JP2007017658A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、装置のユニット化に対応して検知センサの配線を容易に設定することができるとともに正確なカバー開閉検知を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】ジャム処理カバー機構4のロックレバー40に隣接して排紙ローラ正逆転機構5が装置本体に組み付けられている。排紙ローラ正逆転機構5の側面には、作動部材50が回動自在に軸支されており、ロックレバー40により押圧されて反時計回りに回動した位置に保持される。作動部材50の先端には作動部50dが形成されており、作動部50dがカバー開閉検知センサ60に挿入されることでカバーが閉じた状態であることが検知される。ジャム処理カバー機構4が開いてロックレバー40が後退すると作動部材50は自重により回動して作動部50dがカバー開閉検知センサ60から外れ、カバーが開いた状態であることが検知される。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置としては、像担持体として例えば感光体ドラムを用いて、その表面を帯電して露光することで静電潜像を形成し、静電潜像にトナーを付着させて可視像化し用紙に転写するといった画像形成を行うものが知られている。こうした画像形成装置では、所定の機能単位でユニット化して予め組立てておき、装置に必要となる性能に合せて適宜本体フレームに組み付けることが行われている。このようにユニット化することで、画像形成装置に求められる多種多様な性能に対応することができ、また、予めユニットを組立てておくため生産効率が向上するとともにコストダウンを図ることが可能となる。
また、上述した画像形成装置では、利便性を向上するために様々な制御が行われており、そうした制御を正確に行うために装置内に様々な検知センサを配設している。検知センサを用いることで制御動作が正確になる一方、検知センサの設置数の増加がコストアップの要因となることから、できるだけ設置数を抑えることも検討する必要がある。例えば、特許文献1では、カバーの開閉と転写紙の有無とに連動するレバー及びクランクの作動状態を単一のフォトインタラプタにより検知することで、カバーの開閉検知及び転写紙の有無検知を1つの検知手段により検知できるようにした点が記載されている。また、特許文献2では、自動原稿搬送装置の原稿セット部のジャム処理用のカバーの開閉検知用のセンサと原稿セット検知用のセンサを1個のセンサで共用可能とした点が記載されている。
特開平5−17047号公報 特開平10−194520号公報
上述した特許文献では、1つの検知センサを共用することでコストダウンを図るようにしているが、上述したように、装置のユニット化が進んでくると別の課題が生じてくる。すなわち、検知センサに対して必要となる配線を行う場合、ユニット部分に検知センサを配設すると、装置本体部分からユニット部分への配線が必要となるが、ユニット部分については予め組立てるため、配線部分についても予め取り付けなければならず、そのため装置本体部分の配線部分との接続を別途考慮する必要がある。したがって、余計なコスト負担が生じるようになる。
そこで、本発明は、装置のユニット化に対応して検知センサの配線を容易に設定することができるとともに正確なカバー開閉検知を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る画像形成装置は、外装カバーが開閉可能に設けられた装置本体に少なくとも1つの機能ユニットを組み付けて構成された画像形成装置において、前記外装カバーの開閉動作に連動する作動部材を前記機能ユニットに設け、前記作動部材の動作を検知するカバー開閉検知センサを装置本体に設けたことを特徴とする。さらに、前記作動部材は、前記外装カバーのロックレバーにより押動されることを特徴とする。さらに、前記作動部材は、自重により動作することを特徴とする。
上記のような構成を有することで、機能ユニットに設けられた作動部材を介して外装カバーの開閉検知を行うことができるので、カバーの開閉検知が従来どおり正確に行えるとともに機能ユニットに対しては検知センサを設ける必要がなくそのための配線も不要となる。したがって、機能ユニットを予め組立てる際に配線関係の新たなコストアップが生じることなく、カバー開閉検知機構を設計することができる。また、装置本体にカバー開閉検知センサを設けることで、検知センサへの配線が装置本体内だけとなって容易に配線設計を行うことができるようになる。
