20を完成した。なお、1のアンテナパターン2は外形が、ほぼ45mm×76mmの大きさとなるようにした。
さらに厚み40μmの表面保護部材(コート紙)4を上記インレット20の上にポリエステル系ホットメルト接着剤を介して積層し熱プレスした。次に、ベースフィルム21の弱離型性面21s面に、32μmのゴム系粘着剤層7を介して剥離紙8を積層する粘着剤加工を行った。最後に、ラベル型抜きを行い、第2形態の非接触ICタグ1の連接体を完成した。1つの非接触ICタグラベル1は、幅54mm×長さ86mmとなった。
実施例1の場合、中間基材9の弱離型性面9sに対する粘着剤層7の引きはがし粘着力(JISZ0237の8.3.1試験方法準拠)は、塗布後1時間以内の前記条件において、52〜56mN/50mmの範囲であった。
実施例2の場合、ベースフィルム21の弱離型性面21sに対する粘着剤層7の引きはがし粘着力(JISZ0237の8.3.1試験方法準拠)は、塗布後1時間以内の前記条件において、52〜55mN/50mmの範囲であった。
実施例1と実施例2の非接触ICタグラベル1を被着体であるダンボール箱に貼着し、240時間経過後に剥離試験したところ、実施例1の場合は弱離型性面9sから、実施例2の場合は弱離型性面21sから比較的に容易に剥離できることが確認できた。
本発明の非接触ICタグラベルの第1形態の断面図である。 同第2形態の断面図である。 非接触ICタグラベルの平面図である。 非接触ICタグラベルの使用状況を示す図である。
符号の説明
1 非接触ICタグラベル
2 アンテナパターン
3 ICチップ
4 表面保護シート
5 接着剤層
6 ミシン目線
7 粘着剤層
8 剥離紙
9 中間基材
10 被着体
11 外周縁接続部
12 ブリッジ
20 インレット 21 ベースフィルム

Claims (4)

  1. ベースフィルムのアンテナパターンにICチップを装着した非接触ICタグ用インレットのアンテナ面に表面保護シートをラミネートし、被着体側面に粘着剤層を形成し、当該粘着剤層を剥離紙で保護した非接触ICタグラベルにおいて、該粘着剤層が中間基材を介した2層の粘着剤層からなり、該中間基材の被着体側の粘着剤層に接する面に弱離型性面を形成したことを特徴とする非接触ICタグラベル。
  2. ベースフィルムのアンテナパターンにICチップを装着した非接触ICタグ用インレットのアンテナ面に表面保護シートをラミネートし、被着体側面に粘着剤層を形成し、当該粘着剤層を剥離紙で保護した非接触ICタグラベルにおいて、該ベースフィルムの粘着剤層に接する面に弱離型性面を形成したことを特徴とする非接触ICタグラベル。
  3. 非接触ICタグラベルの外周から略一定幅内でアンテナパターンに接触しないようにして、前記表面保護シートとベースフィルムを貫通するミシン目線を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接触ICタグラベル。
  4. 非接触ICタグラベルの外周から略一定幅内でアンテナパターンに接触しないようにして、前記表面保護シートとベースフィルムを貫通するハーフカット線を前記中間基材に達しないように形成したことを特徴とする請求項1記載の非接触ICタグラベル。


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