JP2007024581A - 酸素センサの素子割れ検出装置 - Google Patents

酸素センサの素子割れ検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007024581A
JP2007024581A JP2005204506A JP2005204506A JP2007024581A JP 2007024581 A JP2007024581 A JP 2007024581A JP 2005204506 A JP2005204506 A JP 2005204506A JP 2005204506 A JP2005204506 A JP 2005204506A JP 2007024581 A JP2007024581 A JP 2007024581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen sensor
abnormality
engine
negative voltage
element crack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005204506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4665636B2 (ja
Inventor
Tsutomu Hayashi
努 林
Hajime Nomura
肇 野村
Yoshitaka Uematsu
義貴 植松
Toshiaki Iwashita
敏明 岩下
Kensuke Mizui
健介 水井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005204506A priority Critical patent/JP4665636B2/ja
Priority to US11/482,820 priority patent/US7311093B2/en
Publication of JP2007024581A publication Critical patent/JP2007024581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4665636B2 publication Critical patent/JP4665636B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
    • G01N27/417Systems using cells, i.e. more than one cell and probes with solid electrolytes
    • G01N27/4175Calibrating or checking the analyser

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】 濃淡電池式酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出する。
【解決手段】 酸素センサの素子割れ検出装置は、エンジンの運転中に燃料カットが開始された後の異常検出期間において(S140:YES)、酸素センサの排気側電極の電位に対する大気側電極の電位の差を出力電圧として検出し、その出力電圧が判定値Vth1以下ならば、負電圧であると判定して(S150:YES)、異常カウンタをカウントアップする(S160)。そして、異常カウンタの値が判定値Nth1以上になると(S170:YES)、素子割れが発生していると判断するが、本装置では、異常検出期間をエンジン回転数、吸入空気量、及び燃料カット直前の混合気状態に応じて可変設定し、判定値Vth1を酸素センサ温度と燃料カット直前の混合気状態に応じて可変設定し、更に判定値Nth1も酸素センサからの負電圧の大きさに応じて可変設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサの素子割れ異常を検出する技術に関するものである。
従来より、自動車においては、エンジンの排気系に設けられた空燃比センサの出力信号に基づいて、空燃比が目標値となるようにエンジンへの燃料噴射量を決定する、といった空燃比フィードバック制御を行うエンジン制御装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、空燃比センサの一つとして、濃淡電池式の酸素センサが知られている。
濃淡電池式酸素センサは、図11に例示するように、コップ状に成型されたジルコニア等からなる固体電解質101の外面と内面とに白金等からなる電極103,105がそれぞれ設けられた構成を有しており、そのコップ状の外側が排気ガスにさらされ、そのコップ状の内側に大気が導入される。よって、固体電解質101の外面に設けられた電極103が、排気ガスに面する排気側電極となり、固体電解質101の内面に設けられた電極105が、大気に面する大気側電極となる。
そして、このような濃淡電池式酸素センサでは、排気側電極103の酸素濃度と大気側電極105の酸素濃度との濃度差により起電力が発生し両電極間の電位差が、この酸素センサの出力電圧として検出され、その出力電圧は、ストイキ(理想空燃比)近傍で急変し、ストイキよりもリッチの領域では例えば1V、リーンの領域では約0Vとなる(例えば、特許文献1参照)。この場合、排気側電極103から大気側電極105に電子が流れ起電力が発生することになるため、排気側電極103を基準とした電位差として出力電圧を得ることができる。
尚、固体電解質101は、一定の活性化温度(例えば300℃)以上で酸素イオン導電体として働く活性状態となり、内面(大気側の面)と外面(排気側の面)の酸素濃度差に応じた濃淡電池として起電力を発生するため、ヒータにより活性化温度に加熱される。
ここで、この種の濃淡電池式酸素センサにおいて、排気側電極103の方の空間を排気側と言い、大気側電極105の側の方の空間を大気側と言うことにすると、図11に示すように、素子割れ(詳しくは、固体電解質101及び電極103,105からなる素子部分の割れ)が発生した場合には、その割れた部分から排気ガスが大気側へと流入するため、その大気側の酸素濃度が正常時よりも低下することとなる。
このため、エンジンに対する燃料カットが実施されて、大気と同程度の排気ガスが酸素センサに到達し、酸素センサの排気側の酸素濃度が大気と同程度になると、排気側の方が大気側よりも酸素濃度が高いという逆転現象が発生し、その結果、酸素センサの出力電圧が負電圧になる(つまり、排気側電極103の電位が大気側電極105よりも高くなり、排気側電極103を基準とした場合に負電圧がセンサ出力として出力される)。
そこで、従来より、酸素センサの素子割れ異常を検出する技術として、エンジンの運転中に燃料カットが開始されると、予め定められたタイミングで酸素センサの出力電圧を検出して、その出力電圧が負電圧になったか否を判定し、その判定結果に基づいて素子割れ異常が発生しているか否かを判定する、といったものがある。
特開2000−241381号公報
しかしながら、上記従来技術では、エンジンに対する燃料カットが開始された後の固定のタイミングで酸素センサの出力電圧を検出すると共に、その検出した出力電圧を固定の判定値と大小比較することで負電圧か否かを判定していたため、素子割れ異常を早期に精度良く検出することができなかった。
つまり、素子割れ異常が発生した場合の負電圧の発生状態(例えば、燃料カットが開始されてから酸素センサの出力電圧が負電圧になるまでの遅れ時間や、その負電圧のレベル等)は、常に同じではなく、エンジンの運転状態によって変わると考えられるからである。
そこで、本発明は、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出できるようにすることを目的としている。
本発明の素子割れ検出装置は、エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサ(以下単に、酸素センサともいう)の排気側電極と大気側電極との間に生ずる電位差を、その酸素センサの出力電圧として検出し、その検出値に基づいてエンジンへの燃料噴射量を決定するエンジン制御装置において、酸素センサの素子割れを検出するために用いられるものである。
そして、請求項1の素子割れ検出装置では、負電圧検出手段が、エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後の異常検出期間において、酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定し、異常判定手段が、その負電圧検出手段の判定結果に基づいて、酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する。
そして更に、請求項1の素子割れ検出装置では、異常検出条件可変手段が、前記異常検出期間を、エンジンの運転状態に応じて可変設定する。
このような請求項1の素子割れ検出装置によれば、素子割れ異常が発生している場合に酸素センサの出力電圧が負電圧になる期間(以下、負電圧発生期間という)が、エンジンの運転状態によって変わっても、異常検出期間を、その実際の負電圧発生期間に精度良く合わせることができる。よって、負電圧検出手段を必要以上に作動させることなく、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
ところで、請求項1の素子割れ検出装置において、異常検出条件可変手段は、請求項2に記載のように、異常検出期間をエンジンの回転数に応じて可変設定するように構成することができる。
具体的には、請求項3に記載のように、異常検出期間が、燃料カットが開始されてから第1時間が経過した時点から、燃料カットが終了してから第2時間が経過した時点までの期間であるならば、異常検出条件可変手段は、その第1時間と第2時間との一方又は両方を、エンジンの回転数に応じて可変設定するように構成することができる。
更に、第1時間と第2時間との一方又は両方は、エンジン回転数が大きいほど、小さい値に設定するように構成すると良い。エンジン回転数が大きいほど、エンジンから単位時間あたりに排出される排気ガスの量が多くなるため、燃料カットの開始時から大気と同程度の排気ガスが酸素センサの排気側に到達するまでの時間が短くなると共に、燃料カットの終了時から通常の燃焼後の排気ガスが酸素センサの排気側に到達するまでの時間も短くなり、延いては、酸素センサの素子割れ異常が発生している場合において、燃料カットの開始時から前述の酸素濃度逆転現象により酸素センサの出力に負電圧が発生するまでの時間と、燃料カットの終了時から前述の酸素濃度逆転現象が完全になくなって酸素センサの出力に負電圧が発生し得なくなるまでの時間とが、短くなると考えられるからである。
そして特に、このような請求項2,3の素子割れ検出装置によれば、負電圧発生期間がエンジン回転数によって変わっても、異常検出期間を、その実際の負電圧発生期間に精度良く合わせることができ、このため、負電圧検出手段を必要以上に作動させることなく、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
尚、第1時間と第2時間は、それぞれ0以上の時間であり、換言すれば0であっても良い。そして、このことは、他の請求項に係る発明についても同様である。
また、請求項1の素子割れ検出装置において、異常検出条件可変手段は、請求項4に記載のように、異常検出期間を、燃料カットが開始される直前の混合気の状態に応じて可変設定するように構成することができる。
具体的には、請求項5に記載のように、異常検出期間が、燃料カットが開始されてから第1時間が経過した時点から、燃料カットが終了してから第2時間が経過した時点までの期間であるならば、異常検出条件可変手段は、その第1時間を、燃料カットが開始される直前の混合気の状態に応じて可変設定するように構成することができる。
