JP2019171405A - アルミニウム圧延板及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
該アルミニウム合金板の表面に吸着する油膜及びアルミニウム粒子と、を有し、
前記油膜は、少なくとも高級脂肪酸アルミニウムを含有し、
前記油膜の赤外全反射分光法によって測定される、前記油膜中の前記高級脂肪酸アルミニウムのカルボン酸アニオン由来の逆対称伸縮振動のピーク強度ν1と、前記油膜の炭素−水素単結合由来の伸縮振動のピーク強度ν2とが1.0≦ν1/ν2≦2.0の関係を満足し、
前記アルミニウム合金板の表面における前記アルミニウム粒子とアルミニウムイオンとの合計量が0.5〜5.0mg/m2であり、
前記アルミニウム合金板の室温下における0.2%耐力が90N/mm2以上である、アルミニウム圧延板にある。
前記熱間圧延油は、基油を主成分とすると共に少なくとも高級脂肪酸アルミニウムを含有し、
前記熱間圧延油100質量部に対する前記アルミニウム粒子とアルミニウムイオンとの合計量が0.08〜1.2質量%となるように前記熱間圧延処理を行う、アルミニウム圧延板の製造方法にある。
前記熱間圧延油は、基油を主成分とすると共に少なくとも高級脂肪酸アルミニウムを含有し、
前記熱間圧延油100質量部に対する前記高級脂肪酸アルミニウム量が0.5〜2.0質量%となるように前記熱間圧延処理を行う、アルミニウム圧延板の製造方法にある。
熱間圧延用クーラントは、水と、熱間圧延油と、アルミニウム粒子とを含有する。
熱間圧延油は水中で分散して多数の油滴を形成している。つまり、熱間圧延用クーラントは、水中油滴型のエマルションである。熱間圧延用クーラントにおける熱間圧延油の含有量は1.0〜15.0vol%であることが好ましい。また、熱間圧延用クーラントには、多数のアルミニウム粒子が分散されている。アルミニウム粒子は、エマルション状の熱間圧延用クーラントにおいて、熱間圧延油からなる油滴、及び水のいずれに分散されていてもよく、両方に分散されていてもよい。
熱間圧延油は、少なくとも、基油と高級脂肪酸アルミニウムとを含有する。高級脂肪酸アルミニウムは、例えば、高級脂肪酸とアルミニウム粒子との反応生成物である。したがって、熱間圧延油は、例えば基油と、高級脂肪酸と、高級脂肪酸アルミニウムと、アルミニウム粒子をと含有する。高級脂肪酸アルミニウムのことを、金属石鹸ということもできる。
基油は、特に限定されるものではなく、各種鉱油を用いることができる。熱間圧延油は基油を主成分とする。基油としては、例えば鉱油、アロマ系鉱油、ナフテン系鉱油、パラフィン系鉱油、ノンアロマ鉱油等がある。基油としては、1種以上を用いることができる。好ましくは、精製鉱油がよい。精製鉱油は未精製の鉱油に比べて流動点が低く、低温環境において固化しにくい。そのため、例えば熱間圧延油を冬季の屋外タンク等の低温環境で貯蔵する場合に、タンク内での熱間圧延油の凍結を抑制し、熱間圧延油の取り扱い性をより向上させることができる。
・高級脂肪酸
高級脂肪酸としては、飽和脂肪酸であってもよいし、不飽和脂肪酸であってもよい。例えばカプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、デミスリチン酸、ペンタデカン酸、パルチミン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の直鎖飽和脂肪酸;パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸等の不飽和脂肪酸がある。これらの中でも好ましくは、オレイン酸、ラウリン酸がよい。高級脂肪酸としては、1種以上を用いることができる。
熱間圧延油は、油性剤としてさらに合成エステルを含有することができる。合成エステルとしては、例えばネオペンチルグリコールエステル、トリメチロールプロパンエステル及びペンタエリスリトールエステル等がある。合成エステルとしては、1種以上を用いることができる。
熱間圧延油は、油性剤としてさらに天然油脂を含有することができる。天然油脂としては、例えばパーム油、大豆油、なたね油、やし油、豚脂、牛脂等がある。天然油脂としては、1種以上を用いることができる。
熱間圧延油は、油性剤としてさらにアミン誘導体を用いることができる。アミン誘導体としては、脂肪族アミン、アルカノールアミン、脂肪族ポリアミン、芳香族アミン、脂環式アミン、複素環アミン、それらのアルキレンオキシド付加物等がある。アミン誘導体としては1種以上を用いることができる。
