JP2013130694A - 改竄防止機能付きラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着ラベルの不正改竄を簡便な構成で防止できる改竄防止機能付きラベルを提供するものである。
【解決手段】少なくとも基材層と粘着層からなり、容器に貼着される改竄防止ラベルであって、円形状に形成され、周縁部から内側に1〜5mmの範囲内に、同心円状に、切込み部と繋ぎ部とを有する切込み線が形成され、該切込み線が、前記切込み部の長さが3〜8mm以上、前記繋ぎ部の長さが0.3〜2.0mmの範囲内にそれぞれ形成されていることを特徴とする改竄防止機能付きラベルである。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器の天面に貼着する改竄防止ラベルに関する。特に粉状、顆粒状などの流動性を有する内容物を包装し、該内容物を詰め替えるための容器に使用される改竄防止機能付きラベルに関するものである。
既存の容器31は、図8、図9に示す容器である。図8は、既存の容器の一例を示す斜視図である。図9は、図8のA−A´線における断面図である。図9に示すように、開口部と底部とを有する円筒形状の容器本体10と、漏斗パーツ11と、開口部にシールされ容器本体を封止し、環状の周辺部を除いた中心部に強度を弱めた破断線が放射状に形成され、外部からの押圧力によって破断するシール蓋12と、開口部の周縁に沿って、容器本体の側壁の少なくとも一部、およびシール蓋の周辺部を環状に取り囲むシュリンクフィルム13と、シール蓋の中心部全体と、シュリンクフィルムの内周縁全体を覆うように、当該シール蓋および当該シュリンクフィルムに貼り付ける粘着ラベル1からなっている。図8に示すように、粘着ラベル1は、シール蓋12を保護することと、使用形態の説明などの印刷表示に使用される。シュリンクフィルム13には、開封するための二本のミシン目14が、容器本体の側壁の端部から、シール蓋の周辺部を環状に取り囲んだ端部まで形成され、ミシン目14に沿ってシュリンクフィルム13を破断して開封することで、同時に粘着ラベル1もシール蓋12から剥離する構造になっており、改竄防止と易開封を兼ねた構造になっている。
しかし、このような構造でも粘着ラベルだけを慎重に剥がし、シール蓋の中央部を破断して内容物を取り出した後、粘着ラベルを元の位置に貼り直すことで、外観上、不正開封などの事実の確認が困難になる恐れがあった。よって不正開封などのいたずらを容易かつ確実に確認することが可能な改竄防止機能付きラベルが要求されている。
従来、食品や情報媒体などの容器において、改竄を防止するための改竄防止ラベルは、多く提案され商品化されている。例えば、蓋やキャップをなどが嵌合されている箇所に不正開封が視認できるように、粘着ラベルが貼着されている。一例として、粘着ラベルを剥離するとラベルの層間が剥離し、「開封済」などの文字が浮かび上がるラベル、また粘着ラベルを剥離すると、絵柄・文字が崩れ、再接着しても元の絵柄・文字に戻らないラベルなどラベルの層構成での工夫がされている。
しかし、これらのラベル構成は、透明なプラスチックフィルムを積層多層化し、アルミニウム蒸着技術まで利用したものが多い。よってラベルの製造コストが高くなる欠点がある。
またラベル自体を破断する提案もある。不正開封されると粘着ラベルが破断され、元のラベル状態に戻らない提案である。例えば、容器本体とキャップとの境界に跨って貼着するラベルで、基材に一軸延伸フィルムを使用し、その周縁部の複数箇所に延伸方向に切り込み部を設けた提案がある(特許文献1)。
剥離することでラベルが破断しやくなることの提案である。しかし延伸フィルムを使用して切込み部を形成するのは難しい面がある。また粘着加工時での機械上でのテンションのブレから該フィルムに皺が発生、またラベリング時で不良が発生するなど生産面で効率が悪いという問題がある。
また蓋体と容器本体との境界に貼着されるラベルで、境界を交差する方向に延設された複数の切り込みよりなる凹凸形成線を有したラベルの提案がある(特許文献2)。
蓋体を開封時に、ラベルの凹凸形成線が破壊されて開封跡の視認ができる。しかし、凹凸形成線を形成することは、成型加工の安定性と、凹凸形成線の品質管理の面でも難しい問題がある。
特開2006−243483 特開2002−311836
