JP2006235257A - セキュリティ用ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】 貼り付けられた後、剥がされたか否かを容易に判別できるセキュリティ用ラベルを提供することを目的とする。
【解決手段】 透明又は半透明の樹脂フィルム1と、透明又は半透明の粘着層2と、剥離シートと、を順次積層したセキュリティ用ラベルである。かつ、粘着層2の剥離シート側に多数の微小凸部5を有する装飾面4を形成している。さらに、粘着層2から剥離シート3を剥離してその粘着層2の装飾面4を被着体6に貼り付けた使用状態に於て、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度が、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、樹脂フィルム1自身の破断強度より、小さくなるように設定したものである。
【選択図】 図3
【解決手段】 透明又は半透明の樹脂フィルム1と、透明又は半透明の粘着層2と、剥離シートと、を順次積層したセキュリティ用ラベルである。かつ、粘着層2の剥離シート側に多数の微小凸部5を有する装飾面4を形成している。さらに、粘着層2から剥離シート3を剥離してその粘着層2の装飾面4を被着体6に貼り付けた使用状態に於て、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度が、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、樹脂フィルム1自身の破断強度より、小さくなるように設定したものである。
【選択図】 図3
Description
本発明は、セキュリティ用ラベルに関する。
医薬品や食品等を封入した容器(箱や缶)には、その開け口の部位に容器が未開封であることを示すためのラベルが貼られたり、また、容器の表面には内容物の品質保持期限等を示すためのラベルが貼られたりしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−358016号公報
しかし、従来のラベルでは、容器からラベルを破損せず剥がして容器を開封し、内容物を悪意をもって入れ換えたり、不正に改ざんした品質保持期限等を表示したラベルを剥がして新たに貼り替えを行った場合、貼り付け後ラベルが剥がされたことを判別することは困難であった。
そこで、本発明は、貼り付けられた後、剥がされたか否かを容易に判別できるセキュリティ用ラベルを提供することを目的とする。
そこで、本発明は、貼り付けられた後、剥がされたか否かを容易に判別できるセキュリティ用ラベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るセキュリティ用ラベルは、透明又は半透明の樹脂フィルムと、透明又は半透明の粘着層と、剥離シートと、を順次積層したセキュリティ用ラベルであって、上記粘着層の剥離シート側に多数の微小凸部を有する装飾面を形成し、かつ、上記粘着層から上記剥離シートを剥離してその粘着層の上記装飾面を被着体に貼り付けた使用状態に於て、該粘着層自身の凝集破壊を起こす破壊強度が、上記被着体と粘着層との間に剥離を起こす付着強度、粘着層と上記樹脂フィルムとの間に剥離を起こす付着強度、及び、該樹脂フィルム自身の破断強度より、小さくなるように設定したものである。
また、粘着層自身の凝集破壊を起こす破壊強度を、上記被着体と粘着層との間に剥離を起こす付着強度の20%以上70%以下になるように設定したものである。
また、透明又は半透明の樹脂フィルムと、透明又は半透明の粘着層と、剥離シートと、を順次積層したセキュリティ用ラベルであって、上記粘着層の剥離シート側に多数の微小凸部を有する装飾面を形成し、かつ、上記粘着層から上記剥離シートを剥離してその粘着層の上記装飾面を被着体に貼り付けた使用状態に於て、上記樹脂フィルム自身の破断強度が、上記被着体と粘着層との間に剥離を起こす付着強度、粘着層と上記樹脂フィルムとの間に剥離を起こす付着強度、及び、粘着層自身の凝集破壊を起こす破壊強度より、小さくなるように設定したものである。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係るセキュリティ用ラベルによれば、本発明のラベルが被着体に貼り付けられた後、剥がされたか否かを容易に判別できる。
本発明のラベルを医薬品や食品を封入した容器(被着体)の開け口の部位に貼り付けておけば、容器を不正に開封しようとしてラベルが剥がされた場合であっても、そのことを容易に確認できる。また、本発明のラベルを内容物の品質保持期限等を記載したラベルとして容器(被着体)に貼り付ければ、そのラベルが剥がされ不正に改ざんした別のラベルが新たに容器に付されても、そのことを容易に確認できる。
