JP2007026828A - 燃料電池用セパレータおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス遮蔽性および耐クリープ性の確保、導電性に優れた燃料電池用セパレータの製造方法および燃料電池用セパレータを提供する。
【解決手段】膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成された第1シート2と、第1シート2の外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に対面可能な第2シート3とを用意する。第1シート2の外縁部25の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に第2シート3を当接し、加圧手段4で加圧することにより第1シート2と第2シート3とを接合するとともに、第1シート2に表面流路22を形成する加圧工程とを実施する。
【選択図】 図4

Description

本発明は燃料電池用セパレータおよびその製造方法に関する。
特許文献1には、燃料電池用セパレータに関する製造技術として、鱗状黒鉛天然黒鉛粉末または膨張黒鉛粉末80〜95重量%に不揮発分65%以上の熱硬化性樹脂20〜5重量%の比率で配合混練した混練物を形成し、その混練物を造粒して、粒径10〜1000μmの造粒ペレットを形成し、造粒ペレットを成型容器に充填した後に、等方加圧成形して成形体を所定形状に加工し、その後、150〜280℃の温度で加熱硬化させる技術が開示されている。
特許文献2には、燃料電池用セパレータに関する製造技術として、熱可塑性樹脂と黒鉛粒子とを含む混合組成物を形成すると共に、熱可塑性樹脂の融点以上の温度まで金型を昇温させておき、金型のキャビティ内に混合組成物を加熱状態で装填し、溶融して所定の圧力で均一圧縮して賦形し、金型に圧力をかけたまま、熱可塑性樹脂の熱変形温度よりも低い温度まで冷却する技術が開示されている。
特許文献3には、膨張黒鉛造粒粉と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂との混合物を原料とし、これを金型で熱プレス成形し、リブ付きの燃料電池セパレータを形成する技術が開示されている。
特許文献4には、炭素材料に親水性物質を混合した原材料を金型内に充填し、プレス成形によりセパレータを形成する技術が開示されている。
特開2000−173630号公報 特開2000−109622号公報 特開平11−354138号公報 特開平10−3931号公報
上記した燃料電池用セパレータによれば、ガス遮蔽性が高いこと、耐クリープ性が高いこと、電気抵抗が低い(導電性が高い)ことが総合的に要請されている。殊に、膨張黒鉛を用いている場合には、膨張黒鉛は嵩密度が低いため、加圧成形したとしても、ガス遮蔽性を向上させるには限界がある。殊に、セパレータでは、表面流路を形成する板厚が薄い部位よりも、外縁部を構成する板厚が厚い部位では、圧縮量が小さく、緻密化が充分でなく、セパレータの外縁部におけるガス遮蔽性の向上には限界がある。
更に説明を加える。上記したセパレータの製造方法によれば、図18に示すように、互いに対向する2つの表面301,302が平坦なシート300を用い、加圧型でシート300を厚み方向に加圧して圧縮することにより、反応ガスが流れる凹溝状の表面流路305をシート300に形成する加圧工程を実施してセパレータ350を製造することにしている。この製造方法によれば、反応ガスが流れる凹溝状の表面流路305をシート300に形成するできるものの、セパレータ350の外縁部352は、表面流路305を形成する部分354に比較して圧縮量が少ない。このため外縁部352の緻密化は充分でなく、外縁部352におけるガス遮蔽性は必ずしも満足するものではない。
このため、セパレータ350の外縁部352におけるガス遮蔽性を高めるべく、外縁部352の圧縮量を大きく設定すると、セパレータ350のうち表面流路305を形成する部分354における圧縮量が更に大きくなり、部分354に亀裂が発生するおそれがある。更に加圧時における成形荷重も過大となるおそれがある。上記したように上記文献に係るセパレータでは、ガス遮蔽性が高いこと、耐クリープ性が高いこと、電気抵抗が低いことを総合的に満足させるのは充分ではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、ガス遮蔽性および耐クリープ性の確保、導電性の確保に総合的に優れた燃料電池用セパレータの製造方法および燃料電池用セパレータを提供することを課題とする。
本発明に係る燃料電池用セパレータの製造方法は、膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成された第1シートと、第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に対面可能な第2シートとを用意する工程と、
第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に2シートを当接し、加圧手段で加圧することにより第1シートと第2シートとを接合するとともに、第1シートに表面流路を形成する加圧工程とを順に実施することを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池用セパレータは、膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成され燃料電池の反応ガスが流れる表面流路を有する第1シートと、
第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に接合され膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成された第2シートとを具備しており、
加圧手段で加圧することにより表面流路を形成すると共に第1シートと第2シートを接合させたことを特徴とするものである。表面流路は、発電反応を行う反応流体が流れる流路である。
一般的には、セパレータは複数枚厚み方向に積層されて燃料電池が形成されるため、セパレータの外縁部の必要板厚が要請されている。ところで、圧縮量を大きくしてセパレータの緻密化を促進させたときには、セパレータのガス遮蔽性、耐クリープ性および強度が確保され、電気抵抗を低下させ得るものの、セパレータの外縁部の板厚が薄くなり、セパレータの外縁部の必要板厚が確保されにくい。
