JP2003291989A - シート状記録用紙保管袋及び開封防止ラベル - Google Patents

シート状記録用紙保管袋及び開封防止ラベル

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JP2003291989A
JP2003291989A JP2002095576A JP2002095576A JP2003291989A JP 2003291989 A JP2003291989 A JP 2003291989A JP 2002095576 A JP2002095576 A JP 2002095576A JP 2002095576 A JP2002095576 A JP 2002095576A JP 2003291989 A JP2003291989 A JP 2003291989A
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Hirokazu Okura
浩和 大倉
Akitoshi Kajiwara
明敏 梶原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、シート状記録用紙保管袋内のシート
状記録用紙の商品価値を低下させないための、シート状
記録用紙保管袋と開封防止ラベルに関するものであり、
開封防止ラベルが破壊されることにより、不正行為が視
認し易くなり、不法な開封行為を抑制することを目的と
している。 【解決手段】本発明のシート状記録用紙保管袋は、無延
伸ポリプロピレンフィルムと2軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムの貼り合わせてものであり、外面が2軸延伸ポリ
プロピレンフィルム、内面が無延伸ポリプロピレンフィ
ルムであることが好ましい。本発明のシート状記録用紙
保管袋の開封部分に貼付される開封防止ラベルは、基材
が紙であることが好ましく、端部に切れ込みが入ってい
ると好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封印の必要とする
シート状記録用紙保管袋の開封部分に貼付けて用いられ
る開封防止ラベルに係り、特にラベルの破壊を容易に視
認でき、そのシート状記録用紙保管袋の不正開封の発生
の有無を容易に確認することができ、またそのラベルが
本物であるか模倣品であるかを判別することが可能なシ
ート状記録用紙保管袋と開封防止ラベルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、箱や容器等の内容物の取り替え、
抜き取り、またはコンピュータ部品等の部品の差し替え
を防止するための封印の目的として、箱や容器の不正な
開封や部品の差し替えの有無が確認できる開封防止ラベ
ル、例えば粘着強度の差を利用したラベルや粘着面側
に、レインボウホログラム等レリーフ型のホログラムが
形成されたラベルがある。
【0003】これによれば、前者は、ラベルを剥がすと
開封されたことを示す文字、模様等が、ラベル貼着面お
よびラベル面に生じ、また後者は、ホログラム面にある
反射層が粘着面とラベル面の両面でランダムな剥離状態
となるため、これらを元の状態に再現することは困難で
あることから、不正な開封による取り替え、抜き取り、
差し替えを察知することができ、事実上不正を防止して
いる。
【0004】しかしながら、不正な開封を目的として、
その痕跡を残さずにラベルを剥がすことは困難である
が、例えば鋭利な刃物等でラベルを切断し、内容物の取
り替え、抜き取りを行なった後に、再度貼り直すことが
行なわれている。特に、多数のシート状記録用紙保管袋
を保管する上で、全てのものの開封の有無を確認する場
合、封印された部品の差し替えの有無を確認する場合に
は、その切断面が巧妙に隠蔽されていると見過ごしてし
まうことがあり、不正を防止するだけでなく、その不正
を早期に発見することを困難としている。
【0005】また、ホログラム方式によるラベルは、そ
の構成上非常に高価なものとなるので、本発明のような
シート状記録用紙保管用袋の用途には、コストの点から
使用することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上述
のような問題を解決するためになされたもので、ラベル
の不正剥離、ラベルの切断等の不正行為の有無を容易に
