JP2002203574A - 燃料電池用セパレータ及び燃料電池用セパレータを用いた燃料電池 - Google Patents

燃料電池用セパレータ及び燃料電池用セパレータを用いた燃料電池

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JP2002203574A
JP2002203574A JP2001132167A JP2001132167A JP2002203574A JP 2002203574 A JP2002203574 A JP 2002203574A JP 2001132167 A JP2001132167 A JP 2001132167A JP 2001132167 A JP2001132167 A JP 2001132167A JP 2002203574 A JP2002203574 A JP 2002203574A
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fuel cell
expanded graphite
sheet
cell separator
resin
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Application number
JP2001132167A
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English (en)
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Akitsugu Tashiro
了嗣 田代
Tomonori Seki
智憲 関
Atsushi Fujita
藤田  淳
Takayuki Suzuki
孝幸 鈴木
Harufumi Hasuda
春文 蓮田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】機械強度、電気特性又はガスの不浸透性が改善
され、適宜補強された燃料電池用セパレータ及びこれを
用いた燃料電池を提供するものである。 【解決手段】 リブ部及び平坦部を有する燃料電池用セ
パレータにおいて、平坦部が膨張黒鉛及び樹脂を含み、
密度が1.3〜1.75g/cm3である層を有してな
る燃料電池用セパレータ及びこれを用いた燃料電池。燃
料電池用セパレータのリブ部が密度1.45〜1.75
g/cm3である膨張黒鉛及び樹脂を含む層からなるこ
とが好ましい。また、燃料電池用セパレータの平坦部の
少なくとも一部に、補強層が積層されていることが特に
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池用セパレ
ータ及び燃料電池用セパレータを用いた燃料電池に関す
る。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は近年、化石燃料消費による地
球温暖化防止策及び省エネルギー対策の観点から非常に
注目され、国、大学の研究機関、大手企業等でも研究開
発が盛んである。燃料電池の構成部材の一つであるセパ
レータの働きは、導電性及び発生するエネルギーの原料
となる水素や天然ガス及び酸素の定量的な供給と発生す
る水の速やかな排出にあり、電池特性を左右する重要な
部材である。また、セパレータは一つの電池に数百枚使
用されるためコンパクト化が要求され、現在各社ともデ
ザインの改良、薄板化、軽量化かつ安価なセパレータの
開発に凌ぎを削っている。
【0003】従来型のセパレータは、黒鉛板を流路の形
状などをプログラムした高精度の切削機で長時間にわた
り切削加工し、さらに得られたセパレータに液体樹脂な
どを真空含浸し、硬化させガスの不浸透化を図っている
のが現状である。しかし、上記の方法で得られるセパレ
ータは切削工程及び不浸透化処理に時間を要するため、
セパレータ1枚当たりの価格が非常に高く、数百枚単位
で使用される燃料電池用セパレータとしては不適当であ
る。
【0004】また、安価で正確な流路を形成できかつ燃
料電池の特性を損なわないセパレータとして、樹脂と膨
張黒鉛粉を用いた成形材料では、リブ部(凹凸流路)及
び平坦部を有するセパレータを成形した場合、リブ部と
平坦部の材料充填量が異なり平坦部の密度が低くなる問
題が生じる。その結果、密度の低い平坦部は、リブ部に
比べて機械強度が低下する。また、低密度化した平坦部
は、リブ部に比較して使用ガスのシール性が低下すると
いう問題点があった。また、上記のセパレータの製造に
際して、脱型の際のキズや欠け、製造時のトラブル等に
より、成型品の一部に低密度部分が発生することがあ
る。低密度部分は前期と同様に、成型品の機械強度、不
浸透性が低下するという問題点があった。
【0005】また、平坦部及びリブ部以外にガスと水を
供給する穴部を設けた燃料電池用セパレータでは、穴部
周辺や角部の幅の狭い部分が電池組み付け工程で破損し
やすいという問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械強度、
ガスの不浸透性が改善された燃料電池用セパレータ及び
これを用いた燃料電池を提供するものである。また、本
発明は、機械強度、ガス漏れ防止のために補強された燃
料電池用セパレータ及びこれを用いた燃料電池を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 1. リブ部及び平坦部を有する燃料電池用セパレータ
において、平坦部が膨張黒鉛及び樹脂を含み、密度が
1.3〜1.75g/cm3である層を有してなる燃料
電池用セパレータ。 2. リブ部が密度1.45〜1.75g/cm3であ
る膨張黒鉛及び樹脂を含む層からなる項1記載の燃料電
池用セパレータ。 3. リブ部と平坦部のそれぞれの膨張黒鉛及び樹脂を
含む層が連続している層である項1又は2記載の燃料電
池用セパレータ。 4. 膨張黒鉛が、膨張黒鉛粉である項1〜3のいずれ
かに記載の燃料電池用セパレータ。 5. 膨張黒鉛粉が、膨張黒鉛造粒粉である項4記載の
燃料電池用セパレータ。 6. 膨張黒鉛造粒粉が、膨張黒鉛シート粉砕粉である
項5記載の燃料電池用セパレータ。 7. セパレータが、リブ部及び平坦部以外に穴部を有
する項1〜6のいずれかに記載の燃料電池用セパレー
タ。 8. 平坦部の少なくとも一部に、補強層が積層されて
いる項1〜7のいずれかに記載の燃料電池用セパレー
タ。 9. 補強層が、ガスケット、導電性シート、絶縁性を
有する材料又はガス不透過性シートである項8記載の燃
料電池用セパレータ。 10. 補強層が、膨張黒鉛を含む層又は繊維強化樹脂
層である項9記載の燃料電池用セパレータ。 11. 膨張黒鉛を含む層が、膨張黒鉛シートである項
10記載の燃料電池用セパレータ。 12. 膨張黒鉛を含む層が、膨張黒鉛粉を含有する樹
脂層である項10記載の燃料電池用セパレータ。 13. 膨張黒鉛粉が膨張黒鉛シート粉砕粉である項1
2記載の燃料電池用セパレータ。 14. 膨張黒鉛粉及び樹脂を含む成形体からなり、該
成形体の片面又は両面の平坦部を構成する部分に補強シ
ートを重ねて一体化してなる燃料電池用セパレータ。 15. 膨張黒鉛粉及び樹脂を含む成形体からなり、該
成形体の片面又は両面の平坦部を構成する部分に補強シ