このような背景技術を鑑みて、粘着ラベルの改竄などによる不正開封などのいたずらを簡便な構成で、かつ確実に防止できる改竄防止機能付きラベルを提供するものである。
本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも基材層と粘着層からなり、容器に貼着される改竄防止機能付きラベルであって、
円形状に形成され、周縁部から内側に、同心円状に、切込み部と繋ぎ部とを有する切込み線が形成されていることを特徴とする改竄防止機能付きラベルである。
本発明の請求項2に係る発明は、前記切込み線が、前記周縁部より内側に1〜5mmの範囲内に形成されていることを特徴とする請求項1記載の改竄防止機能付きラベルである。
本発明の請求項3に係る発明は、前記切込み線が、前記切込み部の長さが3〜8mm、前記繋ぎ部の長さが0.3〜2.0mmの範囲内にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の改竄防止機能付きラベルである。
本発明の請求項4に係る発明は、前記切込み部の直径方向に交差する形で第二切込み部が形成され、該第二切込み部が一定の間隔毎に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の改竄防止機能付きラベルである。
本発明の請求項5に係る発明は、前記第二切込み部が、周縁部方向に向かって前記切込み部から第二切込み部の端部までの長さが1〜5mm、中心方向に向かって前記切込み部から第二切込み部の端部までの長さが1〜10mmの範囲内にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項4記載の改竄防止機能付きラベルである。
本発明の請求項6に係る発明は、前記切込み線の内側に、破断線を介して情報記載領域部が区画形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の改竄防止機能付きラベルである。
本発明の請求項7に係る発明は、前記基材層が、紙とポリエチレンテレフタレートフィルムを積層した積層体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の改竄防止機能付きラベルである。
本発明の改竄防止機能付きラベルは、不正にラベルを剥離しようとしても、同心円状に切込み部と繋ぎ部を順次有する切込み線、第二切込み部が形成しているために、その切込み部を起点として基材層が破断されることにより、改竄の視認ができる改竄防止機能付きラベルである。
本発明の請求項1によれば、少なくとも基材層と粘着層からなり、容器に貼着される改竄防止ラベルであって、円形状に形成され、周縁部から内側に、同心円状に、切込み部と繋ぎ部とを有する切込み線が形成されていることを特徴とする。改竄防止ラベルは、シュリンクフィルムがシール蓋の周辺部を環状に取り囲んだ端部と、シール蓋に貼着される。即ち容器の天面に円形状のラベルが貼着される。ラベルには、周縁部から内側に、同心円状に、切込み部と繋ぎ部を有する切込み線が形成されている。ラベルを周縁部より剥離するときには、切込み部に力が掛かり切込み部を起点として基材層が破断される。よって改竄の視認ができる。ラベルの周縁部のどの部位から剥離しても基材層が破断され改竄の視認ができる。
本発明の請求項2によれば、前記切込み線が、前記周縁部より内側に1〜5mmの範囲内に形成されていることを特徴とする。周縁部と切込み線の間には、ラベルが強固にシュリンクフィルムと接着していなければならいない。切込み線をラベルの周縁部より内側に1〜5mmの範囲内に形成することにより、周縁部と切込み線の間は、ラベルと強固に接着することができる。ラベルを生産する場合は、ラベルの外形抜きと切込み線を同時に行うことが多い。また別工程で行う場合もある。切込み線の周縁部方向のズレと切込み部の影響で粘着強度の低下やラベルの外観を悪くし商品価値を下げてしまう問題がある。また5mmを超えると、ラベルの印刷などの美粧性に悪影響を及ぼすことがある。よって切込み線を周縁部より内側に1〜5mmの範囲内に形成することが好ましい。