この点本発明に係る燃料電池セパレータの製造方法によれば、膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成された第1シートと、第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に対面可能な第2シートとを用意し、第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に第2シートを当接し、加圧手段で加圧することにより第1シートと第2シートとを接合するとともに、第1シートに表面流路を形成することにしている。
このためセパレータの圧縮量を増加させてセパレータの緻密化を図り、ガス遮蔽性、耐クリープ性および強度を確保しつつ、セパレータの外縁部の厚みを確保することができる。このようにセパレータの外縁部の必要板厚を確保し易いため、圧縮量を大きくしてセパレータの緻密化を図ることができ、電気抵抗の電気抵抗を低下させるのに有利である。
本発明によれば、ガス遮蔽性、耐クリープ性、導電性に優れた燃料電池用セパレータを提供することができる。
本発明に係る製造方法によれば、膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成された第1シートと、第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に対面可能な第2シートとを用意する工程と、第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に第2シートを当接し、加圧手段で加圧することにより第1シートと第2シートとを接合するとともに、第1シートに表面流路を形成する加圧工程とを順に実施する。第1シートおよび第2シートとしては、ロール成形またはプレス成形等で成形されているものを例示できる。第1シートおよび第2シートのうち少なくとも一方としては、複数の層が積層された形態を例示することができる。各層における膨張黒鉛配合比およびバインダ配合比を変化させることができる。
第1シートは膨張黒鉛(炭素材料)とこれを結合するバインダとを基材として形成されている。第2シートは膨張黒鉛(炭素材料)とこれを結合するバインダとを基材として形成されている。膨張黒鉛は、黒鉛を形成する炭素六角網面(グラフェン)の層間が膨張した黒鉛をいう。膨張黒鉛は、天然黒鉛等の炭素材料に対して加熱処理を施すことにより、炭素六角網面の層間を膨張させて全体体積を膨張させて形成できる。加熱処理の前に酸と接触させることができる。膨張黒鉛は膨張しているため、高い圧縮性、高い機械的絡み性をもつ。
バインダとしては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂である形態を例示することができる。熱可塑性樹脂としては、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、フッ素樹脂等の1種または2種以上を採用できる。なかでも、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)等の耐熱性が高く、燃料電池作動雰囲気において分解が発生しにくいものが好ましい。熱硬化性樹脂としては公知のものを採用できる。
また、単位体積当たりの電気抵抗について、第2シートよりも第1シートが低く設定されている形態を例示することができる。従って電気絶縁性については、第1シートよりも第2シートが高く設定されている形態を例示することができる。換言すると、導電性については、第2シートよりも第1シートが高く設定されている形態を例示することができる。この場合、反応流体が流れる表面流路を有する第1シートを利用した集電性が良好に確保される。
膨張黒鉛とバインダとの配合比としては、膨張黒鉛およびバインダの合計を100%とするとき、重量比で、膨張黒鉛/バインダの配合比としては40/60〜95/5の範囲内、また50/50〜90/10の範囲内、殊に60/40〜80/20の範囲内において適宜設定できるが、これらの範囲に限定されるものではない。ここで配合比において、膨張黒鉛が過剰に増加すると、電気抵抗が低下して導電性は確保されるが、強度が低下するおそれがある。バインタが過剰に増加すると、強度は確保されるが、電気抵抗が増加して導電性が低下するおそれがある。
本発明によれば、バインダの配合比について、第1シートよりも第2シートが高く設定されている形態を例示することができる。この場合、表面流路を形成する第1シートにおけるバインダの配合比を低下させて第1シートの導電性の向上を図りつつ、第1シートと第2シートとの接合性の向上を図り得る。また、場合によっては、バインダの配合比について、第1シートよりも第2シートが低く設定されている形態を例示することができる。この場合、第2シートが加圧手段に付着することを抑制するのに有利である。
本発明によれば、第1シートにおいては、第1シートの表面流路を形成する表面側が第1シートの内部に比較して、バインダの配合比が相対的に低く設定されていることが好ましい。この場合、第1シートの表面流路が加圧手段に付着することが抑制されると共に、第1シートの表面側におけるバインダの配合比が低く設定されているため、第1シートを利用した集電性の向上に有利となる。また第2シートについても、第2シートのうち第1シートと反対側の表面側が第2シートの内部に比較して、バインダの配合比が相対的に低く設定されていることが好ましい。この場合、第2シートが加圧手段に付着することが抑制される。
また本発明によれば、第2シートにおける単位体積当たりのバインダの配合比については、第2シートのうち第1シートと反対側に位置する一方の表面側は、第2シートのうち第1シート側に位置する他方の表面側よりも低く設定されている形態を例示することができる。この場合、バインダを利用して第1シートと第2シートとの接合性を向上させるのに有利である。
本発明によれば、バインダの配合比について、第2シートのうち第1シートと反対側に位置する表面側は、第2シートのうち第1シート側に位置する表面側に比較して、相対的に低く設定されている形態(バインダ配合比が0の状態も含む)を例示することができる。この場合、加圧時に第2シートが加圧型の型面に付着することを抑制するのに有利である。換言すると、第2シートのうち第1シート側に位置する表面側では、バインダの配合比は相対的に高く設定されているため、第1シートと第2シートとの接合性を確保するのに有利である。
