JP4127650B2 - Icタグ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、物品に貼付後に剥がした場合、内蔵している電子回路を破損するICタグに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、商品、貯蔵物、荷物などの物品にICタグを貼り付けて、物品を管理することが行われている。例えば、商品に製造条件、仕入れ状況、価格情報、使用状況などの情報が記録されたICタグを貼付し、必要に応じてインテロゲーター(質問器)などにより、記録情報を確認して、管理することが行われている。
しかし、物品に貼られたICタグに使用されている粘着剤の粘着力が十分でない場合などに、過誤、不注意などの何らかの原因で別の物品に貼り替わることがある。また、故意に別の物品に貼りかえる場合などもある。
このような事態になると、もはや物品管理を正確に行うことができなくなる。
従来のICタグとしては、タグ表面に貼り合わせた基材が、改ざんを行う際、表面基材が層内破壊を起こし偽造防止効果を高める技術が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、物品に貼付されたICタグの接着剤層と物品の界面にカッターなどで切り込みを入れ、その切り込みに指などを差し込んでICタグの端を摘み、ICタグを剥がすと、電子回路面を破壊することなく、電子回路面と表面基材とを簡単に剥がすことができてしまうという問題点がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−171962号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点を解決する方法として、別の物品に貼りかえると、ICタグの機能が損なわれるようにして、物品の管理を正確に行うことが求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、基材シートに第1の接着剤層を積層し、その第1の接着剤層の表面に回路線から成る電子回路及び該電子回路に接続するICチップを設け、回路線に少なくとも1つある断線箇所を平面状導電性樹脂層により連結し、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造にして、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層を設け、さらに前記平面状導電性樹脂層を、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けることにより、また、基材シートの表面に第1の接着剤層を積層し、該第1の接着剤層の表面に回路線とジャンパ配線部から成る電子回路及び該電子回路に接続するICチップを設け、ジャンパ配線部と回路線とを平面状導電性樹脂層により連結し、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造にして、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層を設け、さらに前記平面状導電性樹脂層を、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けることにより、上記課題を解決できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、基材シートの表面に第1の接着剤層が積層され、該第1の接着剤層の表面に、回路線から成る電子回路及び該電子回路に接続するICチップが設けられ、回路線に少なくとも1つある断線箇所が平面状導電性樹脂層により連結されており、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造を有し、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層が設けられているICタグであって、前記平面状導電性樹脂層が、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けられていることを特徴とするICタグを提供するものである。
【0007】