ート及びその上面にガスケットを重ねて一体化してなる
燃料電池用セパレータ。 16. 樹脂が、平均粒径1μm〜1000μmの粉末
状の樹脂である項14又は15のいずれかに記載の燃料
電池用セパレータ。 17. 膨張黒鉛粉が、平均粒径5μm〜1000μm
である項14〜16のいずれかに記載の燃料電池用セパ
レータ。 18. 膨張黒鉛粉が、膨張黒鉛造粒粉である項14〜
17のいずれかに記載の燃料電池用セパレータ。 19. 膨張黒鉛造粒粉が、膨張黒鉛シート粉砕粉であ
る項18記載の燃料電池用セパレータ。 20. 補強シートが、ガス不透過性シート、導電性シ
ート又は絶縁性を有する材料で構成してなる項14〜1
9のいずれかに記載の燃料電池用セパレータ。 21. ガス不透過性シート又は絶縁性を有する材料
が、プリプレグである項20記載の燃料電池用セパレー
タ。 22. 複数の成形用シートの間に導電性シートを介在
させてなる項20記載の燃料電池用セパレータ。 23. 導電性シートが、膨張黒鉛シートである項20
又は22記載の燃料電池用セパレータ。 24. ガスケットが、膨張黒鉛シートである項15記
載の燃料電池用セパレータ。 25. ガスケットが、ガラスプリプレグで補強された
膨張黒鉛シートである項15記載の燃料電池用セパレー
タ。 26. ガスケットが、膨張黒鉛粉及び樹脂を含む成形
体に接着されている項15記載の燃料電池用セパレー
タ。 27. セパレータが、リブ部、平坦部及び穴部から構
成される項14〜26のいずれかに記載の燃料電池用セ
パレータ。 28. 項1〜27のいずれかに記載のセパレータを有
してなる燃料電池。 29. 固体高分子型である項28記載の燃料電池。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における燃料電池用セパレ
ータにおいて、リブ部は、導電性又は通電性を有し、セ
パレータを電解質膜、燃料極及び空気極を介して重ねた
ときにガスの流路を形成するものである。また、平坦部
は、セパレータの把持部を形成し、上記の流路をガスが
通過するときにガス漏れしないように構成される。ま
た、リブ部は、セパレータを重ねたときに形成された流
路をガスが通過するときにガス漏れしないように構成さ
れる。平坦部は、セパレータを重ねたときに全体を固定
するための把持部となることが好ましい。
【0009】平坦部は膨張黒鉛及び樹脂を含み、膨張黒
鉛を含むことにより、密度1.3〜1.75g/cm3
とすることができ、この密度を有することにより、十分
な機密性を保つことができる。また、リブ部も同様に、
膨張黒鉛及び樹脂を含み、膨張黒鉛を含むことにより、
密度1.45〜1.75g/cm3とすることができ、
この密度を有することにより、十分な機密性を保つこと
ができる。また、セパレータは、リブ部及び平坦部以外
に穴部を有していてもよく、特に平坦部内に穴部を有し
ていることが好ましい。穴部は、セパレータを多数重ね
たときに、重ね方向に長い穴を形成するように構成さ
れ、水素ガス、酸素ガス及び冷却水の通すための穴が形
成されるように構成される。それぞれの穴は、セパレー
タのリブ部によって形成される水素ガス流路、酸素ガス
流路及び冷却水流路と連結されるように構成される。な
お、平坦部には、セパレータを重ねたときに固定用のボ
ルトを通るための穴を有していてもよい。
【0010】リブ部と平坦部が、それぞれ膨張黒鉛及び
樹脂を含む層を有し、これらの層が連続している層であ
ることが好ましい。これにより、セパレータを得るため
の成形時の成形性が良好であり、セパレータに軽量性を
付与し、また、セパレータに高靱性、低弾性という好ま
しい特性を付与する。
【0011】また、平坦部の少なくとも一部に、補強層
が積層されていることが好ましい。補強層は、平坦部の
膨張黒鉛及び樹脂を含む層の密度を高める役目又は平坦
部の強度を改善する役目を担う。補強層としては、例え
ば、ガスケット、導電性シート、絶縁性を有する材料、
ガス不透過性シート等を使用することができる。また、
上記補強層として、材質的には、膨張黒鉛を含む層又は
繊維強化樹脂層であることが好ましい。ここで、膨張黒
鉛を含む層としては、膨張黒鉛を含有する樹脂層又は膨
張黒鉛シートであることが好ましい。
【0012】本発明で使用する原料としての膨張黒鉛と
しては、膨張黒鉛粉であることが好ましく、膨張黒鉛粉
は、膨張黒鉛を造粒加工して得られる膨張黒鉛造粒粉が
好ましい。膨張黒鉛造粒粉としては、膨張黒鉛シートの
粉砕粉が特に好ましい。膨張黒鉛は、原料黒鉛を、酸性
物質及び酸化剤を含む溶液中に浸漬して黒鉛層間化合物
を生成させる工程及び前記黒鉛層間化合物を加熱して黒
鉛結晶のC軸方向を膨張させて膨張黒鉛とする工程によ
り製造することができる。膨張した黒鉛が虫状形となり
方向性のない複雑に絡み合った形態となる。膨張黒鉛の
倍率は、セパレータの強度とシール性を確保するため高
い方が好ましく、特に制限はないが150〜300倍で
あることが好ましい。この膨張黒鉛を粉砕することによ
り膨張黒鉛粉とすることができるが、粉砕の前に、得ら
れた膨張黒鉛に圧力を加えシート状に圧縮成形して膨張
黒鉛シートとすることが好ましい。さらに、得られた膨
張黒鉛粉には、必要に応じて、その粉砕粉に含まれる酸
性根を低減させるための処理(高温処理など)を施す。
【0013】前記の原料黒鉛としては特に制限はない
が、天然黒鉛、キッシュ黒鉛、熱分解黒鉛等の高度に結
晶が発達した黒鉛が好ましいものとして挙げられる。得
られる特性と経済性のバランスを考慮すると天然黒鉛が
好ましい。用いる天然黒鉛としては、特に制限はなく、
F48C(日本黒鉛(株)製、商品名)、H−50(中越
黒鉛(株)製、商品名)等の市販品を用いることができ
る。これらは、鱗片状の粉末の形態で使用することが好
ましい。
【0014】原料黒鉛の処理に用いられる酸性物質は、
一般に硫酸等の黒鉛の層間に進入して十分な膨張能力を
有する酸性根(陰イオン)を発生することができるもの
をが使用される。酸性物質の使用量については特に制限
はなく、目的とする膨張倍率で決定され、例えば、黒鉛
100重量部に対して100〜1000重量部使用する
ことが好ましい。
【0015】また、酸性物質と共に用いられる酸化剤と
しては、過酸化水素、過塩素酸カリウム、過マンガン酸
カリウム、重クロム酸カリウム等の過酸化物、また、硝
酸等の酸化作用のある酸を用いることができ、良好な膨
張黒鉛を得やすいという観点から過酸化水素が特に好ま
しい。酸化剤として過酸化水素を用いる場合、水溶液と
して用いることが好ましく、このとき、過酸化水素の濃
度については特に制限はないが、20重量%〜40重量
%が好ましい。その使用量についても特に制限はない
が、黒鉛100重量部に対して過酸化水素水として5重
量部〜60重量部配合することが好ましい。酸性物質及
び必要に応じて使用される酸化剤は、水溶液の形態で使
用されることが好ましい。酸性物質としての硫酸は、適
宜の濃度で使用されるが、95重量%以上の濃度のもの
が好ましく。濃硫酸を使用することが特に好ましい。
【0016】前記において、膨張黒鉛シートの製法につ
いても特に制限はないが、一般的には上記で得た膨張黒
鉛を、プレス、ロール等で圧力を加えてシート化するこ
とが好ましい。膨張黒鉛をシート化したときのシートの
厚さ及び密度については特に制限はないが、厚さが0.