本発明に係るセキュリティ用ラベルによれば、本発明のラベルが被着体に貼り付けられた後、剥がされたか否かを容易に判別できる。
本発明のラベルを医薬品や食品を封入した容器(被着体)の開け口の部位に貼り付けておけば、容器を不正に開封しようとしてラベルが剥がされた場合であっても、そのことを容易に確認できる。また、本発明のラベルを内容物の品質保持期限等を記載したラベルとして容器(被着体)に貼り付ければ、そのラベルが剥がされ不正に改ざんした別のラベルが新たに容器に付されても、そのことを容易に確認できる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。また、図1は、本発明に係るセキュリティ用ラベルが医薬品や食品等を封入する容器に貼り付けられる前の状態──未使用状態───を示す図である。
図1に於て、本発明に係るセキュリティ用ラベルは、透明又は半透明の樹脂フィルム1と、透明又は半透明の粘着層2と、剥離シート3と、を順次積層して成っている。
また、粘着層2の剥離シート3側には多数の微小凸部5を有する装飾面4が形成され、剥離シート3の粘着層2との付着面7は装飾面4(微小凸部5)の形状に対応して凹凸状に成形されている。即ち、剥離シート3は、予め微小凸部5の形状に対応するようにエンボス加工され、そのエンボス加工された凹凸面側に粘着剤を塗布して粘着層2を形成している。
図1〜図6は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。また、図1は、本発明に係るセキュリティ用ラベルが医薬品や食品等を封入する容器に貼り付けられる前の状態──未使用状態───を示す図である。
図1に於て、本発明に係るセキュリティ用ラベルは、透明又は半透明の樹脂フィルム1と、透明又は半透明の粘着層2と、剥離シート3と、を順次積層して成っている。
また、粘着層2の剥離シート3側には多数の微小凸部5を有する装飾面4が形成され、剥離シート3の粘着層2との付着面7は装飾面4(微小凸部5)の形状に対応して凹凸状に成形されている。即ち、剥離シート3は、予め微小凸部5の形状に対応するようにエンボス加工され、そのエンボス加工された凹凸面側に粘着剤を塗布して粘着層2を形成している。
次に、図2及び図3は、粘着層2から剥離シート3を剥離して、その粘着層2の装飾面4を被着体6(医薬品や食品等を封入する容器)に貼り付けた状態───使用状態───を示す図である。
図3(a)に於て、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度は、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、樹脂フィルム1自身の破断強度より、小さくなるように設定されている。つまり、使用状態に於て、図3(b)に示すように、樹脂フィルム1及び粘着層2に引き剥がし力Fを加えた場合、粘着層2が凝集破壊を起こすようになっている。
図3(a)に於て、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度は、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、樹脂フィルム1自身の破断強度より、小さくなるように設定されている。つまり、使用状態に於て、図3(b)に示すように、樹脂フィルム1及び粘着層2に引き剥がし力Fを加えた場合、粘着層2が凝集破壊を起こすようになっている。
さらに、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度は、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度の20%以上70%以下になるように設定されている。粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度を、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度の20%未満になるように設定すると、装飾面4の微小凸部5の形状を維持できなくなり、70%より大きく設定すると、引き剥がし力Fを加えても粘着層2が凝集破壊しにくくなる。
なお、未使用状態に於て、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度は、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、樹脂フィルム1自身の破断強度より、小さくなるように設定されているが、剥離シート3と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度よりは大きくなるように設定されている。このように設定しなければ、粘着層2から剥離シート3を剥離して、未使用状態から使用状態にできないからである。