また、本発明は、基材シートの表面に第1の接着剤層が積層され、該第1の接着剤層の表面に、回路線とジャンパ配線部から成る電子回路及び該電子回路に接続するICチップが設けられ、ジャンパ配線部と回路線とが長さ3mm以上の平面状導電性樹脂層により連結されており、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造を有し、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層が設けられているICタグであって、前記平面状導電性樹脂層が、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けられていることを特徴とするICタグを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグにおいて、回路線が、金属箔、蒸着膜、スパッタリングによる薄膜の金属単体薄膜からなるICタグを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグにおいて、剥離剤層が、第1の接着剤層を介して回路面の外周で囲まれる面積の20〜90%を覆うように設けられているICタグを提供するものである。
また、本発明は、上記ICタグにおいて、第2の接着剤層の表面に剥離シートが積層されているICタグを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のICタグを図面に基づいて説明する。図1には、本発明のICタグの一態様の概略断面図が示され、図2には、同様の本発明のICタグの概略平面図が示されている。
基材シート1は、好ましくは熱可塑性樹脂からなるシートである。熱可塑性樹脂のシートとしては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン/エチレン/環状オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂、またはこれらのいずれかを含む共重合体、ポリマーブレンド、ポリマーアロイなどの各種合成樹脂からなるシートが使用できるが、特に、ポリエステル系樹脂から成るシートが好ましく用いられる。基材シート1は、一軸延伸または二軸延伸されたものであってもよい。基材シート1は、単層であってもよいし、同種又は異種の2層以上の多層であってもよい。また、基材シート1は、耐水性のあるものが好ましい。耐水性があると、水に濡れても破れる等の破損が生じることがない。
基材シート1の厚みは、特に制限ないが、通常10〜250μmであればよく、好ましくは20〜100μmである。
【0009】
基材シート1と第1の接着剤層2との接着力を増すために、基材シート1の表面を表面処理してもよい。表面処理方法としては、例えば、コロナ放電処理、化学処理、樹脂コーティング等が挙げられる。
第1の接着剤層2に使用される接着剤としては、熱溶融型接着剤、感圧型接着剤、熱硬化型接着剤など種々の接着剤が挙げられる。接着剤の種類としては、例えば、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリエステル樹脂系接着剤、ポリビニルエーテル樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤などが挙げられる。
【0010】
合成ゴム系接着剤の具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。アクリル樹脂系接着剤の具体例としては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリロニトリルなどの単独重合体もしくは共重合体などが挙げられる。ポリエステル樹脂系接着剤は、多価アルコールと多塩基酸の共重合体であり、多価アルコールとしてはエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオールなどが挙げられ、多塩基酸としては、テレフタル酸、アジピン酸、マレイン酸などが挙げられる。ポリビニルエーテル樹脂系接着剤の具体例としては、ポリビニルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテルなどが挙げられる。シリコーン樹脂系接着剤の具体例としては、ジメチルポリシロキサンなどが挙げられる。これらの接着剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの接着剤のうち、ポリエステル樹脂系接着剤が好ましい。
【0011】
また、上記第1の接着剤層2には、必要に応じて粘着付与剤、軟化剤、老化防止剤、填料、染料又は顔料などの着色剤などを配合することができる。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。軟化剤としては、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙げられる。填料としては、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
第1の接着剤層2の厚みは、特に制限ないが、通常1〜100μmであればよく、好ましくは3〜50μmである。
【0012】