更に、第1時間は、燃料カット直前の混合気の状態がリッチの場合よりもリーンの場合の方が(換言すれば、燃料カット直前の空燃比が大きい場合ほど)、小さい値に設定するように構成すると良い。燃料カット直前の混合気の状態がリッチであった場合よりもリーンであった場合の方が、燃料カットの開始時から酸素センサの排気側の酸素濃度が大気と同程度になるまでの時間が短くなり、酸素センサの素子割れ異常が発生している場合においては、燃料カットの開始時から酸素センサの出力に負電圧が発生するまでの時間が短くなると考えられるからである。
このような請求項4,5の素子割れ検出装置によれば、負電圧発生期間が、燃料カット前の混合気の状態によって変わっても、異常検出期間を、その実際の負電圧発生期間に精度良く合わせることができ、このため、負電圧検出手段を必要以上に作動させることなく、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
また、請求項1の素子割れ検出装置において、異常検出条件可変手段は、請求項6に記載のように、異常検出期間を、エンジンのスロットル開度に応じて可変設定するように構成することができる。
具体的には、請求項7に記載のように、異常検出期間が、燃料カットが開始されてから第1時間が経過した時点から、燃料カットが終了してから第2時間が経過した時点までの期間であるならば、異常検出条件可変手段は、その第1時間と第2時間との一方又は両方を、エンジンのスロットル開度に応じて可変設定するように構成することができる。
更に、第1時間と第2時間との一方又は両方は、スロットル開度が大きいほど、小さい値に設定するように構成すると良い。エンジン回転数について述べたのと同様に、スロットル開度が大きいほど、エンジンから単位時間あたりに排出される排気ガスの量が多くなり、酸素センサの素子割れ異常が発生している場合において、燃料カットの開始時から酸素センサの出力に負電圧が発生するまでの時間と、燃料カットの終了時から酸素センサの出力に負電圧が発生し得なくなるまでの時間とが、短くなると考えられるからである。
このような請求項6,7の素子割れ検出装置によれば、負電圧発生期間が、エンジンのスロットル開度によって変わっても、異常検出期間を、その実際の負電圧発生期間に精度良く合わせることができ、このため、負電圧検出手段を必要以上に作動させることなく、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
また、請求項1の素子割れ検出装置において、異常検出条件可変手段は、請求項8に記載のように、異常検出期間を、エンジンの吸入空気量に応じて可変設定するように構成することができる。
具体的には、請求項9に記載のように、異常検出期間が、燃料カットが開始されてから第1時間が経過した時点から、燃料カットが終了してから第2時間が経過した時点までの期間であるならば、異常検出条件可変手段は、その第1時間と第2時間との一方又は両方を、エンジンの吸入空気量に応じて可変設定するように構成することができる。
更に、第1時間と第2時間との一方又は両方は、吸入空気量が大きいほど、小さい値に設定するように構成すると良い。エンジン回転数について述べたのと同様に、吸入空気量が大きいほど、エンジンから単位時間あたりに排出される排気ガスの量が多くなり、酸素センサの素子割れ異常が発生している場合において、燃料カットの開始時から酸素センサの出力に負電圧が発生するまでの時間と、燃料カットの終了時から酸素センサの出力に負電圧が発生し得なくなるまでの時間とが、短くなると考えられるからである。
このような請求項8,9の素子割れ検出装置によれば、負電圧発生期間が、エンジンの吸入空気量によって変わっても、異常検出期間を、その実際の負電圧発生期間に精度良く合わせることができ、このため、負電圧検出手段を必要以上に作動させることなく、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
次に、請求項10の素子割れ検出装置では、負電圧検出手段が、エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後に、酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定し、異常判定手段が、その負電圧検出手段の判定結果に基づいて、酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する。
そして更に、請求項10の素子割れ検出装置では、異常検出条件可変手段が、負電圧検出手段にて酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定する負電圧判定値(即ち、酸素センサの出力電圧がその判定値以下となったら負電圧であると判定される値)を、エンジンの運転状態に応じて可変設定する。
このような請求項10の素子割れ検出装置によれば、素子割れ異常が発生した酸素センサから出力される負電圧の値が、エンジンの運転状態によって変わっても、負電圧判定値を適切な値(即ち、負電圧か否かを正しく判定可能な値)に設定することができる。よって、負電圧検出手段の判定精度を高めることができ、延いては、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
ところで、請求項10の素子割れ検出装置において、異常検出条件可変手段は、請求項11に記載のように、負電圧判定値を酸素センサの温度に応じて可変設定するように構成することができる。
具体的には、酸素センサでの酸素濃度差に応じた発生電圧の絶対値は、その酸素センサの温度が小さい(低い)ほど、小さくなるため、異常検出条件可変手段は、酸素センサの温度が小さいほど、負電圧判定値を大きい値(即ち、負電圧であると判定し易い値)に設定するように構成すると良い。
そして、このような請求項11の素子割れ検出装置によれば、素子割れ異常が発生した酸素センサから出力される負電圧の値が、その酸素センサの温度によって変わっても、負電圧判定値を適切な値(即ち、負電圧か否かを正しく判定可能な値)に設定することができる。よって、負電圧検出手段の判定精度を高めることができ、延いては、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
また、請求項10の素子割れ検出装置において、異常検出条件可変手段は、請求項12に記載のように、負電圧判定値を、燃料カットが開始される直前の混合気の状態に応じて可変設定するように構成することができる。
具体的には、素子割れ異常が発生している場合に酸素センサから出力される負電圧の絶対値は、燃料カット直前の混合気の状態がリッチであった場合よりもリーンであった場合の方が、小さくなると考えられる。燃料カット前の空燃比が大きければ、素子割れにより酸素センサの大気側に漏れた排気ガスの酸素濃度が比較的大きいため、燃料カット後に大気と同等の排気ガスが酸素センサの排気側に到達しても、酸素センサの排気側と大気側とに大きな酸素濃度差が発生しないからである。このため、異常検出条件可変手段は、燃料カット直前の混合気の状態がリッチであった場合よりもリーンであった場合の方が(換言すれば、燃料カット直前の空燃比が大きい場合ほど)、負電圧判定値を大きい値(即ち、負電圧であると判定し易い値)に設定するように構成すると良い。
そして、このような請求項12の素子割れ検出装置によれば、素子割れ異常が発生した酸素センサから出力される負電圧の値が、燃料カット直前の混合気の状態によって変わっても、負電圧判定値を適切な値(即ち、負電圧か否かを正しく判定可能な値)に設定することができる。よって、負電圧検出手段の判定精度を高めることができ、延いては、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
次に、請求項13の素子割れ検出装置も、請求項1の素子割れ検出装置と同様の、負電圧検出手段と異常判定手段を備えているが、特に、異常判定手段は、負電圧検出手段により酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定された累積時間を計測すると共に、その累積時間が累積時間判定値に達したか否かを判定して、累積時間が累積時間判定値に達したと判定したならば、酸素センサに素子割れ異常が発生していると判定するように構成されている。
そして更に、この請求項13の素子割れ検出装置では、異常検出条件可変手段が、異常判定手段における累積時間判定値を、酸素センサから出力された負電圧の大きさに応じて可変設定する。
具体的に説明すると、まず、酸素センサの素子割れ部が大きい場合には、燃料カットが実施される前に酸素センサの大気側へ排気ガスが多く漏れるので、燃料カットが開始された後に酸素センサから出力される負電圧の絶対値は大きくなるが、燃料カットに伴う大気と同等の排気ガスも、酸素センサの大気側へ漏れ易くなるため、負電圧が発生する継続時間は短くなると考えられる。また、酸素センサの素子割れ部が小さい場合には、逆の理由により、酸素センサから出力される負電圧の絶対値は小さいものの、その負電圧が発生する継続時間は長くなると考えられる。このため、異常検出条件可変手段は、酸素センサから出力された負電圧の絶対値が大きいほど、累積時間判定値を小さい値に設定するように構成すると良い。
そして、このような請求項13の素子割れ検出装置によれば、素子割れ異常が発生している場合に酸素センサから出力される負電圧の継続時間が、素子割れの度合いによって変わっても、累積時間判定値を適切な値に設定することができ、延いては、素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
次に、請求項14の素子割れ検出装置も、請求項13の素子割れ検出装置と同様の、負電圧検出手段と異常判定手段を備えている。
そして更に、請求項14の素子割れ検出装置には、燃料カット条件緩和手段が備えられており、その燃料カット条件緩和手段は、異常判定手段により計測された累積時間が累積時間判定値よりも小さい規定値以上になった場合に、燃料カットの実施条件を緩和して、燃料カットが実施され易くする。
つまり、この素子割れ検出装置では、燃料カットが実施されて、負電圧検出手段により酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定され、更に、その判定された累積時間が規定値以上になると、燃料カットの実施条件を緩和して、その後、燃料カットが実施され易くなるようにしている。
このような請求項14の素子割れ検出装置によれば、酸素センサに素子割れ異常が発生している可能性がある場合に、燃料カットが実施され易くなり、その結果、酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを負電圧検出手段が判定する機会(つまり、素子割れ異常が発生しているか否かを確認する機会)が増えることとなるため、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
次に、請求項15の素子割れ検出装置も、請求項13の素子割れ検出装置と同様の、負電圧検出手段と異常判定手段を備えている。
そして更に、請求項15の素子割れ検出装置には、燃料噴射量補正手段が備えられており、その燃料噴射量補正手段は、異常判定手段により計測された累積時間が累積時間判定値よりも小さい規定値以上になった場合に、エンジン制御装置がエンジンへ供給する燃料の噴射量を増量させる。
つまり、請求項15の素子割れ検出装置では、請求項14の素子割れ検出装置と比較すると、燃料カットの実施条件を緩和する代わりに、エンジンへの燃料噴射量を増量補正するようにしている。
このような請求項15の素子割れ検出装置によれば、負電圧検出手段により酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定された累積時間が規定値以上になって、酸素センサに素子割れ異常が発生している可能性があると考えられる場合に、エンジンへの燃料噴射量が増量補正されることとなる。このため、本当に素子割れ異常が発生していれば、次回の燃料カット時には、酸素センサから負電圧が出力され易くなる。つまり、酸素センサから出力される負電圧の絶対値が大きくなると共に、その負電圧の出力継続時間も長くなる。よって、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
次に、請求項16の素子割れ検出装置も、請求項13の素子割れ検出装置と同様の、負電圧検出手段と異常判定手段を備えている。
