JP4339069B2 - Icタグ - Google Patents
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しかし、物品に貼られたICタグに使用されている粘着剤の粘着力が十分でない場合などに、過誤、不注意などの何らかの原因で別の物品に貼り替わることがある。また、故意に別の物品に貼りかえる場合などもある。
このような事態になると、もはや物品管理を正確に行うことができなくなる。
従来のICタグとしては、タグ表面に貼り合わせた基材が、改ざんを行う際、表面基材が層内破壊を起こし偽造防止効果を高める技術が記載されている(特許文献1参照)。
しかし、物品に貼付されたICタグの接着剤層と物品の界面にカッターなどで切り込みを入れ、その切り込みに指などを差し込んでICタグの端を摘み、ICタグを剥がすと、電子回路面を破壊することなく、電子回路面と表面基材とを簡単に剥がすことができてしまうという問題点がある。
また、本発明は、上記ICタグにおいて、電子回路の回路線が、金、銀、ニッケル、銅又はアルミニウムの金属箔で構成されているICタグを提供するものである。
また、本発明は、基材シートの表面に第1の接着剤層が積層され、該第1の接着剤層の表面に平面状突起が延設されている電子回路及び該電子回路に接続するICチップが設けられ、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造を有し、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層が設けられ、前記平面状突起が、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けられていることを特徴とするICタグを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグにおいて、電子回路の回路線が、金、銀、ニッケル、銅又はアルミニウムの金属箔で構成されているICタグを提供するものである。
S≧(2W)2(式中、Sは平面状突起の面積であり、Wは平面状突起に隣接する回路線の線幅である。)
また、本発明は、上記ICタグにおいて、剥離剤層が、第1の接着剤層を介して回路面の外周で囲まれる面積の20〜90%を覆うように設けられているICタグを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグにおいて、第2の接着剤層の表面に剥離シートが積層されているICタグを提供するものである。
基材シート1は、好ましくは熱可塑性樹脂からなるシートである。熱可塑性樹脂のシートとしては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン/エチレン/環状オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂、またはこれらのいずれかを含む共重合体、ポリマーブレンド、ポリマーアロイなどの各種合成樹脂からなるシートが使用できるが、特に、ポリエステル系樹脂から成るシートが好ましく用いられる。
基材シート1の厚みは、特に制限ないが、通常10〜250μmであればよく、好ましくは20〜100μmである。
基材シート1と第1の接着剤層2との接着力を増すために、基材シート1の表面を表面処理してもよい。表面処理方法としては、例えば、コロナ放電処理、化学処理、樹脂コーティング等が挙げられる。
合成ゴム系接着剤の具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
これらの接着剤のうち、ポリエステル樹脂系接着剤が好ましい。
第1の接着剤層2の厚みは、特に制限ないが、通常1〜100μmであればよく、好ましくは3〜50μmである。
例えば、図2、図8及び図9に示すように、剥離剤層7は、回路面13の両端部に相当する位置の全面を覆うように設けてもよいし、また、図3に示すように、回路面13の中間部に相当する位置に、さらに剥離剤層7を設けてもよいが、剥離剤層7で覆わない部分を残すようにする。また、図6に示すように、回路面13の両端部に相当する位置の全面を覆わないで、一部覆わない部分があってもよい。また、回路面13の両端部に相当する位置に設けないで、回路面13の中間部に相当する位置に、剥離剤層7を設けてもよい
剥離剤層7は、第1の接着剤層2を介して回路面13の外周で囲まれる面積の20〜90%を覆うように設けられることが好ましく、40〜80%を覆うように設けられることが特に好ましい。