また、粘着層2は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、又はゴム系樹脂を主剤とし、これらの主剤 100部に対し、イソシアネート系架橋剤を 0.3〜2.0 部、エポキシ系架橋剤を0.05〜0.6 部、又はメラミン系架橋剤を 0.1〜1.0 部加え成形されている。
図4のグラフ図に於て、グラフ線Lは、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度と粘着層2に含まれる架橋剤の量との関係を示し、グラフ線Mは、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度及び粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度と、粘着層2に含まれる架橋剤の量との関係を示す。なお、このグラフ図の縦軸は強度(破壊強度・付着強度)を示し、横軸は粘着層2に含まれる架橋剤の量を示す。
グラフ線L,Mについて説明すると、グラフ線Mに示すように、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度は、架橋剤の含有量が多くなると(破壊)強度は小さくなる。一方、グラフ線Lに示すように、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度及び粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度は、架橋剤の含有量が多くなると、(付着)強度は大きくなる。そして、本発明のセキュリティ用ラベルでは、粘着層2に含まれる架橋剤の量を、領域X内になるように設定し、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度を、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度及び粘着層2と、樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度より、小さくなるように設定している。
また、架橋剤の含有量を、領域Xより少なくすると、装飾面4の微小凸部5の形状を維持できなくなり、領域Xより多くすると、引き剥がし力Fを加えても粘着層2が凝集破壊しにくくなる。なお、領域Xにて示す架橋剤の含有量は、上述した主剤に対するそれぞれの架橋剤の量である。
グラフ線L,Mについて説明すると、グラフ線Mに示すように、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度は、架橋剤の含有量が多くなると(破壊)強度は小さくなる。一方、グラフ線Lに示すように、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度及び粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度は、架橋剤の含有量が多くなると、(付着)強度は大きくなる。そして、本発明のセキュリティ用ラベルでは、粘着層2に含まれる架橋剤の量を、領域X内になるように設定し、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度を、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度及び粘着層2と、樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度より、小さくなるように設定している。
また、架橋剤の含有量を、領域Xより少なくすると、装飾面4の微小凸部5の形状を維持できなくなり、領域Xより多くすると、引き剥がし力Fを加えても粘着層2が凝集破壊しにくくなる。なお、領域Xにて示す架橋剤の含有量は、上述した主剤に対するそれぞれの架橋剤の量である。
また、粘着層2には大きさや形状の異なる微小凸部5が形成されており、図5に示すように、粘着層2の装飾面4には2種類の微小凸部5a,5bが形成され、「A」の文字が表示されている。文字(又は模様)の部分の多数の微小凸部5aの間には、凹溝部10aが形成され、これら多数の凹溝部10aは互いに格子状に配設されている。また、文字の部分以外に配置された多数の微小凸部5bの間には、凹溝部10bが形成され、これら多数の凹溝部10bも互いに格子状に配設されている。なお、微小凸部5a,5bは平面視にて正方形である。
図6に於て、大きい方の微小凸部5aは 100cm2 あたり 750個〜10000個配設されていることが好ましい。また、微小凸部5aの大きさS1 は 500μm 〜5000μm であることが好ましく、凹溝部10aの幅寸法W1 は10μm 〜 500μm であることが好ましい。また、文字の部分(面積)のうち微小凸部5aの占める面積の割合(接着面積密度)は、60%以上であることが望ましい。