本発明のICタグにおいては、基材シート1と第1の接着剤層2の界面には、電子回路3とICチップ6で形成される回路面14に相当する位置に部分的に剥離剤層7が設けられている。剥離剤層7は、それぞれ間隔を設けて2以上の複数設けられている。剥離剤層7の形状及び大きさや、各剥離剤層7の間隔は、特に制限なく、種々の形状、大きさ及び間隔にすることができる。
例えば、図2に示すように、剥離剤層7は、回路面14の両端部に相当する位置の全面を覆うように設けてもよいし、また、回路面14の中間部に相当する位置に、さらに剥離剤層7を設けてもよいが、剥離剤層7で覆わない部分を残すようにする。また、回路面14の両端部に相当する位置の全面を覆わないで、一部覆わない部分があってもよい。また、回路面14の両端部に相当する位置に設けないで、回路面14の中間部に相当する位置に、剥離剤層7を設けてもよい
【0013】
剥離剤層7は、第1の接着剤層2を介して回路面14の外周で囲まれる面積の20〜90%を覆うように設けられることが好ましく、40〜80%を覆うように設けられることが特に好ましい。
剥離剤層7は、回路面14の外周を超えて外側にはみ出すように、設けられることが好ましく、はみ出し巾は、特に制限ないが、1mm以上が好ましい。
剥離剤層7の形状は、三角形、四角形、台形、五角形以上の多角形、楕円、円などの形状が好ましい(図2、5参照)。2つの剥離剤層7の形状は、同一であってもよいし、異なってもよい。なお、2つの剥離剤層7は、完全に分離独立されていることが好ましいが、一部で連結されていてもよい.。
剥離剤層7に使用される剥離剤としては、例えば、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の剥離剤などが挙げられる。
剥離剤層7の厚みは、特に制限されないが、0.01〜5μmが好ましく、0.03〜1μmが特に好ましい。
【0014】
基材シート上に第1の接着剤層2及び剥離剤層7を設ける方法としては、特に制限はなく、種々の方法を用いることができ、例えば、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコーター、マイヤバーコーター、キスコーターなどにより塗布、乾燥する方法が挙げられる。
上記のような構造にすることにより、剥離剤層7がない位置には、基材シート1の表面には第1の接着剤層2が直接積層されており、剥離剤層7がある位置には、第1の接着剤層2は剥離剤層7に積層されている。ICタグを物品に貼付後に剥がす際には、例えば、剥離剤層7がある位置では、第1の接着剤層2が剥離剤層7との界面で剥がされ、剥離剤層7がない位置では、物品と第2の接着剤層5との界面又は第2の接着剤層5の内部で引き千切られ、電子回路3は第1の接着剤層2に接着されたまま、基材シート1と共に剥がされ、電子回路3が切断される。
【0015】
本発明のICタグにおいては、第1の接着剤層2の表面に電子回路3が設けられている。
電子回路3は、導電性物質で形成された回路線4で構成されている。導電性物質としては、例えば、金属箔、蒸着膜、スパッタリングによる薄膜等の金属単体等が好ましく挙げられる。金属単体としては金、銀、ニッケル、銅、アルミニウムなどや、これらの金属の粒子をバインダーに分散させた導電性ペーストが使用できる。
金属粒子の平均粒径は、1〜15μmが好ましく、2〜10μmが特に好ましい。バインダーとしては、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂が挙げられ、例えば、ポリエステル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系などの紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂が挙げられる。
金属粒子の含有量は、20〜80質量%が好ましく、30〜75質量%がより好ましく、40〜70質量%が特に好ましい。
【0016】
電子回路3を構成する回路線4の厚みは、特に制限されないが、金属箔の場合は5〜50μm、蒸着膜やスパッタリングによる金属膜の場合は0.01〜1μm、導電ペーストの場合は5〜30μmであることが好ましい。
回路線4の幅は、特に制限ないが、0.01〜10mmが好ましく、0.1〜3mmが特に好ましい。
第1の接着剤層2上に電子回路3の回路線4を形成するには、例えば、金属箔を接着剤で基材シート1に貼り合わせ、金属箔をエッチング処理して回路以外の部分を除去することにより、電子回路3の回路線4を形成する方法等が挙げられる。エッチング処理は、通常のエッチング処理と同様な処理により行うことができる。また、第1の接着剤層2の表面への電子回路3の回路線4の形成は、導電性ペーストを、印刷、塗布などの手段により電子回路3の回路線4の形状に付着させることによっても行うことができる。
【0017】