剥離剤層7の形状は、三角形、四角形、五角形以上の多角形、楕円、円などの形状が好ましい(図2、図3及び図6参照)。2つの剥離剤層7の形状は、同一であってもよいし、異なってもよい。なお、2つの剥離剤層7は、完全に分離独立されていることが好ましいが、一部で連結されていてもよい.。
剥離剤層7に使用される剥離剤としては、例えば、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の剥離剤などが挙げられる。
剥離剤層7の厚みは、特に制限されないが、0.01〜5μmが好ましく、0.03〜1μmが特に好ましい。
電子回路3は、導電性物質で形成された回路線4で構成されている。導電性物質としては、例えば、金属箔、蒸着膜、スパッタリングによる薄膜等の金属単体等が挙げられる。金属単体としては金、銀、ニッケル、銅、アルミニウムなどが使用できる。また、導電性物質としては、金、銀、ニッケル、銅等の金属の粒子をバインダーに分散させた導電性ペーストが使用できる。
金属粒子の平均粒径は、1〜15μmが好ましく、2〜10μmが特に好ましい。バインダーとしては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。
回路線4の幅は、特に制限ないが、0.01〜10mmが好ましく、0.1〜3mmが特に好ましい。
第1の接着剤層2上に電子回路3を形成するには、例えば、金属箔を接着剤で基材シート1に貼り合わせ、金属箔をエッチング処理して回路以外の部分を除去することにより、電子回路3を形成する方法等が挙げられる。エッチング処理は、通常のエッチング処理と同様な処理により行うことができる。また、第1の接着剤層2の表面への電子回路3の形成は、導電性ペーストを、印刷、塗布などの手段により電子回路3の形状に付着させることによっても行うことができる。
電子回路3の回路線4は、迂回路8を有する。迂回路8を有する回路線4は、最内輪の回路線4であってもよいし、最外輪の回路線4であってもよく、また、その中間のいずれの回路線4であってもよい。迂回路8と回路線4の連結点14における迂回路8の接線15と回路線4の接線16の角度は、図5において角度θと記載されている。角度θは、10度以上であるが、45度以上が好ましく、80度以上が特に好ましい。また、角度θの上限は、180度未満であればよい。
迂回路8の形状は、特に制限なく、円形、楕円形などの外周線の一部を欠いた形状、三角形の外周線の一辺を欠いた形状、正方形、長方形、ひし形、台形などの四角形の外周線の一辺を欠いた形状、五角形以上の多角形の外周線の一辺を欠いた形状など種々の形状が挙げられる。
迂回路8の厚みは、特に制限されないが、電子回路の厚みと同様であり、好ましい範囲も同様である。
迂回路8の線幅は、特に制限ないが、0.01〜10mmが好ましく、0.10〜3mmが特に好ましい。
迂回路8の数は、1〜10個が好ましく、1〜5個が特に好ましい。迂回路8が複数設けられている場合、複数の迂回路8は、形状及び/又は大きさが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
平面状突起9の形状は、正方形、正六角形、正八角形、正十角形などの対象形状多角形、円形などの対象形状や、それに近似した形状が好ましい。
平面状突起9は、次式S≧(2W)2(式中、Sは平面状突起の面積であり、Wは平面状突起に隣接する回路線の線幅である。)で求められる面積を有するものが好ましく、さらには、次式S≧(4W)2(式中、SとWは前記と同じである。)で求められる面積を有するものが特に好ましい。
平面状突起9の面積の上限は、電子回路に囲まれている空き部の面積に対して10%以下が好ましく、5%以下がより好ましく、3%以下が特に好ましい。
平面状突起9の厚みは、電子回路の厚みと同様であり、好ましい範囲も同様である。
平面状突起9は、電子回路の最内輪の回路線4に延設してもよいし、最外輪の回路線4に延設してもよいし、また、平面状突起9は、中間の回路線4のいずれの回路線4にも延設してもよい。平面状突起9が中間の回路線4に延設されている場合は、その外側の回路線4は、平面状突起9を回避して形成される。
平面状突起9の数は、1〜10個が好ましく、1〜5個が特に好ましい。
平面状突起9の材質は、本発明のICタグを剥がした際に平面状突起9が電子回路の回路線4、迂回路8又は結合線10と剥がれないような接着性を有するものであればよく、例えば、電子回路の材質である導電性物質、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等の種々の樹脂等が挙げられるが、電子回路の回路線4又は結合線10と同一の材質が製造上好ましく、一体としたものが特に好ましい。