5mm〜1.5mmの範囲及び密度が0.2g/cm3
1.2g/cm3の範囲のものが好ましい。密度の大き
さは、加圧量、ロールギャップ等の調整により、調整す
ることができる。また、膨張黒鉛シートの砕粉は、粗粉
砕及び微粉砕により行うことが好ましく、この後、必要
に応じて分級を行う。
【0017】本発明において、原料としての膨張黒鉛粉
の密度については特に制限はないが、0.1〜0.4g
/cm3の範囲が好ましい。膨張黒鉛粉の密度が小さす
ぎると、樹脂との均一混合性が低下し、得られる成形体
(燃料電池用セパレータ)のシール性が低下する傾向が
あり、膨張黒鉛粉の密度が大きすぎると目的とする成形
体(燃料電池用セパレータ)の機械的強度及び導電性の
向上効果が低下する傾向がある。
【0018】膨張黒鉛粉の平均粒径については特に制限
はないが、樹脂との混合性及び成形性を考慮すると、数
平均粒径で5μm〜1000μmの範囲が好ましく、2
5μm〜500μmの範囲がさらに好ましい。ここで、
数平均粒径が5μm未満の粉砕粉を使用した場合、最終
成形体、即ち燃料電池用セパレータ中に形成配向する粉
砕粉が短く、機械強度が低下する傾向があり、一方、1
000μmを越える粉砕粉を使用した場合、樹脂との混
合性が変化する傾向がある。
【0019】本発明において、使用する樹脂の性状に特
に制限はないが、安全性、製造工程の短縮(低コスト)
等を考慮すると、乾式混合(無溶剤混合)が可能であ
り、かつ粒度分布が安定した熱硬化性樹脂、高耐熱性樹
脂又は熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。樹脂の使
用形態としては粉末状、粒状等が好ましい。
【0020】また、使用する樹脂の化学構造及び種類に
制限はなく、例えば、エポキシ樹脂(硬化剤が併用され
る)、メラミン樹脂、硬化性アクリル樹脂、レゾールタ
イプ及びノボラック型の粉末状フェノール樹脂等の熱硬
化性樹脂、粉末状ポリアミド樹脂、粉末状ポリアミドイ
ミド樹脂、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂等の高耐熱性
樹脂又は熱可塑性樹脂が使用される。熱硬化性樹脂には
必要に応じて、硬化剤、硬化促進剤が併用して使用され
る。硬化剤及び硬化促進剤の使用形態は、粉末状、粒状
等が好ましい。これらの樹脂の中で、経済性、作業性、
硬化後の特性バランスが優れることから、熱硬化性樹脂
であるフェノール樹脂を用いることが特に好ましい。
【0021】フェノール樹脂としては、粉体特性として
粒径が均一であり、またブロッキング(粉の凝集)が少
ないこと、反応時に発生ガスが少なく成形が容易である
こと、熱処理が短時間で終了する等の特長を備えたフェ
ノール樹脂が好ましく、中でも開環重合により重合する
ジヒドロベンゾオキサンジン環を含むフェノール樹脂
〔一般式(A)及び(B)に示す化学構造単位を有す
る〕を用いることが好ましい。
【0022】
【化1】 (式中、芳香環に結合する水素はヒドロキシル基のオル
ト位の1つを除き、炭素数1〜3のアルキル基,シクロ
ヘキシル基,フェニル基または炭素数1〜3のアルキル
基もしくはアルコキシル基で置換されたフェニル基等の
炭化水素基で置換されていてもよい)。
【0023】
【化2】 (式中、R1は、炭素数1〜3のアルキル基,シクロヘ
キシル基,フェニル基または炭素数1〜3のアルキル基
もしくはアルコキシル基で置換されたフェニル基等の炭
化水素基であり、芳香環に結合する水素は、同様の炭化
水素基で置換されていてもよい)。
【0024】樹脂として粉末状フェノール樹脂を用いる
場合、その粒度分布に特に制限はないが、膨張黒鉛粉と
の乾式での混合性を考慮すると、数平均粒径で1μm〜
1000μmの範囲が好ましく、5μm〜500μmの
範囲がさらに好ましい。数平均粒径が1μm未満の場
合、粒子同士が凝集(ブロッキング)を起こし、作業性
が悪いばかりでなく膨張黒鉛粉との均一混合が望めなく
なる傾向があり、一方、1000μmを越える場合、前
記と同様に膨張黒鉛粉との均一混合が難しくなり、得ら
れるセパレータの密度が大きくばらつく傾向がある。
【0025】本発明で使用する膨張黒鉛粉と樹脂との混
合割合は、目標とする最終成形体である燃料電池用セパ
レータの諸特性の値を考慮して決定されるが、通常混合
比率で、膨張黒鉛粉/樹脂=95/5〜30/70(重
量比)の範囲が好ましく、90/10〜50/50(重
量比)の範囲がさらに好ましく、80/20〜60/4
0(重量比)の範囲が特に好ましい。ここで膨張黒鉛粉
と樹脂との混合比率が95/5を越える場合、機械強度
が急激に低下する傾向があり、一方、30/70未満の
場合、導電性物質である膨張黒鉛粉の添加量が少なく、
電気特性が低下する傾向がある。
【0026】樹脂と膨張黒鉛粉の混合方法に特に制限は
なく、膨張黒鉛粉の微粉化を防止する点で混合時の膨張
黒鉛粉に大きな剪断力が加わらないシエイカー、Vブレ
ンダ等を使用した乾式混合方法によることが好ましい。
混合時に膨張黒鉛粉が微粉化した場合、得られる燃料電
池用セパレータの機械強度が低下する傾向がある。
【0027】また、上記混合粉は直接、成形材料粉とし
て使用できるが、本発明においては、さらなる混合性の
向上と成形時の作業性を向上させるために、混合粉を加
圧成形しシート状にしたもの(以下、「成形用シート」
という)を使用する。成形用シートの製造法に特に制限
はないが、例えば混合物投入タンク、材料を一定厚さに
するゲート調整機、一定幅に仕上げるスリッター、前記
加工材料を移送する移送装置、シート化する圧延ロール
等から構成される成形用シートの製造装置等を使用する
ことができる。平坦部に穴部を有する場合、成形用シー
トに穴部が形成されているようにすると好ましい。成形
用シートは、その強度を向上させるために成形用シート
に含まれる樹脂の硬化反応を部分的に進めるか、部分的
に(完全にではなく)熱溶融させてからセパレータの製
造に供することができる。硬化反応又は熱溶融させる方
法に制限はないが、例えば、得られた成形用シートを加
熱する方法、さらに具体的には前記の圧延ロールを加熱
装置が付属されたものとし、この圧延ロールを通すとき
に加熱する方法、得られた成形用シートを加熱オーブン
に通す方法等がある。
【0028】補強層として、膨張黒鉛を含む層を使用す
る場合、この層として、上記した膨張黒鉛を含む層と同
様のものを使用することができる。
【0029】本発明においては、成形体に形成されるリ
ブ部と平坦部の密度を前記した密度を有するようにす
る。本発明で使用する成形用シートの密度、重ね枚数、
形状等については特に制限はなく、得られる成形体のリ
ブ部と平坦部の面積及び密度比率の設計値により任意に
決定される。所望のセパレータ形状が形成できる金型を
用いて成形する場合、成形用シートを成形後に所望の密
度を得るために必要枚数重ね、また、部分的にのみ必要
な枚数を重ねて成形する。上記成形体(燃料電池用セパ
レータ)を得るための成形方法については特に制限はな
いが、圧縮成形法で成形することが好ましい。
【0030】平坦部の機械強度、電気特性等の改善、密
度の調整などのために、補強シートとして、導電性シー
ト、ガス不透過性シート又は絶縁性を有する材料を成形
用シートに積層し、成形して一体化することができる。
これらの補強シートは、成形に当たって前記補強層に相