そして、作動部材を外装カバーのロックレバーにより押動されるようにすれば、既存のロックレバーをカバーの開閉検知用に兼用することができ、コストアップを抑えることができる。また、カバーの開閉検知を行う際に作動部材を自重により動作するようにすれば、作動部材以外に部品を追加する必要がなくなり、部品点数を極力抑えたカバー開閉検知機構とすることができる。
本明細書において、機能ユニットとは、画像形成装置のある機能部分をユニット化したもので、予めその機能部分を組立てておき、組立てた機能ユニットを装置本体に組み付けるようにするものである。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置全体の概略断面図である。画像形成装置1の上部には用紙排出トレイ10が設けられ、その下部には、記録部2及び給紙部3が配されている。
給紙部3では、給紙カセット11が配置されており、フラッパ12に所定のサイズの用紙が複数枚積載されている。給紙カセット11の左端部には、ピックアップローラ13が配置されている。フラッパ12は、積載された用紙の上面がピックアップローラ13に圧接するように、図示しないバネ部材により上方に付勢されている。この状態でピックアップローラ13が回転駆動すると、摩擦力により用紙が1枚ずつ用紙搬送路に給紙されるようになる。
給紙された用紙は、まずフィードローラ14及びプレスローラ15により記録部2に搬送される。記録部2では、搬送された用紙に記録するために、現像器16、クリーニング機構17、コロナ帯電器18、感光体ドラム19、転写ローラ20、露光ヘッド21及び定着ローラ22が備えられている。クリーニング機構17は、転写後の感光体ドラム19の表面に付着した残留トナーや紙粉等の異物をクリーニングローラにより捕捉して感光体ドラム19の表面を清掃する。コロナ帯電器18は、放電ワイヤからのコロナ放電により感光体ドラム19の表面を一様に帯電する。一様に帯電された感光体ドラム19に、露光ヘッド21で画像記録信号に応じて露光することで静電潜像が形成される。そして、現像器16内のトナーを感光体ドラム19に形成された静電潜像に転移させて、静電潜像を可視像化する。転写ローラ20は、用紙を挟んで感光体ドラム19と対向する位置に設置されており、所定の電圧が印加されると感光体ドラム19表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。そして、転写されたトナー像は、定着ローラ22及びプレスローラ23によって挟持されて加熱・プレスされ用紙に定着される。定着された用紙は、排紙ローラ24及びプレスローラ25の間に挟持されて用紙排出トレイ10に搬出される。
また、装置本体の側面には、手差し給紙機構及び反転搬送機構が設けられており、手差し給紙を行う場合には、側面カバー26を開いて給紙ローラ27に用紙を差し込むことで行われる。差し込まれた用紙は、給紙ローラ27によりフィードローラ14及びプレスローラ15に搬送されて記録動作が行われる。また、反転搬送を行う場合には、片面に記録した用紙が一旦排紙ローラ24及びプレスローラ25の間に挟持されて搬出された後排紙ローラ24を逆回転して反転搬送路に搬送して、フィードローラ28及びプレスローラ29、フィードローラ30及びプレスローラ31の2対の搬送ローラにより下方に向けて搬送する。そして、再度フィードローラ14及びプレスローラ15に搬送されてもう一方の面に記録動作が行われ、用紙の両面に記録されるようになる。
画像形成装置1の側部は、用紙搬送路に用紙が詰まった際のジャム処理のために、用紙搬送路の外側部分が可動するジャム処理カバー機構4が設けられている。用紙搬送路に用紙が詰まった場合には、図2に示すように、ロックレバー40を本体側のロック部41から外してジャム処理カバー機構4を反時計回り回動させて用紙搬送路を開き、詰まった用紙を取り除くようにする。
図3及び図4は、ジャム処理カバー機構4のロックレバー40付近の部分拡大図を示しており、図3はジャム処理カバー機構4が閉じた状態で、図4は開いた状態を示している。ロックレバー40は、一方の端部をジャム処理カバー機構4に回動可能に軸支されており、他方の端部が上方に移動するように付勢されている。そして、ロックレバー40には、切欠き状の係合部42が形成されており、係合部42が装置本体のロック部41と係合することで、ジャム処理カバー機構4は、閉じた状態にロックされるようになる。
