JP2001242126A - 空燃比センサの異常診断装置 - Google Patents
空燃比センサの異常診断装置Info
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Abstract
サの異常診断装置を得る。 【解決手段】 燃料カット中であることが検出されると
(S16)、排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ
の出力に基づいて、所定の変化量算出期間ΔT(例えば
200〜300ms)における空燃比の変化量DAFを
逐次算出する(S22,変化量算出手段)。このように
算出された複数の変化量の最大値DAFMAXと、予め
設定されている判定基準値DAFSAFとを比較し(S
34)、最大値が判定基準値よりも小さい場合に、異常
と判定する(S46,判定手段)。
Description
を検出する空燃比センサを備えた内燃機関に関し、特
に、空燃比センサの過度の劣化や断線等の異常の有無を
診断する異常診断装置に関する。
ては、空燃比を高精度に制御する必要があるので、機関
の排気通路に空燃比センサを配設し、排気ガス中の空燃
比に応じて生じる空燃比センサの出力に基づいて、吸入
空気量や燃料供給量をフィードバック制御するようにし
ている。
度に劣化したりしていると、当然のことながら正常な燃
料供給量の制御が不可能となり、排気成分の悪化や燃費
の低下等を来す虞がある。そして、この種の異常は、運
転性の悪化を生じない範囲では一般に運転者が気付きに
くい。そこで、このような空燃比センサの異常を検出す
る装置が従来から種々提案されている。
43号公報には、燃料カット開始から一定時間経過した
後に、酸素センサ(空燃比センサ)の出力電流値を故障
判定レベルと比較することで、酸素センサの異常の有無
を診断する技術が記載されている。
燃料カット開始時のセンサ電流値によって、センサ電流
が故障判定レベルに到達するまでの時間が変化するため
に、正確に診断できないことがあり、診断精度が低いと
いう問題がある。
は、燃料カット後における空燃比センサ出力の変化率を
一つ求め、この変化率と異常判定値とを比較し、変化率
が異常判定値を越えている場合に異常と判定する技術が
記載されている。この場合、燃料カット前の空燃比の状
態つまり燃料カット開始時のセンサ出力の影響をあまり
受けることがなく、上記特開昭60−233343号公
報のものに比して、正確な診断を行うことができる。
開平8−177575号公報の例では、唯一の空燃比の
変化率から異常を診断しているために、この変化率を算
出する期間,タイミング等によっては、正確な診断をで
きなかったり、診断時間が長くなる場合があり、更なる
改良が望まれている。
気を利用して酸素濃度等を検出する空燃比センサでは、
高地等の大気圧の変化により、空燃比センサの出力特性
(センサ電圧−空燃比)が変化し、診断精度に悪影響を
及ぼす場合がある。
所定時間経過後のセンサ出力電流又はセンサ出力変化率
を判定してセンサの応答性を自己診断する形式のもので
は、運転条件による排気ガスの応答遅れが影響し、診断
精度に悪影響を及ぼす虞がある。
たものであり、正確かつ迅速に空燃比センサの異常の有
無を判定し得る新規な異常診断装置を提供することを目
的としている。
燃比センサの異常診断装置は、排気ガスの空燃比を検出
する空燃比センサを備えた内燃機関において、機関が燃
料カットを行う状態にあることを検出する燃料カット検
出手段と、この燃料カット中に、空燃比センサの出力に
基づいて、所定の変化量算出期間における空燃比の変化
量を逐次算出する変化量算出手段と、このように算出さ
れた複数の変化量の最大値と、予め設定されている判定
基準値とを比較し、上記最大値が判定基準値よりも小さ
い場合に、異常と判定する判定手段と、を有することを
特徴としている。
ている状態で、燃料カットが行われると、所定の診断期
間(例えば1秒程度)の間、所定の変化量算出期間にお
ける空燃比の変化量を繰り返し算出する。そして、この
ように算出された複数の変化量の最大値と、予め設定さ
れている所定の判定基準値とを比較し、最大値が判定基
準値よりも小さい場合には、異常と判定する。
つまり、正常な空燃比センサ(正常品)と異常な(劣化
した)空燃比センサ(異常品)とで、診断パラメータと
なる空燃比の変化量最大値の分布が大きく離れるよう
に、上記の変化量算出期間を設定する。