電子回路3の形状は、例えば、図2、図5及び図8に示された形状のものが挙げられる。図2、図5及び図8には、導電性物質の線から成る回路線4が長方形状の基材シート1の外周から内側に向けて十重の環状に所定間隔を空けて配置されてアンテナとしての電子回路3を形成している。電子回路3は、図2、図5及び図8のように十重の環状に配置されていてもよいが、一重〜九重の環状であってもよいし、十一重以上の環状であってもよい。
本発明のICタグの一態様においては、電子回路3の回路線4は、少なくとも1つの断線箇所を有する。断線箇所を有する回路線4は、最内輪の回路線4であってもよいし、最外輪の回路線4であってもよく、また、その中間のいずれの回路線4であってもよい。
回路線4の断線箇所は、平面状導電性樹脂層9で連結されている。なお、回路線4の断線箇所を平面状導電性樹脂層9で連結し易いように、回路線4の断線箇所は、回路線4の迂回部8に設ける方が好ましい。迂回部8は、回路線4から引き出された形状であればよい。
【0018】
断線箇所の間隔は、非接触送受信試験において送受信が行うことができない長さであって、ICタグが剥がされたときに、破断箇所に連結されている平面状導電性樹脂層9が破断し、回路線が断線される長さであれば、特に制限はない。
なお、平面状導電性樹脂層9と回路線4の断線箇所との連結は、第1の接着剤層2の表面に回路線4の断線箇所を形成した後に、その断線箇所に導電性ペーストを塗布して硬化させることなどにより形成してもよいし、予め第1の接着剤層2の表面に平面状導電性樹脂層9を形成した後に、その平面状導電性樹脂層9の位置に回路線4の断線箇所が配置するように回路線4を形成してもよい。
平面状導電性樹脂層9の形状は、図2に示したように、正方形、正六角形、正八角形、正十角形などの対象形状多角形、円形などの対象形状や、それに近似した形状が好ましい。
平面状導電性樹脂層9の厚みは、電子回路3の厚みと同様であり、好ましい範囲も同様である。
また、平面状導電性樹脂層9の材質である導電性樹脂としては、例えば、導電性粒子を樹脂に混合したものが挙げられる。導電性粒子としては、金、銀、ニッケル、銅などの金属の粒子などが挙げられる。樹脂としては、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂などの硬化型樹脂の硬化物などが挙げられる。樹脂の種類としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの種々の樹脂などが挙げられる。
【0019】
平面状導電性樹脂層9は、導電性粒子を硬化型樹脂から成るバインダーに分散させた導電性ペーストを塗布して硬化させて形成することが好ましい。
導電性粒子の平均粒径は、1〜15μmが好ましく、2〜10μmが特に好ましい。バインダーとしては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。
導電性粒子の含有量は、20〜80質量%が好ましく、30〜75質量%がより好ましく、40〜70質量%が特に好ましい。
平面状導電性樹脂層9は、第1の接着剤層2に接する位置に設けることが好ましい。
基材シート1と第1の接着剤層2の界面に部分的に剥離剤層7が設けられているが、平面状導電性樹脂層9は、剥離剤層7のない場所に設けられていてもよいが、平面状導電性樹脂層9の少なくとも1つは、回路面内で、剥離剤層7のある場所に設ける
平面状導電性樹脂層9の数は、1〜10個が好ましく、1〜5個が特に好ましい。平面状導電性樹脂層9が複数設けられている場合、複数の平面状導電性樹脂層9は、形状及び/又は大きさが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0020】
電子回路3にはICチップ6が連結されている。ICチップ6は、電子回路3の内側に設けてもよいし、電子回路3の外側に設けてもよいし、電子回路3の上部に設けてもよい。
電子回路3の最外輪及び最内輪の回路線4の末端をICチップ6と連結するためには、電子回路3の最外輪又は最内輪の回路線4の末端は、それらの中間の輪状回路線4と短絡することなく、ジャンパ配線部10と接続させることにより、電子回路3の内側又は外側に引き出し、ICチップ6と連結することが好ましい。
ジャンパ配線部10とは、最内輪の回路線4と最外輪の回路線4とを連結するために、中間の輪状回路線4に短絡(導通)しないように飛び越えて設けられる回路であり、その目的を達成するために、ジャンパ配線部10と中間の回路線4との間には、通常は絶縁層12が設けられている。絶縁層12は、絶縁物質から構成されており、硬化型絶縁物質の硬化物で構成されていることが好ましい。硬化型絶縁物質としては、硬化型絶縁樹脂が好ましく、光硬化型絶縁樹脂、熱硬化型絶縁樹脂などが挙げられる。絶縁物質の具体例としては、絶縁インクが好ましく挙げられ、紫外線硬化型絶縁インク等の光硬化型絶縁インクなどが特に好ましく挙げられる。
