JP2006336776A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速制御を行なう車両用駆動力制御装置において、例えば車両の旋回判定やタイヤの滑り判定が行われたときのように車両挙動に影響が及び易い状態で車両が走行しているときに、車両の安定性が損なわれないようにするための制御を最適な形で行うことのできる車両用駆動力制御装置を提供する。
【解決手段】運転者の減速意図に基づいて、車両の減速制御を行う車両用駆動力制御装置であって、前記車両を安定化させるための制御を行う制御部と、前記車両の走行安定性に影響を与える複数の指標値を推定又は検出することが可能な指標値推定検出部とを備え、前記制御部は、第1の前記指標値(S60)に基づいて、前記車両を安定化させるための制御である第1の制御(S70)を行い、第2の前記指標値(S80)に基づいて、前記車両を安定化させるための制御であり前記第1の制御の制御内容とは異なる第2の制御(S110、S120)を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用駆動力制御装置に関し、特に、変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速する動作により、車両の駆動力制御を行う車両用駆動力制御装置に関する。
コーナR、道路勾配、先行車との車間距離などの車両前方の状況に基づいて車両の駆動力制御(減速制御)が行われる場合に、自動変速機の変速段をダウンシフトして、エンジンブレーキ力による減速度を車両に作用させる変速点制御の技術が知られている。
例えば、特開2000−145937号公報(特許文献1)には、ナビゲーションシステムに記憶されている道路情報に基づき、道路状況に応じたシフトダウン制御を実施する技術が開示されている。
特開2000−145937号公報
減速制御を行なう車両用駆動力制御装置においては、例えば車両の旋回判定やタイヤの滑り判定が行われたときのように車両挙動に影響が及び易い状態で車両が走行しているときには、車両の安定性が損なわれないように制御することが望まれている。
この場合、特に、ダウンシフト指令が出力された後には、減速度が増大することにより車両の安定性に悪影響が出ないように制御される必要がある。
一方、車両の安定性を確保するための制御が行われるに際して、運転者に違和感が生じることを抑制することが望まれている。
本発明の目的は、減速制御を行なう車両用駆動力制御装置において、例えば車両の旋回判定やタイヤの滑り判定が行われたときのように車両挙動に影響が及び易い状態で車両が走行しているときに、車両の安定性が損なわれないようにするための制御を最適な形で行うことのできる車両用駆動力制御装置を提供することである。
本発明の車両用駆動力制御装置は、運転者の減速意図に基づいて、車両の減速制御を行う車両用駆動力制御装置であって、前記車両を安定化させるための制御を行う制御部と、前記車両の走行安定性に影響を与える複数の指標値を推定又は検出することが可能な指標値推定検出部とを備え、前記制御部は、第1の前記指標値に基づいて、前記車両を安定化させるための制御である第1の制御を行い、第2の前記指標値に基づいて、前記車両を安定化させるための制御であり前記第1の制御の制御内容とは異なる第2の制御を行うことを特徴としている。
上記において、前記指標値は、前記車両が不安定な状態になることを予測することが可能な前記車両の走行状態に対応し、又は、前記車両が不安定な状態であることを示す前記車両の走行状態に対応していることができる。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記第1の指標値は、前記車両が旋回している状態にあることに関するものであり、前記第2の指標値は、前記車両のタイヤに所定値以上の滑りがあることに関するものであることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記車両を安定化させるための制御は、変速の禁止であり、前記第1の制御及び前記第2の制御の少なくとも一つは、変速が開始された後の前記変速の禁止であることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記車両を安定化させるための制御は、変速機の摩擦係合装置の係合油圧を低下させることであり、前記第1の制御及び前記第2の制御の少なくとも一つは、変速が開始された後に前記摩擦係合装置の係合油圧を低下させることであることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記第1の指標値が第1条件の下で推定又は検出されたときに、前記第1の制御として、前記車両を安定化させるための制御が行われ、前記第2の指標値が第2条件の下で推定又は検出されたときに、前記第2の制御として、前記車両を安定化させるための制御が行われることを特徴としている。
上記において、前記第1の制御は、変速の禁止であり、前記第2の制御は、変速機の摩擦係合装置の係合油圧を低下させることであることができる。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記第1条件は、変速が開始されていないという第1設定条件、変速が終了していないという第2設定条件、及び、変速の終了・未終了を問わないという第3設定条件のうちのいずれか一方であり、前記第2条件は、前記第1から第3設定条件のうちのいずれか他方であることを特徴としている。
上記において、前記第1から第3設定条件は、変速の進行度合いが異なっていることができる。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記車両を安定化させるための制御は、変速の禁止であり、前記第1の制御として前記変速が禁止される際に禁止される変速量と、前記第2の制御として前記変速が禁止される際に禁止される変速量とは、異なっていることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記車両を安定化させるための制御は、変速の禁止、又は、変速機の摩擦係合装置の係合油圧を低下させることであり、予め設定された特定の変速段に対してのみ、前記変速の禁止、又は、前記摩擦係合装置の係合油圧の低下が行われることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置において、前記車両を安定化させるための制御は、変速の禁止、又は、変速機の摩擦係合装置の係合油圧を低下させることであり、前記車両が走行する路面の滑り易さが設定値以上であると検出又は推定されたときに、前記変速の禁止、又は、前記摩擦係合装置の係合油圧の低下が行われることを特徴としている。
本発明の車両用駆動力制御装置によれば、減速制御を行なう車両用駆動力制御装置において、例えば車両の旋回判定やタイヤの滑り判定が行われたときのように車両挙動に影響が及び易い状態で車両が走行しているときに、車両の安定性が損なわれないようにするための制御を最適な形で行うことができる。
以下、本発明の車両用駆動力制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図5を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、車両前方のコーナに関する情報に基づいて、変速機を変速することにより駆動力制御(コーナ制御)を行う車両の駆動力制御装置に関する。