本発明の請求項3によれば、前記切込み線が、前記切込み部の長さが3〜8mm、前記繋ぎ部の長さが0.3〜2.0mmの範囲内にそれぞれ形成されていることを特徴とする。この切込み部の長さが3〜8mmにすることにより、ラベル周縁部を剥離しようとしても、その力が切込み部に掛かり、切込み部が起点となり基材層が破断されやすくなる。また切込み部の長さ3mm未満では、破断したときに印刷柄などに紛れ視認し難い場合がある。一方、8mm以上ではラベルの印刷や外観を低下させたり、ラベリング時に切込み線(繋ぎ部)が破断するなどの不良が発生するという問題があることから、5mm程度が好ましい。また繋ぎ部の長さを0.3〜2.0mmにすることで破断された部分が隣接の切り込み部に繋がり更に破断されやすくなる。また基材層の強度を維持できる。繋ぎ部が0.3mm未満では、切込み線を形成する際に、品質が安定しない問題があり、2.0mmを越えると、破断し難くなる。
本発明の請求項4によれば、前記切込み部の直径方向に交差する形で第二切込み部が形成され、該第二切込み部が一定の間隔毎に形成されていることを特徴とする。切込み部の中央部から、直径方向に周縁部に向かって第二切込み部を形成することにより、基材層を破断されやすくなる。また剥離しようとした痕跡が残り易くなる。また剥離する力が切込み部、第二切込み部にも掛かるために、基材層の破断や、浮き上がり、捻じれなどが生じ、改竄の視認性が向上する。また第二切込み部は、各切込み部毎に形成してもよく、各切込み部に対して交互など一定の間隔毎に形成してもよい。特には、第二切込み部が形成された切込み部を交互に形成することで、ラベルへの加工のし易さ、容器へのラベリング性がよい改竄防止ラベルができる。また中心方向にも形成することで、剥離する力が、ラベルの中心方向にも掛かり、基材層が更に破断され易くなる。
本発明の請求項5によれば、前記第二切込み部が、周縁部方向に向かって前記切込み部から第二切込み部の端部までの長さが1〜5mm、中心方向に向かって前記切込み部から
第二切込み部の端部までの長さが1〜10mmの範囲内にそれぞれ形成されていることを特徴とする。周縁部方向に長さ3mmを越えるとラべリング時に切込み線が破断するなどして、第二切込み部の基材層が重なるなどの不良が発生する場合がある。また中心方向に5mm越えると、ラベルの絵柄、印字などの印刷領域を狭くしたり、ラベルの印刷などの美粧性に悪影響を及ぼす恐れもある。またシール蓋を保護することを鑑みて、周縁部方向に前記切込み部から第二切込み部の端部までの長さが3mm以下、中心方向に前記切込み部から第二切込み部の端部までの長さが5mm以下、が好ましい。
本発明の請求項6によれば、前記切込み線の内側に、破断線を介して情報記載領域部が区画形成されていることを特徴とする。本発明の改竄防止ラベルは、詰め替え容器の天面に貼着するラベルである。ラベルには、絵柄など広告、容器の使用方法などの情報が印刷される。既存の容器のラベルには、情報記載領域部が形成され、情報を記載してその部分を鋏で切取り、詰め替えた容器に貼着したり、また、キャンペーンなどでは、販売メーカーに送付したりすることができるラベルである。本発明の改竄防止ラベルは、シュリンクフィルムに形成された二本のミシン目線を切取りシュリンクフィルムと改竄防止ラベルを同時に剥がす仕様になっている。ミシン目線を切取る際に、逸れて情報記載領域部の基材層を破断する場合がある。情報記載領域部の基材層の破断を防止するために、情報記載領域部を破断線で囲うように区画形成する。また情報記載領域部は、鋏など使用せず破断線を切取ることで、目的とした用途に使用できる。
本発明の請求項7によれば、前記基材層が、紙とポリエチレンテレフタレートフィルムを積層した積層体であることを特徴とする。本発明の改竄防止ラベルは、シール蓋の保護を目的としている。容器の内圧の変化や開口部の変形によってシール蓋に掛かる力からシール蓋を保護するため、変形しにくい材質であることが必要である。またシール蓋から剥離を容易にするため、柔軟性を有する材質であることが要求される。そのために、少なくとも紙とポリエチレンテレフタレートフィルムとを積層した基材層が好ましい。
