JP2006159830A - Rfidラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】 一旦物品に貼着された後に他の物品に貼り替えて使用することができないRFIDラベルを得る。
【解決手段】 RFIDラベル10は、基材12を含み、基材12の一方面上に電極層14が形成される。電極層14に、ICチップを収納したストラップ16を接続する。電極層14は、ストラップ16内のICチップと読み取り装置との間における電磁波による情報交換のためのアンテナパターンとして用いられる。基材12の外周部の複数個所に切れ目32aを形成し、電極層14で囲まれた部分に切れ目32bを形成する。基材12の一方面側において、基材12、電極層14およびストラップ16を覆うようにして接着層34を形成し、物品にRFIDラベル10を貼着する。物品からRFIDラベル10を剥がそうとすると、切れ目32a,32bから基材12が破れ、それにともなって電極層14が破断する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、RFID(Radio Frequency Identification)ラベルに関し、特にたとえば、基材上に形成されたアンテナパターンを介して電磁波により基材上のICと情報交換を行うことができるRFIDラベルに関する。
図12は、従来のRFIDラベルの一例を示す図解図である。RFIDラベル1は、複数の樹脂シート2a,2b,2cを含む。それぞれの樹脂シート2a,2b,2cには、導電性物質により、渦巻き状の回路3a,3b,3cが形成される。これらの樹脂シート2a,2b,2cが、熱圧着により一体化され、1つの樹脂シート2が形成される。このとき、回路3a,3b,3cが形成された部分の樹脂シートが溶融し、導電性材料同士が接触して導通することにより、1つの回路3が形成される(特許文献1参照)。
この回路3に接続されるようにして、ICチップ4を搭載することにより、RFIDラベル1が形成される。なお、RFIDラベル1の裏面には、接着層が形成され、RFIDラベル1を物品に貼着することができる。そして、ICチップ4には、RFIDラベル1が貼着される物品に関する情報を記録しあるいは記憶させている。このRFIDラベル1では、回路3がアンテナとして働き、電磁波により読み取り装置とICチップ4との間で情報交換を行うことができる。このRFIDラベル1においては、複数の樹脂シート2a,2b,2cを一体化することにより、1つの樹脂シート2が形成されているため、樹脂シート2が破れにくく、回路3が破断しにくい構造となっている。そのため、アンテナの破断による情報交換の不能化という事態が発生しにくい。
特開2004−240529号公報
しかしながら、このような従来のRFIDラベルでは、樹脂シートおよびアンテナが破損しにくいため、物品に貼着されたRFIDラベルが剥がされて、他の物品に貼着されても、RFIDラベルとしての機能を発揮する。このような場合、RFIDラベルが貼着された物品と、この物品に貼着されたRFIDラベルに記録しもしくは記憶させた情報との間に齟齬が生じ、不正な行為が行われる恐れがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、一旦物品に貼着された後に他の物品に貼り替えて使用することができないRFIDラベルを提供することである。
この発明は、シート状の基材と、基材の一方面上に形成されるアンテナパターンと、アンテナパターンに接続されるようにして基材の一方面上または他方面上に搭載されるICと、基材の一方面側または他方面側に露出するように形成される接着層と、アンテナパターン以外の部分に形成され基材を破れやすくするための易破壊部とを含み、易破壊部により基材が破れるのにともなってアンテナパターンが破断するようにしたことを特徴とする、RFIDラベルである。
基材に易破壊部を形成することにより、基材が破れやすくなるため、一旦物品に貼着されたRFIDラベルを剥がそうとすると、容易に基材が破れる。基材が破れるのにともなって、アンテナパターンが破断し、ICとの情報交換ができなくなって、RFIDラベルとしての機能を失う。そのため、一旦物品に貼着されたRFIDラベルを他の物品に貼り替えてICに記録しもしくは記憶させた情報を利用することができなくなり、RFIDラベルの不正な使用を防止することができる。
このようなRFIDラベルにおいて、ICとアンテナパターンとは、基材の同一面上に形成されてもよいし、異なる面上に形成されてもよい。また、接着層についても、基材のいずれかの面側に露出するように形成されていればよい。
なお、易破壊部は、アンテナパターンの近傍において基材に形成される切れ目によって構成することができる。