【0021】
ジャンパ配線部10は、回路線4と同様な導電性物質で構成されているが、導電性樹脂で構成されていることが好ましい。導電性樹脂としては、上記のものと同様なものが挙げられる。
ジャンパ配線部10の好ましい形成方法は、電子回路3の最外輪及び最内輪の回路線4の末端から、それらの中間の輪状回路線4の部分を横断して、絶縁樹脂などから成る絶縁物質をスクリーン印刷等により線状又は平面状に印刷し、乾燥又は硬化させて絶縁層12を形成した後、その絶縁層12の表面に導電性ペーストをスクリーン印刷等により線状に印刷する方法などによりジャンパ配線部10を形成する方法等が挙げられる。導電性ペーストは前記したものが例示される。なお、ジャンパ配線部10は、第1の接着剤層2の表面に回路線4を形成した後に形成してもよいし、予め第1の接着剤層2の表面にジャンパ配線部10を形成した後に、そのジャンパ配線部10の位置に最外輪及び最内輪の回路線4の末端が配置するように回路線4を形成してもよい。
【0022】
ジャンパ配線部10と最外輪又は最内輪の回路線4とを連結し易くするために、最外輪又は最内輪の回路線4の連結部を幅広にすることが好ましい。最外輪又は最内輪の回路線4の幅広部11の幅は、通常0.3〜3mmが好ましい。
電子回路3の末端にICチップ6を連結させる方法としては、電子回路3の末端の表面に異方性導電フィルムを介して、フリップチップボンディング法により連結する方法等が挙げられる。フリップチップボンディング法は、ICチップ6の電極部にワイヤバンプを設け、電子回路3の末端の表面に被覆された異方性導電フィルムの上に、ICチップ6のワイヤバンプがある面を押し付けて、異方性導電フィルムの中にワイヤバンプが入り込み、電子回路3の末端とICチップ6を導通し易くする方法である。
【0023】
本発明のICタグにおいては、電子回路3が設けられていない第1の接着剤層2の表面、電子回路3及びICチップ6を覆うように、第2の接着剤層5が積層される。
第2の接着剤層5に使用される接着剤としては、熱溶融型接着剤、感圧型接着剤、熱硬化型接着剤など種々の接着剤が挙げられる。接着剤の種類としては、前記第1の接着剤層2に使用される接着剤と同様なものが挙げられる。これらの接着剤は、1種又は2種以上を組合せて使用することができる。これらの接着剤のうち、感圧型接着剤が好ましく、アクリル系感圧型接着剤が特に好ましい。
第2の接着剤層5の表面は平面であることが好ましい。
第2の接着剤層5の厚みは、特に制限ないが、電子回路3及びICチップ6を覆う場所と、第1の接着剤層2を覆う場所では、厚みが異なり、最大厚みは、通常10〜100μmであればよく、好ましくは15〜50μmである。
【0024】
第2の接着剤層5は、電子回路3が設けられていない第1の接着剤層2の表面、電子回路3及びICチップ6に、直接塗布、形成してもよく、また、剥離シート15の剥離剤層面に接着剤を塗布し第2の接着剤層5を形成した後、電子回路3が設けられていない第1の接着剤層2の表面、電子回路3及びICチップ6に貼り合わせてもよい。
第2の接着剤層5の形成方法としては、特に制限なく種々の方法を用いることができ、例えば、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコーター、マイヤーバーコーター、キスコーターなどにより、塗布、乾燥する方法が挙げられる。
第2の接着剤層5の表面は、剥離シート15で覆ってもよい。
剥離シート15としては、いずれのものを使用してもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレートなどの各種樹脂よりなるフィルムや、ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレンラミネート紙、クレーコート紙、樹脂コート紙、グラシン紙等の各種紙材を基材とし、この基材の第2の接着剤層5との接合面に、必要により剥離処理が施されたものを用いることができる。
【0025】
この場合、剥離処理の代表例としては、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の剥離剤が挙げられる。
剥離シート15の厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
このような構造にすることにより、本発明のICタグを物品16に貼付後剥がそうとすると、図3に示すように剥離剤層7がある位置の平面状導電性樹脂層9の部分が、第1の接着剤層2と第2の接着剤層5を接着したままの状態で、第1の接着剤層2が剥離剤層7との界面で剥がされ、剥離剤層7がない位置では、第2の接着剤層5の内部で引き千切られ、電子回路3は第1の接着剤層2に接着されたまま、基材シート1と共に剥がされ、電子回路3が切断される。