本発明の改竄防止ラベルの一例を示す説明図である。 本発明の改竄防止ラベルの一例を示す説明図である。 本発明の改竄防止ラベルの一例を示す説明図である。 本発明の改竄防止ラベルの一例を示す説明図である。 図1の改竄防止ラベルを用いた容器の一例を示す斜視図である。 図2の改竄防止ラベルを用いた容器の一例を示す斜視図である。 図1の改竄防止ラベルの一例を示す断面図である。 既存の容器の一例を示す斜視図である。 図8のA−A´線における断面図である。 既存の容器の一例を示す平面図である。 改竄防止ラベルの一例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の改竄防止ラベル30の一例を示す説明図である。改竄防止ラベル30は、円形状に形成され、ラベルの周縁部から内側に、同心円状に、切込み部2と繋ぎ部3とを順次有する切込み線4が形成されている。また切込み線4は、前記周縁部より内側に1〜5mmの範囲内に形成されている。また切込み線は、切込み部2の長さが5mm、繋ぎ部3の長さが1mmで形成されている。
図2は、本発明の改竄防止ラベル30の一例を示す説明図である。切込み部2の中央部
から、該切込み部に直交する形で直径方向に周縁部まで第二切込み部5が形成されている。当該切込み部が交互に形成されている。ラベルを剥離する力が掛かると、切込み部2と第二切込み部5の双方が起点となり、基材層が破断され、それに伴い視認性を向上させたものである。
図3は、本発明の改竄防止ラベル30の一例を示す説明図である。図2の第二切込み部5を中心方向に延長して形成されている。ラベルを剥離する力で更に基材層が破断される。視認性を一層向上させたものである。
図4は、本発明の改竄防止ラベル30の一例を示す説明図である。図3の切込み線の第二切込み部から周縁方向の端部までの長さaと切込み線の第二切込み部から中心方向の端部までの長さbが、それぞれ1mmで形成されている一例を示している。
図5は、図1の改竄防止ラベルを用いた容器の一例を示す斜視図である。改竄防止ラベル30は、容器本体10の開口部にシールされたシール蓋の中心部全体と、シュリンクフィルム13の内周縁全体を覆うように、当該シール蓋および当該シュリンク13に貼り付けられている。改竄防止ラベル30は、シール蓋を保護すること、使用形態の説明などの印刷表示に使用される。シュリンクフィルム13には、開封するための二本のミシン目線14が、容器本体の側壁の端部から、シール蓋の周辺部を環状に取り囲んだ端部まで形成されている。ミシン目線14を開封すると同時に改竄防止ラベル30もシール蓋から剥離する構造になっている。しかし不正に改竄防止ラベルを剥離しようとすると、その力が、ラベルの内側に同心円状に形成した切込み線4の切込み部2に掛かり、切込み部2が起点となってラベルの基材層が破断される。よって改竄の視認ができる。
図6は、図2の改竄防止ラベルを用いた容器の一例を示す斜視図である。改竄防止ラベル30を剥がそうとしても、切込み部2、第二切込み部5が起点となり基材層が破断される。
図7は、図1の改竄防止ラベルの一例を示す断面図である。基材層19として、表面に印刷層29を有する紙20にポリエチレンテレフタレートフィルム22を、接着層21を介して積層されている。ポリエチレンテレフタレートフィルム22面の裏面に粘着層23、セパレーター26を積層する。またシール蓋への貼着部分には、粘着強度を弱めるための糊殺し層24が粘着層23の上面に形成されている。この糊殺し層24によって、改竄防止ラベル30とシール蓋が剥離される。また周縁部25の内側に切込み部2が形成されている。切込み部2は、紙20側からセパレーター26まで金属刃によりハーフカットされている。
図10は、既存の容器の一例を示す平面図である。図1の改竄防止ラベルの所定の部分に情報記載領域部が形成されている。情報記載領域部27は破断線28を介して区画形成されている一例を示している。シュリンクフィルムのミシン目線を切取り、改竄防止ラベルをシール蓋から剥がす際に、情報記載領域部の基材層が破材されるのを防ぐために、破断線で保護する役目を持っている。また、同時に該情報記載領域部を切取り、目的とした用途に使用できる。
図11は、改竄防止ラベルの一例を示す断面図である。基材層19として、表面に印刷層29を有する紙20にポリエチレンテレフタレートフィルム22を、粘着剤23を介して積層する。ポリエチレンテレフタレートフィルム22面の裏面に粘着層23、セパレーター26を積層する。またシール蓋12への貼り付け部分には、粘着強度を弱める糊殺し層24を粘着層23の上面に形成する。また情報記載領域部の紙を切り取るために、紙20とポリエチレンテレフタレートフィルム22を貼り合わせる粘着層23に糊殺し層24を図に示すように形成する。この場合、情報記載領域部より大きく糊殺し層の領域部を形成する。破断線28は紙20側からポリエチレンテレフタレートフィルム22まで糊殺し層24を通して、金属刃によりハーフカットされる。また切込み部2は、紙20側からセパレーター26まで金属刃によりハーフカットされる。