結合線10の材質は、本発明のICタグを剥がした際に結合線10が電子回路の回路線4の迂回路8及び平面状突起9と剥がれないような接着性を有するものであればよく、例えば、電子回路の材質である導電性物質等が挙げられ、電子回路の回路線4又は結合線10と同一の材質が特に好ましい。
平面状突起9又は迂回路8を設ける場合は、剥離剤層7のない場所に設けられていてもよいが、平面状突起9又は迂回路8の少なくとも1つは、回路面内で、剥離剤層7のある場所に設ける。また、迂回路8に平面状突起9が延設されている場合は、平面状突起9が延設されている迂回路8の少なくとも1つは、回路面内で、剥離剤層7のある場所に設けることが好ましい。
電子回路3の両末端にはICチップ6が連結されている。ICチップ6は、電子回路3の内側に設けてもよいし、電子回路3の外側に設けてもよいし、電子回路3の上部に設けてもよい。
ジャンパ回路の形成方法は、電子回路3の末端から、その環状電子回路3の部分を横断して、絶縁インクをスクリーン印刷等により線状に印刷後、その印刷された絶縁インクの上に導電性ペーストをスクリーン印刷等により線状に印刷し、導電性回路線4を形成する方法等が挙げられる。導電性ペーストは前記したものが例示される。絶縁インクとしては、紫外線硬化型インク等の光硬化型インクなどが挙げられる。
第2の接着剤層5に使用される接着剤としては、熱溶融型接着剤、感圧型接着剤、熱硬化型接着剤など種々の接着剤が挙げられる。接着剤の種類としては、前記第1の接着剤層2に使用される接着剤と同様なものが挙げられる。これらの接着剤は、1種又は2種以上を組合せて使用することができる。これらの接着剤のうち、感圧型接着剤が好ましく、アクリル系感圧型接着剤が特に好ましい。
第2の接着剤層5の表面は平面であることが好ましい。
第2の接着剤層5の厚みは、特に制限ないが、電子回路3及びICチップ6を覆う場所と、第1の接着剤層2を覆う場所では、厚みが異なり、最大厚みは、通常10〜100μmであればよく、好ましくは15〜50μmである。
剥離シート11としては、いずれのものを使用してもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレートなどの各種樹脂よりなるフィルムや、ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレンラミネート紙、クレーコート紙、樹脂コート紙、グラシン紙等の各種紙材を基材とし、この基材の第2の接着剤層5との接合面に、必要により剥離処理が施されたものを用いることができる。
この場合、剥離処理の代表例としては、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の剥離剤よりなる剥離剤層7の形成が挙げられる。
剥離シート11の厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
第1の接着剤層2、第2の接着剤層5及び剥離剤層7の形成方法としては、特に制限なく種々の方法を用いることができ、例えば、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコーター、マイヤーバーコーター、キスコーターなどが挙げられる。
図10に示すように、別の態様の本発明のICタグを物品12に貼付した後、ICタグを剥がすと、迂回路8がないことを除いて、図4と同様に剥離し、その結果、電子回路3が切断される。
基材シート1としての、ポリエチレンテレフタレートフィルム(横100mm、縦50mm、厚さ50μm)の片側の表面に、図2に示すような形状(台形の斜線の角度:45度、未塗布部分の巾:3mm、2つの台形で被覆されている電子回路の外周で囲まれる面積:電子回路の外周で囲まれる面積の約75%、台形の端部と基材シート1の外縁との長さ:1mm)にシリコーン樹脂系剥離剤をグラビアコーターで乾燥して厚さ0.05μmになるように塗布し、130℃で1分間乾燥硬化させて剥離剤層7を形成した。次に、この剥離剤層7及び基材シート1の表面にポリエステル系の熱溶融型接着剤(東洋紡績(株)製、商品名「バイロン30SS」)をグラビアコーターで乾燥して厚さ5μmになるように塗布して第1の接着剤層2を積層した。