コーナ制御が行なわれるためのダウンシフト指令が出力された後、車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、その判定が変速のイナーシャ相開始前に行なわれれば、その全ての変速をキャンセルすることが考えられている。車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、車両安定性の面から、そのダウンシフトをキャンセルすることが望ましいが、イナーシャ相開始後に変速をキャンセルすると、違和感(エンジン回転数の変化や車両の加速度の変化)を生じドライバビリティを損なうため、変速のイナーシャ相開始前に限り、ダウンシフトをキャンセルすることとし、イナーシャ相開始後であれば、そのままダウンシフトを実行するというものである。
これに対して、本実施形態では、ダウンシフト指令が出力された後、車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、その判定がイナーシャ相開始後(変速開始後)になされた場合であっても、その変速をキャンセルすることとする。イナーシャ相中において、出力軸トルクは変速の進行に伴って増大するのが通常であることから、車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、その変速をキャンセルし、出力軸トルクの増大(減速度の増大)を抑制する。即ち、車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、イナーシャ相開始後の変速キャンセルに伴い違和感が生じるデメリットよりも、車両安定性のメリットを重視することとした。
ここで、本実施形態では、ダウンシフト指令が出力された後の車両の状態に応じて、以下の[1]及び[2]の処置をとることとしている。上記のように、変速開始後(イナーシャ相開始後)に変速をキャンセルすると、違和感(エンジン回転数の変化や車両の加速度の変化)を生じさせるため、変速のキャンセルをむやみに行うことは好ましくない。このことから、ダウンシフト指令が出力された後の車両の状態と無関係に一律に、変速のキャンセルの制御を行うのではなく、車両の安定性に及ぼす影響の度合いに基づいて、変速のキャンセルの処置を変えることが合理的である。そこで、ダウンシフト指令が出力された後に、車両旋回判定がなされた場合と、タイヤ滑り判定がなされた場合とでは、変速のキャンセルの処置に関して、以下のように制御内容が異なるようにしている。
[1]車両旋回判定がなされたときには、その車両旋回判定が、イナーシャ相開始後になされた場合であっても、その変速が終了する時点(又は、変速終了前のある時点)よりも前になされた場合には、その変速をキャンセルする。例えば、複数段のダウンシフト指令が出力された場合、車両旋回判定がなされた時点で、未終了の変速がある場合には、その未終了の変速がキャンセルされる。具体的には、6速から4速への変速指令が出力された後に、車両旋回判定がなされ、その車両旋回判定がなされた時点で6速→5速への変速は終了しているが、5速→4速への変速が未終了である場合には、その未終了の5速→4速への変速がキャンセルされる。
この[1]の場合には、後述する[2]の場合と異なり、車両旋回判定がなされている(車両がコーナリング中である)だけで、車両が不安定な状態になっている(タイヤ滑り判定がなされている)わけではないので、その未終了の変速(上記例では、5速→4速への変速)をキャンセルするだけで、その未終了の変速前の変速段(上記例では、5速)は保持され、その未終了の変速前の変速段(上記例では、5速)からアップシフトがなされるわけではない。
[2]タイヤ滑り判定がなされたときには、そのタイヤ滑り判定が、その変速が終了する時点(又は、変速終了前のある時点)よりも後になされた場合であっても、その変速をキャンセルするとともに、その変速前の変速段にアップシフトが行なわれ、減速力を低下させる。例えば、複数段のダウンシフト指令が出力された場合、変速が未終了かどうかを問わず、そのダウンシフト指令に係る全ての変速がキャンセルされる。具体的には、6速から4速への変速指令が出力された後に、タイヤ滑り判定がなされ、そのタイヤ滑り判定がなされた時点で6速→5速への変速は終了しているが、5速→4速への変速が未終了である場合、変速が未終了であるかどうかを問わず、その変速指令に係る全ての変速(6速→4速への変速)がキャンセルされるとともに、その変速前の変速段(6速)への復帰指令(アップシフト指令)が出力される。
変速終了後に変速をキャンセルすると、減速度の抜け感が生じる他、エンジン回転速度も上昇から下降に変化するため、運転者に違和感を与える可能性がある。但し、タイヤ滑り判定がなされた場合には、車両が不安定になる可能性があるため、フィーリングに優先して、全ての変速のキャンセルを行うこととした。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、変速段ないしは変速比を変更可能な変速機と、変速判断指令手段(マニュアルシフト、変速点制御)と、制動力制御手段(ブレーキ又はMG装置)と、先方道路状況(コーナRやコーナ進入までの距離)を検出する先方道路状況手段と、先方道路状況手段による検出結果に基づいて、変速判断指令手段を制御する手段と、車両の旋回判定を行う手段と、タイヤ滑り判定を行う手段とが前提となる。
図2において、符号10は有段の自動変速機、40はエンジン、200はブレーキ装置である。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて6段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
アクセル開度センサ113は、アクセルの開度を検出する。スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。
ナビゲーションシステム装置95は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、演算処理装置と、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、カーブ、登降坂、高速道路など)が記憶された情報記憶媒体と、自立航法により自車両の現在位置や道路状況を検出し、地磁気センサやジャイロコンパス、ステアリングセンサを含む第1情報検出装置と、電波航法により自車両の現在位置、道路状況などを検出するためのもので、GPSアンテナやGPS受信機などを含む第2情報検出装置等を備えている。
タイヤ滑り判定部91は、タイヤ滑りの有無を検出する。タイヤ滑り判定部91は、各種条件、例えば、フロント車輪速センサ(図示せず)により検出された前輪(図示せず)の回転速度(従動輪速度)及び車速センサ122により検出された後輪(図示せず)の回転速度(駆動輪速度)の差に基づいて、タイヤ滑りの有無を検出する。
ここで、タイヤ滑り判定部91によるタイヤ滑りの有無の検出の具体的方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜採用することができる。例えば、上記の前後の車輪速差の他に、車輪速の変化率や、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やTRS(トラクション・コントロール・システム)やVSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)の作動履歴、車両の加速度と車輪スリップ率の関係の少なくともいずれか一つを用いて、タイヤ滑りの有無を検出することができる。