0〜300ms,より好ましくは約250msに設定す
る。
おける、正常品の平均値と異常品の平均値との差をD、
正常品の標準偏差をσOK、異常品の標準偏差をσN
G、Kを所定の定数とした場合に、(D−KσNG)/
σOKの値が大きくなるように、上記変化量算出期間を
設定する。
適切な診断が行われるように、大気圧,機関回転数,空
燃比センサの素子温等に基づいて、診断パラメータとな
る空燃比変化量又はその最大値を補正する。
又は推定する手段と、この大気圧に応じて上記空燃比の
変化量又はその最大値を補正する手段と、を有すること
を特徴としている。
出する手段と、この機関回転数に応じて上記空燃比の変
化量又はその最大値を補正する手段と、を有することを
特徴としている。
子温を検出又は推定する手段と、この素子温に応じて上
記空燃比の変化量又はその最大値を補正する手段と、を
有することを特徴としている。
が、燃料カット検出直後から空燃比の変化量を逐次算出
することを特徴としている。
診断期間(例えば1秒)の間に、所定の変化量算出期間
における空燃比の変化量を、例えば10ms毎あるいは
所定のクランク角毎に逐次算出し、その最大値を判定基
準値と比較する構成としたため、短時間で正確な異常診
断が可能となる。
算出期間を設定した場合、変位量最大値における正常品
と異常品との差が十分に大きくなり、ほぼ誤判定を生じ
ることがないため、更に診断精度が向上する。
圧,機関回転数,空燃比センサの素子温等の機関運転状
態に応じて、診断パラメータとなる空燃比の変化量又は
その最大値を補正することにより、更に診断精度の向上
を図ることができる。
後から空燃比の変化量を逐次算出することにより、空燃
比の変化量が大きな領域で診断を行うことができ、確実
かつ迅速に空燃比の変化量の最大値を得ることができ、
診断精度の向上を図ることができる。
形態を図面を参照して詳細に説明する。
す構成説明図である。内燃機関1には、各気筒毎に燃焼
室2が形成され、この実施例では、各燃焼室2に燃料噴
射弁3から直接的に燃料が供給されるように構成されて
いる。各燃焼室2には、吸気通路4及び排気通路5が接
続されている。吸気通路4には、大気圧センサ6が配設
されている。排気通路5には、三元触媒7が配設されて
いるとともに、この触媒7よりも上流位置に、空燃比セ
ンサ8が配設されている。
スの空燃比をリッチからリーンまでの広域な運転領域で
連続的に検出できる広域空燃比センサであって、図3に
も示すように、空燃比が大きくなるにしたがって出力が
大きくなる特性を有している。この空燃比センサ8のセ
ンサ素子部(図示省略)は、作動中には、内蔵ヒータに
より常に所定の活性温度以上となるように安定的に加熱
されている。
くはクランクシャフト又はこのクランクシャフトと同期
して回転するカムシャフトのクランク角を検出するクラ
ンク角センサ9が設けられている。
8,クランク角センサ9等の各種センサの検出信号は、
コントロールユニットとしてのECUへ入力される。こ
のECUは、所謂マイクロコンピュータシステムを用い
たもので、空燃比センサ8の検出信号に基づく燃料噴射
弁3の噴射量制御すなわちフィードバック制御方式によ
る空燃比制御等を行っている。また、後述する空燃比セ
ンサ8の異常診断を行い、異常と診断した場合には警告
灯(図示省略)を点灯させて表示するとともに、その異
常をメモリ内に記憶するようになっている。
流れを、図1のフローチャートを参照して説明する。な
お、この図1に示すルーチンは、機関の始動とともに開
始され、後述する診断終了フラグが初期状態にあること
を条件として、所定時間毎、例えば10ms毎又は所定
クランク角毎に繰り返し実行される。
6,8,9等の出力が読み込まれる。続くステップ14
では、各センサ出力等に基づいて、診断領域条件が成立
しているかが判定される。一例として、診断開始時にお
ける空燃比A/Fが理論空燃比よりも十分に大きい場合
(リーン側)、後述する診断パラメータΔA/Fが小さ
くなって、診断精度が低下するおそれがあるため、診断
開始前のA/Fを制限する。つまり、診断開始前の空燃
比A/Fが所定値以下の場合には、異常診断を行わな
い。
下に伴って、燃焼室2側から空燃比センサ8へ到達する
排気ガスの移動遅れが大きくなり、診断精度が低くなる
傾向にある。ここで、エンジン回転数の低下に起因する
排気ガス量の低下については、後述するステップ30の
補正で対応しているが、バルブデポジットや燃料性状に
