JP2007009268A - スパッタリングターゲットの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ターゲットのライフを伸ばすことができ、また、高密度なスパッタリングターゲットを得ることができるスパッタリングターゲットの製造方法を提供する。
【解決手段】 酸化インジウム粉末及び酸化錫粉末を含む混合粉末からなる原料粉末を焼成してスパッタリングターゲットを製造する際に、少なくとも酸化インジウムを1100℃〜1300℃で仮焼して原料の混合粉末とし、この混合粉末を前記仮焼した温度から150℃以上高い温度で焼成する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、スパッタリングターゲットの製造方法に関する。
一般的に、薄膜を成膜する方法の1つとしてスパッタリング法が知られている。スパッタリング法とは、スパッタリングターゲットをスパッタリングすることにより薄膜を得る方法であり、大面積化が容易であり、高性能の膜が効率よく成膜できるため、工業的に利用されている。また、近年、スパッタリングの方式として、反応性ガスの中でスパッタリングを行う反応性スパッタリング法や、ターゲットの裏面に磁石を設置して薄膜形成の高速化を図るマグネトロンスパッタリング法なども知られている。
このようなスパッタリング法で用いられる薄膜のうち、特に、酸化インジウム−酸化錫(In−SnOの複合酸化物、以下、「ITO」という)膜は、可視光透過性が高く、かつ導電性が高いので透明導電膜として液晶表示装置やガラスの結露防止用発熱膜、赤外線反射膜等に幅広く用いられている。
このため、より効率よく低コストで成膜するために、現在においてもスパッタ条件やスパッタ装置などの改良が日々行われており、装置を如何に効率的に稼働させるかが重要となる。また、このようなITOスパッタリングにおいては、新しいスパッタリングターゲットをセットしてから初期アーク(異常放電)がなくなって製品を製造できるまでの時間が短いことと、一度セットしてからどれくらいの期間使用できるか(積算スパッタリング時間:ターゲットライフ)が問題となる。
このようなITOスパッタリングターゲットは、酸化インジウム粉末及び酸化錫粉末を所定の割合で混合して乾式又は湿式で成形し、焼結したものであり(特許文献1)、高密度のITO焼結体を得るための高分散性の酸化インジウム粉末が提案されている(特許文献2,3,4等参照)。
一方、共沈法により湿式合成されたITO粉末をITO焼結体とすることも知られており(特許文献5等参照)、同様に高密度な焼結体を得るためのITO粉末の湿式合成方法が多数提案されている(特許文献6〜9等参照)。
しかしながら、依然として、ITO粉末の製造方法に大きく縛られることなく、また、焼結条件等を高度に制御しなくても、比較的容易に高密度の焼結体が得られ、この結果、ライフの長いターゲットを得ることができるスパッタリングターゲットの製造方法を求める要望が多い。
特開昭62−21751号公報 特開平5−193939号公報 特開平6−191846号公報 特開2001−261336号公報 特開昭62−21751号公報 特開平9−221322号公報 特開2000−281337号公報 特開2001−172018号公報 特開2002−68744号公報
本発明はこのような事情に鑑み、ターゲットのライフを伸ばすことができ、また、高密度なスパッタリングターゲットを得ることができるスパッタリングターゲットの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、酸化インジウム粉末及び酸化錫粉末を含む原料を混合し焼成してスパッタリングターゲットを製造する際に、少なくとも酸化インジウム粉末を1100℃〜1300℃で仮焼して原料の混合粉末とし、この混合粉末を前記仮焼した温度から150℃以上高い温度で焼成することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法にある。
かかる第1の態様では、少なくとも酸化インジウム粉末を所定温度で仮焼することにより原料中の炭素含有量を著しく低減でき、且つ混合粉末を仮焼温度より高い所定温度で焼成することにより、高密度でターゲットライフの長いスパッタリングターゲットとすることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記酸化インジウム粉末の仮焼後の炭素含有量を50ppm以下とすることを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法にある。
かかる第2の態様では、仮焼後の酸化インジウム粉末の炭素含有量を50ppm以下とすることにより、焼成後のターゲットライフを確実に向上させることができる。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記酸化インジウムの仮焼を、その後のBET比表面積が0.8〜4m/gとなるように行うことを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法にある。