路面μ検出・推定部92は、路面の摩擦係数μに代表される路面の滑り易さ(低μ路か否か)を検出又は推定する。ここで、低μ路には、悪路(路面の凹凸が大きい場合や路面に段差がある等を含む)が含まれる。即ち、路面μ検出・推定部92では、走行路面の摩擦係数μが演算され、その演算された摩擦係数μが予め定められたしきい値を超えているか否かによって、低μ路か否かが決定される。
路面μ検出・推定部92は、将来に走行予定の路面についての情報(ナビ情報など)に基づいて、低μ路であるか否かを予測する。ここで、ナビ情報には、ナビゲーションシステム装置95のように予め記憶媒体(DVDやHDDなど)に記録されている路面(例えば非舗装路)の情報の他、車両自体が過去の実走行や他の車両や通信センターとの通信(車車間通信や路車間通信を含む)を介して得た情報(道路状況を示す情報や天候状況を示す情報を含む)が含まれる。その通信には、道路交通情報通信システム(VICS)やいわゆるテレマティクスが含まれる。
加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。マニュアルシフト判断部94は、運転者の手動操作に基づいて、運転者の手動操作によるダウンシフト(マニュアルダウンシフト)又はアップシフトの必要性を示す信号を出力する。
車間距離計測部100は、車両前部に搭載されたレーザーレーダーセンサ又はミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、前車との車間距離を計測する。相対車速計測部115は、ミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、前車と自車の相対車速を直接計測することができる。ここで、相対車速とは、(自車速−前車速)である。車間距離計測部100と相対車速計測部115は、単一の(同一の)ミリ波レーダーにより構成される。
道路勾配計測・推定部118は、CPU131の一部として設けられることができる。道路勾配計測・推定部118は、加速度センサ90により検出された加速度に基づいて、道路勾配を計測又は推定するものであることができる。また、道路勾配計測・推定部118は、平坦路での加速度を予めROM133に記憶させておき、実際に加速度センサ90により検出した加速度と比較して道路勾配を求めるものであることができる。
制御回路130は、アクセル開度センサ113、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90、タイヤ滑り判定部91、路面μ検出・推定部92、車間距離計測部100、及び相対車速計測部115の各検出・推定結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、マニュアルシフト判断部94、ナビゲーションシステム装置95からの信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ113、114、116、122、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、ナビゲーションシステム装置95からの信号、タイヤ滑り判定部91、路面μ検出・推定部92、マニュアルシフト判断部94からの信号、車間距離計測部100、及び相対車速計測部115のそれぞれからの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138c、及びブレーキ制御回路230へのブレーキ制動力信号線L1が接続されている。ブレーキ制動力信号線L1では、ブレーキ制動力信号SG1が伝達される。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)を記述したプログラムが格納されているとともに、自動変速機10の変速段を変速するための変速マップ及び変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
ブレーキ装置200は、制御回路130からブレーキ制動力信号SG1を入力するブレーキ制御回路230によって制御されて、車両を制動する。ブレーキ装置200は、油圧制御回路220と、車両の車輪204、205、206、207に各々設けられる制動装置208、209、210、211とを備えている。各制動装置208、209、210、211は、油圧制御回路220によって制動油圧が制御されることにより、対応する車輪204、205、206、207の制動力を制御する。油圧制御回路220は、ブレーキ制御回路230により、制御される。
油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、各制動装置208、209、210、211に供給する制動油圧を制御することで、ブレーキ制御を行う。ブレーキ制御信号SG2は、ブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御回路230により生成される。ブレーキ制動力信号SG1は、自動変速機10の制御回路130から出力され、ブレーキ制御回路230に入力される。ブレーキ制御の際に車両に与えられるブレーキ力は、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいてブレーキ制御回路230により生成される、ブレーキ制御信号SG2によって定められる。
ブレーキ制御回路230は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU231、RAM232、ROM233、入力ポート234、出力ポート235、及びコモンバス236を備えている。出力ポート235には、油圧制御回路220が接続されている。ROM233には、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成する際の動作が格納されている。ブレーキ制御回路230は、入力した各制御条件に基づいて、ブレーキ装置200の制御(ブレーキ制御)を行う。
図1から図3を参照して、本実施形態の動作を説明する。
図3は、本実施形態の減速制御を説明するためのチャートである。図3には、制御実施境界線L、必要減速度401、目標旋回車速Vreq、道路形状上面視、アクセルがOFF(アクセル開度が全閉)とされた地点aが示されている。
[ステップS10]
ステップS10では、制御回路130により、アクセル開度センサ113からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態(全閉)か否かが判定される。ステップS10の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS20に進む。アクセルが全閉である場合(ステップS10−Y)に、運転者に減速の意図があると判断されて、本実施形態の減速制御が行われる。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、ステップS180に進む。上記のように、図3では、符号aの位置(時点)にてアクセル開度がゼロ(全閉)とされている。符号aの位置での変速段は6速であるとする。