熱間圧延油は、さらにノニオン性乳化剤を含有することができる。ノニオン性乳化剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン分岐デシルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等を使用することができる。これらの化合物は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
熱間圧延油中には、更に、熱間圧延油の酸化を抑制するための酸化防止剤、熱間圧延油の腐敗を抑制するための防腐剤、圧延時の潤滑性を向上するための極圧剤等が含まれていてもよい。酸化防止剤としては、例えば、アルキルフェノール類、芳香族アミン類、硫化油脂及び硫化オレフィン等の硫黄化合物等を用いることができる。防腐剤としては、例えば、フェノール系化合物、ホルムアルデヒド供与体化合物、サルチルアニリド系化合物等を用いることができる。極圧剤としては、例えば、トリクレジルフォスフェート及びジラウリル水素化ホスファイト等のリン化合物、硫化油脂及び硫化オレフィン等の硫黄化合物等を用いることができる。
熱間圧延用クーラントは、アルミニウム粒子を含有する。アルミニウム粒子は、熱間圧延用クーラントや熱間圧延油に添加してもよいし、熱間圧延中にアルミニウム合金板材等から熱間圧延用クーラント内に発生する微粒子状のアルミニウム合金を用いることも可能である。アルミニウム粒子の平均粒子径は、例えば0.1μm〜10μmである。このような微小な平均粒子径を有することから、アルミニウム粒子のことをアルミニウム微粒子ということができる。なお、平均粒子径は、レーザ回折/散乱法により得られた体積基準での粒度分布における累積中位径である。
圧延中の変形抵抗は一般に降伏応力の2/√3倍となることが知られている。アルミニウムは通常明確な降伏を示さないので、0.2%耐力で代替される。0.2%耐力は、相当歪や歪速度及び温度の関数で与えられる。室温下で0.2%耐力が高い材料は、熱間圧延温度においても高い値を示す。
圧延板は、アルミニウム合金板と油膜とアルミニウム粒子とを有する。油膜及びアルミニウム粒子はアルミニウム合金板の表面に吸着している。吸着の形態は特に限定されないが、結合している状態であればよい。結合は、共有結合、配位結合、イオン結合、水素結合、ファンデルワールス結合、金属結合など、いずれの結合であってもよい。油膜中の高級脂肪酸アルミニウムは、イオン結合での吸着が好ましく、アルミニウム粒子は、ファンデルワールス結合での吸着が好ましい。
アルミニウム合金板は、室温での0.2%耐力が90MPa以上である。つまり、圧延板は、変形抵抗の大きな高強度合金からなるアルミニウム合金の熱間圧延により得られたものである。この場合においても、圧延板は、表面の美観に優れ、洗浄性に優れたものとなる。室温は例えば10〜30℃である。
油膜は、少なくとも高級脂肪酸アルミニウムを含有する。油膜は、さらに熱間圧延油に含有される鉱油、油性剤など成分を含有することができる。
油膜中に含まれる高級脂肪酸アルミニウムのアルミニウムイオンと、アルミニウム粒子との合計量は0.5〜5.0mg/m2である。この合計量が0.5mg/m2未満の場合、圧延時に潤滑不足により板面の焼付きが発生することとなり、十分な板面光沢を得ることができない。一方、5.0mg/m2を超える場合、十分な潤滑性を得られるものの、アルミニウム粒子が板面に付着することにより、圧延板表面が黒っぽい外観となり、板面光沢を得ることができない。また、この場合には圧延後の油膜の洗浄性が低下する。これは油膜が強固になりすぎるためであると考えられる。板面光沢性をより向上させるという観点や、洗浄性をより向上させるという観点から、アルミニウムイオンと、アルミニウム粒子との合計量は0.6〜4.5mg/m2であることが好ましい。