よっても、排気ガスの移動遅れが増し、診断精度に悪影
響を及ぼすおそれがある。そこで、好ましくは、排気ガ
ス流速が相対的に速い領域で診断が行われるように、上
記の診断領域が設定されている。
であるか否かを判別する。この燃料カットは、クランク
角センサ9により検出される機関回転数及び車速等に基
づいて、通常、減速時等に実行される。診断領域条件が
成立していないか、燃料カットが実行されていない場
合、異常診断は行われず、仮に前回のルーチンでステッ
プ20以降の診断処理が行われていた場合でも、ステッ
プ18でメモリがクリアされて異常診断が中止される。
つ、燃料カット中である場合には、ステップ20以降へ
進んで、空燃比センサ8の異常診断を行う。
2分圧が通常の大気圧に比して低い場合、空燃比センサ
8の出力電圧(b)は、通常の大気圧時の出力電圧
(a)に比して、低くなる傾向にある。そこで、先ずス
テップ20では、大気圧センサ6の検出信号つまり大気
圧に基づいて、空燃比センサの出力電圧−空燃比テーブ
ルを補正する。仮にこのような補正を行わなかった場
合、図4に示すように、診断パラメータとなるΔA/F
の値が、通常の大気圧の場合(a’)と、高地等により
低い大気圧の場合(b’)と、で大きく異なるものとな
ってしまう。
出力電圧と、上記の補正された出力電圧−空燃比テーブ
ルとに基づいて、排気ガスの空燃比A/Fを算出する。
そして、現在の空燃比A/Fから、後述する所定の変化
量算出期間ΔTだけ前の空燃比A/Fを引き算すること
により、この期間ΔTにおける空燃比の変化量(増加
量)ΔA/F(DAF)を算出し、逐次メモリに記憶す
る。このDAFが、異常診断の診断パラメータとなる。
断期間(例えば1秒)Pだけ経験したかが判定される。
すなわち、診断期間Pが経過するまで、本ルーチンが繰
り返し実行されて、ステップ22において空燃比の変化
量DAF1,DAF2,・・・が逐次算出,記憶され、
所定の診断期間Pが経過した時点で、ステップ26へ進
み、複数の変化量DAF1,DAF2,・・・の中か
ら、変化量の最大値DAFMAXが読み込まれる。
ように、排気ガスの空燃比(実線d)は、一般的に、燃
料カットの開始直後から急激に上昇し、所定期間(約1
秒)P経過した後ではほとんど変化しなくなる傾向にあ
る。このため、実線e,f,gに示される空燃比の変化
量ΔA/Fは、燃料カット開始直後の所定期間Pでのみ
大きくなり、それ以降は非常に小さくなる。つまり、変
化量の最大値DAFMAXは、確実に診断期間P内に存
在する形となる。従って、本実施例のように、燃料カッ
ト後の診断期間Pだけ変化量DAFを逐次算出すること
によって、確実かつ迅速に変化量の最大値DAFMAX
を得ることができる。
に算出した変化量DAFが前回までの変化量の最大値D
AFMAXよりも大きい場合にのみ、最大値DAFMA
Xを更新するような処理とすることもできる。この場
合、ステップ26では、最終的に記憶されている最大値
DAFMAXが読み込まれる。
じて変化量の最大値DAFMAXを補正する。つまり、
図6に一点鎖線で示すように、機関回転数が低くなる
と、排気ガスの移動遅れ等に起因して、診断パラメータ
ΔA/F及びその最大値DAFMAXが小さくなる傾向
にある。そこで、機関回転数にかかわらず、診断パラメ
ータΔA/F(の最大値DAFMAX)が、高回転側の
標準値(図4の直線h)に相当する値となるように、変
化量最大値DAFMAXを回転補正係数HOSRPMを
用いて補正している(DAFMAX←DAFMAX ×
HOSRPM)。この回転補正係数HOSRPMは、例
えば、表1に示す8格子(16格子でも可)のエンジン
回転数−回転補正係数テーブルに、燃料カット直前(開
始時)のエンジン回転数を適用することによって求めら
れる。なお、本実施の形態では、エンジン回転数MNR
PM1<MNRPM2<…<MNRPM7<MNRPM
に対して、HOSRPM1>HOSRPM2>…>HO
SRPM7>HOSRPM8=1となるように設定して
いる。更に、格子間の回転補正係数HOSRPMは、補
間計算することによってDAFMAXを正確に補正す
る。
燃比センサ8の内蔵ヒータのDUTY値FCAFST
は、領域別に一定の所定温度(例えば700〜800
℃)となる様に設定されているが、燃料カット後には、
排気ガス量が低下する等の関係で素子の放熱量が変化
し、一時的に素子温が変化する傾向にある。図7の実線
(i)は、素子温がDUTY値FCAFSTの状態での