[ステップS20]
ステップS20では、制御回路130により、フラグFがチェックされる。その結果、フラグFが0であればステップS30に進み、フラグFが1又は2であればステップS60に進む。本制御フローが実行されたときに、最初は、フラグFが0であるので、ステップS30に進む。
[ステップS30]
ステップS30では、制御回路130により、例えば制御実施境界線Lに基づいて、本制御の要否が判定される。その判定では、図3において、現在の車速とコーナ402の入口403までの距離との関係で、制御実施境界線Lよりも上方に位置すれば、本制御が必要と判定され、制御実施境界線Lよりも下方に位置すれば、本制御は不要と判定される。ステップS30の判定の結果、本制御が必要と判定された場合には、ステップS40に進み、本制御が不要と判定された場合には、本制御フローはリターンされる。
制御実施境界線Lは、現在の車速とコーナ402の入口403の手前の地点cまでの距離との関係で、予め設定された通常制動による減速度を超えた減速度が車両に作用しない限り、コーナ402の入口403の手前の地点cにおいて目標旋回車速Vreqに到達できない(コーナ402を所望の旋回Gで旋回できない)範囲に対応した線である。即ち、制御実施境界線Lよりも上方に位置する場合には、コーナ402の入口403の手前の地点cにおいて目標旋回車速Vreqに到達するためには、予め設定された通常制動による減速度を超えた減速度が車両に作用することが必要である。
そこで、制御実施境界線Lよりも上方に位置する場合には、本実施形態のコーナRに対応した駆動力制御が実行されて(ステップS50)、減速度の増大によって、運転者によるブレーキの操作量がなくても、ないしは操作量が相対的に小さくても(フットブレーキを少ししか踏まなくても)、コーナ402の入口403の手前の地点cにおいて目標旋回車速Vreqに到達できるようにしている。
本実施形態の制御実施境界線Lとしては、従来一般のコーナRに対応した変速点制御に使用される制御実施境界線がそのまま適用可能である。制御実施境界線Lは、ナビゲーションシステム装置95から入力した、コーナ402のR405とコーナまでの距離を示すデータに基づいて、制御回路130により作成される。
本実施形態では、図3において、アクセル開度がゼロとされた符号aに対応する時点は、制御実施境界線Lよりも上方に位置するため、本制御が必要と判定され(ステップS30−Y)、ステップS40に進む。
[ステップS40]
ステップS40では、制御回路130により、自動変速機10の変速制御(シフトダウン)に際して選択すべき変速段が決定される。上記選択すべき変速段の決定に際しては、まず必要減速度が求められ、次いで、その必要減速度に基づいて、上記選択すべき変速段が決定される。以下、必要減速度の算出を(A)として説明し、次いで、上記選択すべき変速段の決定を(B)として説明する。
(A)必要減速度の算出について
制御回路130により、必要減速度が計算により求められる。必要減速度は、先方のコーナを予め設定された所望の旋回Gで旋回するために(所望の車速Vreqでコーナに進入するために)必要とされる減速度である。図3において、必要減速度は、符号401で示されている。
図3において、横軸は距離を示しており、「道路形状上面視」に示すように、先方のコーナ402は、地点403から地点404に存在している。そのコーナ402を予め設定された所望の旋回Gで旋回するために、コーナ402の入口403から所定量手前にオフセットされた地点cにおいて、コーナ402の半径(又は曲率)R405に対応した、目標旋回車速Vreqにまで減速されている必要がある。即ち、目標旋回車速Vreqは、コーナ402のR405に対応した値である。
上記ステップS10においてアクセルが全閉であると判定された場所aの車速から、コーナ402の入口403の手前の地点cで要求される目標旋回車速Vreqまで減速するには、必要減速度401で示すような減速が必要とされる。制御回路130は、車速センサ122から入力した現在の車速と、ナビゲーションシステム装置95から入力した、現在位置からコーナ402の入口403(の手前の地点c)までの距離及びコーナ402のR405に基づいて、必要減速度401を算出する。
(B)上記選択すべき変速段の決定について
予めROM133には、図4に示すようなアクセルOFF時の各変速段の車速毎の減速Gを示す車両特性のデータが登録されている。
ここで、出力回転数が1000[rpm]であり、必要減速度401が−0.18Gである場合を想定すると、図4において、出力回転数が1000[rpm]のときの車速に対応し、かつ必要減速度401の−0.18Gに最も近い減速度となる変速段は、4速であることが判る。これにより、上記例の場合、ステップS40では、選択すべき変速段(ダウン変速段)は、4速であると決定される。
なお、ここでは、必要減速度401に最も近い減速度となる変速段を選択すべき変速段として選択したが、選択すべき変速段は、必要減速度401以下(又は以上)の減速度であって必要減速度401に最も近い減速度となる変速段を選択してもよい。ステップS40の次にステップS50が実行される。
[ステップS50]
ステップS50では、制御回路130により、上記ステップS40で決定された、選択されるべき変速段に係る変速指令が出力される。即ち、制御回路130のCPU131から電磁弁駆動部138a〜138cに6速から4速へのダウンシフト指令(変速指令)が出力される。
上記ダウンシフト指令に応答して、電磁弁駆動部138a〜138cは、電磁弁121a〜121cを通電又は非通電にする。これにより、自動変速機10では、ダウンシフト指令に指示される変速が実行される。
ダウンシフト指令は、本実施形態の変速点制御としてダウンシフトする必要性有りと図3の符号aに対応する場所(時点)で制御回路130により判断されると(ステップS30−Y)、それと同時(図3の符号aに対応する時点)に出力される。これにより、図3の符号aに対応する時点から、自動変速機10では、上記のように決定された選択すべき変速段(上記例では、4速)に向けてのダウンシフト動作が開始され、係合側クラッチの油圧の上昇に伴い、エンジンブレーキ力(出力軸トルク)が増加し、符号aの時点から自動変速機10の変速段による減速度が増加する。ステップS50の次にステップS60が実行される。
[ステップS60]
ステップS60では、制御回路130により、タイヤ滑り判定部91から入力した信号に基づいて、タイヤ滑りの有無が判定される。その判定の結果、所定値以上のタイヤ滑りがあると判定されれば、ステップS70に進み、そうでないと判定されれば、ステップS80に進む。
なお、ステップS60では、タイヤ滑りの有無のみならず、路面μ検出・推定部92から入力した信号に基づいて、路面が低μ路であるか否かを判定し、所定値以上のタイヤ滑りがある場合又は低μ路であると判定された場合には、ステップS70に進み、いずれの場合でもないと判定されれば、ステップS80に進むように構成することもできる。
[ステップS70]