本発明の実施例1について図1〜図5を参照して説明する。図1は本実施例に係る燃料電池用セパレータ1の断面を示す。セパレータ1(最大板厚:t1)は、断面において、燃料電池の反応ガス(反応流体)が流れる凹溝状をなす表面流路22を有する第1シート2と、第1シート2の外縁部25の互いに対向する表面25a,25cのうちの双方に接合された第2シート3とを備えている。
第1シート2は、水素ガスまたは酸化剤ガス等の反応ガスが流れる表面流路22を形成する突部20を有する。第2シート3は平坦なシール面30を有する。表面25cから第2シート3のシール面30までの高さH2は、第1シート2の表面流路22の底面23よりも高く設定されており、かつ、第1シート2の表面流路22を形成する底面23からの突部20の高さH1よりも高く設定されている。
第1シート2は膨張黒鉛とこれを結合するバインダとを基材として形成されている。第2シート3についても同様である。バインダとしては熱可塑性樹脂が用いられており、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)等の耐熱性が高く、燃料電池作動雰囲気において分解が発生しにくいものが用いられている。圧縮加工前の膨張黒鉛は高い圧縮性、高い絡み性をもつ。
膨張黒鉛とバインダとの配合比としては、膨張黒鉛およびバインダの合計を100%とするとき、重量比で、膨張黒鉛/バインダの配合比としては60/40〜80/20の範囲内に設定されている。これにより膨張黒鉛の配合比およびバインダの配合比が適切化され、セパレータ1の導電性および強度が確保される。
本実施例によれば、セパレータ1は次のように製造される。まず、膨張黒鉛の粉体とこれを結合するバインダの粉体とを混合機等で混合した混合体を形成する。混合体から板状の第1シート2(図2参照)をロール成形により形成する。同様に、この混合体から板状の第2シート3(図2参照)をロール成形により形成する。図2に示すように、第1シート2は板厚方向に単層とされた単層構造をもち、平板状をなしている。第2シート3は板厚方向に単層とされた単層構造をもち、枠形状をなしている。
図2に示すように、第1シート2および第2シート3は互いに独立して形成する。この段階では、第1シート2および第2シート3に含まれているバインダはまだ溶融固化していないため、第1シート2および第2シート3に含まれているバインダは粉末状態である。しかし、第1シート2および第2シート3に含まれている膨張黒鉛は嵩密度が高く、機械的絡み性が高いため、熱プレス加工前における第1シート2および第2シート3のハンドリング性が確保される。
図5は、熱プレス成形前において第1シート2と第2シート3とを積層した状態における膨張黒鉛の粉体60とバインダの粉体61との状態を模式化して示す。図5に模式化して示すように、第1シート2に含まれている膨張黒鉛の粉体60間には隙間60mが形成され易い。この隙間60mにバインダの粉体61が埋設される。同様に、第2シート3に含まれている膨張黒鉛の粉体60間には隙間60pが形成され易い。この隙間60pにバインダの粉体61が埋設される。
本実施例によれば、熱プレス成形に先立って、上記した第1シート2および第2シート3を高周波加熱やヒータプレート等の加熱手段によりそれぞれ予備加熱する。予備加熱は図4に示す加圧型4の外方において実行する。熱プレス成形により溶融固化される前であっても、第1シート2および第2シート3は膨張黒鉛の多数の粉体60を有するため、形状維持性、ハンドリング性が良好であり、予備加熱を加圧型4の外方において実行することができる。
次に積層工程を実施する。即ち、図3に示すように、第1シート2の外縁部25の互いに対向する表面25a,25cの双方に枠形状の第2シート3を積層させて積層体15を形成する。この状態で、所定温度(例えば100〜400℃)に加熱した金型からなる加圧手段としての加圧型4(図4参照)を用い、積層体15をこれの厚み方向に熱プレス成形する。これにより第1シート2および第2シート3を一体的に貼り合わせ、セパレータ1を形成する。
図4に示すように、加圧型4は金型で形成されており、第1シート2を加圧する第1突起41aを有する第1加圧型41(下型)と、第1シート2を加圧する第2突起42aを有する第2加圧型42(上型)とを有する。第1加圧型41および第2加圧型42は加熱源(図示せず)を有する。第1加圧型41と第2加圧型42との間に積層体15を配置した状態で、第1加圧型41および第2加圧型42を接近させて型締めする。これによりセパレータ1の一方の表面1aに凹溝状の表面流路22を第1加圧型41の第1突起41aにより形成すると共に、セパレータ1の他方の表面1cに凹溝状の表面流路22を第2加圧型42の第2突起42aにより形成する。この結果、図1に示すように、セパレータ1の一方の表面1aにおいて凹溝状の表面流路22に隣接する突部20が形成される。同様に、セパレータ1の表面1cにおいて凹溝状の表面流路22に隣接する突部20が形成される。
ところで、仮に、バインダとして熱硬化性樹脂を用いる場合には、加圧型4の荷重を長い時間保持した状態で、熱硬化性樹脂を加熱硬化させる必要があり、荷重保持時間を考慮すると、生産性が充分ではない。この点本実施例によれば、バインダとして熱硬化性樹脂ではなく、熱可塑性樹脂が用いられているため、熱可塑性樹脂を一旦溶融した後に冷却すればよく、熱プレス成形時における長い時間にわたり荷重を保持する操作を廃止することができ、生産性の向上に有利となる。また、仮に加圧型4の荷重を保持するときであっても、熱硬化性樹脂の場合に比較して短時間で済む。
また本実施例によれば、膨張黒鉛およびバインダの配合比が適切とされているため、セパレータ1に必要な導電性、ガス遮蔽性、強度、成形時における流動性、加圧型4に対する離型性が確保される。殊に、セパレータ1の導電性を良好に確保するためには、膨張黒鉛およびバインダの合計を100%とするとき、重量比で、基本的には、バインダを40%以下、35%以下、30%以下とすることが好ましい。また、セパレータ1の板厚方向のガス遮蔽性が良好に確保するには、膨張黒鉛およびバインダの合計を100%とするとき、重量比で、基本的には、バインダを20%以上、25%以上、30%以上とすることが好ましい。かかる意味において、重量比で、膨張黒鉛/バインダの比率としては、60/40〜80/20の範囲内において設定されている。これにより膨張黒鉛の配合比およびバインダの配合比が適切化される。この結果、セパレータ1に必要な導電性、ガス遮蔽性、強度、成形時における流動性、加圧型4に対する離型性が適度に確保される。