当する部分にのみ成形用シートと積層してもよく、その
他密度等を改善したい部分に任意に成形用シートと積層
することができる。さらに、補強シート以外にガスケッ
トを一緒に積層して成形し、一体化することができる。
【0031】導電性シート又はガス不透過性シートとし
ては、膨張黒鉛シート(特に、前記した膨張黒鉛シート
粉砕粉のベースとなる膨張黒鉛シート)を用いることが
好ましい。膨張黒鉛シートの板厚に制限はないが、成形
作業性を考慮すれば0.5mm〜1.2mmの範囲のも
のが好ましい。膨張黒鉛シートの密度については特に制
限はなく、一体化して使用する成形用シートの密度を考
慮して選定されるが、例えば0.2g/cm3〜1.2
g/cm3の範囲が好ましい。導電性シートは、膨張黒
鉛シート以外にも導電性を有しシート状に加工できるも
のであれば使用することができる。その材質に制限はな
い。なお、本発明においては、必要に応じ密度の異なる
シートを組み合わせて使用することもできる。
【0032】ガス不透過性シートとしては、例えば、ガ
ラス布(ガラス織布又はガラス不織布)、カーボン繊維
等の繊維織布又は不織布に樹脂を含浸し、ハンドリング
をよくしたプリプレグを用いることもできる。繊維織布
又は不織布の中でも、ガラス布が特に好ましい。また、
絶縁性を有する材料としては、ガラス布(ガラス織布又
はガラス不織布)に樹脂を含浸し、乾燥させて得られる
プリプレグ(樹脂の硬化度はB−ステージ状態)を用い
ることが好ましい。
【0033】上記ガラス布のガラス組成については特に
制限はないがCガラスやEガラスを用いることができ
る。ガラスの繊維径については3μm〜18μmの範囲
が好ましい。ガラス布又はその原料のガラス繊維は、樹
脂との密着性(シール性)を確保するためシラン系の表
面処理を行ったものが好ましく、板厚を0.15mm〜
0.33mmとすることが好ましく、このうちガラス織
布は平織りを主として用いることが好ましい。
【0034】プリプレグの樹脂としては、耐熱耐食性か
らエポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用
いることが好ましい。特に作業面では熱圧成形時にガス
の発生が少ないジヒドロベンゾオキサジン環を含む樹脂
を用いることが好ましい。上記のエポキシ樹脂として
は、エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボ
ラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールFノボラック型
エポキシ樹脂、フェノールサリチルアルデヒドノボラッ
ク型エポキシ樹脂等を使用することができるが、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂が特に好ましい。エポキシ樹
脂と共に使用される硬化剤としては、ジシアンジアミド
等が好ましく、保存安定性からブロックされた潜在性硬
化剤の使用が好ましい。硬化剤はエポキシ樹脂100重
量部に対して2〜8重量部使用することが好ましい。ま
た、硬化促進剤として、ベンジルジメチルアミン等の第
三級アミン化合物を使用することができる。硬化促進剤
はエポキシ樹脂100重量部に対して0.1〜0.4重
量部使用することが好ましい。
【0035】上記のプリプレグにおいて、樹脂の含浸
は、繊維織布又は繊維不織布に樹脂ワニスを塗工するこ
とにより行うことができる。繊維織布又は繊維不織布に
塗工する樹脂量(固形分)は、ガラス布に対して30〜
60重量%が好ましく、40〜50重量%がさらに好ま
しい。樹脂量が30重量%未満ではガス不透過レベルが
下がる傾向があり、60重量%を超えると繊維比率が少
なくなり、強度補強効果が少なくなる傾向がある。樹脂
は、B−ステージ状態まで半硬化させることが好まし
い。
【0036】補強シートの使用形態について、特に制限
はないが、平坦部の補強をしたい部分の形状に加工した
もの、予め成形用シートと同寸法に加工したもの等を使
用すれば、成形加工時間の短縮、得られる成形体の精度
向上に大きく影響し有効である。表面に樹脂を有しない
補強シートを使用する場合、成形時に成形用シートとの
接着性又は補強シート同士との接着性を向上させるため
に、表面を樹脂被覆しておいてもよい。
【0037】燃料電池用セパレータを得るための成形用
シートの成形法、又は、成形用シートと補強シートと必
要に応じてガスケットとを積層して成形するための成形
方法については特に制限はないが、圧縮成形法で成形す
ることが好ましい。成形は、通常、所定の形状を得るた
めの金型を用いて行われる。成形条件としては、好まし
くは5〜50MPa(特に好ましくは10〜40MP
a)、好ましくは150〜240℃(特に好ましくは1
70〜220℃)で行うことが好ましい。成形時間は、
0.5〜15分間で十分である。成形用シートを普通に
成形すると、リブ部に比較して平坦部での密度が低下し
やすい。これを改善し、リブ部と平坦部の密度を均一化
したり、平坦部の密度を高めたりするためには、平坦部
に成形用シートを重ねたり、成形用シートに補強シート
を重ねて成形することが好ましい。また、成形用シート
と補強シートを一体化する場合、成形用シートと補強シ
ートを必要枚数任意の順序で積層し、積層物を金型内で
1回で成型する方法、成形用シート又は補強シートを成
形し、得られた成形物に成形用シート又は補強シートを
積層して、また、成形するという操作を必要回数繰り返
して最終成形体とする方法がある。本発明の燃料電池用
セパレータは、リブ部と平坦部を有し、平坦部には穴部
を有していてもよいが、この場合、成形用シートの製作
時に穴部を形成しておくか、成形体を形成後に穴部を打
ち抜き加工しても形成しても良い。また、本発明になる
燃料電池用セパレータの寸法については特に制限はな
く、燃料電池の大きさにより適宜選定する。
【0038】補強シートを使用する場合であって、しか
も、成形用シートを単体(一枚)で使用する場合、成形
用シートを金型に挿設する前又は後に平坦部となる部分
にセットし、成形時に成形用シートと一体化することが
好ましい。
【0039】さらに、補強シートの上面にガスケットを
重ねて用いることができる。この場合、使用されるガス
ケットとしては、特開昭54−33799号公報などに
示される膨張黒鉛を圧縮成形して得られる密度が1.0
〜1.5g/cm3の膨張黒鉛シートを用いることが好
ましく、密度が1.2〜1.4g/cm3の膨張黒鉛シ
ートを用いることがさらに好ましい。密度が1.0g/
cm3未満では膨張黒鉛層間のガス浸透が問題となる傾
向があり、1.5g/cm3を超えるとガスケットの圧
縮率が低下するため、接面のシール特性が悪化する傾向
がある。ガスケットの板厚については電解質層と電極の
板厚に合わせて任意に設定する。
【0040】ガスケットは、取り扱い性を改善するため
に、芯材にプリプレグ(ガラス布使用)を使用すること
が好ましい。プリプレグを芯材にすることで、セパレー
タとガスケットの組み付け作業性が改善できる。本発明
に用いられるガスケットは、セパレータと別の部材で燃
料電池組み付け時にセパレータの間に挟み込む構成でも
よいが、燃料電池組み付けの作業性を考慮すればガスケ
ットを予めセパレータに接着して貼り付けた構造にする
ことが好ましい。