確認可能とし、保管袋内に保管されるシート状記録用紙
の不正取り出しや開封のまま放置する等の製品品質を著
しく落とす行為を抑制することが可能なシート状記録用
紙保管袋と開封防止ラベルを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
検討した結果、本発明は、シート状記録用紙保管袋の開
封部分に開封防止ラベルが、貼付されるシート状記録用
紙保管袋により解決できた。外面が2軸延伸ポリプロピ
レンフィルムであり、シート状記録用紙と接する内面が
無延伸ポリプロピレンフィルムによる少なくとも2層以
上貼り合わされた積層体で構成されるシート状記録用紙
保管袋であると好ましい。また、本発明は、少なくと
も、無延伸ポリプロピレンフィルム、2軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムを2層以上貼り合わせた積層体で構成さ
れたフィルムを、外側が2軸延伸ポリプロピレンフィル
ム、内側が無延伸ポリプロピレンフィルムになるよう
に、2枚の該積層体を重ね合わせ、溶断シール法によ
り、端面を接合して袋を形成することを特徴とするシー
ト状記録用紙袋の製造方法である。
【0008】本発明のシート状記録用紙保管袋の開封部
分に貼付られる開封防止ラベルの基材は紙であることが
好ましい。さらに、該開封防止ラベルの端部に切り込み
が入っていると好ましく、該切り込みが楔型であると好
ましい。該開封防止ラベルの形状が円形であり、該切り
込みを等間隔に6〜8箇所入れ、該切り込みが、端部か
ら中心までの距離に対して、20%〜70%であること
が好ましい。さらに、シート状記録用紙保管袋と開封防
止ラベルにおいて、シート状記録用紙保管袋と開封防止
ラベルの粘着層との間の剥離強度が、開封防止ラベルの
基材と粘着層との間の剥離強度よりも強いことを特徴と
する開封防止ラベルにより解決することができた。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のシート状記録用紙保管袋
は、シート状記録用紙保管袋の開封部分の内側折り返し
部分に、再剥離粘着層を設け、さらに折り返し部分の外
側の記録用紙開封部分に開封防止ラベルを貼付けるもの
である。本発明のシート状記録用紙保管袋は、少なくと
も無延伸ポリプロピレンフィルムと2軸延伸ポリプロピ
レンフィルムを貼り合わせた積層体で構成されている。
本発明で2種類のポリプロピレンを貼り合わせた積層体
を使用する理由は、溶断シール法による製袋加工適性は
無延伸ポリプロピレンフィルムが優れるが、強度が弱く
容易に伸びる欠点を有する。そのため、ある程度の強度
を維持することが必要となり、2軸延伸ポリプロピレン
フィルムを貼り合わせた積層体することで、強度を満足
することができるためである。
【0010】また、本発明のシート状記録用紙保管袋の
構成としては、外面が2軸延伸ポリプロピレンフィル
ム、シート状記録用紙と接する内面を無延伸ポリプロピ
レンフィルムからなる少なくとも2層以上積層体で構成
される。
【0011】本発明の製袋加工におけるフィルム袋の接
着(シール)方法としては、機械的結束法、接着剤法、
ヒートシール法、超音波シール法、高周波シール法が挙
げらる。この中で、接着剤法には、接着剤法、感圧接着
剤法、感熱接着剤法があり、また、ヒートシール法とし
ては、ヒートシール法、インパルスシール法、溶断シー
ル法、インパルス溶断シール法、溶融シール法が挙げら
れる。本発明では種々の製袋加工方法が用いられるが、
本発明積層体の構成から溶断シール法が好ましい。溶断
シール法とは、加熱された刃あるいは針金などで、ヒー
トシールと同時に切断する方法である。
【0012】さらに、本発明のシート状記録用紙保管袋
の製造方法としては、少なくとも2層以上積層した外側
が2軸延伸ポリプロピレンフィルム、内側が無延伸ポリ
プロピレンフィルムになるように、2枚の該積層体を重
ね合わせ、端面を溶断シール法により、接合して袋を形
成する。逆に、外側が無延伸ポリプロピレンフィルム、
内側を2軸延伸ポリプロピレンフィルムとすると、溶断
する際に表面樹脂が柔らかいため、表面にシワが入り易
く、シート状記録用紙保管袋自体が凸凹状になるばかり
か、溶断面も直線にならず波状になることさえある。
【0013】本発明の開封防止ラベルの基材は、シート
状で切れ込みがあれば何でも良く、紙、合成紙、布帛、