そして更に、請求項16の素子割れ検出装置には、燃料カット復帰条件強化手段が備えられており、その燃料カット復帰条件強化手段は、燃料カットの実施中に負電圧検出手段により酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定されると、燃料カットの状態からエンジンに燃料を噴射する状態へと復帰する復帰条件を強化して、今回の燃料カットが継続し易くする。
このような請求項16の素子割れ検出装置によれば、燃料カットの実施中に負電圧検出手段により酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定されて、素子割れ異常が発生している可能性があると考えられる場合には、燃料カットからの復帰条件が強化されて、その回の燃料カットが継続し易くなる。よって、酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを負電圧検出手段が判定する時間(つまり、素子割れ異常が発生しているか否かを確認する時間)が増えることとなり、その結果、素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
次に、請求項17の素子割れ検出装置は、請求項10の素子割れ検出装置と同様の、負電圧検出手段と異常判定手段を備えている。
そして更に、請求項17の素子割れ検出装置では、強制燃料噴射手段が、車両のイグニッションスイッチがオフされてからエンジンが停止するまでの間に、エンジンへ燃料を噴射し、第2の負電圧検出手段が、その強制燃料噴射手段による燃料噴射が終了した後に、酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する。そして、異常判定手段は、負電圧検出手段の判定結果と第2の負電圧検出手段の判定結果とに基づいて、酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定するようになっている。
つまり、この素子割れ検出装置では、イグニッションスイッチがオフされてからエンジンが停止するまでの停止猶予期間においても、エンジンの運転中における燃料カット時と同様の状態を発生させて、酸素センサの出力電圧が負電圧になるか否かを監視するようにしている。
このような請求項17の素子割れ検出装置によれば、エンジンの運転中において燃料カットが実施された場合だけでなく、イグニッションスイッチがオフされた際にも、酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを確認することができるようになり、延いては、酸素センサの素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
次に、請求項18の素子割れ検出装置では、請求項1〜17の素子割れ検出装置において、活性判定手段が、酸素センサが活性状態になったか否かを判定し、基準電圧切換手段が、その活性判定手段により酸素センサが活性状態になったと判定されるまでは、酸素センサの排気側電極の電位をグランドレベルにし、活性判定手段により酸素センサが活性状態になったと判定されたならば、排気側電極の電位をグランドレベルよりも高い電位に上昇させる。
このような請求項18の素子割れ検出装置によれば、酸素センサが活性状態になったか否かを判定するための活性判定ロジックとして、従来からのロジックをそのまま流用できるようになる。
つまり、従来より、この種の酸素センサが活性状態になったか否かは、エンジン制御装置に電源が投入されて酸素センサのヒータへの通電が開始されてから、その酸素センサの出力電圧が正の所定値になったか否かによって判定される。つまり、酸素センサの出力電圧が所定値に達したならば、活性状態になったと判定される。
更に、従来より、酸素センサの出力電圧の基準である排気側電極の電位は、装置のグランドレベルに設定されていた。尚、酸素センサの出力電圧としては、排気側電極の電位に対する大気側電極の電位の差を出力電圧として検出する。
一方、本発明の素子割れ検出装置では、酸素センサの出力電圧が負電圧になったことを検知するようにしているため、酸素センサの出力電圧の基準である排気側電極の電位は、グランドレベルよりも高い電位に上昇させておく必要がある。そのようにしないと、負電圧の出力時に大気側電極の電圧Vpがグランドレベルよりも低い電位となってしまい、一般的に装置のグランドレベルを基準として動作する電子回路(特にA/D変換器)では、その大気側電極の電圧Vpを検出することができなくなってしまうからである。
しかし、排気側電極の電圧Vmをグランドレベルよりも高い電位に上昇させると、酸素センサが非活性状態から活性状態になる過程において、その酸素センサの出力電圧(=Vp−Vm)が、「Vm=グランドレベル」の場合とは異なる変化をする可能性があり、そうなると、従来からの活性判定ロジックでは、活性判定を適切に行うことができなくなってしまう。具体的な事象としては、酸素センサの出力電圧(=Vp−Vm)が上記所定値になるまでの時間が長くなり、活性状態になったと判定されるまでの時間が長くなってしまう可能性がある。
そこで、請求項18の素子割れ検出装置では、酸素センサが活性状態になったと判定されるまでは、酸素センサの排気側電極の電位をグランドレベルにすることで、従来からの活性判定ロジックをそのまま使用できるようにしているのである。
以下に、本発明の素子割れ検出装置が適用された実施形態のエンジン制御装置について説明する。
まず図1は、本実施形態のエンジン制御装置(以下、ECUという)1が制御するエンジン3及びその周辺機器を表す概略構成図である。
図1に示すように、エンジン3の吸気経路5には、スロットル弁7と、そのスロットル弁7の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ8とが設けられており、更に、スロットル弁7の上流には、エンジン3への吸入空気量を検出するセンサであるエアフロメータ9が設けられている。
また、エンジン3の排気経路11には、排気ガス浄化用の触媒コンバータ13が設けられている。そして、その排気経路11において、触媒コンバータ13の上流側と下流側には、空燃比センサとしての酸素センサ15,17がそれぞれ設けられている。
更に、エンジン3には、エンジン回転数を検出するための回転センサ19や、冷却水温を検出する水温センサ21等も取り付けられている。
ECU1には、上記各センサ8,9,15,17,19,21を始めとする各種センサからの信号や、イグニッションスイッチ(図示省略)を始めとする各種スイッチからの信号が入力される。そして、ECU1は、それらの信号に基づいてエンジン3の運転状態を検出し、その検出結果に応じて燃料噴射用のインジェクタ23や点火装置25等の各種アクチュエータを駆動することにより、エンジン3を最適な状態で動作させる。
ここで、触媒コンバータ13よりも上流側の酸素センサ15は、空燃比に応じた限界電流を発生する限界電流式酸素センサであり、触媒コンバータ13よりも下流側の酸素センサ17は、図11を用いて説明した濃淡電池式酸素センサである。
そして、ECU1は、上流側の酸素センサ15に基づく空燃比の検出結果を基本として空燃比フィードバック制御を行い、下流側の酸素センサ17に基づく空燃比の検出結果(リッチ又はリーン)を用いて燃料噴射量(延いては空燃比)を補正するようにしている。つまり、下流側の酸素センサ17は、いわゆるサブセンサである。
そして更に、ECU1は、その下流側の酸素センサ17について、素子割れ異常を検出するようになっている。
そこで次に、ECU1の構成のうち、酸素センサ17に関連する部分を中心に説明する。
図2に示すように、ECU1は、エンジン3の制御と共に酸素センサ17の素子割れ検出を行うための処理を実行するマイコン(マイクロコンピュータ)31と、酸素センサ17に関わる検出対象のアナログ信号をマイコン31に入力させるA/D変換器(ADC)33と、酸素センサ17の白金製の排気側電極103と白金製の大気側電極105との間に接続された電圧安定化用の抵抗35とを備えている。尚、マイコン31には、CPU、ROM、及びRAM等が内蔵されている。また、抵抗35の抵抗値は、酸素センサ17の機能に影響がないように、例えば数MΩ(メガオーム)といった非常に大きい値に設定されている。
そして、A/D変換器33には、A/D変換対象として、酸素センサ17の大気側電極105の電圧Vpと排気側電極103の電圧Vmとが入力されている。
また、ECU1には、酸素センサ17の排気側電極103の電位を、本ECU1のグランドレベル(即ち、グランドラインの電位であり0V)よりも高い電位に上昇させるために、その排気側電極103と一定電圧VC(本実施形態では5V)との間に接続されたプルアップ用の抵抗37と、アノードが排気側電極103に接続され、カソードがグランドラインに接続されたダイオード39とが設けられている。更に、ECU1には、ダイオード39のアノードとカソードをマイコン31からの指令に応じて短絡させるスイッチ41も設けられている。
このため、排気側電極103の電位は、スイッチ41がオフされていれば、グランドレベルからダイオード39の順方向電圧(約0.7V)だけ上昇し、スイッチ41がオンされていれば、グランドレベルと同じ0Vとなる。
一方、本発明と直接関係はないが、ECU1には、酸素センサ17の素子インピーダンス(詳しくは、固体電解質101のインピーダンス)を測定するための回路として、大気側電極105に一端が接続されたシャント抵抗43と、エミッタが一定電圧VCに接続されたPNP形のトランジスタ45と、一端がトランジスタ45のコレクタに接続され、他端がシャント抵抗43の大気側電極105とは反対側(以下、上流側という)に接続された抵抗47と、エミッタがグランドラインに接続されたNPN形のトランジスタ49と、一端がトランジスタ49のコレクタに接続され、他端がシャント抵抗43の上流側に接続された抵抗51と、シャント抵抗43の上流側とグランドラインとの間に接続されて、抵抗47,51と共に積分回路を成すコンデンサ53とが備えられている。そして、シャント抵抗43の両端の電圧Vi,Voも、A/D変換器33を介して、マイコン31に読み込まれるようになっている。また、トランジスタ45,49は、マイコン31によってオン/オフされる。
尚、こうした回路による素子インピーダンスの測定手順は、例えば特開平11−201935号公報等に詳細に記載されているため、ここでは概略を述べる。即ち、マイコン31は、トランジスタ45をオンして、酸素センサ17への印加電圧を急変させると共に、印加電圧を変化させる前のセンサ電流(酸素センサ17に流れる電流)と、印加電圧を変化させてから所定時間が経過した時のセンサ電流との差を、シャント抵抗43の両端の電圧Vi,Voから検出し、その差に基づいて素子インピーダンスを算出する。また、トランジスタ49は、素子インピーダンスの測定が終わった後、コンデンサ53に蓄積された電荷を放電させるためにオンされる。
また、酸素センサ17には、その酸素センサ17を活性状態にするためのヒータ18が付設されており、ECU1には、そのヒータ18のバッテリ電圧VB(通常12V)側とは反対側の端部にドレインが接続されたソース接地のMOSFET55が備えられている。そして、マイコン31は、上記の手順で測定した酸素センサ17の素子インピーダンスが、その酸素センサ17が活性状態であると見なされる値となるように、MOSFET55をデューティ制御してヒータ18への通電電流を調節する、周知のヒータ制御を行う。
また更に、ECU1には、前述した各種センサからの信号のうち、酸素センサ17に関わる信号以外のアナログ信号をマイコン31に入力させるA/D変換器57と、前述した各種センサからの信号のうちの非アナログ信号及び前述した各種スイッチからの信号をマイコン31に入力させる入力回路59と、マイコン31からの指令に従って各種アクチュエータへ駆動信号を出力する出力回路61とが備えられている。