本発明を更に詳しく説明する。
基材層に用いる紙20としては、機械的、物理的、化学的、その他において優れた性質を有する紙を用いることができる。上質紙、コート紙、クラフト紙、アート紙、そのた各種板紙、加工紙、合成紙などが使用できる。ラベル表面の美粧性からコート紙、アート紙、またAL蒸着紙なども用いることができる。坪量は、通常40〜200g/cm、好ましくは50〜120g/cmの範囲がよい。
シール蓋の保護および変形をし難くするために、紙とポリエチレンテレフタレートフィルムを、接着層を介して積層し積層体を作成する。ポリエチレンテレフタレートフィルムの他に、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルムなどの剛性を有するフィルムが使用できる。剛性、寸法安定性、また汎用性からポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
粘着層23に用いる粘着剤としては、例えば、天然ゴム、ブタジエンースチレンゴム、アクリルゴムなどの合成ゴムを主成分とするゴム系粘着剤、アクリル酸、アクリル酸ブチルなどを主成分とするアクリル系粘着剤、シリコン系粘着剤、フッ素系粘着剤などの通常使用されている粘着剤が使用される。中でもゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤が一般的に使用される。
粘着剤を塗布する方法としては、例えば、ロールコ―タ―、リバースロールコ―タ―、ダイコ―タ―、コンマーコ―タ―などを使用することができる。また粘着剤の粘度によっては、グラビアコ―タ―、ブレードコ―タ―などが使用できる。粘着剤の厚みとしては、5〜50g/cm、好ましくは5〜30g/cmの範囲がよい。適宜被着体との接着強度を確認し、塗布厚を決めればよい。
糊殺し層24に用いる樹脂としては、通常使用されている印刷インキのバインダーなどを使用できる。例えばポリスチレン、ポリα―メチルスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチルなどのアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタ―ルなどのビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸エステル共重合体などの合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロースなどのセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンーブタジエンゴム、ブタジエンーアクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィンなどの天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックスなどのワックス類などが使用できる。
またアクリル樹脂などの紫外線硬化型樹脂なども使用できる。
糊殺し層24を形成する方法としては、上記樹脂を有機溶剤や水系溶剤に溶解、分散させ、二ス液を作成する。該二ス液を塗布する方法として、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、フレキソ印刷方式、スクリーン印刷方式、インクジェット印刷方式など通常の印刷方式による印刷機が使用できる。塗布厚は、粘着剤の接着強度を低減される効果を確認し適宜決めればよい。
セパレータ―26は、通常グラシン紙、クラフト紙などにシリコン膜を剥離層として形成したものが好適に使用できる。また紙と剥離層の間に樹脂ラミネート層を有するものも使用できる。またポリエチレンテレフタレートフィルムにシリコン膜を剥離層として形成したものも使用できる。