【0041】本発明のセパレータを用いた燃料電池の製
作は、公知の方法により製作することができる。燃料電
池は、本発明におけるセパレータにより、固体高分子電
解質膜等からなる電解質層及びこれを挟む二つのガス拡
散層(燃料極と空気極、カーボンペーパー等からなる)
を挟むようにして形成されるセルを必要数積層された構
造を有する。本発明におけるセパレータは、電解質の種
類によって分類されるアルカリ形、固体高分子形、リン
酸形、溶融炭酸塩形、固体酸形等の燃料電池のセパレー
タとして使用できる。
【0042】以下、本発明の実施例の形態を説明する。
図1は、成形用金型(上型下型兼用)を示す平面図であ
り、2個1組で使用され、片側の面に燃料電池用セパレ
ータのリブ部を形成するための突起部1が形成されてい
る。図2及び図3は、異なる形状の成形用シート2及び
3である。なお図3に示す成形用シート3の中央部(金
型の突起部1が挿入される部分)には切り欠き部4が形
成されている。図4は、燃料電池用セパレータ(一例)
の断面図を示す。燃料電池用セパレータ11は、成形用
シート12、導電性シート13及び成形用シート12の
順に積層して成形される。燃料電池用セパレータ11
は、リブ部14及び平坦部15である。図5は、本発明
の実施例になる燃料電池セパレータ(一例)の平面図及
び図6は図5のA−A断面図で、21はガスと冷却水の
供給路を確保するためのリブ(溝)を有するリブ部、2
2はガスと冷却水を供給するための穴部、23は穴部2
2周辺をシールするためのガスケット、24はセパレー
タを補強するための補強シート及び25は平坦部であ
る。また、図7は、固体高分子形燃料電池の一例のセル
構造を示す斜視図である。セル30は、固体高分子電解
質膜31、燃料極32及び空気極33から構成される三
層膜34と、それを両側から挟む燃料電池用セパレータ
35、36により構成されている。このセル30が図7
に示すように多段に積み重ねられ、集合体としてのセル
スタック37が得られる。図中には、セルが4段重ねら
れているが、実際には、必要に応じて100段以上重ね
てもよい。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1 (1)膨張黒鉛粉の製造 濃硫酸800gを3リットルのガラスビーカに入れた。
このものに天然黒鉛(固定炭素99重量%以上、中国産
#599黒鉛)400gを配合し、ガラス製の撹拌羽根
を取り付けた撹拌モータ(60min-1)で10分間撹
拌し、その後、過酸化水素水(濃度35重量%)32g
を配合し、15分間撹拌した。撹拌終了後、減圧濾過で
酸処理黒鉛と酸成分を分離し、得られた酸処理黒鉛を別
容器に移し、5リットルの水を加え、大型撹拌羽根で1
0分間撹拌して、減圧濾過で洗浄酸処理黒鉛と洗浄水を
分離した。
【0044】得られた洗浄酸処理黒鉛をホーロー製のバ
ットに移し均一に均し、110℃に昇温した減圧乾燥器
で1時間熱処理して水分を除去した。このものをさらに
800℃に昇温した加熱炉に5分間入れ、膨張黒鉛を得
た。冷却後、この膨張黒鉛をロールで圧延して密度が
1.0g/cm3のシートを作製した。得られたシート
を粗粉砕機(ホソカワミクロン(株)製、ロートプレッ
クス(商品名))で粉砕後、微粉砕機(奈良機械製作所
(株)製、自由粉砕機M−3(商品名))で粉砕し、数
平均粒径が150μm、嵩密度が0.19g/cm3
膨張黒鉛粉を得た。200mlガラス製メスシリンダー
に膨張黒鉛粉口一杯にまで入れ、口からこぼれないよう
にして約2cmの高さから50回、台の上でタッピング
した後の容積と重量から求めた。以下、膨張黒鉛粉の嵩
密度は、これと同様にして求めた。
【0045】(2)使用するフェノール樹脂の製造 フェノール1.9kg、ホルマリン(37重量%水溶
液)1.0kg及びしゅう酸4gを5リットルのフラス
コに仕込み、環流温度で6時間反応させた。引き続き、
内部を6666.1Pa(50mmHg)以下に減圧し
て未反応のフェノール及び水を除去し、フェノールノボ
ラック樹脂を合成した。得られた樹脂は、軟化点84℃
(環球法)、3核体〜多核体/2核体比92/18(ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー法によるピーク
面積比)であった。
【0046】次に、合成したフェノールノボラック樹脂
1.7kg(ヒドロキシル基16モルに相当)をアニリ
ン0.93kg(10モルに相当)と混合し、80℃で
5時間撹拌し、均一な混合溶液を調製した。次いで5リ
ットルフラスコ中に、ホルマリン1.62kgを仕込み
90℃に加熱し、さらに前記のノボラック/アニリン混
合溶液を30分かけて少しずつ添加した。添加終了後、
30分間、環流温度に保ち、しかる後に100℃で2時
間6666.1Pa(50mmHg)以下に減圧して縮
合水を除去し、反応し得るヒドロキシル基の71モル%
がジヒドロベンゾオキサジン化されたジヒドロベンゾオ
キサジン環を含む樹脂を得た。
【0047】なお、前記フェノールノボラック樹脂にお
いて反応し得るヒドロキシル基の量は、下記のようにし
て算出したものである。すなわち、前記フェノールノボ
ラック樹脂1.7kg(ヒドロキシル基16モルに相
当)をアニリン1.4(16モルに相当)、ホルマリン
2.59kgと反応させ、反応し得るヒドロキシル基の
すべてにジヒドロベンゾオキサジン環が導入された樹脂
を合成した。過剰のアニリン及びホルマリンは乾燥中に
除かれ、収量は3.34kgであった。このことから、
前記フェノールノボラック樹脂において、反応し得るヒ
ドロキシル基の量は14モル反応し、ジヒドロベンゾオ
キサジン環化したことを示している。次に、前記で合成
した樹脂を粉砕機で微粉化し、反応時発生するガスが少
ない粒径が23μmの粉末状フェノール樹脂を得た。
【0048】(3)成形体(燃料電池用セパレータ)の
製造 実施例1(1)で得た膨張黒鉛粉350重量部と(2)
で製造した粉末状フェノール樹脂150重量部(膨張黒
鉛シート粉砕粉/フェノール樹脂=70/30(重量
比))を、Vブレンダーに投入し、3分間ブレンドを行
い混合粉を得た。、次いで成形用シート成形機で130
kPaの圧力で成形して、密度が0.7g/cm3及び
厚さが3.2mmの成形用シート(これを成形用シート
Aという)を得た。また、上記の混合粉を用い、成形用
シート成形機で130kPaの圧力で成形して、密度が
0.7g/cm3及び厚さが1.0mmの成形用シート
(これを成形用シートBという)を得た。
【0049】次に、金型を用意した。下型を成形面
(縦、横200mm)が平坦な雌型とし、上型を図1の
突起部1を有する金型とした。ただし、上型において、
突起部の高さを1.0mm、突起部ピッチ1.0mm、
リブの幅1.0mm、リブテーパ0度とした。上記の下
型に図2に示す形状の成形用シート2(成形用シートA
を使用)を1枚載置し、さらにその上に図3に示す中央
部に切り欠き部4を有する成形用シート3(成形用シー
トBを使用)を1枚載置した後、その上部に上型の突起
部1を有する部分を下に向けてセットし、その後、面圧
15MPa、温度200℃で10分間成形した。次いで
得られた成形体を200℃で30分間熱処理を行って燃
料電池用セパレータを得た。得られた成形体の平坦部及
びリブ部の厚さが2.0mm、リブ部の溝の深さは1.