ステップS70において、制御回路130は、現時点が、上記ダウンシフト指令に係る変速の終了時点(又は、変速終了前のある時点)の前後のいずれかであるかを問わず、上記ダウンシフト指令に係る変速をキャンセルするとともに、上記ダウンシフト指令に係る変速の変速前の変速段にアップシフトを行う。即ち、上記ダウンシフト指令に係る全ての変速指令(6速から4速への変速指令)がキャンセルされ、上記ダウンシフト指令に係る変速前の変速段(6速)に対する復帰指令(アップシフト指令)が出力される。ステップS70の次には、ステップS80が行われる。
[ステップS80]
ステップS80では、制御回路130により、車両が旋回しているか否か、即ちコーナ402に進入したか否かが判定される(車両の旋回判定)。制御回路130は、車両の横Gの大きさ等に基づいて、ステップS80の判定を行う。又は、ナビゲーションシステム装置95から入力した、車両の現在位置とコーナ402の入口403の位置を示すデータに基づいて、ステップS80の判定を行う。ステップS80の判定の結果、コーナ402に進入を開始した後であれば(ステップS80−Y)、フラグFが2にセットされた上で(ステップS90)、ステップS100に進み、そうでない場合にはステップS160に進む。
本制御フローが実施された最初の段階では、車両はコーナ402に進入していないため(ステップS80−N)、ステップS160に進む。
[ステップS160]
ステップS160では、制御回路130により、フラグFがチェックされる。その結果、フラグFが0であればステップS170に進んでフラグFが1にセットされて本制御フローはリセットされ、フラグFが1であれば本制御フローはリセットされ、フラグFが2であればステップS140に進む。
本制御フローが実行されたときに、最初は、フラグFが0であるので、フラグFが1にセットされた上で(ステップS170)本制御フローはリセットされ、再度の制御フローでは、アクセルが全閉である場合(ステップS10−Y)には、フラグFが1であるので(ステップS20−1)、ステップS60に進み、ステップS80の条件が成立するまで繰り返される。
[ステップS100]
ステップS100では、制御回路130により、新たなアップシフトが規制される。コーナ402に進入後のコーナリング中には、上記ステップS50で出力されたダウンシフト指令に係る変速段(上記例では4速)よりも相対的に高速用の変速段にアップシフトされることが規制される。但し、ステップS70において行われる上記ダウンシフト指令に係る変速前の変速段へのアップシフト(復帰)は、規制の対象外とされる。通常一般のコーナに対する変速点制御においても、コーナ進入後のコーナリング中のアップシフトは禁止されている。ステップS100の次には、ステップS110に進む。
[ステップS110]
ステップS110では、制御回路130により、未終了のダウンシフトが有るか否かが判定される。特に複数段の変速指令が出力された場合には、全ての変速が終了するまでに時間がかかるために、ステップS110の判定が行われる。ここで、未終了のダウンシフトとは、例えば、イナーシャ相が終了していない変速を意味する。上記ステップS100において、新たなダウンシフトは禁止されていないので、ステップS110で判定の対象となる変速は、非コーナリング中のステップS50にて出力されたダウンシフト指令に係る変速、及びコーナリング中に(旋回判定:ステップS80がなされた後に)出力されたダウンシフト指令に係る変速の両方である。
ステップS110の判定の結果、未終了のダウンシフトが有ると判定されれば(ステップS110−Y)、ステップS120に進み、無いと判定されれば(ステップS110−N)、ステップS130に進む。本例では、上記ステップS50にて出力されたダウンシフト指令に係る変速指令(6速から4速への変速指令)のうち、6速から5速への変速は終了しているが、5速から4速への変速は未終了であるとする。この場合には、ステップS110の判定の結果、肯定的に判定されて、ステップS120に進む。
[ステップS120]
ステップS120では、制御回路130により、上記ステップS110にて変速が終了していないと判定された変速がキャンセルされるとともに、変速段は、その未終了の変速の前の変速段(終了した変速が行われた後の変速段)に保持される。本例では、上記ステップS110にて、5速から4速への変速が未終了であると判定されたため、ステップS120では、5速から4速への変速がキャンセルされるとともに、変速段は5速とされる(6速へのアップシフトは行われない)。
[ステップS130]
ステップS130では、制御回路130により、車両が旋回しているか否か、即ちコーナ402を脱出したか否かが判定される(車両の旋回判定)。制御回路130は、上記ステップS80と同様の方法で旋回判定を行うことができる。ステップS130の判定の結果、コーナ402を脱出した後であれば(ステップS130−N)、上記ステップS100にて行われたシフト規制が解除された上で(ステップS140)、フラグFが0にセットされ(ステップS150)、その後、本制御フローはリセットされる。一方、ステップS130の判定の結果、コーナ402を脱出していなければ(ステップS130−Y)、本制御フローはリセットされる。
本制御フローが実施された最初の段階では、車両はコーナ402を脱出していないため(ステップS130−Y)、本制御フローはリセットされ、再度の制御フローでは、アクセルが全閉である場合(ステップS10−Y)には、フラグFが2であるので(ステップS20−2)、ステップS60を経てステップS80(ステップS130と同様の車両の旋回判定)に進み、車両が旋回していない、即ち、コーナ402を脱出したと判定される(ステップS80−N)まで、ステップS130が肯定的に判定され、制御フローが繰り返される。その制御フローにおいて、ステップS80の判定の結果、コーナ402を脱出したと判定される(ステップS80−N)と、ステップS160でフラグFが2と判定されて、ステップS140に進む。
[ステップS180]〜[ステップS240]
本実施形態の減速制御が開始される前に(フラグF=0で)、アクセルが非全閉の場合(ステップS10−N)、フラグFがチェックされ(ステップS180)、フラグFが0であれば本制御フローはリセットされ、フラグFが1であれば旋回中であるか否かが判定され(ステップS190)、その判定の結果、旋回中ではない場合(ステップS190−N)には、本制御フローはリセットされ、旋回中である(ステップS190−Y)と判定されるのを待つ。
上記ステップS190の判定の結果、旋回中である場合(ステップS190−Y)には、フラグFが2にセットされて(ステップS200)、アップシフト規制が行われる(ステップS210)。その後、ステップS220にて再度旋回中であるか否かが判定され、旋回中である場合(ステップS220−Y)には、ステップS10及びステップS180経由で旋回中ではないと判定される(ステップS220−N)のを待つ。ステップS220の判定の結果、旋回中ではないと判定されれば(ステップS220−N)、シフト規制が解除され(ステップS230)、フラグFが0にリセットされた上で(ステップS240)、本制御フローがリセットされる。
以上に述べた本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
まず、車両の旋回判定が行われ場合の効果について説明する。
本実施形態によれば、コーナリング中である場合(ステップS80−Y)には、コーナを脱出するまで(ステップS130−N)、新たなアップシフトが規制されるとともに(ステップS100)、未終了のダウンシフトについては変速指令がキャンセルされる(ステップS110−Y、ステップS120)。コーナリング中である場合には、車両の減速度が増大すると、車両安定性を損なう可能性があるため、未終了のダウンシフト指令はキャンセルされる。