金属箔等が使用できる。本発明の好ましい態様として
は、ラベル自体が破壊により、不法な開封を発見するよ
うにするため、ラベルの基材は、破壊が起こり易い紙で
あることが特に好ましい。
【0014】本発明の開封防止ラベルにおいては、切り
込みをダイカット刃型により裏面の剥離シートから打ち
抜きにより行う。刃と刃型は種々のものが使用される
が、刃型としては、開封防止ラベルの端部から直線に中
心部へ切れ込みを入れることや、開封防止ラベルの端部
から中心へ楔型の刃型で切れ込みを入れることが必要で
ある。端部でもお椀型切れ込みや、中心部に大きなお椀
状切れ込みを入れても、中心分に大きな十字の切れ込み
を入れても、切れ込みがない場合と同様に、開封防止ラ
ベルが容易に破壊されることできないため、開封抑制効
果が薄れ、開封防止ラベルは、端部から破壊せずに剥が
すことも可能となってしまうことがあり好ましくない。
これに対し、開封防止ラベルの端部から中心へ切れ込み
があると、剥がそうとすると開封防止ラベルの切れ込み
から、ラベル自体が裂けて破壊され、不正行為が行われ
たことが一目瞭然と判明できる。
【0015】本発明の開封防止ラベルは、端部から切り
込みが入っている限り、その形状については特定せず、
どのような形状でも構わない。しかしながら、正方形タ
イプや長方形タイプである場合、角を有するため剥がし
易さを若干ながら有するため、円形タイプであることが
好ましい。円形タイプであると、不正に剥がそうとした
場合、どこからでも開封防止ラベル自体に破壊が均一に
起こることとなり、不正な剥離行為を抑制することがで
きるばかりか、不正行為があったことを容易に視認でき
る。さらに、円形タイプのラベルの利点としては、シー
ト状記録用紙保管袋の開封部分に貼り付けるような場
合、ラベルに印刷されるロゴが多少斜めになっても特に
問題がないが、四角形、長方形タイプのラベルを貼り付
ける場合、シート状記録用紙保管袋の開封部分に平行に
なるように付けなくてはいけないため、貼り付けの作業
性が著しく劣るデメリットもある。
【0016】本発明の開封防止ラベルの切り込みは、開
封防止ラベルの端面から中心の距離に対して、20%〜
70%が好ましい。20%未満だと破壊が起こりにく
く、開封防止ラベルが端面から剥がし易くなる。また、
70%を超えると剥離紙から開封防止ラベルを剥がし、
シート状記録用紙保管袋の開封部分に貼り付ける際に、
切れやすくなり、貼り付け作業中に開封防止ラベルが破
壊されたか、不正行為により破壊されたか不明になった
り、貼り付けの作業性が劣るようになるので好ましくな
い。
【0017】本発明のシート状記録用紙保管袋の開封部
分に貼付られる開封防止ラベルの基材は紙であり、該開
封防止ラベルの端部に切り込みが入っている良く、該切
り込みが楔型であると、不正剥離行為に対して、開封防
止ラベルが破壊され、不正開封行為が容易に視認でき
る。さらに、該開封防止ラベルの形状が円形であり、該
切り込みを等間隔に6〜8箇所入れ、該切り込みが、端
部から中心までの距離に対して、20%〜70%である
とより効果的に開封防止ラベルの破壊が生じ、不正開封
行為を抑制することができる。
【0018】本発明に使用されるラベル基材とは、LB
KP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RM
P、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パル
プ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプを主成分と
する紙である。本発明に使用されるパルプとしては、叩
解条件として、粘状叩解(フィブリル化が主体)より
も、遊離状叩解(パルプ繊維のカッティングが主体)が
主であることのが好ましい。遊離状叩解の程度が高くな
ると、フィブリル化が過度に進行して、パルプ繊維間の
強度が強くなりすぎ、裁断性が悪化するためである。本
発明では、合成樹脂フィルムも使用することが可能であ
り、無配向性の合成樹脂フィルムよりも配向性のある合
成樹脂フィルムが好ましい。無配向であると本発明の特
徴であるラベル自体の破壊が起こりにくく、剥がし易く
なり効果が薄れる。
【0019】本発明のラベル基材では、従来公知の顔
料、バインダー、サイズ剤、定着剤、歩留まり向上剤、
カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を適宜使用す
ることができ、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ
ー抄紙機等の各種装置で製造できる。また、該支持体を
マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー
等のカレンダー装置により、平坦化処理を行っても良
い。更に、本発明では支持体上に、印刷適性等の付与の
ため、塗工層を設けても構わないし、カール適性を向上
させる目的で、該ラベル基材を挟んだ塗工層の反対面
に、従来公知の顔料を主成分としたバックコート層を塗
設することも可能である。
【0020】本発明のラベル基材、またはその上に塗工
層に使用する顔料としては、公知の白色顔料を1種以上
用いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重
質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜
鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケ
イソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非
晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、
擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポ
ン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系
プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグ
メント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、
メラミン樹脂等の有機顔料等を用いることができる。
【0021】また、ラベル基材または塗工層に用いられ
るバインダーとしては、ポリビニルアルコール、酢酸ビ
ニル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース
誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポ
リビニルアルコール等;無水マレイン酸樹脂、スチレン
−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジ
エン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;ア
クリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又
は共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体又は
共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢
酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;或い
はこれらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有
単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;ポ
リメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、
ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系
接着剤が挙げられ、1種以上で使用される。
【0022】該塗工層を設ける際に、塗工または含浸す
る装置としては、各種ブレードコータ、ロールコータ、
エアーナイフコータ、バーコータ、ロッドブレードコー
タ、カーテンコータ、ショートドウェルコータ、サイズ
プレス、スプレー等の各種装置が挙げられ、それらをオ
ンマシン或はオフマシンで用いることができる。又、塗
工または含浸後には、マシンカレンダー、TGカレンダ
ー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカレン
ダーを用いて仕上げても良い。