本実施例によれば、燃料電池の反応ガスが流れる凹溝状の表面流路22を有する第1シート2の外縁部25に第2シート3を貼り合わせている構造が採用されている。このため、熱プレス成形時における圧縮量を増加させてセパレータ1のガス遮蔽性、耐クリープ性および強度を確保しつつ、セパレータ1の外縁部25付近の板厚の厚みが確保される。このように第2シート3によりセパレータ1の外縁部25付近の必要板厚が確保されるため、熱プレス成形時における圧縮量を大きくしてセパレータ1の緻密化を図ることができ、適度な電気抵抗を得るのに有利であり、導電性を確保できる。このようにセパレータ1は、ガス遮蔽性、耐クリープ性、導電性に総合的に優れている。
さて、図6は上記したセパレータ1を固体高分子型の燃料電池に適用した状態の断面図を示す。図6では、第1シート2および第2シート3を併せてセパレータ1として示す。図6に示すように、燃料電池5は、板厚が薄い固体高分子電解質膜50を挟む燃料極51と酸化剤極52とを有する膜電極接合体(MEA)53を有する。燃料極51は、導電性およびガス透過性を有するガス拡散層と、固体高分子電解質膜50側に位置する触媒層とから構成されている。酸化剤極52は、導電性およびガス透過性を有するガス拡散層と、固体高分子電解質膜50側に位置する触媒層とから構成されている。図6に示すように、膜電極接合体53はセパレータ1により挟持されている。
セパレータ1を板厚方向に貫通するマニホルド孔としての入口貫通孔1iおよび出口貫通孔1pがセパレータ1に形成されている。発電反応前の反応ガス(燃料ガスまたは酸化剤ガス)が入口貫通孔1iに流れる。発電反応後の反応オフガス(燃料ガスまたは酸化剤ガス)が出口貫通孔1pに流れる。なお、入口貫通孔1iと一方の表面流路22とを連通する連通路の図示は省略されている。出口貫通孔1pと他方の表面流路22とを連通する連通路の図示は省略されている。図6に示す固体高分子型の燃料電池によれば、燃料ガスはセパレータ1の一方の表面流路22を流れる。酸化剤ガスはセパレータ1の他方の表面流路22を流れる。これにより発電反応が発生し、電気的エネルギが生じる。
図6に示すように、第1シート2の複数の突部20は燃料極51または酸化剤極52に電気的に接触している。これにより発電した電気エネルギの集電性が突部20により良好に確保されている。殊に図1に示すように、セパレータ1の領域A(表面流路22を形成する領域)は、単層構造であり、第1シート2と第2シート3との境界における界面抵抗が消失しているため、セパレータ1の領域B(表面流路22を形成しない領域)よりも電気抵抗が少なくなり、領域Aにおける集電性を確保するのに有利となる。更に、凹溝状の表面流路22を形成する底面23を有する部位22mは圧縮量が多いため、部位22mの密度が高くなる。
セパレータ1においては、燃料ガスや酸化剤ガスが燃料電池の相手極に透過することを抑制するガス遮蔽性を有することが要請されている。更に、燃料電池を組み付けるときには、セパレータ1は積層方向に圧縮されるため、圧縮に対する耐クリープ性が良好であることが要請されている。さらに、発電した電気エネルギをセパレータ1を介して取り出すため、セパレータ1の電気抵抗が低く、導電性が高いことが要請されている。本実施例に係るセパレータ1は、前述したようにガス遮蔽性、耐クリープ性、電気抵抗に総合的に優れている。なお本実施例では、図1においてセパレータ1の外縁部の最大板厚をt1とし、突部20の板厚をt2とし、第1シート2の外縁部25の板厚をt1’とし、そして、凹溝状の表面流路22を形成する底面23を有する部位22mの板厚をt3とすると、寸法関係としては、板厚t1>板厚t2>板厚t1’>板厚t3となる。
本発明の実施例2について図7(A)(B)を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図7(A)に示す例によれば、単位体積当たりのバインダの配合比について、第1シート2よりも第2シート3が低く設定されている。
この場合には、熱プレス成形時において第2シート3が加圧型4の型面に付着することが抑制される。また、図7(B)に示す例によれば、バインダ配合比について、第1シート2よりも第2シート3が高く設定されている。この場合には、第1シート2のバインダ配合比を低下させて第1シート2の導電性を高めつつ、第1シート2と第2シート3との接合性が確保されている。更に第2シート3の強度を確保するのに有利となる。
本発明の実施例3について図8(A)(B)を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図8(A)に示す例によれば、バインダの配合比について、基本的には、第1シート2よりも第2シート3が高く設定されている。この場合には、第1シート2のバインダ配合比を低下させて第1シート2の導電性を高めつつ、第1シート2と第2シート3との接合性が確保されている。更に第2シート3はバインダリッチであるため、強度を確保するのに有利となる。更に単位体積当たりのバインダの配合比について、第2シート3のうち第1シート2と反対側の最表面3sと第2シート3の内部3iとを比較すると、第2シート3の最表面3sは第2シート3の内部3iよりも少なく設定されている。また、第2シート3の最表面3sはバインダを無しに設定し、最表面3sにバインダが露出しないようにすることもできる。このように第2シート3のうち第1シート2と反対側の最表面3sにおいて、バインダが少ないか無しであれば、熱プレス成形時において第2シート3が加圧型4の型面に付着することが抑制される。
更に、図8(A)に示す例において、バインダの配合比について、第2シート3のうち第1シート2に対向する側の最表面3uと第2シート3の内部3iとを比較すると、第2シート3の最表面3uは第2シート3の内部3i(あるいは第1シート2)よりも多く設定することができる。故に、第2シート3の最表面3uではバインダを露出させることができる。これにより第1シート2と第2シート3との接合性が高められている。また図8(B)に示す例では、膨張黒鉛の配合比について、燃料極51および酸化剤極52に電気的に接触する突部20を有する第1シート2は、第2シート3よりも高く設定されている。この結果、単位体積当たりの電気抵抗について、第1シート2は第2シート3よりも低く設定されている。換言すると、導電性について、第1シート2は第2シート3よりも高く設定されており、第1シート2の集電性が第2シート3よりも高められている。