また、小さい方の微小凸部5bの大きさS2 は10μm 〜 500μm であることが好ましく、凹溝部10bの幅寸法W2 は 100μm 〜 500μm であることが好ましい。また、文字の部分以外の面積のうち微小凸部5bの占める面積の割合(接着面積密度)は1%〜40%であることが望ましい。
また、小さい方の微小凸部5bの大きさS2 は10μm 〜 500μm であることが好ましく、凹溝部10bの幅寸法W2 は 100μm 〜 500μm であることが好ましい。また、文字の部分以外の面積のうち微小凸部5bの占める面積の割合(接着面積密度)は1%〜40%であることが望ましい。
この微小凸部5は、2種類に限らず、3種類以上であってもよく、装飾面4に表示する文字や模様に応じて、微小凸部5の形状は適宜設計変更自由である。また、図5に於て、大きい方の微小凸部5aが「A」の文字を形成するように配設されているが、小さい方の微小凸部5bが文字(又は模様)を形成するように配設してもよい。また、微小凸部5の形状や大きさは、長期間その形状を維持できるように設定することが好ましい。
また、樹脂フィルム1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリオレフィン(PO)、ポリスチレン、アクリル、又はポリカーボネートを素材とする透明又は半透明の樹脂製であり、装飾面4に表示された文字や模様は、樹脂フィルム1の表て側から視認できるようになっている(図2参照)。
図7に示す第2の実施の形態に於て、図7(a)は未使用状態を示し、図7(b)は使用状態を示す。
未使用状態に於て、透明又は半透明の樹脂フィルム1と、透明又は半透明の粘着層2と、剥離シート3と、が順次積層されているが、粘着層2は、樹脂フィルム1側に配置された第1層8と、剥離シート3側に配置された第2層9と、から成っている。そして、第2層9の剥離シート3側に多数の微小凸部5を有する装飾面4が形成されている。
この粘着層2は、例えば、微小凸部5の形状に対応してエンボス加工された剥離シート3の表面に第2層9を塗布し、第2層9の硬化後に第1層8を塗布して形成されている。
未使用状態に於て、透明又は半透明の樹脂フィルム1と、透明又は半透明の粘着層2と、剥離シート3と、が順次積層されているが、粘着層2は、樹脂フィルム1側に配置された第1層8と、剥離シート3側に配置された第2層9と、から成っている。そして、第2層9の剥離シート3側に多数の微小凸部5を有する装飾面4が形成されている。
この粘着層2は、例えば、微小凸部5の形状に対応してエンボス加工された剥離シート3の表面に第2層9を塗布し、第2層9の硬化後に第1層8を塗布して形成されている。
図7(b)の使用状態に於て、第1層8と第2層9との間に剥離を起こす付着強度(粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度)は、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、樹脂フィルム1自身の破断強度より、小さくなるように設定されている。つまり、樹脂フィルム1及び粘着層2に引き剥がし力Fを加えた場合、第1層8と第2層9との間で剥離するようになっている(粘着層2が凝集破壊を起こすようになっている)。また、粘着層2は、アクリル系樹脂を主剤としている。
なお、図7に於て、図1及び図3と同一の符号は、図1及び図3と同様の構成であるので説明を省略する。
なお、図7に於て、図1及び図3と同一の符号は、図1及び図3と同様の構成であるので説明を省略する。
本発明は設計変更自在であり、使用状態に於て、樹脂フィルム1自身の破断強度が、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度より、小さくなるように設定されていてもよい。この時、図示省略するが、樹脂フィルム1及び粘着層2に引き剥がし力Fを加えた場合、粘着層2は被着体6から剥がれたり、凝集破壊したりせず、樹脂フィルム1が破断するようになっている。
また、本発明のセキュリティ用ラベルを被着体6から剥がされたことが確認し易いように、粘着層2中に紫外線を照射すれば発光する蛍光塗料や着色剤(染料・顔料)を混合してもよい。
また、本発明のセキュリティ用ラベルを被着体6から剥がされたことが確認し易いように、粘着層2中に紫外線を照射すれば発光する蛍光塗料や着色剤(染料・顔料)を混合してもよい。
上述した本発明であるセキュリティ用ラベルの使用方法(作用)について説明する。
まず、図1に於て、粘着層2から剥離シート3を剥離し、次に、図2及び図3(a)に示すように、その粘着層2の装飾面4を被着体6に貼り付ける。