特性を、破線(j),(k)は、素子温がDUTY値F
CAFSTより低い状態での特性を示している。同図に
示すように、素子温が変化するとセンサ出力が変化し、
具体的には、理論空燃比より高い空燃比の状態(リーン
側)では、素子温が低下するとセンサ出力が低下する傾
向にある。
量に基づいて空燃比センサ8の素子温AFSTEMPを
推定し、この素子温AFSTEMPに基づいて変化量最
大値DAFMAXを補正する。詳述すると、先ず燃料カ
ット開始から診断パラメータDAFが最大値DAFMA
Xとなるまでの吸入空気量の積算値SGMQaを求め、
この積算値SGMQa及び表2に示す素子温補正テーブ
ルを用いて、素子温補正値HOSAFSTを得る。この
ようにして得られた素子温補正値HOSAFSTを、上
記のDUTY値FCAFSTに加算することによって、
素子温AFSTEMPを推定する(AFSTEMP=F
CAFST + HOSAFST)。更に、格子間の素子
温補正値HOSAFSTは補間計算することによって素
子温AFSTEMPを正確に推定する。この素子温AF
STEMP及び表3に示すテーブルに基づいて、素子温
補正係数HOSDAFSを得る。この素子温補正係数H
OSDAFSを用いて、診断パラメータの最大値DAF
MAXを補正する(DAFMAX←DAFMAX × H
OSDAFS)。ここで、HOSDAFS1〜8は、1
前後の値で、AFSTEMP1<AFSTEMP2<…
<AFSTEMP7<AFSTEMP8の関係に対応し
て、HOSDAFS1>HOSDAFS2>…>HOS
DAFS7>HOSDAFS8となるように設定されて
いる。更に、格子間の素子温補正係数HOSDAFSは
補間計算することによってDAFMAXを正確に補正す
る。
量最大値DAFMAXが、予め設定,記憶されている判
定基準値(診断クライテリア)DAFSAFと比較され
る。変化量最大値DAFMAXが判定基準値DAFSA
F以上であれば、空燃比センサ8が正常であると診断さ
れ(ステップ40)、メモリ及びフラグFNGがクリア
されて(ステップ36,38)、診断処理を終了する。
このように正常と診断された場合、機関が停止するまで
本診断ルーチンを行わないように、診断終了フラグが立
てられる。しかしながら、正常と判断された後でも必要
に応じて診断ルーチンを繰り返し行うように構成しても
良い。
値DAFMAXが判定基準値DAFSAFより小さい場
合、空燃比センサ8が異常である可能性があるので、ス
テップ42へ進む。この実施例では、測定値のばらつき
等によって正常時に異常と誤判定されて運転者に無用な
警報を与えることのないように、ステップ42,44に
示すフラグFNGを利用して、2回連続してDAFMA
XがDAFSAFより小さいと判定された場合に限っ
て、ステップ46へ進み、空燃比センサ8が異常と診断
され、図示せぬ警告灯を点灯させるようになっている。
タΔA/F算出用の変化量算出期間ΔTについて詳述す
る。図8は、空燃比変化量DAFの最大値DAFMAX
の分布(ばらつき)を示す特性図であり、実線mは、正
常な空燃比センサ(正常品)の最大値DAFMAXの分
布を、実線nは、異常な(劣化した)空燃比センサ(異
常品)の最大値DAFMAXの分布を示している。
FMAXにおける、正常品の平均値と異常品の平均値と
の差をD,正常品の標準偏差をσOK,異常品の標準偏
差をσNG,とし、かつ、判定基準値DAFSAFに対
応する診断クライテリアをK・σNG(Kは所定の定
数)とした場合、この診断クライテリアK・σNGに対
する正常品(の標準偏差σOK)の余裕代S/Nは、次
式で表される。
品を判別するための要求精度に応じて適当な値を設定で
きる。
断精度は高くなる。そこで本実施例では、図9に示すよ
うに、余裕代S/Nが十分に大きくなるように、上記の
期間ΔTを設定している。つまり、変化量算出期間ΔT
を、好ましくは余裕代S/Nが約5以上となる200〜
300ms,より好ましくはS/Nが最大となる約25
0msに設定する。
うに、期間ΔTが変わると、診断パラメータΔA/Fも
変化する傾向にあるが、診断パラメータΔA/Fがピー
ク(最大値DAFMAX)となる時期は、一定期間ΔT
の値にかかわらずほぼ同じ時期(燃料カット開始から約
0.5秒後)であり、いずれも診断期間P内に存在する
形となっている。また、ΔA/Fの最大値DAFMAX
は、ΔT=250ms,300msとして求めた場合
に、ΔT=100msとした場合に比して、明らかに大