【0023】本発明のシート状記録用紙保管袋は、開封
された状態で、粘着層はシート状記録用紙保管袋の蓋部
分に設ける場合と、シート状記録用紙保管袋自体に設け
る場合の2つが考えられるが、本発明では後者の法が開
封防止ラベルが破壊され易く好ましい。
【0024】本発明に係る開封防止ラベルの粘着剤層
は、下記に述べる剥離紙の剥離剤塗工面に粘着剤を設
け、粘着剤面と該ラベルの印刷されていない面を重ね
て、プレスロール等で圧着する方法が一般に行われる
が、該開封防止ラベルに粘着剤を先に塗工して、剥離紙
と貼り合わせても良い。該粘着剤には、ゴム系またはア
クリル樹脂系の粘着剤を用いることができる。ゴム系の
主原料は天然ゴムまたはスチレン・ブタジエンラバーで
あり、天然ゴムでは、ロジン系樹脂や可塑剤等が添加さ
れ、通常ノルマルヘキサンを溶媒として塗工する。ま
た、スチレン・ブタジエンラバーを主原料とした場合は
溶融して塗工する。アクリル樹脂系においては、2−エ
チルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、アクリル酸、β−ヒドロキシエチルア
クリレート等のアクリル系モノマーを重合して作る。重
合の方法により、酢酸エチルやトルエン等の有機溶媒を
用いたり、界面活性剤を用いて水中で乳化させながら重
合したエマルジョンタイプを用いることができる。
【0025】また、粘着剤の耐熱性や耐溶剤性等の物性
を向上させるために、上記原料に、イソシアネート系、
メラミン系、金属キレート系等の架橋剤を用いて架橋反
応させても良いし、シリカ、カオリン、クレー、炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、メラミン樹脂粒子、澱粉粒子等の顔料を添加した
り、水溶性高分子、石油系樹脂、各種パラフィンワック
ス、脂肪酸及びその誘導体、高級アルコール類、金属石
鹸類、シリコーン類、更には帯電防止剤、増粘剤、分散
剤、防腐剤、酸化防止剤、消泡剤等を添加しても良い。
これらの粘着剤は、開封防止ラベルの使用される用途に
合わせた選択をすれば良い。
【0026】ラベルは、開封防止するためラベル自体が
破壊されることが必要であり、ラベル裏面の粘着層は、
シート状記録用紙保管袋に接着していることが必要であ
り、剥がれないように強粘着タイプであることが好まし
い。したがって、粘着強度は、800gf/25mm以
上必要であり、好ましくは1kgf/25mm以上であ
る。そして、不正行為により、開封防止ラベル自体の破
壊が促進されるように、開封防止ラベルの裏面に設けら
れる開封防止ラベル基材と粘着層間の剥離強度よりも、
シート状記録用紙保管袋と粘着層間の剥離強度の方が強
いことが好ましい。なお、粘着層は、剥離強度の異なる
ものを積層することにより容易に設けることができる。
【0027】該粘着剤を設ける装置としては、エアーナ
イフコータ、ブレードコータ、バーコータ、ロールコー
タの他、スロットノズル、スロットダイ、ロータリース
クリーンプリンタ、グラビアコータ、オフセットグラビ
アコータ、ホットメルトホイール、スパイラルスプレー
等が挙げられ、粘着剤の種類及び塗工量、塗工した粘着
剤にパターンを付与する必要性等、用途に合った選択を
適宜行えば良い。
【0028】また、剥離紙の基材としては、上質紙、ク
ラフト紙、グラシン紙、プラスチックフィルム等があ
り、これらの基材上に剥離剤として、シリコーン樹脂を
塗工する。紙系基材の場合には、基材に熱可塑性樹脂を
ラミネートし、平滑な面を得た方が剥離性が向上する。
シリコーン樹脂を紙系基材に直接塗工したものはダイレ
クトタイプ、紙基材上に熱可塑性樹脂をラミネートした
後に塗工したものはポリラミタイプ、プラスチックフィ
ルム上に直接塗工したものはフィルムタイプと呼ばれ、
それぞれの中から剥離紙として選択する基準は、インク
ジェット記録装置内で、剥離紙が搬送途中で剥がれるこ
とのない接着力を有すること、自動ラベラーによる貼り
付け時に、該ラベラーの剥離力以下の接着力であること
にある。従って、用途にあった剥離紙の選択をすれば良
く、更に、カール適性の確保が必要な場合には、シリコ
ーン樹脂を塗工した基材の反対面に裏面処理として、熱
可塑性樹脂をラミネートしたり、合成樹脂をコーティン
グすることが好ましい。又、特殊な用途には、非シリコ