【0026】
本発明のICタグの別の態様においては、図5に示すように、電子回路3の回路線4には断線箇所を設けないで、又は図8に示すように、電子回路3の回路線4の断線箇所に平面状導電性樹脂層9を設けると共に、電子回路3におけるジャンパ配線部10と回路線4とが平面状導電性樹脂層13により連結されている。平面状導電性樹脂層13は、ジャンパ配線部10の片末端にのみ設けていてもよいし、ジャンパ配線部10の両末端に設けてもよい。
この態様では、ジャンパ配線部10は、最内輪の回路線4と最外輪の回路線4とを連結する回路であって、絶縁層12の両端の間に設けられている。
平面状導電性樹脂層13は、ジャンパ配線部10と最内輪又は最外輪の回路線4とを連結するものであるが、ジャンパ配線部10と最内輪又は最外輪の回路線4との間の長さは、3mm以上であり、4mm以上が特に好ましい。平面状導電性樹脂層13の幅は、特に制限ないが、100μm以上が好ましく、200μm以上がより好ましく、300μm以上が特に好ましい。平面状導電性樹脂層13の幅の上限は、3000μm以下が好ましく、1500μm以下が特に好ましい。平面状導電性樹脂層13の厚みは、導電性樹脂で形成した電子回路3の厚みと同様であり、好ましい範囲も同様である。
平面状導電性樹脂層13と最外輪又は最内輪の回路線4と連結し易くするために、最外輪又は最内輪の回路線4の連結部を幅広にすることが好ましい。最外輪又は最内輪の回路線4の幅広部11の幅は、通常0.3〜3mmが好ましい。
【0027】
平面状導電性樹脂層13の材質は、平面状導電性樹脂層9の材質と同様のものであり、ジャンパ配線部10の材質と同じものが好ましい。
平面状導電性樹脂層13は、導電性粒子を硬化型樹脂から成るバインダーに分散させた導電性ペーストを塗布して硬化させて形成することが好ましい。硬化型樹脂としては、紫外線硬化型インクなどが挙げられる。
平面状導電性樹脂層13は、ジャンパ配線部10と同時に導電性ペーストを塗布して硬化させて形成することが好ましい。
平面状導電性樹脂層13は、剥離剤層7のない場所に設けられていてもよいが、平面状導電性樹脂層13の少なくとも1つは、回路面内で、剥離剤層7のある場所に設けることが好ましい。
【0028】
このような構造(例えば図4参照)にすることにより、本発明のICタグを物品16に貼付後剥がそうとすると、図6に示すように剥離剤層7がある位置の平面状導電性樹脂層13の部分が、第1の接着剤層2と第2の接着剤層5を接着したままの状態で、第1の接着剤層2が剥離剤層7との界面で剥がされ、剥離剤層7がない位置では、第2の接着剤層5の内部で引き千切られ、電子回路3は第1の接着剤層2に接着されたまま、基材シート1と共に剥がされ、電子回路3が切断される。
なお、平面状導電性樹脂層13と回路線4との連結は、第1の接着剤層2の表面に回路線4を形成した後に、その回路線4とジャンパ配線部10との間に導電性ペーストを塗布して硬化させることなどにより形成してもよいし、予め第1の接着剤層2の表面に平面状導電性樹脂層13を形成した後に、その平面状導電性樹脂層13の位置に回路線4とジャンパ配線部が配置するように回路線4を形成してもよい。
また、電子回路3の回路線4の断線箇所に平面状導電性樹脂層9を設けると共に、電子回路3におけるジャンパ配線部10と回路線4とが平面状導電性樹脂層13により連結されている構造を有するICタグの一例の断面図を図7に示している。このような構造にすることにより、本発明のICタグを物品16に貼付後剥がそうとすると、前記したように、平面状導電性樹脂層9及び平面状導電性樹脂層13の作用により、電子回路3が切断される。
【0029】
本発明のICタグを物品に貼付した後、特に、物品16に貼付されたICタグの第2の接着剤層5と物品16との界面にカッターなどで切り込みを入れ、その切り込みに指などを指し込んでICタグの端を摘み、ICタグを剥がすと、図3、図6又は図9に示すように剥離剤層7がある位置の平面状導電性樹脂層9又は平面状導電性樹脂層13の部分が、第1の接着剤層2と第2の接着剤層5を接着したままの状態で、第1の接着剤層2が剥離剤層7との界面で剥がされ、剥離剤層7がない位置では、物品と第2の接着剤層5との界面又は第2の接着剤層5の内部で引き千切られ、電子回路3は第1の接着剤層2に接着されたまま、基材シート1と共に剥がされ、電子回路3が切断される。
【0030】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし、本発明は、これらの例によって、何ら限定されるものではない。
【0031】
(実施例1)