以上のように構成されたECU1においては、マイコン31が、酸素センサ17の大気側電極の電圧Vpと排気側電極の電圧VmとをA/D変換器33により検出し、更に、その両電圧Vp,Vmの差(=Vp−Vm)を酸素センサ17の出力電圧として検出する。実際には両電極間における酸素濃度差に応じた排気側電極103の電位に対する大気側電極105の電位が酸素センサ17の出力電圧として検出される。そして、マイコン31は、このように検出した酸素センサ17の出力電圧から、混合気の状態がリッチかリーンかを判別し、その判別結果に応じて燃料噴射量を補正する。正常時であれば大気側電極105から排気側電極103に酸素イオンの移動が生じ、排気側電極103を基準とした正の値が出力電圧として検出される。このとき、理論空燃比を境にリッチであれば酸素イオンの移動量が高く、出力電圧としては高い値が出力され、リーンであれば酸素イオンの移動量が低く、出力電圧としてはゼロに近い値が出力される。
そして更に、マイコン31は、エンジン3の運転中に特定の燃料カット条件が成立すると、エンジン3への燃料噴射を強制的に停止する燃料カットを実施するが、その燃料カットが開始された後の異常検出期間(図4参照)において、酸素センサ17の出力電圧が負電圧になったか否かを判定し、その判定結果から酸素センサ17に素子割れ異常が発生しているか否かを判定する。
尚、本実施形態において、燃料カット条件は2種類あり、その1つは、「運転者によるアクセルペダルの操作量が0で、且つ、エンジン回転数が所定の燃料カット回転数NC1以上である」という省燃費用の燃料カット条件である。そして、この条件が成立して省燃費用の燃料カットが実施された場合、その燃料カットを止めてエンジン3に燃料を噴射する状態へと復帰する条件(燃料カット復帰条件)は、「運転者によるアクセルペダルの操作量が0ではなくなるか、或いは、エンジン回転数が燃料カット回転数NC1よりも小さい燃料カット復帰回転数NR1以下になった」という条件である。
また、もう1つの燃料カット条件は、「エンジン回転数がレブリミット付近の燃料カット回転数NC2以上である」というエンジン保護用(レブリミット用)の燃料カット条件である。そして、この条件が成立してエンジン保護用の燃料カットが実施された場合、燃料カット復帰条件は、「エンジン回転数が燃料カット回転数NC2よりも小さい燃料カット復帰回転数NR2以下になった」という条件である。
そこで次に、マイコン31が、酸素センサ17の素子割れ異常を検出するために実行する処理の内容について説明する。
まず図3は、マイコン31が一定時間毎に実行する異常検出処理を表すフローチャートである。
マイコン31が異常検出処理の実行を開始すると、まずS110にて、酸素センサ17が活性状態になっているか否かを判定し、活性状態になっていないと判定したならば、当該異常検出処理をそのまま終了するが、活性状態になっていると判定したならば、S120に進んで、それまでオンさせていたスイッチ41をオフ状態に維持させる。
つまり、スイッチ41は、S110で酸素センサ17が活性状態になっていると判定されるまではオンされており、S110で酸素センサ17が活性状態になっていると判定されるとオフされる。そして、スイッチ41がオフされると、ダイオード39が有効となり、酸素センサ17の排気側電極103の電位がダイオード39の順方向電圧だけグランドレベルから上昇することとなる。
尚、酸素センサ17が活性状態になったか否かは、図3とは別の活性判定処理(図示省略)で判定されている。そして、その活性判定処理の手順としては、イグニッションスイッチのオンに伴い本ECU1に電源が投入されると、ヒータ18への通電を開始すると共に、酸素センサ17の出力電圧を検出して、その出力電圧が正の所定値になったか否かを判定し、出力電圧が所定値に達したならば、活性状態になったと判定する。そして、上記S110では、このような活性判定処理での判定結果を参照して、酸素センサ17が活性状態になっているか否かを判定している。また、本実施形態では、上記活性判定処理によって酸素センサ17が活性状態になったと判定されるまでは、酸素センサ17の排気側電極103の電位をグランドレベルにし(S110:NO)、酸素センサ17が活性状態になったと判定されたならば、排気側電極103の電位をグランドレベルよりもダイオード39の順方向電圧だけ高い電位に上昇させるようにしているが(S110:YES→S120)、その理由は、請求項18の素子割れ検出装置について説明した通りである。
そして、上記S120でスイッチ41をオフさせた後、次のS130にて、後述する時間T1,T2と判定値Vth1,Nth1を可変設定する異常検出条件可変処理を実行する。尚、この異常検出条件可変処理の内容については、後で詳しく述べる。
次に、S140にて、現在が異常検出期間内であるか否かを判定し、異常検出期間内でなければ、当該異常検出処理をそのまま終了するが、異常検出期間内であれば、S150に進む。尚、異常検出期間は、図4に示すように、燃料カットを開始してから第1時間T1が経過した時点から、その燃料カットが終了してから第2時間T2が経過した時点までの期間である。
S150では、酸素センサ17の出力電圧(Vp−Vm)を検出すると共に、その出力電圧が負電圧判定値Vth1以下であるか否かを判定する。そして、出力電圧が負電圧判定値Vth1以下でなければ、当該異常検出処理をそのまま終了するが、出力電圧が負電圧判定値Vth1以下であれば、その出力電圧は負電圧であると判定して、S160に進む。
S160では、酸素センサ17の出力電圧が負電圧になったと判定した累積時間を表す異常カウンタをカウントアップし、続くS170にて、その異常カウンタの値が累積時間判定値Nth1以上であるか否かを判定する。そして、異常カウンタの値が累積時間判定値Nth1以上でなければ、当該異常検出処理をそのまま終了するが、異常カウンタの値が累積時間判定値Nth1以上であれば、酸素センサ17に素子割れ異常が発生していると判断してS180に進む。
そして、S180では、素子割れ異常が発生していることを示す異常情報をデータ書き換え可能な不揮発性メモリや電源バックアップされたバックアップRAMに書き込むと共に、異常の発生を示す警告表示を行うといった、フェイルセーフ処理を行い、その後、当該異常検出処理を終了する。
つまり、この異常検出処理では、図4に示すように、燃料カットが開始された後の異常検出期間において、一定時間毎に酸素センサ17の出力電圧を検出すると共に、その検出した出力電圧が負電圧判定値Vth1以下であるか否かを判定し、出力電圧が負電圧判定値Vth1以下であって負電圧であると判定する毎に、異常カウンタをカウントアップさせることで、負電圧と判定した累積時間を計測するようになっている。そして、その異常カウンタの値が累積時間判定値Nth1に達したならば、酸素センサ17に素子割れ異常が発生していると判定している。尚、本実施形態において、異常カウンタは、クリアされず、異常検出期間から抜けてもカウント値が累積されていくようになっているが、異常検出期間から抜ける毎にクリアされるようにしても良い。
次に、図3のS130で実行される異常検出条件可変処理の内容について説明する。
異常検出条件可変処理では、下記[1]〜[4]のような処理を行う。
[1]異常検出期間を決める前述の第1時間T1を、燃料カットが開始される直前のエンジン回転数と、吸入空気量と、混合気の状態とのそれぞれ応じて、図5(a)〜(c)に示すように可変設定する。
具体的には、まず、第1時間T1の基本値に乗ずる補正係数として、エンジン回転数に応じた補正係数Ha1と、吸入空気量に応じた補正係数Hb1と、混合気の状態に応じた補正係数Hcとがある。
そして、補正係数Ha1は、図5(a)に示すように、エンジン回転数が大きいほど小さい値となるように、マイコン31に備えられたROM(図示省略)内にてデータマップ化されている。
同様に、補正係数Hb1も、図5(b)に示すように、吸入空気量が大きいほど小さい値となるように、マイコン31に備えられたROM内にてデータマップ化されている。
また、補正係数Hcは、図5(c)に示すように、混合気の状態がリッチの場合よりもリーンの場合の方が小さい値となるように、マイコン31に備えられたROM内にてデータマップ化されている。
そこで、マイコン31は、燃料カットの開始直前に検出していたエンジン回転数と、吸入空気量と、混合気の状態とを、RAM(図示省略)から読み出す共に、それらに対応する補正係数Ha1,Hb1,Hcを、図5(a)〜(c)のような特性の上記各データマップから補間演算などによって算出し、その算出した補正係数Ha1,Hb1,Hcを、第1時間T1の基本値に乗ずることにより、次のS140での判定に用いる第1時間T1を設定する。
このため、第1時間T1は、エンジン回転数が大きいほど小さく、また、吸入空気量が大きいほど小さく、また、混合気の状態がリッチであった場合よりもリーンであった場合の方が、小さい値に設定されることとなる。
尚、このように設定されるようにしている理由は、請求項2,3,4,5,8,9の素子割れ検出装置について説明した通りである。また、図5(b)における横軸の()内に示すように、吸入空気量の代わりに、スロットル開度に応じて補正係数Hb1を決定するように構成しても良い。一方、補正係数Ha1,Hb1を決定するためのエンジン回転数と吸入空気量又はスロットル開度としては、燃料カット開始時の検出値を用いても良い。
[2]異常検出期間を決める前述の第2時間T2を、燃料カットが終了される直前のエンジン回転数と、吸入空気量とのそれぞれ応じて、図5(a),(b)に示すように可変設定する。
具体的には、まず、第2時間T2の基本値に乗ずる補正係数として、エンジン回転数に応じた補正係数Ha2と、吸入空気量に応じた補正係数Hb2とがある。
そして、補正係数Ha2は、図5(a)に示すように、エンジン回転数が大きいほど小さい値となるように、マイコン31に備えられたROM内にてデータマップ化されている。
同様に、補正係数Hb2も、図5(b)に示すように、吸入空気量が大きいほど小さい値となるように、マイコン31に備えられたROM内にてデータマップ化されている。
そこで、マイコン31は、燃料カットの終了直前に検出していたエンジン回転数と、吸入空気量とを、RAMから読み出す共に、それらに対応する補正係数Ha2,Hb2を、図5(a),(b)のような特性の上記各データマップから補間演算などによって算出し、その算出した補正係数Ha2,Hb2を、第2時間T2の基本値に乗ずることにより、次のS140での判定に用いる第2時間T2を設定する。
このため、第2時間T2は、エンジン回転数が大きいほど小さく、また、吸入空気量が大きいほど小さい値に設定されることとなる。
尚、このように設定されるようにしている理由は、請求項2,3,8,9の素子割れ検出装置について説明した通りである。また、図5(b)における横軸の()内に示すように、吸入空気量の代わりに、スロットル開度に応じて補正係数Hb2を決定するように構成しても良い。一方、補正係数Ha2,Hb2を決定するためのエンジン回転数と吸入空気量又はスロットル開度としては、燃料カット終了時の検出値を用いても良い。
[3]S150の判定で用いる負電圧判定値Vth1を、燃料カットが開始される直前の酸素センサ17の温度(以下、センサ温度という)と、混合気の状態とのそれぞれ応じて、図6(a),(b)に示すように可変設定する。
具体的には、まず、負電圧判定値Vth1の基本値に乗ずる補正係数として、センサ温度に応じた補正係数Hdと、混合気の状態に応じた補正係数Heとがある。
そして、補正係数Hdは、図6(a)に示すように、センサ温度が小さい(低い)ほど大きい値となるように、マイコン31に備えられたROM内にてデータマップ化されている。
また、補正係数Heは、図6(b)に示すように、混合気の状態がリッチの場合よりもリーンの場合の方が大きい値となるように、マイコン31に備えられたROM内にてデータマップ化されている。
そこで、マイコン31は、燃料カットの開始直前に検出していたセンサ温度と、混合気の状態とを、RAMから読み出す共に、それらに対応する補正係数Hd,Heを、図6(a),(b)のような特性の上記各データマップから補間演算などによって算出し、その算出した補正係数Hd,Heを、負電圧判定値Vth1の基本値に乗ずることにより、S150での判定に用いる負電圧判定値Vth1を設定する。尚、センサ温度は、酸素センサ17の素子インピーダンスの測定値から算出される。
このため、負電圧判定値Vth1は、センサ温度が小さい(低い)ほど大きく、また、混合気の状態がリッチであった場合よりもリーンであった場合の方が、大きい値に設定されることとなる。