次いで、ICチップ(フィリップス社製、商品名「I/CODE」)6の電極部に金線を用いてワイヤバンプを設け、このICチップ6を異方性導電フィルム(ソニーケミカル社製、商品名「FP2322D」)を介して、回路の両末端に、フリップチップボンディング法を用いて、連結した。
次に、電子回路3及びICチップ6が設けられた基材シート1の表面の全体に、第2の接着剤層5付き剥離シート11の第2の接着剤層5を貼り合わせ、第1の接着剤層2、電子回路3及びICチップ6を第2の接着剤層5で被覆し、ICタグを作成した。
得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。
この剥離切断試験は、ICタグ30個について行ったところ、30個が切断された。
平面状突起9及び剥離剤層7を図3のように形成した以外は、実施例1と同様にして、ICタグを作成した。剥離剤層7の形状は、回路面の両端に位置する直角三角形の斜辺の角度が45度、未塗布部分の巾が3mm、回路面の両端の直角三角形及び回路面の中央部の平行四辺形で被覆されている電子回路3及びICチップ6の外周で囲まれる面積が電子回路の外周で囲まれる面積の約70%、直角三角形の端部と基材シート1の外縁との長さが1mmであった。なお、迂回路8の形状及び大きさは実施例1と同様であり、平面状突起9の大きさは、直径2mmの円形で、厚さ35μmであり、結合線10の長さは0.5mm、幅は0.1mm、厚さ35μmであった。得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。また、得られたICタグ30個について、実施例1と同様に剥離切断試験を行ったところ、ICタグ30個全て切断された。
迂回路8を設けないで、平面状突起9を回路線4に直接延設し、平面状突起9及び剥離剤層7を図6のように形成した以外は、実施例1と同様にして、ICタグを作成した。剥離剤層7の形状は、斜辺の角度が45度、未塗布部分の巾が3mm、2つの五角形で被覆されている電子回路3の外周で囲まれる面積が電子回路の外周で囲まれる面積の約60%、五角形の端部と基材シート1の外縁との長さが1mmであった。なお、平面状突起9の大きさは、直径2mmの円形及び一辺が2mmの正方形で、厚さ35μmであり、結合線10の長さは0.5mm、幅は0.1mm、厚さ35μmであった。得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。また、得られたICタグ30個について、実施例1と同様に剥離切断試験を行ったところ、ICタグ30個が切断された。
基材シート1としての、ポリエチレンテレフタレートフィルム(横100mm、縦50mm、厚さ50μm)の片側の表面に、図8に示すような形状(台形の斜線の角度:45度、未塗布部分の巾:3mm、2つの台形で被覆されている電子回路の外周で囲まれる面積:電子回路の外周で囲まれる面積の約75%、台形の端部と基材シート1の外縁との長さ:1mm)にシリコーン樹脂系剥離剤をグラビアコーターで乾燥して厚さ0.05μmになるように塗布し、130℃で1分間硬化させて剥離剤層7を形成した。次に、この剥離剤層7及び基材シート1の表面にポリエステル系の熱溶融型接着剤(東洋紡績(株)製、商品名「バイロン30SS」)をグラビアコーターで乾燥して厚さ3μmになるように塗布して第1の接着剤層2を積層した。
次いで、ICチップ(フィリップス社製、商品名「I/CODE」)6の電極部に金線を用いてワイヤバンプを設け、このICチップ6を異方性導電フィルム(ソニーケミカル社製、商品名「FP2322D」)を介して、回路の両末端に、フリップチップボンディング法を用いて、連結した。
次に、電子回路3及びICチップ6が設けられた基材シート1の表面の全体に、第2の接着剤層5付き剥離シート11の第2の接着剤層5を貼り合わせ、第1の接着剤層2、電子回路3及びICチップ6を第2の接着剤層5で被覆し、ICタグを作成した。
得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。
この剥離切断試験は、ICタグ10個について行ったところ、10個全て切断された。
平面状突起9及び剥離剤層7(2つの四角形で被覆されている電子回路の外周で囲まれる面積:電子回路及びICチップの外周で囲まれる面積の約75%)を図9のように形成した以外は、実施例1と同様にして、ICタグを作成した。なお、平面状突起9の大きさは、直径2mmの正方形で、厚さ35μmであった。得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。また、得られたICタグ10個について、実施例1と同様に剥離切断試験を行ったところ、ICタグ10個全て切断された。