アルミニウム材の熱間圧延処理においては、一般に、熱間圧延油はこの熱間圧延油を水に分散させた熱間圧延用クーラントの形態で圧延ロールにスプレーされる。この熱間圧延用クーラントは熱間圧延時に発生したアルミニウム粉を含んだ状態でタンクに回収され、再び圧延ロールへ供給される。このような圧延、回収、供給の工程を経ることにより、熱間圧延油中にはアルミニウム粒子及びアルミニウムイオンが蓄積される。熱間圧延油中のアルミニウム粒子及びアルミニウムイオン濃度は、蓄積したアルミニウム粒子及びアルミニウムイオンと共に熱間圧延用クーラントの一部を廃棄し、新たに作製した熱間圧延用クーラントを廃棄した熱間圧延用クーラントと同体積量で補給することにより調整することができる。このとき、熱間圧延油中のアルミニウム粒子とアルミニウムイオンとの合計量W(単位:kg)と、補給する熱間圧延用クーラントの重量V(単位:kg)とが、式3の関係を満足するように調整することによって、熱間圧延油中のアルミニウム粒子とアルミニウムイオンとの合計濃度を調整することができる。式3において、V0は熱間圧延用クーラントの全重量(単位:kg)、cは熱間圧延用クーラントの油分濃度(単位:質量%)である。
0.08≦100×W/cV0×(1−V/V0)≦1.2 ・・・(3)
高級脂肪酸を含有する熱間圧延油中には、前記のようにアルミニウム粒子またはアルミニウムイオンが存在する。熱間圧延油は、熱間圧延処理において熱間圧延用クーラントとして用いられる際に、通常、例えば50℃以上の温度で10日間使用されることが想定される。この使用過程において圧延油中の高級脂肪酸とアルミニウム粒子又はアルミニウムイオンとが反応し、その反応生成物である高級脂肪酸アルミニウムが平衡濃度に達する。例えば、1日あたりに廃棄し、補給する熱間圧延用クーラントの割合を、熱間圧延用クーラント全量に対してそれぞれ10質量%以下とすることできる。これにより、熱間圧延処理中における熱間圧延油100質量部に対する高級脂肪酸アルミニウム量を0.5〜2.0質量%の範囲に容易に調整することができる。熱間圧延油100質量部に対する高級脂肪酸アルミニウム量を0.5〜2.0質量%ときには、化学平衡の観点から、熱間圧延油100質量部に対するアルミニウムイオンとアルミニウム粒子との合計量は0.08〜1.2質量%となる。
前記のように、熱間圧延油100質量部に対する高級脂肪酸アルミニウム量が0.5〜2.0質量%となるように熱間圧延処理を行うことにより、後述の実施例において示すように、圧延後の圧延板の油膜中に含まれるアルミニウムイオンとアルミニウム粒子との合計量を0.5〜5.0mg/m2の範囲に調整することができる。
一方、熱間圧延油100質量部に対する高級脂肪酸アルミニウム量が0.5〜2.0質量%となるように熱間圧延処理を行うことにより、赤外全反射分光法によって測定される油膜中の高級脂肪酸アルミニウムのカルボン酸アニオン由来の逆対称伸縮振動のピーク強度ν1と、油膜の炭素−水素単結合由来の伸縮振動のピーク強度ν2とが1.0≦ν1/ν2≦2.0の関係を満足することができる。具体的には実施例において後述する。
圧延板の実施例について説明する。なお、本発明に係る圧延板及びその製造方法は、以下の実施例の形態に限定されるものではなく、その要旨を損なわない範囲で適宜構成を変更することができる。
各試料の圧延板を10×10cm2のサイズの正方形に切り出し、試験片を作製した。ステンレスバット内の剥離液(ネオリバーS−801、三彩化工株式会社製)中へ試験片を浸漬し、10分間超音波洗浄を行った。その後、試験片を剥離液から引き揚げ、3日間常温乾燥した。剥離液の残渣が付着した状態の試験片の表面(つまり板面)から剥離液の残渣をスパチュラで回収した。この残渣は柔らかくなった油膜からなる。次に、FT−IR(Horiba社製のFT−720)により、カルボン酸アニオン由来の逆対称伸縮振動のピーク強度ν1(具体的には1590cm-1付近のピーク強度ν1)および炭素−水素単結合(C−H)の伸縮振動のピーク強度ν2(具体的には、3000〜2800cm-1の波数領域のピーク強度ν2)測定した。そして、ピーク強度比ν1/ν2を算出した。
各試料の圧延板の表面における10×10cm2の領域を、ヘキサンに浸漬したベムコットンにて5回拭き取った。その後、ベムコットンを王水50ccに浸漬させ、王中に金属成分を溶解させた。その後、王水溶液中のアルミニウム量をICP(誘導結合プラズマ)発光分光測定法により測定した。面積当たりのアルミニウム微粒子の量は重量を拭き取り面積で除することで算出した。その結果をAl量として表1に示す。
明度L*は、市販の色差計、例えば、コニカミノルタ製CR-400を用いて測定することができる。JIS Z 8722に準拠し、圧延板に対して拡散光を入射し、圧延板面に対して垂直に反射した光を受光することで明度を測定することができる。明度L*の測定方法は上記方法に限定されるものでなく、他の明度測定方法を採ってもよい。明度差ΔL*が65以上の場合を光沢性が「○」、すなわち表面の美観が優れていると評価した。一方、明度差ΔL*が65未満の場合を光沢性が「×」、すなわち表面の美観が劣っていると評価した。なお、熱間圧延油を用いた熱間圧延により得られるアルミニウム圧延板においては、明度差Δ*Lはおおむね70以下となる。