0mmであった。
【0050】比較例1 実施例1(3)で使用した図3に示す成形用シート3を
使用しなかったこと以外は、実施例1と同様の工程を経
て燃料電池用セパレータを得た。得られた成形体の平坦
部及びリブ部の厚さが2.0mm、リブ部の溝の深さは
1.0mmであった。
【0051】次に、実施例1及び比較例1で得られた燃
料電池用セパレータについて、外観、リブ部及び平坦部
の密度及びガス透過性について評価した。その結果を表
1に示す。なお、外観については、成形体の表面膨れ、
キズ、成形むらを目視判定した。密度は、リブ部の中央
部及び平坦部からそれぞれ2cm角の試料を切り出し、
これの容積と重量を求めて計算した。以下においても、
同様とした。ガス透過性については、図8に示す自家製
ガスリーク試験治具を使用して治具中の50mmφの大
きさのセパレータ試験片41を透過した酸素量を水中で
置換し、酸素を注入後2分以内に発生する気泡の数を確
認した。またガス透過性を評価するのに、リブ部につい
ては、成形して得られた燃料電池用セパレータからセパ
レータ試験片を切り抜いて用いたが、平坦部においては
リブ部を形成せずに全ての面が平坦になるように(上型
として成形面が平坦な金型を用いて)別に成形した成形
体から切り出した模擬セパレータ試験片(ただし、実施
例1に対応するものとして、成形用シート3として成形
用シートBで中央部に切り欠きのないものを用い及び上
型として上記の成形面が平坦なものを用いたこと以外前
記実施例1と同様にして作成した。)を用いた。図8に
おいて41はセパレータ試験片、42は水、43は酸素
(面圧:19.6×104Pa)及び44はゴム製のパッ
キンである。なお、上記セパレータ試験片のパッキンよ
り内側の大きさは34mmφであった。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示されるように、本発明になる実施
例1の燃料電池用セパレータは、比較例1の燃料電池用
セパレータに比較してリブ部と平坦部の密度のばらつき
が小さく、外観、ガス不透過性がよいことが明らかであ
る。
【0054】実施例2 (1)膨張黒鉛シート粉砕粉 実施例1の(1)で製造したのと同じ物を使用した。
【0055】(2)使用する樹脂 成形時揮発性ガスが少なく、前記一般式(A)及び
(B)に示す化学構造単位を有する粉末フェノール樹脂
として、HR1060(日立化成工業(株)製、(商品
名)、数平均粒径:20μm)を使用した。
【0056】(3)成形用シートの製造 上記(1)の膨張黒鉛シート粉砕粉350重量部と上記
(2)の粉末フェノール樹脂150重量部(膨張黒鉛シ
ート粉砕粉/樹脂=70/30(重量比))を、V型ブ
レンダーに投入し3分間混合し、混合成形粉を得た。次
いで、成形用シート成形機で130kPaの圧力で成形
して、密度が0.5g/cm3及び厚さが2.3mmの
成形用シート(これを成形用シートCという)を得た。
また、上記の混合粉を用い、成形用シート成形機で13
0kPaの圧力で成形して、密度が1.0g/cm3
び厚さが0.6mmの成形用シート(これを成形用シー
トDという)を得た。
【0057】(4)膨張黒鉛シートの製造 実施例1の(1)の製造途中工程で得た膨張黒鉛をロー
ルで圧延して密度が1.0g/cm3で厚さが0.6m
mmmの膨張黒鉛シートを得た。
【0058】(5)成形体(燃料電池用セパレータ)の
製造 実施例1と同じ金型を用意した。 下型に図2に示す形
状の成形用シート2(成形用シートCを使用)を2枚載
置し、さらにその上に図3に示すような中央部に切り欠
き部を有する膨張黒鉛シートを1枚載置した後、その上
部に上型の突起部1を有する部分を下に向けてセット
し、その後面圧150MPaの圧力をかけて10分間成
形した。次いで得られた成形体を200℃で30分間熱
処理を行って燃料電池用セパレータを得た。得られた成
形体の平坦部及びリブ部の厚さが2.0mm、リブ部の
溝の深さは1.0mmであった。
【0059】比較例2 膨張黒鉛シートを使用しないこと以外は、実施例2と同
様の材料及び工程を経て燃料電池用セパレータを得た。
得られた成形体の平坦部及びリブ部の厚さが2.0m
m、リブ部の溝の深さは1.0mmであった。
【0060】次に、実施例2及び比較例2で得られた燃
料電池用セパレータについて、外観、密度及びガス透過
性について評価した。その結果を表2に示す。これらの
評価方法は実施例1に示すとおりである。ただし、平坦
部の密度を測るに際し、膨張黒鉛シートは、紙ヤスリで
除去した。
【0061】
【表2】
【0062】表2に示されるように、実施例2及び比較
例2のセパレータは、外観はいずれも良好であったが、
密度は、実施例2のセパレータに比較して比較例2のセ
パレータは低く、またガス透過性については、実施例2
のセパレータはリブ部及び平坦部のいずれも0でシール
性が良好であったが、比較例2のセパレータはリブ部及
び平坦部共に気泡が発生した。
【0063】実施例3 (1)膨張黒鉛シート粉砕粉 実施例1の(1)で製造したのと同じ物を使用した。
【0064】(2)使用する樹脂 実施例2の(2)と同じ物を使用した。
【0065】(3)成形用シートの製造 一つは、実施例2の成形用シートCを用いた。もう一つ
は、実施例1の(3)と同様にして、密度が0.50g
/cm3及び厚さが0.8mmの成形用シート(これを
成形用シートEという)を得た。
【0066】(4)成形体(モデル燃料電池用セパレー
タ)の製造 実施例1と同じ金型を用意した。 下型に図2に示す形
状の成形用シート2(成形用シートCを使用)を2枚載
置し、さらにその上に図3に示す中央部に切り欠き部4
を有する成形用シート(成形用シートEを使用)を1枚
載置した後、その上部に上型の突起部1を有する部分を
下に向けてセットし、その後面圧150MPaの圧力を
かけて10分間成形した。次いで得られた成形体を20
0℃で30分間熱処理を行って燃料電池用セパレータを
得た。得られた成形体の平坦部及びリブ部の厚さが2.