きな値を示していることがわかる。
ト開始から極短い診断期間(例えば1秒程度)Pの間
に、更に短い一定期間(例えば200〜300ms)Δ
Tにおける空燃比の変化量DAF1,DAF2,・・・
を、例えば10ms毎に逐次算出し、その最大値DAF
MAXを判定基準値DAFSAFと比較する構成とした
ため、短時間で正確な異常診断が可能となる。
Nが十分に大きくなるように、変化量算出期間ΔTが最
適化されており、具体的には算出期間ΔTが200〜3
00ms、より好ましくは約250msに設定されてい
るため、ほぼ誤判定を生じることはなく、診断精度に非
常に優れている。
8の素子温等の機関運転状態に応じて、空燃比の変化量
DAF又はその最大値DAFMAXを直接的又は間接的
に補正しているため、更に診断精度の向上が図られてい
る。
づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、種々の変形,変更を含むものである。
例えば、図1に示すルーチンでは、機関回転数,素子温
に基づいて空燃比の最大値DAFMAXを補正している
が、この最大値DAFMAXを求める前の変化量DAF
を逐次補正するようにしても良い。また、図1のルーチ
ンでは大気圧に基づいてセンサ出力−空燃比テーブルを
補正しているが、空燃比センサの出力電圧を直接的に補
正するようにしても良い。
断処理の流れを示すフローチャート。
出力特性の変化を示す特性図。
タ(ΔA/F)特性の差を示す特性図。
の相違によるΔA/Fへの影響を示す特性図。
を示す特性図。
を示す特性図。
布を示す特性図。
代S/Nとの関係を示す特性図。
Claims (8)
- 【請求項1】 排気ガスの空燃比を検出する空燃比セン
サを備えた内燃機関において、 機関が燃料カットを行う状態にあることを検出する燃料
カット検出手段と、この燃料カット中に、空燃比センサ
の出力に基づいて、所定の変化量算出期間における空燃
比の変化量を逐次算出する変化量算出手段と、 このように算出された複数の変化量の最大値と、予め設
定されている判定基準値とを比較し、上記最大値が判定
基準値よりも小さい場合に、異常と判定する判定手段
と、を有することを特徴とする空燃比センサの異常診断
装置。 - 【請求項2】 上記変化量算出期間が、200〜300
msに設定されていることを特徴とする請求項1に記載
の空燃比センサの異常診断装置。 - 【請求項3】 上記変化量算出期間が、約250msに
設定されていることを特徴とする請求項2に記載の空燃
比センサの異常診断装置。 - 【請求項4】 上記空燃比の変化量の最大値における、
正常品の平均値と異常品の平均値との差をD、正常品の
標準偏差をσOK、異常品の標準偏差をσNG、Kを所
定の定数とした場合に、(D−KσNG)/σOKの値
が大きくなるように、上記変化量算出期間が設定されて
いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
空燃比センサの異常診断装置。 - 【請求項5】 大気圧を検出又は推定する手段と、この
大気圧に応じて上記空燃比の変化量又はその最大値を補
正する手段と、を有することを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の空燃比センサの異常診断装置。 - 【請求項6】 機関回転数を検出する手段と、この機関
回転数に応じて上記空燃比の変化量又はその最大値を補
正する手段と、を有することを特徴とする請求項1〜5
のいずれかに記載の空燃比センサの異常診断装置。 - 【請求項7】 上記空燃比センサの素子温を検出又は推
定する手段と、この素子温に応じて上記空燃比の変化量
又はその最大値を補正する手段と、を有することを特徴
とする請求項1〜6のいずれかに記載の空燃比センサの
異常診断装置。 - 【請求項8】 上記変化量算出手段は、燃料カット検出
直後から空燃比の変化量を逐次算出することを特徴とす
る請求項1〜6のいずれかに記載の空燃比センサの異常
診断装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000050551A JP3656501B2 (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 空燃比センサの異常診断装置 |
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