物品に貼着されたRFIDラベルを剥がすときに、基材に形成された切れ目を起点として基材が破れ、それにともなってアンテナパターンが破断する。
また、易破壊部は、接着層に相対的に接着力の強い部分と接着力の弱い部分とを形成することにより構成してもよい。
接着力の強い部分は物品に強力に貼着され、接着力の弱い部分は物品に弱い力で貼着される。そのため、物品に貼着されたRFIDラベルを剥がすときに、強力に貼着された部分は物品側に残り、弱い力で貼着された部分は物品から剥がれようとする。そのため、強力に貼着された部分と弱い力で貼着された部分の間において基材が破れ、それにともなってアンテナパターンが破断する。
また、この発明は、シート状の基材と、基材の一方面上に形成されるアンテナパターンと、アンテナパターンに接続されるようにして基材の一方面上または他方面上に搭載されるICと、基材の一方面側に露出するように形成される接着層とを含み、基材とアンテナパターンの間の一部に接着力の弱い部分が形成された、RFIDラベルである。
アンテナパターンが形成された基材の一方面側の接着層によって、RFIDラベルのアンテナパターン側が物品に貼着される。この状態でRFIDラベルを物品から剥がすと、アンテナパターンには基材から引き剥がされるような力が働く。このような力により、基材とアンテナパターンの間の一部に形成された接着力の弱い部分において、アンテナパターンが基材から容易に引き剥がされるが、その他の部分ではアンテナパターンが基材に強力に接着されている。そのため、RFIDラベルを物品から剥がすときに、基材とアンテナパターンの間における接着力の強い部分と弱い部分の境界部において、アンテナパターンが容易に破断する。
この発明によれば、物品に貼着されたRFIDラベルを剥がすときに、アンテナパターンが破断するため、一旦物品に貼着されたRFIDラベルを他の物品に貼り替えて、再度RFIDラベルとして使用することができない。そのため、RFIDラベルに搭載されたICに記憶された情報は、最初に貼着された物品にのみ使用することができ、他の物品にその情報を利用することができない。したがって、RFIDラベルを悪用した粗悪品の販売などの不正な行為を防止することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明のRFIDラベルの一例を示す平面図であり、図2はその断面図である。RFIDラベル10は、絶縁性材料で形成されたシート状の基材12を含む。基材12は、たとえばポリスチレンなどを用いて矩形に形成されるが、円形や三角形などの他の形状に形成されてもよい。基材12の一方面上には、図3に示すように、アンテナパターンとなる電極層14が形成される。
電極層14は、たとえば一端側が対向し、かつ一直線状に延びるように配置される2本の直線部14aを含む。さらに、電極層14は、2本の直線部14aと平行に延びる平行部14bを含む。一方の直線部14aの長手方向の外側の端部と平行部14bの長手方向の一端とが、互いに隣接するように形成され、矩形部14cによって接続される。同様に、他方の直線部14aの長手方向の外側の端部と平行部14bの長手方向の他端とが、互いに隣接するように形成され、矩形部14cによって接続される。また、2本の直線部14aの対向端部近傍において、直線部14aと、それに隣接する平行部14bとが接続される。
電極層14は、たとえば銀の細粒を含む樹脂溶液を基材12上にスクリーン印刷することにより形成することができる。なお、樹脂溶液を基材12上に印刷する方法としては、フレキソ印刷などの他の印刷方式を採用してもよい。さらに、樹脂溶液にかえて、溶剤等の他の流動体を用いてもよい。また、印刷以外の方法として、金属材料や有機金属材料などを用いて、蒸着、スパッタリング、CVD法などの物理的薄膜形成手段や化学的薄膜形成手段により形成することができる。さらに、接着層を介して金属箔などの導電性薄板を基材12上に積層し、導電性薄板上にレジスト膜を形成したのち、エッチングにより導電性薄板の不要部を除去することにより電極層14を形成してもよい。また、基材12上に積層した金属箔にアンテナパターン形状のダイカットを入れ、金属箔の不要部を除去することにより電極層14を形成してもよい。電極層14の材料としては、銀以外にも、銅、アルミニウム、錫、亜鉛などの金属材料や、導電性有機材料などの導電性材料を用いることができる。
電極層14の2本の直線部14aの対向する端部間には、ICチップを搭載したストラップ16が取り付けられる。ストラップ16は、図4および図5に示すように、矩形のフィルム18を含む。フィルム18の一方面側の中央部には、たとえば矩形の窪み20が形成され、この窪み20内にICチップ22が収納される。フィルム18の一方面上には、窪み20を覆うようにして、カバーフィルム24が形成される。さらに、カバーフィルム24上には、2つの電極26が形成される。2つの電極26は、窪み20に対応する位置で互いに対向するように形成され、反対方向に延びるように形成される。また、窪み20部分において、カバーフィルム24には1対の導通孔28が形成され、この導通孔28を介して、ICチップ22の2つの端子が、それぞれの電極26に電気的に接続される。