図3に示すように、コーナ402の手前のa点でアクセルが戻された場合、本実施形態の変速制御が行なわれる。コーナ402に進入しても(入口403以降)、実際の道路では、進入口は道路曲率がそれほど大きくないので、旋回判定(コーナリング中であるとの判定)はコーナ402の入口403よりもやや遅れて行なわれる(図3では、d点にて旋回判定が行われている)。また、変速指令が出力されてから変速が完了するまでには時間遅れがある。これらのことから、コーナリング中であるとの旋回判定が行われる前に変速指令が出力され、コーナリング中に変速が行なわれる可能性がある。
図5に示すように、従来は、イナーシャ相が開始する時期t1以前にコーナリング中であるとの旋回判定が行われれば、変速がキャンセルされていたが(図示せず)、イナーシャ相が開始された時期t1以降(図ではt2の時期)に、コーナリング中であると判定された場合には、変速が続行されてクラッチ係合圧501はそのまま上昇し、減速度(負の出力軸トルク502)は増大していた。
これに対して、本実施形態では、イナーシャ相が開始された時期t1以降(t2の時期)に、コーナリング中であると判定された場合であっても、その時点で未終了のダウンシフトがある場合には、若干の遅れの後のt3の時期に変速のキャンセル(符号501a、502a)が行なわれる。これにより、従来のように変速を続行した場合に比べて、ΔT1だけ減速度の増大を防止することができ、車両安定性の面から有利となる。
次に、タイヤ滑り判定が行われた場合について説明する。
タイヤ滑りがある場合(ステップS60−Y)には、変速の完了・未完了を問わず、ダウンシフト指令の全てがキャンセルされ、かつそのダウンシフト指令に係るダウンシフトが行われる前の変速段にアップシフトされる(ステップS70)。タイヤ滑り判定がなされた場合には、車両が不安定な状態であるため、そのダウンシフトの進行度合いによらず、そのダウンシフトの全てをキャンセルすると共にそのダウンシフトが行われる前の変速段にアップシフトを行うことで、減速度を低下させ、車両安定性を確保する。
一方、車両旋回判定がなされたときには、タイヤ滑り判定が行われた場合と異なり、車両がコーナリング中である分だけ、車両が不安定になる可能性が比較的高いというだけで、車両が不安定な状態になっている(タイヤ滑り判定がなされている)わけではない。そのため、タイヤ滑り判定がなされた場合ほど、減速度を低下させる必要は無く、未終了の変速をキャンセルするだけで、その未終了の変速が行われる前の変速段は保持される(その未終了の変速が行われる前の変速段からアップシフトがなされるわけではない)。変速開始後(イナーシャ相開始後)に変速をキャンセルすると、違和感(エンジン回転数の変化や車両の加速度の変化)が生じ、また、その場合、特に変速が終了した後の変速をキャンセルすると違和感が大きいことから、未終了の変速のみがキャンセルされる。
上記のように、本実施形態では、車両の安定性に関する状態(どの程度、減速度を低下させる必要性があるか)と、変速開始後(イナーシャ相開始後)の変速のキャンセルに伴う違和感とのバランスに応じて、変速のキャンセルに関して最適な処置がとられる。
(第1実施形態の第1変形例)
上記第1実施形態において、コーナ制御は、有段の自動変速機10の変速段の制御によって行なわれるとして説明したが、これに代えて、同様に、CVTの変速比の制御が行われることができる。
(第1実施形態の第2変形例)
上記第1実施形態において、コーナ制御は、自動変速機の変速制御のみによって行なわれたが、自動変速機とブレーキの協調制御により行なわれることができる。この場合、自動変速機10の変速制御のみならず、ブレーキ装置200のフィードバック制御がブレーキ制御回路230により実行される。ブレーキのフィードバック制御とは、目標減速度(必要減速度401)と車両の実減速度との偏差に応じてブレーキ力を制御することを意味する。
ブレーキのフィードバック制御は、ダウンシフト指令が出力された場所aにて開始される。即ち、必要減速度401を示す信号がブレーキ制動力信号SG1として制御回路130からブレーキ制動力信号線L1を介してブレーキ制御回路230に出力される。ブレーキ制御回路230は、制御回路130から入力したブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成し、そのブレーキ制御信号SG2を油圧制御回路220に出力する。
油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、制動装置208、209、210、211に供給する油圧を制御することで、ブレーキ制御信号SG2に含まれる指示通りのブレーキ力(ブレーキ制御量302)を発生させる。
ブレーキ装置200のフィードバック制御において、目標値は必要減速度401であり、制御量は車両の実減速度であり、制御対象はブレーキ(制動装置208、209、210、211)であり、操作量はブレーキ制御量であり、外乱は主として自動変速機10の変速による減速度である。車両の実減速度は、加速度センサ90等により検出される。
即ち、ブレーキ装置200では、車両の実減速度が必要減速度401となるように、ブレーキ制動力(ブレーキ制御量)が制御される。即ち、ブレーキ制御量は、車両に必要減速度401を生じさせるに際して、自動変速機10の変速による減速度では不足する分の減速度を生じさせるように設定される。
なお、上記第2変形例におけるブレーキ制御は、上記ブレーキに代えて、パワートレーン系に設けたMG装置による回生ブレーキなどの他の、車両に制動力を生じさせる制動装置を用いても可能である。
(第1実施形態の第3変形例)
本変形例では、上記第1実施形態において、車両旋回判定時及びタイヤ滑り判定時のそれぞれにおいて、変速指令をキャンセルする変速は、特定の低速段への変速のみとする。イナーシャ相中に変速指令をキャンセルすると、減速度の抜け感が生じ、また、エンジン回転速度も上昇から下降に変化するため、違和感を生ずる可能性がある。このことから、イナーシャ相中に変速指令をキャンセルする対象は、特に車両安定性を優先すべき特定の低速段への変速のみとする。また、イナーシャ相開始前に変速指令のキャンセルを行うことに関しても、現状の変速機では、変速量が限られるため、全ての変速をキャンセルしても大きな支障は生じないが、今後の変速機の多段化や減速度の上昇に伴って、全ての変速をキャンセルすると問題となるおそれがあるためである。
(第1実施形態の第4変形例)
図6を参照して、上記第1実施形態の第4変形例について説明する。
本変形例では、図6に示すように、旋回判定時の未終了変速の変速指令のキャンセル(ステップS120)が行なわれるのは、上記路面μ検出・推定部92により、低μ路であると判定された場合(ステップS105−Y)に限定される。上記のように、イナーシャ相中に変速指令をキャンセルすると、減速度の抜け感が生じ、また、エンジン回転速度も上昇から下降に変化するため、違和感を生ずる可能性がある。このことから、旋回判定時において、特に車両安定性を重視すべき状況として、低μ路であると判定された状況(ステップS105−Y)のみにおいて、イナーシャ相中に変速指令をキャンセルすることとしている。
(第1実施形態の第5変形例)
図7を参照して、上記第1実施形態の第5変形例について説明する。