尚、このように設定されるようにしている理由は、請求項11,12の素子割れ検出装置について説明した通りである。また、補正係数Hdを決定するためのセンサ温度としては、燃料カット開始時の検出値を用いても良い。一方、異常検出期間中においても、センサ温度に応じてリアルタイムに負電圧判定値Vth1を可変設定するように構成しても良い。
[4]S150で酸素センサ17の出力電圧が負電圧判定値Vth1以下であると判定した時の、その酸素センサ17の出力電圧の大きさ(即ち、酸素センサ17から出力された負電圧の大きさであり、以下、負電圧出力という)に応じて、S170の判定で用いる累積時間判定値Nth1を、図7に示すように可変設定する。
具体的には、まず、累積時間判定値Nth1の基本値に乗ずる補正係数として、酸素センサ17の負電圧出力に応じた補正係数Hfがある。
そして、その補正係数Hfは、図7に示すように、負電圧出力の絶対値が大きいほど小さい値となるように、マイコン31に備えられたROM内にてデータマップ化されている。
そこで、マイコン31は、S150で酸素センサ17の出力電圧が負電圧判定値Vth1以下であると最初に判定すると、その時の酸素センサ17の出力電圧を、最初の負電圧出力としてRAMに記憶しておく。そして、次回のS130にて、上記記憶しておいた最初の負電圧出力をRAMから読み出すと共に、その読み出した負電圧出力に対応する補正係数Hfを、図7のような特性のデータマップから補間演算などによって算出し、その算出した補正係数Hfを、累積時間判定値Nth1の基本値に乗ずることにより、S170での判定に用いる累積時間判定値Nth1を設定する。
このため、累積時間判定値Nth1は、酸素センサ17からの負電圧出力の絶対値が大きいほど、小さい値に設定されることとなる。尚、このように設定されるようにしている理由は、請求項13の素子割れ検出装置について説明した通りである。また、累積時間判定値Nth1の初期値(即ち、S130の処理により、酸素センサ17の負電圧出力に応じた値に設定されるまでの値)は、可変範囲における最大値である。
以上のような本実施形態のECU1によれば、酸素センサ17に素子割れ異常が発生して該酸素センサ17の出力電圧が負電圧になる期間(負電圧発生期間)が、エンジン回転数と、吸入空気量又はスロットル開度と、燃料カット前の混合気の状態とのそれぞれによって変わっても、図3のS130で実行される異常検出条件可変処理のうちの上記[1]及び[2]の処理により、異常検出期間を、その実際の負電圧発生期間に精度良く合わせることができる。よって、S150の判定処理を必要以上に実施することなく、酸素センサ17の素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
特に、本実施形態では、異常検出期間が燃料カットの終了時に必ず終わる構成ではなく、燃料カット終了時から異常検出期間が終了するまでの第2時間T2も可変設定されるため、異常検出期間を効果的に拡大して、素子割れ異常の検出精度を高めることができる。燃料カットから復帰しても、ある程度の期間は、酸素センサ17付近は極リーン状態になっており、負電圧が発生する可能性があるからであり、その期間(第2時間T2の期間)においても、酸素センサ17からの負電圧をモニタすることができるからである。
更に、本実施形態のECU1によれば、素子割れ異常が発生している場合に酸素センサ17から出力される負電圧の値(負電圧出力)が、センサ温度と燃料カット前の混合気の状態とのそれぞれによって変わっても、図3のS130で実行される異常検出条件可変処理のうちの上記[3]の処理により、負電圧判定値Vth1を、酸素センサ17の出力電圧が負電圧であるか否かを正しく判定可能な適切な値に設定することができる。よって、S150による負電圧か否かの判定精度を高めることができ、延いては、酸素センサ17の素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
そして更に、本実施形態のECU1によれば、酸素センサ17から出力される負電圧の大きさと継続時間が、素子割れの度合いによって変わっても、図3のS130で実行される異常検出条件可変処理のうちの上記[4]の処理により、累積時間判定値Nth1を負電圧の大きさに応じて適切な値に設定することができる。よって、素子割れの度合いが違っても、その素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
次に、本実施形態のECU1において、酸素センサ17の素子割れ異常を早期に精度良く検出するためにマイコン31が実行する他の処理について、図8〜図10を用いて説明する。
まず図8は、燃料カット制御処理を表すフローチャートである。尚、この燃料カット制御処理は、燃料カットが実施されていない場合に一定時間毎に実行される。
図8に示すように、マイコン31が燃料カット制御処理の実行を開始すると、まずS210にて、図3のS160でカウントアップされる異常カウンタの値が、累積時間判定値Nth1よりも小さい規定値Nth2以上で、且つ、累積時間判定値Nth1よりは小さい(即ち、Nth2≦異常カウンタ<Nth1)か否かを判定する。
そして、このS210にて、「Nth2≦異常カウンタ<Nth1」ではないと判定した場合には、そのままS240へ移行するが、「Nth2≦異常カウンタ<Nth1」であると判定した場合には、次のS220へ進んで、前述した燃料カット条件(燃料カットの実施条件)を緩和して、燃料カットが実施され易くする。具体的には、省燃費用の燃料カット条件における燃料カット回転数NC1と、エンジン保護用の燃料カット条件における燃料カット回転数NC2とを、それらの初期設定値よりも小さい値に変更する。
そして更に、次のS230にて、エンジン3へ供給する燃料の噴射量を増量補正する設定を行う。具体的には、エンジン3の運転状態に応じて算出される燃料噴射量に対して、一定値或いは一定割合の補正量が加算されるようにする。そして、その後、S240へ進む。
S240では、燃料カット条件が成立しているか否かを判定し、燃料カット条件が成立していなければ、そのまま当該燃料カット制御処理を終了する。
また、S240で燃料カット条件が成立していると判定した場合には、S250に進んで、燃料カットを実施し、その後、当該燃料カット制御処理を終了する。尚、上記S250で燃料カットが実施されると、その燃料カット状態は、燃料カット復帰条件が成立するまで継続される。
このような燃料カット制御処理によれば、異常カウンタの値が累積時間判定値Nth1未満であるものの規定値Nth2以上になって、酸素センサ17に素子割れ異常が発生している可能性があると考えられる場合には(S210:YES)、燃料カット条件が緩和されて、その後、燃料カットが実施され易くなる(S220)。このため、酸素センサ17の出力電圧が負電圧になったか否かを判定する機会(つまり、図3におけるS150の処理が実施される機会)が増えることとなり、異常検出能力を高めることができる。
更に、酸素センサ17に素子割れ異常が発生している可能性があると考えられる場合には(S210:YES)、エンジン3への燃料噴射量が増量補正されることとなる(S230)。このため、本当に素子割れ異常が発生していれば、次回の燃料カット時には、酸素センサ17から負電圧が出力され易くなる。つまり、酸素センサ17から出力される負電圧の絶対値が大きくなると共に、その負電圧の出力継続時間も長くなる。よって、図3の処理による異常検出能力を更に高めることができる。
尚、S220及びS230の処理は、車両の運転性(ドライバビリティ)とエミッションに影響を与えることとなるため、上記規定値Nth2は、異常検出能力向上との兼ね合いを考慮して設定すれば良い。つまり、異常検出能力向上の方に重点を置くのであれば、規定値Nth2は、極力小さい値(例えば1)に設定すれば良く、車両の運転性とエミッションに影響を与えないことの方に重点を置くのであれば、規定値Nth2は、累積時間判定値Nth1に極力近い値に設定すれば良い。
次に図9は、燃料カット復帰制御処理を表すフローチャートである。尚、この燃料カット復帰制御処理は、燃料カットが実施されている場合に一定時間毎に実行される。
図9に示すように、マイコン31が燃料カット復帰制御処理の実行を開始すると、まずS310にて、今回の燃料カット中に図3のS150で「酸素センサ17の出力電圧≦Vth1」と肯定判定された(即ち、酸素センサ17の出力電圧が負電圧であると判定された)か否かを判定し、S150で肯定判定されていなければ、そのままS330へ移行する。
また、今回の燃料カット中に図3のS150で肯定判定された場合には(S310:YES)、S320へ進み、前述した燃料カット復帰条件を強化して、今回の燃料カットが継続し易くする。具体的には、省燃費用の燃料カット復帰条件における燃料カット復帰回転数NR1と、エンジン保護用の燃料カット条件における燃料カット復帰回転数NR2とを、それらの初期設定値よりも小さい値に変更する。そして、その後、S330へ進む。
S330では、現在の燃料カットに該当する燃料カット復帰条件が成立しているか否かを判定し、燃料カット復帰条件が成立していなければ、そのまま当該燃料カット復帰制御処理を終了する。
また、S330で燃料カット復帰条件が成立していると判定した場合には、S340に進んで、燃料カットを停止する(即ち、エンジン3に燃料を噴射する状態へと復帰する)ための燃料カット復帰処理を実施し、その後、当該燃料カット復帰制御処理を終了する。
このような燃料カット復帰制御処理によれば、燃料カットの実施中に図3のS150により酸素センサ17の出力電圧が負電圧になったと判定されて、素子割れ異常が発生している可能性があると考えられる場合には(S310:YES)、燃料カット復帰条件が強化されて、その回の燃料カットが継続し易くなる(S320)。このため、酸素センサ17の出力電圧が負電圧になったか否かを図3のS150で判定する時間(つまり、素子割れ異常が発生しているか否かを確認する時間)が増えることとなり、異常検出能力を高めることができる。
次に図10は、異常検出第2処理を表すフローチャートである。尚、この異常検出第2処理も一定時間毎に実行される。
図10に示すように、マイコン31が異常検出第2処理の実行を開始すると、まずS410にて、イグニッションスイッチがオフされているか否かを判定し、オフされていない(オンされている)場合には、そのまま当該異常検出第2処理を終了する。
また、上記S410にて、イグニッションスイッチがオフされていると判定した場合には、S415に進んで、今回の処理が、イグニッションスイッチがオンからオフに変化した後の1回目であるか否かを判定する。
そして、このS415で否定判定した場合には、そのままS430へ移行するが、S415で肯定判定した場合には(即ち、イグニッションスイッチがオンからオフされた直後であれば)、次のS420にて、エンジン3へ燃料を一定時間だけ噴射する一瞬強制燃料噴射を実施し、その後、S430へ進む。
S430では、図3のS150と同様に、酸素センサ17の出力電圧を検出すると共に、その出力電圧が負電圧判定値Vth2以下であるか否かを判定する。そして、出力電圧が負電圧判定値Vth2以下でなければ、当該異常検出第2処理をそのまま終了するが、出力電圧が負電圧判定値Vth2以下であれば、その出力電圧は負電圧であると判定して、S440に進む。
S440では、異常カウンタをカウントアップし、続くS450にて、その異常カウンタの値が累積時間判定値Nth3以上であるか否かを判定する。そして、異常カウンタの値が累積時間判定値Nth3以上でなければ、当該異常検出第2処理をそのまま終了するが、異常カウンタの値が累積時間判定値Nth3以上であれば、酸素センサ17に素子割れ異常が発生していると判断してS460に進む。
そして、S460では、図3のS180と同様のフェイルセーフ理を行い、その後、当該異常検出第2処理を終了する。
尚、イグニッションスイッチがオフされてからエンジンが停止するまでには多少の時間があるため、S430以降の処理は、その時間内に複数回実行される。また、S430での負電圧判定値Vth2と、S450での累積時間判定値Nth3は、図3の異常検出処理における負電圧判定値Vth1と累積時間判定値Nth1との各々とは別に設定された判定値である。また更に、本実施形態において、S440及びS450でカウントアップと大小判定が行われる異常カウンタは、図3のS160でカウントアップされる異常カウンタとは別のカウンタであるが、同じカウンタであっても良い。