図3(b)に於て、樹脂フィルム1及び粘着層2に引き剥がし力Fを加えた場合、粘着層2が凝集破壊を起こし、樹脂フィルム1側と被着体6側とに分裂する。なお、この時、被着体6と粘着層2との間や、樹脂フィルム1と粘着層2との間では、剥離せず、樹脂フィルム1自身も破断することはない。
そして、図3(c)に示すように、被着体6には分裂した粘着層2が残る。また、被着体6に残った粘着層2の凝集破壊を生じた面は、不規則な凹凸面(不整合面)を形成している。
まず、図1に於て、粘着層2から剥離シート3を剥離し、次に、図2及び図3(a)に示すように、その粘着層2の装飾面4を被着体6に貼り付ける。
図3(b)に於て、樹脂フィルム1及び粘着層2に引き剥がし力Fを加えた場合、粘着層2が凝集破壊を起こし、樹脂フィルム1側と被着体6側とに分裂する。なお、この時、被着体6と粘着層2との間や、樹脂フィルム1と粘着層2との間では、剥離せず、樹脂フィルム1自身も破断することはない。
そして、図3(c)に示すように、被着体6には分裂した粘着層2が残る。また、被着体6に残った粘着層2の凝集破壊を生じた面は、不規則な凹凸面(不整合面)を形成している。
以上のように、本発明のセキュリティ用ラベルは、透明又は半透明の樹脂フィルム1と、透明又は半透明の粘着層2と、剥離シート3と、を順次積層したセキュリティ用ラベルであって、粘着層2の剥離シート3側に多数の微小凸部5を有する装飾面4を形成し、かつ、粘着層2から剥離シート3を剥離してその粘着層2の装飾面4を被着体6に貼り付けた使用状態に於て、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度が、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、樹脂フィルム1自身の破断強度より、小さくなるように設定したので、本発明のラベルが被着体6に貼り付けられた後、剥がされたか否かを容易に判別できる。
具体的には、被着体6に貼り付けられた本発明のラベルを剥がす際、粘着層2は凝集破壊して分裂するので、ラベルを破損せず剥がして再度貼り直すことはできない。従って、ラベルに剥離した跡を明確に残すことができる。
また、凝集破壊して分裂した粘着層2の一部は被着体6に付着したまま残るので、ラベルが剥がされたことを確実に確認できる。さらに、被着体6に残った粘着層2を新たに樹脂フィルム1等で被覆して隠そうとしても、粘着層2の凝集破壊した部分は不整合面を形成しており、樹脂フィルム1との間に気泡が入るので、微小凸部5にて形成される文字等も見えにくくなり、ラベルが剥がされたことが確実に確認できる。
従って、本発明のラベルを医薬品や食品を封入した容器(被着体6)の開け口の部位に貼り付けておけば、容器を不正に開封しようとしてラベルが剥がされた場合であっても、そのことを容易に確認できる。また、本発明のラベルを内容物の品質保持期限等を記載したラベルとして容器(被着体6)に貼り付ければ、そのラベルが剥がされ不正に改ざんした別のラベルが新たに容器に付されても、そのことを容易に確認できる。
具体的には、被着体6に貼り付けられた本発明のラベルを剥がす際、粘着層2は凝集破壊して分裂するので、ラベルを破損せず剥がして再度貼り直すことはできない。従って、ラベルに剥離した跡を明確に残すことができる。
また、凝集破壊して分裂した粘着層2の一部は被着体6に付着したまま残るので、ラベルが剥がされたことを確実に確認できる。さらに、被着体6に残った粘着層2を新たに樹脂フィルム1等で被覆して隠そうとしても、粘着層2の凝集破壊した部分は不整合面を形成しており、樹脂フィルム1との間に気泡が入るので、微小凸部5にて形成される文字等も見えにくくなり、ラベルが剥がされたことが確実に確認できる。
従って、本発明のラベルを医薬品や食品を封入した容器(被着体6)の開け口の部位に貼り付けておけば、容器を不正に開封しようとしてラベルが剥がされた場合であっても、そのことを容易に確認できる。また、本発明のラベルを内容物の品質保持期限等を記載したラベルとして容器(被着体6)に貼り付ければ、そのラベルが剥がされ不正に改ざんした別のラベルが新たに容器に付されても、そのことを容易に確認できる。
また、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度を、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度の20%以上70%以下になるように設定したので、粘着層2に引き剥がし力Fが加えられた場合に、粘着層2が凝集破壊するようにできる。
また、粘着層2の装飾面4に文字や模様を形成する微小凸部5の形状を長期間維持できる。
また、粘着層2の装飾面4に文字や模様を形成する微小凸部5の形状を長期間維持できる。