本変形例は、上記第1実施形態のステップS110において、変速が完了しているか否かを判定するときの判定基準に関するものである。図7は、変速終期に係合圧の低下を行なうタイプの変速動作を示している。変速終期において、通常の出力軸トルク502が急激に増大するのに対して、符号502fに示すように、その減速度の増大を避けるべく、係合油圧501fを低下させるものである。このように、変速終期において係合圧502fを低下させるものにあっては、減速度の最大点(係合圧の最大点、即ち係合圧の低下が開始したか否か)を変速終了時期とみなすことができる。
(第2実施形態)
図8を参照して、第2実施形態について説明する。
第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の点については、その説明を省略する。
上記第1実施形態においては、旋回判定が行われた場合(図1のステップS80−Y)には、未終了変速について変速がキャンセルされた(ステップS120)。これに対して、第2実施形態では、図8のステップSA120に示すように、旋回判定が行われた場合の未終了変速については、クラッチ係合圧を低下させることができる。イナーシャ相中の出力軸トルクは、係合圧に比例するので変速時間は増大するが、車両安定性の面では有利となる。
第2実施形態では、図5に示すように、イナーシャ相が開始された時期t1以降(t2の時期)に、旋回判定された場合であっても、若干の遅れの後のt3の時期に係合圧の低下(符号501b、502b)が行なわれる。これにより、従来のように変速を続行した場合に比べて、ΔT2だけ減速度の増大を防止することができ、車両安定性の面から有利となる。
(第2実施形態の第1変形例)
本変形例では、上記第2実施形態において、イナーシャ相が開始された後(イナーシャ相中)であっても、係合圧を低下させる変速は、特定の低速段への変速のみとする。イナーシャ相中に係合圧を低下させると、減速度の抜け感が生じ、また、エンジン回転速度も上昇から下降に変化するため、違和感を生ずる可能性がある。このことから、イナーシャ相中に係合圧を低下させる対象は、特に車両安定性を優先すべき特定の低速段への変速のみとする。
(第3実施形態)
図9を参照して、第3実施形態について説明する。
第3実施形態において、上記実施形態と同様の点については、その説明を省略する。
上記第1実施形態では、車両旋回判定がなされたときには、その車両旋回判定が、イナーシャ相開始後になされた場合であっても、その変速が終了する時点(又は、変速終了前のある時点)よりも前になされた場合には、その変速をキャンセルし、また、タイヤ滑り判定がなされたときには、そのタイヤ滑り判定が、その変速が終了する時点(又は、変速終了前のある時点)よりも後になされた場合であっても、その変速をキャンセルするとともに、その変速前の変速段にアップシフトを行うとして説明した。即ち、上記第1実施形態では、図12において、No4の組み合わせについて説明した。
上記第1実施形態(No4)によれば、特に、変速終了後にタイヤ滑り判定がなされた場合であって操舵量が大きいときには、車両が不安定な状態になり易いが、変速終了後であってもタイヤ滑り判定がなされた場合には、変速をキャンセルするため、車両の安定性の確保に寄与するものであった。
これに対して、第3実施形態では、図12のNo3の組み合わせに示すように、車両旋回判定が、イナーシャ相開始前になされた場合(図9のステップSC111−Y)には、その変速をキャンセルし(ステップSC120)、また、タイヤ滑り判定がなされたときには(ステップSC60−Y)、そのタイヤ滑り判定が、その変速が終了する時点(又は、変速終了前のある時点)よりも後になされた場合であっても、その変速をキャンセルするとともに、その変速前の変速段にアップシフトを行う(ステップSC70)。
第3実施形態(No3)では、車両旋回判定時の変速キャンセルに関する処置は、従来技術(No1)と同様であり、より車両が不安定な状態になり易いタイヤ滑り判定がなされたときに、上記第1実施形態と同様に、変速終了後であってもキャンセルするという処置としている。
(第4実施形態)
図10を参照して、第4実施形態について説明する。
第4実施形態において、上記実施形態と同様の点については、その説明を省略する。
第4実施形態では、図12のNo2の組み合わせに示すように、車両旋回判定が、イナーシャ相開始前になされた場合(図10のステップSD111−Y)には、その変速をキャンセルし(ステップSD120)、また、タイヤ滑り判定がなされたときには(ステップSD60−Y)、そのタイヤ滑り判定が、イナーシャ相開始後になされた場合であっても、その変速が終了する時点(又は、変速終了前のある時点)よりも前になされた場合には(ステップSD65−Y)、その変速をキャンセルする(ステップSD70)。
第4実施形態(No2)では、車両旋回判定時の変速キャンセルに関する処置は、従来技術(No1)と同様であり、より車両が不安定な状態になり易いタイヤ滑り判定がなされたときに、そのタイヤ滑り判定が、イナーシャ相開始後になされた場合であっても、その変速が終了する時点よりも前になされた場合には、変速をキャンセルするという処置としている。
なお、図12のNo5に示すように、車両旋回判定が行われたときに、その車両旋回判定が、その変速が終了する時点よりも後になされた場合であっても、その変速をキャンセルするとともに、その変速前の変速段にアップシフトを行うという処置は、過剰処置であると思われるため、採用しないこととしている。
(第5実施形態)
図11を参照して、第5実施形態について説明する。
第5実施形態において、上記実施形態と同様の点については、その説明を省略する。
上記第1実施形態では、コーナRやコーナまでの距離に基づいてダウンシフト制御(コーナ制御)が行なわれたときに(図1のステップS50)、車両旋回判定がなされたときには、その車両旋回判定が、イナーシャ相開始後になされた場合であっても、その変速が終了する時点よりも前になされた場合には、その変速をキャンセルし、また、タイヤ滑り判定がなされたときには、そのタイヤ滑り判定が、その変速が終了する時点よりも後になされた場合であっても、その変速をキャンセルするとともに、その変速前の変速段にアップシフトを行うものである。
これに対して、第5実施形態では、道路の勾配に基づいて行う減速制御(登降坂制御)や車両前方の車両との車間距離に基づく制御(追従制御)やマニュアルシフトとして、ダウンシフト制御が行なわれる(図11のステップSE30−Y)ときに、車両旋回判定がなされたときには、その車両旋回判定が、イナーシャ相開始後になされた場合であっても、その変速が終了する時点よりも前になされた場合には、その変速をキャンセルし、また、タイヤ滑り判定がなされたときには、そのタイヤ滑り判定が、その変速が終了する時点よりも後になされた場合であっても、その変速をキャンセルするとともに、その変速前の変速段にアップシフトを行うものである。
即ち、図11のステップSE30のダウンシフト指令には、車速の低下に伴い通常の変速マップに従って変速線をよぎるダウンシフト指令は含まれないが、それ以外の走行環境に基づく減速制御やマニュアルシフトによるダウンシフト指令は含まれる。
第5実施形態では、車両がコーナリング中でもなく、かつタイヤ滑りも無いときに(ステップSE130−N)、シフト規制が解除され(ステップSE140)、本制御が終了する。