ストラップ16は、たとえば異方導電性の接着層30を介して、基材12に形成された電極層14の2本の直線部14aの対向する端部に取り付けられる。このとき、ストラップ16の2つの電極26は、それぞれ電極層14の2本の直線部14aの対向する端部に対応するように配置される。接着層30としては、たとえば異方導電性接着フィルムが用いられ、接着層30の面にほぼ垂直方向に力を加えることにより、その方向に導通を持たせることができる。それにより、ストラップ16の2つの電極26が、2本の直線部14aに電気的に接続される。なお、接着層30を用いることなく、電極層14の直線部14aに直接ストラップ16の電極26を接続してもよい。
なお、電極層14の形状としては、ストラップ16の両側から延びる2本の直線状電極が一直線状に配置されたダイポール型のアンテナパターンとしてもよいし、ループ型のアンテナパターンとすることもできる。このように、電極層14の形状は、変更可能であり、通信に用いられる電磁波の周波数等に対応して、その形状や寸法が決定される。また、ICチップ22には、RFIDラベル10が貼着される物品に関する情報などを記録しあるいは記憶させ、電極層14を介した電磁波による通信により、外部の読み取り装置と情報交換が行われる。また、電極層14は、ICチップ22に通信のための電力を供給するためにも用いられ、電磁波によって電力供給が行われる。
さらに、基材12には、基材12を破れやすくするための易破壊部が形成される。易破壊部として、たとえば基材12の外周部に、切れ目32aを形成することができる。切れ目32aは、基材12の外周部の複数個所において、基材12の端部から電極層14に向かって形成される。このような切れ目32aを形成することにより、物品に貼着されたRFIDラベル10を剥がすときに、切れ目32aを起点として基材12が容易に破れる。さらに、電極層14で囲まれた部分において、基材12にたとえばX字状の切れ目32bを形成してもよい。このようにすると、基材12がより確実に破れるようになる。なお、アンテナパターンとしての特性を確保するために、切れ目32a,32bは、電極層14にかからないように形成することが好ましい。
基材14の一方面側には、接着層34が形成される。接着層34は、たとえばアクリル系の感圧型接着剤を用いて、基材12、電極層14およびストラップ16を覆うようにして、基材12の一方面側に露出するように形成される。通常、接着層34は、その表面に剥離紙36が仮着され、保護されている。RFIDラベル10を物品に貼着するとき、剥離紙36が剥がされて接着層34が露出するようになる。なお、RFIDラベル10は、それぞれ個別の剥離紙36上に仮着されてもよいし、帯状の剥離紙36上に複数のRFIDラベル10が連続的に仮着されたラベル連続体として形成されてもよい。
このRFIDラベル10は、物品に貼着される。この場合、RFIDラベル10のICチップ22には、RFIDラベル10が貼着される物品に関する情報を記録しあるいは記憶させている。したがって、電磁波を利用した通信によって、RFIDラベル10と情報交換を行うことにより、RFIDラベル10が貼着された物品に関する情報を得たり、さらに情報を追加して記録したり、一旦記録もしくは記憶させた情報を更新して記録したりして、その物品の存在場所や移動ルート、移動時間などの管理を行うことができる。
このRFIDラベル10では、基材12に切れ目32aが形成されているため、RFIDラベル10を物品から剥がそうとすると、切れ目32aを起点として、基材12が破れる。このとき、切れ目32aは電極層14に向かって形成されているため、基材12は電極層14に向かって破れて、電極層14が破断する。また、切れ目32bは電極層14に囲まれた部分に形成されているため、切れ目32aによる破れが切れ目32bによる破れにつながるように破れ、電極層14がより確実に破断する。また、たとえばRFIDラベル10の中間部分をつまみ上げるようにしてRFIDラベル10を剥がそうとすると、切れ目32bを起点として基材12が外側に向かって破れ、電極層14が破断する。
このように、RFIDラベル10を物品から剥がそうとすると、電極層14が破断されるため、電磁波による通信が不可能となり、RFIDラベルとしての機能を発揮できなくなる。そのため、RFIDラベル10を他の物品に貼り替えて、正規な物品の情報を利用するということができなくなり、RFIDラベル10の悪用を防止することができる。