更に図8(B)に示す例では、バインダの配合比について、第1シート2の最表面2sは、第1シート2の内部2iよりも低く設定されている(バインダが0も含む)。この場合、熱プレス成形時において第1シート2が加圧型4の型面に付着することが抑制されると共に、燃料極51または酸化剤極52に接触する最表面2sにおける導電性が良好に確保される。
本発明の実施例4について図9を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。第1シート2は複数層を積層した積層構造とされており、第1シート2の内層として機能する第1層2fと、第1シート2の外層として機能する第2層2sと、第1シート2の外層として機能する第3層2tとを積層して形成されている。第1層2fのバインダ配合比は、第2層2sのバインダ配合比、第3層tのバインダ配合比よりも高く設定されている。故に、第1層2fは、第2層2sおよび第3層2tよりも樹脂であるバインダリッチとされている。この結果、第1シート2、殊に第1シート2の第1層2fにおけるガス遮蔽性、強度が確保されている。
本実施例によれば、前述したように、第1層2fは第2層2sおよび第3層2tよりも樹脂であるバインダがリッチとされているため、第2層2sおよび第3層2tは第1層2sよりも相対的にバインダが少なく、膨張黒鉛リッチとされている。このように第1シート2において、外層として機能する第2層2sおよび第3層2tは、第1層2fよりも樹脂が相対的に少ないので、熱プレス成形時において第2層2sおよび第3層2tが加圧型4の型面に付着することが抑制される。更に、第1シート2の外層として機能する第2層2sおよび第3層2tは、内層としての第1層2fよりも膨張黒鉛リッチとされている。このため第1シート2の導電性を高めるのに有利であり、燃料極51や酸化剤極52に対する第1シート2の導電性および集電性が良好に確保される。
図9に示すように、第2シート3は複数層を積層した積層構造とされており、表面層32と裏面層33とで形成されている。裏面層33は第1シート2に対面する側に配置されており、バインダ配合比については、裏面層33は表面層32よりも高く設定されている。つまり第2シート3の裏面層33は表面層32よりも樹脂リッチ層とされている。この結果、第2シート3のうち第1シート2に対面する面ではバインダ配合比は高くなり、第1シート2と第2シート3との接合性が確保される。図9に示すように、第2シート3の表面層32は第1シート2と反対側に配置されており、裏面層33よりも膨張黒鉛の配合比が相対的に高くなり、膨張黒鉛がリッチな層とされている。このため熱プレス成形時に、第2シート3の表面層32が加圧型4の型面に付着しにくくなる利点が得られる。表面層32の最表面32sのバインダ配合比を0にすることもできる。この場合、加圧型4の型面に一層付着しにくくなる。
本発明の実施例5について図10を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。図10に示すように、第1シート2は実施例1と同様な単層構造とされている。第2シート3は複数層を積層した積層構造とされており、表面層32と裏面層33とで形成されている。図10に示すように、第2シート3の裏面層33は第1シート2に対面する側に配置されており、バインダ配合比が表面層32よりも高く設定されている。この結果、第2シート3の裏面層33におけるバインダ配合比は高くなり、第1シート2と第2シート3との接合性が確保される。また図10に示すように、第2シート3の表面層32は第1シート2と反対側に配置されており、裏面層33よりもバインダが少なく、膨張黒鉛がリッチとされている。このため熱プレス成形時に、第2シート3の表面層32が加圧型4の型面に付着しにくくなる利点が得られる。なお、表面層32の内部32iはバインダを含有させつつも、表面層32の最表面32sのバインダ配合比を0にすることもできる。この場合、加圧型4の型面に一層付着しにくくなる。
本発明の実施例6について図11を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。図11に示すように、第1シート2は複数層を積層した積層構造とされており、内層として機能する第1層2fと、外層として機能する第2層2sと、外層として機能する第3層2tとを積層して形成されている。第1層2fのバインダ配合比は、第2層2sのバインダ配合比、第3層2tのバインダ配合比よりも高く設定されている。故に、第1層2fは第2層2sおよび第3層2tよりも樹脂であるバインダがリッチとされており、セパレータ1のガス遮蔽性、強度が高められている。
換言すると、第1シート2の外層として機能する第2層2sおよび第3層2tは、第1層2fよりもバインダが少なく、膨張黒鉛がリッチとされている。このように外層として機能する第2層2sおよび第3層2tは、第1層2fよりも樹脂が相対的に少ないので、熱プレス成形時において第1シート2の第2層2sおよび第3層2tが加圧型4の型面に付着することが抑制される。更に、外層として機能する第2層2sおよび第3層2tは第1層2fよりも膨張黒鉛リッチとされているため、第1シート2の導電性および集電性を高めるのに有利である。なお図11に示すように第2シート3は単層構造とされている。第2シート3の内部3iにバインダを含有させつつも、第2シート3のうち第1シート2と反対側の最表面3sのバインダ配合比を0にすることもできる。この場合、加圧型4の型面に一層付着しにくくなる。
本発明の実施例7について図12を参照して説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。図12に示すように、第1シート2は複数層を積層した積層構造とされており、内層として機能する第1層2fと、外層として機能する第2層2sと、外層として機能する第3層2tとを積層して形成されている。図12に示すように、第2シート3は単層構造とされており、第1シート2の一方の表面側に貼り合わされるものの、第1シート2の他方の表面側には貼り合わされない。第2シート3の内部3iにバインダを含有させつつも、第2シート3の最表面3sのバインダ配合比を0にすることもできる。この場合、加圧型4の型面に一層付着しにくくなる。
本発明の実施例8について図13を参照して説明する。本実施例は実施例5と基本的には同様の構成および作用効果を有する。図13に示すように、第1シート2は単層構造とされている。第2シート3は複数層を積層した積層構造とされており、表面層32と裏面層33とで形成されている。第2シート3の裏面層33は第1シート2に対面する側に配置されており、バインダ配合比が表面層32よりも高く設定されている。つまり裏面層33は表面層32よりも樹脂リッチ層とされている。殊に、裏面層33のうち第1シート2に対向する最表面33uは、裏面層33の内部33iおよび表面層32よりも樹脂リッチとされている。この結果、第1シート2と第2シート3との接合性が確保される。