つまり、図10の異常検出第2処理では、イグニッションスイッチがオフされてからエンジン3が停止するまでに、エンジン3へ一度だけ燃料を噴射することで(S420)、その後、エンジンが停止するまでの停止猶予期間においても、エンジン3の運転中における燃料カット時と同様の状態を発生させて、酸素センサ17の出力電圧が負電圧になるか否かを監視するようにしている(S430)。そして、負電圧になったと判定した累積時間の計測値に相当する異常カウンタの値が累積時間判定値Nth3以上になったならば、酸素センサ17に素子割れ異常が発生していると判定するようにしている(S450:YES→S460)。
そして、このような異常検出第2処理を実行することにより、エンジン3の運転中に燃料カットが実施された場合だけでなく、イグニッションスイッチがオフされた際にも、酸素センサ17に素子割れ異常が発生しているか否かを確認することができるようになり、延いては、酸素センサ17の素子割れ異常を早期に精度良く検出することができるようになる。
尚、上記実施形態では、図3におけるS150の処理が、負電圧検出手段に相当し、図3におけるS160及びS170の処理と、図10におけるS440及びS450の処理とが、異常判定手段に相当し、図3におけるS130の処理が、異常検出条件可変手段に相当している。
また、図8におけるS210とS220の処理が、燃料カット条件緩和手段に相当し、図8におけるS210とS230の処理が、燃料噴射量補正手段に相当し、図9におけるS310とS320の処理が、燃料カット復帰条件強化手段に相当している。
また、図10における各ステップのうち、S420の処理が、強制燃料噴射手段に相当し、S430の処理が、第2の負電圧検出手段に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、図5(c)と図6(b)に示した補正係数Hc,Heの各々は、大小2通りの値だけではなく、混合気の状態に応じて連続的に値が変わるように構成しても良い。
実施形態のECU(エンジン制御装置)が制御するエンジン及びその周辺機器を表す概略構成図である。 ECUの構成を表す構成図である。 異常検出処理を表すフローチャートである。 異常検出処理の作用を表すタイムチャートである。 異常検出期間の可変設定を説明する説明図である。 負電圧判定値の可変設定を説明する説明図である。 累積時間判定値の可変設定を説明する説明図である。 燃料カット制御処理を表すフローチャートである。 燃料カット復帰制御処理を表すフローチャートである。 異常検出第2処理を表すフローチャートである。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1…ECU(エンジン制御装置)、3…エンジン、5…吸気経路、7…スロットル弁、8…スロットル開度センサ、9…エアフロメータ、11…排気経路、13…触媒コンバータ、15…限界電流式酸素センサ、17…濃淡電池式酸素センサ、18…ヒータ、19…回転センサ、21…水温センサ、23…インジェクタ、25…点火装置、31…マイコン、33,57…A/D変換器、37…抵抗、39…ダイオード、41…スイッチ、59…入力回路、61…出力回路、101…固体電解質、103…排気側電極、105…大気側電極

Claims (18)

  1. エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサの排気側電極と大気側電極との間に生ずる電位差を、前記酸素センサの出力電圧として検出し、その検出値に基づいて前記エンジンへの燃料噴射量を決定するエンジン制御装置に用いられ、
    前記エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後の異常検出期間において、前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する負電圧検出手段と、
    該負電圧検出手段の判定結果に基づいて、前記酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
    を備えた酸素センサの素子割れ検出装置であって、
    前記異常検出期間を、前記エンジンの運転状態に応じて可変設定する異常検出条件可変手段を備えていること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  2. 請求項1に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出条件可変手段は、前記異常検出期間を、前記エンジンの回転数に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  3. 請求項2に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出期間は、前記燃料カットが開始されてから第1時間が経過した時点から、前記燃料カットが終了してから第2時間が経過した時点までの期間であり、
    前記異常検出条件可変手段は、前記第1時間と前記第2時間との一方又は両方を前記エンジンの回転数に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  4. 請求項1に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出条件可変手段は、前記異常検出期間を、前記燃料カットが開始される直前の混合気の状態に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  5. 請求項4に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出期間は、前記燃料カットが開始されてから第1時間が経過した時点から、前記燃料カットが終了してから第2時間が経過した時点までの期間であり、
    前記異常検出条件可変手段は、前記第1時間を前記燃料カットが開始される直前の混合気の状態に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  6. 請求項1に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出条件可変手段は、前記異常検出期間を、前記エンジンのスロットル開度に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  7. 請求項6に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出期間は、前記燃料カットが開始されてから第1時間が経過した時点から、前記燃料カットが終了してから第2時間が経過した時点までの期間であり、
    前記異常検出条件可変手段は、前記第1時間と前記第2時間との一方又は両方を前記エンジンのスロットル開度に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  8. 請求項1に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出条件可変手段は、前記異常検出期間を、前記エンジンの吸入空気量に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  9. 請求項8に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出期間は、前記燃料カットが開始されてから第1時間が経過した時点から、前記燃料カットが終了してから第2時間が経過した時点までの期間であり、
    前記異常検出条件可変手段は、前記第1時間と前記第2時間との一方又は両方を前記エンジンの吸入空気量に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  10. エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサの排気側電極と大気側電極との間に生ずる電位差を、前記酸素センサの出力電圧として検出し、その検出値に基づいて前記エンジンへの燃料噴射量を決定するエンジン制御装置に用いられ、
    前記エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後に、前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する負電圧検出手段と、
    該負電圧検出手段の判定結果に基づいて、前記酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
    を備えた酸素センサの素子割れ検出装置であって、
    前記負電圧検出手段にて前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定する負電圧判定値を、前記エンジンの運転状態に応じて可変設定する異常検出条件可変手段を備えていること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  11. 請求項10に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出条件可変手段は、前記負電圧判定値を、前記酸素センサの温度に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  12. 請求項10に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記異常検出条件可変手段は、前記負電圧判定値を、前記燃料カットが開始される直前の混合気の状態に応じて可変設定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  13. エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサの排気側電極と大気側電極との間に生ずる電位差を、前記酸素センサの出力電圧として検出し、その検出値に基づいて前記エンジンへの燃料噴射量を決定するエンジン制御装置に用いられ、
    前記エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後の異常検出期間において、前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する負電圧検出手段と、
    該負電圧検出手段の判定結果に基づいて、前記酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
    を備えた酸素センサの素子割れ検出装置であって、
    前記異常判定手段は、前記負電圧検出手段により前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定された累積時間を計測すると共に、その累積時間が累積時間判定値に達したか否かを判定して、前記累積時間が前記累積時間判定値に達したと判定したならば、前記酸素センサに素子割れ異常が発生していると判定するように構成されており、
    更に、前記累積時間判定値を、前記酸素センサから出力された前記負電圧の大きさに応じて可変設定する異常検出条件可変手段が備えられていること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  14. エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサの排気側電極と大気側電極との間に生ずる電位差を、前記酸素センサの出力電圧として検出し、その検出値に基づいて前記エンジンへの燃料噴射量を決定するエンジン制御装置に用いられ、