なお、切れ目32a,32bから基材12が破れないように、RFIDラベル10の表面に接着テープなどを貼り付けて補強することが考えられる。そこで、基材12の接着層34形成面の反対側に剥離層を形成しておくことにより、RFIDラベル10の表面に接着テープを強力に貼り付けることができない。このように、RFIDラベル10の表面に剥離層を形成しておくことにより、RFIDラベル10の安全性を高めることができる。
このようなRFIDラベル10において、図6に示すように、基材12の一方面上に電極層14およびストラップ16を形成し、基材12の他方面側に露出するように、RFIDラベル10を物品に貼着するための接着層34を形成してもよい。この場合も、通常、接着層34は、その表面に剥離紙36が仮着されて保護されている。このRFIDラベル10を物品に貼着するとき、剥離紙36が剥離されて接着層34が露出するようになる。この場合、電極層14およびストラップ16を保護するために、基材12の一方面、電極層14およびストラップ16を覆うようにして、接着層38を介して表面材40を積層することが好ましい。このようなRFIDラベル10においても、基材12に切れ目32a,32bを形成することにより、物品に貼着したRFIDラベル10を剥がそうとしたとき、基材12が容易に破れて、電極層14を破断させることができる。
また、図7に示すように、基材12の一方面上に、接着層42を介して電極層14を積層した場合、接着層42の一部に接着力の弱い部分を形成することにより、接着力の強い強接着部42aと接着力の弱い弱接着部42bとを形成してもよい。このように、弱接着部42bを形成するために、基材12と電極層14との間の接着層42に、接着力を弱める材料を部分的に塗布することができる。このような接着力を弱める材料として、たとえばラジカル重合型の紫外線硬化タイプあるいは電子線硬化タイプのシリコーン樹脂、付加反応や縮合反応を伴う熱架橋型の無溶剤タイプ、溶剤タイプ、エマルジョンタイプのシリコーン樹脂、カチオン重合型の紫外線硬化タイプあるいは電子線硬化型のシリコーン樹脂、セラック、PEワックスなどのポリオレフィン系材料、長鎖アルキル基含有アクリル樹脂、長鎖アルキル基含有ポリエステル樹脂、ステアリン酸亜鉛やステアリン酸ナトリウムなどの金属石鹸類、シリコーン樹脂とポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルアルコールあるいは酢酸ビニル樹脂などとの共重合物や混合物などを用いることができる。また、接着層42を形成するときに、部分的に接着剤のないところを形成することによって、弱接着部42を形成してもよい。
さらに、接着層42を形成するときに、強接着部42aを形成するための接着剤に対して、相対的に接着力の弱い別の接着剤を用いて、弱接着部42bを形成してもよい。このような別の接着剤としては、たとえばアクリル系、合成ゴム系、ウレタン系などの再剥離性の接着剤を用いることができる。具体的には、たとえば、アクリル系で溶剤を用いるタイプの再剥離性の接着剤として、東亞合成(株)のS−1601、東洋インキ製造(株)のBPS3180−3A、BPS3814、一方社油脂工業(株)のR−40、AS−15、AS−325などを用いることができ、アクリル系でエマルジョンタイプの再剥離性の接着剤として、東洋インキ製造(株)のBPW5689、一方社油脂工業(株)のR−60、R−305などを用いることができ、合成ゴム系のホットメルトタイプの再剥離性の接着剤として、(株)松村石油化学研究所のLT−200などを用いることができ、ウレタン系の溶剤を用いるタイプの再剥離性の接着剤として、一方社油脂工業(株)のU−250などを用いることができる。
このRFIDラベル10を物品に貼着したのちに剥がそうとすると、電極層14の全体が接着層34によって物品に強力に貼着されているため、弱接着部42b上に形成された電極層14は容易に基材12から引き剥がされるが、強接着部42a上に形成された電極層14は基材12から引き剥がされにくい。それにより、強接着部42aと弱接着部42bの境界部において、電極層14が破断し、電極層14はアンテナとしての働きを失う。なお、強接着部42aと弱接着部42bの境界部において電極層14を破断するためには、電極層14が物品に強力に貼着されている必要がある。そのため、図7に示すような電極層14側にRFIDラベル10を物品に貼着するための接着層34が形成されている場合に、基材12に電極層14を接着するための接着層42に強接着部42aおよび弱接着部42bを形成する構成が採用される。