画像形成装置1には、ロックレバー40に隣接して排紙ローラ正逆転機構5が機能ユニットとして組み付けられている。排紙ローラ正逆転機構5は、両面記録を行う場合に排紙ローラ24を反転搬送するためのクラッチや歯車からなる駆動伝達機構を備えており、予め組立てられて画像形成装置の性能に合せて適宜組み付けられるようになっている。そして、排紙ローラ正逆転機構5の側面には作動部材50が支持ピン51により回動自在に取り付けられている。
図5は、作動部材50に関する拡大斜視図である。作動部材50は、略L字状に形成された板状体で、支持ピン51に軸支される軸支部50a、軸支部50aのロックレバー40側の側面を直角に折り曲げ形成された押圧部50b、軸支部50aの下端部からロックレバー40とは反対側に直角に延設された延出部50c及び延出部50cの端部に直角に折れ曲がって形成された作動部50dを備えている。
作動部材50は、支持ピン51に回動自在に取り付けられているため、自重により軸支部50aが時計回りに回転して傾斜した状態となるが、ストッパピン52に押圧部50bが当接することで所定角度傾斜した位置で保持される。なお、ストッパピン52は、ロックレバー40の移動径路を遮ることがないように突出方向の高さが設定されている。
図3に示すように、ジャム処理カバー機構4が閉じた状態ではロックレバー40の先端部40aが作動部材50の押圧部50bに当接して作動部材50を反時計回りに回動するように移動させるため、作動部材50はストッパピン52から離れた位置に保持される。この状態では、装置本体100の側面に取り付けられたカバー開閉検知センサ60に作動部材50の作動部50dが挿入された状態となる。図6は、作動部50dがカバー開閉検知センサ60に挿入された状態を示す上面図である。カバー開閉検知センサ60は、例えばフォトカプラが用いられ、作動部50dがフォトカプラの光を遮断することでジャム処理カバー機構4が閉じられた状態であることを検知する。
また、図4に示すように、ジャム処理カバー機構4が開いた状態ではロックレバー40の先端部40aが後退して作動部材50の押圧部50bから離れるため、作動部材50は自重により時計回りに回動してストッパピン52に当接した状態となる。この状態では、作動部50dは下方に回動し、カバー開閉検知センサ60から外れた位置に移動してフォトカプラの光を遮断しなくなるため、カバー開閉検知センサ60はジャム処理カバー機構4が開いた状態であることを検知する。
以上のように、機能ユニットである排紙ローラ正逆転機構5には、検知センサを設けていないので、検知センサに必要な配線を取り付ける必要がなくなり、その代わりロックレバー40に連動して動作する作動部材50を設けることで、装置本体に設けられたカバー開閉検知センサ60で正確にカバーの開閉を検知することができるようになる。そのため、装置本体での検知センサに必要な配線設計も容易になる。
また、ロックレバー40をカバー開閉検知に用いるとともに作動部材50を自重により動作するようにしているため部品点数を極力抑えることができる。
本発明に係る実施形態に関する画像形成装置全体の概略断面図である。 図1においてジャム処理カバー機構が開いた状態を示す概略断面図である。 ジャム処理カバー機構が閉じた状態のロックレバー付近の部分拡大図である。 ジャム処理カバー機構が開いた状態のロックレバー付近の部分拡大図である。 作動部材に関する拡大斜視図である。 作動部がカバー開閉検知センサに挿入された状態を示す上面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 記録部
3 給紙部
4 ジャム処理カバー機構
5 排紙ローラ正逆転機構
16 現像器
17 クリーニング機構
18 コロナ帯電器
19 感光体ドラム
20 転写ローラ
40 ロックレバー
41 ロック部
50 作動部材
60 カバー開閉検知センサ

Claims (3)

  1. 外装カバーが開閉可能に設けられた装置本体に少なくとも1つの機能ユニットを組み付けて構成された画像形成装置において、前記外装カバーの開閉動作に連動する作動部材を前記機能ユニットに設け、前記作動部材の動作を検知するカバー開閉検知センサを装置本体に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記作動部材は、前記外装カバーのロックレバーにより押動されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記作動部材は、自重により動作することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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