第2シート3の表面層32は第1シート2と反対側に配置されており、バインダが低く、膨張黒鉛リッチ層とされている。図13に示すように、第1シート2は単層構造とされている。そして、第2シート3は、第1シート2の一方の表面側に貼り合わされるものの、第1シート2の他方の表面側には貼り合わされない。なお、第2シート3の表面層32の最表面32sのバインダ配合比を0にすることもできる。この場合、加圧型4の型面に一層付着しにくくなる。
以下、試験例1〜3および比較例について、平板状のモデル試験片を作製して試験を行った。この場合、加圧後の試験片の目標板厚を2.6ミリメートルに設定した。表1は、成形条件および成形した後の試験片の特性を示す。
Figure 2007026828
(試験例1)
試験例1は実施例1に対応する試験である(但し、溝無し)。まず、膨張黒鉛の粉体(東洋炭素株式会社製)とポリフェニレンスルフィド(PPS)を混合機で混合して混合体を形成した。この場合、表1に示すように、重量比で、膨張黒鉛の粉体:ポリフェニレンスルフィド=80:20とした。混合体を多段圧延機により圧延し、第1シート2を形成した。第1シート2では、板厚が2.0ミリメートル、坪量が2.08kg/m2とした。坪量とは平方メートル当たりのシートの重量をいう。第1シート2の場合と同様な方法で第2シート3を形成した。第2シート3では、板厚が0.7ミリメートル、坪量が0.67kg/m2とした。
第1シート2と第3シート3のバインダであるポリフェニレンスルフィド(PPS)の設定について、第1シート2(図14参照)では、全板厚tAのうち内層部分a1にポリフェニレンスルフィド(PPS)を配置し、外層部分b1にはポリフェニレンスルフィド(PPS)を配置しなかった。内層部分a1の厚みは全板厚tAの70%とした。外層部分b1の厚みはそれぞれ全板厚tAの15%とした。
第2シート3(図15参照)では、全板厚tBのうち層部分a2にポリフェニレンスルフィド(PPS)を配置し、層部分b2にはポリフェレンスルフィド(PPS)を配置しなかった。層部分a2の厚みは全板厚tBの90%とした。層部分b2の厚みは全板厚tBの10%とした。なお、第2シート3の表面cが第1シート2に対面する面であり、第2シート3の表面dが第1シート2に対面する面と反対側の面である。
次に、第1シート2および第2シート3をヒータプレートにより10秒間予備加熱して300℃とした。その後、プレス機に設置されている金型製の平盤状の加圧型に第1シート2および第2シート3を積層状態に配置し、積層体15とした。そして、面圧1.5tonf/cm2、金型温度250℃(成形温度250℃に相当)に保持した平盤状の加圧型により積層体15を熱プレス成形し、成形品を形成した。この場合、プレス荷重の保持を行わず、加圧成形とともに加圧型から成形品の取り出した。その後、成形品のそりを矯正する治具に挟み、室温まで冷却し、積層構造の平板状の成形品を形成した。
(試験例2)
試験例2は実施例1に対応する(但し、溝無し)。試験例2は試験例1と基本的には同様な条件で行った。以下、相違する部分を中心として説明する。試験例1と同様に、膨張黒鉛の粉体とポリフェニレンスルフィド(PPS)を混合して混合体を形成した。この場合、表1に示すように、重量比で、膨張黒鉛の粉体:ポリフェニレンスルフィド(PPS)=60:40とした。実施例1よりもポリフェニレンスルフィドの割合が増加している。混合体を多段圧延機により圧延し、第1シート2(図14参照)を形成した。第1シート2では、坪量を2.42kg/m2(試験例1よりも多い)とした。同様に第2シート3(図15参照)を形成した。第2シート3では、坪量が0.87kg/m2(試験例1よりも多い)とした。第1シート2および第2シート3を予備加熱した後、プレス機に設置されている平盤状の加圧型に積層状態に配置し、面圧2.0tonf/cm2(試験例1よりも高い面圧)で熱プレス成形した。これにより板厚t1(2.58ミリメートル)の積層構造の平板状の成形品を形成した。
(試験例3)
試験例3は試験例1と基本的には同様な条件で行った。この場合、重量比で、膨張黒鉛の粉体:ポリフェニレンスルフィド=58:42とした。第1シート2の坪量は2.64kg/m2とした。同様に第2シート3を形成した。この場合、重量比で、膨張黒鉛の粉体:ポリフェニレンスルフィド=58:42とした。第2シート3の坪量は0.89kg/m2とした。第1シート2と第2シート3のバインダであるポリフェニレンスルフィド(PPS)の設定については、試験例2と同様にした(図14及び図15参照)。次に、第1シート2および第2シート3を予備加熱し、その後、試験例1と同様に熱プレス成形し、成形品(板厚2.58ミリメートル)を形成した。加圧型4の面圧は2.25tonf/cm2とした。
(比較例1)
比較例1は試験例1と基本的には同様な条件で行った。以下、相違する部分を中心として説明する。加圧前の第1シート2の板厚を3.5ミリメートルとした。次に、第1シート2を予備加熱した後、プレス機に設置されている平盤状の加圧型に積層状態に配置し、面圧0.75tonf/cm2(試験例1,2よりも低い面圧)で成形し、第1シート2の板厚を板厚2.54ミリメートルとした。なお、第2シート3は積層されていない。
(比較例2)
比較例1は試験例1と基本的には同様な条件で行ったである。以下、相違する部分を中心として説明する。第1シート2については、重量比で、膨張黒鉛の粉体:ポリフェニレンスルフィド=60:40とした。第1シート2では、坪量を2.42kg/m2(試験例1よりも多い)とした。そして第1シート2を予備加熱した後、プレス機に設置されている積層状態に配置し、面圧1.0tonf/cm2で熱プレス成形し、第1シート2の板厚を板厚2.53ミリメートルとした。なお第2シート3は積層されていない。
(評価)
上記した試験例および比較例について評価を行った。評価としては、上記したように平板状の成型品から試験片(55ミリメートル×55ミリメートル)を取り出し、ガス透過係数、板厚変化率(圧縮クリープ試験)、電気抵抗を試験片についてそれぞれ測定した。水素ガスのガス透過係数については、図16に示すガス透過装置100の試験片固定治具101(測定面積13.85cm2)に試験片を組み込んだ。この固定治具101の構成としては、試験片の双方の表面に室102,108を形成している。そして試験片の一方の表面側の室102にはマスフローコントローラ(MFC)106を介して室102に水素ガスを供給し、その室102の出口側に取り付けた圧力センサ104により室102の圧力を検出した。室102の圧力は0.02MPaとした。