0mm、リブ部の溝の深さは1.0mmであった。
【0067】比較例3 成形用シートEを使用しないこと以外は、実施例2と同
様の材料及び工程を経て燃料電池用セパレータを得た。
得られた成形体の平坦部及びリブ部の厚さが2.0m
m、リブ部の溝の深さは1.0mmであった。
【0068】次に、実施例3及び比較例3で得られた燃
料電池用セパレータについて、外観、密度及びガス透過
性について評価した。その結果を表2に示す。これらの
評価方法は実施例1に示すとおりである。
【0069】
【表3】
【0070】表1に示されるように、実施例3及び比較
例3のセパレータは、外観はいずれも良好であったが、
密度において、リブ部は実施例3及び比較例3のセパレ
ータ共にほぼ同等であったが、平坦部は実施例3のセパ
レータに比較して比較例3のセパレータは低い値であっ
た。またガス透過性については、実施例3のセパレータ
はリブ部及び平坦部のいずれも0でシール性が良好であ
ったが、比較例3のセパレータは平坦部に気泡が発生し
た。
【0071】実施例4 (1)膨張黒鉛造粒粉の製造 板厚が1.0mm及び密度が1000kg/m3の膨張黒鉛
シート(日立化成工業(株)製、商品名カーボフィットH
GP−105)を粗粉砕機及び及び微粉砕機で粉砕し、
数平均粒径が100μmの膨張黒鉛造粒粉を得た。これ
の嵩密度は0.25g/cm3であった。
【0072】(2)使用する樹脂 レゾール型フェノール樹脂粉末(大日本インキ(株)製、
商品名TD2040C)。
【0073】(3)成形用シートの製造 上記(1)の膨張黒鉛造粒粉350重量部と上記(2)
の粉末フェノール樹脂150重量部(膨張黒鉛シート粉
砕粉/樹脂=70/30(重量比))を、V型ブレンダ
ーに投入し3分間混合し、混合成形粉を得た。次いで、
成形用シート成形機で130kPaの圧力で成形して、
密度が0.5g/cm3及び厚さが2.0mmの成形用
シート(これを成形用シートFという)を得た。
【0074】次に、金型を用意した。下型を成形面
(縦、横200mm)が平坦な雌型とし、上型を突起部
を有する雄型とした。ただし、上型において、突起部の
高さを0.5mm、突起部ピッチ1.0mm、リブの幅
1.0mm、リブテーパ10度とした。上記の下型に図
2に示す形状の成形用シート2(成形用シートFを使
用)を1枚載置し、さらにその上に中央部に切り欠き部
を有するを図3に示す形状の厚さ0.15mmのガラス
クロスプリプレグ(日東紡(株)製、商品名WLA209
ELA)を1枚載置した後、その上部に上型の突起部1
を有する部分を下に向けてセットし、その後200℃で
面圧19.6MPa(2×106kg/m2)の条件で10分
間成形した。次いで、得られた成形体を200℃で30
分間熱処理を行って燃料電池用セパレータを得た。得ら
れた燃料電池セパレータの平坦部及びリブ部の厚さが
0.9mm、リブ部の溝の深さは0.5mmであった。
得られたセパレータの平坦部に穴部を簡易打ち抜き機で
打ち抜いた。この穴部を有する燃料電池用セパレータに
ついて、下記の試験をおこなった。
【0075】この後、一体化した成形体の補強シートの
上面にガスケット3としてガラスクロスで補強された膨
張黒鉛シート(日立化成工業(株)製、商品名GRC−5
03、厚さ0.5mm)を熱硬化性樹脂で加熱圧着し
て、ガスケット付き燃料電池用セパレータを作製した。
このガスケット付き燃料電池用セパレータは、図5及び
図6により示されるような形状、構造を有するものであ
った。
【0076】実施例5 実施例4で用いた0.20mmのガラスクロスプリプレ
グに代えて厚さが0.5mm、密度1.0g/cm3
膨張黒鉛シート(日立化成工業(株)製、商品名HGP−
105)を用いたこと以外は、実施例4と同様の工程を
経て燃料電池セパレータを得た。得られた燃料電池セパ
レータの平坦部及びリブ部の厚さが0.9mm、リブ部
の溝の深さは0.5mmであった。得られたセパレータ
の平坦部に穴部を簡易打ち抜き機で打ち抜いた。この穴
部を有する燃料電池用セパレータについて、下記の試験
をおこなった。
【0077】比較例4 金型を用意した。下型を成形面(縦、横200mm)が
平坦な雌型とし、上型を突起部を有する金型とした。た
だし、上型において、突起部の高さを1.0mm、突起
部ピッチ1.0mm、リブの幅1.0mm、リブテーパ
10度とした。上記の下型に図2に示す形状の成形用シ
ート2(成形用シートFを使用)を1枚載置し、その上
部に上型の突起部1を有する部分を下に向けてセット
し、その後200℃で面圧19.6MPa(2×106k
g/m2)の条件で10分間成形した。次いで、得られた成
形体を200℃で30分間熱処理を行って燃料電池用セ
パレータを得た。得られた燃料電池セパレータの平坦部
及びリブ部の厚さが2.0mm、リブ部の溝の深さは
1.0mmであった。得られたセパレータの平坦部に穴
部を簡易打ち抜き機で打ち抜いた。この穴部を有する燃
料電池用セパレータについて、下記の試験をおこなっ
た。この後、一体化した成形体の補強シートの上面にガ
スケットとしてガラスクロスで補強された膨張黒鉛シー
ト(日立化成工業(株)製、商品名GRC−503、厚さ
0.5mm)を熱硬化性樹脂で加熱圧着して、ガスケッ
ト付き燃料電池用セパレータを作製した。このガスケッ
ト付き燃料電池用セパレータは、図5及び図6により示
されるような形状、構造を有するものとなった。
【0078】次に、上記実施例4、5及び比較例4で得
られたセパレータについて、平坦部を穴部よけて10m
m×80mmに切り出し、次に示す試験を行った。曲げ
試験は、JIS K 7203の硬質プラスチック曲げ
試験法(3点曲げ試験法)に準じて測定した。穴部打ち
抜き性は、簡易金型打ち抜き後を目視にて判定し、セパ
レータ組付性は、実際の作業性によって判定した。
【0079】さらに、ガスシール性は、セパレータの穴
部にガスケット(GRC−503)を配し、電極を交互
に50枚挟み込んで燃料電池を作製し上記で得た燃料電
池の穴部に0.1MPaの内圧(エアー)をかけ、リー
クディラクタで検出してシール性を測定した。
【0080】
【表4】
【0081】表4に示されるように、本発明になる実施
例4及び実施例5の燃料電池セパレータは、比較例4の
燃料電池セパレータに比較して全ての性能に優れること
が明らかである。
【0082】
【発明の効果】本発明の燃料電池用セパレータは、ガス
の不浸透性、作業性、機械強度等のセパレータ特性にお
いて問題がなく、かつ安価な燃料電池用セパレータであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 成形用金型(上型下型兼用)を示す平面図で
ある。