改竄防止ラベルを形成する方法を説明する。粘着層の上に糊殺し層を形成して行うことができる。例えば、情報記載領域部を印刷した紙を剥がすための糊殺し層を、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布する。次に該ポリエチレンテレフタレートフィルム上に粘着剤を全面に塗布し粘着層を形成する。これを紙と貼り合わせる。次にシール蓋との接着強度を低減させるための糊殺し層をセパレーター上に塗布する。次に該セパレーター上に粘着剤を塗布し粘着層を形成する。セパレーター上の粘着層と糊殺し層を、ポリエチレンテレフタレートフィルム面と貼り合わせ、粘着層と糊殺し層をポリエチレンテレフタレートフィルムに転移させ、セパレーター付き粘着ラベル原反が作成される。
次にこのセパレーター付き粘着ラベル原反を、基材層側からラベルの円形状に合わせて外形抜きを行い、同時に周縁部の内側に位置する切込み部と繋ぎ部を有する切込み線、第二切込み部、情報記載領域部を形成する破断線がハーフカットされ改竄防止ラベルが形成される。尚、必要に応じて前記切込み線、第二切込み部などを別工程にて形成してもよい。
切込み線、第二切込み部、破断線を形成する方法として、所望する形状の抜き刃、ハーフカット刃を木型に埋め込んだトムソン抜き型や、金型を用いて、基材層側からプレスすることにより形成することができる。金型では、ロータリ―ダイを用いて形成することができる。
セパレーター上にハーフカットされた粘着ラベルは、ラベラー機を用いて容器の天面の所定の位置に貼着される。特にラベルの周縁部に切込み部を有する場合、ハーフカットの時やラベラーでの貼着時では、粘着剤がはみ出し、周縁部の皺などが発生しないようにする必要がある。
基材層20の表側に印刷層を形成するとよい。情報記載領域部の他、美粧性、使用マニュアルなどを印刷する。例えば文字、図形、絵柄、記号、その他所望の印刷模様をグラビア印刷方式、オフセット印刷方式、凸版印刷方式、スクリーン印刷方式、インクジェット方式などで可能である。
本発明の改竄防止ラベルは、周縁部のどの部位から剥離しても、切込み部を起点として基材層が破断されることにより、改竄の視認ができる。簡便な構成で防止できる改竄防止ラベルである。
1:粘着ラベル
2:切込み部
3:繋ぎ部
4:切込み線
5:第二切込み部
10:容器本体
11:漏斗パーツ
12:シール蓋
13:シュリンクフィルム
14:ミシン目線
15:内容物
19:基材層
20:紙
21:接着層
22:ポリエチレンテレフタレートフィルム
23:粘着層
24:糊殺し層
25:周縁部
26:セパレーター
27:情報記載領域部
28:破断線
29:印刷層
30:改竄防止ラベル
31:既存の容器

Claims (7)

  1. 少なくとも基材層と粘着層からなり、容器に貼着される改竄防止機能付きラベルであって、
    円形状に形成され、周縁部から内側に、同心円状に、切込み部と繋ぎ部とを有する切込み線が形成されていることを特徴とする改竄防止機能付きラベル。
  2. 前記切込み線が、前記周縁部より内側に1〜5mmの範囲内に形成されていることを特徴とする請求項1記載の改竄防止機能付きラベル。
  3. 前記切込み線が、前記切込み部の長さが3〜8mm、前記繋ぎ部の長さが0.3〜2.0mmの範囲内にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の改竄防止機能付きラベル。
  4. 前記切込み部の直径方向に交差する形で第二切込み部が形成され、該第二切込み部が一定の間隔毎に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の改竄防止機能付きラベル。
  5. 前記第二切込み部が、周縁部方向に向かって前記切込み部から第二切込み部の端部までの長さが1〜5mm、中心方向に向かって前記切込み部から第二切込み部の端部までの長さが1〜10mmの範囲内にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項4記載の改竄防止機能付きラベル。
  6. 前記切込み線の内側に、破断線を介して情報記載領域部が区画形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の改竄防止機能付きラベル。
  7. 前記基材層が、紙とポリエチレンテレフタレートフィルムを積層した積層体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の改竄防止機能付きラベル。
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