試験片の反対側の室108にはマスフローコントローラ200を介して窒素を供給した。窒素側の室108の出口側に水凝集装置220、ガスクロマトグラフィ−検出器222の順に設置した。そして、窒素側の室108の出口側を大気開放に連通した状態にし、室108に供給する窒素の流量をマスフローコントローラ200で200SCCMに調整した。この状態で、室108を流れる窒素ガス中に含まれている水素濃度をガスクロマトグラフィ−検出器222で測定し、試験片の板厚方向のガス透過係数を測定した。ガス透過係数は低い方が好ましい。
板厚変化率については、試験片を圧縮クリープ試験機の試験片固定治具に組み込み、5MPaの荷重をかけた状態に保持し、100時間後に板厚の変化量Δt(Δt=試験前の板厚tf−試験後の板厚ts)を測定した。この変化量に基づいて、試験片の板厚変化率(Δt/tf×100%)を求めた。板厚変化率は耐クリープ性を示すものであり、低い方が好ましい。
電気抵抗については、試験片の表面および裏面の互いに対向する位置にカーボンペーパ(東レ株式会社、TGH-H-60)を介して電極端子(30ミリメートル×30.6ミリメートル,面積10.8cm2)を配置し、1MPaの荷重をかけて試験片とカーボンペーパとを接触させた。この状態で、3アンペアの測定電流を電極端子に流し、電極端子間の電圧を測定した。この値を測定電流で除した数値と電極端子の面積との積を電気抵抗とした。電気抵抗は低い方が好ましい。表1から理解できるように、水素透過係数については、試験例1〜3は、目標値である1×10-16kmol・m/(sec・m2・kPa)以下であり、良好であった。しかし比較例1は良好ではなかった。
板厚変化率については、試験例1〜3は、目標値である1%以下を満たしており、加圧後の目標板厚値も確保することができた。しかし比較例1,2は目標値である1%を大きく越えており、良好ではなかった。なお、熱プレス成形後の密度としては1.5グラム/cm3以上が好ましい。電気抵抗については、試験例1〜3および比較例1,2は25mΩ・cm2以下満たしており、良好であった。総合評価としては、実施例に相当する試験例1〜3が良好であった。
更に、試験例4、5および比較例3について、燃料電池用セパレータを実際に作製して試験を行った。この場合、加圧後のセパレータの目標板厚(t1)を2.6ミリメートルに設定した。表2は成形条件および成形した後のセパレータの特性を示す。試験例4は基本的には試験例1と同様に行った。この場合、表2に示すように、重量比で、膨張黒鉛の粉体:ポリフェニレンスルフィド(PPS)=80:20とした。そして混合体を多段圧延機により圧延し、第1シート2を形成した。第1シート2では、板厚が2.5ミリメートル、坪量が2.08kg/m2が10体積%とした。さらに第1シート2の場合と同様な方法で第2シート3を形成した。第2シート3では、板厚が0.7ミリメートル、坪量が0.67kg/m2とした。
次に、第1シート2および第2シート3を加圧型4の外方においてヒータプレートにより予備加熱して300℃とした。その後、プレス機に設置されている金型製の加圧型4に第1シート2および第2シート3を積層状態に配置し、積層体15とした。そして、面圧1.5tonf/cm2、金型温度250℃(成形温度250℃に相当)に保持した加圧型4により積層体15を熱プレス成形し、成形品を形成した。この場合、プレス荷重の保持を行わず、加圧成形とともに加圧型4からの成形品の取り出した。その後、成形品のそりを矯正する治具に挟み、室温まで冷却した。これにより板厚t1=2.56ミリメートル,板厚t2=2.16ミリメートル,H2=0.45ミリメートル、平均密度1.50g/cm3の積層構造の燃料電池用セパレータ1を形成した。平均密度は、各部の板厚から成形品体積を求め、成形品重量を成形品体積で除した値とした。
試験例5は基本的には試験例1と同様である。この場合、表2に示すように、重量比で、膨張黒鉛の粉体:ポリフェニレンスルフィド(PPS)=60:40とし、試験例4よりもPPSの配合比を増加させている。そして、混合体を多段圧延機により圧延し、第1シート2を形成した。第1シート2では、板厚が2.5ミリメートル(試験例4と同じ)、坪量が2.42kg/m2(試験例4よりも多い)とした。同様な方法で第2シート3を形成した。第2シート3では、板厚が0.7ミリメートル(試験例4と同じ)、坪量が0.87kg/m2(試験例4よりも多い)とした。
次に、第1シート2および第2シート3を加圧型4の外方においてヒータプレートにより10秒間予備加熱して300℃とした。その後、第1シート2および第2シート3を積層状態に配置し、積層体15とした。そして、面圧2.0tonf/cm2(試験例4よりも高い)で、加圧型4により積層体15を熱プレス成形し、セパレータ1を形成した。このようにして板厚t1=2.58ミリメートル,t2=2.18ミリメートル、H2=0.45ミリメートル、密度1.63g/cm3の積層構造の燃料電池用セパレータ1を形成した。
比較例3は試験例5と基本的に同様の条件で行った。この場合、第2シート3は積層されていない。比較例3では、表2に示すように、重量比で、膨張黒鉛の粉体:ポリフェニレンスルフィド(PPS)=60:40とした。そして、混合体を多段圧延機により圧延し、第1シート2を形成した。第1シート2では、板厚が3.5ミリメートル、坪量が2.42kg/m2とした。次に、第1シート2をヒータプレートにより10秒間予備加熱して300℃とした。その後、加圧型4に第1シート2を積層状態に配置した。そして、面圧1.5tonf/cm2で加圧型4により積層体15を熱プレス成形し、セパレータ1を形成した。これにより板厚t1=2.55ミリメートル,板厚t2=2.17ミリメートル,H2=0.45ミリメートル、密度1.48g/cm3の単層構造の燃料電池用セパレータ1を形成した。
ガス封入試験の結果によれば、表2から理解できるように、試験例4および5は共に良好であったが、比較例3は良好ではなかった。ここで、ガス封入試験について説明を加える。図17に示すように、成形したセパレータ400の表面及び裏面をシール401を介して固定治具402で挟み、片側のガス室404にヘリウムガスを20kPaまで導入し、バルブ406を閉じた。ガス室404の5分後の圧力低下を圧力ゲージ408で測定し、ガス室410の圧力増加を圧力ゲージ412で測定した。ここで、ΔP1はヘリウムガスを導入したガス室404の5分間後の圧力低下を意味する。ΔP2はガス室410の5分間後の圧力上昇を意味する。