平面状突起9の形状を図11のようにした以外は、実施例2と同様にしてICタグを作成した。なお、平面状突起9の大きさは、直径2mmの円形で、厚さ35μmであった。得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。また、得られたICタグ10個について、実施例1と同様に剥離切断試験を行ったところ、実施例1と同様に剥離切断試験を行ったところ、ICタグ10個全て切断された。
迂回路8を設けなかった以外は、実施例1と同様にしてICタグを作成した。
得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。
このICタグ10個について、実施1と同様に剥離切断試験を行ったところ、ICタグ10個のうち、6個は、電子回路を破壊することなく、剥離することができた。電子回路を破壊することなく剥離したICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。
2 第1の接着剤層
3 電子回路
4 回路線
5 第2の接着剤層
6 ICチップ
7 剥離剤層
8 迂回路
9 平面状突起
10 結合線
11 剥離シート
12 物品
13 回路面
14 回路線と迂回路との連結点
15 回路線と迂回路との連結点における迂回路の接線
16 回路線と迂回路との連結点における回路線の接線
17 切り込み
Claims (9)
- 基材シートの表面に第1の接着剤層が積層され、該第1の接着剤層の表面に、回路線が迂回路を有し、該迂回路と回路線の連結点における迂回路の接線と回路線の接線の角度が10度以上である電子回路及び該電子回路に接続するICチップが設けられ、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造を有し、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層が設けられ、前記迂回路が、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けられていることを特徴とするICタグ。
- 電子回路の回路線が、金、銀、ニッケル、銅又はアルミニウムの金属箔で構成されている請求項1に記載のICタグ。
- 平面状突起が、迂回路に延接されている請求項1又は2に記載のICタグ。
- 基材シートの表面に第1の接着剤層が積層され、該第1の接着剤層の表面に平面状突起が延設されている電子回路及び該電子回路に接続するICチップが設けられ、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造を有し、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層が設けられ、前記平面状突起が、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けられていることを特徴とするICタグ。
- 基材シートの表面に第1の接着剤層が積層され、該第1の接着剤層の表面に平面状突起が延設されている電子回路及び該電子回路に接続するICチップが設けられ、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造を有し、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面の両端部に相当する位置に剥離剤層が設けられ、前記平面状突起が、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けられていることを特徴とするICタグ。
- 電子回路の回路線が、金、銀、ニッケル、銅又はアルミニウムの金属箔で構成されている請求項4又は5に記載のICタグ。
- 平面状突起が、下記式で求められる面積を有する請求項4〜6のいずれかに記載のICタグ。
S≧(2W)2(式中、Sは平面状突起の面積であり、Wは平面状突起に隣接する回路線の線幅である。) - 剥離剤層が、第1の接着剤層を介して回路面の外周で囲まれる面積の20〜90%を覆うように設けられている請求項1〜7のいずれかに記載のICタグ。
- 第2の接着剤層の表面に剥離シートが積層されている請求項1〜8のいずれかに記載のICタグ。
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