また、透明又は半透明の樹脂フィルム1と、透明又は半透明の粘着層2と、剥離シート3と、を順次積層したセキュリティ用ラベルであって、粘着層2の剥離シート3側に多数の微小凸部5を有する装飾面4を形成し、かつ、粘着層2から剥離シート3を剥離してその粘着層2の装飾面4を被着体6に貼り付けた使用状態に於て、樹脂フィルム1自身の破断強度が、被着体6と粘着層2との間に剥離を起こす付着強度、粘着層2と樹脂フィルム1との間に剥離を起こす付着強度、及び、粘着層2自身の凝集破壊を起こす破壊強度より、小さくなるように設定したので、本発明のラベルが被着体6に貼り付けられた後、剥がされたか否かを容易に判別できる。
従って、本発明のラベルを医薬品や食品を封入した容器(被着体6)の開け口の部位に貼り付けておけば、容器を不正に開封しようとしてラベルが剥がされた場合であっても、そのことを容易に確認できる。また、本発明のラベルを内容物の品質保持期限等を記載したラベルとして容器(被着体6)に貼り付ければ、そのラベルが剥がされ不正に改ざんした別のラベルが新たに容器に付されても、そのことを容易に確認できる。
従って、本発明のラベルを医薬品や食品を封入した容器(被着体6)の開け口の部位に貼り付けておけば、容器を不正に開封しようとしてラベルが剥がされた場合であっても、そのことを容易に確認できる。また、本発明のラベルを内容物の品質保持期限等を記載したラベルとして容器(被着体6)に貼り付ければ、そのラベルが剥がされ不正に改ざんした別のラベルが新たに容器に付されても、そのことを容易に確認できる。
1 樹脂フィルム
2 粘着層
3 剥離シート
4 装飾面
5 微小凸部
6 被着体
2 粘着層
3 剥離シート
4 装飾面
5 微小凸部
6 被着体
Claims (3)
- 透明又は半透明の樹脂フィルム(1)と、透明又は半透明の粘着層(2)と、剥離シート(3)と、を順次積層したセキュリティ用ラベルであって、
上記粘着層(2)の剥離シート(3)側に多数の微小凸部(5)を有する装飾面(4)を形成し、かつ、上記粘着層(2)から上記剥離シート(3)を剥離してその粘着層(2)の上記装飾面(4)を被着体(6)に貼り付けた使用状態に於て、該粘着層(2)自身の凝集破壊を起こす破壊強度が、上記被着体(6)と粘着層(2)との間に剥離を起こす付着強度、粘着層(2)と上記樹脂フィルム(1)との間に剥離を起こす付着強度、及び、該樹脂フィルム(1)自身の破断強度より、小さくなるように設定したことを特徴とするセキュリティ用ラベル。 - 粘着層(2)自身の凝集破壊を起こす破壊強度を、上記被着体(6)と粘着層(2)との間に剥離を起こす付着強度の20%以上70%以下になるように設定した請求項1記載のセキュリティ用ラベル。
- 透明又は半透明の樹脂フィルム(1)と、透明又は半透明の粘着層(2)と、剥離シート(3)と、を順次積層したセキュリティ用ラベルであって、
上記粘着層(2)の剥離シート(3)側に多数の微小凸部(5)を有する装飾面(4)を形成し、かつ、上記粘着層(2)から上記剥離シート(3)を剥離してその粘着層(2)の上記装飾面(4)を被着体(6)に貼り付けた使用状態に於て、上記樹脂フィルム(1)自身の破断強度が、上記被着体(6)と粘着層(2)との間に剥離を起こす付着強度、粘着層(2)と上記樹脂フィルム(1)との間に剥離を起こす付着強度、及び、粘着層(2)自身の凝集破壊を起こす破壊強度より、小さくなるように設定したことを特徴とするセキュリティ用ラベル。
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Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100812170B1 (ko) | 2007-12-17 | 2008-03-12 | 김영구 | 보안 스티커 및 그 제조방법 |
JP2011514548A (ja) * | 2008-02-05 | 2011-05-06 | バイエル・テクノロジー・サービシーズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | セキュリティエレメント |
JP2011170056A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 封緘シール |
JP2012150266A (ja) * | 2011-01-19 | 2012-08-09 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止ラベル |
CN112018200A (zh) * | 2019-05-28 | 2020-12-01 | 汉能移动能源控股集团有限公司 | 一种poe 薄膜的制备方法 |
-
2005
- 2005-02-25 JP JP2005050047A patent/JP2006235257A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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