また、基材12の一方面上に上記シリコーン樹脂等の接着力を弱める材料を塗布等により部分的に形成し、このように接着力を弱める材料が形成された部分にまたがるようにして基材12に電極層14を印刷等によって形成してもよい。このようにして、電極層14を形成すると、接着力を弱める材料上に形成された電極層14の部分は、電極層14の他の部分に比べ基材12に相対的に弱く接着する。この場合も、接着力を弱める材料上に形成された電極層14の部分と電極層14の他の部分との境界部近傍において電極層14が破断し、電極層14はアンテナとしての働きを失う。
また、図8に示すように、易破壊部として、RFIDラベル10を物品に貼着するための接着層34に、接着力の強い強接着部34aと接着力の弱い弱接着部34bを形成してもよい。弱接着部34bを形成するために、上述の基材12と電極層14との間の接着層42に弱接着部42bを形成するのと同様の方法を用いることができる。このようなRFIDラベル10を物品に貼着したとき、強接着部34aにおいては、基材12が物品に強力に貼着されるが、弱接着部34bにおいては、基材12が物品に強く貼着されない。そのため、RFIDラベル10を物品から剥がそうとすると、弱接着部34bにおいては、基材12が容易に物品から剥がれ、強接着部34aにおいては、基材12が強力に物品に貼着された状態となる。そのため、強接着部34aと弱接着部34bの境界部において、基材12が破れやすくなる。したがって、弱接着部34bを電極層14形成部に対応した位置にまで延びるように形成しておくことにより、RFIDラベル10を物品から剥がそうとしたときに、電極層14を破断することができる。
なお、接着層34の本体を形成する接着剤あるいは接着力の強い強接着部34aを形成する接着剤としては、アクリル系、合成ゴム系などの通常の接着剤を用いることができる。具体的には、たとえば、アクリル系で溶剤を用いるタイプの接着剤として、東洋インキ製造(株)のBPS8170、東亞合成(株)のアンロタックS−3403、綜研化学(株)のSKダイン701などを用いることができ、アクリル系でエマルジョンタイプの接着剤として、東洋インキ製造(株)のBPS5012、東亞合成(株)のアンロタックHVC−3006、綜研化学(株)のSKダインE−1000などを用いることができ、合成ゴム系で溶剤を用いるタイプの接着剤として、東洋イインキ製造(株)のBPS4595などを用いることができ、合成ゴム系でホットメルトタイプの接着剤として、東洋インキ製造(株)のP−512、P−707などを用いることができる。また、接着層42の本体を形成する接着剤あるいは接着力の強い接着部42aを形成する接着剤としても、また、接着層38を形成する接着剤としても、上記の接着剤を用いることができる。
このように、強接着部34aと弱接着部34bとを形成することにより基材12を破れやすくする場合においては、図6に示すような基材12の電極層14形成面の反対側に接着層34が形成されたRFIDラベル10においても、接着層34に強接着部34aと弱接着部34bを形成することができる。
このように、この発明のRFIDラベル10においては、一旦物品に貼着されたのちに剥がそうとしても、アンテナとして働く電極層14が破断し、RFIDラベルとしての機能を失ってしまう。そのため、正当な物品に貼着されたRFIDラベル10を他の物品に貼り替えて、ICチップ22に記録しもしくは記憶させた情報の悪用を防止することができる。
なお、上述のRFIDラベル10は、いずれも基材12の同一面側に電極層14とストラップ16を配置したが、基材12の反対側の面に電極層14とストラップ16を配置してもよい。この場合、電極層14とストラップ16の電極26とは、基材12に導通孔を形成すること等により電気的に接続することができる。また、電極層14を両面に形成して、それらを導通孔等を介して電気的に接続するようにしてもよい。さらに、ストラップ16を複数個設け、それぞれのストラップ16に個別の電極層14を接続するようにしてもよいし、また共通の電極層14を接続するようにしてもよい。また、ストラップ16を用いて電極層14とICチップ22とを接続するのに限らず、ICチップ22を直接電極層14に接続してもよい。
また、基材12の材料としては、PETやPBTなどのポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミドなどのフレキシブルな樹脂フィルムを用いることができる。さらに、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン6やナイロン66などのポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、テトラフルオロエチレン、アクリル、酢酸セルロースなどの樹脂フィルムなどを用いることができる。また、板紙、被覆したカートン紙、ダンボール紙、上質紙、樹脂含有紙、クラフト紙などの紙材を用いることができる。