板厚変化率(シール面30の部位の変化率)については、試験例4および5は、目標値である1%以下を満たしており、良好であり、加圧後の目標板厚値も確保することができた。しかし比較例3は目標値である1%を大きく越えており、良好ではなかった。電気抵抗については、試験例4および5は25mΩ・cm2以下を満たしており、良好であった。総合評価としては、実施例に相当する試験例4および5が良好であった。
Figure 2007026828
(他の例)
実施例1によれば、セパレータ1は第1シート2および第2シート3を積層した2層構造とされているが、これに限らず、第1シート2、第2シート3および第3シートを積層した3層構造あるいはそれ以上の層構造としても良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
本発明は例えば車両用、定置用、電気機器用、電子機器用、携帯用等の燃料電池システムに利用することができる。
実施例1に係り、セパレータの断面図である。 実施例1に係り、セパレータを構成する第1シートおよび第2シートを示す断面図である。 実施例1に係り、セパレータを構成する熱プレス成形前の第1シートおよび第2シートを積層した状態を示す断面図である。 実施例1に係り、第1シートおよび第2シートを積層した積層体を熱プレス成形している状態を模式化して示す断面図である。 実施例1に係り、セパレータを構成する熱プレス成形前の第1シートおよび第2シートの内部構造を模式化して示す断面図である。 実施例1に係り、燃料電池の内部を模式的に示す断面図である。 実施例2に係り、セパレータを示す断面図である。 実施例3に係り、セパレータを示す断面図である。 実施例4に係り、熱プレス成形前の第1シートおよび第2シートを示す断面図である。 実施例5に係り、熱プレス成形前の第1シートおよび第2シートを示す断面図である。 実施例6に係り、熱プレス成形前の第1シートおよび第2シートを示す断面図である。 実施例7に係り、熱プレス成形前の第1シートおよび第2シートを示す断面図である。 実施例8に係り、熱プレス成形前の第1シートおよび第2シートを示す断面図である。 試験例1に係り、熱プレス成形前の第1シートを示す断面図である。 試験例1に係り、熱プレス成形前の第2シートを示す断面図である。 ガス透過係数を測定する測定装置を示すブロック図である。 ガス透過による圧力変化を測定する測定装置を示すブロック図である。 従来例に係り、第1シートおよび第2シートを積層した積層体を熱プレス成形してセパレータを形成する状態を模式化して示す断面図である。
符号の説明
図中、1はセパレータ、2は第1シート、22は表面流路、25は外縁部、3は第2シート、4は加圧型(加圧手段)、41は第1加圧型、42は第2加圧型を示す。

Claims (10)

  1. 膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成された第1シートと、前記第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に対面可能な第2シートとを用意する工程と、
    前記第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に前記2シートを当接し、加圧手段で加圧することにより前記第1シートと前記第2シートとを接合するとともに、前記第1シートに表面流路を形成する加圧工程とを順に実施することを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  2. 請求項1において、前記バインダは熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  3. 請求項1または2において、単位体積当たりの電気抵抗について、前記第2シートよりも第1シートが低く設定されていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記バインダの配合比について、前記第1シートよりも第2シートが高く設定されていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項において、前記バインダの配合比について、前記第1シートよりも第2シートが低く設定されていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか一項において、前記バインダの配合比について、前記第1シートの表面側が前記第1シートの内部に比較して、相対的に低く設定されていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一項において、前記バインダの配合比について、前記第2シートのうち前記第1シートと反対側の表面側が前記第2シートの内部に比較して相対的に低く設定されていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項において、前記バインダの配合比について、前記第2シートのうち前記第1シートと反対側に位置する表面側は、前記第2シートのうち前記第1シート側に位置する表面側に比較して、相対的に低く設定されていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  9. 請求項1〜8のうちのいずれか一項において、前記第1シートおよび前記第2シートのうち少なくとも一方は、複数の層が積層されて形成されていることを特徴とする燃料電池用セパレータの製造方法。
  10. 膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成され燃料電池の反応ガスが流れる表面流路を有する第1シートと、
    前記第1シートの外縁部の互いに対向する表面のうち少なくとも一方に接合され膨張黒鉛とバインダを含む基材で形成された第2シートとを具備しており、
    加圧手段で加圧することにより前記表面流路を形成すると共に前記第1シートと前記第2シートを接合させたことを特徴とする燃料電池用セパレータ。
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