ーン系の剥離剤を使用しても構わない。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明によるシート状記
録用紙保管袋に開封防止ラベルを貼付した場合の構成例
を示す全体図である。本発明は、通常吊り下げ用フック
穴1で、吊した状態で陳列して商品展示されることが多
い。しかしながら、このように陳列される場合、本発明
の開封防止ラベル2がない場合、再剥離性粘着部分3が
設けられているシート状記録用紙保管袋開封部分5で容
易に開封されることがあり、収納されたシート状記録用
紙9が抜き取られたり、陳列場所において散乱させられ
たり、別の商品を混入させられたりすることがあった。
そこで、本発明の一例では、シート状記録用紙9は、吊
り下げ用部分6の下に設けられるシート状記録用紙収納
部分4に保管される。シート状記録用紙保管袋開封部分
5に開封防止ラベル5を貼り付けられる。本発明の開封
防止ラベル5は、容易に剥がすことができず、不正に剥
がそうとすると開封防止ラベル自体が破壊されるため、
不正行為による商品の異常を容易に発見できる。
【0030】図2は、本発明のシート状記録用紙保管袋
の断面図である。本発明のシート状記録用紙保管袋は、
外側に2軸延伸ポリプロピレンフィルム8、内側のシー
ト状記録用紙9を保管する面に、無延伸ポリプロピレン
フィルム7を貼り合わせた構造の積層体からなってい
る。そして、本発明のシート状記録用紙保管袋は、少な
くとも無延伸ポリプロピレンフィルム、2軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムを貼り合わせた構造の積層体を、外側
に2軸延伸ポリプロピレンフィルム8、内側のシート状
記録用紙9を保管する面に、無延伸ポリプロピレンフィ
ルム7になるように溶断シール法により製袋加工したし
ものである。
【0031】本発明のシート状記録用紙保管袋は、図
3,4に示すように、開封された状態で、粘着層3はシ
ート状記録用紙保管袋の蓋部分に設ける図3の場合と、
シート状記録用紙保管袋自体に設ける図4の場合とがあ
り、本発明では図4の方が開封防止ラベルが破壊され易
く好ましい。
【0032】本発明の開封防止ラベル5は、紙からな
り、裏面は強粘着性の粘着層からなっている。本発明の
開封防止ラベルは裏面の強粘着層によりシート状記録用
紙開封袋の外面に粘着されていることから、開封防止ラ
ベル2を無理に剥がそうとすると、粘着強度がラベル基
材の強度より強いことから、開封防止ラベル2が破壊さ
れることになる。このように、本発明では開封防止ラベ
ル2を破壊され易い状態を形成することができ、不正行
為が容易に視認できる。
【0033】本発明の開封防止ラベルにおいては、切り
込みをダイカット刃型により表面の開封防止ラベルから
打ち抜きにより行う。刃と刃型は種々のものが使用され
るが、刃型としては、図4〜図6のように、開封防止ラ
ベルの端部から直線に中心部へ切れ込み11を入れるこ
とや、図7のように、開封防止ラベルの端部から中心へ
楔型の刃型で切れ込み11を入れることが必要である。
図8のように端部でもお椀型切れ込み11や、図10の
ように中心部に大きなお椀状切れ込み11を入れても、
図11のように中心分に大きな十字の切れ込み11を入
れても、図9の切れ込み11がない場合と同様に、開封
防止ラベルが破壊されることは難しい。図8〜11の開
封防止ラベルは、端部から破壊せずに容易に剥がすこと
が可能である。これに対し、図4〜図8は、剥がそうと
すると開封防止ラベルの切れ込みから、ラベル自体が裂
けて破壊され、不正行為が行われたことが一目瞭然と判
明できる。
【0034】本発明の開封防止ラベルは、端部から切り
込み11が入っている限り、その形状については特定せ
ず、どのような形状でも構わない。しかしながら、図5
の正方形タイプや図4の長方形タイプである場合、角を
有するため剥がし易さを若干ながら有するため、図6の
ような円形タイプであることが好ましい。図6の円形タ
イプであると、不正に剥がそうとした場合、どこからで
も開封防止ラベル自体に破壊が均一に起こることとな
り、不正な剥離行為を容易に視認できる。さらに、図6
の円形タイプのラベルの利点としては、図1に示すよう
なシート状記録用紙保管袋の開封部分2に貼り付ける場
合、ラベルのロゴが多少斜めになっても問題がないが、
図4,5の四角形、長方形タイプのラベルを貼り付ける
場合、シート状記録用紙保管袋の開封部分2に平行にな