このRFIDラベル10は、図2などに示すように、ラベル1つが剥離紙36上に保持されていてもよいし、図9に示すように、長尺状の剥離紙36に複数のRFIDラベル10が連続的に保持されたラベル連続体50としてもよい。ラベル連続体50を形成するために、たとえば長尺状の基材12に電極層14やストラップ16が複数形成される。また、長尺状の剥離紙36上には接着層34が形成され、この接着層34上に電極層14およびストラップ16が形成された基材12が積層される。このようにして得られた積層体において、剥離紙36を残してRFIDラベル10の形状にダイカットし、不要部分を除去することにより、ラベル連続体50を形成することができる。このようなラベル連続体50は、巻き取られた巻回形状とすることができる。なお、図9に示すように、RFIDラベル10が外側となるようにしてラベル連続体50を巻回してもよいし、RFIDラベル10が内側となるようにしてラベル連続体50を巻回してもよい。また、電極層14およびストラップ16が形成された基材12と接着層34が形成された剥離紙36を積層した長尺状の積層体を用いて、個々のRFIDラベル10の形状に切断することにより、図2などに示すように、ラベル1つが剥離紙36上に保持されたRFIDラベル10を得ることができる。
さらに、図10に示すように、剥離紙を用いず、連続的に形成されたRFIDラベル10のラベル連続体60を巻回してもよい。この場合、隣接するRFIDラベル10間には、ミシン目などの切れ目62が形成され、切れ目62で切断することにより、個々のRFIDラベル10を得ることができる。このようなラベル連続体60では、巻回形状とするために、RFIDラベル10を物品に貼着するための接着層34が形成された面の反対側に、剥離層64が形成される。
また、図11に示すように、RFIDラベル10とほぼ同じ大きさの剥離紙36上に、複数のRFIDラベル10を積層して保持してもよい。この場合、各RFIDラベル10において、剥離紙36側に接着層34が形成され、その反対側に剥離層が形成される。
この発明のRFIDラベルの一例を示す平面図である。 図1に示すRFIDラベルの断面図である。 図1に示すRFIDラベルの裏面を示す平面図である。 図1に示すRFIDラベルに用いられるストラップの一例を示す平面図である。 図4に示すストラップの内部構造を示す図解図である。 この発明のRFIDラベルの他の例を示す断面図である。 この発明のRFIDラベルのさらに他の例を示す断面図である。 この発明のRFIDラベルの別の例を示す断面図である。 剥離紙に複数のRFIDラベルを保持したラベル連続体を示す図解図である。 切れ目を介して複数のRFIDラベルが形成されたラベル連続体を示す図解図である。 1枚の剥離紙上に複数のRFIDラベルを積層した状態を示す図解図である。 従来のRFIDラベルの一例を示す図解図である。
符号の説明
10 RFIDラベル
12 基材
14 電極層
16 ストラップ
22 ICチップ
32a,32b 切れ目
34 接着層
34a 強接着部
34b 弱接着部
36 剥離紙
42 接着層
42a 強接着部
42b 弱接着部

Claims (4)

  1. シート状の基材、
    前記基材の一方面上に形成されるアンテナパターン、
    前記アンテナパターンに接続されるようにして前記基材の一方面上または他方面上に搭載されるIC、
    前記基材の一方面側または他方面側に露出するように形成される接着層、および
    前記アンテナパターン以外の部分に形成され前記基材を破れやすくするための易破壊部を含み、
    前記易破壊部により前記基材が破れるのにともなって前記アンテナパターンが破断するようにしたことを特徴とする、RFIDラベル。
  2. 前記易破壊部は、前記アンテナパターンの近傍において前記基材に形成される切れ目によって構成される、請求項1に記載のRFIDラベル。
  3. 前記易破壊部は、前記接着層に相対的に接着力の強い部分と接着力の弱い部分とを形成することにより構成される、請求項1に記載のRFIDラベル。
  4. シート状の基材、
    前記基材の一方面上に形成されるアンテナパターン、
    前記アンテナパターンに接続されるようにして前記基材の一方面上または他方面上に搭載されるIC、および
    前記基材の一方面側に露出するように形成される接着層を含み、
    前記基材と前記アンテナパターンの間の一部に接着力の弱い部分が形成された、RFIDラベル。
JP2004358059A 2004-12-10 2004-12-10 Rfidラベル Active JP4564837B2 (ja)

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