基材シート1としての、ポリエチレンテレフタレートフィルム(横50mm、縦20mm、厚さ50μm)の片側の表面に、図2に示すような形状(台形の斜線の角度:45度、未塗布部分の巾:3mm、2つの台形で被覆されている電子回路3の外周で囲まれる面積:電子回路3の外周で囲まれる面積の約75%、台形の端部と基材シート1の外縁との長さ:1mm)にシリコーン樹脂系剥離剤をグラビアコーターで乾燥して厚さ0.05μmになるように塗布し、130℃で1分間乾燥硬化させて剥離剤層7を形成した。
【0032】
次に、この剥離剤層7及び基材シート1の表面にポリエステル系の熱溶融型接着剤(東洋紡績(株)製、商品名「バイロン30SS」)をグラビアコーターで乾燥して厚さ5μmになるように塗布して第1の接着剤層2を積層した。さらに、この第1の接着剤層2の表面に35μm厚の電解銅箔を100℃のヒートシールロールにて加熱圧着した。次に、前記電解銅箔の表面に、図2のように、長辺45mm、短辺15mmの十重の環状回路線4(アンテナ)状、その回路線4の末端を幅0.6mm、長さ2.5mmの回路線幅広部11状及びその最内輪の回路線4の断線された迂回部8状に、スクリーン印刷法により、エッチングレジストインクを印刷(線幅:0.13mm)した。これを塩化第二鉄溶液にてエッチング処理を行い、環状回路線4、断線された迂回部8以外の部分を除去した。この後、アルカリ水溶液にてエッチングレジストインクを除去し、図2と同じ断線された迂回部8が3ヶ所設けられている電子回路3(回路線の線幅:0.13mm)を形成した。なお、迂回部8の大きさ及び断線箇所の長さは、長方形の外周線の長辺一辺を欠いた形状の迂回部8は縦が5mm、横が7mmであり、断線箇所の長さが700μmであり、正三角形の外周線の一辺を欠いた形状の迂回部8は一辺が7mmであり、断線箇所の長さが直線距離で500μmであり、半円形の円周線形状の迂回部8は半径3mmであり、断線箇所の長さが直線距離で500μmであった。
【0033】
次に、断線された迂回部8を導通させるために、それらの間を銀ペースト(銀粒子の平均粒径:5μm、バインダー:熱硬化型ポリエステル樹脂、銀粒子の含有量:65質量%)をスクリーン印刷法により平面状(長方形は縦600μm、横800μmであり、円形は直径が600μmである。)に印刷し、110℃で乾燥させ、平面状導電性樹脂層9を形成した。
さらに、電子回路(アンテナ)3の最内輪の回路線4の末端と、その電子回路3の最外輪の回路線4の末端を導通させるために、それらの間を紫外線硬化型インクをスクリーン印刷法により四角形平面状に印刷後、紫外線を照射して硬化させ、その紫外線硬化型インクの硬化物から成る絶縁層12を形成し、その絶縁層12の表面に銀ペースト(銀粒子の平均粒径:5μm、銀粒子の含有量:65質量%、バインダー:熱硬化型ポリエステル樹脂)をスクリーン印刷法により幅広線状に印刷し、110℃で乾燥させ、ジャンパ配線部10(長さ3.7mm、幅600μm、厚み23μm)を形成した。
【0034】
次いで、ICチップ(フィリップス社製、商品名「I/CODE」)6の電極部に金線を用いてワイヤバンプを設け、このICチップ6を異方性導電フィルム(ソニーケミカル社製、商品名「FP2322D」)を介して、電子回路3の両末端に、フリップチップボンディング法を用いて、連結した。
一方、厚さ70μmのグラシン紙の片側全面にシリコーン樹脂により剥離処理した剥離シート15の剥離処理面に、ロールナイフコーターを用いて、アクリル系低接着性感圧型接着剤(リンテック(株)製、商品名「PA−T1」)を塗布、乾燥して厚さ20μmの第2の接着剤層5を形成した第2の接着剤層5付き剥離シート15を用意した。
次に、電子回路3及びICチップ6が設けられた基材シート1の表面の全体に、第2の接着剤層5付き剥離シート11の第2の接着剤層5を貼り合わせ、第1の接着剤層2、電子回路3及びICチップ6を第2の接着剤層5で被覆し、ICタグを作成した。
【0035】
得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。
このICタグの剥離シート15を剥がし、ICタグをポリプロピレン樹脂板に貼付した。24時間後、このICタグの一端から第2の接着剤層5と物品16との界面にカッターなどで切り込みを入れ、この部分を指で摘んでポリプロピレン樹脂板から剥離させたところ、剥離剤層7で覆われた平面状導電性樹脂層9がポリプロピレン樹脂板に残留し、それ以外の非剥離剤層部分は基材シート1のポリエチレンテレフタレートシートと共に、ポリプロピレン樹脂板から剥離された。その剥離に伴い電子回路3が切断され、非接触送受信試験を行ったところ、送受信を行うことができなかった(剥離切断試験)。
この剥離切断試験は、ICタグ10個について行ったところ、全数が切断された。
【0036】
(実施例2)