るように付けなくてはいけないため、貼り付けの作業性
が著しく劣ることになる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ート状記録用紙保管袋の開封部分に開封防止ラベルが貼
付されるシート状記録用紙保管袋において、不正開封行
為が容易に視認でき、かつ開封防止する開封防止ラベル
とシート状記録用紙保管袋が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート状記録用紙保管袋と開封防止ラ
ベルの全体図
【図2】本発明のシート状記録用紙とシート状記録用紙
保管袋の保管状態の断面図
【図3】本発明のシート状記録用紙保管袋の開封状態の
全体図
【図4】本発明のシート状記録用紙保管袋の開封状態の
全体図
【図5】本発明の長方形タイプ開封ラベルの図
【図6】本発明の正方形タイプ開封ラベルの図
【図7】本発明の円形タイプ開封ラベルの図
【図8】本発明の楔型切れ込み円形タイプ開封ラベルの
【図9】小さなお椀型、端部切れ込みの円形タイプ開封
ラベルの図
【図10】切れ込みのない正方形タイプ開封ラベルの図
【図11】大きなお椀型、内部切れ込みの正方形タイプ
開封ラベルの図
【図12】内部十文字切れ込みの正方形タイプ開封ラベ
ルの図
【符号の説明】
1 吊り下げ用フック穴 2 開封防止ラベル 3 再剥離性粘着部分 4 シート状記録用紙収納部分 5 シート状記録用紙保管袋開封部分 6 吊り下げ用部分 7 2軸延伸ポリプロピレンフィルム 8 無延伸ポリプロピレンフィルム 9 シート状記録用紙 10 折り返し部分 11 切り込み部分

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状記録用紙保管袋の開封部分の内
    側折り返し部分に、再剥離粘着層を設け、さらに折り返
    し部分の外側の記録用紙開封部分に開封防止ラベルが、
    貼付されるシート状記録用紙保管袋。
  2. 【請求項2】 外面が2軸延伸ポリプロピレンフィルム
    であり、シート状記録用紙と接する内面が無延伸ポリプ
    ロピレンフィルムによる少なくとも2層以上貼り合わさ
    れた積層体で構成されることを特徴とする請求項1記載
    のシート状記録用紙保管袋。
  3. 【請求項3】 少なくとも、無延伸ポリプロピレンフィ
    ルム、2軸延伸ポリプロピレンフィルムを2層以上貼り
    合わせた積層体で構成されたフィルムを、外側が2軸延
    伸ポリプロピレンフィルム、内側が無延伸ポリプロピレ
    ンフィルムになるように、2枚の該積層体を重ね合わ
    せ、溶断シール法により、端面を接合して袋を形成する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のシート状記録
    用紙袋の製造方法。
  4. 【請求項4】 シート状記録用紙保管袋の開封部分に貼
    付られる開封防止ラベルの基材が紙であることを特徴と
    する請求項1〜3いずれか1項記載の開封防止ラベル。
  5. 【請求項5】 開封防止ラベルの端部に切り込みが入っ
    ていることを特徴とする請求項4記載の開封防止ラベ
    ル。
  6. 【請求項6】 切り込みが楔型であることを特徴とする
    請求項5記載の開封防止ラベル。
  7. 【請求項7】 開封防止ラベルの形状が円形であること
    を特徴とする請求項4〜6いずれか1項記載の開封防止
    ラベル。
  8. 【請求項8】 開封防止ラベルの切り込みが、ほぼ等間
    隔に6〜8箇所入れることを特徴とする請求項4〜7い
    ずれか一項記載の開封防止ラベル。
  9. 【請求項9】 ラベルの切り込みが、端部から中心まで
    の距離に対して、20%〜70%切り入れたことを特徴
    とする請求項4〜8いずれか一項記載の開封防止ラベ
    ル。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    シート状記録用紙保管袋と開封防止ラベルにおいて、シ
    ート状記録用紙保管袋と開封防止ラベルの粘着層との間
    の剥離強度が、開封防止ラベルの基材と粘着層との間の
    剥離強度よりも強いことを特徴とする開封防止ラベル。
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