    前記エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後の異常検出期間において、前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する負電圧検出手段と、
    該負電圧検出手段の判定結果に基づいて、前記酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
    を備えた酸素センサの素子割れ検出装置であって、
    前記異常判定手段は、前記負電圧検出手段により前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定された累積時間を計測すると共に、その累積時間が累積時間判定値に達したか否かを判定して、前記累積時間が前記累積時間判定値に達したと判定したならば、前記酸素センサに素子割れ異常が発生していると判定するように構成されており、
    更に、前記累積時間が前記累積時間判定値よりも小さい規定値以上になった場合に、前記燃料カットの実施条件を緩和して、該燃料カットが実施され易くする燃料カット条件緩和手段が備えられていること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  15. エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサの排気側電極と大気側電極との間に生ずる電位差を、前記酸素センサの出力電圧として検出し、その検出値に基づいて前記エンジンへの燃料噴射量を決定するエンジン制御装置に用いられ、
    前記エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後の異常検出期間において、前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する負電圧検出手段と、
    該負電圧検出手段の判定結果に基づいて、前記酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
    を備えた酸素センサの素子割れ検出装置であって、
    前記異常判定手段は、前記負電圧検出手段により前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定された累積時間を計測すると共に、その累積時間が累積時間判定値に達したか否かを判定して、前記累積時間が前記累積時間判定値に達したと判定したならば、前記酸素センサに素子割れ異常が発生していると判定するように構成されており、
    更に、前記累積時間が前記累積時間判定値よりも小さい規定値以上になった場合に、前記エンジン制御装置が前記エンジンへ供給する燃料の噴射量を増量させる燃料噴射量補正手段が備えられていること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  16. エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサの排気側電極と大気側電極との間に生ずる電位差を、前記酸素センサの出力電圧として検出し、その検出値に基づいて前記エンジンへの燃料噴射量を決定するエンジン制御装置に用いられ、
    前記エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後の異常検出期間において、前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する負電圧検出手段と、
    該負電圧検出手段の判定結果に基づいて、前記酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
    を備えた酸素センサの素子割れ検出装置であって、
    前記異常判定手段は、前記負電圧検出手段により前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定された累積時間を計測すると共に、その累積時間が累積時間判定値に達したか否かを判定して、前記累積時間が前記累積時間判定値に達したと判定したならば、前記酸素センサに素子割れ異常が発生していると判定するように構成されており、
    更に、前記燃料カットの実施中に前記負電圧検出手段により前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったと判定されると、前記燃料カットの状態から前記エンジンに燃料を噴射する状態へと復帰する復帰条件を強化して、今回の燃料カットが継続し易くする燃料カット復帰条件強化手段が備えられていること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  17. エンジンの排気系に設けられた濃淡電池式酸素センサの排気側電極と大気側電極との間に生ずる電位差を、前記酸素センサの出力電圧として検出し、その検出値に基づいて前記エンジンへの燃料噴射量を決定するエンジン制御装置に用いられ、
    前記エンジンの運転中に該エンジンに対する燃料カットが開始された後に、前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する負電圧検出手段と、
    該負電圧検出手段の判定結果に基づいて、前記酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段と、
    を備えた酸素センサの素子割れ検出装置であって、
    前記エンジンが搭載された車両のイグニッションスイッチがオフされてから前記エンジンが停止するまでの間に、前記エンジンへ燃料を噴射する強制燃料噴射手段と、
    前記強制燃料噴射手段による燃料噴射が終了した後に、前記酸素センサの出力電圧が負電圧になったか否かを判定する第2の負電圧検出手段とを備え、
    更に、前記異常判定手段は、前記負電圧検出手段の判定結果と前記第2の負電圧検出手段の判定結果とに基づいて、前記酸素センサに素子割れ異常が発生しているか否かを判定すること、
    を特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
  18. 請求項1ないし請求項17の何れか1項に記載の酸素センサの素子割れ検出装置において、
    前記酸素センサが活性状態になったか否かを判定する活性判定手段と、
    前記活性判定手段により前記酸素センサが活性状態になったと判定されるまでは、前記酸素センサの排気側電極の電位をグランドレベルにし、前記活性判定手段により前記酸素センサが活性状態になったと判定されたならば、前記排気側電極の電位をグランドレベルよりも高い電位に上昇させる基準電圧切換手段と、
    を備えていることを特徴とする酸素センサの素子割れ検出装置。
JP2005204506A 2005-07-13 2005-07-13 酸素センサの素子割れ検出装置 Expired - Fee Related JP4665636B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204506A JP4665636B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 酸素センサの素子割れ検出装置
US11/482,820 US7311093B2 (en) 2005-07-13 2006-07-10 Element crack detecting apparatus and method for oxygen sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005204506A JP4665636B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 酸素センサの素子割れ検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007024581A true JP2007024581A (ja) 2007-02-01
JP4665636B2 JP4665636B2 (ja) 2011-04-06

Family

ID=37660672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005204506A Expired - Fee Related JP4665636B2 (ja) 2005-07-13 2005-07-13 酸素センサの素子割れ検出装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7311093B2 (ja)
JP (1) JP4665636B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292444A (ja) * 2007-04-23 2008-12-04 Toyota Motor Corp 酸素センサの故障診断装置
JP2010007534A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Nissan Motor Co Ltd 空燃比センサの異常診断装置
US8485167B2 (en) 2009-06-18 2013-07-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality detection apparatus and abnormality detection method for air/fuel ratio sensor
WO2014196559A1 (ja) * 2013-06-04 2014-12-11 株式会社デンソー ガスセンサ制御装置
JP2016031055A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 トヨタ自動車株式会社 空燃比センサの異常診断装置
JP2016089663A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 いすゞ自動車株式会社 酸素濃度検出装置の故障検出システム及び酸素濃度検出装置の故障検出方法
JP2016118146A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 トヨタ自動車株式会社 空燃比センサの異常診断装置
JP2016148253A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
JP2017156128A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 日本特殊陶業株式会社 リーク量検出装置およびリーク量検出方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8744729B2 (en) * 2007-07-24 2014-06-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus and method for detecting abnormal air-fuel ratio variation among cylinders of multi-cylinder internal combustion engine
DE102008023893B4 (de) * 2008-05-16 2013-01-10 Audi Ag Verfahren zum Diagnostizieren der Funktionsfähigkeit einer Sprungsonde
US8513961B2 (en) * 2009-01-19 2013-08-20 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Detection method for defect of sensor
JP5519571B2 (ja) 2011-04-28 2014-06-11 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ装置およびその制御方法