かかる第3の態様では、BET比表面積を所定の範囲となるように仮焼することにより、焼成後のターゲット密度を向上できると共にターゲットライフを確実に向上させることができる。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記仮焼中、及び仮焼した後混合粉末を焼成するまでの間、原料と炭酸ガスとの接触を避けるように処理することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法にある。
かかる第4の態様では、原料と炭酸ガスとの接触を避けることにより、仮焼した原料中の炭素濃度を確実に低下させることができる。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様において、焼成後の密度を99%以上とすることを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法にある。
かかる第5の態様では、スパッタリングターゲットの密度を99%以上とすることにより、ターゲットライフを確実に向上させることができる。
本発明の第6の態様は、第1〜5の何れかの態様において、錫含有量がSnO換算で2.3〜45質量%であることを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法にある。
かかる第6の態様では、錫含有量が所定の範囲にあるので、所望の導電性を有する薄膜が形成できる。
以上説明したように、本発明では、原料粉末を所定の温度で仮焼し、且つその後焼成温度を所定の温度範囲で行うことにより、ターゲットライフが長いスパッタリングターゲットを製造できる。
本発明のスパッタリングターゲットの製造方法は、酸化インジウム粉末及び酸化錫粉末を含む原料を混合し焼成してスパッタリングターゲットを製造する際に、少なくとも酸化インジウム粉末を1100℃〜1300℃で仮焼し、その後、混合粉末を前記仮焼した温度から150℃以上高い温度で焼成するものである。
本発明方法において、原料のうち、少なくとも酸化インジウム粉末を仮焼するのは、酸化インジウム粉末中に含まれる炭素含有量を低減するためであり、炭素含有量を有効に低減するためには、1100℃〜1300℃、好ましくは1150〜1300℃で仮焼する必要がある。これより低温で仮焼しても、炭素が原料粉末に化学吸着されているために低減せず、一方、これより高温で仮焼すると、炭素含有量は低減するが、焼成過程で問題が生じる。すなわち、仮焼後、仮焼温度より150℃以上高温で焼成することにより、高密度のスパッタリングターゲットを得ることができるが、1300℃より高い温度で仮焼した場合には、BET比表面積が所定範囲より小さくなってしまい、高密度なターゲットが得られない虞がある。
このような点から、本発明方法では、1100℃〜1300℃、好ましくは1150℃〜1300℃で仮焼するのが好ましい。
なお、スパッタリングターゲットの製造において問題になるのは、酸化インジウム粉末に化学吸着した炭素であり、酸化錫には炭素は殆ど吸着されず、問題にならない。従って、本発明方法で、「少なくとも酸化インジウム粉末を1100℃〜1300℃で仮焼して原料の混合粉末とし」とは、少なくとも酸化インジウム粉末を仮焼すればよく、酸化錫粉末は必ずしも仮焼する必要はないという意味である。すなわち、酸化インジウム粉末及び酸化錫を用いる場合には、少なくとも酸化インジウム粉末のみを仮焼すればよいが、勿論、両者を混合した状態で仮焼してもよいという意味である。また、酸化インジウム粉末及び酸化錫粉末に加えて酸化インジウム−酸化錫粉末(ITO粉末)を加えた混合粉末を用いてもよいが、ITO粉末においては酸化インジウム中に錫が固溶しているため、炭素の吸着の点では問題ではないので、必ずしも仮焼する必要はないが、勿論、仮焼してもよい。
本発明方法において、上述したように仮焼した酸化インジウム粉末中の炭素含有量は、50ppm以下、好ましくは20ppm以下、特に好ましくは10ppm以下とするのが好ましい。原料粉末に含有される炭素は後述するように、ターゲットライフに影響し、50ppmを越える炭素を含有した原料粉末を焼結したスパッタリングターゲットはターゲットライフが著しく短くなるからである。ここで、炭素含有量が50ppmより多い原料粉末を用いてスパッタリングターゲットとすると、金属酸化物が炭素により還元されるため、ターゲット内に金属部位が確認されるが、炭素含有量が50ppm以下の原料粉末を用いると、このような金属部位は観察されないことが確認された。なお、酸化インジウム粉末中の炭素含有量は、炭素・硫黄測定装置(例えば、(株)堀場製作所製のEMIA−2200)を用いて測定することができる。なお、酸化インジウム粉末を含む混合粉末を仮焼した場合には、測定される炭素含有量は全て酸化インジウムに起因すると推定されるので、酸化インジウム粉末の含有量から酸化インジウム粉末に含まれる炭素含有量を算出することができる。
このような目的から、本発明方法では、仮焼中、及び仮焼した後、焼成するまでの間、当該原料と炭酸ガスとの接触を避けるように処理するのが望ましい。これは、仮焼した酸化インジウム粉末に炭酸ガスが吸着して炭素含有量が増大するのを防止するためである。
また、本発明方法では、酸化インジウム粉末の仮焼を、その後のBET比表面積が0.8〜4m/gなるように行うのが好ましい。BET比表面積をこの範囲にすることにより、焼成した際に高密度のスパッタリングターゲットを得ることができるからである。
本発明方法では、上述したように所定温度で仮焼した酸化インジウムを含む混合粉末を焼成してスパッタリングターゲットとするが、この際、焼成後の密度を99%以上とするのが望ましい。高密度なスパッタリングターゲットほどターゲットライフが向上するからである。
かかる本発明方法で用いる原料の製造方法は特に限定されず、目的の組成のスパッタリングターゲットを得ることができる原料を用意すればよい。なお、原料は、例えば、酸化インジウム粉末及び酸化錫を所定の割合で混合して用いる場合には、混合前に仮焼しても、混合した後仮焼してもよく、仮焼して混合する場合には、上述したように少なくとも酸化インジウム粉末を仮焼すればよい。
ここで、スパッタリングターゲットの原料は、錫含有量がSnO換算で2.3〜45質量%であるようにするのが好ましい。所望の導電性を有する薄膜が形成できるようにするためである。例えば、SnO固溶量が2.3質量%以上であるものは、錫含有量は最低でもSnO換算で2.3質量%であり、一方、45質量%を超える場合には、例えば、スパッタリングターゲットとして薄膜を形成した際にSnOが析出して導電性を阻害するから、共に好ましくない。
次いで、本発明方法で原料を焼成してスパッタリングターゲットを得る工程の一例を説明する。
原料を混合した混合粉末は、例えば、従来から公知の各種湿式法又は乾式法を用いて成形し、焼成する。
乾式法としては、コールドプレス(Cold Press)法やホットプレス(Hot Press)法等を挙げることができる。コールドプレス法では、ITO粉を成形型に充填して成形体を作製し、大気雰囲気下または酸素雰囲気下で焼成・焼結させる。ホットプレス法では、ITO粉を成形型内で直接焼結させる。
湿式法としては、例えば、濾過成形法(特開平11−286002号公報参照)を用いるのが好ましい。この濾過成形法は、セラミックス原料スラリーから水分を減圧排水して成形体を得るための非水溶性材料からなる濾過式成形型であって、1個以上の水抜き孔を有する成形用下型と、この成形用下型の上に載置した通水性を有するフィルターと、このフィルターをシールするためのシール材を介して上面側から挟持する成形用型枠からなり、前記成形用下型、成形用型枠、シール材、およびフィルターが各々分解できるように組立てられており、該フィルター面側からのみスラリー中の水分を減圧排水する濾過式成形型を用い、混合粉、イオン交換水と有機添加剤からなるスラリーを調製し、このスラリーを濾過式成形型に注入し、該フィルター面側からのみスラリー中の水分を減圧排水して成形体を製作し、得られたセラミックス成形体を乾燥脱脂後、焼成する。
各方法において、焼成温度は、例えば、ITOターゲットの場合には、1300〜1600℃が好ましく、さらに好ましくは、1450〜1600℃である。その後、所定寸法に成形・加工のための機械加工を施しターゲットとする。
一般的には、成形後、厚さ調整のために表面を研削し、さらに、表面を平滑にするために、何段階かの研磨を施すが、所定の表面処理を施して、マイクロクラックを除去するようにするのが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、これに限定されるものではない。
(実施例1)
湿式合成された酸化インジウム粉末を1100℃で仮焼した酸化インジウム粉末90質量%と、同様に湿式合成された酸化錫を1050℃で仮焼した酸化錫粉末10質量%とを実施例1の原料粉末とした。
(実施例2)
湿式合成された酸化インジウム粉末を1150℃で仮焼した酸化インジウム粉末90質量%と、同様に湿式合成された酸化錫を1050℃で仮焼した酸化錫粉末10質量%とを実施例2の原料粉末とした。
(実施例3)
湿式合成された酸化インジウム粉末を1200℃で仮焼した酸化インジウム粉末90質量%と、同様に湿式合成された酸化錫を1050℃で仮焼した酸化錫粉末10質量%とを実施例3の原料粉末とした。
(実施例4)
湿式合成された酸化インジウム粉末を1250℃で仮焼した酸化インジウム粉末90質量%と、同様に湿式合成された酸化錫を1050℃で仮焼した酸化錫粉末10質量%とを実施例4の原料粉末とした。
(実施例5)
湿式合成された酸化インジウム粉末を1300℃で仮焼した酸化インジウム粉末90質量%と、同様に湿式合成された酸化錫を1050℃で仮焼した酸化錫粉末10質量%とを実施例5の原料粉末とした。
(比較例1)
湿式合成された酸化インジウム粉末を1000℃で仮焼した酸化インジウム粉末90質量%と、同様に湿式合成された酸化錫を1000℃で仮焼した酸化錫粉末10質量%とを比較例1の原料粉末とした。
(試験例1)
炭素・硫黄測定装置((株)堀場製作所製のEMIA−2200)を用いて、各実施例および比較例の仮焼後の酸化インジウム粉末中の炭素含有量を測定した。結果を表1に示す。また、仮焼後の酸化インジウム粉末のBET法での比表面積を併せて表1に示す。
Figure 2007009268
(製造例1)
実施例1の原料をドライボールミルで混合・解砕し、これをさらにウェットボールミルにより解砕してスラリーとし、このスラリーを濾過式成形型に注入し、フィルター面側からのみスラリー中の水分を減圧排水して成形体を製作し、得られたセラミックス成形体を乾燥脱脂した。この成形体の脱脂後の相対密度は、理論密度7.15の67.7%であった。
これを1600℃で焼成し、焼結体であるスパッタリングターゲットを得た。この相対密度は99.9%であった。
(製造例2)
実施例4の原料をドライボールミルで混合・解砕し、これをさらにウェットボールミルにより解砕してスラリーとし、このスラリーを濾過式成形型に注入し、フィルター面側からのみスラリー中の水分を減圧排水して成形体を製作し、得られたセラミックス成形体を乾燥脱脂した。この成形体の脱脂後の相対密度は、理論密度7.15の68.0%であった。
これを1600℃で焼成し、焼結体であるスパッタリングターゲットを得た。この相対密度は99.0%であった。
(比較製造例1)
比較例1の原料をドライボールミルで混合・解砕し、これをさらにウェットボールミルにより解砕してスラリーとし、このスラリーを濾過式成形型に注入し、フィルター面側からのみスラリー中の水分を減圧排水して成形体を製作し、得られたセラミックス成形体を乾燥脱脂した。この成形体の脱脂後の相対密度は、理論密度7.15の60.0%であった。
これを1600℃で焼成し、焼結体であるスパッタリングターゲットを得た。この相対密度は99.0%であった。
(試験例2)
製造例1、2及び比較製造例1のスパッタリングターゲットを用いてアーキング特性を測定した。すなわち、以下のような条件にてDCマグネトロンスパッタによって連続スパッタリングし、50Countsライフを測定した。ここで、50Countsライフは、各ターゲット使用開始時から投入電力量10Wh/cmまで初期アーク回数を除き、累積アーキング回数が50回となったときの投入電力量(Wh/cm)をいう。なお、アーキングの検出は、ランドマークテクノロジー社製のアーク検出装置(MAM Genesis)により行った。結果は下記表2に示す。
この結果、本発明方法により所定温度で仮焼した酸化インジウム粉末を用いたスパッタリングターゲットは、仮焼温度が低い酸化インジウム粉末を用いた比較製造例と比較してアーキング特性が優れており、ターゲットライフが長いことがわかった。
(スパッタリング条件)
ターゲット寸法 :直径6inch、厚さ6mm
スパッタ方式 :DCマグネトロンスパッタ
排気装置 :ロータリーポンプ+クライオポンプ
到達真空度 :3.0×10−7[Torr]
Ar圧力 :3.0×10−3[Torr]
酸素分圧 :3.0×10−5[Torr]
スパッタ電力 :300W (電力密度1.6W/cm
Figure 2007009268

Claims (6)

  1. 酸化インジウム粉末及び酸化錫粉末を含む原料を混合し焼成してスパッタリングターゲットを製造する際に、少なくとも酸化インジウム粉末を1100℃〜1300℃で仮焼して原料の混合粉末とし、この混合粉末を前記仮焼した温度から150℃以上高い温度で焼成することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
  2. 請求項1において、前記酸化インジウム粉末の仮焼後の炭素含有量を50ppm以下とすることを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
  3. 請求項1又は2において、前記酸化インジウムの仮焼を、その後のBET比表面積が0.8〜4m/gとなるように行うことを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記仮焼中、及び仮焼した後混合粉末を焼成するまでの間、原料と炭酸ガスとの接触を避けるように処理することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、焼成後の密度を99%以上とすることを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、錫含有量がSnO換算で2.3〜45質量%であることを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。

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