【図2】 成形用シートの一例を示す平面図である。
【図3】 他の成形用シートの一例を示す平面図であ
る。
【図4】 片リブ付モデル燃料電池用セパレータを示す
断面図である。
【図5】 本発明の実施例になるリブ付き燃料電池セパ
レータの平面図である。
【図6】 図5のA−A断面図である。
【図7】 固体高分子形燃料電池の一例のセル構造を示
す斜視図である。
【図8】 ガス透過性を調べるためのガスリーク試験治
具の断面図である。
【符号の説明】 1 突起部 2 成
形用シート 3 成形用シート 4 切
り欠き部 11 片リブ付モデル燃料電池用セパレータ 12 成
形用シート 13 導電性シート 14 リ
ブ部 15 平坦部 21 リ
ブ部 22 穴部 23 ガ
スケット 24 補強シート 25 平
坦部 30 セル 31 固
体高分子電解質膜 32 燃料極 33 空
気極 34 三層膜 35、36 燃
料電池用セパレータ 37 セルスタック 41 セ
パレータ試験片 42 水 43 酸
素 44 パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 孝幸 茨城県日立市鮎川町三丁目3番1号 日立 化成工業株式会社山崎事業所内 (72)発明者 蓮田 春文 茨城県日立市鮎川町三丁目3番1号 日立 化成工業株式会社山崎事業所内 Fターム(参考) 5H026 AA03 AA04 AA06 CC03 EE06 EE18 HH01 HH05

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リブ部及び平坦部を有する燃料電池用セ
    パレータにおいて、平坦部が膨張黒鉛及び樹脂を含み、
    密度が1.3〜1.75g/cm3である層を有してな
    る燃料電池用セパレータ。
  2. 【請求項2】 リブ部が密度1.45〜1.75g/c
    3である膨張黒鉛及び樹脂を含む層からなる請求項1
    記載の燃料電池用セパレータ。
  3. 【請求項3】 リブ部と平坦部のそれぞれの膨張黒鉛及
    び樹脂を含む層が連続している層である請求項1又は2
    記載の燃料電池用セパレータ。
  4. 【請求項4】 膨張黒鉛が、膨張黒鉛粉である請求項1
    〜3のいずれかに記載の燃料電池用セパレータ。
  5. 【請求項5】 膨張黒鉛粉が、膨張黒鉛造粒粉である請
    求項4記載の燃料電池用セパレータ。
  6. 【請求項6】 膨張黒鉛造粒粉が、膨張黒鉛シート粉砕
    粉である請求項5記載の燃料電池用セパレータ。
  7. 【請求項7】 セパレータが、リブ部及び平坦部以外に
    穴部を有する請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池
    用セパレータ。
  8. 【請求項8】 平坦部の少なくとも一部に、補強層が積
    層されている請求項1〜7のいずれかに記載の燃料電池
    用セパレータ。
  9. 【請求項9】 補強層が、ガスケット、導電性シート、
    絶縁性を有する材料又はガス不透過性シートである請求
    項8記載の燃料電池用セパレータ。
  10. 【請求項10】 補強層が、膨張黒鉛を含む層又は繊維
    強化樹脂層である請求項9記載の燃料電池用セパレー
    タ。
  11. 【請求項11】 膨張黒鉛を含む層が、膨張黒鉛シート
    である請求項10記載の燃料電池用セパレータ。
  12. 【請求項12】 膨張黒鉛を含む層が、膨張黒鉛粉を含
    有する樹脂層である請求項10記載の燃料電池用セパレ
    ータ。
  13. 【請求項13】 膨張黒鉛粉が膨張黒鉛シート粉砕粉で
    ある請求項12記載の燃料電池用セパレータ。
  14. 【請求項14】 膨張黒鉛粉及び樹脂を含む成形体から
    なり、該成形体の片面又は両面の平坦部を構成する部分
    に補強シートを重ねて一体化してなる燃料電池用セパレ
    ータ。
  15. 【請求項15】 膨張黒鉛粉及び樹脂を含む成形体から
    なり、該成形体の片面又は両面の平坦部を構成する部分
    に補強シート及びその上面にガスケットを重ねて一体化
    してなる燃料電池用セパレータ。
  16. 【請求項16】 樹脂が、平均粒径1μm〜1000μ
    mの粉末状の樹脂である請求項14又は15のいずれか
    に記載の燃料電池用セパレータ。
  17. 【請求項17】 膨張黒鉛粉が、平均粒径5μm〜10
    00μmである請求項14〜16のいずれかに記載の燃
    料電池用セパレータ。
  18. 【請求項18】 膨張黒鉛粉が、膨張黒鉛造粒粉である
    請求項14〜17のいずれかに記載の燃料電池用セパレ
    ータ。
  19. 【請求項19】 膨張黒鉛造粒粉が、膨張黒鉛シート粉
    砕粉である請求項18記載の燃料電池用セパレータ。
  20. 【請求項20】 補強シートが、ガス不透過性シート、
    導電性シート又は絶縁性を有する材料で構成してなる請
    求項14〜19のいずれかに記載の燃料電池用セパレー
    タ。
  21. 【請求項21】 ガス不透過性シート又は絶縁性を有す
    る材料が、プリプレグである請求項20記載の燃料電池
    用セパレータ。
  22. 【請求項22】 複数の成形用シートの間に導電性シー
    トを介在させてなる請求項20記載の燃料電池用セパレ
    ータ。
  23. 【請求項23】 導電性シートが、膨張黒鉛シートであ
    る請求項20又は22記載の燃料電池用セパレータ。
  24. 【請求項24】 ガスケットが、膨張黒鉛シートである
    請求項15記載の燃料電池用セパレータ。
  25. 【請求項25】 ガスケットが、ガラスプリプレグで補
    強された膨張黒鉛シートである請求項15記載の燃料電
    池用セパレータ。
  26. 【請求項26】 ガスケットが、膨張黒鉛粉及び樹脂を
    含む成形体に接着されている請求項15記載の燃料電池
    用セパレータ。
  27. 【請求項27】 セパレータが、リブ部、平坦部及び穴
    部から構成される請求項14〜26のいずれかに記載の
    燃料電池用セパレータ。
  28. 【請求項28】 請求項1〜27のいずれかに記載のセ
    パレータを有してなる燃料電池。
  29. 【請求項29】 固体高分子型である請求項28記載の
    燃料電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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