(4−1)洗浄方法
60℃に加温したEC781A(日本ペイント製)1質量%水溶液に各試料の圧延板を10秒間浸漬した。次いで、圧延板に純水をかけ流して洗浄した。その後、デシケーター中で圧延板を常温乾燥した。
洗浄前および洗浄後のアルミニウム板から直径50mmの円板状試験片を切り出した。この円板状試験片の表面を蛍光X線装置(RIGAKU Rix3100)により分析し、炭素由来のピーク強度を測定した。また、定量済みの黒鉛粉末を清浄なアルミ板上に付着させた複数の対照試料を作製した。これらの対照試料についても蛍光X線装置による分析を行い炭素由来のピーク強度を測定した。その結果、単位面積あたりの炭素量(mg/m2)の検量線を作製した。この検量線と円板状試験片の蛍光X線分析結果との対比により、洗浄前および洗浄後の円板状試験片の表面の炭素量を算出した。洗浄後の炭素密度が0.40mg/m2以下の場合を洗浄性が「○」、すなわち油膜の洗浄性が優れていると評価した。一方、洗浄後の炭素密度が0.40mg/m2を超える場合を洗浄性が「×」、すなわち油膜の洗浄性が劣っていると評価した。
所定量のオレイン酸アルミニウムを鉱油に溶解させた既知濃度の供試油を複数作製し、各供試油のカルボン酸アニオン由来の逆対称伸縮振動ピークを測定することに検量線を作成した。熱間圧延油中に含まれるオレイン酸アルミニウム濃度は、前記検量線を用いて、赤外吸収スペクトルのカルボン酸アニオン由来の逆対称伸縮振動のピーク強度から算出した。
熱間圧延油100ccに対して王水10ccを混合し、固体成分を溶解させて溶液を得る。この溶液中のアルミニウム量(つまり、アルミニウム粒子とアルミニウムイオンとの合計量)をICP(誘導結合プラズマ)発光分光測定法により測定した。また、熱間圧延油中に直接に王水を混合するのではなく、ロータリーエバポレーターによって熱間圧延油中の水分を蒸発させてニート油を得た後、ニート油をメンブレンフィルター(0.1μm)でろ過することによって、固形分(つまり、アルミニウム粒子)を得ることも可能である。得られた固形分を塩酸で溶解することで、粒子状のAl量を定量することができるが、この量は前記の直接混合による方法と有意な違いがなく、熱間圧延油中の水相にイオンとして存在するアルミ量は少なく無視できた。
2 アルミニウム合金板
3 油膜
4 アルミニウム粒子
Claims (3)
- アルミニウム合金板と、
該アルミニウム合金板の表面に吸着する油膜及びアルミニウム粒子と、を有し、
前記油膜は、少なくとも高級脂肪酸アルミニウムを含有し、
前記油膜の赤外全反射分光法によって測定される、前記油膜中の前記高級脂肪酸アルミニウムのカルボン酸アニオン由来の逆対称伸縮振動のピーク強度ν1と、前記油膜の炭素−水素単結合由来の伸縮振動のピーク強度ν2とが1.0≦ν1/ν2≦2.0の関係を満足し、
前記アルミニウム合金板の表面における前記アルミニウム粒子とアルミニウムイオンとの合計量が0.5〜5.0mg/m2であり、
前記アルミニウム合金板の室温下における0.2%耐力が90N/mm2以上である、アルミニウム圧延板。 - 水と、該水中に分散された熱間圧延油と、アルミニウム粒子とを含有するエマルション状の熱間圧延用クーラントを用いてアルミニウム合金材の熱間圧延処理を行うことにより請求項1に記載のアルミニウム圧延板を製造する方法において、
前記熱間圧延油は、基油を主成分とすると共に少なくとも高級脂肪酸アルミニウムを含有し、
前記熱間圧延油100質量部に対する前記アルミニウム粒子とアルミニウムイオンとの合計量が0.08〜1.2質量%となるように前記熱間圧延処理を行う、アルミニウム圧延板の製造方法。 - 水と、該水中に分散された熱間圧延油と、アルミニウム粒子とを含有するエマルション状の熱間圧延用クーラントを用いてアルミニウム合金材の熱間圧延処理を行うことにより請求項1に記載のアルミニウム圧延板を製造する方法において、
前記熱間圧延油は、基油を主成分とすると共に少なくとも高級脂肪酸アルミニウムを含有し、
前記熱間圧延油100質量部に対する前記高級脂肪酸アルミニウム量が0.5〜2.0質量%となるように前記熱間圧延処理を行う、アルミニウム圧延板の製造方法。
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