平面状導電性樹脂層13及び剥離剤層7を図4のように形成した以外は、実施例1と同様にして、ICタグを作成した。なお、電子回路(アンテナ)3の最内輪の回路線4の末端と、その電子回路3の最外輪の回路線4の末端を導通させるために、内側から2輪目の回路線4と電子回路3の最外輪の回路線4の間を紫外線硬化型インクをスクリーン印刷法により四角形平面状に印刷後、紫外線を照射して硬化させ、その紫外線硬化型インクの硬化物から成る絶縁層12を形成し、その絶縁層12の表面に銀ペースト(銀粒子の平均粒径:5μm、銀粒子の含有量:65質量%、バインダー:熱硬化型ポリエステル樹脂)をスクリーン印刷法により幅広線状に印刷し、110℃で乾燥させ、ジャンパ配線部10と平面状導電性樹脂層13(両者の合計長さ7.8mm、幅600μm、厚み23μm)とを同時に形成した。なお、平面状導電性樹脂層13における、絶縁層12の端部から電子回路3の最内輪の回路線4の末端までの長さは、4.1mmであった。得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。また、得られたICタグ10個について、実施例1と同様に剥離切断試験を行ったところ、ICタグ10個全て切断された。
【0037】
(比較例1)
迂回部8及び平面状導電性樹脂層9を設けなかった以外は、実施例1と同様にしてICタグを作成した。
得られたICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。
このICタグ10個について、実施1と同様に剥離切断試験を行ったところ、ICタグ10個のうち、6個は、電子回路を破壊することなく、剥離することができた。電子回路を破壊することなく剥離したICタグについて、非接触送受信試験を行ったところ、正常に送受信を行うことができた。
【0038】
【発明の効果】
本発明のICタグは、物品に貼付された後に剥がした場合、内蔵している電子回路を確実に破損することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のICタグの一例の概略断面図である。
【図2】 本発明のICタグの一例の電子回路を示す透視平面図である。
【図3】 本発明のICタグが剥がされた後の一例の概略断面図である。
【図4】 本発明のICタグの他の一例の概略断面図である。
【図5】 本発明のICタグの他の一例の電子回路を示す透視平面図である。
【図6】 本発明のICタグが剥がされた後の他の一例の概略断面図である。
【図7】 本発明のICタグの別の一例の概略断面図である。
【図8】 本発明のICタグの別の一例の電子回路を示す透視平面図である。
【図9】 本発明のICタグが剥がされた後の別の一例の概略断面図である。
【符号の説明】
1 基材シート
2 第1の接着剤層
3 電子回路
4 回路線
5 第2の接着剤層
6 ICチップ
7 剥離剤層
8 回路線の迂回部
9 平面状導電性樹脂層
10 ジャンパ配線部
11 回路線幅広部
12 絶縁層
13 平面状導電性樹脂層
14 回路面
15 剥離シート
16 物品

Claims (5)

  1. 基材シートの表面に第1の接着剤層が積層され、該第1の接着剤層の表面に、回路線から成る電子回路及び該電子回路に接続するICチップが設けられ、回路線に少なくとも1つある断線箇所が平面状導電性樹脂層により連結されており、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造を有し、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層が設けられているICタグであって、前記平面状導電性樹脂層が、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けられていることを特徴とするICタグ。
  2. 基材シートの表面に第1の接着剤層が積層され、該第1の接着剤層の表面に、回路線とジャンパ配線部から成る電子回路及び該電子回路に接続するICチップが設けられ、ジャンパ配線部と回路線とが長さ3mm以上の平面状導電性樹脂層により連結されており、該電子回路及びICチップを覆う第2の接着剤層が積層されている構造を有し、さらに基材シートと第1の接着剤層の界面であって、電子回路とICチップで形成される回路面に相当する位置に部分的に剥離剤層が設けられているICタグであって、前記平面状導電性樹脂層が、前記回路面内であって剥離剤層の設けられている位置に少なくとも1つ設けられていることを特徴とするICタグ。
  3. 回路線が、金属箔、蒸着膜、スパッタリングによる薄膜の金属単体薄膜からなる請求項1又は2に記載のICタグ。
  4. 剥離剤層が、第1の接着剤層を介して回路面の外周で囲まれる面積の20〜90%を覆うように設けられている請求項1〜3のいずれかに記載のICタグ。
  5. 第2の接着剤層の表面に剥離シートが積層されている請求項1〜4のいずれかに記載のICタグ。」
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