なお、第5実施形態の変形例として、図示はしないが、非コーナリング中であるとき、即ち、直線路を走行中に、ダウンシフト指令(ステップSE30)がマニュアルシフトとして出力されたときには、シフト規制や、未終了変速についての変速キャンセルや、変速終了後を含むタイヤ滑り判定時の全ての変速のキャンセルは行われないように構成することができる。非コーナリング中にマニュアルシフトによりダウンシフト指令が出力されたときには、車両安定性の確保の要請は少なく、運転者の意図を優先させたものである。
更に、上記においては、車両が減速すべき量を示す減速度は、減速加速度(G)を用いて説明したが、減速トルクをベースに制御を行うことも可能である。
本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の動作を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態における各変速段の車速毎の減速度を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の効果の一部を示す図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の第4変形例の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第1実施形態の第5変形例における変速完了時点を説明するための図である。 本発明の車両用駆動力制御装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第4実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の第5実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両用駆動力制御装置の各実施形態の動作を比較した図である。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
91 タイヤ滑り判定部
92 路面μ検出・推定部
94 マニュアルシフト判断部
95 ナビゲーションシステム装置
100 車間距離計測部
113 アクセル開度センサ
114 スロットル開度センサ
115 相対車速計測部
116 エンジン回転数センサ
117 パターンセレクトスイッチ
118 道路勾配計測・推定部
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
200 ブレーキ装置
230 ブレーキ制御回路
401 必要減速度
402 コーナ
403 入口
405 コーナR
501 クラッチ係合圧
501a クラッチ係合圧
501b クラッチ係合圧
502 出力軸トルク
502a 出力軸トルク
502b 出力軸トルク
a 地点
c 地点
Vreq 目標旋回車速
L 制御実施境界線
L1 ブレーキ制動力信号線
SG1 ブレーキ制動力信号
SG2 ブレーキ制御信号

Claims (9)

  1. 運転者の減速意図に基づいて、車両の減速制御を行う車両用駆動力制御装置であって、
    前記車両を安定化させるための制御を行う制御部と、
    前記車両の走行安定性に影響を与える複数の指標値を推定又は検出することが可能な指標値推定検出部とを備え、
    前記制御部は、第1の前記指標値に基づいて、前記車両を安定化させるための制御である第1の制御を行い、第2の前記指標値に基づいて、前記車両を安定化させるための制御であり前記第1の制御の制御内容とは異なる第2の制御を行う
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記第1の指標値は、前記車両が旋回している状態にあることに関するものであり、
    前記第2の指標値は、前記車両のタイヤに所定値以上の滑りがあることに関するものである
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記車両を安定化させるための制御は、変速の禁止であり、
    前記第1の制御及び前記第2の制御の少なくとも一つは、変速が開始された後の前記変速の禁止である
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  4. 請求項1または2に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記車両を安定化させるための制御は、変速機の摩擦係合装置の係合油圧を低下させることであり、
    前記第1の制御及び前記第2の制御の少なくとも一つは、変速が開始された後に前記摩擦係合装置の係合油圧を低下させることである
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記第1の指標値が第1条件の下で推定又は検出されたときに、前記第1の制御として、前記車両を安定化させるための制御が行われ、
    前記第2の指標値が第2条件の下で推定又は検出されたときに、前記第2の制御として、前記車両を安定化させるための制御が行われる
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  6. 請求項5記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記第1条件は、変速が開始されていないという第1設定条件、変速が終了していないという第2設定条件、及び、変速の終了・未終了を問わないという第3設定条件のうちのいずれか一方であり、
    前記第2条件は、前記第1から第3設定条件のうちのいずれか他方である
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  7. 請求項1、2、3、5及び6のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記車両を安定化させるための制御は、変速の禁止であり、
    前記第1の制御として前記変速が禁止される際に禁止される変速量と、前記第2の制御として前記変速が禁止される際に禁止される変速量とは、異なっている
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  8. 請求項1または2に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記車両を安定化させるための制御は、変速の禁止、又は、変速機の摩擦係合装置の係合油圧を低下させることであり、
    予め設定された特定の変速段に対してのみ、前記変速の禁止、又は、前記摩擦係合装置の係合油圧の低下が行われる
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  9. 請求項1、2及び8のいずれか1項に記載の車両用駆動力制御装置において、
    前記車両を安定化させるための制御は、変速の禁止、又は、変速機の摩擦係合装置の係合油圧を低下させることであり、
    前記車両が走行する路面の滑り易さが設定値以上であると検出又は推定されたときに、前記変速の禁止、又は、前記摩擦係合装置の係合油圧の低下が行われる
    ことを特徴とする車両用駆動力制御装置。
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