JP5652340B2 (ja) * 2011-06-15 2015-01-14 スズキ株式会社 車両用空調システム
JP6323281B2 (ja) * 2014-09-26 2018-05-16 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP6123815B2 (ja) * 2015-02-10 2017-05-10 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
US10054070B2 (en) * 2016-09-08 2018-08-21 Ford Global Technologies, Llc Methods and system for diagnosing sensors by utilizing an evaporative emissions system
CN112761802B (zh) * 2021-02-23 2023-02-17 上海新动力汽车科技股份有限公司 柴油机的突卸调速方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60192847A (ja) * 1984-03-14 1985-10-01 Nippon Denso Co Ltd 限界電流型酸素濃度センサの劣化検出装置
JPS62250351A (ja) * 1986-04-23 1987-10-31 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの排気ガス濃度センサの異常検出方法
JPH0436651A (ja) * 1990-06-01 1992-02-06 Hitachi Ltd 内燃機関の空燃比制御方法及びその制御装置
JP2001242126A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Nissan Motor Co Ltd 空燃比センサの異常診断装置
JP2003014683A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Toyota Motor Corp 酸素センサの異常診断装置
JP2004183517A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Toyota Motor Corp 空燃比センサの異常検出装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6181541A (ja) 1984-09-19 1986-04-25 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの排気ガス濃度検出系の異常検出方法
DE4113316C2 (de) 1991-04-24 2003-09-11 Bosch Gmbh Robert Anschlußschaltung für eine Lambdasonde und Prüfverfahren für eine solche Schaltung
JPH063158A (ja) 1992-06-23 1994-01-11 Toshiba Corp 検出器
JP3155355B2 (ja) 1992-07-07 2001-04-09 株式会社田中製作所 プラズマトーチの電極消耗の検知方法
GB2301901B (en) 1995-06-05 1999-04-07 Nippon Denso Co Apparatus and method for diagnosing degradation or malfunction of oxygen sensor
JPH11166438A (ja) 1997-12-03 1999-06-22 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの空燃比センサ劣化検出装置
JP3292124B2 (ja) 1998-01-16 2002-06-17 株式会社デンソー 酸素濃度センサの素子インピーダンス検出装置及び酸素濃度検出装置
JP4062765B2 (ja) 1998-01-30 2008-03-19 マツダ株式会社 空燃比検出装置の故障検出装置
JP2000241381A (ja) 1999-02-17 2000-09-08 Toyota Motor Corp 空燃比センサのヒータ制御装置
US6304813B1 (en) * 1999-03-29 2001-10-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Oxygen concentration detector and method of using same
JP4048489B2 (ja) * 2003-03-24 2008-02-20 トヨタ自動車株式会社 酸素センサの異常検出装置および異常検出方法
JP4252359B2 (ja) * 2003-05-09 2009-04-08 株式会社日本自動車部品総合研究所 ガス濃度センサの異常検出装置
JP4483715B2 (ja) * 2005-06-10 2010-06-16 トヨタ自動車株式会社 排気ガスセンサの故障検出装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60192847A (ja) * 1984-03-14 1985-10-01 Nippon Denso Co Ltd 限界電流型酸素濃度センサの劣化検出装置
JPS62250351A (ja) * 1986-04-23 1987-10-31 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの排気ガス濃度センサの異常検出方法
JPH0436651A (ja) * 1990-06-01 1992-02-06 Hitachi Ltd 内燃機関の空燃比制御方法及びその制御装置
JP2001242126A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Nissan Motor Co Ltd 空燃比センサの異常診断装置
JP2003014683A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Toyota Motor Corp 酸素センサの異常診断装置
JP2004183517A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Toyota Motor Corp 空燃比センサの異常検出装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292444A (ja) * 2007-04-23 2008-12-04 Toyota Motor Corp 酸素センサの故障診断装置
JP2010007534A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Nissan Motor Co Ltd 空燃比センサの異常診断装置
US8485167B2 (en) 2009-06-18 2013-07-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality detection apparatus and abnormality detection method for air/fuel ratio sensor
WO2014196559A1 (ja) * 2013-06-04 2014-12-11 株式会社デンソー ガスセンサ制御装置
JP2014235107A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 株式会社デンソー ガスセンサ制御装置
EP3006930A4 (en) * 2013-06-04 2017-02-22 Denso Corporation Gas sensor control device
US10082482B2 (en) 2013-06-04 2018-09-25 Denso Corporation Gas sensor control apparatus
JP2016031055A (ja) * 2014-07-29 2016-03-07 トヨタ自動車株式会社 空燃比センサの異常診断装置
JP2016089663A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 いすゞ自動車株式会社 酸素濃度検出装置の故障検出システム及び酸素濃度検出装置の故障検出方法
JP2016118146A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 トヨタ自動車株式会社 空燃比センサの異常診断装置
JP2016148253A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 マツダ株式会社 エンジンの制御装置
JP2017156128A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 日本特殊陶業株式会社 リーク量検出装置およびリーク量検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070012564A1 (en) 2007-01-18
US7311093B2 (en) 2007-12-25
JP4665636B2 (ja) 2011-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4665636B2 (ja) 酸素センサの素子割れ検出装置
WO2015040843A1 (ja) ガスセンサ制御装置
JP6149641B2 (ja) ガスセンサ制御装置
US7434450B2 (en) Method and apparatus for detecting exhaust gas sensor defect
US7293557B2 (en) Abnormality detecting apparatus and abnormality detecting method for an air/fuel ratio sensor
JP5817581B2 (ja) 内燃機関の排出ガス浄化装置
JP2005171898A (ja) 空燃比センサの故障診断装置および故障診断法
WO2015170449A1 (ja) 内燃機関の排出ガス浄化装置
JP2004204772A (ja) 空燃比センサの診断装置
JP2013185483A (ja) 空燃比制御装置
US8660772B2 (en) Liquid concentration measuring device
JP5182109B2 (ja) 空燃比センサの異常判定装置
JP4919169B2 (ja) 酸素センサの故障診断装置
JP6058106B1 (ja) エンジン制御装置
US10458355B2 (en) Engine control device and engine control method
JP5022347B2 (ja) 内燃機関の失火判定方法
JP7020141B2 (ja) 故障検出装置
JP3182357B2 (ja) 内燃機関の希薄燃焼制御限界検出方法
JP5361803B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP4780465B2 (ja) 酸素センサの故障診断装置
JP2008076190A (ja) 酸素センサの故障診断装置
JP2004324471A (ja) 酸素センサの劣化判定装置
JP3182356B2 (ja) 内燃機関の燃焼変動検出方法
JP2010203787A (ja) 酸素センサの故障診断装置
JP2741759B2 (ja) 家庭用テレビゲームおもちゃ及びこれに類似する商品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4665636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees