JP2007009005A - 熱間圧延油及び熱間圧延方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルミニウム材の熱間圧延に用いるエマルジョン状態の熱間圧延油1及びこれを用いた熱間圧延方法である。熱間圧延油1においては、少なくとも基油と油性剤と乳化剤と金属石鹸とを含有する油溶成分2が水3に分散されている。油溶成分2における金属石鹸の含有量は2〜10wt%である。また、油溶成分2には、粒径0.1〜10μmのアルミニウム粉4が分散されている。アルミニウム粉4の分散量は、油溶成分2とアルミニウム粉4との合計量に対して、0.1〜2.0wt%である。
【選択図】図1
Description
特に、熱間圧延においては、アルミニウム材の温度が300〜500℃という高温になるため、圧延潤滑性の観点から非常に厳しい摩擦条件となることが知られている。即ち、熱間圧延における摩擦条件は、概ね境界潤滑あるいは乾燥摩擦状態であると考えられる。
このような厳しい摩擦状態では、潤滑油(熱間圧延油)の潤滑不足等によって、一度焼き付きが発生すると、例えば冷間圧延等の後工程に悪影響を及ぼし、さらに最終的な製品の品質にも悪影響を及ぼすおそれがある。
また、ステンレス鋼等の金属材に用いられる潤滑油としては、カルボン酸塩等を含有する金属塑性加工潤滑油組成物が開発されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
即ち、従来の潤滑油を、摩擦条件の厳しい熱間圧延に用いると、焼き付きが発生し、圧延後のアルミニウム製品の表面品質に悪影響を及ぼすおそれがあった。特にアルミニウム製品においては、近年、より一層優れた表面品質が要求されるようになり、このような高品質のアルミニウム製品にも対応できる圧延潤滑油が望まれている。さらに、アルミニウム材の熱間圧延においては、生産能率の向上のため、高圧下圧延を行うことが望まれている。しかしながら、従来の潤滑油を用いて高圧下圧延を行うと、噛み込み不良やスリップ等が起こるおそれがあった。
該熱間圧延油においては、少なくとも基油と油性剤と乳化剤と金属石鹸とを含有する油溶成分が水に分散されており、
上記油溶成分における上記金属石鹸の含有量は2〜10wt%であり、
上記熱間圧延油には、粒径0.1〜10μmのアルミニウム粉が分散されており、該アルミニウム粉の分散量は、上記油溶成分と上記アルミニウム粉との合計量に対して、0.1〜2.0wt%であることを特徴とする熱間圧延油にある(請求項1)。
そのため、上記熱間圧延油においては、境界潤滑性を向上させて圧延後のアルミニウム製品の品質を向上させることができると共に、生産能率を向上させることができる。また、上記熱間圧延油においては、高価な油性剤を特に増やすことなく、潤滑性を向上させることができるため、熱間圧延のコストの増大を防止できる。
一般に、アルミニウム材の熱間圧延においては、熱間圧延油は、循環使用されている。即ち、熱間圧延時にアルミニウム材や圧延機の圧延ロール等に供給された熱間圧延油は、回収されて再利用される。ところが、例えば天然油脂、合成エステル、或いは各種脂肪酸等の油性剤を含有する熱間圧延油を循環使用してアルミニウム材の熱間圧延を行うと、高温圧延による熱エネルギーやロールバイトでのせん断あるいはバクテリアによって、天然油脂、合成エステル、又は脂肪酸等が分解し、圧延で発生したアルミニウム摩耗粉のAl或いはロール摩耗粉のFeと反応して金属石鹸が生成する。一方、熱間圧延においては、アルミニウム材から熱間圧延油中にアルミニウム粉が生じる。従来、このような金属石鹸やアルミニウム粉は、熱間圧延油中に蓄積すると、熱間圧延の際にアルミニウム材や圧延機を汚し、また圧延後のアルミニウム製品の表面品質を劣化させるおそれがあるため、極力排除されていた。
この理由としては、上記金属石鹸が熱間圧延時の高温環境下においても分解せず、優れた境界潤滑性を発揮できるためと考えられる。また、上記アルミニウム粉においては、実際にはその表面がアルミニウム石鹸で覆われているため圧延潤滑性を向上させることができると考えられる。
上記第2の発明の熱間圧延油においては、上記第1の発明の熱間圧延油を用いている。
そのため、上記第1の発明の熱間圧延油の優れた特徴を生かして、コストを増大させることなく、境界潤滑性を向上させて圧延後のアルミニウム製品の品質を向上させることができると共に、生産能率を向上できる。
上記熱間圧延油は、アルミニウム材の熱間圧延に用いられ、上記アルミニウム材としては、アルミニウムの他、アルミニウム合金等からなるアルミニウム板やスラブ等がある。
上記熱間圧延油において、上記油溶成分は、上記基油を30〜90wt%、上記油性剤を1.0〜70wt%、上記乳化剤を0.1〜10wt%含有することが好ましい(請求項2)。
上記基油の含有量が30wt%未満の場合には、油性剤、乳化剤等の添加剤が増え、コストアップとなるおそれがある。一方、90wt%を越える場合には、上記油性剤や上記乳化剤の含有量が少なくなり、上記熱間圧延油の潤滑性が低下するおそれがある。
上記乳化剤の含有量が0.1wt%未満の場合には、上記熱間圧延油が乳化し難くなるおそれがある。また、乳化したとしてもエマルジョンが不安定になり、タンク等の中で上記熱間圧延油の油水分離が起こり、熱間圧延の際に油の消費量が増大するおそれがある。一方、10wt%を越える場合には、上記熱間圧延油が乳化しすぎて、熱間圧延機のロール及びロールバイト部で離水展着し難くなるおそれがある。その結果、ロールバイト部への油供給不足となり、潤滑不良となるおそれがある。また、タンク内でエマルジョンが安定になり、例えば後述のスカムアウト法等によって上記熱間圧延油を再利用する際に、スカムが発生し難くなって、アルミパウダー等の汚染物の除去が困難になるおそれがある。
また、上記油性剤としては、脂肪酸、合成エステル、天然油脂、及びアミン誘導体から選ばれる1種以上を用いることができる(請求項3)。
具体的には、脂肪酸としては、例えばカプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、デミスリチン酸、ペンタデカン酸、パルチミン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの直鎖飽和酸やパルミトレイン酸、オレイン酸、リノル酸、リノレン酸、リシノール酸等の不飽和脂肪酸がある。これらの中でも好ましくは、オレイン酸、及びラウリン酸等がよい。
上記のネオペンチルグリコールエステルとしては、具体的には、例えばネオペンチルグリコールカプリン酸モノエステル、ネオペンチルグリコールカプリン酸ジエステル、ネオペンチルグリコールエステル、ネオペンチルグリコールリノレン酸モノエステル、ネオペンチルグリコールリノレン酸ジエステル、ネオペンチルグリコールステアリン酸モノエステル、ネオペンチルグリコールステアリン酸ジエステル、ネオペンチルグリコールオレイン酸モノエステル、ネオペンチルグリコールオレイン酸ジエステルネオペンチルグリコールエステル、ネオペンチルグリコールイソステアリン酸モノエステル、ネオペンチルグリコールイソステアリン酸ジエステル、ネオペンチルグリコールやし油脂肪酸モノエステル、ネオペンチルグリコールやし油脂肪酸ジエステル、ネオペンチルグリコール牛脂脂肪酸モノエステル、ネオペンチルグリコール牛脂脂肪酸ジエステル、ネオペンチルグリコールパーム油脂肪酸モノエステル、ネオペンチルグリコールパーム油脂肪酸ジエステルネオペンチルグリコールエステル、ネオペンチルグリコール2モル・ダイマ酸1モル・オレイン酸2モルの複合エステル等がある。
これらのうちで、特に好ましくは、オレイン酸、イソステアリン酸、やし油脂肪酸、牛脂脂肪酸のエステルがよい。
また、天然油脂としては、例えばパーム油、大豆油、なたね油、やし油、豚脂、及び牛脂等がある。
上記アミン誘導体の具体例としては、例えば次のようなものがある。
即ち、脂肪族アミンとしては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、カプリルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、牛脂アミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジオクチルアミン、ブチルオクチルアミン、ジステアリルアミン、ジメチルオクチルアミン、ジメチルデシルアミン、ジメチルラウリルアミン、ジメチルミリスチルアミン、ジメチルパルミチルアミン、ジメチルステアリルアミン、ジメチルベへニルアミン、ジラウリルモノメチルアミン、トリオクチルアミン等がある。
脂肪酸のアミン石鹸としては、例えばオレイン酸トリエタノールアミン石鹸、オレイン酸ジエタノールアミン石鹸、及びオレイン酸モノエタノールアミン石鹸等がある。
高級アルコールエチレンオキサイド付加物としては、具体的には、例えばラウリルアルコールエチレンオキサイド4モル付加物、ラウリルアルコールエチレンオキサイド11モル付加物、ラウリルアルコールエチレンオキサイド18モル付加物、セチルアルコールエチレンオキサイド4モル付加物、セチルルエチレンオキサイド11モル付加物、セチルエチレンオキサイド18モル付加物、オレイルアルコールエチレンオキサイド4モル付加物、オレイルエチレンオキサイド11モル付加物、オレイルエチレンオキサイド18モル付加物、椰子油還元アルコールエチレンオキサイド4モル付加物、椰子油還元エチレンオキサイド11モル付加物、椰子油還元エチレンオキサイド18モル付加物、牛脂還元アルコールエチレンオキサイド4モル付加物、牛脂還元エチレンオキサイド11モル付加物、牛脂還元エチレンオキサイド18モル付加物、C12〜C18チーグラーアルコールエチレンオキサイド4モル付加物、C12〜C18チーグラーアルコールエチレンオキサイド11モル付加物、C12〜C18チーグラーアルコールエチレンオキサイド18モル付加物、C12〜C18オキソアルコールエチレンオキサイド4モル付加物、C12〜C18オキソアルコールエチレンオキサイド11モル付加物、C12〜C18オキソアルコールエチレンオキサイド18モル付加物等がある。これらのうち、特に好ましくは、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、オキソアルコールのエチレンオキサイド付加物がよい。
金属石鹸の含有量が2wt%未満の場合には、圧延潤滑性の向上効果が充分に発揮できなくなるおそれがある。一方、10wt%を越える場合には、上記アルミニウム材の表面を汚すだけでなく、噛み込み不良が起こりやすくなるおそれがある。
上記アルミニウム粉の粒径が0.1μm未満の場合、又は上記アルミニウム粉が0.1wt%未満の場合には、圧延潤滑性の向上効果が得られなくなるおそれがある。一方、2.0wt%を越える場合には、圧延機及び/又はアルミニウム材の表面を汚し、圧延後の表面品質を低下させるおそれがある。また、上記アルミニウム粉の粒径が10μmを越える場合には、圧延後のアルミニウム製品の表面品質を低下させたり、例えばスリバー、黒スジ欠陥等という様々な欠陥がアルミニウム製品の表面に出現するおそれがある。これらの欠陥は、圧延後のアルミニウム板においては、ほとんど目立たないが、例えば圧延後のアルミニウム板をさらに製缶し、塗装して得られる飲料用アルミ缶等においては、その表面に顕著に表れる。
また、エマルジョン状態の上記熱間圧延油において、上記アルミニウム粉は、上記油溶成分又は水のどちらか一方に分散されていてもよく、又は両方に分散されていてもよい。
上記油溶成分が1.0vol%未満の場合には、上記油溶成分の優れた潤滑性を充分に発揮することができないおそれがある。一方15.0vol%を越える場合には、コストが増大するおそれがある。また、上記熱間圧延油の冷却性が低下するおそれがある。
上記アルミニウム材及び/又は上記熱間圧延機に供給された上記熱間圧延油は、回収して再利用することができる。このとき、上記熱間圧延油の上記油溶成分中に含まれる上記金属石鹸の含有量を2〜10wt%に制御すると共に、上記熱間圧延油中の粒径0.1〜10μmのアルミニウム粉の含有量が上記油溶成分と上記アルミニウム粉との合計量に対して0.1〜2.0wt%となるように制御することが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記熱間圧延油は、再利用後においても優れた圧延潤滑性を発揮することができる。
即ち、上記熱間圧延油を熱間圧延に供すると、使用後の上記熱間圧延油中に、上記金属石鹸及び/又はアルミニウム粉(アルミニウム摩耗粉)が蓄積し、圧延潤滑性が低下してしまうおそれがある。上記のごとく、上記金属石鹸及び上記アルミニウム粉の量を制御することにより、圧延潤滑性の低下を抑制することができる。
スカムアウト法においては、使用後の熱間圧延油を静置あるいは流速の少ない状態にしてエマルションの油滴を浮上させる。このとき、油滴と共に金属石鹸やアルミニウム粉等を浮上させることができる。エマルション表面に浮上した油、金属石鹸、及びアルミニウム粉等をスカムといい、これを熱間圧延油から取り除くことにより、金属石鹸量及びアルミニウム粉量を制御することができる。
次に、本発明の実施例につき、説明する。
本例においては、熱間圧延油を作製し、これらの熱間圧延油を用いて熱間圧延を行い、潤滑性、噛込み性、及び表面品質の評価を行う。
図1に示すごとく、本例の熱間圧延油1は、アルミニウム材(アルミニウム合金を含む)の熱間圧延に用いるエマルジョン状態のものである。熱間圧燃油1においては、基油と、油性剤と、乳化剤と、金属石鹸とを含有する油溶成分2が水に10vol%分散されている。油溶成分2における金属石鹸の含有量は2〜10wt%である。また、熱間圧延油1には、粒径0.1〜10μmのアルミニウム粉(アルミニウム摩耗粉)4が分散されている。アルミニウム粉4の分散量は、油溶成分2とアルミニウム粉4との合計量に対して、0.1〜2.0wt%である。
また、試料E1〜試料E5の比較用として、後述の表2に示すような配合で、4種類の比較用の熱間圧延油(試料C1〜試料C4)を作製した。
なお、式(1)及び(2)において、μは摩擦係数(−)、hは出側板厚、Hは入側板厚、Fは圧延荷重、bは板幅、Rはロール半径、Vは先進率、νは圧延ロール(ロール鋼)のポアソン比、Eは圧延ロール(ロール鋼)のヤング率を示す。
その後、アルミニウム板表面の欠陥を目視にて観察し易くために、アルミニウム板の表面に膜厚1μmの硫酸アルマイト(登録商標)を形成させた。硫酸アルマイトは、Mg系のピックアップインクルージョン、即ちロールコーティングの転写による欠陥等を選択的にエッチングすることができ、欠陥部が凹凸となって現れる。その結果、上記のごとく、欠陥部を目視にて観察し易くすることができる。
具体的には、まず、圧延に供するアルミニウム材として、JIS A−1100F(幅20mm、長さ150mm、厚み10.0mm)のアルミニウム板を準備した。このアルミニウム材及び熱間圧延機の圧延ロールに、各試料の熱間圧延油を供給し、アルミニウム材の熱間圧延を行った。熱間圧延は、ロール径155mm、ロール表面粗度1.0μmの圧延ロールを供えた熱間圧延機を用いて、圧延速度34m/min、アルミニウム材温度450℃、圧延ロール温度100℃という条件で行った。そして、ロールギャップを1.0mmから任意の間隔で増加させ、アルミニウム材が噛み込んだときの噛込角を算出した。その結果を表1及び表2に示す。
一般に、アルミニウム材5の圧延は、少なくとも1対の圧延ロール6が、その間にアルミニウム材5を噛み込むことによって進行する。このとき圧延ロール6の周面間隔Sをロールギャップという。噛込角αは、アルミニウム材5の先端が最初に圧延ロール6に接触する点Pにおける接線とアルミニウム材の進行方向とのなす角度αであり、これは点Pの中心角(接触角)αと等しくなる。
また、圧延後のアルミニウム板の表面を目視にて観察したところ、焼き付きによる欠陥、スリバーや黒スジ等の欠陥は、観察されず、表面品質が良好であった。さらに、噛込角が大きく、試料E1〜試料E5の熱間圧延油を用いれば高圧下率での熱間圧延が可能となり、生産能率を向上できることがわかる。
また、試料C4のように、アルミニウム石鹸の量が10wt%を越えて多くなると、摩擦係数が小さくなりすぎて、欠陥は少なくなり表面品質は良好となるが、噛み込み角が小さくなり、高圧下率での熱間圧延が困難となり、生産能率が低下するおそれがある。
2 油溶成分
3 水
4 アルミニウム粉
Claims (7)
- アルミニウム材の熱間圧延に用いるエマルジョン状態の熱間圧延油であって、
該熱間圧延油においては、少なくとも基油と油性剤と乳化剤と金属石鹸とを含有する油溶成分が水に分散されており、
上記油溶成分における上記金属石鹸の含有量は2〜10wt%であり、
上記熱間圧延油には、粒径0.1〜10μmのアルミニウム粉が分散されており、該アルミニウム粉の分散量は、上記油溶成分と上記アルミニウム粉との合計量に対して、0.1〜2.0wt%であることを特徴とする熱間圧延油。 - 請求項1において、上記油溶成分は、上記基油を30〜90wt%、上記油性剤を1.0〜70wt%、上記乳化剤を0.1〜10wt%含有することを特徴とする熱間圧延油。
- 請求項1又は2において、上記油性剤は、脂肪酸、合成エステル、天然油脂、及びアミン誘導体から選ばれる1種以上であることを特徴とする熱間圧延油。
- 請求項3において、上記アミン誘導体は、脂肪族アミン、アルカノールアミン、脂肪族ポリアミン、芳香族アミン、脂環式アミン、複素環アミン、又はそれらのアルキレンオキシド付加物から選ばれる1種以上であることを特徴とする熱間圧延油。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記熱間圧延油において、上記油溶成分は1.0〜15.0vol%であることを特徴とする熱間圧延油。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱間圧延油をアルミニウム材及び/又は熱間圧延機の圧延ロールに供給して、上記アルミニウム材の熱間圧延を行うことを特徴とする熱間圧延方法。
- 請求項6において、上記アルミニウム材及び/又は上記熱間圧延機に供給された上記熱間圧延油を回収し再利用する際に、上記熱間圧延油の上記油溶成分中に含まれる上記金属石鹸の含有量を2〜10wt%に制御すると共に、上記熱間圧延油中の粒径0.1〜10μmのアルミニウム粉の含有量が上記油溶成分と上記アルミニウム粉との合計量に対して0.1〜2.0wt%となるように制御することを特徴とする熱間圧延方法。
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